志賀原子力発電所2号機の敷地内に「活断層なし」

ブログ 原子力

北陸地方にしては珍しい、ここ数日続く、青空広がる天気。
 
予報を見ると、再来週まで雨マークがないことを嬉しく思うところです。
 
春の訪れを間近に感じることが一番ですが、もうひとつの理由は、朝の辻立ちのこと。
 
実は、3月に入り、これまで毎週水曜日に行ってきた辻立ちを今月からは毎日、仲間も1人から2人に、緑ジャンバー着用でお手伝いいただいたうえで実施しており、天気の心配をしなくて良いからであります。
 
辻立ちに関しては、いつもの西浦県道のみならず、今後は、ご支援いただいている主要労組の事業所近くでも実施することとしており、役員の方々には大変お世話になる訳ですが、お手伝いいただく仲間の皆さんへの感謝のもと活動に邁進したいと思います。
 
さて、話題を変え、昨日は私にとって大変嬉しきニュースがありました。
 
北陸電力が再稼働を目指す志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)について、原子力規制委員会は3日の審査会合で、発電所敷地内を通る10本の断層がいずれも「活断層ではない」とする北陸電力の主張を了承。
 
同発電所の断層評価は再稼働の前提となる安全審査の最大の論点でしたが、これをクリアしたことになり、再稼働に向けて大きく前進するとあります。
 
断層評価を巡っては、平成28年に規制委員会の「有識者会合」が「将来動く可能性を否定できない」などとの見解を示していたが、これが覆った形。
 

【平成26年2月に行われた現地調査の模様(北陸電力HPより引用)】
 
ここで出てくる「有識者会合」は法的根拠なく、規制委員会が勝手に設置したものであることから、「覆った」との表現に違和感を覚えるところですが、当時、「可能性を否定できない」ものを証明せねばならない状況は「※悪魔の証明」などと呼ばれていたもの。
 
※「悪魔の証明」とは…
「○○がないことを証明できないなら、○○は存在する」「△△であることを証明できないなら、△△だ」といった、「ない」ということを証明しようとする論法のことを指す。
「ある」ということを証明するのであれば、実際に事例を紹介すれば事足りるが、「ない」ということを証明するのは容易ではない(例えばUFOの存在)。想定されるすべての可能性をつぶさねばならず、それは通常、ほぼ不可能に近い。また、それを利用して、相手に証明責任を転嫁することもしばしばある
 
こうして約7年もの間、地道で且つ膨大な調査、審査対応を続けられ、「活断層ではない」ことを証明した北陸電力の関係者の皆さんには心より敬意を表する次第です。
 
最大のハードルをクリアし、今後は建屋の耐震性や津波対策などの審査に進むこととなりますが、一日も早い再稼働により、再び電力の安定供給に貢献されることを願う次第です。
 
そして、この報を受け、思うは我が「敦賀2号」。
 
志賀より先に「悪魔の証明」を突き付けられ、一時は「立地不適格」(原子炉建屋直下に活断層があり、建ててはいかないところに建っているとの意)のレッテルを貼られた訳ですが、いよいよ志賀と同じく、地盤評価の本丸の審査に入ることとなります。
 
日本原電は「活断層でない」とする絶対的な自信をもって審査に臨んでいますが、原子力規制委員会におかれましては、自ら掲げる「公正中立」な姿勢のもと、厳に「科学的」な審査を行っていただければ、自ずと答えは見えるものと、信じて止みません。