コミュニケーションを向上させ、進む「北陸新幹線工事」

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これは私だけかも知れませんが、報道機関としてどう対応するのか密かに注視していたTBSの情報番組「ひるおび!」での発言問題。
 
出演者の八代英輝弁護士が9月10日の放送で野党共闘について取り上げた際、共産党について、「共産党はまだ『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してませんから」などと発言。
 
これに対して、共産党の志位委員長が「どんな場合でも平和的・合法的に社会変革の事業を進めるということが、日本共産党の一貫した立場です」「『番組としての謝罪と訂正』をきちんと行うことを求めます」などとツイートし、TBSに抗議していた訳ですが、結果、昨日13日の放送の中で、同局のアナウンサーが「日本共産党の綱領にそのようなことは書かれていませんでした。訂正しておわびいたします」と謝罪した後、八代氏が「先週の私の発言についてですが、私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方、日本共産党はそれをたびたび否定していることも合わせて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」と説明し、自身も謝罪されました。
 
私自身が、この件を何故注視していたかといえば、公安調査庁の公式見解として「共産党は、武装闘争を唯一とする戦術を自己批判しましたが、革命の形態が平和的になるか非平和的になるかは敵の出方によるとする「いわゆる敵の出方論」を採用し、暴力革命の可能性を否定することなく、現在に至っています。こうしたことに鑑み,当庁は,共産党を破壊活動防止法に基づく調査対象団体としています。」と位置付けていることから来る訳ですが、確かに「綱領」にはないので反論するに値しなかったにしても、どこかしら圧力に屈した感が残ってなりません。
 
 →→→公安調査庁の見解はこちら
 
なお、付け加えるとすれば、八代氏は、「テレビで発言する者として、今後はより正確に、バランスに配慮し言葉に責任を持っていきたいと思います」と述べていて、これを局(TBS)としての見解を受け止めれば、政治や外交、エネルギーに関してもそのように責任を持って取り扱っていただきたいと思った次第です。
 
前置きが長くなってしまいましたが、本題は昨日開催された敦賀市議会の「新幹線対策特別委員会」。
 
3月定例会より本特別委員会の所属となり、今回で3回目の委員会となる訳ですが、工程遅延により敦賀開業が1年遅れたことの責任をどこか感じながら、毎回出席している次第。
 
つまりは、鉄道・運輸機構が沿線市町と連携のうえ工程管理を行うのが第一義としつつ、議会としても認識高くチェックの視点を持つべきとの考えであり、この日の委員会前には、同機構HPにある「金沢・敦賀間 工程・事業者管理連絡会議」や「同幹事会」の資料などを確認のうえ委員会に臨んだところです。
 
 →→→「北陸新幹線(金沢・敦賀間)工程・事業費の概況」はこちら(鉄道・運輸機構HPより)
 
この日の調査事項は、(1)並行在来線について、(2)北陸新幹線の整備状況についての2項目。
 
それぞれ要点だけご報告しますと、1点目の平行在来線に関しては、
◉営業区間を敦賀駅〜大聖寺駅(石川)の84.3km、18駅とし、資本金は20億円+約6.2億円(開業遅延に伴う鉄道・運輸機構出資分)
◉出資金に関しては、県(70%)、市町(20%)、民間(10%)を拠出者とし、県全体で支える経営体制を構築
◉運行計画については、運行本数を126本/日程度とし、通勤・通学の利便性向上と新幹線へのアクセス向上のため、朝夕の時間帯に快速列車を運行(結果、増便24本、うち快速8本)
◉運賃水準は、近隣先行県(石川など)や利用者負担(運賃収入)と行政負担のバランスを考慮し、営業開始から5年目までを激変緩和措置(定期外1.15倍、通勤定期1.15倍、通学定期1.05倍)としたうえで、6〜11年目を定期外1.20倍、通勤定期1.20倍、通学定期1.05倍(据え置き)に設定。
◉収支見込みは、過去実績から推測する開業年度の利用者2万人/日を維持するとの前提条件のもと、開業から10年後(令和16年)までの収入累計を約437億円。これに対し、支出累計は約507億円で、収支差では約70億円のマイナスと想定。
◉このマイナス約70億円に対しては、経営安定化策として、運賃値上げ抑制のため、収支不足の補填財源として「福井県並行在来線経営安定資金(仮称)」を設置し、基金総額70億円を県(50%)、沿線市町(50%)が拠出する。
◉このうち市町ごとの拠出は、新幹線試算からの固定資産税収入を念頭に、新幹線駅の有無などを総合的に勘案して決定され、これにより敦賀市の負担は6億3800万円となる。
 
(2)の整備状況については、
◉鉄道・運輸機構の工程・事業の概要によれば、敦賀駅工区は、計画工程より特段の遅延は発生しておらず、駅部はホーム桁までの構築が完了。
◉東口棟の建築工事については、令和3年9月より着手。
◉計画工程通り、駅部については令和3年10月末までに土木工事から建築工事に、駅終点部についても令和4年5月末までに土木工事から軌道工事に引き渡す見込み。
◉敦賀駅工区工程表においても、クリティカル(主要工程)に対し遅延なく、逆にいくつかは計画より先行して進んでいる。
◉遅延リスクに関しても特段の問題は確認されていない。
 

【整備状況資料の表紙。高架は延び、一部レール敷設もされてきているとのこと】
 
以上が説明内容であり、私や他の委員からもいくつか質問がありましたが、印象に残ったのが、並行在来線の赤字ありきの経営に関し、運賃など県民目線に立っているかという点に対する都市整備部長からの答弁。
 
「料金(運賃収入)か税金か。ひとつの交通インフラをどう支えていくかという視点で、地方鉄道のあり方、収益性を議論していくべきであり、県とも連携を取って進めていく。」
 
まさにそういうことと、私も理解した次第。
 
高速鉄道網、大動脈である新幹線を敷設することと引き換えに、今まで主役であった並行在来線が衰退していくようではいけませんし、そこには生活の「足」としてのインフラがあることから、負担を一方に押し付けるのではなく、他の民間鉄道会社とも連携のもと知恵を絞っていくしかない訳であり、その点は強く課題認識として持っておきたいと思います。
 
最後になりますが、開業遅れが明らかになった際に指摘された、鉄道・運輸機構の経営体質等に関しては、令和3年7月に公表された「鉄道・運輸機構改革プラン」に基づき、改革が進められるところ。
 
改革プランの中身を読むと、「対外的なコミュニケーションの強化」との項目があり、ここでは「本年4月には北陸新幹線建設局の設置に合わせ、同局職員や渉外担当職員を福井市、小松市に配置したところ、自治体からは、機構が身近になってコミュニケーションが取りやすくなったとの声をいただいている」との記載がありました。
 
この点は質問の中で少し触れさせていただきましたが、まさに敦賀市の担当部職員の声と同様。
 
両者の強い信頼関係なくして大プロジェクトの成功なし。
 
関係者の皆さんには、今後とも連携を強固に安全第一で作業を進めていただくことをお願いするとともに、私自身も役割を果たしていきたいと思います。

期待とワクワク感高まる「“本屋”でもない“図書館”でもない、新しい知の拠点」

ブログ 北陸新幹線

9月にもあろうかと言われる次期衆議院選挙ですが、元衆議院議長でもある伊吹文明議員は、既にこの選挙に不出馬を表明されている議員の一人。
 
この伊吹議員が、不出馬にあたって現在の政治の状況も振り返りながら、「国会議員の責任」として述べられた言葉にはこうありました。
 
「国会議員の責任」は、選挙区の主権を預かっていることに尽きます。国民主権と間接民主制が憲法の精神です。かつて「先生と呼ばれたい」「赤坂の料亭に行きたい」などの発言で批判された人もいましたが、本来の責務を自覚していれば、国会議員の仕事は自己抑制の伴う窮屈でしんどいものですよね。
また、中選挙区から小選挙区になり、衆院議員は各選挙区から1人です。自分に投票しなかった人の主権も預かっていることにもなる。最後は多数決ですが、他党の意見にも耳を傾ける責任と謙虚さだけは失ってはならない。
 
私がこの言葉から感じたのは、太字で強調した二つの認識。
 
この認識は地方議員とて同じことであり、長く国政でご尽力された重鎮の教えと思い、自身の胸にも留め行動していきたいと思います。
 
さて、28日に定例会を閉会した敦賀市議会ですが、昨日は新幹線対策特別委員会が開催され、駅西地区土地活用事業について調査を行いました。
 
具体的には、丸善雄松堂と編集工学研究所が検討を進める「知育・啓発施設に係る内装設計について」ということで、駅西広場の目玉とも言える複合施設内の大部分について、基本設計が整ったことを踏まえ、今後の方向性を確認すべく、設計者である両社を参考人としてお招きしての調査が行われました。
 
丸善さんらからの説明に入る前には、所管する都市整備部の担当から「設計・運営会社として選定した当初から、本施設や敦賀市の発展につなげるとの両社の熱意は変わることなく、今回も自信を持って提示させていただく」(書き留めまではしませんでしたが、このような言い回しであったかと)と、中々、委員会の場でここまで自信満々に、しかも情緒的に熱く語る担当もいないと思いつつ、それだけ彼自身も熱き情熱を持ってこのプロジェクトに取り組み、両社との信頼関係のもと仕事を進めているという自負と誇りの表れと、何か頼もしくも嬉しく感じ、思わずマスク越しに顔がニヤついてしまった次第。
 
一昨日の総合運動公園野球場のスコアボードと同様に、市や担当に強い思いや熱意があれば、それは相手方にも伝播をし、プラススパイラルの相乗効果を生むというもの。
 
まさにこの知育・啓発施設に関しては、私の目にも、所管部署と受注者ががっちりスクラムを組んで前進していると映り、ある種安心感を持って期待するものであります。
 
前置きが長くなりましたが、この施設は、当初より「人が行き交い、文化を育む港 敦賀が響き合う場」とし、「Place Of Ring Tsuruga」の頭文字を取った「PORT」である、「“本屋”でもない“図書館”でもない、新しい知の拠点づくりを目指します」とのコンセプトのもと進められてきているもので、私も幾度となく丸善雄松堂さんよりお話しを聞き、このめざす点については大いに共感しているものであります。
 
今回は、さらに施設の機能・活動の背景となる考え方として、「本を中心に、生き生きとした場が生まれる」との意味を有する「BOOK WARE」(ブックウェア)、「様々な本が行き交い、つながることで新たな体験を生む本棚空間」を表す「BIBLO Terminal」(ビブロターミナル:仮称)を加え、このワードにより、施設の存在意義や存在価値に具体的なイメージを重ねるということ。
 
さらに、施設の空間コンセプトについては、建物躯体の変更に伴い、先ほどの「PORT」というコンセプトを新しい空間に合わせ再編集(再設計と表現しないところが、丸善・編集工学研究所らしいと感じました)し、「World Tree 〜世界樹〜」とのコンセプトを掲げたとのこと。
 
これは、本を通じた市民の成長、多様な価値観、そして市民同士のつながり、敦賀と世界とのつながりを、空間としても表現していくとの意味であり、スケールの大きい、発展性あるものとして理解するところ。
 
プレゼンテーションにおいては、上記の説明に加え、各ゾーンのレイアウトの考え方やパースを用いた各アングルからの館内イメージも確認するなど、大変分かりやすく、熱意の伝わってくる時間となりました。
 
全てまではお見せできませんが、特徴的なパースのみ、以下掲載します。

【公園側から見た施設イメージ。奥の壁面には世界樹。】

【吹き抜け部分。1階面の本棚も上から見ると樹木の形。】

【2階の親子ひろばコーナー。読み聞かせや玩具コーナーを両サイドに配置。】
 
その後の質問時間では、私からは、吹き抜け部分に北前船や敦賀の港をイメージするという当初のコンセプトを踏襲するのであれば、よりダイナミックに表現すべきではないか(より“敦賀ユニーク”をアピールするとの観点)、人の賑わいや市民の日常使いとしての効果が発揮できるようワークショップスペースの位置を外からも人目につく場所にしてはどうかとの意見提起。
 
3万冊としていた蔵書数は躯体変更があっても確保できるのか、選書については市民へのマーケティングなどニーズの汲み取りは行うのか、多様な世代が集う場にしていくためのコンテンツとはなどの質問をさせていただきました。
 
他の委員の皆さんからも、開業後の運営面までを含め、活発な意見が挙がったことは、駅前の目玉になるであろう本施設に対する、期待の表れではないかとも受け止めた次第です。
 
予定では、今秋からいよいよ建築工事に入るこの施設。
 
2022年秋の開業をめざして進められる「“本屋”でもない“図書館”でもない、新しい知の拠点」に私自身、大変期待するところ。
 
7月からは、施設名称の公募も行うとのことであり、そうしたことも契機に、開業までを、ちびっ子からお年寄りまでが心待ちにするような、「ワクワク感の貯金」をタップリ膨らませることが出来る期間にしていければと、終始期待高まる一日となりました。

北陸新幹線敦賀開業まで、あと「1014日」

北陸新幹線 敦賀市議会

全国の主要都市にて集団接種会場の設置がされるなど、加速する新型コロナウイルスワクチン接種ですが、ここ敦賀市でも、いよいよ「16歳以上64歳以下」の方に対するワクチン接種実施について周知がされました。
 
詳しくは、以下の敦賀市ホームページをリンクしますので、そちらをご覧いただきたいと思いますが、予約開始日時等は次の通りです。
 
→→→敦賀市HP「新型コロナウイルスワクチンの接種について」はこちらから
 
【接種券発送時期】
 令和3年6月24日(木)
 
【予約開始日時】
①7月1日(木)9時から
 ・基礎疾患ありで通院、入院されている方
 ・肥満の方(BMI30以上)
 
②7月5日(月)9時から
 ・介護、障がい施設にお勤めの方
 ・子育て支援施設、教育施設にお勤めの方
 ・仕事で医療、介護、子育て施設に出入りされている方
 
③7月7日(水)9時から
 ・訪問診療利用者のご家族
 ・中学3年生以下のお子さんのいる世帯の方
 
④7月12日(月)9時から
 ・上記以外の方
 
【接種開始時期】
 7月上旬
 
【予約方法】
 WEBまたは電話(コールセンター、医療機関)
 
重篤化やクラスター発生のリスク等を踏まえ、市の新型コロナウイルスワクチン接種事業実施本部が検討を重ね設定した優先順と思いますので、64歳以下の市民の皆さんはどうか冷静に予約等に進んでいただき、円滑な接種にご協力いただけますようお願い申し上げます。
 
さて、市議会のほうは、昨日より特別委員会が開催され、私は所属します「新幹線対策特別委員会」に出席しました。
 
新幹線整備を所管する都市整備部より、調査事項のうち「駅西地区土地活用事業」については、駅西エリアA、Bゾーンのパース図の一部変更や複合棟(知育・啓発施設が入る棟)の意匠変更(屋根形状変更)に関する事項、7月7日(水)には、地元住民を対象にした「低層棟・複合棟建設工事」の説明会を開催する旨、説明がありました。
 
また、報告事項に関しては、「(1)並行在来線」について、当初280億円と見込んでいた初期投資額を、44両の車両新造(88億円)からJRの現使用車両・中古車両32両の資産譲渡(10億円)することなどにより、154億円まで縮減したこと、開業準備(出資金の一部)に関しては14億円から20億円に増加となるものの、沿線市町の負担とはならないことなどの説明がありました。
 
次に、「(2)北陸新幹線敦賀駅の発車メロディー」については、敦賀らしい、ご当地発車メロディーを7月1日から9月10日に掛けて募集するとのことで、募集内容や募集資格、方法などについて説明がありました。
 
今後、敦賀市ホームページを始め、広報つるがや嶺南ケーブルネットワーク、敦賀FMハーバーステーションなど、あらゆる媒体を活用し応募周知を図っていくとのことでしたので、皆さんも是非応募してみてくださいね。
 
最後に、「(3)整備状況」については、先の「工期延長」となったことを受け、金沢・敦賀間工程・事業費管理連絡会議や幹事会を通じ、鉄道・運輸機構と沿線自治体がより連携を強めた工程管理をしていること、事業費は認可範囲内であること、敦賀駅工区の工期に関しても特段の遅延は発生していないとの報告がありました。
 
前回の特別委員会で、「工程管理の見える化」を図るよう要望したところ、今回は鉄道・運輸機構の概況や工区工程表などを資料に添えていただくなど、反映いただき感謝。
(ちなみに工程表などは、鉄道・運輸機構HPからも見ることが出来ます)
 
見える化により気づくこともあろうかと思いますし、私は、潜在する遅延リスクなど、悪い情報こそ早く把握をし、先手先手で対応を図ることが重要と考えるため、引き続きこうした形で双方でチェックをしながら進めていければと考えるところです。
 
委員会に臨むにあたっては、事前確認とばかりに、10日ほど前に敦賀駅前立体駐車場屋上から新幹線工事の現場を眺めてきて訳ですが、この日の夕方は、「開業まであと何日なのか」が気になり敦賀駅に。
 
すると、敦賀工業高生が作成した、開業までの「カウントダウンボード」は「1014日」を表示していました。
 ※起点は、あくまでも敦賀市が独自に設定した「2024年3月31日」を開業日としたもの。
 

【オルパークに設置されているカウントダウンボード。裏面は敦賀気比高生が描いた氣比神宮と新幹線。】
 
ハード整備に加え、いわゆるソフト面についても、まちづくり人材育成の強化に取り組む敦賀市ですが、「1014日」は長いのか短いのか。
 
これらが実効的な取り組みになることを期待しつつですが、ある市の部長さんが仰った「ワクワク感を定期貯金」の言葉にあるよう、開業に向けた気運を徐々に高め、市民の皆さん全体で「ワクワク感」を盛り上げていければと思うところです。
 
これは、一部の人達で盛り上がるのではなく「全体で」というのが味噌でして、この新幹線開業も持論である「個別最適でなく全体最適」のまちづくりにつながる、ひとつのターニングポイントであると捉え、今後も役割を果たしていく所存です。
 

【立体駐車場屋上から見た北陸新幹線工事の様子(福井方面)】

【立体駐車場屋上から見た北陸新幹線工事の様子(車両基地方面)】

【駅西エリアでのホテル建設工事の様子】

新幹線対策特別委員会にて現況を確認!

ブログ 北陸新幹線 敦賀市議会

冒頭、事実関係だけ一点ご報告いたします。
 
以前に私や他の敦賀市議会議員が問題視していた、3月5日の衆議院内閣委員会における「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法の一部を改正する法律」審議における斉木武志議員の発言(敦賀市職員が本法案を「カビの生えた法案」と揶揄している)について、昨日開催された敦賀市議会の原子力発電所特別委員会の場で委員から、これに対する敦賀市の対応について質問がされました。
 
敦賀市からは、斉木議員の発言は事実と異なるものであるだけでなく、敦賀市の意思に反するものであり誠に遺憾であることや、この発言が立地自治体と国との信頼関係を損なわせる恐れがあること、今後このようなことがないよう記した「抗議文」を既に議員に対し送付している旨の説明があったとのこと。
 
敦賀市のこうした対応を見れば、国会の場で発したこの発言の重大さがご理解いただけるのかと。
 
私見を述べることは一切しませんが、「地元」から抗議までされた斉木議員が今後どのように対応されるのかだけは、「地元」市議の立場としてしっかりと注視していく所存です。
 
さて、私はと言えば、昨日は新幹線対策特別委員会に出席。
 
本委員会に関しては、これまで所属外でしたので、委員会傍聴にて調査状況の把握に努めてきましたが、今回からは委員として出席。
 
2023年春開業予定から1年遅れとなったことも受け、工程管理や受け皿づくりの具現化に向け、益々重要な委員会になるとの認識のもと、初の委員会に臨みました。
 

【北陸新幹線敦賀駅舎から北側の工事状況(10日ほど前に撮影)】
 
今回の調査事項は、以下の通り。
 
1.駅西地区土地活用事業について
2.新幹線駅前広場について
3.報告事項として
(1)北陸新幹線建設負担金について
(2)並行在来線について
(3)北陸新幹線の整備状況について
 
1.駅西地区土地活用事業に関しては、①知育・啓発施設解説準備状況、②ホテル建設工事(説明会)概要、③駅西地区土地活用資金スキームの見直し、④公園レイアウトの項目について。
 
コロナ禍にはありながらも、知育・啓発施設については、市民の皆さんからより多くの声を反映すべく、引き続きネットワーキング活動を継続することやホームページのスタイル、施設通称の応募方法について説明がありました。
 
ホテル建設に関しては、2月15日に近隣地区(鉄輪町1丁目、2丁目、白銀町)の住民を対象とした説明会を開催したうえで、2022年6月末の竣工に向け来月より工事着手すること、資金スキームについては、知育・啓発施設整備費に国庫補助金を充てることにより、広場維持管理費のランニングコストを抑えることが出来る仕組みを構築すること、公園レイアウトに関しては、昨年11月に行った社会実験イベントの結果も踏まえ、ウッドマウンテンやベンチ、イベントやケータリングを行うための水・電源を確保することなどを確認しました。
 

【現時点での駅西公園レイアウト計画図】
 
次に駅東側(木の芽側)の駅前広場については、木の芽川整備までを含めたパース図がお披露目され、具体的イメージが沸いた次第です。
 

【新幹線駅前広場(やまなみ口)のパース図】
 
報告事項に関しては、現時点における敦賀市の建設負担金が約8.6億円(工期延期前より約6千万円増)になること、並行在来線については、令和4年開業としていたものを令和5年3月頃の開業に見直しすること、北陸新幹線の整備状況については、各工事区間の進捗状況を確認のうえ、1年延期の要因のひとつである敦賀駅工区に関しては、クリティカルパス(主要工程)が約1ヶ月半先行して進んでいる旨の説明がありました。
 
私自身、説明を受けての質疑では、各項目において不明に思う点、とりわけ工事工程に関しては、突如の1年延期となったことの反省として、本委員会としても精度を上げて進捗確認をしていくべきとの考えのもと、資料の見直しについて意見させていただきました。
 
理事者からの説明により、進捗率だけでは真値の工程感が見えないことも良く分かりましたので、ここは発電所の工程管理と同じく、今後はクリティカルパスに重きを置きチェックしていきたいと考えます。
 
北陸新幹線敦賀開業に向けては、駅舎を始めとする工事のみならず、駅西・東の開発など、今後は目で見て分かる変化が生じてきます。
 
ハード整備はハード整備でもちろん大事なこととして、同じか、それ以上に大事なのはソフト面。
 
即ち、開業に向けては、市民の皆さんにより積極的且つ丁寧に説明・アナウンスをすることでワクワク感を高め、敦賀全体の機運を高めていくこと。
 
この点に関しては、理事者任せにすることなく、自身もPR隊となって、積極的に役割を果たしていきたいと思います。

2024年春の開業に向け再出発!

ブログ 北陸新幹線

敦賀気象台データによると昨日の日照時間はゼロ、最大瞬間風速18.7m(13:43)。
 
みぞれ混じりの雨が強く降ったり止んだりで、鉛色の曇天続きに気も沈む方も多いかと思いますが、私はこの天気が嫌いではありません。
 
何故なら、これこそがまさに北陸の冬だからであります。
 
昨日もそんな話をしたところですが、時折登場する芭蕉の句「名月や北国日和定めなき」は気まぐれな敦賀の天気(季節は違いますが)を詠んだものですし、何よりこの厳しく暗い雰囲気の冬があるからこそ、春の訪れが待ち遠しく、倍嬉しいと思う訳であり。
 
古よりこうした気候、風土のもとで培われてきたのが敦賀人の気質なのであり、逆にこのような天候が温暖化で変わってしまってはその風土まで変化してしまうのではと危惧するところです。
 
そのような思いのもと、年末年始に掛けては悪天候に加え、さらに冷え込みが厳しくなるとの予報でありますが、これが北陸だと割り切り、ポジティブに過ごしていきたいと思います。
 
さて、そんな昨日は、安倍前首相「桜を見る会」の議院運営委員会質疑、新型コロナの変異種国内初感染、関西電力の使用済み核燃料中間貯蔵について年内の県外搬出先明示断念、大飯発電所協力会社作業員4名のコロナ感染などなど、取り上げたいことが盛り沢山の一日でした。
 
これらのニュース素材からすると、かなりマニアックな部類に入るかも知れませんが、先日お伝えしました鉄道建設・運輸施設整備支援機構トップの人事に関する話題。
 
北陸新幹線金沢-敦賀間の開業遅れと建設費増額を受け、北村隆志理事長と小島滋副理事長が来年1月5日付で退任すると発表したことはご案内の通りですが、25日副理事長の後任に国土交通省の水嶋智官房長を充て、体制強化を図るとの報道がされました(理事長の後任は調整中)。
 
赤羽一嘉国交相は同日の記者会見で「(北陸新幹線整備の)工程や事業費の管理体制、関係者との情報共有に問題があった。国交省としても監督を強化し、一日も早い開業に向けて取り組む」と話したとのこと。
 
水嶋氏の起用については「鉄道行政に精通し、組織のマネジメントにも十分な指導力を発揮している。再度同じようなことを起こしてはならないという思いだ」と説明。
 
副理事長に就任する水嶋氏は令和元年7月から鉄道局長を務め、今年7月に官房長に就任していたと結ばれています。
 
何故、このマニアックな話題を持ち出したかというと、実はこの水嶋氏、国交省鉄道局長時代の昨年11月にこの敦賀の地にて「北陸新幹線と観光地域づくり」をテーマにご講演され、その内容に私、感銘を受けた方なのであります。
 
ご講演の内容はしかと当時のブログに書き留めていますので、是非以下よりご覧いただきたいと思います。
 →→→新幹線は地域と地域をつなぐもの(2019年11月11日のブログより)
 
「敦賀は、物流の拠点、港と鉄道のまちとして栄え、国交省そのもののまちであり、この地で講演出来ることが光栄である」と敦賀を訪れたかった理由から始まった講演は、北陸新幹線のスペックや特徴、敦賀以西、新幹線を活かした観光地域づくりなどについてご自身の想いを込めて熱く語られた姿が今も記憶に焼き付いています。
 
話しぶりや立ち振る舞いからも人格者の雰囲気があり、こうした人物こそ国の中枢にいて欲しいと思った訳でありますが、その水嶋氏が鉄道運輸機構のまさに「立て直し」のため副理事長の座に就かれることに国交相側の本気度を感じるとともに、その手腕に大きな期待を寄せるところであります。
 
工期遅延の大きな要因となっている敦賀駅工区でありますが、再延期は許されない状況の中、水嶋副理事長のもと、安全第一で計画工期内での完成を達成されることを切に願います。
 
先ほどリンクした、当時の「やまたけブログ」の結びにはこう書いてありました。
 
『ハードをまちづくりにどう生かすかは、その土地に住む皆さんの思いと心意気!局長が仰られた「成功の答えが敦賀にはある」との言葉を胸に、その輪を広げ、市民全体で盛り上げていきましょう!』
 
私のこの思いは、工期が順調であろうが遅れようが、今も全く変わっていません。
 
敦賀に思い入れがあり、超頼り甲斐がある副理事長を迎える機構とともに、より一層の信頼関係を構築し、目標改め2024年春の開業に向けて出発進行!
 
冒頭の天気と同じく、厳しい冬を乗り越えた敦賀に最高の春が訪れるよう、市民一体となって頑張りましょう!
 

【どこかの段階で目標時期を修正しなくては】

鉄道建設・運輸施設整備支援機構に業務改善命令

ブログ 北陸新幹線 活動報告

これが、日本における責任の取り方というのでしょうか。
 
国土交通省は22日、北陸新幹線金沢―敦賀間の開業遅れと建設費増加は管理体制に問題があったとして、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸整備機構)に業務改善命令を出しました。
 
鉄道・運輸整備機構は2003年に、日本鉄道建設公団と運輸施設整備事業団が統合して発足した独立行政法人ですが、こうして国交省が機構に改善命令を出すのは初めてのこと。
 
国交省の鉄道局長が22日午後、機構の北村隆志理事長を同省に呼び、命令文書を手渡し、来年1月29日までに改善内容を報告するよう求めたとあり、機構のホームページにも「命ぜられた事項について、速やかに改善方策の検討を行い、その結果を国土交通大臣へ報告いたします」と真摯に対応する旨が示されています。
 
さらには、機構の北村理事長は記者団の取材に「代表者としての責任を明確にする」として、年明けに辞任すると表明したそう。
 
沿線自治体の首長を始め当該エリア選出の国会議員などから厳しく管理監督責任を問われているのは、国交省も同じかと思うのですが、来年度予算編成が整ったこの時期に、事は一旦落ち着いたとばかりに、何か一方的に機構に責任を押し付けるかのような一連の構図に、私は何か腑に落ちない違和感を感じたところです。
 
機構ホームページの最後には「今後、再び機構に対する信頼を取り戻し、沿線自治体の皆様のご期待に応えることができる組織となれるよう、関係者と密接に連携をとりながら、改善に取り組んでまいります」と締め括られていました。
 
私の12月定例会の一般質問において、まさに地元敦賀市と機構の信頼関係について問うたところ、市からは「機構との信頼関係に揺らぎはない」との確固たる答弁がありました。
 
工期延期に費用増加、そして公表の遅れと責められて当然の部分はあるにせよ、市と事業者の強い信頼関係無くしては真のプロジェクト成功につながらないと考えることから、引責辞任する理事長の思いも汲み取りながら、今後さらに連携を密に士気高く事業を進めていかれることを切に願います。
 
さて、話しは変わり、定例会が終われば皆さんにご報告ということで、早速、昨晩開催された「ゆうあい倶楽部」さんの幹事会の場にてお話しさせていただきました。
 
やはりコロナの関係で集合形式での会議が久しく開催されていなかった同倶楽部ですが、その間役員の交替などもあり、顔合わせが出来たことは大変良いことであり、何か微笑ましい雰囲気になるのはオフライン(対面)ならではと感じたところ。
 
活動報告においては、旬の話題として、今ほどの北陸新幹線敦賀開業延期の件や閉会したばかりの12月定例会のトピックスなどを盛り込み、約20分間耳を傾けていただきました。
 


 
時間の関係で質疑までは出来ませんでしたが、その点はホットラインでご意見頂戴出来るようお願いしたところ。
 
こうして身近な存在であることと市政や政治に少しでも関心を持ってもらう(政治参加)によって、まちも良くなると思えば、やはり有権者の皆さんに議会や活動であったことをフィードバックしていくというのは、議員の責務であり役割。
 
しつこいようですが、私の報告会は特定の地域や団体に限らず、広く開催することとしております。
 
コロナ禍でオファーも難しい面もあろうかと思いますが、参加者が1人でも2人でも機材一式持って喜んでお伺いしますので、是非ともお気軽にお声掛けいただけますようお願いいたします。
 
本日は「やまたけ報告会」のセールスまで。
 

【沓見から見る野坂岳。昨朝は青空と雪、田んぼのコントラストが絶妙に幻想的でした。】

北陸新幹線敦賀駅工区の現場を視察

ブログ 北陸新幹線

天気予報はズバリ当たり、昨日の敦賀は夜になって雪。
 
夜半には道路もうっすらと白くなりました。
 
ここ2年、雪のない生活でしたので、今日は特に車の運転などに注意いただきたく存じます。
 
昨日は午前中に福井新聞の速報メールが届き、コロナ情報かと思えば「原子力規制委員会が日本原子力発電本社に立ち入り調査開始」とのタイトル。
 
敦賀発電所2号機の審査資料を書き換えた問題を巡り、事業者に立ち入り調査をするのは規制委員会発足後初めてということで注目されていることは理解しますが、速報にまですることかといささか狙いを勘繰ってしまったところ。
 
日本原電のほうは「丁寧且つ誠実に対応する」との発言に基づき、本日も続く検査に対応するとしておりますので、その結果を冷静に見守っていただきたいと思うところです。
 
さて、今定例会でも5人の議員が一般質問で取り上げました北陸新幹線敦賀開業の工期延期問題ですが、昨日は敦賀市議会にて北陸新幹線整備状況に関する行政視察を行いました。
 
本件に関しては、市の都市整備部より、国の検証委員会による工期短縮、費用縮減についての検討状況などを適宜情報提供いただいており、机上のイメージは出来ているものの、議員の立場で現場視察するのは、ほぼ1年ぶりでありました。
 
視察の方は現場メインということで、坂ノ下から道口へと続く「車両基地」、そして工期遅れの大きな要因ともなっている「敦賀駅工区」へと進みました。
 
まず、12両(長さ300m)7編成の北陸新幹線を納める「車両基地」については、盛土が7割完了。
 
2日に1回検査を行う「仕業検査庫」や「総合事務所」など、これから20棟もの建設工事を行うとのことでしたが、こちらは計画通り工事を進めているとのこと。
 


 
続いて「敦賀駅工区」においては、国内最大級の1000tクレーンを据え、河川(木の芽川)を跨ぎ桁を掛ける工事、駅幅40mに特殊な大型桁を掛ける工事等が技術を要する難工事となっているとのことで、その状況を間近で確認するとことが出来ました。
 


 
敦賀駅舎に関しては、決して弁明のために用いた訳ではありませんが、工事の規模感に関して言えば、富山駅と比較すると敦賀駅の高さ37mは1.5倍。
 
阪神・淡路大震災、東日本大震災を踏まえ、設計上の強度を増した構造に関しては、鉄筋量が富山駅の3.3倍、コンクリート量は2.6倍、45m地下まで打ち込んでいる柱の太さは2.0m(富山駅は1.2m)とのこと。
 
また福井駅と比べると、1面2線の福井駅に対し、敦賀駅は2面4線。
 
高さは、福井駅19m、敦賀駅は37m。
 
1階コンコース、2階新幹線ホームの福井駅に対し、1階在来線、2階乗換コンコース、3階新幹線ホームの敦賀駅は構造的にも複雑であるとの説明がありました。
 
検証委員会においては、現在工期については1年半から1年に短縮、費用に関しては2880億円増から222億の縮減との中間報告がされていますが、この敦賀駅舎工事では、クレーンなど重機や作業人員の増、土木工事と建設工事の工程効率化、工法の見直しなどを行うとのこと。
 




 
なお、この日説明対応をされた鉄道建設・運輸施設整備支援機構の大阪支社長さんからは工期遅れ、地元への報告遅れに対して謝罪の言葉がありました。
 
こうして正味1時間ほどの視察でありましたが、現場を間近に見て、悪天候の中でも作業されている様子や真摯に説明対応される関係者の皆さんの姿を拝見するに、この難を極める工事をとにかく安全第一で進めていただくことを願う次第。
 
聞くところによれば、現在駅舎工事で働く作業員は、土木・建築を含め300人とのこと。
 
国土交通省自らが、建設現場の働き方改革を謳っておりますので、その点にも十分配慮された管理を併せてお願いしたいと思います。
 
何はともあれ、本視察により、机上と現場のイメージが合致しましたので、今後本件に関する動きに対しては、より冷静に現場実態や思いとの乖離なきよう留意し、自身の立場においても対応していきたいと考えます。

美浜発電所3号機と北陸新幹線は前進あるのみ

ブログ 北陸新幹線 原子力

一般質問2日目の敦賀市議会。
 
昨日は6名の議員が登壇され、図書館や子育て・保育環境、鳥獣被害、介護、健康増進にふるさと納税まで幅広い視点の質問がされました。
 
どの質問も興味深く、私にとっては新たに知ることも多々あり勉強になりました。
 
今日は最終日。
 
本日登壇される議員さんは、期数を重ねた方が多いので、質問の内容は勿論、理事者とのやり取りのテクニック的な部分もしっかり学んでいきたいと思います。
 
さて、昨日は議会と並行して福井県内では大きなニュースが2つありました。
 
1点目は、原子力の関係。
 
関西電力が40年超運転を目指す美浜発電所3号機について、美浜町議会は原子力発電所特別委員会を開き、再稼働を求める請願を賛成多数で採択。
 
町議会として事実上の再稼働同意を示したとのこと。
 
2点目は、北陸新幹線の関係。
 
2023年春の開業が遅れる見通しとなった北陸新幹線金沢〜敦賀間の工期短縮、建設費縮減策を検討する国土交通省の検証委員会が9日、開業遅れを1年半から1年に短縮、2880億円増大する見込みの建設費は222億円縮減できるとした中間報告を取りまとめたとのこと。
 
国土交通省が同日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(与党PT)に報告、与党PTの細田博之座長は、検証委員会の中間報告を受けた後、報道陣に対し「説明を受けた。あす(10日)協議したい」と述べたとあります。
 
真っ先に、工程延期期間が1年に短縮されたことに対しては、自身の一般質問でも述べた通り、「どこまでのリスクを見込んだのか」が頭に浮かびましたが、検証委員会曰く、冬季や作業員不足、加賀トンネルのひび割れなど「想定内のリスクは含んだ」との言葉にやや安堵。
 
今敦賀市議会定例会においては、私を含め5名の議員が質問項目に挙げている北陸新幹線敦賀開業工期延長問題ですが、残る質問者は本日の和泉明議員のみ。
 
おそらく、この中間報告の点にも触れて質問されるものと思いますので注視したいと思います。
 
与党PT前につき、理事者もあまり答えられないのかもしれませんが…。
 
先にありました美浜発電所3号機の件は、町議会の冷静な判断を尊重。
 
粛々と再稼働に進むことを願うばかりです。
 
思えば、原子力発電所と高速交通網整備という2つのテーマは、福井県の成長の歴史に欠かせないものであり、それは今もこれからも進化を遂げながら変わらないものと考えます。
 
敦賀市は、この2つに深く関わる中枢都市。
 
半世紀に亘る原子力との共存、古より交通の要衝、結節点であることの自負を持って、引き続きこれらの課題を乗り越えるべく対応していきたいと考えます。
 

【写真は水晶浜から見た美浜発電所3号機(本年3月撮影)荒波乗り越え再稼働へ】

原子力と北陸新幹線。安全より優先すべきものなし。

ブログ 北陸新幹線

菅総理の所信表明演説で「2050年温室効果ガス実質ゼロ」が述べられて以降、新聞で「温室効果ガスゼロ」の文字を見ない日はないような気がしている今日のこの頃。
 
この野心的目標の達成に向けては、超現実的で具体的な政策としなければならず、現時点においてその鍵を握るのは「原子力発電」と「再生可能エネルギー」であることは間違いありません。
 
そうした中、11日には東北電力女川原子力発電所2号機再稼働に向けた宮城県知事の地元同意、また昨日12日は、地元福井県では、高浜町議会が臨時本会議にて40年超えとなる関電高浜発電所1,2号機の再稼働を求める請願を賛成多数で採択。
 
全国初となる再稼働に町議会が事実上同意したこととなり、議長が月内にも正式表明する見通しとされています。
 
さらに、視察に伺ったばかりの美浜発電所3号機の再稼働に関しても、12月定例会で判断していく旨、町会議長が述べられたとの報道もあり、年内に方向性が示される可能性が高くなってきています。
 
もうひとつ、発電プラントではありませんが、11日の原子力規制委員会の定例会見において、リサイクル燃料貯蔵(RFS)の使用済み燃料中間貯蔵施設(青森県むつ市)が新規制基準に適合していると認める「審査書」を全会一致で決定し、事実上の「合格」。
 
RFSは2021年度の事業開始を目指す考えに「変更はない」と述べるなど、課題解決に向け、一歩づつ前進している状況にあります。
 
これら、原子力施設で物事を進めるにあたっては、もちろん民間企業である以上、目標とする完成時期や設定した工期はあるものの、従事する関係者皆の認識は、「工程ありきではなく安全最優先」。
 
言い換えれば「安全に勝る優先事項はない」のであり、従前より国民の皆さんからも求めれらてきたことでもあり、地元の皆さんのご理解なくして進まないとの思いと併せ、さらにこのことを文化(意識しなくても出来る)として醸成していくことが不可欠と考えるところです。
 
話しは変わり、地元新聞では連日1面を飾る「北陸新幹線敦賀開業の延期」問題について。
 
国土交通省の鉄道局長と鉄道建設・運輸施設整備支援機構の理事長が12日に福井県庁を訪れ、杉本知事並びに畑県会議長に対し、北陸新幹線金沢〜敦賀間について、2023年春の開業が1年半遅れ、建設費が2,880億円膨らむとの試算を報告し謝罪。
 
杉本知事は「何を守ろうとしていたのか」と厳しく批判、畑議長は「福井県はなめられていると感じる。是が非でもやるという態度が見えない」と強い不信感を示したとのこと。
 
また、その後の福井県議会に対して行われた説明会では、県会自民党が質疑を拒否し退席したとも報道がされています。
 
質疑拒否に関しては、地元の声なども踏まえ、こういう場面でこそ徹底質疑にて問題の本質を追及すべきではと思うところでありますが、県議会レベルでの意思表明とはこういうことなのでしょうか。
単なるパフォーマンスでないことを願いますが…。
 
本件に関しては、国政においても与党プロジェクトチームが「了承せず」とするなど、12月中旬までに示される詳細内容をもって、何らかの方向性が示されるのかと推定する訳でありますが、こちらは原子力と違い、元々設定した開業時期を「何が何でも守るべし」との雰囲気にあります。
 
計画のスパンが長期であることや、延期となった場合の沿線地域経済、受け皿づくりや第3セクター鉄道会社など、影響の範囲がとてつもなく大きいことから、感情的になるのも致し方ないのかも知れませんが、どこか私としては「何かを犠牲にしてでも工期は守れ」、「安全よりも工程最優先」と聞こえて仕方ありません。
 
この受け止めは、あくまでも報道を見る限りのものであり、工事を管轄する鉄道・運輸機構の説明資料は追って、我々市議会議員にも郵送されてくるとの連絡を受けましたので、自分の目で見、実態もお伺いしながら、遅れた理由は止むを得ないものなのか、設備としての「安全」と作業現場の「安全」、設計者の「安全」(いずれも過重労働や精神的な追い込みの観点を含む)をしっかり確保したうえで、「安全を蔑ろにしない適正な工期」が示されるよう確認していきたいと考えます。
 
原子力も新幹線も最前線の現場労働者の皆さんあって進むものであり、そこにある皆さんの思いや安全を踏みにじることだけは絶対あってはなりませんので。
 

【北陸新幹線敦賀駅周辺の上空写真(令和2年6月頃のもの)】