3月11日に家族が体験した津波

ブログ 防犯/防災

8日(土)の避難行動要支援者に関する講演会「能登半島地震を通して考える避難支援」(敦賀市主催)は、大雪予報を勘案し延期となったものの、この週末は、防災について考えるふたつのセミナーに参加することとしていたところ。
 
寒波のピークを過ぎた昨日は、予定通り自主防災会・女性防火クラブリーダー研修会「敦賀市地域防災啓発セミナー」が、きらめきみなと館小ホールで開催されました。
 
足下の悪いなか、多くの方が参加されていましたが、区長さんや防災士の方など知ったお顔がチラホラ。
 
皆さん、関心高く足を運ばれていることを心強く感じた次第です。
 
セミナーのテーマは、『3月11日に家族が体験した津波』。
 
東日本大震災で実際に津波にのまれたことや、地元区長として対応されたご経験を全国各地で伝えている旭市防災資料館(千葉県)の宮本英一氏をお招きし、貴重な、というより壮絶な実体験を拝聴いたしました。
 
当時の生々しい映像も織り込みながら、約1時間15分に亘りお話しいただいた内容については、お越しになられなかった皆様にもぜひ伝えたいと、会場でメモを取りました。
 
文脈のつながりが悪いところはご容赦いただき、以下、文字化した内容をご覧いただきたく存じます。
 

【会場は撮影禁止でしたので資料のみ掲載。】
 
<宮本英一氏が経験した東日本大震災の津波と対応>
 
◉津波と避難の経験
・平成25年からは、ご自身の経験を基に、津波の恐ろしさを全国で伝える活動を続けている。
・今度の3月で東日本大震災から14年目を迎えようとしている。
・大震災の時は、震源地から400キロ離れた旭市も大きな被害を受けた。
・津波は3回来て、2回堤防を超えた。3回目の最大津波高さは7.6メートル。
・津波で亡くなった方14人(災害関連死1人含)、行方不明2人。多くは、1、2回目の津波で「もう来ない」と思い、家に帰ったところ大津波に襲われた。
津波は、海が盛り上がってそのまま移動してくるので音がしない。堤防を超えた時に初めて音がする
・防災無線の屋外スピーカーからは、津波が来るので避難するよう指示が流れていた。
・チリ津波が発生してから何度も津波注意報、警報が発令されていたが、大きな津波は来ないと思っていた(地元では、大きな津波は東北地方のリアス式海岸で起こると言われていた)
・1回目の津波が終わると皆、避難所から皆帰ってきて、「津波は終わりだ」と自宅周りの片づけをする人がほとんどだった。
・屋外スピーカーからはまだ津波警報が流れていたが、堤防に上がって海の様子を見ていた。
・海を見ると離岸堤坊まで潮が引いていて、「大きな津波が来るぞ!」と走ってくる人の声で皆逃げた。
・大津波警報、緊急避難、団長命令(危険だから消防団員も逃げよの意)が流れた。
・ただ事ではないと避難しようとしたが、海岸寄りの家を壊し津波が接近、妻とともに津波に流された。
・家の裏側に押し出され、海の水を飲みながら浮き上がり、流されながら家の屋根に辿り着いた。
・妻にも声を掛け、何とか同じ家の屋根に避難することができた。
・この際、妻は「水の中はあったかいよ」と言っていた。女性は強いと思った。
・当時86歳の母親の無事も確認できた。
・全身ずぶ濡れの中、そのお宅の2階に入り、押し入れから布団を出してくるまっていた(親しいお付き合いのお宅につきご容赦いただいた)。
・前の道から避難を呼び掛ける声がしたため、歩けるようになったと思い、自宅に帰ろうとした(幸い、街路灯は点灯していた)。
・ポケットの中は砂だらけだった。
・自宅の2階は被害が無かったため休んでいたが、船橋市に住む息子が駆け付け、その車で避難所の学校へ向かった。
・避難所では、消防団の皆さんが仕切り、活躍していた。
・その後、母親の実家に避難。
・津波の翌日、避難先の母親の実家からトラックを借りて自宅へ向かった。この時も消防団が道路の警備にあたっており、頼もしく感じた。
・津波の被害がなかった家では、テレビなど盗難にあった家もあった。
・自宅の中は足の踏み場もないほど散乱していたが、まずは床下の泥出しから始めた。
・自宅の復旧の合間を縫って、区長としての活動を始めた。
・同じ地区でも、津波を受けていない家庭は普通の生活を続けているので、「(家庭の)ごみを出していいか?」、「家の前の泥のことを市に連絡してもらえないか」と問い合わせがあり、被災された住民とのギャップに戸惑った。
・数日経つと、自宅の被害状況をカメラで撮影する人も居た(逆の立場で、自分もそうするかと思うとあまり腹は立たなかった)。
・自宅の解体費は、当時実費だった。
・ボランティアの依頼は被災者本人が、約2キロ離れた社会福祉協議会(いわゆるボランティアセンター)へ行き、個別手続きが必要だったが、区長からまとめて申請することを可能にしてもらった。
・ボランティアは徒歩移動なので、現地への到着が遅く、活動時間が短かったが、その後バス移動に変わり、活動時間が延びた。
・ボランティアの安否確認をするため、作業後は帰るのが原則。隣家のついで仕事は頼めなかったが、その後効率化された。
行政職員は要望に可能な限り応えようと動いてくれた。なので、不満に思うままではなく、意見や要望は伝えた方が良い。
・サーファーの方が、「いつもお世話になっているから」とボランティアセンターを通さず地域に入ってくれたのは嬉しかった。
・避難所が長くなると、食事への不満、問題があった。例えば、「刺身が食べたい」と言うと「贅沢だ」と思われるが、海辺に住む住民にとっては日常食べているものであることを理解(山手の人にも)してもらい改善した。
・旭市にある32箇所の避難所中、10箇所が開設。3日後には4箇所に統合。
・一番被害の大きかった飯岡小学校では、学校の先生が市の職員が来るまで対応した。
 
◉助かったこと
・親戚やボランティアが手伝いに来てくれたこと。
・携帯電話が防水であったこと(水没し、たまたま2週間ほど前に買い替えていた)。
・街路灯が点いていたこと。
 
◉反省と教訓
・大津波警報が出ても、自分だけは大丈夫、大きな津波は来ない(正常化バイアス)と思っていた。
・津波は音がしない。
・自分の命は自分で守る。
 
ここまでが、実体験のお話し。
 
また、質疑の場では、
・子どもに伝えるのが大事だと思っている。子どもに伝えれば、お父さん、お母さんにも伝わる。
・いつ来るか分からない災害のことを真剣に考えてもらうためには、実体験を伝えること。テレビなどでも繰り返し伝えていくしかない。
とのお言葉がありました。
 
私の頭の中では常に映像化されていましたが、それほどリアルに、思いを込めてお話しいただいた宮本様に心より感謝申し上げるとともに、今後も語り部として、全国の方々にお伝えいただくことをお願いする次第です。
 
翻って、令和6年能登半島地震の際、31年ぶりの津波警報が発表された敦賀市。
 
「自分の命は自分で守る」の原則のもと、大切な人を失わないための教訓は、「自分は大丈夫」、「今度も大丈夫」と絶対に思わず備えること。

トランプ大統領就任後「初」の日米首脳会談

ブログ 政治

昨日、今シーズン最強寒波(第2弾)の大雪予報を受け注意を呼び掛けましたが、敦賀は時折、細かな雪が降る程度。
 
気象庁の観測データによれば、敦賀の積雪深は逆に、27センチから23センチに減少しており、覗く太陽の力は強しと感じたところ。
 
なお、東北地方などでのドカ雪を見るに、結果オーライではなく、やはり「備えあれば憂いなし」。
 
寒波の峠は超えたものの、引き続き冬型の気圧配置が続く気象予報に留意のうえ、今しばらくは警戒かと。
 
さて、昨日のトップニュースは日米首脳会談。
 
トランプ氏の大統領就任後、首脳会談はイスラエルに続く2番目。
 
訪米した石破茂首相がトランプ大統領と初の対面会談を行い、共同記者会見を含め終始友好的な雰囲気だったことに加え、トランプ氏が防衛協力に関連し「米国の抑止力、能力を使って友好国、同盟国を100%守る。石破首相と私は密接に協力し、平和を維持する」と語ったことなどから、今回の会談を評価する声が多く報道されていました。
 
とりわけ、共通の脅威である中国や北朝鮮に対し、日米の首脳が安全保障で足並みをそろえた意義は極めて大きいと認識するとともに、バイデン政権で窮地に立たされた日本製鉄のUSスチール買収計画については会見で、「買収ではなく多額の投資」との認識で一致したことなど、前政権の判断を覆す発言が日米双方にとってプラスになればと思うところです。
 

【日米共同記者会見の様子(首相官邸HPより引用)】
 
なお、共産党を除く(れいわは?)主要各政党も「一定の成果を挙げた」などと評価するところ、国民民主党においては、古川元久代表代行名で談話を発表。
 
以下の考えを示しています。
 
【談話】日米首脳会談について
 
本日、日米首脳会談が行われた。
 
北朝鮮のミサイル発射、中国の海洋進出など、厳しさを増す東アジア情勢の中で、日米同盟がインド太平洋地域の平和と安定の礎だという認識のもと、同盟の抑止力と対処力のさらなる強化で一致したこと、サイバー・宇宙分野での連携強化を明記することで一致したこと等を率直に評価したい。
 
近年、国内外において国家の関与が疑われるサイバー攻撃の脅威が増大しており、国民民主党はサイバー安全保障法案を国会に提出するなど、議論を先導してきたところである。
 
一方で、トランプ大統領の言動や政治手法については、国際社会の分断を助長させるという指摘が少なくない。特に関税の問題については日本経済にも少なからぬ影響がある。そうした点について、同盟国日本の立場からは、懸念を示した上で、自由貿易の重要性を進言するとともに、今後の日本への対応等について確認する必要がある。これらの点も含め、石破首相に対しては、今回のトランプ大統領との会談内容等について、可能な限り、国民並びに国会に対して十分に説明することを求めたい。
 
以上
 
会談の結果やトランプ大統領との関係構築が日本の国益に資することを期待する次第ですが、会談の評価は、石破政権の支持率などにも影響する(おそらくプラスに)ことを考えれば、国内政治にも何らかの変化があると推察する次第。
 
帰国して、石破首相が国会で何を語るかに注目したいと思います。

<大雪に警戒>外出自粛などのご協力をお願いいたします

ブログ 防犯/防災


 
写真は、昨日のお昼過ぎ、沓見地区から望む野坂山。
 
田んぼの雪に残る鳥の足跡が何とも可愛らしく、穏やかな気持ちになったところ。
 
この風景を見ると、とても今シーズン最強の寒波襲来中とは思えませんが、ここ2、3日は昼と夜で天気が豹変。
 
敦賀市には現在(8日午前5時)波浪警報が発表されていますが、昨日の夜から吹き出した強風は最大瞬間風速23.3m/s(8日午前2時59分)を記録。
 
シャッターを叩く風の音で目が覚めた次第です。
 
この最強で長い寒波は、本日夕方まで大雪に警戒とあり、参加を予定していた午後の避難行動要支援者に関する講演会「能登半島地震を通して考える避難支援」(敦賀市主催)は、雪の状況を考慮し日程を延期。
 
延期の日程は決まり次第お知らせするとのことでしたが、事前申込者ひとり一人に電話連絡されていると聞き、市職員の丁寧な対応に頭の下がる思いがしたところです。
 
また、各種交通機関においても予防通行止めや事前の運休予告など、様々影響が及ぶなか、道路に関しては、国土交通省近畿地方整備局や中日本高速道路などが7日午後に、大雪による車両の大規模滞留を防ぐための予防的通行止めを同日午後9時ごろから実施する予定と発表。
 
福井県関係では敦賀市から滋賀県米原市・栗東市までの北陸自動車道と国道8号が同時通行止めとなっているほか、中京方面も大雪予報となっていることを踏まえ、通行止めは名神高速、新名神高速、名阪国道、国道1号、国道21号、国道365号など、あまり見たことがないほど広範囲の対応となっています。
 
なお、高速道路の通行止め区間を視覚的に表すと下図のとおり。
 

【国土交通省近畿地方整備局 緊急情報「令和7年2月4日からの大雪への対応について」より引用】
 
この寒波を受けて対応されている行政職員や除雪業者の皆さんをはじめ、各交通インフラに携わる方々のご尽力に感謝する次第であり、余計な混雑や事故の発生リスクを可能な限り低減するためにも、本日は不要不急の外出は控えていただけますようお願いいたします。

議会運営委員会にて「ハラスメント防止」等について協議

ブログ 敦賀市議会

本日2月7日は「北方領土の日」と福井県の誕生日「ふるさとの日」。
 
実は、札幌オリンピックにて、あの「日の丸飛行隊」がスキージャンプで金銀銅と表彰台を独占した昭和47(1972)年の今日は、自身の誕生日でもあり、この3つの事項が重なる日に生まれたことをどこか感慨深く思うところ。
 
とりわけ「北方領土の日」に関しては、内閣府の直近の世論調査において、ロシアが不法占拠している現状について「知らない」と答えた若者(18~29歳)が47%に達するとのこと。
 
すなわち、日本の主権が侵害された問題が風化しつつあることを表すものであり、今日を機に、この問題を今一度思い返し、四島返還を実現するとの国民総意を確認する日にせねばと考えます。
 
さて、話題を変え、昨日の敦賀市議会は議会運営委員会を開催し、以下の項目について協議。
 
1.ペーパーレス化の今後の取組について
2.敦賀市議会会議規則及び敦賀市議会委員会条例の一部改正について
3.敦賀市議会の個人情報の保護に関する条例等の一部改正について
4.ハラスメント防止について
 
1に関しては、同委員会内に置く「タブレット導入検討ワーキング」での検討結果を踏まえ、議案や会議資料等の完全ペーパーレスや発言通告書等のオンライン申請を令和7年第2回定例会(6月議会)から本格導入すること。 ※現在は試験導入中
 
2、3に関しては、手続きのオンライン化や関係法令の一部改正に伴い、上記条例の改正を行うことを確認しました。
 

【タブレットを用いての会議もかなり慣れてきました】
 
そして、4のハラスメント防止について。
 
検討することとした考えやこれまでの協議経過は以下の過去ブログをご覧いただきたく存じますが、昨年の9月定例会における条例案提出(結果、否決)を踏まえ、敦賀市議会としてルールづくりをすべく協議を進めているもの。
 
 →令和6年11月19日やまたけブログ『「ハラスメント」のない議会、社会に向けて』はこちら
 
 →令和7年1月22日やまたけブログ『議会のハラスメント防止対策は誰のため、何のためにやるのか』
 
昨日の委員会ではまず、前回唯一、「ハラスメントの対象範囲」を「議員間のみ」(他会派は「議員から職員」も対象とすることを前提、さらに一部会派からは特別職も含めるべき)、「ルールの形式」については「要綱で良い」(他会派は「条例」)と、異なる考えを示した市政会より、その点に関する会派内での協議結果を報告。
 
いずれも他の会派と考えを同じくするとあり、これにより、ハラスメントの対象範囲を「議員間、議員から職員(市長など特別職含む)」に、「条例」として整備する旨決定しました。
 
前回ひっくり返った“ちゃぶ台”が、ひとまず元に戻り良かったと思ったところですが、その後は議会運営委員長より、次回の委員会にて条例案の素案を示すとの考えが示され、条例名をどうするかから始まり、構成する条項、それに規定する内容の報告性について、各委員の意見を徴収。
 
今後は2月12日(水)の同委員会にて素案提出、会派に持ち帰ったうえで、翌週17日(月)に再度協議するところまでを確認した次第です。
 
以前のブログで、「議論を重ねる」というのは、何のためにやるのかの趣旨・目的や議論の前提条件を皆で共有し、前回までの協議結果を尊重しつつ、積み上げていくからこそ成り立つと述べましたが、今後は示される案をベースに、「言論の府」にふさわしい協議にしていかねばと。
 
なお、昨年の9月定例会で、議員提出のハラスメント条例案を協議した際、反対する理由としてあったのは、「議論のプロセスを経ていない」、「全議員に関わることなのに議会内での合意形成がされていない」。
 
※ちなみにわが会派は主に、規定する内容に考えの相違があるとし反対。
 →参考まで『やまたけNEWS(第22号)』をご覧ください
 
今こうして、一歩づつプロセスを踏んで議論をしていますが、重要なのは、議員全員が同じ認識をもって、「自分ごと」として議論に参加いただくこと(会議に出席するとの意ではなく)。
 
そうした思いのもと、現在副議長という立場にあることを肝に銘じ、引き続き、自身の役割を果たす所存です。

『金ヶ崎周辺魅力づくり事業 公園整備基本計画(案)』の市民説明会が開催される

ブログ まちづくり

2月2日のブログでお声掛けしました『金ヶ崎周辺魅力づくり事業 公園整備基本計画(案)』の市民説明会。
 
趣旨や概要については、以下再掲のとおりですが、昨日は19時から、プラザ萬象小ホールにて開催されました。
 
 →2月5日は「金ヶ崎周辺魅力づくり事業」の市民説明会(2025年2月2日ブログ)
 
今シーズン最強の寒波襲来、吹雪の中での開催となり、参加者を心配していましたが何のその。
 
人数まではカウントしていないものの、準備した席がほぼ埋まるほどの参加があり、関心の高さを感じたところ。
 
説明会では冒頭、市のまちづくり推進課よりご挨拶と趣旨説明があったうえで、パワーポイント画面に沿って15分程度、
 
 1.金ヶ崎地区について
 2.金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画について
 3.金ヶ崎周辺エリアの整備について
 
説明があり、その後、意見交換に。
 

【説明会で配布された資料】
 
なお、説明の中で、以前に伺った赤レンガ倉庫の横に設置の「キハ」の鉄道公園移設に加え、本町第3公園の蒸気機関車「C58」も移設するとあり、これまで移動は不可と言われていただけに、この説明に驚いた次第です。
 
意見交換の場ではまず、「この説明会はどういう位置付けなのか。意見は反映されるのかも分からない。」との問いに対し、市からは「基本計画案の段階でご意見をいただいて、今後基本設計・詳細設計に進む中で反映していきたいと考えている。今の段階でそれはダメだという考えはない」と広くご意見を伺う機会であることの回答がありました。
 
その後、いわゆる「鉄道公園」の基本計画(案)に対し、参加者からは次々に手が挙がり、多くのご意見、アイデアがありましたので、以下抜粋にてご紹介します。
 
※それぞれのご意見に対し、担当の皆さんは丁寧に対応されていたものの、前述のとおり、現段階では「承る」あるいは「今後検討したい」との受け答えががほとんどでしたので、回答については割愛いたします。
 
<主なご意見>
 
◉自分たちの金ヶ崎エリアはどうなってしまうとの声を聞く。観光振興の観点と地元市民にとってのバランスをもって検討いただいていると思うが、その辺りの説明をお願いしたい。
◉市民が理解しながら進むようお願いしたい。
◉金ヶ崎の歴史。悲史という言葉は使わず、今は「恋の宮」。できればそういう部分を生かして欲しい。金ヶ崎公園と金崎宮をうまく結び付けていくことはできると考えている。
◉金ヶ崎周辺整備に関しては、これまでも計画があったが何度もポシャったことを経験している。本当にちゃんとやってくれるのかという心配がある。
◉金崎宮の駐車場をロータリー式(大型バス)にして欲しい。
◉鉄道公園の引き込み線(廃線敷)は生かして開発していくのか。
◉イベントでのミニSLは、子どもや親子連れで賑わっている。鉄道公園にもぜひミニ鉄道を。(鉄道公園内の)桜公園やメモリアル公園を一周するような、300メートル程度のミニSLコースを設置いただきたい。大分県の豊後森機関庫公園のレイアウトも参考に。
◉ミニSLに関しては、費用対効果はないと思うが、他の県では成功している団体もたくさんある。クロスランド小矢部は料金を取って運行している。子ども達の興味が湧くような鉄道公園を作っていただきたい。
◉メモリアル公園が書き込まれているが、出来上がったら終わりというふうにはして欲しくないので、どんどん刷新していけるようにして、ここに来れば金ヶ崎の歴史が分かるという施設にしていただきたい。
◉金ヶ崎〜天筒山〜中池見湿地を走ったりしているが、県内外から、特に「海なし県」から多くの方が訪れている。残念なのは、景色を見ながら休憩するスペースがないこと。
◉観光客を優先するのではなく、敦賀市民のことを一番に考えて、整備を進めて欲しい。敦賀市民が行きやすく、ちょっとした休憩ができてリピーターとなるような場所にして欲しい。
◉幅広い年齢層が行けるような場所にして欲しい。
◉地元の皆さんが、「金ヶ崎は良いところだ」と言える場所にして欲しい。
◉回遊性、周遊性を考えるのであれば、ノースパーキングから鴎ヶ崎(かもめがさき)ショートカットでつなぎ1周できるようにすれば、金崎宮との一体感につながる。
◉鉄道遺産を活用できる場所にしたいとある。軌道は埋め込み型でも良いので残して欲しい。
◉金崎宮に行く人が増えると思うが、バリアフリーの考えは。観光バスで来たものの、あの階段では行きたくても行けないという人もいるのではないか。
◉屋内施設的なものは計画しているのか。ファミリー層のことを考えると、子どもが屋内施設で遊べると良い。
◉金ヶ崎の町内は高齢化している。人口を増やして、こういう計画を進めていただきたい。
◉C58とキハを移設するとあったが、移設展示する際は屋根をつけるなどして大切にして欲しい。理想は長浜のように。キハを見た鉄道ファンからは「かわいそうだ」との声が挙がっている。
◉海辺なのに、金ヶ崎の桜は「磯の匂い」がしない。見えない魅力なので、そのあたりも生かしていただきたい。
◉このあたりは非常に風が強いので、一度調べていただきたい。移設する機関車をどこに置くのかの参考にもなる。金ヶ崎特有の風、塩気と匂いを生かせばいい公園になるのでは。
 
ざっとメモした主なご意見は以上。
 
以前より、ぜひミニSLを設置すべきと考える私ですが、こうして様々な角度からのご意見・アイデアは勉強になった次第です。
 
この日は、市議会議員の皆さんも多く参加されていましたが、今後の議員説明会や一般質問などでも建設的に意見していければと考えます。
 
こうして説明会が終了したのが20時26分。
 
その後、熱心な参加者と会場外で話していましたら、家に着いたのが21時過ぎ。
 
寒さも時間も忘れて?話せることの裏返しは「期待」であり、名実ともに、歴史と鉄道遺産を生かした「世界と未来に開く鉄道と港のまち」の形成に資する「鉄道公園」にせねばと、思いを強めた次第です。
 

【気温が氷点下となるなか帰宅。今朝は凍結注意です。】

マイプラント「敦賀発電所」にて市政報告会を開催

ブログ 活動報告


 
写真は今朝の外の様子。
 
積雪は20センチくらいでしょうか。
 
新沼賢治の『津軽恋女』(1990年)という曲に、
 
降り積もる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
 
という歌詞がありますが、昨日から敦賀に降り続く雪は、細かい「こな雪」か。
 
この歌詞には無いものの、私が最も積もりやすいと思うのは「ぼた雪」。
 
経験上、「ぼた雪」が降ると見る見る積雪量が増えることから、そのモードにだけは変わらないよう願うところです。
 
なお、本日以降の大雪予報を踏まえ、国土交通省近畿地方整備局や中日本高速道路などは2月4日、大雪による車両の大規模滞留を防ぐため、北陸自動車道は午後6時から丸岡IC(福井県坂井市)から長浜IC(滋賀県長浜市)まで、国道8号は福井県越前市白崎から滋賀県長浜市まで同時通行止めを行うと発表。
 
また、舞鶴若狭自動車道は敦賀JCTから若狭美浜ICまでが通行止め、昨日午後7時30分現在では、国道476号の敦賀市余座東~南越前町上板取が不通となっているほか、JRは小浜線が運休を決めていることから、交通機関をご利用の方は、今後の情報に十分ご留意いただけますようお願いいたします。
 
さて、そうした中ではありますが、私のほうは、定例会毎に開催している職域での市政報告会を継続。
 
昨日は敦賀発電所にて、市政のトピックスやエネルギー・原子力情勢、自身の活動等について情報共有を図りました。
 
各職場には先般、『やまたけNEWS(23号)』を配布したところではありますが、お昼休みに関わらず多くの皆さんに参加いただき感謝。
 

【多くの職場の皆さんにお集まりいただいた報告会】
 
時計を見ながら進めるも、ついつい張り切ってお話ししてしまい、質問時間が無くなってしまったことをお詫びする次第ですが、廃止措置を進める敦賀発電所1号機、再稼働を目指す敦賀発電所2号機は共に、新入社員時代から私を育ててくれた、言わば愛車であり、同志のような、大切で誇りある「マイプラント」。
 
引き続き、マイプラントのため、そして職場の皆さんの思いを胸に頑張ります。

日本列島に今シーズン最強の寒波襲来

ブログ 防犯/防災

立春の昨日。
 
朝は週頭街宣活動、お昼休みは職域での市政報告会、夕方以降は福井県電力総連代表者会議と充実した一日。
 
朝の街頭では、北陸新幹線敦賀開業から10ヶ月を経過し、敦賀市においては公共交通や鉄道公園整備に関する計画が検討されていることをご紹介。
 
市民の皆様からも意見を挙げていただくようお願いしました。
 
また、夕刻以降の福井県電力総連代表者会議には、推薦議員団として、堀川秀樹福井市議会議員、山本優南越前町議会議員、小幡憲仁高浜町議会議員とともに出席。
 
それぞれから報告の時間をいただいた後、県内各地からお集まりの電力関連産業労組役員の方々と意見交換を行いました。
 

【ニューサンピア敦賀で開催された福井県電力総連代表者会議の様子】
 
様々お伺いしたお話はどれも貴重なものでしたが、とりわけ印象に残ったのは、火力発電所の運転業務にお勤めの方からの現場の状況。
 
火力発電所は元々、負荷調整の役割があったものの、近年では、再生可能エネルギーの系統接続により調整する負荷変動幅が大きく、例えば、太陽光発電が機能する時間帯は15%出力まで低下させよとの※中給指令があったかと思えば、天候などに応じ、今度は100%まで出力上昇せよと。
 
※中央給電司令所からの指示
 
電力は「同時同量」の原則により、需要と供給のバランスが大きく異なると停電につながることから、中給指令に的確に対応することがミッションな訳ですが、これに追従する運転員の技術と火力発電所が果たす役割に敬意と感謝をお伝えした次第です。
 
その後、代表者の皆様とは「今日からの雪に留意ですね」と言葉を交わし、お別れしたところですが、今朝起きてカーテンを開けると既に5センチほどの積雪。
 
現在もひっきりなしに雪が降る状況となっています。
 
天気予報によれば、本日4日(火)以降は、日本列島に今シーズン最強の寒波が襲来するとのことで、日本海側は平野部も含めて広範囲で大雪となり、積雪の急増による立ち往生などに警戒が必要とされています。
 
特に、北陸付近にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が停滞する可能性が高く、9日(日)あたりまで断続的な強い雪が続くおそれがあるとされ、平地でも大雪予報となっており、生活への影響が懸念されています。
 

【大雪に厳重警戒(ウェザーニュースより引用)】
 
気象庁と国土交通省は、大雪に対する緊急発表を行っており、「雪や風が強い間の不要不急な外出は控え、身の安全を第一に行動してください」と呼び掛けています。
 
JPCZだけはかかってくれるなと願うばかりですが、何事においても要警戒。
 
皆様方におかれましては、気象、道路、交通機関など様々な情報をウォッチのうえ、「安全第一」の行動でお過ごしいただけますようお願いいたします。
 
《各種情報が集約されている、以下の敦賀市HPが便利です!》
 
 →敦賀市HP『雪に関する情報』はこちらから

敦賀防衛懇話会主催の「防衛講演会」にぜひご参加ください

ブログ 社会

暦の関係で、今年は2月2日となった「節分」。
 
子どもが小さい頃は、鬼役になって豆まきをしたなぁと思い返しながら、無言で恵方巻きをいただきました。
 
そして、節分の翌日の今日は「立春」。
 
立春は二十四節気のはじめの一つで、冬のピークを過ぎて春の兆しを感じ始める頃のことを言います。
 
実際のところ、立春の頃はまだ寒い日が続き、明日からは寒波襲来ともありますが、暦の上では今日が春の始まり。
 
この先に待つ春を楽しみに、北陸の冬を乗り越えていければと。
 
さて、そんな季節の変わり目の昨日は「敦賀防衛懇話会」の役員会に出席。
 
主に、2月15日(土)に開催予定の定期総会、防衛講演会、防衛懇談会について協議しました。
 
「防衛懇話会」とは何をする団体?と思われる方もいらっしゃるかと存じますが、同懇話会の会則第2条にある「目的」は、「この会は、陸上・海上・航空自衛隊の隊員が安んじて任務に邁進できるよう民間防衛基盤の育成強化を図り、自衛隊の実施する各種行事の支援協力を行う」こと。
 
実際の活動もまさに、北陸、中部管内の自衛隊が実施する演習や行事への参加や支援、自衛官募集への協力、当懇話会が開催する上記の懇談会等を通じ連携を図るものであり、私自身、こうした趣旨に賛同し、ここ数年は同会の行事に参加協力する形で参画したうえで、昨年の総会からは「理事」を拝命し、役割を担うところです。
 
特に、防衛講演会でこれまで陸海空各幹部の方々から伺ったお話は、最前線のリアリティと国を守る覚悟が伝わってくるものであり、毎回心して拝聴する次第。
 
今回は、航空自衛隊 第6航空団司令兼小松基地司令 空将補の村山 博啓氏をお迎えしての講演会とあって、今から大変楽しみにしているところ。
 
なお、村山空将補による防衛講演会はどなたでも参加可能です。
 
詳細は以下チラシのとおりですので、ぜひお申込みのうえ、参加いただけますようお願いいたします。
 

【お申込みは、紹介者:山本武志と添えていただき、氏名・住所をご連絡いただければOKです】
 
『令和6年版 防衛白書』によれば、わが国の主権を侵害する行為に対する措置として、2023年度に空自機が緊急発進(スクランブル)した回数は669回(中国機に対し479回、ロシア機に対し174回、その他16回)。
 
近年、中国機の飛行形態は変化し、活動範囲は東シナ海のみならず、太平洋や日本海にも拡大しているほか、2019年以降、中露両軍の爆撃機によるわが国周辺での長距離にわたる共同飛行が計7回確認されており、特に、2023年6月には、長距離にわたる共同飛行を初めて2日続けて確認するなど、飛行形態も多様化しています。
 
このように、中国機とロシア機がわが国周辺で活発な活動を継続している中における空将補の講演会。
 
私自身、対領空侵犯措置に万全を期す思いを、しかと認識する機会にしたいと考えます。

2月5日は「金ヶ崎周辺魅力づくり事業」の市民説明会

ブログ まちづくり


 
写真は、昨日朝の野坂山。
 
最高気温は9.8℃と、10℃に満たないものの、お日様が出ているだけで体感的に暖かく感じるもの。
 
明日には「立春」を迎え、このまま春へと行きたいところですが、4日以降は寒波襲来により記録的な大雪となるおそれがあるとのこと。
 
鬼と違って、豆を撒いても逃げてくれないのが天気であり、過去にも経験している「節分時期の大雪」に警戒ですね。
 
さて、昨日のブログでも、敦賀のまちづくりに資するアクションプログラムのことを書きましたが、本日もその関連のご紹介。
 
敦賀市においては、北陸新幹線敦賀開業が迫る令和5年11月、敦賀駅が北陸新幹線の当面の終着駅であり、嶺南地域の広域観光の玄関口となることから、開業効果を最大限に発揮できるよう、来訪者にとって魅力あるまちづくりが必要であるとし、敦賀商工会議所、敦賀市、福井県が連携し、金ヶ崎及び氣比神宮エリアを中心に、今後の魅力づくりのプランをとりまとめた「金ケ崎魅力向上デザイン計画」を公表しました。
 
 →「金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画」はこちらからご覧ください
 
その後、課題であった金崎宮下のJR貨物所有の用地取得などを進めるのと並行し、金ヶ崎緑地周辺エリアの整備については、「金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画」におけるイメージスケッチをもとに、この度、敦賀市において整備を予定している(鉄道)公園・駐車場整備の基本計画(案)を策定したとのこと。
 
これを踏まえ、より多くの市民の皆様に説明し、意見交換することを目的に、同基本計画(案)に関する市民説明会を以下のとおり開催する運びとしています。
 

【議員宛に通知のあった資料抜粋】
 
簡単に申し上げますと、人道の港敦賀ムゼウムの背面からJR貨物用地エリア、赤レンガ倉庫エリアにかけての一体的な整備案に対するご意見を伺う場ということになります。
 
市民の皆様にとっても、敦賀を訪れる方々にとっても、今後の目玉ともなる鉄道公園整備。
 
今日の段階で、敦賀市ホームページを見ても案内がされておらず、広く市民に周知されているのか、また開催日の2月5日(水)は雪の状況がどうなっているか心配ではありますが、多くの皆様に参加いただければ幸いです。

『敦賀まちづくりアクションプログラム』が策定される

ブログ まちづくり

整備新幹線の社会的・経済的諸課題を研究する『新幹線学』研究の第一人者ともいえる青森大学の櫛引素夫先生。
 
これまで幾度もお話しをお伺いし、このブログはもとより、議会の一般質問でも引用したこともあるワードが「開業効果から新幹線効果へ」。
 
新幹線開業を単なる賑わい、お祭りごとで終わらせるのではなく、地域住民の利便性や地域の活性化につなげることによって、そこに住む人が「実感」し、まちを誇りに思えるように。
 
そのことが「真の新幹線効果」であると。
 
「新幹線は目的ではなく手段」であり、主体は「観光客」ではなく、「地域住民」であることも常々頭に置き考えるところ。
 
そうしたなか、昨日で1月も終わり、これで北陸新幹線敦賀開業から10ヶ月が経過するタイミングで、「新幹線効果」に向け、鍵を握るひとつである『敦賀まちづくりアクションプログラム』が策定されました。
 
これは、令和6年1月に設立された敦賀商工会議所・敦賀市・福井県の三者による「敦賀まちづくり協議会(以下、協議会)」において、経済界と行政が一体となり、新幹線効果の最大化と持続化を趣旨に、協議を重ね、取りまとめたもの。
 
昨日は、このアクションプログラム(案)の確認を行う協議会が開催されるということで傍聴してきた次第です。
 

【市役所講堂で開催された協議会。写真はアクションプログラムの表紙。】
 
このプログラムの目的は、①敦賀の鉄道や港、歴史・文化、食などポテンシャルが高いコンテンツを充実、連携させ、国内外から人を惹きつける場所をつくる、②まちなかに持続的な賑わいを生み出すとともに、その効果を市内全域あるいは嶺南地域全体に波及させること。
 
将来像は「世界と未来に開かれた 選ばれるまち敦賀 〜つるがファンの獲得へ〜」。
 
基本方針を「“オールつるが”で港まち敦賀の魅力を高め、多様な交流による賑わい創生と地域経済活性化」
 
に置き、施策の方向性は以下の4本柱。
 
Ⅰ. 歴史と文化を伝えるまちをつくる <歴史・文化振興>
Ⅱ. 多様な賑わいが生まれるまちをつくる <商業振興>
Ⅲ. 駅とまちの往来で人があふれるまちをつくる <駅周辺・交通対策>
Ⅳ. 国内外から訪れたくなるまちをつくる <交流拡大>
 
すべては書き切れないため割愛いたしますが、それぞれに将来イメージを掲げたうえで、具体的なプロジェクトを挙げる形でプログラムは構成されていました。
 
なお、「おわりに」では、“多くの市民、県民、団体、新たなプレーヤーがまちづくりに関わることで、さらに敦賀のまちの愛着と誇りを育み、まちの賑わいが創生される好循環を生むことができる”と。
 
様々思い、説明を聞いておりましたが、例えば、歴史や文化を一番最初に置いたことは評価するものの、その対象は氣比神宮周辺や神楽通りと限定的であり、豊富で悠久な敦賀の歴史・文化全体を生かす内容になっていないことなど気になった次第。
 
また、目的には「効果を市内全域に」とあるものの、主要プロジェクトマップを見るに、施策を講ずるエリアは中心市街地のみであり、以外の地域の皆さんにどう「実感」してもらうのか。
 
これらに関しては、また別に議会にも説明があるようでしたので、その場で確認していきたいと思います。
 
また、協議会の場では、事務局からの説明に対し、奥井会頭(敦賀商会議所)、米澤市長、中村副知事それぞれの視点から意見があり、興味深く拝聴したところ。
 
とりわけ、米澤市長の言葉から印象に残ったのは、冒頭の「開業効果から新幹線効果」の視点と「終着駅の間にどう頑張るか」。
 
後者は、敦賀以西の小浜・京都ルートに28年を要すると言われているものの、2000年から既に25年、半世紀を経過したことを思えば、そう長い期間ではなく、時間軸をもって取組みを進めていくとの意と受け止めましたが、この点に関してはまったく同感と頷いたところです。
 
なお、以前にも述べましたが、敦賀の盛衰の歴史を振り返れば、明治15(1882)年に日本海側で初めて鉄道が開通してから、「港と鉄道」で独占状態となった敦賀は繁栄、その後、北陸本線の延伸で衰退。
 
さらに明治45(1912)年の欧亜国際列車運行や国際港となった時には栄え、交通形態の変化や大陸から太平洋側へのシフトにより衰退と、まさに「独占的地位」にあるかないかが、盛衰の起点となっていることが分かります。
 
米澤市長におかれては、まさにこの視点を有しているからこその先の発言と認識した次第ですが、この先に訪れる起点は「北陸新幹線の敦賀以西」や「リニア開業」。
 
「賢者は歴史から学び愚者は経験から学ぶ」
 
盛衰の「衰」の文字が現れることのなきよう、自身も時間軸を意識して取組んでまいる所存です。