伊方原子力発電所3号機 運転差し止め「認めず」

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本日は冒頭、昨日のブログに記載しました「再エネ賦課金」による電気料金値下げに関し、あたかも賦課金の「徴収停止」によって行われるかの表現をしてしまったことから、お詫びのうえ、これを訂正いたします。
 
経済産業省のプレスリリースによると、正しくは、
◉賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
◉2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円(2022年度は3.45円)となります。目安として一ヶ月の電力使用量が400kWhの需要家モデルの負担額を見ると、月額560円(▲820円)、年額6,720円(▲9,840円)となります。
 
つまりは、年度ごとの単価見直しによって、たまたま「下げ方向」となったものでしたが、逆にこのような市場環境の変化によって、来年度以降、再び再エネ賦課金が値上がりする可能性があることから、やはり国民民主党が提案しているよう、再エネ賦課金自体の引き下げや徴収停止などの見直しが必要であり、私も同じ考えで、今後の政府の対応を注視していきたいと思います。
 
さて、電気料金に関し、原子力発電の稼働率を上げることが値下げに通ずることは、最早周知の事実かと思いますが、昨日は四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めの裁判について、広島高等裁判所の判決が下されました。
 

【伊方原子力発電所(四国電力HPより)】
 
この裁判は、地震に対する安全性が不十分だとして、広島県や愛媛県の住民7人が運転差し止めを求めた仮処分申し立ての即時抗告審でしたが、結果、申し立てを却下した広島地裁決定を支持し、住民側の即時抗告を棄却しました。
 
裁判長は「住民らの生命や身体に具体的な危険があると立証されたとは認められない」と判断したものですが、この決定は、四国電力が3号機を運転できるようになったのは、新規制基準に基づき、地震に対する安全性を含めて原子力規制委員会で審査され、許可されたからだと指摘。
 
住民側が運転の差し止めを求める場合、運転による具体的な危険性があるかどうかを立証する責任は四国電力側ではなく、住民側が負うのが原則だとしました。
 
この結果について、四国電力はホームページにて、
(抜粋)
今回の決定は、伊方発電所3号機の安全性は確保されているとの当社のこれまでの主張が 裁判所に認められたものであり、妥当な決定をいただいたものと考えております。
当社といたしましては、引き続き、安全性の向上に終わりはないことを肝に銘じ、伊方発電所の安全対策に不断の努力を重ねるとともに、今後の安全・安定運転に万全を期して まいります。
 
とのコメントを発表。
 
原子力発電を巡っては、いわゆる「司法リスク」がありますが、今回「真っ当な判断」がされたことに安堵した次第です。
 
エネルギー危機に直面するいま、電力の安定供給はもとより、電気料金や事業者の経営にも大きな影響を与える原子力。
 
高い専門性を有する「原子力裁判所」のような存在がない日本においては、裁判官の私観やイデオロギーによって、運転差し止めとなることがないよう願うばかりです。
 
なお、この日、関西電力は、1月に自動停止した高浜原子力発電所4号機の原子炉を起動し運転を再開。
 
本日25日に発送電を再開し、営業運転に入る予定とのことであり、こちらも戦線復帰に安堵するとともに、今後の安全・安定運転をお願いする次第です。

「『もんじゅ』サイトにおける新たな試験研究炉」について説明を受ける

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重く受け止め、徹底した原因調査と再発防止策に取り組むしかない。
 
昨日行われた日本原電敦賀発電所2号機(以下、敦2)の審査会合にて、日本原電より、提出している審査資料に関し、地質調査データの薄片試料について最新活動面で作成されていない箇所が8件あるとし、追加の変更・修正があることを報告。
 
これを受け、本審査を所管する原子力規制委員でもある石渡明委員からは、以下の総括コメントがありました(要旨)。
 
「まずは、このことを重大に受け止めてほしい。適正データでの審査を進めるために、変更、修正を反映させたトレーサビリティの確認結果が全て揃った資料を一式提出することを求める。また、規制委員会で全てのサイトを対象に、四半期1回の審査状況報告を受けている。次回は4月上旬。昨年10月に審査再開することを判断したが、不十分な資料、また、新たな誤りがあり敦2は実質的な審査に入れない状況。このまま審査を続けるか否か、4月上旬の審査状況報告を踏まえ委員会の場で議論したい。」
 
敦2に関しては、昨年12月に審査を再開したところですが、その経過があっての今回の報告は、再稼働を期待していただいている方々のことを思うと誠に申し訳ない思いで一杯であるとともに、冒頭の気持ちに尽きる訳ですが、会合の最後に原電の剱田裕史副社長が述べた「原因分析をしっかり行い、是正措置を講じる。その上で全体を整理した資料を作成して説明したい」との言葉に沿って対応いただくしかないと考える次第です。
 
さて、同じ原子力に関する話しが続き恐縮ですが、同じく昨日の午前中、議員説明会が開催され、「『もんじゅ』サイトにおける新たな試験研究炉」について、文科省 研究開発局 原子力課長の新井知彦氏より説明を受けました。
※同席者:日本原子力研究開発機構、福井大学、京都大学
 
この「もんじゅサイトでの新たな試験研究炉設置」に関しては、平成28年12月の原子力関係閣僚会議にて、「もんじゅ」を廃止措置し、「もんじゅ」サイトに新たな試験研究炉を設置することを決定したことが発端で、これまで基本設計や現場調査などを進めてきており、今回の説明では、現状と今後の進め方について報告があったもの。
 

【議員説明会での説明資料】
 
私としては、もんじゅ廃止措置を受けての計画ではあるものの、国内で新規建設がない中での原子力施設新設となることや①我が国の研究開発、②人材育成を支える西日本における中核的拠点としての機能の実現、③地元振興への貢献の観点が盛り込まれていることから、これまで何度か議会の一般質問でも取り上げるなど、大いに期待するところ。
 
そのうえで、文科省からの説明後に設けられた質問の場では、私から以下4項目を意見。
 
国が、我が国の原子力研究が脆弱化している(1995年には20施設が運転していたが、現在運転中は6施設しかない)との認識であることや京都大学炉(KUR)が2026年に運転停止予定である(後継施設が急がれる)ことなども念頭に、
①審査に期間を要するとはいえ、本計画を早期に進めていくこと
  →設置許可申請の見込み時期を令和6年度中に提示予定
②詳細設計に進む段階から実施拠点を敦賀に置くこと
③試験研究炉開発としては国内初となる産官学・コンソーシアム形式での検討体を今後も継続すること
④原子力部門に係る大学の広域連携を進めていくこと
について意見提起しました。
 
まだまだ沢山伺いたいことがありましたが、限られた質問時間であることに配慮をし、ここまでに留めましたが、国が「西の原子力研究拠点に」と位置付ける、敦賀に建設するこの試験研究炉が、日本の原子力人材育成や産業利用がより進むこと、さらには放射線利用についての理解を深めるなど、様々な目的を実現する存在となるよう、今後も地元の立場、原子力産業に携わる立場から確認、意見していく所存です。
 
「原子力を志すものは、敦賀から世界に羽ばたく」
 
後にそう言われるような存在になるよう、我々も志をもって思考せねばと思う次第です。

高速炉開発の中核企業選定に向け公募開始

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連日の青空に加え、気温も20℃まで上昇した昨日。
 
朝の辻立ちも天気を気にすることなく、元気に活動することができました。
 

【昨朝の辻立ちはホームグラウンドの名子にて】
 
暖かいといえば、東京では14日に桜の開花宣言があったところですが、統計開始以来、2021年と2020年と並び最も早い記録であったとのこと。
 
敦賀でも例年より早い開花が予想され、季節はいよいよ春を迎えますが、私のほうは活動に情熱込めて、引き続き仲間の皆さんと拳を固めて頑張ってまいります。
 
さて、東京で桜が開花した14日のことですが、高速炉開発に関し実務レベルの検討を行う資源エネルギー庁の戦略ワーキンググループが、2024年以降に見込まれる高速炉の実証炉概念設計開始に向け、再有望となるナトリウム冷却高速炉について、その炉概念の仕様・中核企業を選定すべく4月中旬にかけ公募を実施することを決定したとのこと。
 
原子力産業新聞によると、同WGでは、今夏に炉概念の仕様を選定、2024~28年度に実証炉の概念設計・研究開発、2028年頃に実証炉の基本設計・許認可手続きへの移行判断を行うとした戦略ロードマップの改訂案を提示。
 
同案は昨年末、原子力関係閣僚会議で決定された。
 
また、14日のWG会合で資源エネルギー庁は、炉概念の仕様・中核企業選定に向けた公募に際し、評価の視点として、
(1)技術の成熟度と必要な研究開発
(2)実用化された際の市場性
(3)具体的な開発体制の構築と国際的な連携体制
(4)実用化する際の規制対応
(5)事業成立性の見通しに関する総合的な評価
を提示。
 
これに対し、日本原子力研究開発機構の板倉康洋副理事長は「高速炉の実用化に向けた大きな一歩と考える。その開発に全力で取り組んでいきたい」と発言したとありました。
 
ここまで書いて、改めて高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が運転ではなく、廃止措置に進んでいることを改めて「もったいない」と思うとともに、そうした判断をした国に対しては忸怩たる思いが沸々と湧いてきたところです。
 
と、ここで愚痴っていても仕方ありませんので、少資源国の日本にとって、非常に重要な高速炉開発については、新たなロードマップに沿って、今後、着実に進めていただくようお願いする次第です。
 
名子の辻立ちでは、「もんじゅ」や「ふげん」に出勤される方も多く前を通られます。
 
今後、開発を進めるにあたっては、こうした方々が積み重ねてきた努力や技術、そして何より高速炉開発に懸ける思いを継承していくことが必要不可欠であり、その礎が敦賀にあることを誇りに思いつつ、実現に向けては引き続き、私自身も微力ながら汗をかいていきたいと考えます。
 

【先月立ち寄った白木の浜。ここから「もんじゅ」を見るといつも、複雑な思いが込み上げてきます。】

敦1営業運転開始から53年

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終盤戦に入った敦賀市議会は昨日、常任委員会を開催。
 
所属する産経建設常任委員会では、産業経済部、建設部が所管する3議案について審査を行い、すべて全会一致で原案通り認めるべきものと決しました。
 
また、その後は、昨年11月に開催した議会報告会で挙げられた、参加者からの意見の取り扱いについて協議。
 
結果して、現地確認や所管事務調査など、委員会として取り上げる案件はなかったものの、委員各位で共有のうえ、個々の一般質問などで対応していくこととしました。
 
これで先週の一般質問に続き、常任委員会も任期中最後となり、ひとつづつ終わっていくのは、卒業前の学生時代を思い出すところですが、感傷に浸っている場合ではありませんので、本日行われる新幹線対策特別委員会もしっかりと調査に臨む所存です。
 
さて、話しは変わり、今日3月14日は、日本原電の敦賀発電所1号機(以下、敦1)が営業運転を開始した日です。
 
この日を誕生日とすると、敦1は「53歳」。
 
私より2歳年上の敦1は、我が国初の商業用軽水炉として運転を始め、1970大阪万博に原子力の灯(電気)を送ったことは有名ですが、まさに高度成長期の電力供給を支えたプラントであります。
 
私も発電所で保修業務に携わっていた際には、敦1の設計者であるゼネラル・エレクトリック(GE)や東芝、日立などプラントメーカー、さらには多くの協力企業の皆さんと、まさに愛車をいたわるよう情熱をもって、メンテナンスに打ち込んだことが昨日のように思い返されます。
 

【建設中の敦賀発電所1号機。パイオニア精神をもって「国内初」となる工事を成し遂げた先人に敬意を表します。】
 
その敦1は、2015年4月27日に約45年間の運転を終え、現在は廃止措置を進めているところですが、原子力黎明期にあって、国益に資する新たなエネルギー源を確立するため、初めて尽くしの発電所建設から運転までを乗り越えた先人に敬意を表するとともに、社員はもとより協力会社、メーカーの皆さんまで多くの人に愛され、支え続けられた「敦1」の存在を今でも誇りに思うところです。
 
廃止措置は、全体期間を24年の計画として進められており、ひとつ一つ機器が解体、撤去されていく姿にやや寂しさを感じるものの、こうして節目の誕生日には、運転時の勇姿を思い返しつつ、全ての工事を終えるまで見守っていきたいと思います。

東日本大震災から12年

ブログ 原子力 防犯/防災

今日は3月11日。
 
東日本大震災発生から12年目を迎えます。
 
まずもって、犠牲になられた1万5,900名(3月1日現在:警察庁調べ)に対し鎮魂の祈りを捧げるとともに、未だ発見されていない行方不明者2,523名(同警察庁調べ)ならびにご家族の皆様にお見舞い申し上げます。
 
大震災、そしてその後に発生した福島第一原子力発電所事故の記憶は決して「忘れてはならない」ものであることから、毎年このブログにも記載しているところ。
 
「忘れてはならない」と書きましたが、私自身にとっては「忘れられない」ものとなっているのが正直なところであり、震災当時、単身赴任で東京に勤務していた私にとって、人生で初めて体験する、立っていられないほどの突き上げと揺れの恐怖、発災後、事務所のあった千代田区神田のオフィス街をヘルメット姿の避難者が行列をなして歩く異様な光景は、今でも鮮明に思い出されるところです。
 
テレビに映し出された大津波と東北地方沿岸部の無残な姿は言うまでもありませんが、10日間、福島県南相馬市で活動した連合災害ボランティアにて目の当たりにした現実は、一生忘れることの出来ない衝撃的な記憶となっています。
 
そうした様々な思いが込み上げてくる「3.11」。
 
震災発生の午後2時46分には、こうした思いを胸に抱きつつ、静かに黙祷を捧げたいと思います。
 
こうした中、昨日は福島県富岡町の復興拠点が4月1日に避難指示が解除される見通しとなったとの報がありました。
 
新夜の森地区などを含む約390ヘクタールの避難指示を4月1日午前9時に解除することで合意。
 
今後、国の原子力災害対策本部で正式に決定されるとありましたが、町の復興が徐々に進むことを心より願うところです。
 
また、富岡町が誇るといえば夜ノ森の桜。
 
避難指示が解除される頃には見頃を迎える予定で、桜まつりも開催されるとのこと。
 
写真は、その夜ノ森の桜。
 
あの12年前も見事な満開を迎えていたであろうこの桜並木に、故郷に戻られる方はもちろんのこと、県内外から多くの人が訪れることを切に望む次第です。
 

【夜ノ森の桜並木。桜と重なる、命を懸けて散った故吉田所長(事故当時の福島第一原子力発電所所長)の思いも絶対に忘れてはならない。】

志賀原子力発電所2号機の敷地内に「活断層なし」

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北陸地方にしては珍しい、ここ数日続く、青空広がる天気。
 
予報を見ると、再来週まで雨マークがないことを嬉しく思うところです。
 
春の訪れを間近に感じることが一番ですが、もうひとつの理由は、朝の辻立ちのこと。
 
実は、3月に入り、これまで毎週水曜日に行ってきた辻立ちを今月からは毎日、仲間も1人から2人に、緑ジャンバー着用でお手伝いいただいたうえで実施しており、天気の心配をしなくて良いからであります。
 
辻立ちに関しては、いつもの西浦県道のみならず、今後は、ご支援いただいている主要労組の事業所近くでも実施することとしており、役員の方々には大変お世話になる訳ですが、お手伝いいただく仲間の皆さんへの感謝のもと活動に邁進したいと思います。
 
さて、話題を変え、昨日は私にとって大変嬉しきニュースがありました。
 
北陸電力が再稼働を目指す志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)について、原子力規制委員会は3日の審査会合で、発電所敷地内を通る10本の断層がいずれも「活断層ではない」とする北陸電力の主張を了承。
 
同発電所の断層評価は再稼働の前提となる安全審査の最大の論点でしたが、これをクリアしたことになり、再稼働に向けて大きく前進するとあります。
 
断層評価を巡っては、平成28年に規制委員会の「有識者会合」が「将来動く可能性を否定できない」などとの見解を示していたが、これが覆った形。
 

【平成26年2月に行われた現地調査の模様(北陸電力HPより引用)】
 
ここで出てくる「有識者会合」は法的根拠なく、規制委員会が勝手に設置したものであることから、「覆った」との表現に違和感を覚えるところですが、当時、「可能性を否定できない」ものを証明せねばならない状況は「※悪魔の証明」などと呼ばれていたもの。
 
※「悪魔の証明」とは…
「○○がないことを証明できないなら、○○は存在する」「△△であることを証明できないなら、△△だ」といった、「ない」ということを証明しようとする論法のことを指す。
「ある」ということを証明するのであれば、実際に事例を紹介すれば事足りるが、「ない」ということを証明するのは容易ではない(例えばUFOの存在)。想定されるすべての可能性をつぶさねばならず、それは通常、ほぼ不可能に近い。また、それを利用して、相手に証明責任を転嫁することもしばしばある。
 
こうして約7年もの間、地道で且つ膨大な調査、審査対応を続けられ、「活断層ではない」ことを証明した北陸電力の関係者の皆さんには心より敬意を表する次第です。
 
最大のハードルをクリアし、今後は建屋の耐震性や津波対策などの審査に進むこととなりますが、一日も早い再稼働により、再び電力の安定供給に貢献されることを願う次第です。
 
そして、この報を受け、思うは我が「敦賀2号」。
 
志賀より先に「悪魔の証明」を突き付けられ、一時は「立地不適格」(原子炉建屋直下に活断層があり、建ててはいかないところに建っているとの意)のレッテルを貼られた訳ですが、いよいよ志賀と同じく、地盤評価の本丸の審査に入ることとなります。
 
日本原電は「活断層でない」とする絶対的な自信をもって審査に臨んでいますが、原子力規制委員会におかれましては、自ら掲げる「公正中立」な姿勢のもと、厳に「科学的」な審査を行っていただければ、自ずと答えは見えるものと、信じて止みません。

再稼働を待つ敦賀発電所2号機は生涯「マイプラント」

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昨晩は、神楽一丁目ならびに神楽商店街よりお声掛けいただき、「これからの神楽通りと氣比神宮のビジョンを語り合う会」に出席しました。
 
冒頭、主催者側から会の趣旨などについて説明があった後、声掛けのあった首長および各級議会の現職ならびに候補予定者より、自らの考えをお話しし、以降参加者との意見交換を行いました。
 
頂戴したご意見や質問は、地元の生の声であり、大変勉強になりましたが、この神楽通りは氣比神宮と密接な関係にあることや720年にも及ぶ歴史を持つ通りであることから、参道商店街としての賑わいが生まれるよう、引き続き思考していきたいと思います。
 
さて、話しは変わり、1987年の今日は敦賀発電所2号機(以下、敦賀2号)が営業運転を開始した日です。
 
営業運転開始日を誕生日とすると、今日で36歳を迎えたことになります。
 
この敦賀2号、日本原子力発電(以下、日本原電)のホームページによれば、「1982年3月に着工(第1回工事計画認可)、同年4月に建設工事を開始し、 当初の予定よりも工期を4ヶ月あまり短縮し、1987年2月に営業運転を開始。この発電所は、わが国最初のプレストレスト・コンクリート製格納容器を採用して耐震性の一層の向上を図るとともに、国内外の新技術を積極的に導入し、各種の設備に種々の改良・改善を加え、安全性、信頼性、環境保全の各面に優れた発電所です。」と紹介しています。
 
これまでの発電電力量合計1,923億kWhを誇る敦賀2号ですが、東日本大震災後の2011年5月7日20時00分に原子炉停止して以降、これで12年の歳月が流れようとしています。
 
2015年11月に新規制基準への適合性確認審査を申請して以降、現在は原子力規制委員会による審査が進められており、まずは敷地内破砕帯評価をクリアすることがポイントとされている状況にあります。
 
なお、先般、資源エネルギー庁が、一定の停止期間(東日本大震災以降の法制度の変更など、事業者が予見しがたい事由によるもの)に限り、追加的な延長を認める」(いわゆる「時計を止める」)との方向性を示しており、適用されれば20代にまで若返る、働き盛りのプラントであると言えます。
 
私自身、1990年の入社以来、敦賀2号の保守管理業務に携わり、多くの経験をさせていただきましたが、何といっても先輩や同僚社員、メーカーの三菱重工を始め、多くの協力会社の皆さんとともに汗して定期検査対応したことや、発電に復帰した時の達成感など、数々の思い出が浮かんでくるところです。
 
そんな思い出と携わった方々の魂が詰まった敦賀2号は、今でも私の「マイプラント」であり、経験したことは人生の「宝」となっています。
 
であるが故、「何としてでも再稼働させる」。
 
その思いに尽きる次第です。
 
といっても今は、直接この業務に携わる訳ではありませんので、同僚の健闘を期するしかありませんが、「低廉で安定した電力供給の一翼を担う」ことが本来目的であることを忘るることなく、使命感をもってこのハードルを乗り越えるとの気概を持ち続けたいと思います。
 
奇しくも日本全体が電気料金高騰に喘ぐなか迎えた敦賀2号営業運転開始から36年目の今日。
 
わが国における原子力発電の必要性を改めて考えつつ、一日も早い戦線復帰に向け全力を尽くすことを関係者一同で再確認する。
 
そんな周年日にせねばと思う次第です。
 

【思い出の詰まった敦賀2号。再稼働の日をまだかと待っているに違いない。】

「最終処分に関する基本方針の改定(案)」を踏まえて

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見事な快晴が続いたこの週末。
 
冬が終わったかと感じるあたたかさもあり、すっかり田んぼの雪は溶け、昨朝は「逆さ野坂」を望むことができました。
 

【久々のこの景色に気分爽快】
 
このお天気を大いに生かしてと、昨日は「熱伝導」の活動を精力的に行いましたが、一転、今週は大雪予報もあり、まだまだ気の抜けないところ。
 
いずれにしても、春の訪れ、自身の活動に共通するのは「一歩一歩着実に」。
 
コツコツと頑張る所存です。
 
さて、話しは変わり、2月10日に閣議決定した「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」。
 
「今後10年間で150兆円を超える官民協調でのGX投資を実現する」との考えのもと、原子力に関しては、当初の案文から、「エネルギー基本計画を踏まえて活用する」との修正がなされたほか、次世代革新炉への建て替えに関し、廃炉を決定したサイトにおける「敷地内で」との文言が明記されています。
 
原子力政策に係る一連の法案については、2月下旬にも国会提出となる見込みであり、今後は法案審議に注視する次第です。
 
また、10日は、最終処分関係閣僚会議も行われ、高レベル放射性廃棄物などの最終処分に関する基本方針の改定(案)が示され、パブリックコメントに付すこととなっています。
 
原子力を進めるうえで、喫緊の課題である最終処分地選定に向けて、現在、北海道の寿都町・神恵内村のみで行われている文献調査の実施地域拡大を目指すことなどが盛り込まれており、松野官房長官は、「原子力に対する国民の大きな懸念の一つである『最終処分場が決まっていないこと』をしっかり認識した上で、政府が一丸となり責任を持って最終処分に向けて取り組んでいく」と、原子力のバックエンドに係る問題意識を改めて述べ、取組の具体化を図っていく考えを強調しています。
 
国家的課題の解決に向け、国が本腰を入れたと認識するところですが、そうした姿勢のもと、さらに国民理解を進めるとともに、文献調査に手を挙げやすい環境を構築していくことが肝要と考えます。
 
なお、私は、これに原子力立地地域が果たす役割があると考えるところであり、「最終処分は電力消費地で」とする断定的な思考は避けるべきと考えます。
 
つまりは、「立地地域か消費地か」の二項対立論議は不毛であり、課題解決に向けては、「立地も消費地も」我がこととして考えねばならず、そうした観点において、多くの原子力発電所が立地する嶺南、その中でも歴史的な意味合いから、敦賀の役割も大きいものと認識する次第です。

今後の原子力政策の方向性について説明を受ける

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ほぼ毎日のように、原子力発電に関する動きが報道されるなか、昨日の新聞には、GX実行会議を踏まえて今国会に提出される原子力活用に向けた関連法案のうち、原子力基本法に「国の責務」を明記するとありました。
 
原子力の将来を明確化する意味において、「国が前面に出て」、或いは「国の責任」に基づく姿勢を求め続けてきた原子力立地地域の立場からすれば、こうして原子力利用の原則を定めた法律に明記するまでの動きに至っていることを歓迎する次第です。
 
さて、そうしたなか、昨日午前中、敦賀市議会では議員説明会が開催され、「GX実行会議を踏まえた今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)のポイント」について、経済産業省資源エネルギー庁原子力立地政策室の前田博貴室長より説明を受けました。
 
説明では、昨年末に政府がまとめた「GX実現に向けた基本方針案」を踏まえ、原子力に特化した今後の方向性と方針案のポイントについて約30分説明があった後、約1時間に亘り質疑を交わしました。
 

【議員説明会にて配布された資料】
 
各議員からは、GXの閣議決定や革新軽水炉の定義、リプレースの考え方や長期運転、中間貯蔵、最終処分、規制対応と多岐に亘る質問、意見が挙げられるなか、私からは、
 
①そもそもGX実行会議の基本方針は、第6次エネルギー基本計画の範囲内としているが、そもそもエネ基自体がCO2削減目標からのバックキャストで割り出されたもの。S+3Eの観点において、とりわけ安定供給と経済性に関し、今後電力消費が拡大する想定の中で、具体的な数値を元にした評価はされているのか。
②次世代革新炉の開発・建設に対する事業環境整備の在り方については、事業者側の予見性を高めるための国の支援が必要。例えば英国では新規建設事業に対し、政府の直接投資がされているが、今後どう進めていくのか。
③革新軽水炉の定義を明確化するのは、原子力規制委員会において整備する規制基準によると考えるが、その認識で良いか。
 
の3点について質問しました。
 
①については、第6次エネ基の際に評価している、②は電力市場の脱炭素オークションなども活用し進めていきたい、③は、その方向と考えるが、規制側のことは答える立場にないとの回答がありました。
(注)私の記憶で書いてるため、正確な言葉通りでないことをお断りしておきます。
 
②に関しては、総合資源エネルギー調査会の革新炉ワーキンググループで座長を務めている黒﨑健氏(京都大学複合原子力科学研究所教授)が、次世代革新炉の開発・建設に係わる事業実現に向けて、「ニーズがありユーザーが現れること」を前提に、採算の見通し、規制の確立の必要性を指摘しており、その中で特に、採算見通しのための仕組みとして、EUタクソノミー[※1]、英国のRABモデル[※2]などを例示のうえ、「脱炭素の取組に原子力を盛り込むことが一つのポイントとなる」と述べており、今後そうした方向に進むことを期待いたします。
 
[※1]
持続可能な経済活動を明示し、その活動が満たすべき条件をEU共通の規則として定めるもので、2022年2月に原子力を含めることに関する規則が採択された。
[※2]
規制当局が認可した投資を規制料金を通じて回収する仕組みで、英国では下水道や空港建設で実績がある。
 
③については、敦賀3,4号にも関わることですが、エネ庁としては、利用施策を講ずる立場から「新たな安全技術が搭載された炉(革新軽水炉)を利用する」までで、おそらくこれ以上のことはなく、この後は、開発の動向を見て進められる原子力規制委員会が整備する新規制基準を睨み、事業者がその基準に適合した炉の設計・建設を進めるということに他ならないとの理解をしたところです。
 
即ち、敦賀3,4号機のAPWRは「現時点」においては、革新軽水炉に当たらないというだけで、これをもって将来の可能性を否定する理由はどこにも無い。
 
そのことが直接確認できただけでも、質問した甲斐があったと感じた次第です。
 
こうして議員説明会は終えた後、午後には、敦賀市原子力懇談会にて同様の説明があったようですが、どのような質問、意見が挙がったのか。
 
ひとつ一つの質問に丁寧に答弁する前田室長の姿が印象に残りましたが、政策を司る国におかれましては、立地自治体、議会の声を真摯に捉えていただき、今後の原子力政策に反映いただけますよう切にお願いいたします。

エネルギー危機を眼前にして何故「限定的」にするのか

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以前より、議会運営員会にて検討を進めている敦賀市議会の「業務継続計画(BCP)」。
 
昨日午後も委員会が開催され、素案を元に協議を行いましたが、本BCPが対象とする災害が発生した際の「議員の基本的役割」の部分で委員間の認識が一致せず、かなりの時間を掛けて議論となりました。
 
結果、文言修正により「双方納得する方向」が得られましたが、委員各位のBCPに対する視点や捉え方をまとめるには熟議が必要と、改めて勉強になった次第です。
 
自然災害などが発生した際に、いかに議会の機能を維持するか、また市の災害対応が円滑に進むよう、例えば被災状況・情報を議会側で一本化することなどの取り決めを策定する議会BCP。
 
行政視察で得た知見を最大限生かすことも念頭に、引き続き、より良い計画となるよう積極的に意見していきたいと思います。
 
さて、前述の「双方納得する方向」ですが、またこうなるのかと感じることが昨日の新聞にありました。
 
年末に政府が決定した「GX実現に向けた基本方針」ですが、原子力発電所の次世代革新炉への建て替え(リプレース)について、「まずは廃止決定した炉の建て替えを対象とする」としていたものを「廃止を決定した原子力発電所の敷地内に限る」よう条件を明確化するとのこと。
 
当初の方針よりも限定的な見直しになる訳ですが、公明党で「地元から強い要望があり、安全性が向上する場合に限り、例外的に考えるべき」との意見があるよう、与党内の原子力慎重派に配慮した形との見方がされています。
 
以前に公明党からは、対象となる具体的な地点として「敦賀や美浜」の名前が挙がっており、まさにそのことを示すものと受け止めるところです。
 
一方、そもそも「次世代革新炉とは何ぞや」(とりわけ「次世代軽水炉」のことを指す)ということが明確になっていない中で、建て替えの物理的条件だけを限定的にしていくのはいかがなものかとも思う次第ですが、これが「双方納得する方向」、いわゆる「落とし所」なのでしょうか。
 
エネルギー安全保障の観点において、脱炭素電源による「安定した」電力供給力を高めることが、いまの我が国にとって必要不可欠であることは明白ですが、こうして先に立地点を絞り込んでしまって大丈夫なのか。
 
私は甚だ疑問であり、エネルギー危機を眼前にしても「空気」で決まるかのこの見直しに違和感しかありません。
 
なお、話題に挙がる敦賀3,4号機は、2004年3月に原子炉設置変更許可申請を行なった「申請済」プラントであることに加え、もちろん敷地内であること、今後策定されるであろう次世代革新炉の規制基準を踏まえつつ、現設計の改良型加圧水炉(APWR)の安全性をさらに高めることによって、当然リプレースの対象になるものと、「私の中では」確信するところです。
 

【防波堤・護岸及び埋立地の状況<埋立地全景>(2022年12月21日 撮影)ー日本原電HPより引用ー】

【原子炉背後法面の状況 (2022年12月21日 撮影)ー日本原電HPより引用ー】

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