敦賀2号は今後も「稼働に向けて取り組む」

ブログ 原子力

4時間近くに及んだ、昨日の敦賀発電所2号機に関する原子力規制委員会(以下、規制委)の新規制基準に係る審査会合(第1272回)。
 
K断層の「連続性」を論点に、日本原電からの説明の後、質疑が繰り返されましたが、結果、「不確かさ」「曖昧さ」等を挙げ、規制委として従来の考えを変えることはないとのこと。
 
また「活動性」に関しても日本原電から再説明がされものの、こちらも同じく「可能性を否定することは困難」との答えは覆らず。
 
なお、日本原電からは、これまでの調査・データで明らかにできていないこと、審査会合における規制委のコメント等を踏まえ、追加調査並びに再補正申請についても言及、申入れがされ、これらのことも含め、次週7月31日(水)の原子力規制委員会に審査の結果として報告されることとなりました。
 
これを受け、日本原電は以下のコメントを発表していますのでご覧ください。
 

【7/26 日本原電プレスリリースより】
 
敦賀2号審査を巡る、昨日から今日に掛けての報道を見ると、「廃炉を迫られる可能性」「廃炉となる可能性が高い」とのタイトルでセンセーショナルに記載されていますが、一体誰が「廃炉」を決めるんでしょうか。
 
7月24日に原子力規制員会の山中委員長も会見で述べている通り、あくまでも「廃炉は事業者の判断」。
 
当の日本原電は、上記のコメントにもあるよう、これまでの審査会合や現地調査での議論を踏まえ、今後も追加調査やデータの拡充をし、「稼働に向けて取り組む」としています。
 
審査会合の場で規制委のコメントに反証仕切れなかった以上、それが「悪魔の証明」であったとしても、規制委が言う「可能性を否定することは困難」を「可能性を否定」に、「不確かや曖昧」なものを「確かな」ものにし、「活断層ではないこと」を立証するのは他ならぬ日本原電であり、何としてでも今後の追加調査で明らかにしていただきたい。
 
次の注目は、7月31日の原子力規制委員会となりますが、審査チームからどのような報告がされるのか、日本原電が申入れたことが受け入れられるのかを見守る次第です。
 
(参考)
敦賀2号の審査不合格、廃炉の可能性ばかりが報じられるなか、産経新聞の論説「主張」はド「正論」でしたので、以下にリンクいたします。
 →<主張>敦賀原発2号機 初の不適合は理に合わぬ 規制委は審査の継続に道開け(2024年7月27日 産経新聞)

「敦賀2号審査会合」と「上下水道施設見学会」

ブログ 原子力 防犯/防災

人間の生活に欠かせないものと言えば「水」と「電気」であることは万人共通かと思いますが、ここ敦賀とも大きく関係することで、まず「電気」に関して注目すべきは、本日開催される原子力規制委員会の新規制基準に係る審査会合(第1272回)。
 
ここで議題2として挙げられているのが「日本原子力発電(株)敦賀発電所2号炉の敷地内のD-1トレンチ内に認められるK断層の連続性について」。
 
本件に関しては、7月24日のブログでご紹介した通り、政治家や複数の有識者から「違和感あり」の声が挙がっている一方、あたかも日本原電の負け戦のような報道がされていますが、私自身、今日で結論付けられるとは微塵も思っていません。
 
活動性に関しては、「可能性を否定できない」のであれば、データを拡充するため、事業者が申し出ている追加調査を確認すべきだと思いますし、「これで最後」と仰る現申請書についても、審査の過程で必要になったものがあるのであれば、再補正することは至って健全なプロセスと考えるところです(あくまでも私見です)。
 
また、24日に行われた原子力規制委員会の定例会見で、「悪魔の証明」について問われた山中委員長は、「非常に証明が困難で時間がかかったサイトもあるが、丁寧に評価をしていけば、事業者はキッチリとそれを証明することができるという問題なので、あくまでもこれは悪魔の証明ではないという、私はそういう見解です。」と述べています。
 
その言葉に沿えば、「丁寧に評価をする機会」を排除することのなきよう対応いただきたいと思いますし、何より原子力規制委員会自らが掲げる「活動原則」、
「(1)独立した意思決定」として「何ものにもとらわれず、科学的・技術的な見地から、独立して意思決定を行う。」
「(3)透明で開かれた組織」では、「国内外の多様な意見に耳を傾け、孤立と独善を戒める。」
に基づく姿勢と規制行政をお願いする次第です。
 
審査会合は以下のリンク(YouTube)よりご覧になれます。
 
規制側と事業者のコミュニケーションが取れた「違和感」を感じない審査になっているのか否か、より多くの方にご覧いただけますようお願いいたします。
 
 →原子力規制委員会「第1272回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合(2024年07月26日)」はこちらから
 
続いて「水」に関しては昨日午後、敦賀市水道部主催の「上下水道施設見学会(市議会議員対象)」に出席。
 
出席は任意であるものの、4名ほどを除き出席ということで関心の高さを感じたところですが、天筒浄化センターに集合した後、①水道、②下水道、③上下水道事業の経営状況の3部構成で事業概要説明。
 
敦賀市の水道事業、下水道事業は、病院事業と並ぶ、地方公共団体が行う「地方公営企業」であり、独立採算を原則とし、事業ごとに経営していますが、水道に関しては、第8次拡張事業(平成20年3月31日)をもって拡張事業を完了し、現在は施設の老朽化(既に更新時期に入っている)や耐震化を進めるものの、人口減少に伴う収入源や職員の減少、高齢化などの課題が挙げられる状況にあります。
 
下水道事業については、令和4年度末整備状況で汚水処理普及率95.1%(公共下水道では88.3%)となっており、未普及地域(残り約3,000人)の早期解消を図るべく検討を進めるほか、課題に関しては水道と類似した状況であるとのこと。
 
なお、下水道では、少ない人材リソースの中で事業を継続するため、様々な関連業務を包括的に委託する「包括的業務委託」について検討を進めており、本年6月には、いわゆる「ウォーターPPP」と呼ばれる国土交通省「下水道分野のPPP/PFI(官民連携)」のモデル都市(令和6年は全国で20都市)に選定されたところ。
 
経営状況説明では、受益者負担の原則のもと、急速に進む人口減少下で料金収入が減少していることや、国からの財源措置も減るなか中にあっても「将来に亘って安定的に事業を継続する」ため、今年度は「経営検討委員会」を設置し、上下水道事業計画の改定及び経営について検討を行うとしています。
 
その後は、下水事業として、天筒浄化センターと松島ポンプ場、上水道として昭和浄水場の各施設をご案内いただきました。
 
どの施設においても、大変丁寧で分かりやすい説明をいただき、設備や業務内容まで把握できた次第です。
 

【天筒浄化センターの反応槽、最終沈殿池エリア。この下で沈殿、ろ過が繰り返される。】

【下水処理された水はここまでの透過度に。】

【豪雨時など、二夜の川の水位に応じ運転される「松島ポンプ場」。手前に除塵機、その奥にポンプあり。】
 
お忙しい中ご対応いただいた、山田部長をはじめ、水道部の皆様に感謝申し上げます。
 
これまでの取組みはもとより、昨日ご対応いただいて改めて感じたのは、職員の皆さんの「敦賀の上下水道を守り抜く!」との気概と誇り。
 
上水道では、敦賀の自慢の「美味しい水」を、下水道では安全安心の市民の暮らしを守るため、今後とも宜しくお願いいたします。

松原客館の謎に迫る! 〜7月27日(土)は「 敦賀市民歴史講座(第2講)〜

ブログ 敦賀の歴史・文化

事実と異なる発信は、場合によって誹謗中傷や名誉毀損、負のレッテル貼りなどにもつながることからやってはいけないこと。
 
とりわけ、SNSの中でも拡散性の強い「X」(旧Twitter)へのポスト(投稿)には細心の注意を払う必要があるところ、最近ある方の事実誤認ポストが炎上、投稿主も誤認を認め、X上で撤回したものの批判は収まらず、ポストの的となった団体に直接謝罪するに及んだケースを目の当たりにしました。
 
この方は一般の方でしたが、こうした光景を見るに、公人である各級の議員は、一層の留意が必要であることを改めて認識するところであり、事実に基づく発信を徹底する所存です。
 
さて、事実に基づくを「史実」に置き換え、その積み重ねから生まれるのが「歴史」の世界。
 
「歴史は作ったもの勝ち」などと仰る方も過去にいましたが、それは言語道断。
 
私が所属する敦賀の市民歴史団体「気比史学会」は、こうしたことを徹底的に排し、「史実に基づく」歴史、地域史を学び、再発見し続け、昭和52(1977)年から連綿と活動を続けていますが、そのポリシーは不変のもの。
 
そんな気比史学会が主催する「敦賀市民歴史講座」は今年度で40期を迎え、7月6日(土)の第1講を皮切りに、全5講の構成で進めるところ。
 
本日は、同講座のご紹介となりますが、今年度第2講となる講座を以下の通り開催いたします。
 
講師には、昨年11月のNHK「ブラタモリ」(敦賀編)にも出演された、追手門学院大学名誉教授の南出眞助氏をお招きし、「歴史地理学からみた古代・中世の敦賀」をテーマにご講義いただきます。
 
歴史地理学の第一人者であり、大学の卒論にここ「敦賀」を取り上げたというくらい、関心と熱意をもって調査研究し続けてこられた南出先生。
 
今回は、あったことは間違いないが、証拠が明らかとなっていない、いわゆる「敦賀の三大謎」(松原客館、愛発関、敦賀城)のひとつで、7つの候補地があると言われながら場所が特定されていない「松原客館」について、歴史地理学における、先生のこれまでの豊富な知見を踏まえた上でのご見解を伺えるとのことであり、私自身、今からワクワクしていますが、ぜひ皆さんとともに松原客館の謎に迫っていければと思います。
 
<開催概要>
◉日 時:令和6年7月27日(土)14:00〜
◉場 所:敦賀市立図書3階 研修室
◉定 員:100名(事前予約なし、当日先着順)
◉受講料:200円(講座協力金として)
 
なお、これまでも多くのお問い合わせをいただいていますが、当講座は事前予約制ではなく、「当日先着順」となっています。
 
満員をご心配な方は、過去の経験上、13時30分頃までにお越しいただければ間違いないかと思いますので宜しくお願いいたします。
 
先生のプロフィールなど、詳しくは下記パンフレットをご覧ください。

【第40期 敦賀市民歴史講座パンフレット(第2講までを掲載)】
 
なお、松原客館に関しては、本年5月26日に開催した「NHK大河ドラマ『光る君へ』パブリッビューイング」(@粟野公民館)にあたり、当会にて「平安時代と敦賀」をテーマに「ミニ歴史講座」を実施したところ。
 
古代から現代に掛けての海岸線の位置や、氣比神宮近くには「東の入江」、来迎寺近辺の「西の入江」、花城(はなじり)辺りの「第三の入江」と三つの入江があったことなどから、松原客館があったとされる候補地も7つとなっている訳ですが、こうした時代ごとの地理的変化から史実を解き明かそうというのが、まさに「歴史地理学」であり、今回説明されること。
 
ミニ歴史講座で使用したパワポのスライドをいくつかご紹介しますが、南出先生から「新説」が出るやも知れぬ「第2講」。
 
まさに、「松原客館の謎に迫る!」
 
敦賀の悠久の歴史、ロマンを探究に、27日はぜひ敦賀市立図書館にお越しください。
 

 
【古代から現在に至る海岸線と「三つの入江」】
 

【松原客館があったとされる7つの候補地】
 

【松原客館のイメージ。NHK大河「光る君へ」に出てきた客館と比べていかがでしょう?】

敦賀2号審査を巡る原子力規制委員会のやり方に「違和感あり」

ブログ 原子力

昨日は、粟野交番前での街宣活動からスタート。
 
開始時点の7時半前で30℃近くまで気温上昇ということもあり、服装もポロシャツに白スニーカーで暑さ対策を講じました(特にスニーカーは快適でした)。
 
街宣では、主に一昨日発生した東海道新幹線トラブル(保線車両脱線事故に伴う大混乱)を踏まえた国土軸多重化(北陸新幹線小浜-京都ルートなど)の必要性やエネルギー基本計画見直しなど、これら国家的課題はいずれも、敦賀と大きく関わることである旨お伝えしました。
 
引き続き、少しでも政治や市議会のことが市民の皆様に伝わるよう活動に励んでまいります。
 

【政治は国民生活と直結。とりわけ、エネルギー・原子力は敦賀にとって切っても切れない課題。】
 
さて、エネルギーの関係については、地元敦賀にとってはもとより、さらには国にとっても、貴重な116万キロワット(定格出力)の電源を有効に使うか否かという点においても、大注目は日本原電の敦賀発電所2号機(以下、敦賀2号)。
 
その敦賀2号について、昨日、共同通信が報じたネットニュースに次の記事がありました。
 
<以下、記事引用>
 
原子力規制委員会は23日、日本原子力発電が再稼働を目指す敦賀2号(福井県)の審査会合を26日に開くと発表した。規制委の審査チームは原子炉直下に活断層がある可能性を指摘しており、結論を出す方針。活断層があると判断されれば新規制基準に適合できず、初の不合格となる。
 
原子力発電所の新規制基準では活断層の上に原子炉など安全上重要な施設の設置を禁じており、廃炉になる可能性も出てくる。
 
審査では
(1)原子炉の北約300メートルにある「K断層」が活断層かどうか(活動性)
(2)(※1)原子炉直下を通る「D―1断層(※2)」がK断層と一体で動くかどうか(連続性)
が焦点。審査チームは5月、(1)について「活動性は否定できない」と結論付けており、26日は(2)を判断する。原電は規制委からの指摘に回答した上で、改めて(1)(2)をともに否定するとみられる。
 
<引用終わり>
 
※1:連続性に関しては「K断層がD-1トレンチより先(原子炉建屋)まで連続しているかどうか」の表現が適切かと。
※2:D-1は、あくまでも「破砕帯」であって「活断層」ではない。
 
いつものことながら、報道機関はさも、審査不合格=廃炉の印象操作をしたいのでしょうが、審査結果を受けて発電所をどうするかは「民間企業」の経営判断で決めることであり、こうしたレッテル貼りをすることは、民間企業潰しの片棒を担ぐことにもなることから、いい加減、今後は止めていただきたい。
 
この記事にもあるよう、原電は「改めて(1)(2)をともに否定するとみられる。」という部分がポイントであり、公平を期す報道各社に置かれては、原電がなぜ否定するのかという点についても報じていただきたいと考える次第です。
 
一連の審査を巡っては、ここ最近、報道では産経新聞論説「正論」や複数の有識者が、一言で言えば、「規制委員会のやり方はおかしい」と指摘する意見を述べています
 
すべて拝見し、それぞれ言い回しは違えど、指摘のポイントはおおよそ次の通りと認識するところです。
 
なぜ、敦賀2号だけ幕引き(期限)ありきで拙速な判断をする必要があるのか。
②以前の有識者会合(法的根拠なく原子力規制委員会が設置した)と同じく、「可能性を否定できない」の論法を駆使し、事業者に「悪魔の証明」を突き付けている
③事業者からの、追加調査をし、データを提出したいとの申し出を「勝手にすれば」と突き放していること。
専門家の多様な意見を聞かずに判断しようとしており、独善的である。
⑤規制委員会は独立性を与えられていても国の行政機関であり、その使命は原子力発電所の安全性を高めて活用することにある。発電所を止めて安全性を高めようとするなら「独立」を「独断」「独善」と履き違えての本末転倒である。
⑥この不安定な国際情勢の中で、エネルギーという生命線を確保する上で、(敦賀2号の件は)極めて重大な判断であり、政府・国会でもきちんと議論すべき
 
各記事における、筆者それぞれの主張は以下のリンクより、ぜひご覧ください。
 
◉産経新聞論説「正論」(2024年7月17日)
 →<主張>敦賀2号機の審査 「悪魔の証明」は禁じ手だ 規制委はなぜ幕引き急ぐのか(2024年7月17日)
 
◉国際環境経済研究所に投稿した石井孝明氏(経済記者)の意見
→敦賀2号機 原子力規制委の適切な審査を期待(2024年7月19日)
 
◉NewsPicks記事に対する竹内純子氏(国際環境経済研究所 理事・主席研究員)のコメント
 →敦賀発電所敷地の活動性否定できず 規制委結論 廃炉可能性も(2024年5月31日)
 →敦賀2号 規制庁 26日に審査 再稼働初めて認めない可能性(2024年7月23日)
 
さらに、昨日行われた国民民主党の定例記者会見において玉木雄一郎代表からは、「大切な決断がこの週末に迫っている」との危機意識のもと、次の発言あり。
 
<以下、YouTubeをもとに自身で文字起こし、一部文語調に修正したもの>
 
大切な決断がこの週末に控えている。それは敦賀2号に関する審査に関して、ひとつの判断が下されようとしていること。
 
12年ぐらい審査してきて、原電側は追加の調査を求めている中で、今月末だと言って期限を区切って結果を出そうとしているが、私は正直、この規制委員会のやり方には違和感を感じている。12年、時間を掛けて時間を掛けてやっておきながら、原電側が追加の断層の調査をしたい、あるいは7月末ではなく、9月末まで延ばしてくれ、追加の資料を出したいと言っているのを打ち切って、敢えて7月末に結論を出そうとすることは、私は非常に不自然だし、違和感を感じる
 
あまり憶測でモノを言いたくはないが、間も無く任期を迎える規制委員会の委員の一人が、ある種自分のレガシー(遺産)にするという観点から、12年掛けてきた審査を今月で切って結果を出そうとする。一方で、事業者側はまだ追加の情報を出したいと言っている時に、これもダメだ、再稼働を認めないという結論になる場合、これは敦賀2号のみならず、他の原子力発電所にも大きな影響を与えることになる。よく規制側と事業者側がコミュニケーションをとってやっていくことが必要であり、こういったことを冷静に科学的に客観的にやっているべきではないかと思いますので、少し違和感を感じること、懸念は申し上げておきたい
(終わり)
 

 
 →【YouTube】国民民主党・玉木代表会見(2024年7月23日)
 ※敦賀2号に関する発言は、20分40秒あたりから
 
原子力規制委員会が独立性の高い第三者委員会であるが故、政治の場から意見することをタブー視する感は否めませんが、であったとしても、米国のように原子力規制行政をチェックする役割は政治(政府や国会)にあると考えるところ。
 
国民民主党の認識は玉木代表が述べた通りですが、岸田首相や関係閣僚、自民党を始め、与党の皆さんはいかがお考えなのか。
 
いずれにしても、敦賀2号の審査如何は地元敦賀のみならず、国際情勢や今の日本のエネルギー事情からすれば、日本再生に向けて鍵を握るもの。
 
大注目の審査は明後日26日(金)。
 
本日ご紹介したことも念頭に置いていただいた上で、この審査会合をご覧いただけますようお願いいたします。

滋賀県湖北・湖西とつながる「国道161号」の早期整備を要望

ブログ 政治 敦賀市議会

二十四節気の「大暑」を迎えた昨日。
 
暑さのピークを迎えるのが「大暑」である一方、暦の上では夏の終わりだそう。
 
ここまで、節気とマッチした季節の移り変わりを感じてきたところですが、これから夏本番と言わんばかりの気温を見るに、云われとのギャップを思うところです。
 
いずれにしても、「暑い暑い」と言っていても涼しくなる訳ではありませんので、蝉時雨に入道雲、青い空に青い海と、今年の夏を楽しんでいきたいと思います。
 
さて、そんな昨日は、大阪市にある国土交通省近畿地方整備局へ。
 
こちらに来るのは、7月10日の「国道8号敦賀・南越前バイパス建設促進期成同盟会」等の要望活動に続いてということになりますが、今回は、大津市、高島市、敦賀市の市長・議長で構成する「国道161号改良整備促進期成同盟会」の要望活動のため伺った次第。
 
同期成同盟会に関しては、7月2日に大津市役所で開催された令和6年度総会にて国への要望事項を確認しており、その要望事項を所管する近畿地方整備局長らにお伝えした訳ですが、私に関しては、総会に続き、今回も議長代行として任を務めたところです。
 
国道161号の位置付けや要望の内容については、総会の報告として書き留めたブログをご覧いただきたいと思いますが、同道路の整備事業は、北陸圏と近畿圏を連携することにより、地域経済の活性化、産業の振興、文化の交流など都市機能の向上に寄与するとともに、大規模災害時の緊急避難道路や緊急輸送道路として、大きな役割を果たす重要な路線であり、平成31年4月1日には重要物流道路にも指定され、市民の生命・財産を守り、安全で安心できる社会づくりに必要な道路と位置付けられるところ。
 
 →着手から50年が経過する「国道161号」の整備(7月3日「やまたけ」ブログ)
 
要望では、同盟会会長である佐藤健司 大津市長より趣旨や要望概要をお伝えした後、福井正明 高島市長、米澤光治 敦賀市長、幸光正嗣 大津市議会議長、廣本昌久 高島市議会議長、そして敦賀市議会からは私と順に、発言の機会をいただいた次第。
 

【要望活動の様子。左側が国交省近畿地方整備局の方々。】
 
また、私からは、京阪神地域と敦賀を結ぶ国道161号の整備は、とりわけ敦賀港の利用を踏まえた物流効率化、災害時の代替避難道路の機能等、人命と物流を預かる大変重要な事業であり、ぜひとも早急に進めていただきたい旨求めました。
 

【敦賀市議会を代表し、私からも発言。】
 
近畿地方整備局の長谷川朋弘局長からは、いわゆる3ケタ国道で国直轄管理というのは重要路線の幹線道路であることを意味するとの前置きがあった後、同道路の整備促進の重要性は十分認識しており、これまでも脈々と事業を実施してきたが、余力と体力をつけながら展開していきたい。
 
国の国土強靭化計画が5カ年の最終年となり、策定される新たな計画に事業を盛り込めるかどうかは、9月以降が勝負になると考えているとの見解がありました。
 
こうして要望活動を終え、整備局を後にしましたが、古より「交通の要衝」として栄えた敦賀として、道路でつながる滋賀県湖西の2市と連携のもと、整備促進を求め続けることの重要性、認識を一層強めた次第です。
 

【要望書と参考資料の一部(敦賀港とも関わる物資・人の輸送効率化)】
 
なお、以前の総会の際、ご親戚の関係で敦賀と縁があると伺っていた大津市議会の幸光議長。
 
昨日お話しすると、小学生の頃は、夏休みになると1週間ほど敦賀に滞在し、松原の海で泳いだとの思い出を語ってくれました。
 
そう考えれば、滋賀県の湖北・湖西(となると湖南・湖東もですが)にお住まいの方々にとって、国道161号を進めば「そこに敦賀の海がある」。
 
それぞれの思い出が詰まったこの道路がより便利で安全に走ることができるようにとの、新たな気持ちにもなった次第です。
 
(おまけ)
冒頭、季節と暦のギャップと書きましたが、朝散歩に出るとどこか秋の空(うろこ雲)。
暦は嘘をつきませんねということでご紹介しておきます。
 

令和6年度 ひばりケ丘町「ふる里まつり」

ブログ 地域コミュニティ

連日の暑さのなか繰り広げられた、任期満了に伴う小浜市長選。
 
なんと20年ぶりの選挙戦ということも加わり注目されていましたが、21日投開票され、無所属新人で前市議の杉本和範氏(44)が8,291票を獲得し、初当選。
 
5選を目指した現職の松崎晃治氏(66)を990票差で下し、小浜市においては16年ぶりの新市長誕生、杉本氏は県内9市で最年少の首長となりました。
 
なお、今回の投票率は68.02%で、前回を9.44ポイント下回ったとのこと。
 
多くの団体、現職優先の連合も支援した松崎氏が敗れるという結果となったものの、まずは激戦を戦われた両候補に敬意を表するとともに、市議としては私と当選同期、以前から交流のある杉本氏の今後のリーダーッシップ、手腕に期待する次第です。
 
さて、朝から晴天、30℃を超える天気となった昨日は、ひばりケ丘町「ふる里まつり」の本祭。
 
前日の宵宮を泣く泣く欠席したことはブログで述べた通りですが、この日は副区長として早朝より出席。
 
ジリジリと照り付ける太陽のなか、8時30分からは、区の役員、育成会会長らが参列のもと、ひばりケ丘神社にて神事を執り行いました。
 
御神輿巡行の安全を祈願した後は、大人神輿、子ども神輿それぞれ一騎づつが出発。
 

【安全祈願を終え、出発を待つ御神輿】
 
コロナが明け、4年ぶりに開催した昨年に続き、多くの子ども達が参加してくれたことだけで大変嬉しく感じた次第です。
 
私は、御神輿に合わせ御神酒を振る舞う係、指揮を執る笛吹係。
 
大人、子ども神輿それぞれ盛り立てて回りましたが、とりわけ、小さな子ども達の元気な「ワッショイ!」、それを見守る親御さんの笑顔を微笑ましく拝見した次第です。
 
なお、この暑さ。
 
途中の休憩はもとより、親御さんらが準備したウォーターミスト(霧吹き)で熱中症対策も講じながらの巡行。
 
町内の大通りをぐるり一周し、響き渡る笛と「ワッショイ!」に、町内の皆でお祭りの雰囲気を楽しめたものと感じました。
 
御神輿の方は、何とか無事に約1時間半の巡行を終え、奉納。
 
こうして無事にすべての工程を終えましたが、宵宮、御神輿はもとより、準備から片付けまで、本当に多くの住民の皆さんと作り上げた「ふる里まつり」。
 
その後の「打上げ」を含め、開催できたことを心から喜ぶとともに、改めて、お祭りは「地域コミュニティ」の原点と感じた次第です。
 
少子高齢社会が叫ばれる中にあって、ますます大事になってくるのは、町内、ご近所同士のつながりと助け合う気持ち。
 
最も身近で小さな自治単位である町内活動の活力や活気を持続し、一層あたたかみのあるものにしていければと思い、今後も町内の皆さんと協力、知恵を出し合っていければと思います。
 

【前日の宵宮で描いていただいたチョークアート作品。つがいの「ひばり」のように、ますます羽ばたきますように。】

原電総連第37回定期大会

ブログ 働く仲間とともに

重なった予定。
 
どうしてもどちらかを選択しないといけないことは、皆様もあろうかと思いますが、私の昨日の重複は、地元ひばりケ丘町の「ふる里まつり(宵宮)」と母体の「原電総連第37回定期大会」。
 
いずれも大事なことは言うまでもありませんが、自分の中の判断として、組合の大会を優先することとし、町内の方には以前にお断りを入れていたところ。
 
お祭りに関しては、私自身、実行委員会に属し、企画から準備まで一緒に進めてきただけに大変残念でありますが、何卒お許しを。
 
さて、そうした経過を踏まえ、昨朝は「原電総連第37回定期大会」に出席のため、北陸新幹線で再びに一路東京へ。
 
始発の敦賀駅では、数えるほどの乗客でしたが、福井、金沢、富山と進むごとに増え、気付けば私の乗る車両は満車に。
 
ふと思えば、学校が夏休みに入ったばかり。
 
親子連れの割合の高い、賑わいに納得したところです。
 
大会の方は、以前に日本原電本社のあった神田で開催され、駅を降りると懐かしい感じがしましたが、会場では原電ならびに原電エンジニアリング労組役員の皆さんにお会いでき嬉しい限り。
 
13時30分から行われた大会は、冒頭の岩本会長のご挨拶に続き、上部団体の電力総連からは片山事務局長にお越しいただき、ご来賓としてのご挨拶。
 

【大会会場の様子】
 
議案審議が続いた後、何とこの日は岡山より、電力総連組織内議員の「浜野よしふみ」参議院議員に駆け付けていただき、来夏の参議院議員通常選挙に向け必勝決議をした上で、浜野議員からは、国政の状況をお伺いつつ、現実的なエネルギー政策の実現に向け取組む旨の力強い言葉がありました。
 

【力強くご挨拶される「浜野よしふみ」議員】
 
次第を進め、私もご挨拶の時間を頂戴。
 
6月定例会からは副議長に就任し、公務において、道路整備や原子力の活用に関し、国に直接意見、要望する機会をいただいていること。
 
加えて、地元にとっても非常に重要な敦賀発電所2号機の審査については、幕引きありき、且つ「悪魔の証明」を求める原子力規制委員会の姿勢に疑問を呈すと、自身の考えをお伝えました。
 

【気付けば浜野議員に囲まれつつ、私からもご挨拶】
 
このほか大会では、役員からのお話しや議案に対する質疑などを聞くに、いずれも気持ちを込めた内容ばかりであり、それぞれの持ち場で真摯に取組む職場の皆さんのために、一層頑張らねばとの思いを強めた次第です。
 
こうして大会を終え、夜遅くに敦賀に戻りましたが、一夜明け、今日はふる里まつりの本祭(神事・お神輿巡行など)
 
昨日欠席した分、張り切って役割を果たしてまいります。

共同親権導入の趣旨は「子どもの最善の利益の確保」

ブログ 政治 社会

本年5月17日、離婚後も父と母双方が子どもの親権を持つ「共同親権」の導入を柱とした改正民法などが、参議院本会議で賛成多数で可決・成立しました。
 
改正民法などは、離婚後に父と母のどちらか一方が子どもの親権を持つ、今の「単独親権」に加え、父と母、双方に親権を認める「共同親権」を導入するとしており、父母の協議によって共同親権か単独親権かを決め、合意できない場合は家庭裁判所が判断し、DV(ドメスティック・バイオレンス)や、子どもへの虐待があると認めた場合は単独親権となるとしています。
 
なお、改正法は、5月24日に公布され、公布から2年以内に施行するとしており、離婚後の共同親権の導入は1898年の明治民法の施行以降初めて、1947年の民法改正で定められた「婚姻中は共同、離婚後は単独」の親権のあり方が77年ぶりに見直されることでも話題になった改正でありました。
 
その際、改正に反対する立場の方々からは、唐突な見直しだとの意見も挙がっていましたが、実はこの問題は、現在、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくストーリーを描いたNHKの連続テレビ小説「虎に翼」の時代、つまりは女性をはじめ、ひとり一人が持つ「人権」を尊重するようになった時代から課題認識されていたもので、現に一方しか親権者になれないという国はG20の中でも僅かという状況の中で見直されたものであり、長きに亘る課題が法改正されたものであります。
 
さて、ここまで「共同親権」について述べてきましたが、昨日は、衆議院第一会館の会議室にて、国民民主党福井県連のメンバーにて本件について法務省よりレクチャーを受けたところ。
 
きっかけは、3月に開催された福井県連定期大会で、出席された代議員の方(当事者でもある)から「共同親権」に関するご意見があり、県連としても今後取組むとしていたことを踏まえたもので、県連代表であり、本法案審議に関わった「川合たかのり」参議院議員同席のもと、北陸3県の県連にもお声掛けした上で依頼をしたもの。
 
レクチャーでは、法務省より民事局参事官他1名にお越しいただき、「民法等の一部を改正する法律の概要」(令和6年5月 法務省民事局)をベースに説明を受けました。
 

【レクチャーの様子。ご挨拶されている方は、法務省民事局の北村参事官。】

【共同親権に関わる改正法の概要(法務省HPにもあり)】
 
概要は資料の通りでありますが、離婚自体が増えている関係から、未成年で離婚を経験する子どもの割合も1960年代から増加していること、法改正のポイントはあくまでも「子どもの利益になること」であること、文科省(学校関係)や子ども家庭庁など、関係省庁が多岐に亘るため「関係省庁連絡会議」の場で連携のうえ、施行に向けては各自治体からのご意見も踏まえ、前広に準備を進めていくことなどのお考えも確認することができました。
 
また、経過措置の原則に基づき、新法が適用された後は、過去に離婚された方にも改正法が適用されること、想定される具体的事例を踏まえてQ&Aや解説集を作成するなど、適切な形で運用されるよう、広報・周知に務めるとの話も伺い、このあたりは今後、地方議員としてもしっかり把握をしつつ、例えばひとり親家庭への支援などに対しても目配せしていかねばと、認識を新たにした次第です。
 
法務省の皆様には、法案整備から国会審議対応もされたご経験や実情を踏まえ、大変丁寧にご説明いただいたことに感謝申し上げます。
 
「私が、法案審議を通じて一貫して訴え続けてきたのが子どもの最善の利益の確保です。様々な事情があるとはいえ、両親の事情による離婚の結果、子どもが不利益を被る状況だけは絶対に避けなければなりません。」
 
これは、5月17日の参議院本会議の賛成討論で、まさに同席いただいた「川合たかのり」議員が強く述べられた思いですが、この日も「共同親権」の言葉に惑わされる(親の権利をイメージ)ことなく、この改正は「子の監護・養育環境をいかに守るか」であるとお伺いし、理解を深めたところ。
 
(ぜひご覧ください↓)
 →【5/17参院本会議】川合たかのり議員が民法等改正案に対する賛成討論
 
川合議員におかれましては、本法案審議にあたっても、信念と理念をもって対応されたことに敬意を表するとともに、今後も引き続き、福井県連代表の立場から、ご指導賜りますようお願いする次第です。
 

【レクチャー後、川合たかのり県連代表と拳固め(衆議院第一会館 国民民主党会議室にて)】

令和6年度「全国原子力発電所立地市町村議会議長会」総会

ブログ 原子力

歴代、敦賀市長が会長を務める通称「全原協」(全国原子力発電所所在市町村協議会)では、17日に経済産業省で石井拓政務官と面談し、次期エネルギー基本計画に原子力発電所の最大限の活用を明記することなどを要請したことが、地元新聞やインターネット記事にも掲載されています。
 
要望書を以下にリンクしますが、被災地復興や防災対策、原子力政策、立地地域対策の4分野で構成され、会長である米澤敦賀市長をはじめ、副会長の柏崎市長、玄海町長らから要請されたことを心強く思うところです。
 
 →全原協要請書(7月17日)はこちら
 
この「全原協」は、25の原子力所在地の首長と議会議長で構成するものですが、一方、原子力発電所等が立地している市町村やその立地が予定されている市町村の各議会の議長で構成する団体として「全国原子力発電所立地市町村議会議長会」があり、昨日、東京千代田区の都市センターホテルで開催された、同議長会の役員会並びに令和6年度総会に議長代理で出席してまいりました。
 
 →「全国原子力発電所立地市町村議会議長会」ホームページはこちら
 
敦賀市議会が理事となっている役員会が11時から開催された後、13時からは令和6年度総会。
 
冒頭、柄沢均会長(柏崎市議会議長)よりご挨拶があった後、ご来賓として、各省庁より経済産業大臣(代理:吉田宣弘・大臣政務官)、文部科学大臣(代理:清浦隆・大臣官房政務官)、原子力規制庁長官(代理:大島俊之・規制部長)、政党からは、自民党、公明党、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、国民民主党、最後に全原協の米澤光治会長よりご挨拶をいただきました。
 

【都市センターホテルの会場全景】

【ご来賓の皆様】
 
挨拶で経産大臣からは「S+3Eの実現、地域の課題解決に丁寧に取組む」、文科大臣からは「HTTRや常陽運転再開など研究が円滑に進むよう取組む」、原子力規制庁からは「残る10プラントの審査も妥協なくやる。審査会合のプロセスを改善し、手戻りがないようにするとともに、事業者からの提案などコミュニケーションを図りつつ、厳正且つ着実に審査を進める。」などの話しがありました。
 
なお、原子力規制庁の「妥協なくやる」との言葉を、現在審査が進められている敦賀発電所2号機に当てはめた場合、どういう意味を持つのか。
 
原子力規制委員会が、独立性の高い3条委員会であるとはいえ、行政機関のひとつに違いなく、であれば国の施策を踏まえ、原子力発電所を安全に活用(再稼働)するための審査であるべきであり、事業者の意見を突っぱねて審査の幕引きを急いだり、いわゆる「悪魔の証明」を持ち込むことによって独断・独善的判断がされることは決してあってはならないこと。
 
立地市町村議会議長らを前に、敢えて挨拶の場で言われた「妥協なくやる」の言葉をしかと胸に留めた次第です。
 
また、政党関係では、自身が所属する国民民主党からは、浅野哲・党エネルギー調査会会長が挨拶され、「再稼働推進、リプレースの実施を公約に掲げ、現実的な目線でエネルギー政策を考えている。次期エネルギー基本計画では、電力事業者の環境整備や人材確保、サプラチェーンの基盤強化などについて国として支援するとともに、医療や水素活用などの分野の活用を長期的視点に立って構築されるべき。安定で安価な電力供給のため今後も取組む。」旨、力強い言葉がありました。
 
こうして挨拶が終わり、総会では令和5年度事業報告や決算、令和6年度事業計画、予算が提案され、全議案承認。
 
総会の後は、経済産業省 資源エネルギー庁 大臣官房の佐々木雅人エネルギー・地域政策統括調整官様より「エネルギー政策・原子力政策の議論について」をテーマにご講義いただいた後、質疑。
 
事前に準備されていた、おおい町、刈羽村、柏崎市からの質問に続き、私からは、敦賀市議会6月定例会で採択した意見書をもとに、エネルギー基本計画見直しに関し、電力需給が増加する前提条件となったことも踏まえ、ベースロード電源としての原子力の長期的な必要容量と時間軸を明記することを求めたほか、自身が課題と感じている電力事業者が予見性をもって投資できるようにするための事業環境整備について質問した次第です。
 

【せっかくの機会と、意見質問しました】
 
こうして直接、国の政策担当者に意見できることは、全国原子力発電所立地市町村議会議長会があってこそと感じたところであり、わが国の原子力黎明期より立地点の議会としてあった敦賀市議会として、今後も役割を果たしていければと思ったところです。
 
すべての日程を終え外に出ると、ちょうど梅雨明けした東京は茹(うだ)る暑さ。
 
喘ぐ恒常的な電力需給逼迫、高止まりの電気料金に苦しむ国民生活や企業経営を、いま持ち得る電源で救うとすれば「原子力発電」しかなく、残るプラントの再稼働を何としてでも早期に進めねばと、改めて胸に刻み、会場を後にした次第です。

「反面教師」から学ぶこと

ブログ 政治

朝の降雨から一転、晴れ間が広がった昨日は「湿気ムンムン」。
 
外に出ると息苦しさを感じるほどでしたが、用事で立ち寄った港周りからの景色はいよいよ「夏」。
 
先週土曜日には、気比の松原海水浴場の「海開き式」が行われたところですが、市内で開設される各海水浴場に多くの方が訪れることを期待するところです。
 

【川崎・松栄岸壁から見た「夏」の景色】
 
さて、話しは変わり、同じ議員として何とも腹立たしいやら、情けないやらの出来事が。
 
宮城県大河原町議会で、議長経験もある男性町議(73)が議場でスマートフォンゲームをしていたことが判明。
 
しかも見つけたのは議会見学に来ていた小学生。
 
6月10日、町立小学校の6年生約30人が社会科の授業で一般質問を見学した際、感想文に「議員で働く人としていいのか」などと書かれていたことにより分かったそう。
 
同町議は16日の全員協議会で「深く反省している」と謝罪したものの、会派の一つは辞職勧告決議案を提出するとのことであり、神聖なる議場で、しかも本会議中に著しく議会の品位を貶めたこの行為は言語道断。
 
「反省」で済むものではないと考える次第です。
 
こう書いていること自体が情けなく思えてきたのでもう止めますが、昨日述べた、めざす「民主主義」とは次元の違う出来事に辟易するところ。
 
なお、スマホゲームは言うに及ばず、議場でのムダ口や野次、居眠りなども品位を貶める行為としては同じ。
 
小学生にとって、まさに「反面教師」となった今回の出来事ですが、敦賀市議会としては、小学生はもとより、市民の皆様から「さすが」と思っていただけるような、規律と秩序ある、自らの襟を正した議会でありたいと思う次第です。

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