現実的な政策の先導役を果たしているのは国民民主党だ

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早いもので今日で9月も最後。
 
特にこの9月は上半期の締めにあたることから、お忙しい方も多いのではと察するところ。
 
敦賀市議会はといえば、来週10月6日の閉会日に向け最終盤を迎えるところですが、そのような中、昨日は広報広聴委員会を開催。
 
主には11月11日(金)に開催する「議会報告会」に向けた詳細確認、事前の告知チラシなどの確認を行いました。
 
今年は3年ぶりに、プラザ萬象小ホールを会場に「参集型」で行うほか、新たな取り組みとして、市区長連合会など市内の3団体に自ら足を運んでの「出前式」で報告会を行うこととしており、熱量高く協議したところです。
 
詳細は改めてご案内いたしますが、一人でも多くの方にお越しいただけるよう、今後は告知活動にも取組む次第であります。
 
さて、市議会が最終を迎える来週10月3日(月)からは、臨時国会が始まります。
 
報道によれば、岸田首相は、この臨時国会の所信表明演説で、高騰する電気代の負担軽減に向け、「前例のない対策を講じる」と表明する調整に入ったようで、演説原案では、電気料金について、「2023年春にかけて急激な値上がりのリスクがある」と指摘したうえで、「家計や企業の負担増を直接的に緩和する前例のない思い切った対策を講じる」と言及する方向で調整しているとありました。
 
なお、具体案について、政府は10月中にまとめる総合経済対策で詰める方向ともありました。
 
この「電気代値下げ」について、あたかも新たに政府が生み出した考えのように映りますが、このことは既に、先の参院選の追加公約で国民民主党が掲げていたことであります。
 
しかも、政府案は現段階で非常に抽象的であるのに対し、国民民主党案は、電気代負担を「直接減らす」とし、各家庭において負担割合が高くなっている「再エネ賦課金の徴収を停止して家庭用電気代を1割強引き下げる」と具体的に述べています。
 
公明党も電気代値下げを政府に要請したことを踏まえ、「協力して何としても実現したい」とのスタンスを示す国民民主党ですが、これがまさに「対決より解決」、「批判するなら対案を示す」を地で行く政党の姿であり、私自身、考えをともにする次第です。
 
なお、先のGX実行会議で岸田首相が検討指示した原子力の点に関しても、同じく参院選の公約に「次世代軽水炉や小型モジュール炉などを含めたリプレース」が必要と唯一、踏み込んで明記した政党が国民民主党であることも付け加えさせていただきますが、こうした政策が後追いで出てきていることの裏を返せば、各種政策の先導役を果たしているのは国民民主党だと言えるのではと考える次第です。
 
また国民民主党においては、既に具体的な総額23兆円の緊急経済対策をまとめており、これをもって臨時国会に臨むとしている訳ですが、いかんせん小数政党につき、こうしたことが報道で取り上げられ難い環境にあるのが実状。
 
掲げた政策をひとつでも多く実現させることによって、経済や国民生活を改善させることが目的であり、手柄がどうとかは二の次な訳ですが、実際、こうした政策パッケージを提示していることだけは皆さんにもお知りいただきたく。
 
参考まで、国民民主党の緊急経済対策を添付いたしますので、ご覧いただいたうえで、臨時国会での政策論議、野党の中での立ち位置(批判に明け暮れない)に注視いただければ幸いに存じます。
 


【ひとつでも多く実現させたい政策パッケージ。自身も街頭などで広く伝えていきたいと思います。】

委員会傍聴に訪れた高校生に感激

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議員になる前から続けている辻立ちに加え、本年5月から始めた街頭演説活動。
 
不定期ながら、週1〜2回のペースで地元の粟野交番前交差点を定点として続けています。
 
昨夕も街頭に立ち、市議会定例会や国民民主党の政策などについて、約40分ほどマイクを握りましたが、最近は暗くなるのが早く、18時10分を過ぎたあたりで最後、交通安全を呼び掛け撤収しました。
 
日没の早さに、改めて秋が深まりつつあることを感じた次第ですが、街頭活動に関しては、休日昼間の明るい時間帯に移すなど、変化させながら続けていきたいと思います。
 

【店舗への終了挨拶を終え撤収。本当、暗くなるのが早くなりました。】
 
さて、一昨日の全体会に続き、令和3年度決算審査は昨日、予算決算常任委員会(分科会)を開催した訳ですが、何とその場に知り合いの高校生が傍聴に来てくれるという嬉しい出来事がありました。
 
実は、分科会が開催される旨告知した私のTwitter投稿に「何時までやってますか?」とコメントしてくれたのがその彼だった訳ですが、委員会室に入室してきた時には思わず、委員長席で感激してしまいました。
 
Twitterでは「進み具合もありますが15時頃までかな」とお答えし、正直、授業中で無理だろうなと思っていたところの登場でしたので、驚きを隠せなかった訳ですが、休憩時間に話し掛けると、ちょうどテスト期間中で学校が早く終わったため来れたとのことで納得。
 
それだとしても、貴重なテスト期間中の時間を議会の傍聴に充ててくれたことが嬉しく、感謝の言葉を掛けた次第です。
 
冒頭の街頭活動然りですが、下校する中高生など若年層にも政治に関心を持ってもらいたいと取り組んでいる私としては、こうして議会のリアルを感じてもらえたことは本望。
 
引き続き、彼ら彼女らから期待される議会、政治であるよう、さらに発信力を高め頑張らねばとネジを巻いたところです。
 
市議会に話しを戻しますと、自身が委員長を務める産経建設分科会では、所管する産業経済部、観光部、建設部、都市整備部、水道部に係る決算書を審査。
 
事業の効果や評価といった点について特段問題とするものはなく、議員間での自由討議などを行った後、閉会した次第。
 
今定例会に提出された補正予算案並びに決算認定に関してはいよいよ、10月3日(月)に行われる予算決算常任委員会(全体会)にて討論、採決を迎えることとなります。
 
最終盤に向け、緊張感高まるところでありますが、次代を担う、先の高校生らに胸を張って説明ができるよう、私自身は議決権者としての責任と信念を持って対応してまいります。

決算審査は全体会を終え、本日は分科会

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首相経験者の国葬儀としては吉田茂元首相以来、戦後2例目となる安倍晋三元首相の国葬儀が、国内外から計約4200人が参列、献花2万人超えのもと昨日営まれました。
 
改めて、故人を偲び、ここに静かに弔意を捧げます。
 
さて、このような中、後半戦に入った敦賀市議会9月定例会は、令和3年度決算審査を行う予算決算常任委員会(全体会)を開催し、事前通告のあった66件について基本質疑を行いました。
 
この基本質疑は、自分が所属する分科会の所管以外について、1件名に対し3回まで質疑ができるというもの。
 
また、従前同様、新型コロナウイルス感染対策のため、理事者側は部局入替制(一同に会しない)にて行われたところです。
 
10時から始まった全体会は、途中昼休みを挟み、ちょうど17時前に終了しましたが、私は以下5件について質疑。
 
【質疑項目と主な内容】
①地域福祉活動等支援事業費(福祉保健部)
 ・避難行動要支援者避難支援制度の登録者の登録目標(令和3年度)を36.5%に設定していたが、取組み内容と結果に対する評価は。
②第1子出産応援手当支給費(福祉保健部)
 ・出生数推移と本事業との関係をどう評価しているか。
③結婚新生活支援事業費(福祉保健部)
 ・当初予算時の支給要件で見た時の目標「50世帯」の約5割の結果となっているが、評価は。また、そう婚姻数に対する支給率は。
④働き方改革推進事業費(教育委員会)
 ・令和3年度に時間外80時間以上の(学校を)ゼロにするとの目標は達成できたか。
⑤奨学育英資金貸付基金(教育委員会)
 ・滞納額や滞納率(金額ベース)、滞納者に対するこれまでの対応状況は。
 
私なりに、ポイントと思う各事業に対し、成果や効果といった視点で質疑を交わした次第ですが、④に関しては、学校運営支援員や部活動指導員の配置などにより教員の負担軽減を図り、時間外80時間以上の学校も先生もゼロになったことを確認できました。
 
もちろんこの事業以外の取組みもあってのことと察しますが、部活動の地域移行などを含め、教員の働き方改革が叫ばれる中での実効性ある取組みを評価するところです。
 
自分が質疑した④以外の項目、あるいは他の議員がされた質疑からも得るものが多くあったことから、今後、決算認定をする中での判断材料として蓄積することといたします。
 
こうして全体会が終わり、本日10時からは総務民生、産経建設、文教厚生の3つに分かれての分科会が開催されます。
 
私自身は分科会長を務めるため、基本、会の円滑な運営に徹することとなりますが、質疑及び自由討議の場を通じ、活発な審査となるよう役割を果たしたいと思います。
 
なお、この分科会も傍聴はどなたでも可能です。
 
ケーブルテレビ放映やインターネット中継はされないため、議場まで足を運んでいただくしかない訳ですが、ひとつ一つ丁寧に審査している状況をご覧いただきたく、関心のある方はぜひお越しいただければと存じます。
 

【市役所入口の案内モニター。議場へは中央エレベーターで4階までお上がりください。】

「気比の松原」に台風14号の爪痕あり

ブログ まちづくり

台風15号に伴う大雨の影響は今なお続いており、静岡市では26日時点で約6万3000世帯が断水している状況にありますが、これに応急給水活動支援として敦賀市より給水車1台を派遣したとの報を受けました。
 
日本水道協会からの支援要請を受けての対応とのことですが、これで8月の南越前町に続き、2ヶ月連続の災害派遣となります。
 
所管する水道部においては、急遽の要請にも関わらず準備を整え、活動拠点となる静岡市清水区に向け、既に昨日14時に市役所を出発したところでありますが、10月2日(日)までの活動期間を通じ、住民の皆さんに安全安心の水を提供するとともに、派遣された職員の方々の安全作業を切に願うところです。
 
さて、この台風に関して、15号の前に襲来した14号の影響が、何とも身近なところであったことを、恥ずかしながら昨日把握しました。
 
場所は意外や「気比の松原」。
 
中央の駐車場(浜辺寄りの部分)には小石混じりの砂が一面を覆っていたほか、ベンチ数脚が破損、あるいはひっくり返り、砂浜には打ち上げられたゴミなどが散在する状況となっていました。
 
聞くところによると、20日朝にはこのようになっていたとのことであり、推察するに波がここまで押し寄せたということになります。
 

【駐車場のアスファルト部分を覆う砂】

【ひっくり返り、鉄筋が剥き出しとなったベンチ】
 
駐車場にまで波が到達したことに加え、構築物まで破壊する自然のパワーに改めて驚いた訳ですが、次に考えるのは、この状態を放置しておいてはいけないということ。
 
特に、鉄筋が剥き出しになっているベンチに関しては、市民や観光客の安全にも関わるものであるため早急な対応が必要と考えた次第。
 
市もこの状況を把握しているものと連絡すると、駐車場の砂の掃除や壊れたベンチの撤去は速やかに行うよう動いているとの回答がありました。
 
ついては今後、私自身もその対応状況を確認していきたいと思いますが、好天に恵まれた3連休最後には500人以上が訪れるほど、「気比の松原」は敦賀自慢の観光地であり、今回の対応も可及的速やかにお願いする次第です。
 
また、昨日も現場にいると、ちょうど近くに居たおじさん(市民の方)に「これいつまで放置しとくんやろな」と声掛けられました。
 
自身が6月の一般質問で意見したことと趣旨を同じくしますが、こうしたひとつ一つの対応を市民や観光客の皆さんは見ている訳であり、それは敦賀市が松原を「大事にしているか否か」のイメージにもつながるものであると、これまた改めて感じた次第です。
 
それにしても、こうなった原因はといえば台風。
 
市に申すばかりでなく、今後は、台風一過のパトロールポイントに「気比の松原」も加え、私自身においても「早期把握、迅速対応」につなげることといたします。
 

【打ち寄せられたゴミはあるものの、やはりこの景観は「敦賀の宝」。大切に守るべき財産であります。】

彼岸花と国葬儀

ブログ 社会

三連休最後の昨日。
 
夕方、近所を散歩していると道端に咲く彼岸花に出会いました。
 
ふと、昨年のお彼岸時期は、真っ赤な彼岸花が咲き誇っていたことを思い出しましたが、今年はまだ咲き始めのようで、この違いは気象条件によるものかと思った次第です。
 
いずれにせよ、この季節の情緒を表す鮮やかな彼岸花は秋分の主役。
 
今日で彼岸明けとなりますが、道端に咲く彼岸花の姿を見るにつれ、先祖や家族への感謝の意を思い返したいと思います。
 

【農道の脇に咲く彼岸花。咲き始めながらも見事な「赤」が鮮やかでした。】
 
さて、様々な意見がある中、いよいよ明日催される安倍晋三元首相の国葬儀。
 
これに反対するデモやテレビ番組、SNSなどでは、耳を疑うような故人や昭恵婦人に対してまでをも誹謗する言葉が浴びせられるなど、かなりエスカレートした状態となっているところ。
 
また、安倍元首相を銃撃、殺害した山上容疑者をテーマにした映画が、27日の国葬義に合わせて公開されるともあり、表現の自由があるとはいえ、この映画に関しては批判や憤りの声が圧倒的に多い状況となっています。
 
国葬儀の是非を問うことと、突然銃弾に倒れた故人を誹謗したり、ましてやテロリストを英雄化することは全く別次元の話しと思うものであり、日本は一体どうしてこうなってしまったのかと、別の嘆き、哀しみが湧いてくる次第です。。
 
そうした中、迎える国葬儀ですが、私自身は、先のお彼岸の礼節や意味合い、日本の文化風習を重んじ、明日は静かに故人をお見送りすることといたします。

地域共生社会推進全国サミットinつるが

ブログ まちづくり

既に敦賀市ホームページなどにて開催案内がされている「地域共生社会推進全国サミット」。
 
これによれば、「地域共生社会」とは、『制度、分野ごとの「縦割り」や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会のことです。人口減少を乗り越える持続可能なまちをつくるために今、その実現が求められています。』とあります。
 
また、このサミット自体は、2000年(平成12年)から毎年開催されていた「介護保険推進全国サミット」のテーマを、2018年(平成30年)から新たに地域共生社会へリニューアルし、全国から地域福祉やまちづくりを推進する福祉、医療、行政関係者などが、有識者による講演会などを通じて、地域共生社会についての理解を深め、その実現に向けた取組みなどを考えていくことを目的としています。
 
名前をリニューアルしてから4回目となるこのサミットが、敦賀の地で開催されることの意義は大きいものと受け止めるところであり、私も参加申込みをした訳ですが、プラザ萬象などの市内会場にて、11月17日(木)、18日(金)に開催されますので、皆様におかれましてもパートだけでも参加いただきたく存じます。
 
参加をご希望の方は、以下にリンクを掲載しますので、そちらからお願いいだければと存じます。
 
 →「地域共生社会推進全国サミット」参加申し込みはこちら
 

 
さて、この「地域共生」にも関係することとして、昨日は敦賀市内にお住まいの「脊髄小脳変性症(SCD)」患者とお会いし、市内公共施設利用に関するご相談などを受けました。
 
「SCD」は厚生労働省指定の難治性疾患で、難病情報センターの解説によれば、「歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする神経の病気です。動かすことは出来るのに、上手に動かすことが出来ないという症状。主に小脳という、後頭部の下側にある脳の一部が病気になったときに現れる症状です。この症状を総称して、運動失調症状と呼びます。この様な症状をきたす病気の中で、その原因が、腫瘍(癌)、血管障害(脳 梗塞、脳出血)、炎症(小脳炎、多発性硬化症)、栄養障害ではない病気について、昔は、原因が不明な病気の一群として、変性症と総称しました。病気によっては病気の場所が脊髄にも広がることがあるので、脊髄小脳変性症といいます。」とあります。
 
同行いただいた方より、SCDや多系統萎縮症の患者及び家族に対して交流の場を提供し、またこの疾病に伴う身体的機能低下が起こす様々な困難を緩和するための情報を発信することやこれらの活動を通じて神経難病である脊髄小脳変性症・多系統萎縮症に対する社会的認識を深め、もって保健、医療の増進に寄与することを目的とする「全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会」や福井県内では「ハレバレ会」の存在があることを知った訳ですが、実際、国内で約3万人(SCD)の患者さんがいることはあまり知られていないのが現実。
 
かくいう私もこのご相談があって、初めて詳しく知った訳ですが、まさに当事者からお話しいただいた公共施設の設備に関すること、敦賀市の制度に関することは切実なものでした。
 
11月に「地域共生社会推進全国サミット」を開催する本市として、こうした声を基に、気づいたことはスピーディーに改善いただくことがまさに「地域共生社会」につながるものであり、早速週明けから関係部署へ働き掛けることをお約束した次第です。
 
また、これまでのブログで何回か記載していますが、「愛の反対は憎しみではない 無関心だ」との言葉は、かのマザー・テレサが残したもの。
 
無関心であること、苦しむ者に関わりを持たずに傍観者であることが愛の対極にあるとの意味ですが、これもまた「地域共生社会」に欠くことのできないものであり、改めて、自身も胸に置き、今後も活動にあたりたいと思います。

半世紀の悲願「西九州新幹線」が開業

ブログ 北陸新幹線

秋分の日から始まるこの3連休ですが、前半はグズついたお天気のよう。
 
それどころか昨日は、台風15号の接近に伴い東海地方を中心に線状降水帯が発生し、これにより大動脈の東海道新幹線が停止するなど大きな影響が出たところであり、いつどこで発生するか分からない自然の脅威をテレビ映像から感じた次第です。
 
さて、そうした中、昨日の明るい話題といえば「西九州新幹線」の開業。
 
福岡と長崎を結ぶ長崎ルートの整備計画は、およそ50年前の昭和48年に決定したもので、長崎県新幹線対策課の担当者が「整備計画から半世紀。県にとって悲願の開業だ」と興奮気味に話すのも分かるというもの。
 
もちろん地元も歓喜に沸いているとのことであり、一番列車の発車を祝うシーンに、約1年半後に開業を迎える敦賀の姿を重ねた次第です。
 

【「かもめ」の出発式を祝う新幹線ホーム】
 
なお、昨日開業したのは武雄温泉(佐賀県武雄市)-長崎ですが、整備計画のうち佐賀県の一部区間(新鳥栖―武雄温泉)は整備方式が決まらず、着工の見通しが立っていないことから、新幹線と在来線特急を乗り換える「リレー方式」で運営され、全線が直通するかどうかが今後の焦点とありました。
 
小浜ルートでの「切れ目ない着工」を目指す北陸新幹線の状況が似ているなと思った訳ですが、こちらは政財界、関係者の総力を結集し働き掛けを強めている最中であり、来年度の予算化を大いに期待するところです。
 
知人のSNSによると、敦賀駅交流施設「オルパーク」に設置してある、北陸新幹線敦賀開業までのカウントダウンボードの数字が「555」を切ったとありました。
 
一日一日と数字が小さくなるにつれ、開業の息吹近づくところですが、この開業効果を一過性にせぬよう知恵を絞るのが政治の役割。
 
市民の皆さんには開業を「自分ごと」と捉えていただき、「開業の先」にある敦賀の姿をともに創造する中で、自身の考えにも具体的な道筋をつけていかねばと、旅立つ「かもめ」の姿に思いを重ねた次第。

40年運転制限に「明確な科学的根拠なし」

ブログ 原子力

昨晩は、若狭町レピアホールで開催された連合福井嶺南地域協議会の幹事会において、来春の統一地方選挙に向けた推薦手続きが行われ、私に対して満場一致で推薦決定をいただきました。
 
挨拶では、連合が掲げる「働く者を軸とする安心社会の実現」を基本理念としつつ、職場と地域の声を活動の原点とし、引き続き取組むことをお約束した次第ですが、職域の代表であるとの責任を忘るることなく、何を置いても残る任期を精一杯全うすることに傾注したいと思います。
 
さて、この幹事会の場には嶺南地域で働く原子力職場の方も複数おられた訳ですが、昨22日はちょうど、総合資源エネルギー調査会の原子力小委員会が開かれ、8月の「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」で西村経済産業相が示した「日本のエネルギーの安定供給の再構築」を踏まえた原子力政策に関する今後の検討事項が協議されたところ。
 
ここで協議される検討事項とは大きく以下4点。
 
①再稼働への関係者の総力結集
②運転期間の延長など、既設原子力発電所の最大活用
③次世代革新炉の開発・建設
④再処理・廃炉・最終処分のプロセス加速化
 
このうち、②の運転期間延長に関しては、経産省から改めて「40年運転制限」に係る経緯や従来の考え方について説明があり、まず経緯に関しては、原子炉等規制法の改正時の国会審議において、政府及び法案提案者から、以下のような認識が示されていること。
 
①40年という期間は1つの目安であり、明確な科学的な根拠はない
②運転期間に係る規定を含めた安全規制のあり方については、原子力規制委員会の発足後、専門的な観点から検討されるべき
 
また、長期運転に係る従来の検討方針については、令和3年10月に閣議決定された「第6次エネルギー基本計画」において、「東日本大震災後に原子力発電所の停止期間が⻑期化していることを踏まえ、安全性を確保しつつ⻑期運転を進めていく上での諸課題について、官⺠それぞれの役割に応じ検討すること」とされています。
 
つまりは、設置当初から「不変のルール」でないとのニュアンスを含んだものであったことがお分かりいただけるかと思います。
 
こうした前提を踏まえ、杉本達治委員(福井県知事)は、原子力発電所の運転期間延長に関し、「科学的・技術的な根拠をもとに、規制当局も含め十分に議論すべき」と述べたほか、朝野賢司委員(電力中央研究所社会経済研究所副研究参事)は、「革新炉の商用運転には相当の期間を要する」ことから、国際エネルギー機関(IEA)による勧告も踏まえ、運転期間の延長に係る意思決定を第一に据え、既に建設が進められているプラントの運転開始、新増設・リプレースと、時間軸を考慮した進め方を提唱しました。
 
こうした議論も踏まえ、運転期間の延長に関しては、資源エネルギー庁が今世紀末頃までを見据えた原子力発電所の設備容量の見通しを図示。
 
60年間までの運転期間を想定しても、このままでは設備容量が2045年以降、急激に減少し、2090年にはゼロとなる見通しであり、こうした現状を踏まえ、安全性最優先を大前提とした原子力利用政策の観点から、運転期間など、規制面の制度のあり方に関して、原子力規制委員会に対しコミュニケーションを図っていく方向性が示されました。
 
こうした課題は、「40年運転制限」が定められた当初から分かっていたことであり、私からするとこうした議論が「ようやく」されると思わざるを得ない訳ですが、それでも建設的な議論を迎えたこと自体、歓迎するところ。
 
今後は、本来、個々のプラントごとに評価されるべき原子力発電所の長期運転に向け、「明確な科学的根拠」をもって議論が進められ、国の責任において判断がされることを切に期待する次第です。
 

【原子力発電所の設備容量見通し。青が40年、緑が60年制限。(資源エネルギー庁発表資料より引用)】

「秋の全国交通安全県民運動」スタート

ブログ 社会

台風が過ぎ、冷たい風が吹いた昨朝は辻立ちから活動開始。
 
毎週水曜日を活動日とし、週替わりで原電労組役員の方に同行いただき続けている訳ですが、この日も社会全般の話題や特に原子力政策に関する国や市議会で議論されたことを共有する場となり、私にとっては大変ありがたい時間となりました。
 

 
また、辻立ちしていると巡回中のパトカーが通り、さすがに手を振るのを止め敬礼すると何と、スピーカーから「お疲れ様です」の声を掛けられ恐縮。
 
さらには、市の広報宣伝カーも通過しお辞儀をしましたが、こうして広く呼び掛けていたのは、昨日から「秋の交通安全県民運動」が始まったから。
 
この運動は、「広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的とする」との趣旨のもと、今年は、9月21日(水)から9月30日(金)までの10日間行われるもの。
 
ちなみに、最終日にあたる9月30日(金)は「交通事故死ゼロを目指す日」としています。
 
今年の「運動の重点と取組み」は以下3点。
 
1.子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全確保
2.夕暮れ時と夜間の歩行者事故等の防止および飲酒運転の根絶
3.自転車の交通ルール遵守の徹底
 
特に2.に関しては、夕方街頭活動していると、日暮れ時の見えにくさを実感するところであり、実際事故の多い時間帯であることから、留意が必要と頷いたところであります。
 
普段から安全運転を心掛けていらっしゃる方にとっては、特段「交通安全運動だから」と構える必要はないのかもしれませんが、やはりこうして機を捉えた啓蒙活動というのは必要と感じるところ。
 
「注意1秒、ケガ一生」と言いますが、後悔した時には遅いというのが交通安全。
 
私も今一度気を引き締めて車の運転にあたりますが、皆様もどうか十分ご注意いただけますよう宜しくお願いいたします。
 

順調に進む北陸新幹線敦賀駅新築工事

ブログ 北陸新幹線

敦賀市議会は昨日より特別委員会を開催。
 
私は午後に開催された新幹線対策特別委員会に出席をしました。
 
この日は、調査事項として北陸新幹線敦賀駅部工事の現場視察を行う予定としており、開会の後、マイクロバスに乗り込み現場に向かいました。
 
北陸新幹線の整備状況については、本年2月より行われていた新幹線敦賀駅ホームを覆う旅客上家の鉄骨建方工事が完了することを示す「上棟式」が6月19日(日)に執り行われたところであり、自身、現場を拝見するのはそれ以来。
 
この日も駅舎全景を望みながらの全体計画の説明から始まり、既に屋根が張られた3階の新幹線ホーム、2階の乗換えコンコースを順次進み、途中には運転士や乗務員が待機・宿泊することエリアまで見せていただくことができました。
 
待機・宿泊室に関しては、終着駅ということもあって、その数「40」との説明に驚きましたが、中々見ることのできない場所まで知ることができました。
 

【木の芽側から見た新幹線駅建屋全景】

【3階の新幹線ホーム】

【2階の乗換えコンコース】

【運転士や乗務員が待機・宿泊するためのエリア】
 
なお、高さ37m、幅41m、ホーム全長312mの敦賀駅は、完成すれば全国の整備新幹線の駅として高さ、容積とも最大規模となります。
 
また、いわゆる改札口は米原駅の「7」に対し、敦賀駅は「19」もあるとの説明にも驚きました。
 
まさに交通の要衝敦賀に相応しき駅舎ということになりますが、それだけに難工事であることは事実。
 
視察の最後には、新幹線対策特別委員会副委員長の北村議員から関係者の皆さんに対し、この日の対応への感謝と2024年春の開業に向け、今後も安全第一で工程を進められるようお願いした次第ですが、年度内の外観完成を目指し進められるこの工事に関してはまさに、私も同じ気持ちで祈念した次第です。
 
その後は市役所に戻り、他の報告事項を確認し委員会を閉会。
 
私の方は、市内で所用を済ませた後、恒例となりつつある粟野交番前での街頭活動報告会に立ち、先週行った一般質問の内容やこの日確認した新幹線整備状況、さらには18日にありました国民民主党・玉木雄一郎代表による街宣の内容などをお伝えした次第。
 
街頭活動はちょうど粟野中学校の生徒が帰宅する時間帯と重なり、複数の中学生が交差点の向こうから元気に手を振ってくれました。
 
冷やかし半分?かもしれませんが、私の存在を承認してくれただけでも嬉しく、元気が出るもの。
 
次代を担う、彼ら彼女らのためにも、今の政治がしっかりせねばとネジを巻いて報告を続けた次第です。
 
昨日は台風一過で冷たく強い風が吹く日でしたが、今後もそうした天気に負けず、継続は力なりで活動する所存です。
 
この後も恒例の西浦(名子地区)での辻立ちに出掛ける関係から、本日のブログはこれにて閉じさせていただきますが、皆様方におかれましては、引き続き叱咤激励賜りますよう宜しくお願いいたします。

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