北陸新幹線延伸巡り 京都で自治体向け説明会開催

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花粉症の方には辛い季節となるところ、昨日は黄砂の襲来に、なんと小浜市では25℃を超える夏日に。
 
3月の観測史上最高気温とのことでしたが一転、週末は寒の戻りで気温は10℃近くまで下がるよう。
 
桜の開花への影響が心配ですが、人間もこの気温差で体調など崩されませぬようお気をつけください。
 
さて、そんな昨日午後は、嶺南6市町の首長、議員で構成する嶺南広域行政組合議会の定例会が開催され出席。
 
令和6年度の補正予算、令和7年度当初予算等について審議のうえ可決しました。
 
また、北條正議員(敦賀市議会)が行った一般質問で、「ここ2、3年が勝負どころ」と力説していたのは「北陸新幹線小浜ー京都ルート」の件で、管理者である米澤敦賀市長、副管理者の杉本小浜市長からの答弁では、同ルートの必要性や周辺環境も踏まえ、今後も嶺南6市町が一体となって取組むとの考えが改めて示されたところです。
 
一方、答弁の中でもあったのが、ちょうど時を同じくして、国土交通省と建設主体の鉄道・運輸機構による、京都府内の自治体を対象にした説明会が開催(京都市内にて)されたこと。
 
北陸新幹線の延伸をめぐっては、与党のプロジェクトチームが「小浜ー京都ルート」で整備することを決め、来年度(2025年度)中の着工を目指していたものの、ルートのおよそ8割がトンネルのため、京都府や京都市から工事による地下水への影響などについて懸念の声が上がり、来年度中の着工を事実上、断念したことはご承知置きのとおり。
 
こうしたなか、国としても計画を前に進めるため、府内の自治体を対象にした説明会を開いたもので、これに府内の24の自治体からおよそ40人が参加したとのこと。
 
NHK 京都NEWS WEBを見ると、この中で鉄道・運輸機構の担当者は工事が京都市内の地下水に与える影響について、新たに分析したデータを基に改めて否定。
 
国の担当者が北陸の自治体などで再検討を求める声が上がっている滋賀県の「米原ルート」については、
 
◉東海道新幹線との乗り入れが技術的に難しいこと
◉環境影響評価の手続きをやり直す必要があること
 
から改めて困難との見通しを示しました

 
その後行われた質疑で、自治体からは、トンネルを掘削した際の土をどこに運ぶかなど詳細な説明を求める意見や、住民向けの説明会を予定しているかなどの質問が出たとのこと。
 
国土交通省の北村朝一 幹線鉄道課長は「きょうの説明だけでは理解してもらえない部分もあったと思う。引き続き丁寧に説明を尽くしたい。住民の理解を進めるために何ができるか京都府とも相談していきたい」と話しました。
 
説明会を経て、掲載されていた府内自治体からの声は以下のとおり。
 
◉延伸計画のルート上に位置する京都府南丹市の西村良平市長は、「反対や賛成を判断する材料がほしかったが、まだまだアバウトなことしか聞けなかった。これがスタートなので、引き続き説明を求めていきたい」。
 
◉同じく延伸計画のルート上に位置する京都府久御山町の信貴康孝町長は、「きょうがスタート。国に質問や課題を伝えられたので今後、詳細な回答を得ていきたい」。
 
◉京都市の担当者は、「初めて見た資料もあったので、これから内容を精査したい。国側は今回で説明は終わりではないと言っていたので、今後の状況を待ちたい」。
 
と話したとあります。
 
いずれの声も、責任ある立場から、慎重な発言であったと認識いたしますが、少なくとも過激に反対論を述べる方はいなかったと受け止める次第です。
 
なお、情報収集のため、「京都 北陸新幹線 説明会」でGoogle検索して出た画面がこちら。
 

 
同じ説明会でも、タイトルによって印象が随分変わることが分かります。
 
地元のご理解なくして前進なしの状況を踏まえ、国や鉄道・運輸機構におかれては、今後も丁寧な説明を続けていただきたいと思いますが、メディアにおかれても同様、反対感情を煽るのではなく、科学的事実を踏まえた公正な報道をお願いする次第です。

新幹線開業は「卒業のない入学式」 〜北陸新幹線敦賀開業から今日で1年〜

ブログ まちづくり 北陸新幹線

まさに「漫画の主人公のような」の形容詞がつくスーパースター「大谷翔平」選手。
 
昨日行われたドジャースvs巨人の米大リーグプレシーズンゲームの3回には、快音を残した打球がライトスタンド中段へと吸い込まれ、満員の東京ドームには大歓声が降り注ぎました。
 
これにドジャースのロバーツ監督は、「いつも期待に応えるし、期待を超えてくる。素晴らしい打席だった」とコメント。
 
あれだけの成績を納めながら、幼少期からの夢「世界一の野球選手」になることを追い求め、進化し続ける大谷選手には賞賛の思いしかありませんが、いよいよシーズン開幕。
 
今年はさらに、どんな「度肝を抜く」プレーを見せてくれるのか、世界中の大谷ファンとともに応援したいと思います。
 
さて、ここ最近は周年ごとが続いておりますが、本日3月16日は「北陸新幹線敦賀開業1周年」。
 

【JR敦賀駅構内に飾られた、開業1周年を祝うモニュメント】
 
敦賀市内では「つるが街波祭」が開催されるなど、この週末は県内各地でも1周年を祝うイベントが行われているところですが、昨年の今ごろは、東京初の一番列車「かがやき501号」が出発していたことを感慨深く思う次第です。
 

【開業時の東京初一番列車の出発表示。東京の知人がわざわざ撮影し送ってくれたことに感動してから1年。】
 
開業1周年を前に、昨日の福井新聞には関連記事が掲載されるところ、「なるほど」と納得する内容がふたつありましたのでご紹介いたします。
 
ひとつは、データ分析による開業前後の変化。
 
2024年度の都道府県別観光来訪者数のオープンデータによると、福井は前年同期比113%(2月末現在)となり、増加率が全国で最も高かったことが福井新聞の分析で分かったとあり、新幹線による一定の誘客効果が示された形。
 
都道府県別や市町村別の観光来訪者数を毎月公表している日本観光振興協会の「デジタル観光統計オープンデータ」を使い、23年度と24年度の4~2月の11カ月分の来訪者数を比較。
 
県内4駅周辺(半径500メートル)に滞在した県外者を分析すると、人数は福井、敦賀、芦原温泉、越前たけふの順に多く、芦原温泉駅は大阪を出発した人が減り、福井駅周辺の滞在者は終着駅の敦賀駅の約2倍という特徴が分かった。
 
また、4駅周辺からの移動先を地図上で可視化、駅や主要観光地からの行き先が分かるデジタルマップが福井新聞ホームページで公開しているということで、リンク先から敦賀駅からの移動先マップを見てみると以下のとおり。
 

【デジタルマップで出発地点を「敦賀駅」とした結果】
 
 →「駅や主要観光地からの行き先が分かるデジタルマップ」はこちら
 
県外者の移動の可視化には、スマートフォンの位置情報や人工知能を活用した人流分析を手がける東京の企業「GEOTRA(ジオトラ)」のサービスを利用し、独自のプライバシー保護技術を活用した高粒度人流データ「GEOTRAアクティビティデータ」を用いたとあり、こうした技術やデータを生かして、次の施策を考えることが重要と感じた次第です。
 
ふたつ目は、以前よりご示唆をいただいている櫛引素夫 青森大学教授(新幹線学)による寄稿。
 
タイトルは『安心感と自信が地域に』とあり、北陸三県の真ん中にあった「壁」が取り払われた解放感、敦賀まで延びた新幹線は再び北陸を一つに結ぶと同時に、交通地図の上で福井県の位置が解像度を増したとの書き出しから、「1年という節目は、新幹線の本来の効果や影響を論じるには早すぎる。特需が一段落する2年目以降こそ真価が問われる。」。
 
人口減少と高齢化が労働力を目減りさせる環境下、新幹線延伸と「持続可能な地域づくり」をどうかみ合わせていくか。最大のポイントは暮らしやすさ、近隣県にない「福井らしさ」だろうか。
 
人の動きや経済活動をめぐるデータを収集・分析し、その上で「つながりとは何なのか、その変化が地域にどんな不利益をもたらすのか」をきちんと検証する必要がある。
 
(小浜・京都ルートを念頭に)整備新幹線構想は隣り合った府県単位の利害関係を想定しておらず、感情の正面衝突に出口はない。状況の克服に向け、「政治」の本質的な存在意義が問われる。
 
そして結びには、「新幹線開業は「卒業のない入学式」だ。1周年を一つの通過点に地域や社会、政治の仕組みをどうバージョンアップしていくか。昭和が生んだ“夢の超特急”の先を目指す、ビジョンと覚悟が問われる。」とありました。
 
寄稿のサブタイトルは『「福井らしさ」で人口減克服を』。
 
『「敦賀らしさ」で人口減克服を』に置き換えた次第。
 
また、以前に櫛引先生から教わって以降、肝に銘じていることは「新幹線は目的ではなく手段」、「真の新幹線効果は、地域住民の利便性を向上させ、自分ごとと感じてもらうこと」であるということ。
 
真価が問われるのはこれから。
 
ポテンシャル十分の「敦賀」の発展に向け、気持ち新たに頑張ります。

祝!飯山市市政施行70周年

ブログ まちづくり 北陸新幹線

北麓新幹線敦賀開業から約4ヶ月半が経過し、始発駅のメリットを利用者として感じるところ。
 
私の基準とはなりますが、その一番は何といっても、ホームに上がると新幹線が既に待っているということ。
 
今のような暑い時期、あるいは寒い季節の時は尚のことと思いますが、ホームで新幹線待ちをすることなく、サッと車両に乗り込めるところに便利さと、どこかステイタスを感じるのは、私だけではないのかと。
 
昨日も北陸新幹線を利用しての出張で、エスカレーターでホームに上がるとちょうど、車両のドアが開き、ジャストイン。
 
自分を待っていてくれたかのような新幹線を愛おしく感じつつ、気持ち良く出発した次第です。
 
さて、出張の先は、長野県飯山市。
 
「飯山市市政施行70周年記念式典」にお招きいただき、中野議長の代務にて出席してまいりました。
 
飯山市と敦賀市は、北陸新幹線開業を機に交流人口拡大をめざし、本年4月22日に観光交流都市協定を締結した関係。
 
日本の原風景が広がるまち、古くから山国信州と日本海を結ぶ交通の要所として栄えてきた飯山市ですが、ちょうど「広報つるが」(7月号)の新幹線沿線都市を紹介する欄に掲載されていましたので、以下リンクよりご覧いただたく存じます。
 
 →飯山市のご紹介<広報つるが(7月号)北陸新幹線沿線自治体紹介より>
 
敦賀から飯山市までは、「はくたか号」で約2時間15分。
 
本当近くなりました。
 
飯山駅に到着後、5分ほど歩き、式典会場の飯山市文化交流館「なちゅら」へ。
 
記念式典では、中学生2名による市民憲章の朗読、江沢岸生市長からの式辞に続き、市議会議長あいさつ、ご来賓からの祝辞と進みました。
 

【式典会場の様子】
 
なお、女子中学生2人が堂々と読み上げた市民憲章は、そのまちの理念を表していると思い、以下前文を掲載します。
 
<飯山市 市民憲章>
 
わたしたちは、奥信濃の豊かな自然に育まれ、ふるさとへの限りない愛情をきずなとして生活している飯山の市民です。わたしたちは、きびしい雪と闘ってきた先人の歩みをうけつぎ、市民の平和と幸福と自治を保障し、精神の創造をふくむ個性的な「生産の都市」として、このまちを成長させようと決意しています。わたしたちは、市民の名誉にかけ、互いに手をたずさえて、この崇高な理想と目的を達成することを誓います。
 
また、休憩を挟み上映された動画「70年のあゆみ」では、素晴らしい景色に囲まれた日本の原風景が残る環境の一方、過去には自衛隊が出動するほどの大雪、台風による千曲川堤防決壊など大きな自然災害に遭いながらも、北陸新幹線飯山駅ルートを何としてでも実現させるため1万1千人もの住民総決起集会を開いたり、スキーを中心としたウィンタースポーツで活性化を図るなど、数々の変遷を経ながら、知恵と工夫、そして住民の力で乗り越えてきたことを知ることができました。
 

【動画では、敦賀市との観光交流都市協定締結についてもご紹介いただきました。】
 
記念式典後に場所を変えて行われた祝賀会では、江沢市長や伊東ゆかり副市長、岸田眞紀副議長、佐藤正夫議会運営委員長ともお話しができ、里山の飯山市、里海の敦賀市の交流をより広げていきましょうと意気投合した次第。
 
併せて、同じテーブルになった長野県中野市、新潟県の上越市、十日町市、糸魚川市、妙高市、石川県小松市、山梨県山梨市のそれぞれ議会議長、副議長さんとも懇親を深め、「ぜひ北陸新幹線で敦賀へ!」とお誘いしたところです。
 
こうして素晴らしい機会と人との出会いに恵まれ、飯山市を後にしましたが、21時に出発しても敦賀に帰れるところがまた新幹線あってのことですね。
 
結びに、市政施行70周年、誠におめでとうございます。
 
北陸新幹線でつながるまち、「世界にひらく 里山の未来」を掲げる飯山市が、今後ますます大きく発展されますことご祈念申し上げます。
 
 
<投稿後追記>
「広報飯山」の令和6年6月号“表紙”に、本年5月に飯山市を訪れた敦賀市立松陵中学校3年生の写真が掲載されています(江沢市長に教えていただきました)。また、関連記事も掲載いただいておりますので、参考までご紹介いたします。
 

 

敦賀以西は「小浜・京都ルートしかない」

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

ここ最近、プライベートの活動で注力しているのは、敦賀の市民歴史団体「気比史学会」。
 
市民歴史団体として、ここまで長く活動を続けているのは全国でも稀。
 
設立から47年の歴史を有する団体で、役員の高齢化などを理由に一旦は解散の危機もあったところ、今年度からは私を含む、30〜50歳代の世代で継承をし、活動を継続しています。
 
その気比史学会では、本日48回目の定期総会、明晩は敦賀市が主催する「NHK大河ドラマ『光る君へ』パブリックビューイング(PV)」で「ミニ歴史講座」を行うとあって、昨日も糀谷好晃会長と事務局長の私とで、資料の最終打合せをしたところです。
 
とりわけ、「NHK大河PV」に関しては、聞くところによると既に100名を超える事前申込みがあるとのこと。
 
PVに先立ち開催する「ミニ歴史講座」では、大河に登場することが発表されている「松原客館」を始め、紫式部が通った北陸最古の「深坂古道」などを中心に、ドラマと敦賀の関係や「平安時代の敦賀」を分かりやすくご紹介いたしますので、皆様もぜひ、粟野公民館まで足を運んでいただければ幸いです(5月26日 19時開会)。
 
 →「NHK大河ドラマPV」の詳しくはこちらをご覧ください(2024年5月18日ブログ)
 
さて、悠久の歴史を有する敦賀にあって、最も特徴的なのは、古より大陸と開けていた「港」と日本海側で一番早く開通した「鉄道」。
 
鉄道に関しては、本年3月16日に「歴史の転換点」である北陸新幹線敦賀開業を迎え、次は「敦賀以西」に向けて、福井県を始め沿線市町の力を結集するところ。
 
「以西」に関しては、石川県南部の一部自治体やSNS上などで「米原ルート」の再考を求める声が挙がっており、様々な議論を経て「小浜・京都ルート」決定した経過からして、私としては「ありえない」と思っていた訳ですが、金沢・敦賀間の開業後、初めて開かれた5月22日の「北陸新幹線建設促進同盟会」(北陸新幹線の沿線自治体沿線の10の都府県で構成)では、「小浜・京都ルート」での一日も早い認可と着工を国に求める決議が採択されました。
 
総会の場では、同盟会の会長を務める福井県の杉本知事はもちろんのこと、整備新幹線に関する与党のプロジェクトチームで座長を務める西田昌司 参議院議員(京都府選出)からは、「最近、『米原ルート』の話をよく耳にするが、一度決まった話を蒸し返すことは断じてない」とあったほか、総会後の取材で滋賀県の三日月知事は「『小浜ルート』での早期全線開通を求める一心で活動している。一度決めたことが実行、実現できる国になるべきだ」と述べています。
 
さらに昨日、JR西日本の長谷川一明社長は「小浜・京都ルートしか考えられない」との見解を会見で明言。
 
同社長は、「敦賀から京都、そして新大阪にダイレクトでつながっていくということが非常に大事。国の方針として大まかなルートとしては確定をされているので、違うルートというのはもう今日ではない。」とも。
 
このように、10もの北陸新幹線沿線都府県、京都選出国会議員、滋賀県知事にJR西日本と、ありとあらゆる責任ある方々が「小浜・京都ルートしかない」と仰っており、これに「米原ルート」を唱える優位性や根拠はどこにあるのか。
 
私としては、「小浜・京都ルート」を考える上で、最も重要視するのは災害時などの多重性を意味する「リダンダンシー」とさらに将来、山陰側への延伸への可能性を残す国土軸形成。
 

 
写真は、敦賀駅の新幹線ホームの西側を見たもの(2022年12月 やまたけ撮影)。
 
線路がY字に分かれていますが、左は車両基地、そして右はこの先「小浜」に向かう。
 
途切れたレールの先をつなぐことは、北陸のみならず、日本のさらなる発展につながるものと信じて止みません。
 
(おまけ)
冒頭ご紹介しました「NHK大河ドラマPV ミニ歴史講座」で使用する表紙の目次を掲載いたします。一緒に敦賀の歴史を楽しく学べれば幸いです。
 

「百穀春雨」と「北陸新幹線」

ブログ まちづくり 北陸新幹線

今日からは、春の最後の二十四節気「穀雨(こくう)」。
 
4月19日(金)から5月4日(土)までが穀雨の期間で、この後は、いよいよ夏の始め「立夏」となります。
 
穀雨とは「春雨が降って百穀を潤す(百穀春雨)」との言葉通り、この時季に降る雨は様々な穀物を育ててくれる「恵みの雨」であることを意味しています。
 
やや強引かも知れませんが、まちづくりに置き換えると、この穀雨とは新幹線ではないかと。
 
迎えた新幹線によって、様々な分野に賑わいと潤いが広がり、実り豊かな敦賀に成長することをイメージする次第です。
 

【先日撮影した水が張られた近所の田んぼ。田植えの準備も粛々と進んでいました。】
 
さて、その新幹線開業効果により、駅前通りを中心に市内の観光スポットにおいても訪れる方が増加しているところ。
 
開業前より、課題は駅を降りてからの「二次交通」と置くなか、敦賀市内では3月16日の開業以降、各種サービスが始まっています。
 
これに関し、敦賀市のホームページには、以下3点の情報が掲載されていましたので、皆様とも共有したします(詳しくは、それぞれのリンクよりご覧ください)。
 
①バス運賃半額キャンペーン(交通系ICカード利用限定)
 
交通系ICカードでバス運賃をお支払いいただくと半額(大人100円、こども50円)となるキャンペーンを実施中です。
 

【キャンペーンのチラシ(敦賀市HPより引用)】
 
 →敦賀市HP「バス運賃半額キャンペーン」はこちら
 
②ぐるっと敦賀周遊バス臨時増便(土曜・日曜・祝日限定)
 
タイトルのとおり、土曜・日曜・祝日に「ぐるっと敦賀周遊バス」の臨時便を運行しています。

【臨時便のダイヤ(敦賀市HPより)】
 
 →敦賀市HP「ぐるっと敦賀周遊バス臨時増便について」はこちら
 
③Tsuruga Maas Cardの販売(バス・自転車1日共通パス)
 
バスとシェアサイクルが1枚のカードで乗り放題となる1日共通フリーパスを販売しています。こちらは「敦賀旅」にぜひご利用とあります。
 

【キャンペーンのチラシ(敦賀市HPより引用)】
 
 →敦賀市HP「Tsuruga Maas Cardの販売について」はこちら
 
ご紹介は以上となります。
 
観光客向けと思われるかもしれませんが、実際利用してみると、普段のマイカー利用では見えない風景があったりと楽しいものですので、市民の皆さんもぜひご利用いただき、感想やご要望など教えていただければ幸いです。
 
現在、敦賀市では、地域に適した公共交通体系の構築に向けた「地域公共交通計画」を策定中ですが、市民にとっての利便性向上と新幹線開業による観光客の円滑な市内移動との相乗効果が得られるよう構築することが肝要と考えるところ。
 
こうしたことこそが「真の新幹線効果」かと認識するところですが、冒頭に述べたよう、「恵みの雨(新幹線)」を、まちにとっての「百穀の潤い」につなげていかねばと思う次第です。

福井も敦賀も「らしさ」が大事

ブログ まちづくり 北陸新幹線

北陸新幹線が県内開業してから約1ヶ月が経とうとしていますが、福井駅に訪れたのは開業日の1度だけ。
 
その日はトンボ帰りしたこともあり、ニュースなどで流れる駅周辺の様子を体感にと、昨日は妻と福井へ出掛けてきました。
 
交通手段は「ハピラインふくい」を利用。
 
敦賀駅の「まちなみ口」(西口)では、相変わらず自動券売機に並ぶ人の列を確認しつつ、スマホ(Suica)で改札を抜け、福井駅ホームへ。
 
ここでまず驚きは、3両編成の車両が立ちが出るほど満員で、途中ちょうど空いた席に妻は座れたものの、福井に近づくにつれ乗車客が増す状況に変化を感じたところ。
 
福井駅に到着し西口を出ると、ハピテラスでは、北陸新幹線開業と能登の被災地支援の目的を合わせた、北陸3県の134銘柄を飲み比べるイベント「春の新酒まつり2024」に多くの人。
 
また、新しくできたFUKUMACHI BLOCK(フクマチブロック)では、「福井の食」が集まる複合施設「MINIE」が大盛況で、老若男女を問わず、食に集う姿がありました。
 
JR福井駅高架下の「ふくい屋台村」は準備中の店がほとんどであったものの、福井では高架下を駐車場としても使用するなど、空間利用について参考になった次第。
 
なお、福井駅構内では、お土産や飲食街が連なる商業施設「くるふ福井駅」もごった返すほどの人のほか、恐竜たちと出会える「展望テラス」にはお子さん連れのご家族、おじいちゃん、おばあちゃんも多く訪れ、笑顔があふれていました。
 
ちなみに、昼食は「くるふ福井駅」の通路沿いにあるお寿司屋さんで。
 
地の食材を使った「回転していない」お寿司はもちろん美味しかったです。
 

【展望テラスでハートを描く恐竜。この向こうは新幹線ホーム(7号車あたり)で、皆さん手を振って出発を見送っていました。】

【福井駅構内の東口側。奥は単なる階段かと思いきや休憩場所と兼ねているなど、ここにもアイデアがありました。】
 
こうして周辺散策をし、大変多くの賑わいを目の当たりにする中で、いわゆる「とんがった」恐竜を多用するなど、福井は福井らしさを発揮して開発に取り組まれていることが良く分かった次第です。
 
一方、古くから続く「ガレリア元町商店街」や老舗の「だるまや西武」は閑散としており、この界隈との相乗効果を生み出す取組には注目しておきたいと思います。
 
この後は、帰りも満員の「ハピライン」に乗り(座れました)帰路につきましたが、福井県が11日に発表した、北陸新幹線県内開業後、3月末までの16日間の観光客入り込み状況では、県内新幹線駅周辺(新設の越前たけふ駅を除く)の来訪者数は、前年同期比30.5%増の延べ38万2千人。
 
このうち関東圏からは同67.8%増の7万1千人が訪れ、他地域からの来訪者に比べて大幅に伸びたとのこと。
 
なお、新幹線駅周辺の来訪者数は、大手通信事業社のデータを基に県が推計したもので、新幹線駅周辺の来訪者数が最も多かったのは関西圏で前年同期比18.4%増の13万2千人。中京圏は同30.8%増の4万7千人で、関東圏に次ぐ伸び率だったとあり、こうして得られるデータも頭に入れておかねばなりません。
 
敦賀に帰った後は、金ケ崎緑地へ。
 
先の県発表で前年同期比37.8%増の入り込み客数となっている「赤レンガ倉庫」周辺には賑わいがあり、緑地にも多くの方が訪れ、ここでは何をするではなく、海を眺めての散歩や子どもとのボール遊びなどに興じている姿がありました。
 
この風景と雰囲気は「敦賀らしさ」を代表するものであり、今後も大切にすべきもの。
 
今後の開発にあたっても十分に留意です。
 

【いつものボードデッキから引いたアングルはこちら。大陸につながる拠点はここ敦賀であったことが示されています。】

キーワードは「居場所づくり」と「ネットワークづくり」 〜地域共生社会推進セミナーに参加〜

ブログ まちづくり 北陸新幹線

北陸新幹線敦賀開業から1週間の昨日。
 
敦賀市を中心に、嶺南地域や南越前町までの経済団体、自治体議員らで構成する「北陸新幹線敦賀開業促進期成同盟会」の祝賀会がサンピア敦賀にて開催され、関係者一同で開業を祝い合いました。
 
当初の目的を果たした本同盟会はこれにて役割を終え、今月末をもって解散することが決まっていますが、1972年に前身の組織を立ち上げてから約半世紀。
 
改めて、悲願達成に向け取組まれた諸先輩方に感謝する次第です。
 
その後は、「令和5年度 第2回 地域共生社会推進セミナー」のため、あいあいプラザへ。
 
こちらは先般、このブログでもご案内したものでありますが、会場に着くと既に多くの市民の方がお集まりになっており、関心の高さを感じたところです。
 
セミナーでは冒頭、池澤副市長からのご挨拶の後、福祉保健部地域福祉課地域共生社会推進室係長の藤井氏より、敦賀市の「地域共生社会推進の取組みについて」ご紹介がありました。
 
ざっくりとしたメモで恐縮ですが、お話しの内容は以下のとおり。
 
<地域共生社会とは何か>
簡単に言うと、困った時はお互いさまの精神で気軽に助け合いができる社会。
 
<地域共生社会が求められる背景>
制度の狭間に落ちるケースの存在(8050問題、ヤングケアラーやダブルケアなど)が増えてきていること
①敦賀市のひきこもりは約744人(15〜39歳:315人、40〜64歳:429人)
②人口減少・少子高齢化による地域社会の担い手不足
③家族の支援力の低下(高い高齢者の単身、夫婦世帯が増加している)
④地域で支え合う力の低下。敦賀市のアンケートでは「近所付き合いは挨拶程度」が44.8%。また、孤独や孤立を「常に」、「しばしば・時々」、「たまに」あると回答した割合は30.9%。年齢別では30代が多いとのこと。
 
<敦賀市の取り組み>
・2022年11月「第4回地域共生社会推進全国サミットinつるが」の開催。参加者627人(市内260人、市外367人)
・重層的支援整備事業を令和5年から実施(包括的相談支援事業、多機関協働事業)。つるがつなぐ会議も開催。
・アウトリーチ(自宅訪問等)による支援は、述べ件数で107件(令和6年1月末)。
・チームアプローチ支援の「つるがつなぐ会議」関係では、件数18件(同)。
 
<地域共生社会の実現に向けて>
・専門職によるつながりを続ける支援+地域住民の気に掛け合う関係性をいかに構築していくか。
 
また、その後は、市内で活動されるお三方からの事例紹介に続き、パネルディスカッションが行われ、敦賀市福祉保健部特任部長の大原氏をコーディネーターに、敦賀温泉病院理事長、一般社団法人青空代表理事、社会福祉法人二州青松の郷所長の3名が登壇。
 

【パネルディスカッションの様子】
 
Q&A方式にて、3つのテーマについて話しがありました(こちらもざっくりメモで恐縮です)。
 
Q1:敦賀市の地域共生社会を考えるにあたっての「強み」、「良さ」、「特徴」は何か
A1:認知症サポーターが多いこと。福井県は全国で2番目に認知症サポーターが多い県で、嶺南が特に多い。日本の認知症啓発は世界で一番。認知症に対する意識が高く、初期で対応できれば重症化しない。
また、近所付き合いの話しがあったが、自分の住んでいる地域で行っている独居老人宅へのお弁当配布活動では皆さん協力的。きっかけがあれば支え合いができると感じている。
 
Q2:地域共生社会実現のために何が必要か。あるいは何が課題か。
A2:コロナ禍で一層感じたが、地域の交流行事が必要。また、例えば、高齢者対象のサロンに妊婦さんが参加すれば、経験あるお年寄りと不安を抱えた妊婦さん(若い人)のつながりや見守りができるのではないか(子育てや災害対策にも有効)。
包括して言えば、分野や世代を超えてつながるネットワークづくりが必要。
 
Q3:敦賀の地域共生社会の理想像は。
A3:多様性社会の中で、周りの人が、「〜すべき」論で圧力をかけることなく、子育てや認知症などに関しても、それぞれ置かれた背景を知ることが大事。また、自立を求められるが、誰かに助けてもらうこと、一人で頑張り過ぎないことも大事。話せる相手がいることが重要。
制度が縦割りでなく横の連携をもって。自分ごととして支え合うことに参加してもらうこと。基盤・プラットフォームづくりができれば、支え合いもスムーズにできる。
 
こうした話しがあった上で、コーディネータの「まとめ」にあったキーワードは、「①居場所づくり」と「②横のつながり、ネットワークづくり」
 
しかと認識した次第です。
 
主催された福祉保健部の皆様、企画から運営まで大変お疲れ様でした。
 
セミナーを終え、帰りに新幹線駅東口に寄ってみると、駐車場はほぼ満車ながら、多くの声を伺っている「みどりの窓口」や「自動券売機」の混雑は、この時間(16時前)まったくありませんでした。
 
こちらは開業からまだ1週間。現場の実態や課題については、自分の目で確かめていきたいと思います。
 

【ほぼ満車の駅東口駐車場。ぐるり回ると何と「岩手」ナンバーまで。】
 
こうして、ふたつのイベントを終え感じたのは、インフラなどハード整備と地域共生などのソフト面がバランスよく、うまく噛み合ってこそ、「安心で住みよいまち」であるということ。
 
当たり前のことかもしれませんが、その当たり前のことを意識して、引き続き皆さんの声を伺っていきたいと思います。

「郷土を思う」みなとつるが山車会館リニューアル式典                

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

北陸新幹線敦賀開業で大いに盛り上がる福井県ですが、併せて報じられる敦賀以西の延伸に関し、ネット上では「ルート論議」が再燃。
 
一時は、Xで「#米原ルート」がトレンド入りしたほどですが、私のXポストに対しても「正直新大阪までの延伸は課題では済まされない状況にしか見えません。少なくとも京都を縦断するトンネル工事自体、これは大袈裟でなく国土を破壊するに等しく、調整は不可能に見えます。」とのコメントあり。
 
私からは「敦賀以西に関しては、日本海側と太平洋側の2面活用と、特に災害時に東京・大阪間の大動脈を多重化する観点から小浜ルートが必要かと考えます。」と国土軸形成からの視点で回答。
 
その後も何度かやり取りしたものの、当然答えは出ず。
 
また意外なことに、巨大で高スペックの敦賀駅を見るに、北陸新幹線は敦賀が最終地点のイメージがあり、実は以西への延伸は考えてないのではとのコメントも。
 
もちろんそのようなことは無い訳ですが、こうしたイメージや論調を払拭するためにも、「以西」の調整を早期に行なっていただかなくてはなりません。
 
さて、開業に話しを戻しますと、訪れる観光客はもとより、こうした機会に市民の皆さんに一層知っていただきたいのが、敦賀の歴史や文化。
 
この2日間は、まさに歴史と文化が詰まった「敦賀市立博物館」と「みなとつるが山車会館」でも多くのイベントが開催され、とりわけ「つるがの山車まつり」のメイン、山車巡航では引き手が満員となるなど、大変盛況だったとのことで嬉しい限り。
 
なお、「みなとつるが山車会館」に関しては、先日終えた改修工事を踏まえ、16日にはリニューアル式典が行われ、私も出席。
 
リニューアルの詳細は、内覧会の模様を記した2月27日のブログをご覧ください↓
 
 →「つぬが千年の祭り」〜みなとつるが山車会館がリニューアル〜
 
また何と、一日館長を務めたのは、敦賀市出身の俳優 大和田伸也さん。
 
改修した大型シアターのナレーションも務めていただきましたが、漂うオーラ、ご挨拶で聴いた生の声はよりズシリと響く、重厚感がありました。
 

【テープカットをする左から馬渕清和 敦賀市議会議長、米澤光治 敦賀市長、大和田伸也さん、上野弘 教育長】
 
ご挨拶であった、大和田さんの「郷土敦賀のためにお役に立ちたい」との言葉も響きましたが、リニューアルに花を添えていただき、誠にありがとうございました。
 
この後、自身二度目となるシアターを観せていただきましたが、大和田さんのナレーションとともに敦賀の祭りの歴史を感じ、最後に実物の山車が登場するシーンでは、観客から拍手が起こるほどの迫力。
 
何度観ても素晴らしいと感じた次第。
 
観光とは、地元の人が自慢にしている宝(光)を観ていただくもの。
 
敦賀には、その宝が沢山あり過ぎて磨き切れていないと言われますが、新幹線開業を機に、こうして地元の皆さんが、地元の歴史・文化を再発見することこそ大事なこと。
 
敦賀にお住まいの方はもとより、大和田さんのように、敦賀を離れて暮らしていても「郷土を思う」。
 
郷土への誇りや愛着であふれる、そんなまちづくりに努めていきたいと思います。

「人・人・人」の新幹線開業日

ブログ 北陸新幹線

「歴史の転換点」北陸新幹線金沢ー敦賀間開業に沸く福井県。
 
まず、福井新聞朝刊がお正月かと思うほどの分厚さと広告の量にまず驚き、続いて同社では「敦賀 歓喜の発車」のタイトルでWEB号外を発行。
 
東京行きの1番列車が敦賀駅を出発する写真が大きく掲載されていました。
 

【開業記念にWEB号外を掲載します】
 
一方、敦賀に向かう東京発の1番列車「かがやき501号」の出発を、若狭地方出身のXでつながる友人(その名も「若狭7:30」さん)が見送ってくれ、その様子をXポスト(投稿)。
 
こちらは記念すべき、1番列車を表示する出発案内表示。
 
行き先「敦賀」が誇らしげに「かがやいて」見えました。
 

【東京駅の出発案内表示。若狭7:30さん、お見送りありがとう!】
 
そうして1番列車が無事出発し、いよいよ開業を迎えるなか、私は「北陸新幹線金沢・敦賀間しゅん功開業式・祝賀会およびハピラインふくい開業祝賀会」に出席するため、敦賀駅の「まちなみ口」(西口)へ向かうと、同じく開業を迎えた「ハピラインふくい」の記念切符?を求めるお客さんで長蛇の列をなしていたほか、駅出口に構内も人・人・人でごった返し。
 
さらに改札を抜け、旧JR特急乗り場に向かう通路、「歩く歩道」を進み新幹線駅構内へ。
 
2階コンコースを進むと、こちらは新幹線を降車したお客さんで一杯。
 
なお、特急への乗換時間に心配の声が挙がっていましたが、新幹線改札を出た床面には「しらさぎ」と「サンダーバード」乗り場への誘導表示がされ、大変分かりやすくなっていました。
 
これに沿って行けば迷う人もいないでしょう。
 

【2階コンコースの誘導表示】
 
こうして9時58分発の「はくたか号」に乗り福井市へ向かいましたが、新北陸トンネルを抜けるとすぐに「越前たけふ駅」、あっという間に「福井駅」に到着。
 
最短17分で行ける時間短縮効果は、距離的にも近くなったマインドにさせるものであり、大きな変化と改めて実感した次第です。
 

【敦賀駅で記念撮影。表情とは別に、内心大変喜んでいますので。】
 
こちらも人でごった返す福井駅周辺を抜け、新しく開業した「コートヤード・バイ・マリオット福井」ホテルヘ。
 
式典では、国会議員や省庁関係、JRや鉄道運輸機構など建設関係者、自治体議員、ハピラインふくい関係者などが一堂に会し、それぞれの開業を祝うとともに、主催者の杉本知事はもとより、国土交通大臣や地元国会議員を始めご来賓の挨拶では、「次は京都、大阪へ」との言葉がありました。
 

【式典の様子】
 
昨日のブログにも書きましたよう、計画完遂に向け、次は敦賀以西へ更なる延伸です。
 
その後は敦賀に戻り、やまなみ口改札を出る前に「ハピラインふくい」敦賀駅(旧JR敦賀駅)の地下通路へ。
 
実はこの地下通路の雰囲気が好きで、特急に乗る時は常にこちらを通っていましたが、「ハピラインふくい」の開業に合わせ、改修工事を行い雰囲気が一変。
 

【雰囲気がガラリと変わった地下通路。レトロ感を残してくれたことに感謝。】
 
「鉄道と港のまち」にふさわしい、赤レンガ倉庫を思い浮かべる基調となっていますので、「地下通路ファン」の方はぜひ覗いていただければ幸いです。
 
さらにこの後は、「みなとつるが山車会館リニューアル式典」に出席しましたが、これ以上は明日のブログに記載したいと思います。
 
いずれにしましても、駅構内に留まらず、駅前通りやotta(オッタ)の賑わいは見たことがないほどで、その流れは神楽通りまで続いていたものと感じました。
 
イベントのみならず、人の混雑やバスの運行など、安全面を配慮し対応する市職員を始め、関係者の皆さんのご尽力あってのこと。
 
献身的な対応に感謝する次第ですが、本日一日も大変かと思いますが何卒宜しくお願いいたします。
 

【ottaの様子。ここまでと言わずとも、この賑わいが持続的なものになればと。】

祝!北陸新幹線敦賀開業! 〜すべての道は敦賀に通ず〜

ブログ 北陸新幹線

長く続く企業や活動にはそれ相当の理由があるのかと思いますが、昨日は前身の「嶺南地区友愛会」時代から数えると30年以上続く、「ゆうあい倶楽部」の福祉施設訪問に参加してまいりました。
 
「ゆうあい倶楽部」は、嶺南地区友愛会の発展的解散に伴い発足した団体で、東洋紡や電力関係など旧友愛系の労働組合で構成するもの。
 
私自身、嶺南地区友愛会時代には事務局長を務めた愛着ある組織な訳ですが、市議会議員という立場上、今では顧問として活動に参画しているところです。
 
この福祉施設訪問は、同倶楽部の職域あるいは街頭カンパを通じ、頂戴した浄財を訪問先のニーズに応じた品物に代え、寄贈させていただくというもの。
 
昨日は、倶楽部の代表、事務局長、そして私の3人で、敦賀市・美浜町の児童養護施設や特別養護老人ホーム、社会福祉法人など6施設を訪問し、寄贈品を贈呈させていただきました。
 
各施設においては、毎年寄贈いただいた品を入居者や通所者さんが喜んで使っていただいていること、幾つかの施設ではお時間を頂戴し、現況や課題などのお話しをお伺いすることもでき、大変有意義な機会になった次第です。
 
お伺いした各施設はどれも社会にとって欠かせないものであり、お伺いしいたことも念頭に少しでも環境改善につなげられればと思います。
 
なお、こうして長く活動を続けてこれたのは、各職場や市民の皆様のあたたかいお気持ちがあってのことであり、この場を借りて感謝申し上げるとともに、「ほっとけんまち」を掲げる敦賀市が、多様性を認め合い、あらゆる世代が助け支え合う「地域共生社会」に向け、ご協力いただくことをお願いする次第です。
 
さて、カウントダウンを続けてきた「北陸新幹線敦賀開業」もいよいよ当日を迎えました。
 
計画から約半世紀を経て迎える敦賀開業に際し、これまでの計画から工事完遂に至るまで、携わってこられたすべての関係者の皆様に敬意と感謝を申し上げます。
 
いよいよ開業を迎え、私自身も気持ち躍るところですが、この後向かう新幹線駅の様子や開業祝賀会、市内で行われる各種イベントなどで「開業」を実感することになるかと思います。
 
また、金沢から敦賀への延伸により、北陸圏内の経済波及効果を大いに期待するところですが、意味合いにひとつ加わったのが能登の復興。
 
北陸三県が一体となって力強く政策を進めること、この先、小浜ルートでの大阪延伸を一日でも早く実現することが、能登を支えることにつながるとの思いのもと、「こころをひとつに能登」の気持ちをもって取り組まねばなりません。
 
そして、古から交通の要衝として栄えた敦賀にとっては「歴史の転換点」。
 
すべての道は敦賀に通ず。
 
「新幹線開業で敦賀は大きく飛躍した」と歴史の1ページに刻むか否かは、現世を生きる私たちに懸かっているとの気概をもって、さらに前進あるのみです。
 

【昨日、施設訪問の途中、泉ケ丘から撮影した敦賀市内。開業を待つ新幹線駅を中心に、光輝く我が郷土を誇りに思う次第。】

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