2020年も大変お世話になりました!

ブログ

昨夜は、今年最後の年末特別警戒。
 
予報通り、20時過ぎからは雪となる中でしたが、悪天候の時こそ気合いを入れて、メンバーの皆さんと防火・防犯の呼び掛けを行いました。
 


【時間を追うごとに強くなる雪】
 
話しは変わり、雪と言えば、私の中では7種類の雪の名を唄う新沼謙治の「津軽恋女」、故郷と雪をつなぐイルカの「なごり雪」が頭に浮かぶところですが、今はレミオロメンの「粉雪」といったところでしょうか。
 
既にレミオロメンさえも古いのかも知れませんが、やはり日本人にとって雪は情緒あふれる冬の代名詞。
 
この年末年始寒波も情緒を感じる程度で収まって欲しいものです。
 
さて、特別警戒に参加された皆さんとは労をねぎらい合いお別れ、いよいよ今日は大晦日となりました。
 
自分のブログも思い起こしながらこの一年を振り返りますと、プライベートでは、大学3年の長女がオンライン授業でややストレスを感じながらも机に向かう後ろ姿、高3の長男は選抜21世紀枠の落選、コロナで夏の甲子園の夢まで失うというダブルパンチのもと、仲間と最後まで全力で戦った姿など、何か子ども達から元気や勇気をもらった一年だったような気がします。
 

【最後まで全力プレー。元気と勇気をくれた敦高球児に感謝。】
 
そして、私自身の政治・議会活動について。
 
オリンピックイヤーで幕を開けたはずの2020は、敦賀きらめき温泉リラ・ポートの指定管理の問題を巡る百条委員会に始まり、ようやく3月定例会にて調査結果報告をしたかと思えば、さらに大きな新型コロナウイルス感染対応。
 

【百条委員会では客観的事実に基づく視点のもと意見しました】
 
新たなウイルスに対する恐怖と緊張感の中過ごした第1波、想定通り訪れた第2波、第3波に対し、行政・医療機関が連携をし対応する姿、6月定例会の一般質問で流した敦賀病院事業管理者の涙は一生忘れないシーンでした。
 
さらに、機運を高めていく矢先での北陸新幹線敦賀開業の延期。
 
結果、2023年春から2024年春へ一年延期となるとともに、沿線市町の費用負担は未だ明確になっていません。
 
こうして大きな出来事だけ見ても、負の領域のものばかりでありました。
 
併せて、議員活動においては、様々な制約があったり、対面でお話しを伺うにも気を使ったりと影響があった訳ですが、やはり一番は、地域や職域など皆さんの前での活動報告会が一部しか開催出来なかったこと。
 
しかし、自身においては、政治や議会は非常事態の時にこそ機能すべきものであり、真価が問われるものとの考えのもと、何事もネガティブからポジティブに頭を切り替え、今出来る最適解を模索しながら活動し、コロナをプラスに変えれた部分も大いにあったと感じています。
 
感染症と人類の歴史を踏まえれば尚のこと、極端に恐れたり、誹謗中傷で人間社会を崩壊させるのではなく、こんな時こそ助け合い、理解し合い、人間社会の絆を強めること、そしてウイルスを乗り越えた先にある新たな社会をどう作るかを皆で考え行動することが「真のウイルスとの共存」であり、最も重要なことと考える次第です。
 
そう思えば、国政であろうが地方であろうが、政治に求められる役割は極めて大きく、重い責任のあること。
 
有権者から見て、政治が真っ当で凛とした姿に見えなければ、これまた「真の民主主義」につながらないとも考えることから、その点、引き続き自身の肝に銘じていきます。
 
2020年。
 
色んなことがありましたが、こうして一日一日積み重ねてきたことに対しては一筋の悔いもありません。
 
来たる2021年も、皆様のご支援を頂戴しながら、着実にコツコツと歩んでいく所存です。
 
最後になりますが、毎日のブログやSNSなどにお付き合いいただいたことに加え、大変ありがたい励ましの言葉など、私に対するご支援をいただいたことに心より感謝申し上げます。
 
大雪にコロナと心配は尽きませんが、静かにそして穏やかな新年を迎えられますことをご祈念申し上げ、本年最後のブログとさせていただきます。
 
今年一年本当にありがとうございました。

寒波を前に新年を迎える準備完了

ブログ まちづくり

既に天気予報や福井県の防災情報でも警戒を呼び掛けている通り、本日30日から年始に掛けては強い寒波襲来。
 
昨日はそんなことを感じさせない穏やかな青空が広がったものの、町内の方曰く「56(豪雪)の時も直前はこんな感じだった」とのこと。
 
近年の気象予測の精度もさることながら、西高東低の冬型の気圧配置と等高線(縦縞)のたて込み具合を見れば、やはり油断は禁物。
 

【大陸からジワジワと寒波が迫ってきている様子が伺えます】
 
行政サイドにおいては、この年末年始においても除雪体制を整えスタンバイされておりますが、雪に対しては公助と共助の両方が必要であることから、地域においても危機管理の意識を持って過ごしたいと思います。
 
さて、そんな寒波を前に新年を迎える準備も着々と。
 
新型コロナウイルス感染を考慮し見送りとした新年の恒例行事、皇居で行われる「一般参賀」ですが、宮内庁は29日、天皇陛下が国民に向けて寄せられるビデオメッセージについて、来年1月1日の午前5時半に宮内庁ホームページで公開すると発表されました。
 
事前に収録した動画と、お言葉の全文を掲載するとのことで、天皇陛下の国民に向けたビデオメッセージは令和では初めてとのこと。
 
過去にも上皇陛下が東日本大震災の際にこうした形でメッセージを送られたことがありましたが、このコロナ禍にあって、何らかの形で国民に思いを伝えたいとの陛下のお気持ちの表れと受け止め、元旦にはしかと視聴させていただきたいと思います。
 
話しは一気に町内に移りますが、わが町でも昨日は新年を迎える準備。
 
会館前の新年横断幕や門松などの飾り付けに加え、ドンド焼き用の竹加工などの作業を行いました。
 

 
例年のことながら、改めて飾り付けを終えた会館前を見ると、年末警戒と謹賀新年が並ぶ不思議な空間ですね。
 
このような各地でも見られる空間は日本ならではかもしれませんが、本日と明日の2日間は、一年を振り返るとともに新たな年に向け目標を立てる、年越し準備期間に充てたいものです。
 
冒頭に記載しました寒波ですが、敦賀は徐々に風雨が強くなってきました。
 
皆さまにおかれましては、今後の雪には十分な警戒をしつつ、気持ち穏やかな年末をお過ごしいただければと存じます。

仕事納めに届いた「破産手続開始」の通知

ブログ 敦賀市議会

昨日は仕事納め。
 
今年はちょうど日曜日と年末休暇に1日だけ挟まれることから、いわゆるブリッジホリデーとしお休みされた方も多いのではと思います。
 
そうした中、福井新聞の県内各首長さんの予定欄を見ると、来庁者対応や年末挨拶が並ぶ中、意外や杉本福井県知事は年末年始休暇との記載。
 
県のトップのこの休みに対しては恐らく、「仕事納めに休むなんて」との批判の声もあろうかと思いますが、正直私はニンマリ。
 
民間であろうが、公務員であろうが、働き方改革が叫ばれる中であり、組織のトップが率先して行動し「休める」雰囲気づくりをすることは非常に大事なこと。
 
そうした意味が込められてもいるであろう杉本知事のこのお休みには意義があると、勝手に感じたところです。
 
このような休みひとつとっても、会社や庁内、さらに言えば社会全体の意識改革が必要である訳ですが、例年と異なるコロナ禍で強く感じた「家族との時間」、「自分時間」など、「普段の当たり前」の大切さを忘れずに過ごしてしていきたいものです。
 
さて、そうは言えども、年末最後までキッチリと業務遂行いただける存在があって社会が回っていることに対しては大いに感謝すべきもの。
 
私にとっては、いつも議会を支えていただいている議会事務局の皆さんがその存在のひとつである訳ですが、昨日夕刻には自宅に事務局さんからFAXが。
 
FAXには、静岡地方裁判所浜松支部より敦賀市に対し、「敦賀きらめき温泉リラ・ポート(以下リラ・ポート)」の前指定管理者である「(株)浜名湖グラウンドゴルフパーク」が破産手続を開始した旨の通知があったとあり、手続きの開始日時は、令和2年12月22日午後3時であるとのこと。
 
以前の議員説明会や一般質問でも多くの議員が取り上げてきたように、この浜名湖グラウンドゴルフパークには、多額の入湯税滞納問題があり、この破産手続き開始によって、回収出来る見込みは極めて低く、逆に市にとっては「不納扱い」となる可能性が極めて高くなったと言えます。
 
市においては、弁護士と連携し、あらゆる手段を検討しているところとの考えが示されていますが、利用者が納めた税を前指定管理者が預かっている形の入湯税であることからすれば尚のこと、法的措置も含め、強い姿勢で今後対応されるよう、引き続き私も確認していく所存です。
 
こうして振り返ると、この「リラ・ポート」の指定管理の問題を巡っては、昨年秋からの敦賀市議会初となる「百条委員会」設置に始まり、委員として私も参画をし、今年3月定例会で報告するまでに多くの時間を費やし検証したこと、並行して前指定管理者による2月の突然の休業、3月の指定管理者取消しと続き、現在においても市の「第三者検証委員会」や「今後のあり方検討会」において、今後の運営方針などの検討がされていること、そして仕事納めに届いた、この「破産手続開始」の通知を踏まえれば、私にとっても敦賀市議会にとっても、「リラ・ポート」に始まり、「リラ・ポート」で終わる一年であったようにも思えます。
 
「コロナ禍」ではありませんが、この「リラ・ポート禍」。
 
コロナは去っていくことが望まれますが、リラ・ポートは戻ってきてくれることが強く望まれている訳であり、長期間に亘りお待たせし続けている、この市民の大きな期待には、来年一日でも早く応えねばなりません。
 
冒頭から仕事納めのことを記載していますが、議員には昼も夜も、平日も休日もありません。
 
リラ・ポート(リラ・グリーン含む)を始め、そうした市民の声をしっかり汲み取り意見反映していけるよう、この年末年始も今一度気を引き締め活動にあたっていきます。
 

【写真は以前に撮影した「再開」を待つリラ・ポート」。来年こそ暗雲を取り払うべし。】

年末特別警戒!戸締まり用心火の用心!

ブログ 防犯/防災

30日からの年末寒波を前に、昨日は晴天の一日。
 
お出掛けを控え、こんな日にこそとせっせと玄関掃除をする妻の姿は無言のプレッシャーか。
 
即行動で、私も車庫や外回りなど、お天気ならではの場所を掃除させていただきました。
 
同じように、ご近所さんも外のお掃除をされている方が多く、久々の会話も飛び交うなど気持ちの良いひと時となりました。
 
もうひとつ、年末の私のノルマと言えば「年賀状」。
 
若干遅れていた残りを書き上げ、いざ郵便局へ。
 
すると元町の郵便局本局は駐車場も順番待ち、日曜日とは思えないくらい次々に人が訪れ、局員さんも対応に追われていました。
 
郵便局の呼び掛けでは、本来25日までに投函すべき年賀状。
 
二日遅れの投函を申し訳なく思いつつ、局員さんの負担軽減のためにも、来年こそは期日までに投函することを誓い、ポストインしてきました。
 
さて、さらに年末モードと言えば、わが町内の年末特別警戒パトロール。
 
昨日27日から始まり、30日までの4日間、拍子木とともに「火の用心!」の声掛け、パトランプ、サイレンカーによる警戒などにより、各ご家庭に防火と防犯の呼び掛けをするのが恒例行事となっています。
 
昨年のブログの再掲となりますが、実はこの「火の用心」。
 
調べてみると歴史は古く、徳川家康の家来である本多作佐衛門が、1575年長篠の戦いの際に家族へ送った「一筆啓上 火の用心 おせん泣かすな 馬肥やせ」の手紙が由来とのこと。
 
「火事に注意して、おせん(3歳の愛娘)と馬の面倒をよく見よ」との意味であり、「大切なものを火事で失うな」とのメッセージは、その後、江戸時代初期に出されたお触れにより、夜番・夜警による「火の用心」の夜回りにつながったと言われています。
 
敦賀市内では12月に入り、平和町にて2名の方がお亡くなりになる住宅火災がありましたが、まさに対岸の火事とせず、この年の瀬に大切なものを無くさぬよう注意せねばなりません。
 
話しを戻しまして、例年わが町内の年末特別警戒には、4日間日替わりで約60〜70名の方が参加され、3班に別れパトロールにあたる訳ですが、今年は新型コロナに配慮し、人数も区役員と防災部に限定、回数も2回から1回、休憩時の楽しみである「豚汁」に「やかん酒」も無しでの開催。
 
これも致し方なしということですが、区長のお言葉にもあったよう、その分気持ちを込めて拍子木を合図に大きな声で「火の用心!」
※マスク、離隔距離にてコロナ対策は講じています。
 
私の班は6名でしたが、各戸に響くよう声を挙げさせていただきました。
 
少しでも防火・防犯の意識につながれば幸いに思います。
 

【1日目を終えた会館前。明日以降、赤い看板でも注意喚起します。】
 
ここに来て、敦賀市内では連日のコロナ感染もあり、これも例年と違った緊張感があろうかと思いますが、皆様におかれましては、何を置いても年末の防火・防犯にご留意のほど宜しくお願いいたします。

徹底した水際対策と自己防衛を

ブログ 新型コロナウイルス

以前に拝聴した医療関係者の講演会にて、無症状感染が増え、重症化率や死亡率が低く推移してきている状況を踏まえ「新型コロナウイルスは弱毒化しているとの見方もある」との話しを聞きましたが、今度は逆のことが発生。
 
英国では、これまでの新型コロナウイルスよりも感染力が最大1.7倍とされる変異種が確認されており、同国の最近の急激な患者数増と変異種の確認時期にも相関があるとのこと。
 
なお、英国の場合は、ウイルスが細胞に侵入する際に重要な役割を果たす「スパイクタンパク質」の変異である「N501Y」という遺伝子の変異が、最も感染性に影響を与えているのだそう。
 

【スパイクとは周りの突起のこと(写真は国立感染症研究所提供のもの)】
 
日本国内においても既に英国から入国した方が、変異種による感染確認されたことを受け、これ以上の侵入と拡大を防ぐべく、政府は26日、全ての国・地域からの新規入国について28日から来年1月末までの間、一時停止すると発表しました。
 
国民感情からしても、至極当然の対策と受け止めるところです。
 
いわゆる水際対策と呼ばれる入国管理ですが、日本においては今年3月中旬以降に欧米からの流入を許し、感染を広げてしまった苦い経験があります。
 
今回はコロナ発生初期の頃とは状況が異なり、失敗は許されない段階であり、あらゆるリスクを想定して3月の二の舞いになることだけは絶対に避けなければならないと思います。
 
一方、ウイルスの変異というのはいつでも起こり得るというのも定説であるともとに、今のところ、従来の新型コロナウイルスよりも重症化したり、死亡率が上がったりするとの報告はないとのことであり、その点に関しては過度に怯えたり、事実誤認の情報が流布されないよう、冷静且つ客観的に対応したいとも思うところです。
 
そうした中、地元福井県では昨日も新たに、おおい町の20代会社員男性、敦賀市の30代会社員男性の計2名が感染と発表。
 
哀しいかな2名とも関西電力の大飯・美浜それぞれの発電所で従事する協力会社社員であり、同業の私としても胸の痛いところ。
 
関西電力においては、保健所など関係機関と連携のもと最大限の対応を図っていますが、これ以上の感染拡大とならないよう願うばかりです。
 
何を置いても、個々人でやるべきことは基本の感染対策を徹底することしかない訳ですので、これからの年末年始もとにかく「静かに」。
 
穏やかに新年を迎えられるよう自己防衛に努めていきましょう。

2024年春の開業に向け再出発!

ブログ 北陸新幹線

敦賀気象台データによると昨日の日照時間はゼロ、最大瞬間風速18.7m(13:43)。
 
みぞれ混じりの雨が強く降ったり止んだりで、鉛色の曇天続きに気も沈む方も多いかと思いますが、私はこの天気が嫌いではありません。
 
何故なら、これこそがまさに北陸の冬だからであります。
 
昨日もそんな話をしたところですが、時折登場する芭蕉の句「名月や北国日和定めなき」は気まぐれな敦賀の天気(季節は違いますが)を詠んだものですし、何よりこの厳しく暗い雰囲気の冬があるからこそ、春の訪れが待ち遠しく、倍嬉しいと思う訳であり。
 
古よりこうした気候、風土のもとで培われてきたのが敦賀人の気質なのであり、逆にこのような天候が温暖化で変わってしまってはその風土まで変化してしまうのではと危惧するところです。
 
そのような思いのもと、年末年始に掛けては悪天候に加え、さらに冷え込みが厳しくなるとの予報でありますが、これが北陸だと割り切り、ポジティブに過ごしていきたいと思います。
 
さて、そんな昨日は、安倍前首相「桜を見る会」の議院運営委員会質疑、新型コロナの変異種国内初感染、関西電力の使用済み核燃料中間貯蔵について年内の県外搬出先明示断念、大飯発電所協力会社作業員4名のコロナ感染などなど、取り上げたいことが盛り沢山の一日でした。
 
これらのニュース素材からすると、かなりマニアックな部類に入るかも知れませんが、先日お伝えしました鉄道建設・運輸施設整備支援機構トップの人事に関する話題。
 
北陸新幹線金沢-敦賀間の開業遅れと建設費増額を受け、北村隆志理事長と小島滋副理事長が来年1月5日付で退任すると発表したことはご案内の通りですが、25日副理事長の後任に国土交通省の水嶋智官房長を充て、体制強化を図るとの報道がされました(理事長の後任は調整中)。
 
赤羽一嘉国交相は同日の記者会見で「(北陸新幹線整備の)工程や事業費の管理体制、関係者との情報共有に問題があった。国交省としても監督を強化し、一日も早い開業に向けて取り組む」と話したとのこと。
 
水嶋氏の起用については「鉄道行政に精通し、組織のマネジメントにも十分な指導力を発揮している。再度同じようなことを起こしてはならないという思いだ」と説明。
 
副理事長に就任する水嶋氏は令和元年7月から鉄道局長を務め、今年7月に官房長に就任していたと結ばれています。
 
何故、このマニアックな話題を持ち出したかというと、実はこの水嶋氏、国交省鉄道局長時代の昨年11月にこの敦賀の地にて「北陸新幹線と観光地域づくり」をテーマにご講演され、その内容に私、感銘を受けた方なのであります。
 
ご講演の内容はしかと当時のブログに書き留めていますので、是非以下よりご覧いただきたいと思います。
 →→→新幹線は地域と地域をつなぐもの(2019年11月11日のブログより)
 
「敦賀は、物流の拠点、港と鉄道のまちとして栄え、国交省そのもののまちであり、この地で講演出来ることが光栄である」と敦賀を訪れたかった理由から始まった講演は、北陸新幹線のスペックや特徴、敦賀以西、新幹線を活かした観光地域づくりなどについてご自身の想いを込めて熱く語られた姿が今も記憶に焼き付いています。
 
話しぶりや立ち振る舞いからも人格者の雰囲気があり、こうした人物こそ国の中枢にいて欲しいと思った訳でありますが、その水嶋氏が鉄道運輸機構のまさに「立て直し」のため副理事長の座に就かれることに国交相側の本気度を感じるとともに、その手腕に大きな期待を寄せるところであります。
 
工期遅延の大きな要因となっている敦賀駅工区でありますが、再延期は許されない状況の中、水嶋副理事長のもと、安全第一で計画工期内での完成を達成されることを切に願います。
 
先ほどリンクした、当時の「やまたけブログ」の結びにはこう書いてありました。
 
『ハードをまちづくりにどう生かすかは、その土地に住む皆さんの思いと心意気!局長が仰られた「成功の答えが敦賀にはある」との言葉を胸に、その輪を広げ、市民全体で盛り上げていきましょう!』
 
私のこの思いは、工期が順調であろうが遅れようが、今も全く変わっていません。
 
敦賀に思い入れがあり、超頼り甲斐がある副理事長を迎える機構とともに、より一層の信頼関係を構築し、目標改め2024年春の開業に向けて出発進行!
 
冒頭の天気と同じく、厳しい冬を乗り越えた敦賀に最高の春が訪れるよう、市民一体となって頑張りましょう!
 

【どこかの段階で目標時期を修正しなくては】

クリスマスに「桜」は散るのか

ブログ 政治

一昨日、関西電力大飯発電所に勤める協力会社作業員(敦賀市在住20代男性)が新型コロナ感染と発表がありましたが、そのご家族(50代女性)がPCR検査の結果、陽性であったと昨日発表。
 
なお、この方は日本原電敦賀発電所並びに日本原子力研究開発機構ふげんの協力事務所に勤める協力会社社員であったことから、同日、日本原電・原子力機構ともにホームページ掲載などにてお知らせをしています。
 
同じ職場での、いわゆる濃厚接触者1名については検査中とのことでありますが、引き続き個々の感染対策徹底をお願いするところです。
 
さて、そうした中ですが、サンタさんにコロナは関係ないようで世間はクリスマス。
 
我が家はといえば、娘は大学で名古屋暮らし、息子は高3ということで、イブだクリスマスだと盛り上がることも余り無い訳ですが、今年は我が家のアイドル「きゅう」が癒してくれました。
 
と言っても、妻が買ってきたサンタの衣装を着せて撮影するというだけですが、普段と違う帽子なんかまで被せられてはやんちゃ坊主がじっとしてる訳がなく、何とか奇跡的に撮れたものを息子が加工したのがコチラ。
 

 
ワイワイ着せて喜ぶのは人間だけで、「きゅう」にしてはいい迷惑でしかないでしょうが…。
 
そんな我が家のことはさて置き、クリスマスイブに大きく報道があったのは「桜を見る会」に関する安倍前首相の会見。
 
既に安倍前首相は「収支報告書の作成に関与し、不記載を認識していたという証拠はない」という理由により、嫌疑不十分で不起訴処分となった訳ですが、そうした経過などを含め、本日25日は衆参両院の議院運営委員会でこれまでの国会答弁を訂正するとのこと。
 
法的措置はどうあれ、本件に関しては野党の追及などにより国会審議が一時混乱し、政治と金について疑念を持たれる切っ掛けとなったのは間違いのないところであり、この議院運営委員会の場で自身と事務所の全ての経緯を明らかにされるべきと考えるところです。
 
なお、昭和23年に政治資金の透明性を担保するために制定された「政治資金規正法」ですが、不祥事が起きるごとに改正が繰り返されたできたものの、未だザル法と揶揄されています。
 
つまり、同法で直接罪に問えるのは会計責任者らで、政治家が刑事責任を問われるのは会計責任者との共謀が認定されるか選任と監督の両方を怠った場合に限られ、極めてハードルが高いからであります。
 
これは、国会議員に限ったことではありませんが、今回の件を踏まえ、根本問題解決のため与野党でやるべきは本規制法の抜本改正でないかと思う訳であり、その点今後の動きに留意していきたいと思います。
 
いずれにせよ、クリスマスに桜の返り咲きとは季節外れも良いところですが、これで幕引きを図るのであれば散り際は潔く、日本政治のトップリーダーの姿に注視の一日となりそうです。

嶺南広域行政組合議会定例会に初出席

ブログ まちづくり

3271人と国内感染者数の最多を更新した新型コロナですが、昨日は敦賀でも1名が感染との発表。
 
この方は、関西電力の大飯発電所構内の工事に従事している協力会社従業員で敦賀市在住。
 
関西電力のプレス発表によれば、当該従業員の勤務実績を踏まえ、発熱の症状が出た12月21日から2週間前まで遡り行動履歴を確認し、事務所および同一工事現場において近接して業務に従事していた協力会社従業員等21名について、自宅待機の措置をとっているとのこと。
 
敦賀市在住ということで、保健所の指導に従い、濃厚接触者や関係者についても適切な検査対応がされていると思いますが、これから年末年始へと向かうタイミングでもあり、大きな感染拡大とならないことを願う次第です。
 
誰がなってもおかしくない新型コロナありますが、とにかく基本の感染対策を徹底いただくこと、感染者や医療従事者に対する誹謗中傷は絶対に行わないことだけは、僭越ながら私の方からも切にお願いさせていただきます。
 
何卒宜しくお願いいたします。
 
さて、昨日は敦賀市立図書館3階にて開催されました嶺南広域行政組合議会の定例会に出席。
 
この組合は、嶺南6市町の首長並びに各議会からの選出議員により構成しているもので、私は敦賀市議会内の会派構成の変更により期中から組合議員となったため、定例会はこの日が初出席でした。
 
定例会に先立ち行われた全員協議会では、円卓を囲むように首長と議員が並び独特の雰囲気の中、若狭町と敦賀市で議員交替となったため、私もご紹介いただいた後、一言ご挨拶をさせていただきました。
 
場所を隣の研修ホールに移しての定例会については、議題を令和元年度決算とし審議。
 
敦賀市議会の2名の議員より質疑があった後、採決を行い可決となりました。
 
この広域行政組合においては、嶺南の経済や観光、さらには北陸新幹線開業に向けた受け皿づくりなど各市町に対する支援事業を行なっている訳ですが、工夫次第でさらに効果的な事業も出来るのではと感じた部分もあるため、その点は今後、機会を捉え意見していきたいと思います。
 

 
また、以前より活動している嶺南の有志議員で構成する嶺南未来構想会議の取り組みにて、6市町すべてを回り最も感じたのは「人とつながり、まちを知る」ことの大切さ。
 
例えば、北陸新幹線に関して、敦賀の行政職員は「新幹線敦賀駅の東口(バスターミナル)からどんどん嶺南に行ってもらいたい」と真剣に思っているのに、そのことを敦賀以西のまちの行政職員が余り知らなかったり。
 
ようは、どのまちの行政職員も情熱を持って取り組んでいるのに、我がまちごと(点)になっていて、嶺南一体(線)になっていないことが非常に勿体ないと感じた次第です(特に北陸新幹線開業に向けては各市町でかなり温度差があります)。
 
風土や気質も似ている(と勝手に思っている)この嶺南地域の皆さんであることと、聞けばどの役場でも「嶺南全体で何か取り組んでいくべき」との声ばかりの状況を踏まえれば尚のこと、行政職員、議員、観光協会やまちづくり団体など、様々なジャンルで壁を取っ払い、人とつながり、相互にまちを知ることが、この先新幹線でつながる嶺南をより発展させることに不可欠と考えるところです。
 
少し偉そうに聞こえるかもしれませんが、そうして行政や民間を「つなぐ」ことが出来るのは議員の役割なのではと実体験として感じるところ。
 
思っているだけでは何も改善されませんので、ここも知行合一の精神を持って、昨日の広域行政組合然り、私自身、そうした場に出席出来ることをこれ幸いに思い、役割を果たしていきたいと考えます。

鉄道建設・運輸施設整備支援機構に業務改善命令

ブログ 北陸新幹線 活動報告

これが、日本における責任の取り方というのでしょうか。
 
国土交通省は22日、北陸新幹線金沢―敦賀間の開業遅れと建設費増加は管理体制に問題があったとして、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸整備機構)に業務改善命令を出しました。
 
鉄道・運輸整備機構は2003年に、日本鉄道建設公団と運輸施設整備事業団が統合して発足した独立行政法人ですが、こうして国交省が機構に改善命令を出すのは初めてのこと。
 
国交省の鉄道局長が22日午後、機構の北村隆志理事長を同省に呼び、命令文書を手渡し、来年1月29日までに改善内容を報告するよう求めたとあり、機構のホームページにも「命ぜられた事項について、速やかに改善方策の検討を行い、その結果を国土交通大臣へ報告いたします」と真摯に対応する旨が示されています。
 
さらには、機構の北村理事長は記者団の取材に「代表者としての責任を明確にする」として、年明けに辞任すると表明したそう。
 
沿線自治体の首長を始め当該エリア選出の国会議員などから厳しく管理監督責任を問われているのは、国交省も同じかと思うのですが、来年度予算編成が整ったこの時期に、事は一旦落ち着いたとばかりに、何か一方的に機構に責任を押し付けるかのような一連の構図に、私は何か腑に落ちない違和感を感じたところです。
 
機構ホームページの最後には「今後、再び機構に対する信頼を取り戻し、沿線自治体の皆様のご期待に応えることができる組織となれるよう、関係者と密接に連携をとりながら、改善に取り組んでまいります」と締め括られていました。
 
私の12月定例会の一般質問において、まさに地元敦賀市と機構の信頼関係について問うたところ、市からは「機構との信頼関係に揺らぎはない」との確固たる答弁がありました。
 
工期延期に費用増加、そして公表の遅れと責められて当然の部分はあるにせよ、市と事業者の強い信頼関係無くしては真のプロジェクト成功につながらないと考えることから、引責辞任する理事長の思いも汲み取りながら、今後さらに連携を密に士気高く事業を進めていかれることを切に願います。
 
さて、話しは変わり、定例会が終われば皆さんにご報告ということで、早速、昨晩開催された「ゆうあい倶楽部」さんの幹事会の場にてお話しさせていただきました。
 
やはりコロナの関係で集合形式での会議が久しく開催されていなかった同倶楽部ですが、その間役員の交替などもあり、顔合わせが出来たことは大変良いことであり、何か微笑ましい雰囲気になるのはオフライン(対面)ならではと感じたところ。
 
活動報告においては、旬の話題として、今ほどの北陸新幹線敦賀開業延期の件や閉会したばかりの12月定例会のトピックスなどを盛り込み、約20分間耳を傾けていただきました。
 


 
時間の関係で質疑までは出来ませんでしたが、その点はホットラインでご意見頂戴出来るようお願いしたところ。
 
こうして身近な存在であることと市政や政治に少しでも関心を持ってもらう(政治参加)によって、まちも良くなると思えば、やはり有権者の皆さんに議会や活動であったことをフィードバックしていくというのは、議員の責務であり役割。
 
しつこいようですが、私の報告会は特定の地域や団体に限らず、広く開催することとしております。
 
コロナ禍でオファーも難しい面もあろうかと思いますが、参加者が1人でも2人でも機材一式持って喜んでお伺いしますので、是非ともお気軽にお声掛けいただけますようお願いいたします。
 
本日は「やまたけ報告会」のセールスまで。
 

【沓見から見る野坂岳。昨朝は青空と雪、田んぼのコントラストが絶妙に幻想的でした。】

12月定例会閉会

ブログ 敦賀市議会

11月30日より22日間に亘り開催された敦賀市議会12月定例会が、昨日閉会しました。
 
私が議員になってからの定例会最終日は、ほぼ会議時間を延長(17時を過ぎるという意味)しての閉会であったことから、これが普通と思っていましたが、以前先輩議員にお聞きしたところによると、本来は17時までに終えるのが普通で、延長するのが特別であるとのこと。
 
思い返すと、議案採決に向けた協議が長引いたり、最終日に追加議案提案があったりと、ひとつ日程が入っただけでも会議規則に従い、議会運営委員会での日程確認や付託先での委員会審査などの運営となることから、やはり予定外の事案が多かったということなのかと。
 
とは言え、特にコロナ対策や国・県の補助と絡む事業などに関しては、機を逃さず進めることが重要であり、敦賀市議会においては、その点も十分認識したうえで、だからと言って決して手を抜くこなく徹底した審査・審議をしてきた結果とも受け止めるところです。
 
前置きが長くなりましたが、何を言いたいかと申しますと、そうした経過の中にあって今定例会は「普通」の17時までに、もひとつ言えば14時前に閉会したということであります。
 
議場を出て会派控室から見る景色がまだ明るいことに違和感を覚えた訳ですが、それはさて置き、最終日の内容についてはいつも通り議事速報形式にてご報告させていただきます。(以下、時系列的に記載をいたします)
 
【8時30分〜8時35分 産経建設常任委員会】
◉以前の常任委員会で確認した議会提出議案(B議案)の「防災・減災、国土強靱化対策及び建設業働き方改革加速化プログラムの推進を求める意見書」について、国の閣議決定内容を反映した最終版を委員会確認。
 
【9時00分〜9時12分 議会運営委員会】
以下の事項について協議。
◉最終日の討論通告及び分離採決申出に伴う採決方法の確認
◉市庁舎建設対策特別委員会廃止について確認
◉議会提出議案2件の確認(上記の国土強靱化と北陸新幹線関係)
◉議員派遣、令和3年第1回定例会(3月定例会)会期日程の確認
◉発言取消申出の件(和泉明議員より一般質問の発言について)
 
【9時30分〜9時36分 全員協議会】← 市長・副市長ほか理事者、全議員が出席
◉議会運営委員会での協議結果報告
 
【10時00分〜13時51分 本会議】← 11:20〜13:00は議会運営委員会開催等のため休憩
◉議長からの諸般の報告の後、和泉議員より発言取消の申出があり、会議規則に基づきこれを許可。
(具体的には、日本原電が新松島社宅取り壊した後の不動産売却益を資金繰りに充てるとする旨が事実と異なっていたことから、当該部分を削除)
◉各議案に対する常任委員会委員長報告
◉各議案の討論・採決
・一般会計補正予算や市庁舎建設工事請負契約変更(工期延長等による費用増)に関しては討論通告に基づき討論。
 
・第126号議案「市有財産の無償貸付けの件」に関しては、松宮学議員の反対討論に対し、私からは賛成討論。
 敦賀駅西地区利用に向けては既に建設工事期間中を無償貸付とする「公募要件」としていることや、本事業が民間の営利目的のみではなく、敦賀の賑わいづくりや嶺南一円の活性化を目指す「地方創生」の趣旨であることから、「無償貸付」は極めて妥当であると討論しました。→→→採決の結果、賛成多数で可決
 

 
・また、第106号議案「令和2年度敦賀市一般会計補正予算(第17号)」に対する山本貴美子議員の討論において、その発言内容が、他の複数の議案を含めた形で反対を述べる形となったことから、一旦本会議を休憩とし、議会運営委員会を開催。
 
山本貴美子議員から提出された「発言取消申出書」を受理し、本会議の場で許可を得ることとなりました。
こうして2件の発言取消申出を目の当たりにし、改めて議会はルールに基づく言論の府として、適切に発言、対応せねばと自身にも言い聞かせた次第です。
 
・採決の結果、提出議案すべてについて「可決」
 

 
◉請願第4号「75歳以上の医療費窓口負担2割化の検討中止を求める意見書を国に提出することを求める請願」→→→結果、不採択
◉特別委員会中間報告(原子力発電所対策、新幹線対策、市庁舎建設対策の3委員長より)
◉市庁舎建設対策特別委員会廃止に関する件
・本委員会に関しては、今後は粛々と事業を進める段階となり、初期の目的を達成したものと先刻開催の特別委員会にて全会一致で決定したことを踏まえ、今定例会をもって廃止とすることを本会議の場にて決定しました。
◉議会提出議案(2件)の採決 →→→ 提案の通り採択
①「防災・減災、国土強靱化対策及び建設業働き方改革加速化プログラムの推進を求める意見書」
②「北陸新幹線敦賀開業の早期実現と地方負担軽減を求める意見書」
 
すべての日程が終了した後、渕上市長より閉会にあたってのご挨拶があり、その中のトピックスとして、追加議案として提出した「ひとり親世帯給付事業」に関しては、その趣旨に則り年内の給付に向け尽力されること、新型コロナに関しては、敦賀では12月9日以降陽性者は確認されていないものの、年末年始に向けてより緊張感をもった感染対策にご協力願うこと、北陸新幹線敦賀開業延期に関しては、延期となった期間を有効に生かし、敦賀の魅力を高めていくため市民の皆さんと一体となって取り組むと述べられました。
 
特に最後の新幹線開業延期に関して、工期延期をデメリットばかりと捉えず、メリットの部分にもスポットを当てポジティブに取り組むべきとの考えは、一般質問において私自身も提言したことであり、全く同感であると頷いた次第。
 
閉会後、今定例会を振り返ってみると、「一戦一戦大事に全力で戦う」の高校野球ではありませんが、「どの定例会も丁寧に全力で審議する」との自身の思いのもと、確認すべきは確認し、提言すべきは提言する悔いのない22日間でした。
 
次回、令和3年度第1回となる3月定例会の開会は2月24日。
3月22日までの27日間の会期となります。
 
もちろん「定例会のための議員活動」であってはなりません。
 
「議員活動の原点は、市民と職場の声にあり」をモットーに現場第一主義で、一日一日の積み重ねを大切に活動にあたる所存ですので、皆さま方におかれましては、引き続き叱咤激励のほど宜しくお願いいたします。
 
以上、本日も長文となり失礼しました。

« 古い記事