「郷土を思う」みなとつるが山車会館リニューアル式典                

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

北陸新幹線敦賀開業で大いに盛り上がる福井県ですが、併せて報じられる敦賀以西の延伸に関し、ネット上では「ルート論議」が再燃。
 
一時は、Xで「#米原ルート」がトレンド入りしたほどですが、私のXポストに対しても「正直新大阪までの延伸は課題では済まされない状況にしか見えません。少なくとも京都を縦断するトンネル工事自体、これは大袈裟でなく国土を破壊するに等しく、調整は不可能に見えます。」とのコメントあり。
 
私からは「敦賀以西に関しては、日本海側と太平洋側の2面活用と、特に災害時に東京・大阪間の大動脈を多重化する観点から小浜ルートが必要かと考えます。」と国土軸形成からの視点で回答。
 
その後も何度かやり取りしたものの、当然答えは出ず。
 
また意外なことに、巨大で高スペックの敦賀駅を見るに、北陸新幹線は敦賀が最終地点のイメージがあり、実は以西への延伸は考えてないのではとのコメントも。
 
もちろんそのようなことは無い訳ですが、こうしたイメージや論調を払拭するためにも、「以西」の調整を早期に行なっていただかなくてはなりません。
 
さて、開業に話しを戻しますと、訪れる観光客はもとより、こうした機会に市民の皆さんに一層知っていただきたいのが、敦賀の歴史や文化。
 
この2日間は、まさに歴史と文化が詰まった「敦賀市立博物館」と「みなとつるが山車会館」でも多くのイベントが開催され、とりわけ「つるがの山車まつり」のメイン、山車巡航では引き手が満員となるなど、大変盛況だったとのことで嬉しい限り。
 
なお、「みなとつるが山車会館」に関しては、先日終えた改修工事を踏まえ、16日にはリニューアル式典が行われ、私も出席。
 
リニューアルの詳細は、内覧会の模様を記した2月27日のブログをご覧ください↓
 
 →「つぬが千年の祭り」〜みなとつるが山車会館がリニューアル〜
 
また何と、一日館長を務めたのは、敦賀市出身の俳優 大和田伸也さん。
 
改修した大型シアターのナレーションも務めていただきましたが、漂うオーラ、ご挨拶で聴いた生の声はよりズシリと響く、重厚感がありました。
 

【テープカットをする左から馬渕清和 敦賀市議会議長、米澤光治 敦賀市長、大和田伸也さん、上野弘 教育長】
 
ご挨拶であった、大和田さんの「郷土敦賀のためにお役に立ちたい」との言葉も響きましたが、リニューアルに花を添えていただき、誠にありがとうございました。
 
この後、自身二度目となるシアターを観せていただきましたが、大和田さんのナレーションとともに敦賀の祭りの歴史を感じ、最後に実物の山車が登場するシーンでは、観客から拍手が起こるほどの迫力。
 
何度観ても素晴らしいと感じた次第。
 
観光とは、地元の人が自慢にしている宝(光)を観ていただくもの。
 
敦賀には、その宝が沢山あり過ぎて磨き切れていないと言われますが、新幹線開業を機に、こうして地元の皆さんが、地元の歴史・文化を再発見することこそ大事なこと。
 
敦賀にお住まいの方はもとより、大和田さんのように、敦賀を離れて暮らしていても「郷土を思う」。
 
郷土への誇りや愛着であふれる、そんなまちづくりに努めていきたいと思います。

「人・人・人」の新幹線開業日

ブログ 北陸新幹線

「歴史の転換点」北陸新幹線金沢ー敦賀間開業に沸く福井県。
 
まず、福井新聞朝刊がお正月かと思うほどの分厚さと広告の量にまず驚き、続いて同社では「敦賀 歓喜の発車」のタイトルでWEB号外を発行。
 
東京行きの1番列車が敦賀駅を出発する写真が大きく掲載されていました。
 

【開業記念にWEB号外を掲載します】
 
一方、敦賀に向かう東京発の1番列車「かがやき501号」の出発を、若狭地方出身のXでつながる友人(その名も「若狭7:30」さん)が見送ってくれ、その様子をXポスト(投稿)。
 
こちらは記念すべき、1番列車を表示する出発案内表示。
 
行き先「敦賀」が誇らしげに「かがやいて」見えました。
 

【東京駅の出発案内表示。若狭7:30さん、お見送りありがとう!】
 
そうして1番列車が無事出発し、いよいよ開業を迎えるなか、私は「北陸新幹線金沢・敦賀間しゅん功開業式・祝賀会およびハピラインふくい開業祝賀会」に出席するため、敦賀駅の「まちなみ口」(西口)へ向かうと、同じく開業を迎えた「ハピラインふくい」の記念切符?を求めるお客さんで長蛇の列をなしていたほか、駅出口に構内も人・人・人でごった返し。
 
さらに改札を抜け、旧JR特急乗り場に向かう通路、「歩く歩道」を進み新幹線駅構内へ。
 
2階コンコースを進むと、こちらは新幹線を降車したお客さんで一杯。
 
なお、特急への乗換時間に心配の声が挙がっていましたが、新幹線改札を出た床面には「しらさぎ」と「サンダーバード」乗り場への誘導表示がされ、大変分かりやすくなっていました。
 
これに沿って行けば迷う人もいないでしょう。
 

【2階コンコースの誘導表示】
 
こうして9時58分発の「はくたか号」に乗り福井市へ向かいましたが、新北陸トンネルを抜けるとすぐに「越前たけふ駅」、あっという間に「福井駅」に到着。
 
最短17分で行ける時間短縮効果は、距離的にも近くなったマインドにさせるものであり、大きな変化と改めて実感した次第です。
 

【敦賀駅で記念撮影。表情とは別に、内心大変喜んでいますので。】
 
こちらも人でごった返す福井駅周辺を抜け、新しく開業した「コートヤード・バイ・マリオット福井」ホテルヘ。
 
式典では、国会議員や省庁関係、JRや鉄道運輸機構など建設関係者、自治体議員、ハピラインふくい関係者などが一堂に会し、それぞれの開業を祝うとともに、主催者の杉本知事はもとより、国土交通大臣や地元国会議員を始めご来賓の挨拶では、「次は京都、大阪へ」との言葉がありました。
 

【式典の様子】
 
昨日のブログにも書きましたよう、計画完遂に向け、次は敦賀以西へ更なる延伸です。
 
その後は敦賀に戻り、やまなみ口改札を出る前に「ハピラインふくい」敦賀駅(旧JR敦賀駅)の地下通路へ。
 
実はこの地下通路の雰囲気が好きで、特急に乗る時は常にこちらを通っていましたが、「ハピラインふくい」の開業に合わせ、改修工事を行い雰囲気が一変。
 

【雰囲気がガラリと変わった地下通路。レトロ感を残してくれたことに感謝。】
 
「鉄道と港のまち」にふさわしい、赤レンガ倉庫を思い浮かべる基調となっていますので、「地下通路ファン」の方はぜひ覗いていただければ幸いです。
 
さらにこの後は、「みなとつるが山車会館リニューアル式典」に出席しましたが、これ以上は明日のブログに記載したいと思います。
 
いずれにしましても、駅構内に留まらず、駅前通りやotta(オッタ)の賑わいは見たことがないほどで、その流れは神楽通りまで続いていたものと感じました。
 
イベントのみならず、人の混雑やバスの運行など、安全面を配慮し対応する市職員を始め、関係者の皆さんのご尽力あってのこと。
 
献身的な対応に感謝する次第ですが、本日一日も大変かと思いますが何卒宜しくお願いいたします。
 

【ottaの様子。ここまでと言わずとも、この賑わいが持続的なものになればと。】

祝!北陸新幹線敦賀開業! 〜すべての道は敦賀に通ず〜

ブログ 北陸新幹線

長く続く企業や活動にはそれ相当の理由があるのかと思いますが、昨日は前身の「嶺南地区友愛会」時代から数えると30年以上続く、「ゆうあい倶楽部」の福祉施設訪問に参加してまいりました。
 
「ゆうあい倶楽部」は、嶺南地区友愛会の発展的解散に伴い発足した団体で、東洋紡や電力関係など旧友愛系の労働組合で構成するもの。
 
私自身、嶺南地区友愛会時代には事務局長を務めた愛着ある組織な訳ですが、市議会議員という立場上、今では顧問として活動に参画しているところです。
 
この福祉施設訪問は、同倶楽部の職域あるいは街頭カンパを通じ、頂戴した浄財を訪問先のニーズに応じた品物に代え、寄贈させていただくというもの。
 
昨日は、倶楽部の代表、事務局長、そして私の3人で、敦賀市・美浜町の児童養護施設や特別養護老人ホーム、社会福祉法人など6施設を訪問し、寄贈品を贈呈させていただきました。
 
各施設においては、毎年寄贈いただいた品を入居者や通所者さんが喜んで使っていただいていること、幾つかの施設ではお時間を頂戴し、現況や課題などのお話しをお伺いすることもでき、大変有意義な機会になった次第です。
 
お伺いした各施設はどれも社会にとって欠かせないものであり、お伺いしいたことも念頭に少しでも環境改善につなげられればと思います。
 
なお、こうして長く活動を続けてこれたのは、各職場や市民の皆様のあたたかいお気持ちがあってのことであり、この場を借りて感謝申し上げるとともに、「ほっとけんまち」を掲げる敦賀市が、多様性を認め合い、あらゆる世代が助け支え合う「地域共生社会」に向け、ご協力いただくことをお願いする次第です。
 
さて、カウントダウンを続けてきた「北陸新幹線敦賀開業」もいよいよ当日を迎えました。
 
計画から約半世紀を経て迎える敦賀開業に際し、これまでの計画から工事完遂に至るまで、携わってこられたすべての関係者の皆様に敬意と感謝を申し上げます。
 
いよいよ開業を迎え、私自身も気持ち躍るところですが、この後向かう新幹線駅の様子や開業祝賀会、市内で行われる各種イベントなどで「開業」を実感することになるかと思います。
 
また、金沢から敦賀への延伸により、北陸圏内の経済波及効果を大いに期待するところですが、意味合いにひとつ加わったのが能登の復興。
 
北陸三県が一体となって力強く政策を進めること、この先、小浜ルートでの大阪延伸を一日でも早く実現することが、能登を支えることにつながるとの思いのもと、「こころをひとつに能登」の気持ちをもって取り組まねばなりません。
 
そして、古から交通の要衝として栄えた敦賀にとっては「歴史の転換点」。
 
すべての道は敦賀に通ず。
 
「新幹線開業で敦賀は大きく飛躍した」と歴史の1ページに刻むか否かは、現世を生きる私たちに懸かっているとの気概をもって、さらに前進あるのみです。
 

【昨日、施設訪問の途中、泉ケ丘から撮影した敦賀市内。開業を待つ新幹線駅を中心に、光輝く我が郷土を誇りに思う次第。】

敦賀〜金沢間の「しらさぎ」「サンダーバード」が本日ラストラン

ブログ 北陸新幹線

敦賀市議会3月定例会は昨日、予算決算常任委員会を開催。
 
第8号議案 令和6年度敦賀市一般会計予算を始め9件の当初予算案、1件の補正予算案について、各分科会長からの審査結果報告から討論、採決までを行い、結果、全件を原案の通り認めるべきものと決定しました。
 
28日間の会期日程もはや、19日(火)の本会議を残すのみとなりましたが、採決にあたっては一般会計予算案に討論通告をしたほか、最終日には議員提出議案(会議規則の改正等)も予定されていることから、最後まで慎重に対応していきたいと思います。
 
さて、「歴史の転換点」北陸新幹線開業をいよいよ明日に控えるなか、役割を終える「歴史」も。
 
明日の北陸新幹線県内開業に合わせ、敦賀以北のJR北陸線は、第三セクター会社「ハピラインふくい」に引き継がれるとともに、金沢―敦賀間の特急「しらさぎ」「サンダーバード」は本日をもって運行停止となります。
 
とりわけ、今日以降見ることができない特急に関しては、いわゆる「撮り鉄」さんを始め、沿線住民の方もそれぞれのビューポイントからの「撮り納め」をされていると見聞きするところ。
 
また、福井新聞ONLINEを見ると、JR鯖江駅では、「ありがとうJR北陸線」「さよならサンダーバード」と記された「思い出ボード」が設けられ、地元を走る在来線特急が廃止となる惜別と、これまでの感謝が付箋に書かれ、ボードはあふれる思いで埋め尽くされているとの記事。
 
別の記事には、昨日は南越前町の今庄駅周辺で、住民ら約100人がひと足早い「見納め」イベントを開き、お手製の旗を手に、勢いよく通過する特急列車を目に焼き付けたとありました。
 

【JR今庄駅にて、運行が取りやめになる特急を見送る住民や生徒たち(福井新聞ONLINEより)】
 
今庄駅に現在、特急は停車しませんが、かつて旧国鉄時代には峠越えの要衝として栄えた歴史があり、午後3時ごろからの見送りイベントには幅広い世代が集い、ライトを照らした特急が姿を見せると住民らは夢中で旗を振り、「今までありがとう」と声をかけた。
 
「今庄は国鉄のまち。鉄道を愛する心が根付いている」との言葉や、参加した中学2年の女子生徒は「生まれたときからずっと走っていた特急。さみしいけれど、みんなでお別れできて嬉しい」と笑顔だったとありました。
 
明日以降、「しらさぎ」「サンダーバード」の発着点となる敦賀に住む者としては、「これまでありがとう。そして、これからもよろしく。」との思いが正直なところですが、敦賀以北の沿線住民の皆さんのこうした気持ちを察しつつ、同じレールでつながってきた歴史を振り返りながら、今日のラストランに感謝の念を込めたいと思います。
 
鉄道は、人や荷物を運ぶだけでなく、思い出や希望を運ぶもの。
 
出会いあれば別れあり。
 
また、別れあれば出会いあり。
 
「歴史の転換点」は同時に、それぞれの人生模様やドラマと重なるものですね。
 
 
<本日は「おまけ」で番宣>
 
明日の北陸新幹線敦賀開業を前に、11月に放送された、敦賀を舞台としたNHK「ブラタモリ」が今晩午後7時57分より再放送されます。
 
「鉄道と港のまち」と言われる敦賀の歴史が詰まっていますので、皆さんぜひご覧ください!
 

【タモリさんにこう言わしめた敦賀はやっぱり「すごい」んです。】

「敦賀駅東口駅前広場/東口駐車場」が完成

ブログ 北陸新幹線

「持続的な賃上げ」となるかが大きな焦点となっている今年の春季生活闘争。
 
賃上げの流れを中小企業にも広げるためにも、大手が相場を引張ることが極めて重要ですが、本日3月13日には、主に大企業が回答する集中回答日を迎えます。
 
自動車や金属産業の労働組合では既に経営側から満額を含む高い水準の回答が示されるケースも出ており、「早期有利回答」を目指し、山場に向け懸命な交渉を続けている自身が所属する電力総連を始め、連合傘下の各産別労組の皆さんにエールを送る次第。
 
経営側におかれましては、「持続的な賃上げ」が真のデフレ脱却、さらには少子化対策の観点など、我が国の課題に直結することを強くご認識のうえ、目に見える成果として表していただきたく存じます。
 
さて、話しを変え、昨日の午後は完成した「敦賀駅東口駅前広場/東口駐車場」の行政視察に出席。
 
市議会議員ならびに報道機関各位が出席のもと、敦賀市都市整備部 新幹線整備課の方々に現地にてご説明をいただきました。
 
やまなみ口(東口)に整備された広場・駐車場は整備面積が約10,900m、総事業費約23億円、平成28年度から令和5年度までの8年の歳月を経て、この度完成したもの。
 

【完成した東口駅前広場】
 
市の説明資料によれば、駐車場施設駐車台数 124台(うち障害者用3台)、バス乗降場2台、バス待機場9台、タクシー待機場8台、一般車乗降場5台などを有するほか、キャノピー(通路屋根)約1,500m2、公衆トイレ、喫煙所の施設内訳。
 
また、同じく市の説明資料にある「特徵」を引用しますと、
 
●東口駅前広場は、国道8号バイパスや27号バイパス、敦賀インター、敦賀新港など広域交通のアクセスが良いことから、広域観光の出発点として大型観光バスが発着できる乗降場や待機場を整備しました。
●ロータリー中央には、敦賀湾の沖にある北陸のハワイ「水島」をイメージした交通島を整備した。
交通島は、敦賀市の木である「松」、周囲に水面をイメージした玉砂利と砂浜をイメージした芝生を配置し、防波堤をイメージした石積みには、疋田石を使用しました。(※明治の敦賀長浜間の鉄道開業時に鉄橋や線路敷きにも使われていました。)
●ロータリーと木ノ芽川の間は、周辺を散策していただけるよう、散策路橋や緑地広場を整備しました。
緑地広場は、河川堤防と一体的に市民や観光客など駅利用煮が憩えるスペースとして、芝生の斜め広場やベンチを整備し「やまなみ口」という通称にふさわしい空間としました。
●キャノピーのデザインは、駅西側の広場と統一感を持たせつつ、新幹線敦賀駅舎や東口からの風景と一体感が感じられるようなデザインとしました。
 
とありました。
 
全国の新幹線駅の中でも、川辺と散策路でつないでいるのは珍しいと思いますし、実際、芝や樹々の緑が映える季節には、自然と新幹線駅が調和した広場になるものと認識した次第です。
 
百聞は一見に如かずということで、市民の皆さんを始め、敦賀を訪れた方々にはぜひ「やまなみ口」で癒しや憩いを感じていただければ幸いです。
 
なお、この東口駅前広場の完成により、すべての新幹線工事が完了したこととなります。
 
北陸新幹線金沢ー敦賀間で最大の難所と言われた敦賀駅工区を、一年遅れたとはいえ見事に完成。
 
新幹線駅工事とのエリア調整などから、超タイトな工程となった敦賀市管轄の駅前広場工事が開業までにしっかり間に合ったのも、新幹線整備課の皆さんを始め行政関係者、そして何をおいてもヒーローは現場で汗してご尽力いただいた工事関係会社の方々だと思います。
 
ここに改めて、関係者各位に御礼申し上げるとともに、心より感謝いたします。
 
(以下、東口周辺の写真を参考掲載します)






山陽新幹線全線開業から今日で「49年」

ブログ 北陸新幹線

昨日ご紹介した防衛省 航空自衛隊「ブルーインパルス」の展示飛行ですが、同隊のホームページでは飛行予定を更新。
 
北陸新幹線敦賀開業の翌日3月17日は、能登半島を展示飛行するとのこと。
 
同隊のXポストによれば「能登半島地震で被災され、未だ不自由な生活を余儀なくされている方々や復興に尽力されている方々に、少しでも笑顔をお届けできる展示飛行をお見せします」としており、新型コロナウイルス禍、医療従事者らに敬意と感謝の気持ちを示すため東京の空を飛んだ時のよう、皆の思いをひとつにする展示飛行になればと祈念するところです。
 
併せて、2日間に亘り、北陸の空と気持ちをつなぐ飛行に心から感謝する次第です。
 
さて、49年前の今日は、山陽新幹線の新大阪〜博多間が全線開業した日。
 
1972(昭和47)年3月15日に新大阪~岡山駅間を先行開業した山陽新幹線は、「ひかりは西へ」のキャンペーンとともに延伸。
 
3年後の1975年3月10日には、博多駅まで全線開業となり、東京~博多間を最速6時間56分で結ぶ本州の大動脈が完成しました。
 
JR西日本では、来年(2025年)3月に全線開業から50年を迎えるということで、多くのお客様にご利用いただいたことへの感謝を込めて、今日から「山陽新幹線 全線開業50周年キャンペーン」を開催し、期間中は1年間にわたり、沿線各地の魅力発信につながる様々な企画を展開していくとしています。
 

【JR西日本の山陽新幹線 全線開業50周年記念ポスター】
 
部分開業した1972年は、私が生まれた年ですので、それから約半世紀。
 
この頃に北陸新幹線の整備計画が決定したことを思うと、国土交通軸形成における大動脈と地方のスピード差を改めて感じるところです。
 
新幹線に関しては、山陽新幹線全線開業から9年さかのぼり、1964(昭和39)年10月1日に東海道新幹線 東京~新大阪間が開通したことは有名ですが、東海道新幹線の工事は1959(昭和34)年に始まり、なんと5年3カ月という短い工期で東京・新大阪間の515.4kmを全線開通。
 
昭和10年代にあった東京〜下関間を結ぶ「弾丸列車計画」(第二次世界大戦により中止)で使う予定だったトンネルなどを利用できたから成し得たこととはいえ、「超」短後期での完成には「超」驚くばかりです。
 
こうして、人々が「夢の超特急」と呼んだ世界的な高速鉄道の運行が始まったとあります。
 
なお、超特急・特急の列車名を「ひかり」「こだま」に決定したのは、1964(昭和39)年7月7日。
 
そう「七夕」の日です。
 
年に一度だけ出会う織姫様と彦星様と掛け、新幹線を使って、恋人や大切な人と確実に、早く出会えるようにとの思いを込め、敢えて「七夕」の日を選んだのではと、勝手にロマンチックな気分に浸った次第です(根拠はどこにもありませんが)。
 
そんな新幹線時代の幕開けから、今年でちょうど60年。
 
敦賀に訪れる「歴史の転換点」まで、いよいよあと「6日」です。

ブルーインパルス祝賀飛行

ブログ 北陸新幹線 敦賀市議会

敦賀市議会3月定例会の代表・一般質問は昨日、最終日を迎え6名が登壇。
 
少子化・人口減少対策、学校給食費、不登校対策、住宅の耐震化、新しい総合計画や新幹線利用の補助など、6名それぞれの視点で練られた質問を拝聴しました。
 
これら以外にも多くの項目がありましたが、来年度予算案における目玉のひとつである「ホームタウン奨学金」(7億5千万円を基金に計上)に関し、「結局は、もともと敦賀に帰って来る学生に追い銭するだけにならないか」、「(奨学金制度の)連携企業の負担が、採用学生に不利に働かないか」などの質問があり、これに対し市からは、「そもそも卒業したら敦賀に帰ろうと意識してもらうことを目的とした事業である」、「敦賀ものづくり懇話会側の要望に基づく事業であり、心配よりも地元企業人材確保の効果の方が大きいと考える」との答弁。
 
質問も答弁も「なるほど」と感じた次第であり、こうして他議員の切り口から理解を深めたところです。
 
なお、昨日言い忘れたのですが、今回の一般質問で山本貴美子(きよこ)議員がなんと、質問「100回目」を迎えました。
 
山本貴美子議員とは議席が隣で、質問直前に「そろそろ100回では?」と話していたところ判明した訳ですが、25年間1度も欠かすことなく、しかも質問時間を1秒たりとも無駄にしないかの姿勢は、政党や主義・主張は違えど敬意を表するところであり、議場では自然と拍手が湧いた次第です。
 
今回で「20回目」の私はまだまだですが、引き続き、1回1回魂込めて積み上げていきたいと思います。
 
さて、こうして会期日程が進むなか、気付けば北陸新幹線敦賀開業まで今日であと「7日」。
 
開業時のイベント告知やテレビでも「敦賀」「福井」を取り上げた番組が流れるなど、機運の盛り上がりを感じるところです。
 
そうしたなか、以前から耳にしていた航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス祝賀飛行」を福井県が正式に発表。
 
北陸新幹線金沢―敦賀間の開業を記念して3月16日に福井県内上空を飛ぶ「ブルーインパルス」の飛行スケジュールが7日公表され、12時38分~13時12分に新幹線4駅上空を通り、新幹線開業に花を添えることが分かりました。
 


【福井県が発表した告知チラシ】
 
2枚目の予定表をご覧いただく通り、12時35分に小松基地(石川県)を離陸し、敦賀を折り返すのは12時46分頃となります。
 
残念ながら、演目飛行があるのは福井駅上空だけだそうですが、敦賀駅を含む他の3駅でも、復路はスモークによる飛行が実施されるとのこと。
 
本県の新幹線開業に彩りを添えてくれる「ブルーインパルス」に感謝するとともに、敦賀駅屋根に設けられた「ユリカモメ」と重ね、ここ敦賀が大きく羽ばたく、名シーンとなることを期待して止みません。
 

【「空にうかぶ〜自然に囲まれ、港を望む駅〜」をコンセプトとする敦賀駅。3月16日だけは晴れますように!】

「北陸新幹線敦賀開業記念フォーラム」に参加

ブログ 北陸新幹線

JR西日本、鉄道運輸機構それぞれが主催する「北陸新幹線 金沢〜敦賀間 開業試乗会」が続けられており、昨日乗車された方のSNSを拝見すると、敦賀駅〜小松駅間の往復であったものの、快晴のなか、車窓からは敦賀湾を始め、雪で覆われた白山の景色などを楽しまれた様子がありました。
 
また、復路の敦賀到着時には運良く虹のお出迎えもあったようで、皆さんそれぞれ思い出の試乗会になったことを嬉しく思った次第です。
 
そうしたなか、私の方は、試乗会の時間と並行して開催された「北陸新幹線敦賀開業記念フォーラム」に参加。
 
富山国際大学の大谷友男准教授をメインパーソナリティーとし、ボルファート富山、上越妙高、敦賀は「ちえなみき」2階をサテライト会場としつつ、オンライン参加者とつないでの開催。
 
私は敦賀会場にて参加しましたが、お越しになられた青森大学の櫛引素夫先生や参加された敦賀市の部長級の皆さんとも意見交換できるなど、大変有意義な時間となりました。
 

【敦賀会場にて。試乗会の影響もあってか、「ちえなみき」は大変賑わっていました。】
 
フォーラムではまず、大谷先生より、開業から9年を迎えた金沢の現況などを中心に基調報告があり、その後は、飯田一之氏(日本政策投資銀行 北陸支店 企画調査課長)ならびに藤沢和弘氏(北陸経済研究所 調査研究部 担当部長)のパネルディスカッション、さらには各会場参加者を交えたクロスセッションまで。
 
基調報告では、金沢開業後、短期的効果としては、「近くなった長野、遠くなった新潟」、旅客流動は約300万人/年間から900万人に増、首都圏市場が最大のマーケットになった。
 
中長期的効果としては、大学の進学に関し、首都圏へは減少、京阪神へは横ばい、地元へは増となっていることや三大都市圏から北陸の国立大学への進学も増加(分母は小さいが)していること。
 
ホテル開業が活発化し、まちの中心が駅前にシフト、駅付近の地価が上昇していることなどの説明がありました。
 
また、クロストークでは、開業効果と新幹線効果を分けて考えること、開業後のフィードバックの仕組みをつくっていくことが大事、社会背景(人口減少など)が大きく変わり、若い人たちと次の時代をつくっていく最初が「敦賀開業」になること、人数カウントだけではなく、どれくらいの人がどれくらい深く地域に入ってくれるかの指標も重要など。
 
さらに、敦賀に対しては、乗り換えの魅力づくり(エンタメ化)や乗り換えを一本遅らせるキッカケづくり、外国人向けの情報発信、北信越圏の一体化醸成(能登半島地震も踏まえ)など、多角的なご示唆がありました。
 
実はこのフォーラムは、一昨年の「開業7周年」の際にも参加させていただき、大変多くの知見、気づきを得たところですが、今回も同じく、間近に迫った開業、さらにはその後の新幹線時代に向けて考えていかねばならない視点をいただくことができました。
 
この週末を振り返れば、土曜日は、敦賀の「鉄道と港のまち」としての歴史から、昨日は、先行開業した各地のご経験を踏まえ、「新幹線のあるまち」を考える機会となりましたので、自分の中で一考をし、今後のまちづくりに活かしていきたいと思います。
 
最後に、大谷先生、櫛引先生を始め、参加された皆様、大変お疲れ様でした。
 
この機会にお声掛けいただいたことにも感謝申し上げます。

「敦賀市民歴史講座『歴史の転換点となる北陸新幹線開業』」にぜひお越しください

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

節分が終わり、今日は「立春」。
 
「立春」は文字通り、春の始まりを表すとともに、二十四節気の順番の中でも1番目。
 
今一度、新年の抱負を思い返しつつ、新たに最初の季節を迎えたいと思います。
 
なお、今年は春の訪れと合わせてやってくるのが北陸新幹線。
 
先日の記者向けに続き、昨日は北陸新幹線金沢・敦賀間の一般向けの試乗会が開かれ、乗客が一足早く車窓からの景色を楽しまれたとのこと。
 
この一般向けの試乗会には、2000人の定員に対し全国からなんと15万325人の応募があり、当選倍率75倍の大人気。
 
私を始め、知人の方々は残念にも皆外れましたが、ニュースでは、試乗した小学生が「速くて乗り心地が良かった」と笑顔を見せる様子や男性の「車窓から見えた白山が綺麗だった」など、興奮して話す姿を嬉しく感じたところです。
 
試乗会は、本日4日も金沢発と敦賀発のそれぞれ1便ずつが往復するとのことであり、見事当選された皆様におかれましては、車窓からの景色を楽しみながら、開業への期待を膨らませていただければと思う次第です。
 
さて、開業に向けてはカウントダウンに合わせ、敦賀市内でも様々なイベントが行われてきましたが、来る2月17日には、私も事務局として参画している敦賀の市民歴史団体「気比史学会」においても講座を行うこととしています。
 
当会では、敦賀の豊富で悠久な歴史を次代に継承するとの思いのもと、歴史を学ぶ楽しさを市民と共有しながら連年「敦賀市民歴史講座」を開催してきており、39期を迎えた今年度はこれまで4講の講座を開催してきたところ。
 
今年度最終講となる第5講は、「歴史の転換点となる北陸新幹線開業」をテーマに、開業に向けての機運をより一層高めるとともに、新幹線のあるまち敦賀のこれからを皆で考える機会にしたいと考えています。
 

【第39期 敦賀市民歴史講座(最終講)の開催チラシ】
 
なお、本講座は「北陸新幹線開業30日前イベント」と位置付け開催する運びとしており、歴史を振り返る中で、「鉄道と港のまち敦賀」を誇りに思いながら開業を迎えたく、多くの方に参加いただけるよう鋭意お声掛けしているところです。
 
ついては、皆様方におかれましてはご多忙のところとは存じますが、この機会に是非ご来場いただけますようお願いいたします。

みなとまち敦賀を物語る「昆布切符」が登場

ブログ 北陸新幹線

カウントダウンが進む北陸新幹線敦賀開業。
 
今日で開業まで「43日」となりました。
 
新聞やニュース、またテレビ番組でも北陸新幹線関連の話題を見掛けることが増え、「敦賀」の名前が出ることを嬉しく思うところ、JR西日本は1日、開業を前に報道機関向けの試乗会を開きました。
 
延伸区間に能登半島地震の被災はなく、国土交通省の完成検査も合格しており、JR西日本では鋭意、開業に向けた準備を進めていただいていますが、昨日の試乗会では、記者ら約150人を乗せた「W7系」が10時13分に敦賀駅を出発。
 
福井県内の各駅と小松駅を通過し、11時10分に金沢駅に到着したとのこと。
 

【敦賀駅に入線する新幹線車両(日本経済新聞WEBより)】
 
ご覧いただくよう、写真は敦賀駅の新幹線ホームに停車する「W7系」ですが、船のデッキをイメージした木目調の床がひときわ「敦賀らしさ」を醸し出しています。
 
また、江戸・明治期に海運を担った「北前船」をイメージしたコンコースや待合室を備える敦賀駅内部も公開されており、こうした様子が日経新聞など、全国紙で報じられることを喜ぶ次第です。
 
なお、同社においては、この週末3〜4日にも一般向けの試乗会を開き、約2000人が乗車する予定とのことであり、開業の機運がより一層高まることを期待するところであります。
 
また、「敦賀らしさ」のPRに関しては、思わず「そうきたか!」というグッズが登場。
 
同じく昨日行われた、米澤敦賀市長の2月定例記者会見において発表された「北陸新幹線敦賀開業プロモーション」で登場したのはなんと「昆布でできた“切符”」。
 

【定例会見で米澤市長が手にしたのは「昆布切符」(福井新聞D刊より)】
 
敦賀は江戸、明治時代に北前船で北海道から昆布が運ばれ、昆布の加工技術が発達したことは有名ですが、新幹線乗車券とほぼ同じサイズの記念グッズ「昆布切符」を制作したとのこと。
 
単なる飾りではなく、食用素材で印字していて、だしをとるのも可能であり、今月開催される長野市の「長野灯明まつり」、さいたま市の「さいたまマラソン」会場に設ける敦賀PRブースでおぼろ昆布とセットにして配布するほか、この切符を市内の公共施設で提示すると入館料の割引きなど特典があるそうで、思わず「ナイスアイデア!」と手を打った次第です。
 
プロモーションにはストーリーが大事と言われますが、まさに「みなとまち敦賀」の歴史を物語る自慢の昆布を手に、沿線都市から多くの方が訪れることは、北前船のような海路ではなく、陸路で昆布を運ぶこととなり、そうした面白さを含めて大いに楽しみにするところです。
 
敦賀駅で見込まれる乗換え乗客数は、1日2万7000人。
 
一人でも多くの方に敦賀のまちを知っていただくため、各方面でアイデアを絞り、「自分ごと」として取り組んでいただいている皆様に敬意を表するところであり、その輪をさらに大きく、深みのあるものにしていくことが「新幹線効果」であるとの考えのもと、私個人としても汗をかいていきたいと思います。

« 古い記事