敦1営業運転開始から53年

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終盤戦に入った敦賀市議会は昨日、常任委員会を開催。
 
所属する産経建設常任委員会では、産業経済部、建設部が所管する3議案について審査を行い、すべて全会一致で原案通り認めるべきものと決しました。
 
また、その後は、昨年11月に開催した議会報告会で挙げられた、参加者からの意見の取り扱いについて協議。
 
結果して、現地確認や所管事務調査など、委員会として取り上げる案件はなかったものの、委員各位で共有のうえ、個々の一般質問などで対応していくこととしました。
 
これで先週の一般質問に続き、常任委員会も任期中最後となり、ひとつづつ終わっていくのは、卒業前の学生時代を思い出すところですが、感傷に浸っている場合ではありませんので、本日行われる新幹線対策特別委員会もしっかりと調査に臨む所存です。
 
さて、話しは変わり、今日3月14日は、日本原電の敦賀発電所1号機(以下、敦1)が営業運転を開始した日です。
 
この日を誕生日とすると、敦1は「53歳」。
 
私より2歳年上の敦1は、我が国初の商業用軽水炉として運転を始め、1970大阪万博に原子力の灯(電気)を送ったことは有名ですが、まさに高度成長期の電力供給を支えたプラントであります。
 
私も発電所で保修業務に携わっていた際には、敦1の設計者であるゼネラル・エレクトリック(GE)や東芝、日立などプラントメーカー、さらには多くの協力企業の皆さんと、まさに愛車をいたわるよう情熱をもって、メンテナンスに打ち込んだことが昨日のように思い返されます。
 

【建設中の敦賀発電所1号機。パイオニア精神をもって「国内初」となる工事を成し遂げた先人に敬意を表します。】
 
その敦1は、2015年4月27日に約45年間の運転を終え、現在は廃止措置を進めているところですが、原子力黎明期にあって、国益に資する新たなエネルギー源を確立するため、初めて尽くしの発電所建設から運転までを乗り越えた先人に敬意を表するとともに、社員はもとより協力会社、メーカーの皆さんまで多くの人に愛され、支え続けられた「敦1」の存在を今でも誇りに思うところです。
 
廃止措置は、全体期間を24年の計画として進められており、ひとつ一つ機器が解体、撤去されていく姿にやや寂しさを感じるものの、こうして節目の誕生日には、運転時の勇姿を思い返しつつ、全ての工事を終えるまで見守っていきたいと思います。