「売れない実力派地下アイドル」から「売れる実力派アイドル」へ

ブログ 政治

決して自虐的に申し上げる訳ではありませんが、ある方から「国民民主党の支持率がなんで伸びないかの本質をついた動画があるから見てみて」と言われ、早速昨日拝見しました。
 
その動画とは、※本格的な経済を、楽しく学ぶ!ビジネスのスキルを、しれっと学ぶ!社会や人生を、もう一度違う角度から見つめ直してみる!ビジネス動画メディア「ReHacQ」のYouTube。
 
※ReHacQのYouTube公式の説明文より引用
 
この動画では、玉木雄一郎代表が“ひろゆき”さんらとざっくばらんに話す様子が収録されていましたが、終盤には、参加していた慶應大学の学生さんに「国民民主党は売れない実力派地下アイドル」と評され、また“ひろゆき”さんからは「実力を磨く方向で頑張ってるけど戦う場所はそこじゃないぞって話」とダメ出しをされるシーンがありました。
 
パフォーマンスはせず、実直で政策本位の政党であるが故、なかなか知名度が上がらないという、まさに本質的な指摘に、玉木代表はぐうの根も出ない様子でしたが、怒ることもなく、指摘を受け入れる姿勢がこれまた国民民主党らしいなと感じた次第です。
 
私も指摘のあった部分を受け入れつつ、とはいえ基礎とすべきはパフォーマンスでなく、日常の地道な活動と思い、今後も同党所属議員の一人として取り組んでいきます。
 
なお、「ReHacQ」のYouTube動画を以下にリンクしますので是非ご覧ください(玉木代表の人柄も良く分かると思います)。
 
 →【ひろゆきvs国民民主党】衝撃的!日本倍増計画とは?(ReHacQs YouTube動画より)

 
さて、話しは変わり、年初に「異次元の少子化対策」を行うと明言した岸田首相。
 
その後、2024年度から3年間で集中的に取り組む「こども・子育て支援加速化プラン」で、約3兆円の追加予算を見込む方針が検討されているところ。
 
具体的案のひとつとしては、児童手当の拡充として、3歳から小学生の第3子以降については、現在の月1万5000円から3万円に手当を倍増させ、新たに高校生に月1万円を支給する方向で検討中としています。
 
一方、少子化対策に充てる財源に関しては、16~18歳の子どもがいる世帯の税負担を軽減する扶養控除について、縮小を含めた見直しを検討する方針を固めたとあり、「増税はせず」とも「減税をやめる」のでは、経済的支援どころか、中間所得層以上では実質的な負担増になることが想定されることに加え、社会保険料の増額も視野に入れており、巷では「異次元の負担増案」に落胆の声が挙がっているところです。
 
こうした政府の動きに対し、予算の組み換えで、子ども関連予算を10年で倍増させた兵庫県明石市の泉房穂前市長は、ご自身のTwitterでこう書き込んでいます。
 
「何度も何度も繰り返し言わせていただくが、『少子化対策の財源』を『国民の負担増』で賄うのは間違いだし、その必要もない。『諸外国並みの予算配分』にシフトすればいいだけのことで、本当は簡単にできることだ。諸外国で実現できて、日本だけ実現できない理由はない。」
 
また、子育てに関する「所得制限撤廃法案」を国会に提出し、「異次元の少子化対策」を2年以上も前から主張している国民民主党の伊藤たかえ参議院議員は同じくTwitterで、
 
「16歳未満に対する年少扶養控除を復活の上、児童手当を拡充します。
これが時代の要請です。
政府は、16〜18歳の扶養控除を無くし、給料天引きの社会保険料負担を上げる提言を『こども未来戦略会議』にさせ→骨太の方針に書き込み→事実化法制化していく。
明確に間違ってる。」
 
と述べています。
 
さらに、同党の前参議院議員・矢田わか子氏は、
 
「現行制度では、16~18歳の子どもを扶養する場合、所得額から、1人38万円が控除されているが、それが縮小される可能性があるのだ。
フランスのN分N乗、ハンガリーの子ども4人出産で所得税ゼロのように、扶養家族が増えれば税が免除の仕組みが必要。
にも関わらず、16-18歳の子どもまで廃止?真逆の政策だ。」
 
まさに「対決より解決」の姿勢で、具体論をもって政府の考えに異論を唱えています。
 
この財源論に関して国民民主党は、以前より「こども国債」の発効を提案しているほか、先に述べた「所得制限撤廃法案」など、子育て世代の経済的負担を「徹底的に軽減する」ことを政策に掲げており、政府におかれては是非ともこうした提案を取り入れていただきたい。
 
そのように考える次第です。
 
「売れない実力派地下アイドル」と評された国民民主党ですが、プロモーションさえしっかりしていれば、「売れる実力派アイドル」(地下である必要はない)になれるとも。
 
目標がしっかりしていて(ぶれない理念)、練習も一生懸命(真面目でまっすぐ)、歌もダンスも上手く(しっかりした政策)、ファンを大切にする(真に国民に寄り添う)国民民主党を是非とも応援いただければ幸いに存じます。
 
※最後、手前味噌な文章となりました点はご容赦いただければと

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

ブログ 活動報告 防犯/防災

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」で始まるのは、かの宮沢賢治の詩ですが、昨朝はそんな言葉を胸でつぶやきながらの街頭活動。
 
時折強い雨が降る天気でしたが、人間とは不思議なもの。
 
月曜の朝は、天気に関係なく「やる」と決めているため、苦に思うことはまったくありませんでした。
 
また、カッパを着て演説していると、同じく雨の中を自転車で、カッパ通学する高校生たちとアイコンタクトで妙な親近感が生まれたり。
 
まだまだ始めて1ヶ月で偉そうなことは言えませんが、こうして街頭に立つことで、中高生を含め、市民の皆さんに少しでも何かお伝えできればと思います。
 

【カッパを着用しての街頭活動。相棒のこくみんうさぎにも雨対策しなくては…。】
 
さて、天気に関しては昨日までに、沖縄・奄美と九州北部、中国、四国、近畿、東海の各地で梅雨入りしたとの発表がありました。
 
大型で非常に強い台風2号が接近している影響で、平年に比べて梅雨入りが早まっているとのことで、近畿、東海で5月に梅雨入りするのは10年ぶりとありました。
 
まだ発表のない北陸地方ですが、この状況で進めば、平年の梅雨入り(6月11日頃)から早まるのは間違いなさそうですね。
 
ジメジメした梅雨を毛嫌いされる方は多いと思いますが、雨に濡れる紫陽花が見れるのはこの季節限り。
 
梅雨があってこそ、四季折々の日本ですので、季節の移り変わりをポジティブに楽しみたいと思います。
 
なお、とはいえ気になるのは台風。
 
最新の情報によれば、台風2号は31日から先島諸島の南海上を北上し、強い勢力で今週末の6月3日にかけて沖縄地方へかなり接近する見込みであり、台風接近より早く、強い雨に見舞われる可能性もあるとのこと。
 
この点に関しては「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」の気持ちだけではどうにもなりませんので、情報をもとに十分警戒しておかねばと考える次第です。
 

【30日3時現在の台風情報(気象庁HPより)。この先の進路がどうなるかに注目です。】

杉原千畝さんがつないでくれた「4年ぶりの再会」

ブログ 敦賀の歴史・文化

東京八重洲にあった「杉原千畝 SEMPO Museum」。
 
「命のビザ」で有名な杉原千畝氏の人道と博愛に満ちたヒューマニズムを保存し、伝える場として2019年3月19日に開館したミュージアムですが、その後、八重洲の再開発により2021年9月に閉館したとあります。
 
私は、開館間もない2019年6月21日に出張の際に立ち寄り、人道を最優先し、勇気ある行動をとった千畝氏の生涯を展示やビデオで拝聴し、感銘を受けたところ。
 
その際、私の後にMuseumにいらした女性お二人とお話しすると、千畝氏が「命のビザ」を発給したリトアニア カウナスの「杉原記念館」で、一人旅同士のお二人が偶然出会ったことを切っ掛けにつながりを持たれ、この日も待ち合わせてMuseumを訪れたとのことでした。
 
私も、ユダヤ難民が辿り着いた港、敦賀の地から来たことを伝えるとすぐに意気投合し、今度は「人道の港」敦賀にお越しいただくこととなっていたところ。
 
その後は、コロナ禍やお互いの日程などにより、なかなか実現に至らなかった訳ですが、何と昨日、4年ぶりの再会を果たすことができました。
 
4月の上旬に、敦賀にお越しいただく日を調整し、この日を迎えましたが、お一方は兵庫県、もうお一方は東京都からと、それぞれ異なる方向からお越しいただいたことに感謝。
 
4年ぶりの再会を喜んだ後はすぐに意気投合し、私の車にて敦賀のご案内に出発しました。
 
まずは金ケ崎宮にて、歴史や市内を眺望いただき、緑地を歩きながら主目的の「人道の港敦賀ムゼウム」へ。
 
ムゼウムへは、事前にお二人と来館することをお伝えしてあったため、職員さんがガイドを務めていただき、気付けば約1時間半、大変丁寧に説明いただきました。
 
カウナス、SENPO Museum、そしてここ敦賀ムゼウムでは杉原千畝氏の功績に加え、様々な方の「命のバトン」より多くの命が救われたこと、さらにはユダヤ難民を受け入れる以前には、ポーランド孤児をこの港で受け入れたことを知り、お二人は大変感銘を受けておられました。
 
そして最後には、4年前にSENPO Museumの時と同じように、3人並んで記念撮影。
 
大変充実した時間であるとともに、改めて人道の尊さ、命の大切さを感じる機会となりました。
 

【杉原千畝氏が「命のビザ」を発給した机(イメージ)にて記念撮影】

【(参考)4年前にSENPO Museumで撮影した時の写真】
 
その後は、気比の松原、昼食を経て一路愛発に向かい、柳ヶ瀬トンネル(当時国内最長)や小刀根トンネル(日本人で作った現存する国内最古)など鉄道遺産を体感いただき、氣比神宮、神楽通りにて目的のお菓子購入(秘密のケンミンショーで情報を得ていたそう)、最後は駅前商店街でのお土産購入タイム、駅前広場ottaでは「ちえなみき」散策と、私なりの案内ルートでおもてなしした次第です。
 

【気比の松原にて、海の透明度に驚くお二人】
 
なお、ちえなみきに関しては、お一人がinstagramでフォローされていたとのことで、「ここなら土日ずっといられる」との感想を仰っていただき、率直に嬉しかったところ。
 
お帰りは16時過ぎの電車ということで時間がなく、私のお気に入りの場所「立体駐車場屋上」までは行けませんでしたが、「必ずまた敦賀に来たい」、「今度は新幹線で」などと互いに声を掛け合い、改札口でお別れした次第です。
 
こうして4年ぶりの再会は「あっという間」ながら、心満たされる時間であり、お二人が最初に出会ったのも、私がお二人に出会ったのも「杉原千畝」の存在があったからであり、つながりを作っていただいた千畝さんに心より感謝。
 
なお、私がSenpo Museumに行ったきっかけは、渕上隆信・前市長が行かれたSNSを拝見してのことでしたので、改めてご紹介いただいた渕上前市長にも感謝申し上げます。
 
ここ数日は「出会い」の大切さ、ありがたさをしみじみと感じるとともに、改めて認識するのは、ご案内するにも時間が足りないほど豊富な「宝」(食も絶賛いただきました)が敦賀にはあるということ。
 
古より、街道や港、そして鉄道へと、交通の要衝であることで生まれるのは「つながり」。
 
今回「人道の港」でつながった関係を大事に、また今後も末永く育んでいければと思います。
 

【出会いはカウナスから東京、そして敦賀へ】

敦賀の悠久の歴史をつなぐ「気比史学会」

ブログ 敦賀の歴史・文化

「過去に学び 未来に期待し 今を生きる」
 
昭和52(1977)年の設立以来、この言葉を会是とする敦賀の市民歴史団体「気比史学会」。
 
設立から45年を数えるこの「気比史学会」ですが、昨日は市立図書館3階会議室にて「第47回定期総会」を開催し、これまで理事を務めていた私は事務局長を拝命いたしました。
 
史学会との出会いを振り返ると、「歴史を生かしたまちづくり」の考えを持っていた私は、議員になったばかりの令和元年10月に同会の糀谷会長をお伺いし、会の生い立ちや取り組み内容、歴史に対する思いなどについてお話しを聞かせていただいたところから始まります。
 
※当時の様子をブログに留めてありましたので、詳しくは以下リンクよりご覧ください。
 →敦賀「気比史学会」に学ぶ(2019年10月24日ブログ)
 
そこにも記載したよう、45年の歴史を有する「気比史学会」は、「歴史の大衆化」や「楽しみながら地域史を学ぶ」との考えのもと、敦賀の歴史再発掘に向けた調査や研修の内容を学び合う「市民歴史講座」を35年以上継続するほか、出版活動、疋田舟川や向出山古墳などの文化財保護、北陸最古とされる深坂古道の整備復元など幅広い活動を展開してきた市民歴史団体であり、今では全国の市民歴史団体のなかでも稀有な存在となっているところ。
 
一方で、近年では切実な問題として、役員の高齢化や会員数の減少、これに伴う財政面の懸念など、会の存続に関わる課題が生じてきていたことから、2年前の総会では、「令和4年度末(2023年3月31日)をもって会の幕を閉じる」との方向性が確認されたところでしたが、一言で言えば「もったいない」、歴史を学ぶ団体が継承なく消滅してしまって良いのかとの思いのもと、「何とか継承の道筋を探らせてもらえないか」と懇願した私。
 
昨年の総会では、改めてそのことを申し上げたことに加え、自分自身も理事として会の運営に携わることで、一助を果たすべく取り組んでまいりました。
 
その後、約1年を掛け、継承に向けた組織体制、財政、活動内容の主に3点についてロードマップを示しつつ、役員会の中で検討を進めてきましたが、一番大きかったのは体制面。
 
同じく若手理事として名を連ねておられた方1名を始め、結果、私を入れて7名(30〜50代)の思いを共有するメンバーが揃ったことから、継承が現実のものとなり、昨日の総会では、これまでの検討経過、そして会を存続させることについて確認を得た次第です。
 
糀谷会長には、我々に過去の取り組みやご経験をご教授いただくなど、会の円滑な継承に寄するため、引き続きの会長職を担っていただく訳ですが、副会長以下は新たな役員体制のもと活動を進めることとなりました。
 
なお、役員改選の後、私から提案しました今年度事業計画(案)の冒頭に記載したのは以下の文章。
 
「これまで『地域史の再発掘と歴史を活かしたまちづくり』のため、45年に亘り取り組んできた市民歴史団体としての理念、活動を継承しつつ、ここ敦賀の豊富で悠久の歴史を楽しみながら次代へ継承するとの思いのもと、新たな発想も取り込みながら、以下の事業を実施することとしたい。」
 
地域史を学ぶことは、単に面白いということのみならず、学べば学ぶほど郷土への誇りや愛着が増すことから、こうした史実を今度は私たちが、そしてさらに次代へとつないでいくことは、敦賀の持続的発展のためにも極めて重要なことと考える次第です。
 
つまりは、気比史学会の会是「過去に学び、未来に期待し、今を生きる」はまさに、こうした意味合いを込めたものであるとともに、現代を生きる私たちに必要なのは、これまた糀谷会長が以前に会の機関紙の中で述べられた「歴史に学び、歴史をつくる志」の心意気。
 
こうした思いを込めながら、今期は第39期目となる市民歴史講座を始め、「ミニ歴史講座」の定期開催、次代を担う若者(小中高生)との連携事業などにも取り組む計画としています。
 
なお、市民歴史講座はどなたでも参加できますし、会の一般会員も広く募集しておりますので、関心のある方はぜひお気軽に参画いただければ嬉しく思います。
 
「歴史や組織をつなぐ」ことは重いことと、肌で感じるところではありますが、設立当初がそうであったよう、肩肘張らず、私自身は新たな役員の皆さんと思いを共有しながら、とにかく「楽しく」地域史を学んでいきたいと思います。
 

【昨日の定期総会の様子。長年に亘り、会を支えていただいた役員の皆様に心からの敬意と感謝を申し上げます。】

ふたつの「出会い」に改めて感謝

ブログ 人生観

人はもとより、音楽やスポーツなど、人生を豊かにする「出会い」は様々だと、このブログで記載したことがありますが、昨日は、以前に国民民主党の関係でお知り合いになった県外にお住まいの方が敦賀にお越しになり、暫し市内をご案内しました。
 
敦賀は「鉄道と港」、そして「エネルギー」のまちということで、一般的な観光では行かないであろう、ややコアな場所をご案内させていただきましたが、最後は私のお気に入りの場所である駅前立体駐車場屋上からの新幹線駅の眺めを堪能いただき、お見送りした次第です。
 
twitterをきっかけにつながったその方は何と、私の過去の一般質問やブログにすべて目を通され、普段からあたたかい励ましの声や支援者側からのアドバイスをいただける、私にとって、ありがたくも大切な存在であり、昨日の訪問により、一層身近になれたことを嬉しく感じた次第です。
 
ここでの出会いは「人」ということになりますが、今後もこうした様々な出会いを大事に過ごしていきたいと思います。
 

【お見送りの前に立ち寄った駅前立駐屋上からの眺め。夕陽に輝く新幹線駅が花を添えてくれました。】
 
さて、出会いと別れという意味では、同じく昨日敦賀市では人事異動の内示がありました。
 
6月1日付け人事異動に関する米澤市長の談話では、「市民の皆様と一緒に目指す、敦賀の『あたらしいステージ』実現に向けた第一歩とするとともに、組織の活性化や職員の士気高揚を図るために、職員の能力や適性、今後のキャリア形成等に配慮しながら、適材適所の人員配置を行ったもの」とし、総数142名の異動がされたところ。
 
また、「大規模な機構改革については、各種施策を迅速かつ効率的に進めていくためにはどのような組織体制がよいのか、今後職員等と十分に検討したうえで行うこととし、今回は、喫緊の課題に対応するための組織改正としました。」とし、人口減少対策室や学校給食推進室の設置、女性職員の登用状況については、新たに登用する方を含め、課長補佐級以上職員全体に占める女性職員の割合は「18.0%」で過去最高になるとありました。
 
市長におかれては、意識改革と職場環境の改善を図るとも述べられており、「良き職場環境なくして良き組織なし」とする私としては特に、後段の部分に力を入れていただくことを望む次第であります。
 
なお、この人事異動により、議会事務局でも2名が対象となり、お別れすることになりました。
 
異動されるお二人とは、議員になってからの4年間大変お世話になった訳ですが、とりわけ所属した産経建設常任委員会のご担当には、前半2年は委員として、後半は委員長として、細やかで丁寧に接していただいたほか、常に先を見てサポートいただき、心から感謝する次第です。
 
ご両名ともに、6月以降は新たな職場へと異動することとなりますが、お二人の能力とバイタリティがあればどこへ行っても心配なし。
 
新天地でのますますのご活躍を期待する次第です。
 
市役所職員であることに変わりはないため、「別れ」というにはオーバーかもしれませんが、私にとっては、議員になっていなかったら出会っていなかったであろうこのお二人。
 
そう考えればやはり、人生を豊かにしてくれたこの「出会い」に感謝するところです。
 
奇しくも、ふたつの「出会い」に改めて感謝した昨日。
 
「人生は出会いで決まる」
 
オーストラリア出身の宗教哲学者マルティン・ブーバーの言葉を思い浮かべながら、わが人生、この後もどんな出会いがあるのかを楽しみに歩んでいきたいと思います。

「男性更年期障害」は自分ごと

ブログ

昨日夕方に長野県中野市で発生した立てこもり事件。
 
緊迫する状況が続くなか、長野県警側の要請を受け、本日3時45分には、捜査1課で立てこもり事件などの対応を専門とする警視庁「特殊班捜査係」を現地に派遣していましたが、最新の情報では4時40分頃、立てこもっていた男の身柄を確保したとのこと。
 
この事件により、刺された女性1人と猟銃で撃たれた警察官2人が病院に搬送されたものの死亡が確認されており、まずもってご冥福をお祈りする次第です。
 
なお、事件が起きたのは市議会議長宅で、立てこもった男は議長の息子とのこと。
 
理由がどうあれ、決して許されるものではありませんが、動機は一体何なのかに注視する次第です。
 
物騒な事件の報に触れるなかでありましたが、昨夜は松原公民館で開催された、原電総連敦賀総支部主催の「男性の更年期障害」に関するセミナーに参加してまいりました。
 
講師は、養生デザインの青木優加さん。
 
辛い症状をオープンにできる女性と違い、病気や悩みを隠しがちな男性の更年期障害はあまり聞かないものの、実は50歳以上の男性の6人に1人はなっているとのこと。
※うつ病と思い込み、余計に症状が悪化するケースあり。
 
講座では、ストレスを溜め込むあるいは挫折なくバリバリ働いてきた人ほど不調を招きやすいことや、東洋医学の考えをもとにした「チカラ不足」、「エネルギー不足」など症状の違い、それに応じた食事や生活習慣の対応策など、自身のタイプとして当てはまることもあり、大変勉強になることばかりでした。
 

【セミナーの様子。立ってお話しされている方が講師の青木さん。】
 
意識せずとも、無理したカラダは性ホルモンの低下→心と体のバランス崩れ→生活の質が著しく低下することとなり発生する更年期障害。
 
青木さんが大切にしている東洋医学の「中庸(ちゅうよう)」の言葉には、
 
過ぎたら戻す
足らずは補う
ゆらり ゆらり
 
との意味があるそう。
 
自分のカラダの声を聞き、頑張り過ぎた分は、栄養補給と休むことで戻す。
 
そのことを意識して過ごすことの大切さを知れただけでも、このセミナーに参加した意義がありました。
 
かくいう私も51歳。
 
6人に1人の確率の中の一人であることを自覚して、ひとつしかない自分のカラダを大事にせねばと思い直したところです。
 
このブログを読んでいただいている男性の皆様も他人ごとではありません。
 
決して脅す訳ではありませんが、何を置いても体が資本。
 
ともに気をつけていきましょう。
 

【私のタイプは「チカラ不足」。お米や大豆に芋などをしっかり補給して頑張り過ぎずに頑張ります。】

女川原子力発電所2号機の運転差止請求を棄却

ブログ 原子力

水曜の朝はホームグラウンド名子での辻立ち。
 
ご通行中の皆様へのご挨拶が目的の辻立ちですが、その合間で労組役員とお話しできる、私にとって大切なひと時となっています。
 
昨日も職場の状況や政治の話題などについて会話しましたが、若い役員にとっても率直な思いを気軽に話せる場になってるのであれば良いなと、改めて感じた次第です。
 
辻立ちは若手役員との語らいの場。
 
そのような意味合いも込めながら、今後も活動にあたってまいります。
 

【五月晴れ、心地良い風が吹くロケーションでの辻立ち】
 
さて、原子力の話題が続き恐縮ですが、昨日は私にとって胸をなで下ろすニュースがありました。
 
東北電力女川原子力発電所2号機(宮城県女川町、石巻市)で重大事故時の避難計画に不備があるとして、発電所の周辺住民らが運転差し止めを求めた訴訟の判決が昨日、仙台地裁であり、裁判長は「放射性物質が放出される事故の発生を前提としているが、事故が起きる危険について具体的な立証をしていない」として請求を棄却する判決が言い渡されました。
 
確かに、「事故が起きる可能性が立証されていない」との東北電力の主張に対し、「立証は不要」と言うのでは、住民側の主張はあまりにも無責任と受け止めるところ。
 
いずれにしても、真っ当な判決が言い渡されたことに安堵した次第です。
 

【東北電力女川原子力発電所(日経新聞WEBより)】
 
この判決を受け、東北電力はホームページにて、以下のコメントを発表(一部抜粋)。
 
今般の請求棄却判決は、裁判所に当社の主張をご理解いただいた結果であると受け止めております。
当社としては、引き続き、避難計画の実効性向上に向け、事業者としてできる限りの協力をしてまいります。
また、安全確保を最優先に、2023年11月の安全対策工事完了に向けて全力で取り組むとともに、地域の皆さまからのご理解をいただきながら、2024年2月の再稼働を目指してまいります。
 
判決を真摯に受け止めながら、来年2月の再稼働への意思表示を明確にされた訳ですが、東日本大震災の被災地で初、BWRプラントとしても初となる再稼働は、厳しい冬期の電力需給改善につながることから、心より応援するところです。
 
なお、同じく「避難計画」に係る住民訴訟により審理が続いている日本原電の東海第二発電所(茨城県東海村)もBWRプラント。
 
女川が順調に再稼働を果たした後は東海第二が続き、東日本の電力安定供給に寄与することを期待して止みません。

処理水海洋放出を巡り韓国視察団が現地視察

ブログ 原子力

故石原慎太郎氏が残した「石原語録」。
 
印象に残るもののひとつに、東京都の築地市場から豊洲市場への移転問題を巡り、移転決定時に都知事だった同氏が述べた「科学が風評に負けるのは国辱だ」の言葉があります。
 
この時は、ベンゼンなど環境基準を上回る有害物質が検出されたなどとする土壌汚染問題でしたが、この言葉を聞いて思い浮かぶのは福島第一原子力発電所事故後にあった「風評加害」について。
 
とりわけ、処理水海洋放出を巡っては、以前より韓国の国内世論が拒否感を示しており、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、「飲めるほど安全なら飲料水に使えばいい」、「最悪の放射能(放射性物質)投棄テロとの指摘もある」など無茶苦茶な発言を続けているところ。
 
日本国内では、東京電力においてはもちろん、国際的な基準に照らし問題がないことを確認するほか、原子力規制委員会の審査も終えての放出判断に至っていることに加え、既に進んでいる国際原子力機関(IAEA)の検証結果をもって、その科学的根拠の妥当性を国際的にも示す方向にあります。
 
そうしたなか、海洋放出を巡り、韓国の専門家(原子力発電や放射線分野の専門家ら21人)らで構成する視察団が昨日、福島第一原子力発電所を訪れ、現地視察に入りました。
 

【処理水を溜める福島第一原子力発電所のタンク群(NHK NEWS WEBより)】
 
この視察団派遣は、7日に行われた岸田首相と尹錫悦大統領との会談で合意していたもので、今日まで、放射性物質による汚染を浄化する多核種除去設備(ALPS)や測定・確認用タンクなどを重点的に確認するとしています。
 
視察団の団長を務める韓国原子力安全委員会の劉国熙(ユ・グッキ)委員長は視察前、記者団に「科学的な根拠をもって安全性を確認していく」と述べ、「(韓国)国民を安心させることもわれわれの役割だ」と強調しており、その姿勢自体は歓迎する次第です。
 
李代表は、その後も処理水海洋放出や視察団派遣を連日非難し、日韓関係改善に傾倒する尹政権への攻撃材料にしているようですが、この視察団やIAEAの検証において科学的に問題がないことが証明された場合どうするのか。
 
それでも「風評加害」に徹するのであれば、今度は国際社会から批判を浴びる側になるのではないでしょうか。
 
他国のことはそれまでとし、わが日本。
 
冒頭の「科学が風評に負けるのは国辱だ」の思いのもと、「空気で物事が決まる」と揶揄される国民性から「科学的根拠をもって判断」する国に脱皮することが必要なのではと考えるところ。
 
この3年間で経験した目に見えない「感染症」、そしてこの処理水海洋放出然り、その影響を科学的に国民理解がされることは即ち、上述の「脱皮」につながるのではと。
 
隣国の対応を鑑みつつ、先に開催されたG7に名を連ねるに、真にふさわしい国でありたいと思う次第です。

令和5年第2回敦賀市議会「臨時会」を終える

ブログ 敦賀市議会

5月1日から始めた毎月曜朝の街頭活動。
 
4週目の昨日も天気に恵まれ、約30分演説させていただきました。
 
極力「旬の話題」をとお話しする訳ですが、20日に見学した海上自衛隊「はやぶさ」の役割、G7広島サミットであった核軍縮やウクライナへのF16供与承認など、主は国防のこととなりました。
 
締め括りには、こうした世界情勢やわが国を取り巻く環境を踏まえればやはり、国民民主党が掲げる「自分の国は自分で守る」との認識が必要不可欠とお伝えしましたが、信号待ちをしていた中高生の皆さんにはどう届いたか。
 
教科書では教えてくれないことにつき、少しでもご理解いただけたのであれば幸いです。
 
街頭活動の後は、10時からの令和5年第2回敦賀市議会臨時会(以下、臨時会)に出席。
 
組織議会とも呼ばれる臨時会ではまず、議長に馬渕清和議員(市政会)を、副議長に中道恭子議員(公明党)を選挙により選出しました。
 
続いて、米澤光治・新市長より市長提案理由説明、議会提出のB議案4件(市議会委員会条例の改正など)の提案から採決までを行ったところで本会議を一旦休憩。
 
議会運営委員会、各常任委員会、各特別委員会を順次開催のうえ、正副委員長を互選にて選出し、私は所属する文教厚生常任委員会にて委員長にご推挙いただきました。
 
前期後半2年の産経建設常任委員会に続いての委員長職に身の引き締まる思いでありますが、委員の皆様のご協力を得ながら、円滑な委員会運営に努めてまいります。
 

【決定した委員会構成】
 
本会議を再開した後は、敦賀美方消防組合議会議員、嶺南広域行政組合議会議員などを指名推薦により選出し、以降、第31号議案として「副市長の選任につき同意を求める件」、第32号〜34号議案として「市監査委員の選任につき同意を求める件」の計4件を即決で可決しました。
 
とりわけ、副市長に就任された堤宗和氏は、福井県で産業労働部産業技術課参事や地域戦略部交通まちづくり課長などを歴任された方であり、敦賀市のことにも精通されている方とあったことから、今後は県や国とのパイプを十二分に発揮され、ご尽力賜ればと思う次第であります。
 
議案に関しては、専決処分事項の報告案件の提案があり、質疑の後、これを可決しました。
 
最後には、米澤市長から閉会にあたってのご挨拶がありましたが、二元代表制における市長と議会の関係を述べられたうえで、議会の意見を尊重しつつ、本会議や委員会では真摯に対応していく旨の言葉がありました。
 
一定の緊張感のもと、これまでも是々非々で対応してきた私ですが、敦賀市の発展、市民が安全でゆたかに暮らすためには、市長(及び理事者の皆さん)と議会がリスペクトし合い、政策で切磋琢磨するような、そんな関係が理想形と考えるところ。
 
批判や対立が何も生み出さないことは、国政であっても地方であっても同じであり、この理想形に向け、私自身、引き続き役割を果たしてまいる所存です。
 
最後に、次の令和5年第3回(6月)定例会は、6月20日(火)から7月11日(火)までの22日間で開催されることに決定しました。
 
代表・一般質問は、6月28日(水)から30日(金)の3日間となりますので、今後とも関心をもってご覧いただければ幸いに存じます。

G7広島サミット閉幕

ブログ 政治

19日のブログでご紹介した「つるがのおと」。
 
このイベントは、金ケ崎緑地に仮設ステージを設け、地元ゆかりのアマチュアやプロミュージシャンが紡ぎ出す「敦賀の音」を、大人から子どもまで思い思いに楽しめる音楽フェス。
 
夕方になってしまったのですが、犬の散歩を兼ねて、妻と3人で金ケ崎に行くとちょうど、若手のバンドが演奏しており、観客はこじんまりではありましたが、オンフェスを楽しんでいる様子でした。
 
また周辺では、数台のキッチンカーに緑地ではハンモック、フリスビーを楽しむ親子にベンチで語らう人などに加え、私たちのように散歩の合間に足を止めて聞き入る人など、まさに思い思いに楽しんでいる様子でした。
 
また、この時間は、青空に芝生の緑、そしてなんといっても夕陽が照らす海と、音楽と重なり合うような心癒されるロケーションがありました。
 
現在市では、氣比神宮からこの金ケ崎エリアまでを範囲とする「金ケ崎周辺デザイン計画」を策定中ですが、市民の心のオアシスのような、この雰囲気だけは決して無くしてはならないなと、改めて胸に留めた次第です。
 



【「つるがのおと」が開催された金ケ崎緑地の風景】
 
さて、連日、感じたままに綴ってきましたG7広島サミットが昨日、閉幕しました。
 
注目していた、核軍縮に関するG7広島ビジョンに関しては、「すべての者にとって安全が損なわれない形で、現実的で実践的なアプローチで達成される『核兵器のない世界』という究極の目標に向けたコミットメントを再確認する。」とし、「核兵器は防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、戦争や威圧を防止すべきとの理解に基づいている。核兵器数の減少は継続しなければならない。」との内容などが確認されました。
 
世界的な核軍縮に向けては、単に禁止条約に参加すれば済むという話しでないことは明らかですが、日本は米国の「核の傘」を含む拡大抑止を強化しつつ、中露を核軍縮の議論に巻き込むという難しい対応を迫られるなか、現実を理想に近づけるため、今後も世界唯一の被爆国としての決意をもって実効性のある行動が求められるものと認識した次第です。
 
また、ゼレンスキー大統領が来日したことでより一層、ロシアの侵略に対するウクライナへの支援体制を固めたところですが、現実的な対応として最も大きかったのは、欧州諸国から米国製F16戦闘機の供与を受けられる見通しとなったことではなかったでしょうか。
 
F16は、空戦で露軍の戦闘機を撃墜する一方、ミサイルや爆弾で露軍地上部隊を空から攻撃する能力を持つ多用途戦闘機。
 
ウクライナが準備を進める大規模反攻作戦には、露空軍に対抗できる航空兵力の確保が必要であり、F16の供与はウクライナの勝機を大きく拡大させると期待されるとあります。
 
ゼレンスキー大統領の来日決定が報じられた際に、ウクライナ国家安全保障防衛会議のダニロフ書記が語った、「非常に重要なことが(広島で)決められる」との意味は何なのか、自分なりに探ってきましたが、結果してこのことではなかったかと考えるところ。
 
戦中の大統領がこの場に来るのは、ロシアに勝利し、自国を何としてでも守るため。
 
そのためには言葉や気持ちではなく、現実として勝利するに必要な強い武器供与のお墨付きをもらうことを、中露はもちろん、世界が注目するこのサミットで確約されることが重要であったのではと。
 
評論家のようなことばかり言っていてはいけませんが、ロシアの侵略が成功すれば、法の支配に基づく国際秩序は瓦解します。
 
G7やグローバルサウスの国々にとって、独裁国家の横暴から民主主義を守る戦いがこのウクライナ侵略であるとの考えのもと、日本の一国民である私としても、この認識に立っておきたいと思います。
 
ロシア外務省は閉幕とともに、G7は「世界の安定を揺るがす破壊的な決定のふ卵器だ」と反発しているほか、中国も日本大使を呼びつけて抗議しています。
 
広島の地で開催されたG7サミットが、一層の激化を生むのか、はたまた終息に向かうのか。
 
願うはもちろん後者でありますが、併せて、恒久平和を希求する私たちが採るべき選択は、極めて現実的な外交防衛策であるべきと、金ケ崎の雰囲気同様、サミットを機に深く胸に留めた次第です。

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