「選択」を意識したアプローチで生まれる「プラスの効果」

エネルギー ブログ

昨晩は今年2度目の満月で、東北から東日本を中心に「スノームーン」が明るく列島を照らしたそうですが、明けて今日は2月最後の日。
 
年明けにあった嶺北地方の大雪が随分昔のことのように思えると言うことは、やはり時が過ぎるのは早い、言い方を変えれば日々充実していると言うことでしょうか。
 
昨朝は、やや風の冷たい中でしたが、愛犬きゅうと近所の畦道を散歩すると、何と「つくしんぼ」がニョッキリ顔を出していました。
 

【元気に顔を出した「つくしんぼ」】

【野坂山はまだまだ雪化粧…】
 
自然は正直で、着々と近く訪れる春を感じさせてくれます。
 
厳しい冬、雪の下で根を張り顔を出したこの「つくしんぼ」の姿に、辛抱は続けど負けてはならぬと元気をもらった次第です。
 
そんな気持ちの良い朝の勢いのまま、昨日は3日に通告締切を控える代表質問の通告書を書き上げました。
 
与えられた質問時間35分に納まるボリューム感であるかも含め、理事者と正確な意思疎通をしたうえでの質問の場となるよう、通告までの時間しっかり精査していきたいと思います。
 
そうして通告書を作成するまでの過程においては、様々なこれまでの聞き取り内容や資料も振り返りながら、自身の思いも重ね合わせて文字化して行く訳ですが、ふと気づいていなかった「思考のヒント」にも出会えるもの。
 
昨日もパラパラと資料をめくっていると、あるエネルギー関係の季刊誌にありました「選択を意識したアプローチについて」という寄稿文に出会いました。
 
何でも、シーナ・アイエンガーの著書「選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義」では、人は選択するにあたりどのようなプロセスを経ているか、選択をするということはどういうことなのかが、様々な研究により述べられているということで、いつくか事例をあげると、
 
【選択は本能である】
 
人間だけでなく、動物も本能として選択することを欲求し、選択出来ることが幸福感に直結するという、多様な事例が紹介され「環境に恵まれた動物園の動物の寿命は野生動物よりもはるかに短い」、「食事のメニューが選択出来る老人ホームの入居者とメニューが1種類しかない老人ホームの入居者では、選択出来るホームの満足度が高く、入居者の健康状態が良くなった」など。
 
【人生は「選択」「偶然」「運命」の三元方程式】
 
人生は、この三元方程式で成り立ち、自分で変えられるのは「選択」だけであるからこそ、人生において選択出来ることは重要なファクターである。
 
【豊富な選択肢は必ずも利益にならない】
 
選択する権利の有無でストレスの多寡があるものの、選択肢が多ければ良いというものではないよう。
 
著書には、6種類のジャムを試食出来るお店と24種類のジャムを試食出来るお店で、実際にジャムを購入した人数を比較した実験が紹介され、結果は、6種類のお店で購入したお客の方が24種類のお店より6倍以上多かったという。
 
この事例は実際にマーケティングでも活用され、P&Gが26種類ある商品のラインナップを15種類に絞ったところ、売り上げが10%伸びたという事例まで紹介されている。
 
寄稿文はこの後、「選択」が社会生活の中でどのように機能しているか意識するようになり、様々な場面で実践するようになったとし、エネルギー・原子力の分野でも活用出来るのではないかと常々考えていると続き、ご自身の実践事例やお考えが綴られる訳ですが、最後の締め括りは、「必要なものは必要と根気強く伝えることはもちろん重要であるが、時には視点を変えた別のアプローチを実践してみることも、より良い効果を産み、今まで受け入れられなかったものが受け入れられやすくなるのかもしれない」と。
 
寄稿文を書かれた方は、この著書と講義が「目から鱗であった」と述べていましたが、私にとってはこの寄稿文に出会えたことが「目から鱗」。
 
私たち及び将来世代の子ども達がより良い暮らしを築くための社会、エネルギー政策はどうあるべきかを考えるうえでの大きなヒント、また代表質問に盛り込む切り口としても大いに参考になった次第です。
 
他者に選択肢を与えず、自論ばかりを展開していては、人間の本能として拒否されるのは当たり前。
 
せっかく得た「思考のヒント」ですので、これまでの自分の論じ方も少し反省し、普段生活するうえでも「選択」を意識した発言、行動とするよう生かしていきたいと思います。

今後のエネルギー政策の鍵を握る「40年超運転」

ブログ 原子力

昨朝の福井新聞嶺南版にありました、敦賀商工会議所が行った市内景気動向調査の結果。
 
市内業者へのアンケートなどにて得られた昨年10月から12月期までの景気動向は「やや改善」とありつつも、新型コロナウイルス感染症の影響が続いていることから、今年1月から3月期予測はマイナス予想となり、厳しい状況が続く見通しとしています。
 
実は、私も先週、商工会議所にお邪魔をし、この辺りの景況感については伺っていたところですが、昨日も店舗に直接、或いは電話などにていくつかの事業者に聞き取りをさせていただくと、今年に入ってからの厳しさは益々拍車が掛かっているとのこと。
 
手元資金は底をつき、追加融資に二の足を踏む中、何とか家賃や仕入れ分の支払いをするものの、電気代や携帯電話代などを滞納している状況にあるなど。
 
まさに「明日をどう食べていくか」にまで追い込まれている姿を目の当たりにし、何とかこの窮地を少しでも救わねばとの思いをさらに強めたところであり、本件については9日に行われる代表質問の場でもしっかり意見提起していきたいと考えます。
 
さて、同じく福井新聞では連日、現在会期中の県議会代表・一般質問の記事が掲載されていますが、多くの議員が質問に取り上げているのは、エネルギー・原子力行政であり、とりわけ関西電力が保有する発電所の40年超運転と中間貯蔵施設の県外立地に関わる知事の姿勢について。
 
昨日までの二日間で行われた一般質問では、「立地町長の再稼働同意に対する評価」、「40年超原子力発電所再稼働議論の際の国の責任」、「中間貯蔵施設の議論も大切だが、原子力政策、サイクル政策の議論も深めていくべき」、「全国初の40年超運転はより慎重な対応、判断が求められる」「原子力の将来像、立地地域の姿や支援策の確認」などのほか、様々な切り口で理事者との議論がされました。
 
私自身は、そもそも40年運転制限(40年を超え、1度に限り最長20年までの運転延長を認める)に関しては、福島第一原子力発電所事故後、科学的根拠なく、当時の世論、感覚論のもと制定されたものであると受け止めており、現に事故後10年間運転していなくても時計の針が進む(運転したとしてカウントされる)こと自体ナンセンス、せめて実運転時間でカウントするべきと考えるところです。
 
※実際、自分自身メンテナンスに携わったボイラーやタービンは実運転時間にてカウントし、10万時間超過のタイミングで特別点検を行うことなどを定めていました。
 
また、フランスやアメリカなどでは既に、経年劣化機器の取替や詳細点検などを行いながら、60年、80年までの運転を認めている状況を見るに、日本においてもより科学的、技術的視点からの法改正が必要とも常々考えているところです。
 
こうした考えを踏まえつつ、中間貯蔵施設の県外立地の問題と切り離せば答えは明白と思っていたところ、昨日の県会では杉本知事も「中間貯蔵との切り離し」を議会にも求めましたが現実問題どうなるのか。
 
いずれにしても、全国初となる40年超運転を進めていくことは、エネルギー基本計画見直し論議、この先の原子力比率の考えに対しても鍵を握ると考えることから、引き続き議論の動向を注視していきたいと思います。
 
そうした中、来週3月4日(木)には、国が主催する「エネルギー政策と高浜発電所1・2号機、美浜発電所3号機に関する住民説明会」が、福井フェニックスプラザで開催されます。
 
既に会場参加の締切は昨日で終えましたが、私は先般の県主催の説明会と同様、会場参加にて傍聴すべく申込みを済ませました。
 
県議会議論と並行し、国のエネルギー基本計画見直し論議もこれからが佳境となるなか行われる説明会につき、空気感も含めてしかと聞いてきたいと思います。
 
なお、本説明会はインターネットでも視聴が可能となっておりますので、以下の経産省ホームページを参考にご覧いただければ幸いに存じます。
 →→→経済産業省ホームページへのリンクはこちら
 

定例会2日目。令和2年度補正予算審査を行う。

ブログ 敦賀市議会


 
仰ぎみる野坂の御嶽、水清き黒河の流れ♬
 
これは、母校粟野中学校校歌の歌い出しですが、その歌詞の通り、昨朝通勤途中に臨む野坂岳の何とも神々くも凛とした姿は、一日の始まりにもらうパワーとしては十分。
 
ささやかですが、こうしたロケーションのもと暮らすことに幸せを感じたところです。
 
新型コロナウイルスに関しては、今月末での緊急事態宣言解除を要望する関西3府県、愛知、福岡両県の先行解除について、今日の政府の対策本部会議にて決定する予定。
 
また、福井県においては、独自に発令している「県感染拡大注意報」を28日で解除する旨、杉本知事が県会一般質問で答弁したとのこと。
 
「県感染拡大注意報」については、年明けの1月7日に発令され、同9日に「警報」に引き上げられた後、2月15日から「注意報」に切り替えていたものであり、個々で行う対策は今後も変わらないものの、北陸の厳しい冬を乗り越え待ち望む「春」とも重ね合わせ、全体的に明るい雰囲気にしていきたいと思うところです。
 
さて、そのような中、開会2日目の敦賀市議会は、予算決算常任委員会を開催し、令和2年度補正予算案を審査。
 
午前中に行われた全体会では、事前通告した22件について、所管する部局入れ替えのもと質疑を行いました。
 
年度末の定例会でもあることから、予定していた事業のうち、新型コロナウイルスの影響などにより大きく予算執行出来なかったものに関しては「減額補正」を行う訳ですが、その中でも事業規模の大きい北陸新幹線整備などに対して挙げられた質疑においても、理事者側から極めて丁寧且つ詳細な説明があり、十分納得した次第。
 
また、北陸新幹線整備に関しては、万が一のリスクに備え、再来年度への予算繰越しを可能とする処置としたことを捉え、「工期の再延期を想定しているようにも見える」との質問者の指摘に対し、「そういったことが無いよう全力で対応する」との答弁があり、単に数字のみではなく、そこに込められた意味合いまでもを互いに確認し合えるやり取りは、聞いていて大変勉強になった次第です。
 
初日と同様、ここでも得るものありの場面となりました。
 
午後からは、各所管事項を詳細審査する分科会を開催。
 
私は、所属する産経建設分科会において、初の分科会長の任を務めさせていただきました。
 
委員席から見ていた景色とは違い、「分科会長」のプレートが置かれた席はやはり重みを感じましたが、まずは滞りなく会の進行・運営が出来たかと思います。
 
定例会については、本日は休会、週明けからはボリューム大の来年度当初予算審査となります。
 
並行して、その先にある代表質問のほうも現場実態など最終的な聞き取りなどを行い、よりリアルな市民の声を反映した質問となるよう、こちらも準備を進めていきたいと思います。

3月定例会開会!初日より得るもの多き一日!

ブログ 敦賀市議会

議会は言論の府。
 
昨日開会した敦賀市議会3月定例会ですが、スタートからまさに、そのことを感じる一日となりました。
 
9時30分より、市長、副市長ら理事者も出席しての全員協議会にて先刻開催された議会運営員会における本定例会の運営について報告された後、10時より本会議を開会。
 
議長より、議事録署名議員の指名、会期日程、諸般の報告がされ、2年の任期満了に伴う各常任委員会、特別委員会の委員指名が行われました。
 
また、特別委員会に関しては、B議案(議員側から提出する議案)第1号として「廃棄物対策特別委員会設置の件」が提案され、全員賛成で可決しました。
 
各委員会に関しては、正副委員長を決める必要があることから、本会議を一旦休憩し、順次委員会を開催し、選挙により決定しました。
 
その結果、私は、産経建設常任委員会並びに広報広聴委員会の委員長を拝命。
 
若輩者をご推挙いただき、身の引き締まる思いですが、委員会の慎重審査、委員間討議が円滑に進むよう役割を果たしていく所存です。
 
なお、私が所属する委員会は、一部変更のうえ以下の通りとなりましたのでご確認のほどお願いします。
 
【やまたけの所属する委員会】
◉議会運営委員会(継続)
◉予算決算常任委員会(議長を除く全員が所属)
◉産経建設常任委員会(委員長)
◉新幹線対策特別委員会
◉広報広聴委員会
 
このように、各委員会開催と並行しつつ、一方では本日、来週と行われる令和2年度補正予算、令和3年当初予算審査に向けた「事前通告書」を13時までに提出。
 
提出する立場の議員はさて置き、議会事務局の皆さんは、受付、チェックとフル稼働でテキパキと対応いただき感謝。
 
夜半に自宅にFAXで届いた「通告一覧」によれば、補正予算22件、当初予算70件の質疑項目となっており、この数からも充実した審査となることが今から楽しみでもあります。
 
さて、言わば普段と異なるここまでの工程を終え、15時に本会議を再開した訳ですが、委員会所属や役職も変わったせいでしょうか、何か新鮮な感じで気持ち新たに迎えることが出来ました。
 
本会議再開後は、今定例会に提出した議案に対する「市長提案理由説明」、既に専決処分した事項に対する「報告」7件の説明から質疑、採決まで、さらには提出議案39件のうち、予算決算常任委員会に付託する予算案件を除く19件に関する説明、質疑までを行い、ここでも活発な質疑が行われました。
 
私も2件について質疑させていただきましたが、そのうちの第20号議案「敦賀市ふるさと応援基金条例制定の件」に関しては、今年度32.5億円と大幅に増額となった「ふるさと納税」について、これまで返礼品事業は一般財源から支出していたものを、頂戴した寄附金にて賄う(今年度の場合、約20億円)とすること、即ち「寄附から支出までの仕組みを変える」ことが補正予算案でも提出されていること、寄附者は使途目的を指定(子育てや観光など、敦賀市の場合は11項目から選択)して寄附しているため、本条例にて一元化してしまった場合に、寄附者の意図に応じた使い方がされるのか。
 
つまりは、寄附者に対する「透明性」と「説明性」の観点から質疑を行った次第ですが、正直納得のいく回答は得られませんでした。
 
ただ、「質疑」に関しては、「質問」と違い、自分の考えや思いを述べない範囲で行わなければならないとのルールがあるため、回答を導くための深堀りがどうもやりづらく(単に私の力量不足でしかないのですが…)、不完全燃焼ながら一旦ここで終えることとしました。
 
なお、後者の視点(使途目的と支出の関係)については、私の前に豊田耕一議員も質疑されていたことを併せて紹介させていただきます。
 
こうして、全ての議案に関対する質疑を終え、委員会審査のため本会議を終了したのは、18時22分でありました。
 
そして何と、この日は、先ほど述べた「ふるさと納税」に関する取扱いが「条例と予算のセット」で提出されていることを踏まえ、まずは条例側(決まり)を先に確認しておく必要があるため、「敦賀市ふるさと応援基金条例」についてのみを審査する総務民生常任委員会が開催されました。
 
私自身、先に不完全燃焼の質疑となったことに加え、寄附者視点に立って敦賀市がいかに透明性あるルールメイキングをするのかといった観点から、大変重要な議案であるとの思いのもと委員会を「傍聴」させていただきました。
 
委員会では、私の意見と同じく「寄附者の使途目的に応じた事業に使うことが全く見えない」との意見や、逆に「一元化するのであれば、使途目的を緩やかにし、柔軟に使えるようにすべき」といった意見、「寄附金の中から返礼事業の財源に充てることは、絶対に何らかの形で寄付者に示さないといけない」など、いずれもそれぞれのスタンスに立てば「正論」の意見で、真に活発な理事者とのやり取りが行われました。
 
こっち取ればあっち立たずで、「この議論は果たして収束するのか」と勝手にハラハラして傍聴席にいましたが、議論の末、最終的な結論としては、「今年度頂戴した寄附分については、寄附者の使途目的に応じて使う」、「来年度頂戴する分に対しては、広い範囲で柔軟性を持って使えるよう、使途の統合や多くくり化を図るよう、見直しを検討する」、「寄附者にはその旨を市のHPやふるさと納税のポータルサイトに掲載し、お知らせする」との理事者の考えが確認出来たことを踏まえ、原案の通りで認められることとなりました。
 
理想と現実の狭間を理解しつつ、委員の皆さんそれぞれが持論を積極的に述べ合い、理事者の皆さんも正面から受け止めたうえで、最終的には、制度設計として良くするとの思いを双方で共有のもと、あるべき姿に着地する。
 
これがまさに、冒頭に述べた「議会は言論の府」を表す深堀りの委員会審査、議会と理事者の関係であると唸った次第。
 
また、こうして腹を割って議論出来る、敦賀市と敦賀市議会の関係、その議会に所属していることを嬉しくもまた誇らしく思った次第です(手前味噌になるかもしれませんが)。
 
傍聴を終え、市役所を出たのは20時を跨ぐ頃となりましたが、時間を忘れるほどの価値ある時間、得るもの多き一日となりました。
 
初日からテンションが上がっておりますが、本日は、補正予算審査を行う予算決算常任委員会全体会、分科会と続きます。
 
昨日の議論をお手本に、自身は情熱を持ちつつ冷静な議論、委員長としては着地点を失うことなき、真に実のある審査となるよう精一杯努めていきます。
 

【傍聴を終え、振り返った市役所庁舎。本日の補正予算質疑対応もあってか、まだ多くのフロアで電気が点いていました。】

敦賀市議会令和3年第1回定例会は本日開会!

ブログ 敦賀市議会

シャツ一枚で過ごせた穏やかな天気から一変、昨日からはグッと気温が下がり、体調管理も難しいところ。
 
そうした中、この時期恒例の「春近し」を感じることといえば「センバツ高校野球」の話題。
 
3月19日から始まる第93回選抜高校野球大会に向け、昨日はオンライン組み合わせ抽選会が開催されました。
 
北信越代表で地元敦賀から出場する敦賀気比高校は、5日目第3試合、対戦相手は常総学院(関東:茨城県)に決定。
 
2015年春に全国制覇の経験がある敦賀気比高校ですが、常総学院も2001年春、2003年夏に同じく全国制覇した強豪校。
 
「木内マジック」はもうありませんが、相手にとって不足なしといったところでしょうか。
 
この好カードのほか、仙台育英vs明徳義塾、大阪桐蔭vs智辯学園など優勝候補と呼ばれる高校同士の対戦、東海大相模vs東海大甲府の東海大対決など、初戦からかなり特徴のある組み合わせとなっており、私も含めてですが、高校野球ファンにとっては一層楽しみが増す状況となったことは言うまでもありません。
 
思えば昨年は、突如として現れた新型コロナウイルスにより瞬く間に中止となった「センバツ」ですが、緊急事態宣言解除のうえ第3波が沈静化し、何としてでも球児に甲子園の土を踏ませてあげたいと心から思うところです。
 
さて、そんなニュースも気にしつつ、私のほうは今日から始まる3月定例会に向け、議案の最終チェックなどのため、家どころか部屋に籠る一日を過ごしました。
 
今定例会は、予算年度の区切りとしては最後となるため、多くの減額補正などを含む令和2年度の補正予算、これに加え、何といっても目玉は令和3年度当初予算を始めとする予算議案ということで、資料も中々のボリュームとなっています。
 
こちらの方は、予算決算常任委員会に付託をされ審査がされますが、効率的且つ新型コロナ対策の観点も踏まえ、部局入れ替え制とすることから、全て「事前通告」することになっています。
 
そして、その「通告締切り」が、開会初日、即ち今日の13時になっていることから、昨日は予算案を中心に再度目を通し、作成した通告書とともにチェックをしたということであります。
 
通告に追われるということではありませんが、次の「通告締切り」は、3月3日の代表質問・一般質問。
 
今回、私は代表質問に立たせていただきますが、こちらはまだ完全に通告書に落とし切っておりませんでして、本日の市長提案理由の内容なども踏まえながら、こちらもしっかりと準備をしていきたいと思います。
 
また、今定例会は任期開始から2年の折り返しでもあり、各常任委員会、特別委員会の委員変更、委員長・副委員長の互選がされることになっています。
 
本日10時の開会後、午前中一杯はこちらの手続きにあたる委員会開催がされる予定となっており、RCN議会チャンネルを視聴いただける方におかれましては、「本会議は休憩中」のテロップが流れる時間が多くなりますが、その点、ご容赦いただきたく存じます。
 
私も所属する委員会が一部変更となる予定であり、身の引き締まる思いでありますが、気分も一新、新たな委員会構成のもと役割を果たしていく所存です。
 
今定例会の内容は、従来と同様、このブログを中心に適宜ご報告していきますので、引き続きお付き合いのほど宜しくお願いいたします。
 
それでは、3月22日までの27日間、やや長丁場となりますが、これまで頂戴した市民の皆さまからの声を胸に、気持ちは高校球児同様「全力審議」で頑張ってまいります。
 

 →→→敦賀市議会 令和3年第1回定例会(3月定例会)の会期日程はこちら

天皇陛下のお言葉と重ね合う「幸せ」

ブログ

本日は、国民の祝日「天皇誕生日」
 
宮内庁ホームページを見てみると、「天皇陛下お誕生日行事」として午前9時からの「天長祭の儀」に始まり、陛下の午前中のご予定は分刻み。
 
両陛下並びに愛子内親王殿下が出御される、午後7時の「お祝御膳」まで皇室の予定はびっしりとなっています。
 
また、「天皇陛下お誕生日に際し」と題し、2月19日に行われた記者会見においては、冒頭、日本の歴史における天変地異や疫病と皇室の役割について、陛下は次のように述べられています。
 →→→「天皇陛下のお誕生日に際し(令和3年)」記者会見詳細はこちらから
 
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日本の歴史の中では、天変地異や疫病の蔓延など困難な時期が幾度もありました。これまでの歴代天皇のご事蹟をたどれば、天変地異等が続く不安定な世を鎮めたいとの思いを込めて奈良の大仏を作られた聖武天皇、疫病の収束を願って般若心経を書写された平安時代の嵯峨天皇に始まり、戦国時代の後奈良天皇、正親町天皇など歴代の天皇はその時代時代にあって、国民に寄り添うべく思いを受け継ぎ、自らができることを成すよう努めてこられました。
 
その精神は現代にも通じるものがあると思います。皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。そして、時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを考え、行動していくことが大切であり、その時代の皇室の役割であると考えております。
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また、「現在の状況を見ると、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの国民の皆さんと直接触れ合うことが極めて難しくなっていることを、私たち二人も残念に思っております。」と皇后陛下と同じくするお気持ちも述べられつつ、
 
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このところ、新規感染者の数は、幸いにして全国的に減少傾向に転じているようです。また、新型コロナウイルスワクチンの接種も始まりました。今しばらく、国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開けることを心待ちにしております。
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との心中と国民に対する協力と希望の言葉を語られました。
 
改めて陛下のお言葉を読み返し、万世一系で連綿と続く日本において、数々の困難を国民に寄り添い願う皇室を中心として乗り越えてきたこと、さらには先にもありました励ましの言葉のもと、国民がひとつになって行動することの大切さを改めて胸に思う次第です。
 
この敦賀においては、一旦はクラスター化しかけたコロナ感染も昨日で3日連続の「ゼロ」。
 
ここ二日続けての透き通る青空と穏やかな日差し。
 
昨日は、あまりの夕陽の美しさに惹かれるように、仕事帰りに金ヶ崎緑地に寄ると、17時を過ぎても多くの人が訪れていました。
 
ジョギングや犬の散歩、手をつなぎ歩くカップル、芝生に座り楽器をひく学生たち、自転車の練習をする親子、健康体操をするお年寄り、ベンチでおしゃべりする若者など、時間の使い方、楽しみ方は様々ながら、夕陽に映るそれぞれの姿がとても印象的でした。
 
特別なものはなくとも、こうしたロケーションのもと平穏に、大切な人と時を過ごし、心満たされることこそが本当の「幸せ」なのではとしみじみと思った次第です。
 

【夕暮れの金ヶ崎緑地のワンシーン】
 
本日は少しセンチメンタルな内容となりましたが、悠久の日本の歴史、陛下のお言葉、金ヶ崎の風景を重ね合わせ感じた気持ちとして書き残させていただきます。
 
「国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開ける」
 
日々の小さな「幸せ」を感じつつ、陛下のお言葉を胸に、まずはこのコロナ禍を乗り越えていきましょう。

今日は「竹島の日」

ブログ 政治

四大大会で4勝目という、大阪なおみ選手の全豪オープン優勝。
 
この国際舞台での快挙には敵わないものの、国内の水泳界では21日の東京都オープン女子50mバタフライで池江璃花子選手が復帰後初優勝という嬉しいニュース。
 
2位に1秒以上の差をつけての圧勝、決勝で出した25秒77は今季日本ランク1位で五輪種目ではないものの2019年世界選手権なら8位相当とのこと。
 
復帰5戦目で解禁した得意のバタフライ種目で早くも世界レベルに戻し、「どんな試合でも1位を取れたのはうれしい。タイムもついてきて、今後に向けていい自信になった」と笑みをこぼしながら話す姿は、白血病との闘いを忘れさせるほど。
 
こうして病との壮絶な闘いを経て、再び世界を目指す池江選手には勇気と感動をいつももらう訳ですが、そのお返しは応援で後押しすること。
 
東京五輪代表の切符が懸かる日本選手権まで1ヶ月とのことですが、まずは代表の座を掴み、その先は大阪なおみ選手同様、さらに世界の舞台で活躍されることを願うところです。
 
さて、話しは変わり、2が三つ続く今日22日は「竹島の日」です。
 
島根県沖にある日本の固有領土であるこの竹島が不法占拠されたのは昭和27年にまでさかのぼります。
 
つまりは70年近くに亘り韓国に不法に占拠されていることに対し、島根県や県議会などは本日、返還を求める式典を開きます。
 
領土問題といえば、2月7日の「北方領土の日」でありますが、こちらは以前のブログでもお伝えしました通り、返還に向けた全国大会に政府も主体的に関与し、今年は菅首相始め、茂木外相、河野北方領土担当相らが揃い踏みでビデオメッセージを出されています。
 
実は私も最近まで知らなかったのですが、2月7日の北方領土の日は閣議決定された日なのに対し、竹島の日は島根県の条例によるものとのことで、その違いからか、北方領土は政府が臨席しての全国大会なのに対し、竹島の日は県民大会とのこと。
 
聞くところによれば、今年も県民大会への閣僚の出席は見送り、内閣府政務官の派遣に留めるとのことですが、同じ国家の領土に通ずる問題に対し、このトーンの違いには何か理由があるのでしょうか。
 
勿論、この問題で非難されるべきは、地図の名称を書き換えてまで実効支配しようとする韓国ですが、日本政府はどういう立ち位置にいるのか。
 
そう思い、内閣官房の領土・主権対策企画調整室ホームページを見てみると、
 
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竹島が日本固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も明らかです。
韓国は、一方的に竹島を取り込み、不法占拠しています。
戦後一貫して平和国家として歩んできた日本は、この問題の平和的解決を目指します。
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とトップページに記載したうえで、以降のページでは竹島が日本固有の領土であったことの正当性を証明する資料を年代別に示し、一貫した主張をしていることが良く分かります。
 

 →→→内閣官房 領土・主権対策調整室HP「竹島」ページはこちら
 
主権国家は、自らの意思で国民と領域を統治しなければならないことは言わずもがなの当たり前のことですが、竹島の占拠に関し、主権侵害の観点からすれば、ロシアに不法占拠されている北方領土と同じであり、であれば2月7日と同じように国民の意思を示す日として格上げしても然りではと考えるところです。
 
いずれにしても、こうして毎年、毅然とした行動を取り続ける島根県には敬意を表するところであり、同じ思いを持つところでありますが、やはり領土を守るのは国。
 
先に述べたホームページなどでの情報発信はもとより、国際世論を日本側に引き寄せるためにも、次なる行動(大会への閣僚出席や竹島の日の制定など)が必要なのではと考えます。
 
そこには高度な政治判断があり、そんな簡単なことではないことは承知ですが、海警法制定後、武装化した中国公船が領海侵入を繰り返す尖閣諸島を見るに、この竹島で繰り返すことはあってはならない。
 
少なくとも私は、主権国家たる日本国民の一人として、本日はそうしたことを強く肝に銘じる「竹島の日」にしたいと考えます。

「公文名松ノ木海道遺跡」にて奈良時代にタイムスリップ!

ブログ 敦賀の歴史・文化

昨朝は、雪面を照り返す日差しとはいえ、強く吹く風は冷たく、まだまだ春遠しと感じていたところ、その風は「春一番」だったそう。
 
冷たいと感じた風は、実は南寄りの風で、午前5時までに敦賀市で最大風速8.2mを記録したとのこと。
※ちなみに、この日の最大瞬間風速は南南東の風15.2m(11時33分)
 
福井地方気象台によれば、この春一番は昨年より4日早いとのことで、そう聞けば、厳しい冬から雪解けに向かう切り替わりを感じるところです。
 
また、心配していた敦賀市内の新型コロナウイルス感染拡大も昨日は「ゼロ」。
 
医療機関の迅速なPCR検査対応や市民の皆さまのご協力のもと、大きな波となることなく一旦「ゼロ」に出来たことは大変価値あるもの。
 
これはやはり、高い「市民力」の表れと感じる訳であり、全国で始まったワクチン接種への期待とともに、一日も早く穏やかに過ごせる日が来ることを願うばかりです。
 
さて、そうした中でありましたが、昨日午後は、敦賀市教育委員会文化振興課主催の「公文名松ノ木海道遺跡」現地説明会に参加してきました。
 
この「公文名松ノ木海道遺跡」は、その名の通り、粟野地区の公文名(くもんみょう)区でのアパート建設に伴う事前発掘調査にて、まとまって奈良時代(750年前後)の土器や竪穴式住居などが発見されたもの。
 
実は以前に市立敦賀病院前にある文化振興課分室にて土器の洗浄や観察などをしている様子をブログに記載したことがありますが、そこで洗浄されていた土器が、まさにこの遺跡から出土されたものでした。
 
私は、13時からの現地説明会に参加しましたが、事前に市のホームページに加え、昨日の福井新聞朝刊にも掲載されたこともあり、10時からの1回目は定員25名、11時からの2回目は15名、そして13時からの3回目もほぼ定員を満たすという盛況ぶりで、地域の皆さんの関心の高さが伺えました。
 
聞くところによると、渕上市長も朝一番の説明会にプライベート参加でお越しになられたそうで、市長自らこうして関心を持ってご覧になられることは大変良いことと嬉しく感じた次第(市長、上から目線ですみません)。
 
粟野南小学校近く、住宅地の一角にある現地説明会会場に到着すると文化振興課の皆さんがスタッフとして勢揃いされており、受付での検温、手指消毒に加え、名簿記入のうえ、離隔距離を取るよう注意を促すなどコロナ対策の徹底が図られていました。
 
そして、普段より何かとご教授いただいている文化振興課の中野学芸員の説明のもと、現地説明会がスタート。
 
出土品の紹介では、まず初めに何といっても「赤彩土師器(せきさいはじき)」が見つかったことが一番の成果と説明あり。
 

【蓋付きで発見された「赤彩土師器」】
 
何でも、地方では当時の都である平城京で使用されていた土器と同じものを作るのが困難であったことから、特徴的な色などを後から土器に塗って作成されたものであり、主に官衙(国や群の役所など)での特別な儀式や祭祀に使用されていたと考えられているとのこと。
 
続いては、「圏足円面硯(けんそくえんめんけん)」と「製塩土器」。
 

 
円筒の陶製硯「圏足円面硯」は、その名の通り文字を書くのに使用するもの。
 
「製塩土器」は、海で作った塩をここまで持ってきて、土器を割って取り出していたのか、ここで塩を焼いて不純物を取り除いていたのかまでは定かではないものの、当時の高級品である塩がここにあったことは間違いないと言えます(割れた土器が多数出土)。
 
さらに「鉄鋤(てつすき)」と「刀子(とうす)」。
 

 
「鉄鋤」は今でいうスコップの刃、「刀子」は鉄のナイフで、特に「刀子」は間違った文字を消すために削る道具であったとのこと(今でいうぺーパーナイフ)。
 
他にも、鍛治の際に出来た塊である「鍛治滓(かじさい)」や須恵器の蓋を硯に再利用した「転用硯(てんようけん)」などが紹介されました。
 

 

【出土品説明の様子。ハンドマイクを持たれている方が中野学芸員。】
 
説明によると、今回見つかった出土品は、文字を書く道具や鉄に製塩など、一般の集落で出土するものと異なるものであり、「公文名」という地名自体がお役所的な意味合いを示すことに加え、現実にこうした出土品や竪穴式住居などが発見されることにより、この地が奈良時代の都と関わりが深い、公的な施設が存在していたことを示しているとのことであり、気持ちはまさに約1300年前にタイムスリップ。
 
その後は、実際に試掘されたエリアにて、調査の様子や竪穴式住居(6棟)、平地式住居(1棟)、堀穴柱建物(2棟)があったことが判明したことなど、まさにこの場所にあった歴史事実を感じることが出来ました。
 

 
説明が一通り終了した後も、複数の方から中野学芸員への質問が相次いだことを見て改めて関心と探究心の高さを感じた訳でありますが、この後は博物館のガラス越しになってしまう貴重な出土品を実際に手に取り、触らせてくれる機会など滅多にないものであり、こうした場を設定いただいた文化振興課さんには感謝を申し上げる次第であります。
 
この公文名が敦賀のお役所的存在であったことはまず間違いなく、そうすると「芋粥」で有名な藤原利仁と都からお招きした五位の関係を察するに、この敦賀は都からも一目置かれる都市であったのではないかと、さらに興味が湧きます。
 
2月末で発掘調査を終えると、その後は埋め戻されアパートが建設されます。
 
そう思えば尚のこと、約1300年前の敦賀・粟野の歴史を紐解く遺跡とこうして直接出会えたことは、このうえない経験。
 
文化財から浮かぶ私たちが住むまちの歴史や風土、そしてそこに感じるロマンを楽しみながら、今後も大切な存在として語り生かしていきたいと思います。

ゆうあい倶楽部施設訪問と議員説明会

ブログ まちづくり 敦賀市議会

新型コロナウイルスに関しては、昨日からワクチン接種が始まりましたが、ここ敦賀市内では新たに5人の感染と発表。
 
5人とも18日に発表された感染者の濃厚接触者や接触者ではあるものの、保育園や小学校などとも関係していることから、更なる拡大防止のため相当数のPCR検査対応となっています。
 
15時からは、連日となる敦賀市新型コロナウイルス対策本部会議が開催され、現況共有と各部の対応確認が行われたところでありますが、市職員においても家族でPCR検査対象となった方がいれば、報告のうえ自宅待機するなど改めて徹底。
 
言わずもがなですが、何か兆候があれば勿論、閉じ込めておくことが重要なことであり、その点留意のうえ、おひとりお一人の慎重な行動で感染拡大防止に努めていくしか手はないことから、市民の皆さんの引き続きのご協力をお願いするところであります。
 
さて、そういった状況と重なりましたが、昨日午前中は「ゆうあい倶楽部」の施設訪問、午後は議員説明会と慌ただしく過ごしました。
 
ゆうあい倶楽部の施設訪問に関しては、前身の「嶺南地区友愛会」から40年来続く歴史ある活動。
 
加盟する労働組合の各職場にご協力いただいた浄財(カンパ金)をもとに、訪問する各施設のニーズに応じた品物を購入し寄贈するというもので、先方からも毎年感謝のお言葉をいただいているところですが、私自身も嶺南地区友愛会時代に事務局を務めた時分から約20年携わらせていただいており、こうした機会を与えていただけていること自体、ありがたい限り。
 
今回も同様の形式にて事務局さんが準備をされ、代表と顧問の私の3名で、次の施設を訪問してまいりました。
 
◉敦賀市障がい者施設 やまびこ園
◉ワークサポート 陽だまり
◉特養老人ホーム 常盤荘
◉特養老人ホーム 渓山荘(時間の関係で私は訪問できず)
◉社会福祉法人 白梅学園
◉敦賀市子ども発達支援センター パラレル
◉美浜町社会福祉協議会
 

【美浜町社会福祉協議会への訪問では、ホールの雛人形に気持ち癒されました】
 
今回は、コロナ禍で特に市内感染が広がりつつあることから、訪問、寄贈は極力短時間、玄関先などで行い、感染への配慮をしましたが、それでも少し職員の皆さんとお話しすると、各施設ともに自らの施設からは絶対に感染を発生させないとの強い意識のもと、マスクを二重につけたり、県外には一度も出ていないなど苦慮されながら対応されていることや、一方、常盤壮では、家族であっても面会禁止とはしつつも、施設に準備したIpadと家族のスマホをつなぎ、LINEのビデオ通話機能で顔を見て話せる場を設けることで、入居者・ご家族双方のつながりと安心になっているなどともお聞きし、コロナ禍でも工夫をし運営されていることが分かりました。
 
また、白梅学園においては、現在、40名を超える乳幼児から高校生までを預かっているとのことでしたが、近年ではネグレスト、といっても児童虐待ではなく育児放棄が原因で預からざるを得ないケースが増えているとのこと。
 
さらには、児童相談所など公共機関との役割分担も以前と変化してきており、白梅学園のような施設の重要性がますます高まっていることなどをお伺いしました。
 
「子は宝。どんな状況にあろうと社会で助け、育てないといけない」と語る園長さんの言葉、表情から、こうしたことこそ公的サポート機能の重要性を改めて認識するとともに身の引き締まる思いがしました。
 
こうして施設を訪問することによって、逆に気付きや課題を頂戴できることは、私にとって大変重要なこと。
 
しかと記憶とメモに残し、少しでも課題解決につながるよう活動にあたりたいと考えます。
 
そうして午前中の訪問を終え、午後は議員説明会のため市役所へ。
 
この日は、定例会前ということもあってか盛り沢山の案件。
 
大きく以下の4件について各部からの説明を受けました。
①第8期介護保険事業計画ほか2件について(福祉保健部)
②中期財政計画について(総務部)
③第7次総合計画中間取りまとめについて(企画政策部)
④一般廃棄物最終処分場整備事業及び新清掃センター整備事業について(市民生活部)
 
総合計画などについては、これまで審議会を傍聴したり担当部とも意見交換するなど注目をしてきたところでもありますが、昨日説明されたものはいずれも重要な事項ばかりであり、引き続き、詳細確認を継続するなどし、チェック&アクションしていきたいと考えます。
 
さて、今日は久々のお天気で気温も高くなるとのことです。
 
コロナ感染防止を徹底しつつ、少しリフレッシュの時間も取りながら、来週24日から始まる定例会に向け、しかと準備を進める週末にしたいと思います。

大動脈「国道8号線」の予防的通行止めは回避

ブログ 防犯/防災

警報、注意報がズラリと並んだ昨日の敦賀。
 
細かい雪が吹雪いたかと思えば、それが嘘のような青空が時折一面に広がるなど気変わりの激しい1日となりました。
 
それでも積雪量に影響するまでもない降雪であったためひとまず安堵。
 
この大雪予報により、北陸自動車道は先行して通行止めを行なった訳ですが、これと並行し、福井県内を南北に縦断する大動脈「国道8号線」においても、2月18日0:00には越前市白崎〜敦賀市赤崎までを予防的通行止めにすると計画されましたが、結果、集中除雪の可能性は道路状況および気象状況、さらに気象予測により実施不要となったことから取り止めるとの判断がされました。
 
国道8号の管轄は、国道交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所となりますが、今回計画された予防的通行止めの回避区間の距離は約26kmにも及ぶことを考えれば、安全最優先と言えど、交通・物流停止による大きな影響との兼ね合いの中で、実施判断に苦慮されたことと思います。
 

【予防的通行止めが回避された区間(国道交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所HPより抜粋)】
 
幸いにして、思ったほどの大雪とならないとの予測のもと、こうした結果となりましたが、昨日も述べたように高精度の気象予測と豊富な経験を踏まえての判断を重ねていただくことに加え、何と言っても求められるのはハード整備。
 
敦賀市田結〜挙野間の国道8号防災道路(バイパス)整備に向け、現在用地取得を急いでいるところでありますが、越前市大谷までの「難所」を整備することは、自然災害に対するリスク低減と交通機能・避難機能強化の観点から、敦賀市のみならず多方面から早期の整備が求められることは間違いのないところ。
 
一長一短にはいかないにせよ、この敦賀が交通の要衝であることからも、北陸新幹線同様、今後「切れ目のない」計画、整備への期待は一層高まるところと考えます。
 
大雪の度に、必要性や重要性が叫ばれますが、雪解けとともにそうした機運が去りゆくことのなきよう、今冬の出来事、判断をしっかり記憶に留めておきたいと思います。

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