新たな技術開発に期待とワクワク感

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昨日は見事な秋晴れながら、関心は「猛烈」な台風19号。
発表される進路に注視しているところですが、とりわけ復旧最中の千葉県に大きな影響が出ないよう願うばかりです。
 
さて、そのような中、経産省から「水素社会実現に向けた取組み」と「再生可能エネルギー政策の動向」について説明を受ける機会を得たため東京へ。
 
「水素」に関しては、その名も「水素・燃料電池戦略室」より、2017年12月に閣議決定された「水素基本戦略」、これを踏まえた勲位としての達成に向けたシナリオとロードマップの詳細と課題をはじめ、国際連携のなかでブルネイやオーストラリアとは既に「水素サプライチェーン構築」が進んでいることなどについてご説明いただきました。
 
敦賀市においては、産業構造の複軸化、原子力に加えたエネルギー多元化の目的のもと掲げた「ハーモニアスポリス構想」の中で「調和型水素社会形成計画」を策定のうえ、水素エネルギーの導入拡大とサプライチェーン構築を目指し、取組みを始めているところであり、私からもいくつか質問をさせていただき、大変理解が進みました。
 
1970大阪万博会場に初めて原子力の電気を送った敦賀市が、時を経て開催される2025大阪万博で、今度は水素の研究成果をPRするとの狙いもあり、そう考えるとワクワク感と期待が増すもの。
まさにエネルギーのまちとして新たな分野でも貢献といきたいところです。
 
「再生可能エネルギー」に関しては、「新エネルギー課」より。
各エネルギー源の導入状況、直近の再エネ政策の動向、FIT制度
(固定価格買取制度)見直しの検討状況をテーマに説明いただきました。
 
特に、本年11月以降順次FIT買取期間の終了を迎える、いわゆる「卒FIT太陽光」への対応、現在も検討中の系統接続の問題、自立化を目指しつつ、そのための投資インセンティブ確保がベースの考えにあることなどの課題を認識しました。
 
FIT導入当初の買取価格(事業用太陽光)42円が、2018年では18円まで低下、改正FIT法の影響もあって新規案件の発電コストは減少しているものの、導入当初案件の買取費用は、総額3.6兆円に及んでおり、「根雪のように」国民負担となっていることは重く認識しておかなければなりません。
先に述べた「自立化と投資インセンティブ確保の関係」について質問をしたところ、そこは大きく課題認識しているとしたうえで「バランスの問題」との回答でありました。
再エネの導入比率を高めることと引き換えに、将来に亘り国民負担が続くことを良とするのか。
「原子力ゼロ」を唱える方は特に、その覚悟も持って主張いただければと思います。
 
説明を受けた後は、隣の参議院会館に立ち寄り、組織内国会議員事務所にご挨拶。新たなお顔、懐かしいお顔をお見受けし、こちらも元気をもらいました。
 
今日は、幕張で開催されている「農業WEEK」へ。
下町ロケットの世界、最新技術をワクワク感もってしっかり学んでまいります。
 

またも中東。今度はサウジの石油関連施設空爆

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2週連続の三連休。
 
議会会期中ではありますが、昨日はオフ日とし、秋季高校野球福井県大会の応援に福井まで。
三連休だけあって、北陸自動車道も心なしか通行量が多く、県外ナンバーも多く見られました。
 
高速道路といえば、最近ではもっぱら「あおり運転」のイメージが…。追い抜いたら走行車線に戻る、走行車線から追い越さない、バックミラーにて後続車の様子を確認する等々、基本マナー遵守をいつも以上に心掛けての運転。
北陸自動車は、余程でないと渋滞発生はなく、イライラする車も少ないのだと思うのですが、気のせいか、他の車も一段とお上品な運転のように感じたのは私だけでしょうか?
 
さて、国内では千葉県大規模停電に関する対応を契機に、防災やエネルギー供給体制などについても今一度検討の余地ありとの意見が挙げられているところですが、海外に目を向けると、サウジアラビアの石油関連施設の空爆事件。
 
イランが後押しするイエメンの反政府武装組織「フーシ」が犯行声明を出していることに対し、米トランプ大統領が「検証次第では臨戦体制」(CNNニュースより)と発言するなど、中東情勢の緊迫はこれまで以上に高まってきています。
空爆により施設が炎上したことにより、日量570万バレルの生産が停止。
これは、世界供給量の約5%に相当するとのこと。
 
15日には原油価格が急騰し、約4ヶ月ぶりの高値水準となったが、これもトランプ大統領の「必要ならアメリカの備蓄放出を認める」とツイートしたことで、上昇が抑制されたとの報道も。
 
見方は様々ありますが、ひとつの発言が世界に影響を及ぼす米大統領の存在感は、やはり凄い訳であり。
 
日本に目を向けると、最新の石油統計速報(7月分:経済産業省発表)における原油輸入量は、今回空爆されたサウジアラビアが約3割を占め1位、2位にアラブ首長国連邦(449万kl)が続き、カタール、クエートと中東国が名を連ねていることは周知の事実であり、極めて脆弱な石油供給構造となっています。
 
それは大変、日本はどうなるのか!ということですが、こういった石油供給が途絶えるような事態を想定し、国際エネルギー機関(IEA)が加盟国に対し義務付けている90日分に加え、①国家備蓄、②民間備蓄、③産油国共同備蓄(サウジアラビアとアラブ首長国連邦)の構成により、200日程度を保有しているのが現状です。
(参考)米:344日分、韓国:305日分
 
いずれにせよ、地政学リスクも含め、今後の情勢如何によっては日本の経済活動や国民生活に影響を及ぼす事態となりかねない問題であることから、私たち自身も原油供給や価格の動向を注視し、把握しておくことが重要かと考えます。
なお、報道機関におかれましては、このような問題は特に、国民の過剰な不安を煽ることのなきよう、偏りのない冷静且つ客観的事実に基づく報道をお願いしたいと思います。
 

事実に基づきお詫びと反省(千葉大規模停電)

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まずは反省とお詫びから。
 
昨日の千葉県内での停電対応の投稿の中で、「千葉県知事と千葉市長が」電力会社に批判的な発言をしていると記載しましたが、熊谷千葉市長は前置きとして「(東電に対して)全力で復旧対応してくれている」としたうえで、「楽観的な見通しは関係者の対策に影響を与えるので、最悪な事態を想定してやって欲しい」と発言されていたことを把握しました。
(↓詳細はこちらをご覧ください)


 
既に記載は修正いたしましたが、「事実を把握したうえで発信すべきと」言っておきながら、自身が「切り抜き報道」に乗ってしまったことを反省するとともに、熊谷俊人千葉市長には深くお詫び申し上げます。
 
さて、「事実に基づく」に関しては、内閣改造で最も取り上げられている小泉進次郎環境大臣が、福島第一原子力発電所の処理水海洋放出に関する「海洋放出しかない」との前環境大臣の発言を踏まえ、昨日、福島県を訪問し「お詫び」しました。
 
本件に関しては、東京電力が処理水の分析結果をHPでも公開し続けていますが、原子力規制委員会においても議論がされ、更田委員長からも、「処理済水の濃度が規制委員会の告示濃度制限以下、要求を満足する形での放出である限り、環境への影響や健康への影響は考えられない」との考えを示しています。
 
こういった、規制機関の見解がある中で、大臣が「お詫び」をするということは、「現政府では実施しません」と言ってるに等しく、科学的議論を無視してしまっては、国民は何を信じれば良いのか。
逆に風評はますます広がるばかりか、放出はけしからんと騒いでいる韓国が喜ぶなど国際世論までおかしくなるのではないかと懸念する次第です。
 
就任後の会見においても、今後の原子力に関して様々な発言をされていますが、疑問符がつくことばかり。。。
時の大臣の発言は、原子力のみならず、課題ひとつ取っても日本の将来や国民生活を左右する訳であり、パフォーマンス、ワンフレーズ政治だけはご勘弁。
 
環境省を所管し、地球温暖化対策を大きな課題とし取り組むという以上、客観的事実と科学に基づいた対応を願うところであります。
 
昨日は、関電労組若狭地区本部の定期大会にお招きいただきました。
私からは、日頃の感謝と発電所の安全な運営に対する敬意など来賓というより同志としてのご挨拶をさせていただきました。
 
千葉県では、今日もこの暑さの中での停電復旧作業が続きます。
心待ちにしている停電エリアの皆さんに少しでも早く電気が届けられますこと、献身的に作業に当たられている全ての作業員の皆さんの安全を願います。
 

懸命な停電復旧対応。#がんばれ電力マン!

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台風15号の影響が今なお続く千葉県。
内閣府は、千葉県内41市町村に「災害救助法」を適用することを決め、これにより、停電の発生に伴って行った避難所設置や食料・飲料水確保といった費用の全額について、国と県が負担することになるとのこと。
 
停電の復旧作業に対しては様々なご意見が出ており、千葉県知事の発言やニュースキャスターの話しを聞いていますと、あたかも東京電力の対応が緩慢かのように聞こえてくる訳ですが、本当に現場の実態を正確に把握して発信しているのでしょうか。
 
倒木など大規模な作業を伴う停電復旧対応に対しては、東京電力・関連会社のみならず、北は北海道、南は九州の8電力会社から電力・関連会社合わせて1,500名規模の応援派遣と約150台の高圧発電機車配備、さらには昼夜を分かたぬ作業により、一分一秒でも早く各ご家庭に電気を届けるべくオール電力で対応にあたっています。
 
確かに当初の東電発表より復旧が遅れていることも事実でありますが、前述の通り、これは災害扱いであり、これだけの人的・物的投入を行っても対応が追い付かない不測の事態なのであります。
自衛隊まで生活支援で派遣されている訳ですから、ここは、自治体もメディアも電力会社を責めるのではなく、復旧が遅れているエリアにそれぞれの立場で何をすべきかという視点に立つべきでないかと考えます。
 
先般、踏切内侵入のトラック衝突事故で運行を停止した京急は、沿線住民から#がんばれ京急と応援され、約二日で運行再開しました。
 
特に未だ電気が届いていないエリアの方は、不満の感情もあろうかと思いますが、対応は前述の通り懸命に行われています。
ですので、ここは批判するのでなく、早期復旧を後押しするとの思いを込めて、#がんばれ電力マン と応援してあげて欲しいと切に願うところです。
 
生命と生活に直結するインフラ産業で働き、電気の大切さと尊さを最も知っているのは、現場で汗して作業にあたっている彼等な訳ですから。
 

原子力平和利用協議会「2019エネルギーフォーラムin敦賀」に参加

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ダブル台風の影響か強風が続く敦賀です。
気象庁の観測データを見ると、昨日の最大瞬間風速は20.2m。最高気温34.1℃とも重なり、まさに「熱風」でした。
 
そのような天候の中、昨日は「地球温暖化対策から見た原子力発電の役割」と題し開催された「2019エネルギーフォーラムin敦賀」に参加してきました。
※メモ的に記載しましたので、長文失礼します
 
フォーラムは、ミヤネ屋でお馴染みの気象予報士・蓬莱大介氏、日本保全学会長も務められた東京工業大学特任教授・奈良林直氏を講師にお招きし、基調講演の後、トークセッションと進みました。
特にトークセッションでは、今回のテーマでもある「地球温暖化」「気候危機」に対してどうエネルギーを考えていくべきか、専門的分野の知見をお二人の軽妙な掛け合いで紹介され、参加者の皆さんも自然に聞き入っている様子でした(もちろん私もです)。
 
主なポイントは以下の通り。
 
・国連では「気候危機」と警告し、気候変動サミットにて緊急対策を呼び掛けている。
・アマゾンやアフリカでの大火災、欧州の干ばつと猛暑(熱波による死者計約5万人)、北半球の猛暑と火災など、温暖化の影響は地球規模となっている。
・巨大ハリケーンのメカニズムは海水温度上昇。
・99.99%の科学者が「気候変動の原因は人間である」
・韓国、台湾では脱原子力により大停電多発。
・独では脱原子力により経済活動に大打撃を与える電気料金高騰(天文学的なコスト発生)。
・仏は原子力削減目標を10年先送り。
・米原子力は60年運転75%、80年運転も。
・日本の再稼働遅延による何兆円の「つけ」は国民が電気代で負担している。
 
《まとめ》
◉世界中で脱・脱原子力が始まった。原子力は基幹エネルギー。
◉変動再生エネルギーは、必ず火力のバックアップが必要であり、再エネを増やしてもCO2排出は減らない。→世界規模の壮大な実験で証明されている。
◉原子力発電の事故リスクより、停止していることのリスク(大停電による人命と経済への打撃)が高くなっている。
◉安全性を高めた原子力+揚水発電+変動再エネの組み合わせがゼロエミッションの唯一確実な解。
 
以前にも述べましたが、私は原子力職場に勤めているから原子力発電を推進しているのではありません。
世界規模で得られている客観的データや発生事象を踏まえ、とりわけ少資源国の我が国が採るべきエネルギー政策を考えた場合、原子力に代わる基幹電源が実用となるまでは利用する必要があるとの考えです。
 
ゼロリスクでないものは止めるとの考えは無責任でしかありません。
引き続き、私個人としても理解活動を進めていきたいと考えます。
 

 

 

台風10号に伴う停電。電力スピリットで早期復旧

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お盆のUターンラッシュ目掛けて襲来した台風10号。
夜半には日本海に抜けましたが、列島に沿って北上、大雨を伴うということで、まだまだ予断を許さない状況にあります。
現時点で、台風を原因としてお亡くなりになった方が1名、49名の方が負傷との報道。
家屋被害等も含め、被災された方にはご冥福とお見舞いを申し上げるとともに今後の影響が最小限であることをお祈りするところです。
 
また、台風に伴って発生した停電。
今回も暴風域に入った四国、九州、中国、関西それぞれの電力供給エリアにおいて、数千軒の停電が発生した訳ですが、驚くのはその復旧スピード。
山間地や倒木で寄り付けないなどのエリアを除けば、ほぼ2〜3時間内で復旧、一晩明けた現在の未復旧は数十軒となっています。
 
鉄道や道路と異なり、一時も停めることの出来ない電気。灯りや電気の無い不安を解消すべく、昼夜を分かたず、献身的に復旧にあたられた各地の電力マンの皆さんには、心より敬意と感謝の意を表するところです。
 
仕事だから当たり前だと仰る方もいらっしゃるかもしれませんし、あまり報道されることもありませんが、人の生死に関わるライフラインを守っているのも人であり、それを支えているのはこの仕事に携わる誇りと電力スピリットであるということをお伝えさせていただきたく。
 
今なお復旧作業にあたる皆さん、北陸、東北を中心にこれからの被害に備える皆さんの安全と、何より停電被害の発生が一軒でも少なく済むことを願います。