次世代原子炉は「革新軽水炉」を優先

ブログ 原子力

昨日のブログで紹介した高浜発電所3号機ですが、同じ内容を記したFacebook投稿に「並列操作時の当直課長は私でした。正直、責任を果たせてホッとしました」とのコメントが。
 
その「私」とは、もう15年ほど前でしょうか、同じ時期に労働組合の役員をしていた、今でもフランクにお付き合いいただいている方で、ここでも重責を果たされたことに敬意を表した次第です。
 
コメントでは続けて、「これからも安全最優先で頑張っていきます」との決意の言葉があり、私からもエールを送らせていただきました。
 
会社は違えど、同じ原子力職場で働く者の思いはひとつ。
 
今後も同志であり、仲間の皆さんとともに取組んでいきたいと思います。
 
その流れで、今日も原子力の話題が続き恐縮ですが、27日の「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」の初会合で、岸田首相はGXに欠かせない原子力発電について「再稼働とその先の展開策」を示すよう指示しており、革新炉開発も支援の対象となる可能性があるとされていたところ。
 
これに続き、経済産業省は29日、高い安全性を持つとされる次世代の革新的原子炉(革新炉)の開発や実用化の工程表案を作成し、有識者会議に示しました。
 
革新炉はまだ実用化には時間が掛かる技術ですが、ウクライナ情勢などでエネルギー安全保障への懸念が高まる中、工程表を示すことで民間の取り組みを加速させる狙いがあるようで、有識者からも評価する声が多かったものの、第6次エネルギー基本計画策定の時と同様、政府が原子力発電所の新増設を明言しない中では「絵にかいた餅になる」といった指摘も挙がったようです。
 
革新炉は同時に複数の炉型の研究が進んでおり、進捗度合いもそれぞれ異なります。
 
原子力発電所は一般的に「実験炉」「原型炉」「実証炉」「実用炉」の順番で開発されますが、最も進んでいるのが既存の原子力技術が応用可能な「革新軽水炉」であり、2030年代に実用炉の運転を開始するとしました。
 
また、炉心溶融が発生しないとされる「高温ガス炉」はほぼ同じ時期に実証炉の運転を始める。小型で事故確率の大幅低減が期待できる「小型軽水炉」は2040年代前半で実証炉の運転を目指すなどとも。
 
このことを先の参院選で唯一、公約に掲げていたのが国民民主党ですが、国もようやくではありますが、その方向の論議となってきたことを歓迎するところです。
 
原子力を推進する方の中でも「仮に新増設・リプレースに進むにしても、軽水炉はない」との声を耳にもしてきましたが、現実論で考えればやはり、早期の供給力確保に加え、既存技術を利用できる脱炭素電源は「革新軽水炉」が最も高い選択肢であると信じてきたところ。
 
「信ずれば叶う」の言葉ではありませんが、この先も信念をもって、この課題に取組んでいく所存です。
 

【改良型加圧水炉(軽水炉)での計画としている敦賀発電所3,4号機の建設予定地。日本の原子力の将来を、再びここ敦賀から切り拓いていければと。】

思いを共有できる存在は頼もしきもの

ブログ まちづくり 原子力

昨日は、嬉しき話題が2件。
 
ひとつは、午後に開催された「つるが観光賑わいづくり検討会」。
 
私は市議会産経建設常任委委員長の立場として出席をしている訳ですが、会議では、令和3年度の事業報告並びに今年度の実施事業について協議。
 
メインは、コロナ禍以前は、きらめきみなと館で開催していた「観光物産フェア」をどうするかということでしたが、会長の計らいにより、出席委員皆から発言機会があり、「コロナ禍だから止めるのではなく、どうしたら開催できるかを議論したい」、「北陸新幹線開業まで2年を切り、敦賀の賑わいづくりにつなげていきたい」など、前向きな意見がありました。
 
また、従来の物産フェアは、県外の有名店による集客、売上効果はあったものの、地元物産の認知度向上につながっていないとの指摘から、県外の業者頼みでなく、「敦賀の地のもの(特に海産物など)の良さを知っていただき、リピーターを増やすべき」、「物産のみならず、敦賀の歴史や文化なども絡めたイベントに」などの意見も挙げられた次第。
 
私も意見をさせていただきましたが、手作り感であっても、自分達の住んでいるまちにあるものを見つめ直そうとの考えが、会の総意であったことを大変嬉しく感じました。
 
イベント開催の時期は、新幹線開業1年前となる来年3月あたりということとなりましたので、引き続き知恵を絞って、敦賀の活力につなげていければと思います。
 
もう1点は原子力の関係。
 
夏場の電力需給に寄与すべく、7月24日に原子炉起動した高浜発電所3号機が、昨晩100%出力に到達。
 
私の経験上、この夏場、しかも出力上昇中のタービン建屋は瞬時に汗が噴き出る暑さですが、そうして各出力段階での点検を経てのフル出力(発電機出力)到達に対し、現場の皆さんはもとより、関係されたすべての皆さんに最大限の敬意を表する次第です。
 
なお、発電機出力100%に到達した後は、「定格熱出力一定運転」へ。
 
原子炉熱出力は一定に保ったまま、海水温度(復水器真空度)により発電機出力が変化する、もちろん認められた運転方法ですが、夜間から明け方に掛けては海水温度が下がり、効率が良くなることから、現在高浜発電所3号機は104%で運転しています。
 
以前は、「定格電気出力一定運転」で、100%を超えないよう調整をしていたことを思えば、持てるエネルギーを最大限利用する効率的な運転方法な訳であり、そうしたこともご理解いただければ幸いに思います。
 

【発電機出力104%で運転する高浜発電所3号機(関西電力HPより)】
 
関西電力においては、8月10日には美浜発電所3号機を起動する予定としており、この嶺南の地にある原子力発電所が次々に戦線復帰をし、電力需給の改善に貢献することを誇りに思うと同時に、愛する我が敦賀発電所2号機も、早く役割を果たせる状態にせねばと身の引き締まるところ。
 
こうして、まちづくり、原子力と分野は違えど、思いを共有できる存在があることは頼もしいもの。
 
両者ともに、その趣旨や取組みに賛同していただける方、応援していただける方を一人でも多く増やしていければとも思った1日となりました。

敦賀気比高校が甲子園出場を決める

ブログ 敦賀と野球

「茹(う)だるような」とは暑さを形容する表現で、あまりの暑さに頭が茹で上がるような感じのするさまを意味しますが、まさに昨日はこの言葉がぴったりの暑さ。
 
最高気温は35.5℃と猛暑日となったことに加え、とにかく湿気が高く、外に出ると息苦しいほどでした。
 
本日はさらに36℃の予報となっていますので、特に高齢の方は、我慢せず冷房をつけるなど、屋内でも油断することなく、熱中症予防に努めていただけますようお願いいたします。
 
さて、同じ漢字でもこの時期「熱い」のは高校野球。
 
今年は、野球が日本に伝わってからちょうど150年を迎えるという節目の年だそうですが、104回目となるのが夏の全国高校野球選手権大会。
 
全国各地では甲子園切符を懸けた戦いが繰り広げられているところ、福井県では決勝戦が行われ、敦賀気比が8―4で北陸を下し11度目の優勝を果たしました。
 
敦賀気比は、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった第102回大会(2020年)を挟み、4大会連続11度目の出場となります。
 

【甲子園出場を決め喜ぶ敦賀気比高の選手たち(福井新聞号外より)】
 
早速、敦賀市では、敦賀気比高校の全国大会出場に伴う激励のため、28日付けで激励費(スポーツ振興課)300万円の専決処分を行う旨、議員宛に連絡があったところですが、やはり地元からの甲子園出場は何とも嬉しいもの。
 
8月6日に開幕する甲子園大会では、最早お馴染みとなったグレーに縦縞のユニフォームが躍動する姿を楽しみに、応援したいと思います。
 
なお、敦賀は、木更津、桐生、松山と並ぶ、全国で4つの「球都」(野球の盛んなまちを意味する)。
 
北陸では無敵と呼ばれた敦賀商業から続く、「野球のまち敦賀」の名を大いに轟かせてきて欲しいとも思う次第です。
 
一方、心配なのが感染急拡大する新型コロナ。
 
これに関しては気比高校に関わらず、各チームの出場に影響がないこと、さらには無観客での大会開催などといった判断とならないよう願うばかりです。

原子力活用「容認55%」〜SNSに寄せられる声も〜

ブログ 原子力

26日のことになりますが、全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)の渕上隆信会長(敦賀市長)らが経済産業省を訪れ、萩生田経産相に原子力政策に関する要望を伝えました。
 
渕上会長は、政府が第6次エネルギー基本計画で示した「原子力発電の依存度を可能な限り低減」との方針について、「国際社会の動きと乖離している」と主張。
 
国際情勢の変化を踏まえ、エネルギーの安定供給、脱炭素社会実現に向けた原子力発電の役割の明確化、バックエンド対策の早期具体化等を要請するとともにエネルギー基本計画改定に向けた早急な議論が必要との考えを示しました。
 
現に欧米諸国を中心に、原子力発電の存在が見直され、活用の方向に舵を切っていることを踏まえれば尚のこと、全原協が主張したことは、私も全くもって考えを共にする次第です。
 
報道によれば、「原子力発電は最大限活用していく方針だ」、「今後の政策の明確な道筋を示せるよう取り組む」と萩生田大臣は応じたとありますが、何度問われても「現時点でリプレースは考えていない」との考えを繰り返すばかりの岸田首相の根拠は間違いなく、「新増設・リプレース」に一言も触れていない現エネルギー基本計画を踏襲することにあると認識するところ。
 
これを覆してしまっては、前菅政権への批判になると思ってのことか、若しくは原子力に対する世論を気にしてなのかは、首相のみぞ知る訳ですが、いずれにしても、最早「激変」した国際情勢の中で、日本だけが、ウクライナ情勢前の環境をベースに物事を考えていては、完全に世界から取り残されると危機感を覚える次第であり、我が国の根幹を成すエネルギー基本計画においては、3年ごとの改定に固執することなく、早急に議論を開始のうえ、臨機応変に対応すべきと考えます。
 
また、原子力に対する世論と言えば、昨日の福井新聞に、同社が県内有権者を対象に行った世論調査では、全体の「55.6%」が「原子力発電の活用を容認」したとありました。
 
ちなみに、「原子力ゼロ」を望む回答は、「将来」、「今すぐ」を合わせ「28.1%」だったとのこと。
 
なお、私自身も日々、このブログやFacebook、TwitterなどSNSでの発信を続けているところですが、先日、原電総連大会で必勝決議をいただいたTwitterには、「原子力の再稼働を!」、「再稼動に対する国民の理解は相当程度進んでいます。来年にかけて西日本中心に再稼働する原子力が複数あります。岸田政権に原子力産業の未来を訴えていきましょう!」との声、或いは昨日も、西浦地区で辻立ちしたFacebook投稿に対しては、「原子力再稼働推進よろしくお願いします」との声がありました。
 
私のSNSはフォロワー制限を設けず「公開」としているため、実は声を頂戴した方を私は知らない訳ですが、こうして立地地域以外の皆さんからも原子力を必要とする声が多く挙がること自体、確実に世論は変化していると感じたところです。
 
先のエネルギー基本計画然り、国が原子力の役割を明確にしない理由は、「国民理解が進んでいない」ことにあると認識するところですが、現時点においてはどう認識されているのか。
 
今こそ岸田首相の「聞く力」で国民の声を聞き、国家の根幹に関わるエネルギー・原子力政策について、明確な道筋を示していただくことを切にお願いいたします。
 

【辻立ちでも、手を振り返していただける方が明らかに増えたと感じた昨日。参院選で「リプレースは必要」と主張した国民民主党の政策が理解されてのことかと、自分なりの解釈をした次第です。】

処理水の海洋放出は「安全」と公的に評価

ブログ 原子力

7月22日の原子力規制委員会臨時会合で計画が承認された福島第一原子力発電所における処理水の海洋放出について。
 
計画では処理水中の放射性物質トリチウムの濃度が国基準の40分の1未満になるよう薄めて放出するとしており、具体的な放出方法など、これらの安全性について、国の規制機関から正式にお墨付きが得られたことになります。
 

【敷地内に処理水が溜まったタンクが並ぶ福島第一原子力発電所(産経ニュースより)】
 
また、この承認を受け、福島県などは26日、県庁で会合を開き、「東電が示した対策で周辺地域の安全は確保される」とした報告書を取りまとめ。
 
福島県などが有識者らと共に策定した報告書は、処理水の放射性物質濃度測定や海底工事の安全対策などがいずれも適切に計画されていると評価。
 
その上で東電に対し、放射線環境影響評価の分かりやすい情報発信など8項目の要求事項を掲げたとのこと。
 
この処理水の問題を巡っては、私も以前から幾度となくブログにも取り上げ、安全性などに関する事実をお伝えしてきているところ。
 
※処理水に関する過去ブログのいくつかを以下にリンクします。宜しければご覧ください。
 
 →「科学が風評に負けてはならない」〜福島第一の処理水問題を煽っているのは誰か〜【2021年4月19日ブログ】
 
 →ALPS処理水について知って欲しい3つのこと【2021年4月25日ブログ】
 
 →「福島第一原子力発電所”ALPS処理水”の海洋放出に係る放射線影響評価結果」が公表される【2021年11月18日ブログ】
 
今後、知事と大熊・双葉両町長は報告書を参考に、原子力発電所敷地と沖合1キロの放出口をつなぐ海底トンネルなどの本体着工を了解するかどうかの判断に進む訳ですが、時間を要した分、慎重に慎重を期して議論がされたものと受け止め、今後は科学的な評価結果に基づき、工事着手に向けた判断が早期にされることを願うばかりです。
 
何度も申し上げますが、「科学が風評に負ける」ことがあっては、絶対にいけませんので。

小林正夫議員、3期18年に亘り本当にありがとうございました

ブログ 政治

「勝ち負け」で例えることなのか。
 
電力需給逼迫を受けて政府が原子力発電の「最大限活用」を打ち出したことに対し、原子力規制委員会の更田委員長は22日の記者会見で「推進側のニーズがいくら強くても、規制が負けることはありえない」と述べたことへの感想。
 
電力各社に安全性を高める対策を徹底させる姿勢は崩さないと強調したようですが、あたかも再稼働を急ぐあまり、電力事業者が安全を蔑ろにしていると受け止められるような発言を私は看過することはできません。
 
原子力発電に携わるものは皆、福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全対策、世界最高水準と言われる日本の原子力規制をクリアするため、それこそ血の滲むような努力を続けていて、「安全よりも再稼働」と思っている者など一人も居ないと考えます。
 
独立性の極めて高い原子力規制委員会の、しかもトップのこうした誤解を招く発言は厳に慎んでいただきたいと強く申し上げておきます。
 
さて、このような日本の原子力規制に対し、真正面から向き合い、真の原子力安全に向け、的確且つリアルな意見を進言しているのが電力総連組織内国会議員ですが、その一人、小林正夫参議院議員が昨日7月25日に議員任期満了日を迎えました。
 
「最後のメルマガ」として届いた内容には、「母体の東電労組中央委員会で、竹詰ひとし委員長の参院選当選のお祝いを述べ、3回の選挙と18年に亘るご支援に感謝を申し上げるとともに、一日も休むことなく活動出来たことは、仲間や秘書の皆さんに支えていただいたからこそと感謝しました。」とありました。
 
また、「現場の声が国を動かす!政治は生活と直結、生活体験から法律を直す!の信念で国政に挑んだ18年。ご支援ありがとうございました。」と続き、「後任の竹詰ひとし議員へ、私同様のご支援をよろしくお願い申し上げます。どうぞお元気でお過ごし下さい。」との言葉で結ばれました。
 
小林正夫議員には、先日、私の母体である原電総連からも労いと感謝のメッセージボードを届けたところですが、さらりと述べられた「3期18年、一日も休むことなく」との言葉からは、特に東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が発生してからの11年は、本当に気の休まることがなかったものと心中お察しする次第です。
 
まさに身を張って、職場の声を国政に届け続けていただいた小林正夫議員。
 
本当に、本当にお疲れ様でした。
 
今日からは、18年に及ぶ緊張を解かれ、ご家族とともにゆっくりとお過ごしいただきたいと思います。
 
小林正夫議員が、国会で最後となる質問、且つその中でも最後に意見されたのは、「電力の安定供給」と「原子力発電の活用」でした。
 
そこに込めた強い思いと、真っ直ぐな姿勢は、しかと私の記憶と胸に留めています。
 
何より現場第一主義で、どんな困難の時も前向きで、誰にでも公平で朗らかに話され、誰からも好かれる小林正夫議員は、私にとって偉大なる大先輩であり、目標とする政治家です。
 
特に東日本大震災以降は、小林正夫議員の存在があったからこそ、私も組織も頑張れたと言っても過言ではありません。
 
感謝しても仕切れない小林正夫議員。
 
3期18年もの長きに亘り、本当にありがとうございました。
 

【最後の参議院総務委員会で質問される小林正夫さん。ラストの言葉とそこに込められた思いは絶対に忘れません。】

敦賀領主「大谷吉継公」になり切る

ブログ 敦賀の歴史・文化

本格的な夏を感じる空が広がった昨日は、朝から町内の資源回収作業。
 
わが町内では、育成会(いわゆる子供会)が中心となって、新聞や雑誌、ダンボールを年3回に分けて回収しており、コロナ感染が拡大する中ではありますが、屋外であることやこれを先送りすると保管などで困るお宅も出てくることなどを踏まえ、予定通り実施したもの。
 
コロナ対策のため、皆さん口数は控え目であったものの、育成会の親子を始め、区の役員とが協力をし共同作業を行うのはやはり一体感を感じ、終わった時には清々しさを感じた次第です。
 
また、夜は役員会を開催し、先般の班別常会で挙げられた、区に対するご意見や各班の問題点をひとつづつ確認のうえ、対応方針を協議。
 
さらにこの先の行事の開催可否についても検討を行いましたが、コロナ禍で機会を喪失している代表格が、こうした地域コミュニティーにつながるイベントであり、対策を講じながら、できることから再開していければと確認した次第。
 
朝夜と、町内の皆さんとお話しする機会があった昨日でしたが、今後も自分が住む町内が安全で活力あふれるまちとなるよう汗をかいていきたいと思います。
 
さて、珍しくすっぽり空いた午後の時間を有意義に使うべく、まずは自身が6月定例会で意見提起した「名勝気比の松原」の利用状況を確認のため、自主パトロールに。
 
定期的に行っているパトロールは、単に浜辺や松林、駐車場近辺を歩くに過ぎませんが、海開き後は駐車場が有料となったことや「バーベキュー・キャンプ全面禁止」の看板効果か、以前に比べ穏やかな雰囲気になったと感じました。
 
但し、ゴミの分別などの問題はありますので、引き続き自分の目で確認のうえ、関係機関にも伝えていきたいと思います。
 
そして、この日一番楽しみにしていた、念願の「大谷吉継」体験型フォト撮影のため、みなとつるが山車会館へ。
 
本年4月29日から始まった「体験フォトスポット」コーナーは、みなとつるが山車会館の1階ロビーに設置され、鎧兜や大谷吉継をイメージした陣羽織などを身に着けて記念写真が撮れるというもの。
 
撮影位置のバックは、満月が浮かぶ氣比神宮大鳥居前に山車が並ぶ幻想的な風景パネルがあり、さらに刀や弓、采配など撮影用の小道具まで自由に使えます。
 
昨日、山車会館に行くと話した方が、たまたま甲冑クラブのリーダーの方で、何とご自身も足軽甲冑姿で駆けつけてくれたほか、写真が映えるよう、吉継公の代名詞である白頭巾や足袋までお持ちいただき感激した次第ですが、実際、山車会館の館長さん始め、お二方にサポートをいただきながら鎧を着装、兜を被り、采配を持てば、もうそこは戦国時代にタイムスリップしての「吉継気分」。
 
小さなことかもしれませんが、念願叶うとはこのことで、様々なポーズで写真撮影したほか、来館された親子連れの方と一緒に記念撮影するなど、暫し鎧姿を堪能させていただきました。
 

【思わず「いざ出陣!」の台詞】

【白頭巾姿はこんな感じです】

【足軽隊が加わるとさらに、戦国時代の雰囲気に】
 
大谷吉継公は言わずと知れた敦賀領主、関ヶ原の合戦では石田三成率いる西軍に属し、中心的な役割を担いましたが、徳川家康率いる東軍にあえなく敗れ、関ヶ原で自刃し生涯を閉じた武将。
 
義の戦国武将として、名だたる武将の中でも人気を誇る(特に女性)、敦賀城主でもあります。
 
吉継公をもっと取り上げていければとアイデア浮かぶところですが、それはまた別の機会にお話しすることに。
 
戦国の世と吉継公の義を感じることができる体験スポットですが、聞くところによるとまだ体験に来られた方は数名だそう。
 
ちょうど今は夏休み。
 
お子さん、お孫さんとの思い出づくりに、ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
※但し、お一人で着装するのは無理ですので、必ず2名以上でお願いします。

「原電総連 第35回定時大会」にて「必勝決議」をいただく

ブログ 働く仲間とともに

エネルギー政策然りですが、今まで何をしていたのかと言いたくなる新型コロナの扱い。
 
「第7波」が猛威を振るう中、感染症法上、結核やSARS(重症急性呼吸器症候群)といった「2類」感染症以上の厳格な措置を取っている新型コロナについて、季節性インフルエンザ並みの「5類」相当に緩和すべきだという声が医療現場で広がりつつあり、政府は第7波が落ち着いたタイミングで見直しに向けた議論に着手したい考えとのこと。
 
ご承知置きのとおり「2類」相当の扱いのままでは、受診できるのが指定医療機関などに限られ、保健所や指定医療機関には大きな負担がかかりますが、これが「5類」相当に引き下げられると、季節性インフルエンザのように一般の医療機関でも対応が可能になることから、病床確保が容易になり、医療逼迫を回避できることになります。
 
このことは、第6波の時から、東京医師会や政界からも議論の必要性を求める声が挙がっていたため、てっきり検討しているのかと思っていましたが、この間一体何をしていたのかと言いたくなります。
 
昨日も述べたよう、「2類」であるが故の厳しい措置により、今しかできない貴重な経験や仲間や家族との思い出などが無情にも消えてしまっており、これも政治判断の遅さから来るものと、憤りすら感じるところ。
 
新規感染者数のほとんどが無症状であることなどを踏まえ、ここでも科学的な分析結果を踏まえ、秋などと悠長なことを言わず、早急に判断いただきたくことを切に望む次第です。
 
さて、こうして感染急拡大する中ではありますが、昨日は東京で開催された「原電総連 第35回定時大会」に出席。
 
こんな時に、しかも東京かと思われるかもしれませんが、特段の行動制限はないことや3年ぶりに集合形式とした母体の大会であること、さらにはこの大会にて、来春の統一地方選挙に向けた私の必勝決議をいただくことなどを踏まえ、現地参加する判断をしたものであり、その点ご容赦いただければと思います。
 
午後から開催された大会では、来賓として、先の第26回参議院通常選挙にて見事初当選された「竹詰ひとし」氏にご臨席いただき、期間中の取組みに対する御礼、当選証書授与や今後の議員活動への決意などご挨拶をいただきました。
 
3期18年お務めになられた小林正夫議員と同様、引き続き強固な連携をお願いするとともに、今後のご活躍を祈念する次第です。
 
その後は第4号議案で「敦賀市議会議員選挙必勝決議」を全会一致で承認いただき、ご挨拶の機会を頂戴。
 
私からは、日頃の活動に対しますご理解とご支援に感謝申し上げたうえで、来春の戦いに向け決議いただいた職場の皆さんの思いを受け止め、取組みに邁進することをお約束させていただきました。
 

【執行部、代議員の皆さんを前にご挨拶。日頃の感謝と決意の一端を伝えました。】
 
自分への引き締めの意味も込め、「選挙屋ではなく、政治家たれ」との言葉もご紹介しましたが、選挙は任期4年の活動が評価される「通信簿」であり、一夜漬けで選挙前だけパフォーマンスしてどうなるものでもありません。
 
早や残すところ約9ヶ月となった議員任期ですが、引き続き、職場と地域の声を原点に、コツコツと活動を続けてまいります。

第7波による「夏の風物詩」への影響やいかに

ブログ 新型コロナウイルス

早や一年の半分を過ぎ、今日からは「大暑」。
 
8月7日頃までは、文字通り、一年で最も暑さが厳しく感じられる期間を意味し、体力を保つために鰻を食べる「土用の丑」や各地でのお祭り、花火大会もこの期間に多く行われるなど、夏の風物詩が目白押しとなる季節に入ります。
 
夏の風物詩に関しては、本来であれば「目白押し」な訳ですが、「コロナ禍でなければ」の枕言葉を付けないといけないのが悲しいところ。
 
敦賀に限らず、各地では開催の是非を巡る議論のうえ、再開せずとの判断を下すところも多く、開催するにしても、規模縮小や実施内容変更など、コロナ禍前の形にまで戻せていないのが現状と認識するところです。
 
こうして慎重を期す時期が続く中での「第7波」襲来。
 
昨日22日は、全国で新型コロナウイルスの感染者が初めて19万人を上回り19万5160人となったほか、3日連続で過去最多の感染となりました。
 
各都道府県でも過去最高の感染者数となる中、ここ福井県も新たに841人が感染し、4日連続で過去最多を更新。
 

【福井県新型コロナウイルス情報「コロナビ」の22日現在データより】
 
こうした状況から聞こえてくるのは、開催予定であったと行事の見送りや、特に胸が痛いのが中高生のスポーツ大会などにおける欠場判断。
 
夏の風物詩の代表格といえば高校野球で、今もちょうど福井県大会が行われていますが、2回戦に進みながら、コロナで出場を辞退するチームも現れてきており、聖地「甲子園」を懸けた舞台が「不戦敗」で終わることのなきよう、ただ只願うばかりです。
 
高校野球に関しては、母校敦賀高校が「不戦勝」でベスト8に駒を進め、本日準々決勝に登場します。
 
母校のみならず、現時点で勝ち残っているチームには、戦わずして夢散った球児達の思いをしっかりと胸に刻み、最後まで全力でプレーされることを、こちらもただ只願い、応援するのみです。

決断の時迫るドイツ。「2022年までの脱原子力」はいかに。

エネルギー ブログ

7月13日のブログでご紹介しました、ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム」が定期検査で供給停止となった件について。
 
欧州が科した経済制裁への報復やウクライナへの武器供与を理由に、ロシア側が検査終了後も供給停止を続ける恐れがあるとも見られていましたが、21日に予定通り保守作業を終え10日ぶりに稼働したとのこと。
 
但し、ガス供給量は保守作業前と同じ6700万立方メートル/日で、輸送可能総量の4割に留まっていることに変わりはなく、ノルドストリームを運営するロシア政府系天然ガス企業ガスプロムが6月中旬に発表した、ドイツへのガス供給6割削減が続く状況にあります。
 

【ドイツにあるガスパイプライン「ノルドストリーム」の施設(ロイター提供)】
 
この状況に対し、独エネルギー規制当局の幹部は21日、「6割削減と政治的不安定さを踏まえれば、警戒を緩められない」とツイートしており、この先も「ノルドストリーム」からのガス供給を喉元に突き付けられた状態が続くことは、同国の「エネルギー危機」もこの先続くと認識するところです。
 
そのドイツ。
 
元を正せば、メルケル前政権時代、東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて「2022年までの脱原子力」を決めたうえで、ロシアからのガス供給割合を高め、再生可能エネルギーに偏重してきた経過のもと、今の状況がある訳ですが、いよいよ今年末に迫った「脱原子力」計画に対し、延期を求める声が高まっているとのこと。
 
ロシアによる天然ガス供給削減を受け、エネルギー資源確保が最重要課題となったことが要因であることは明らかな訳ですが、ショルツ政権では国内に残る※原子力発電所3基の稼働延長の是非を巡り、連立与党が真っ二つに割れており、産業界に近い第3与党、自由民主党(FDP)の党首でもあるリントナー財務相は21日、「現実的な選択を採るべきだ」と述べ、原子力発電所の稼働延長を訴えたのに対し、ショルツ首相の社会民主党(SPD)、緑の党の中道左派2与党は稼働延長に難色を示しています。
 
※ドイツの発電に占める原子力発電の割合は6%まで低下
 
ショルツ政権は昨年、再生可能エネルギーの推進を掲げて発足しましたが、ガス不足ですでに石炭火力への回帰を余儀なくされていることや欧州委委員会が、ロシアのガス供給が止まった場合に備え、今年8月から来年3月末まで、加盟国に15%のガス使用削減を求めるほか、ガスに代わるエネルギー源を確保する方策のひとつとして原子力発電を挙げていることなどを踏まえ、今後どう判断されるのか。
 
ショルツ首相は以前に、ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、「ここ数日の動きにより責任ある先を見据えたエネルギー政策が我が国の経済と環境のみならず安全保障のためにも決定的に重要であることが明らかになった」と、2022年末の原子力発電停止の延期を表明し、「歴史的な政策転換」と称されました。
 
危機と期限が迫るいま、国民生活や経済活動への影響(主に安定供給と電気料金高騰抑制)を踏まえ、現実的な判断がされるのか否か。
 
「再エネ主力化」を掲げる日本の姿とも重ね注視する次第です。

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