石垣市と神恵内村の両首長選挙に現職が勝利

ブログ 政治

昨日午前中は、4月に選挙を控える山本優(まさる)南越前町議会議員の後援会事務所開きに出席。
 
コロナ禍につき、参加人数を絞り、屋外テントでの開催となったものの、地元の方々や連合福井の役員、友誼議員の皆さんらが集い、熱のこもったエールが送られるなど、寒さを吹き飛ばす熱気であったと感じました。
 
山本優議員は、長きに亘り北陸電力にお勤めになられた電力の大先輩でもあり、地域に根ざした実直な政治活動は私の尊敬するところ。
 
南越前町と敦賀市はお隣の関係ということもあり、先輩には是非とも引き続き連携いただけるよう、再選に向け微力ながら私も尽力する所存であります。
 

【木の芽峠トンネルを越えると段違いの積雪量に思わず停車。嶺北と嶺南がこの峠を境に名付けられた(嶺南は「木嶺以南」から由来)よう、北国街道の難所であったことに暫し思いを馳せた次第。】
 
さて、南越前町議会然り、全国各地では統一地方選によらない選挙が実施されている訳ですが、昨日は私が注目していた2つの選挙の投開票が行われました。
 
ひとつは、任期満了に伴う沖縄県石垣市長選で、選挙戦では、現職中山候補の3期12年の市政への評価のほか、自衛隊配備計画への対応などが争点となったものの、配備計画に賛否を問う住民投票の実施を公約に掲げる相手候補を破り、現職が4選を果たしました。
 
投票率は70.54%。
 
玉城デニー知事や「オール沖縄」勢力は相手候補を支持しており、秋の知事選などに影響を及ぼす結果となったとも報道されていますが、ひとまず国防の観点から重要な地点での現職勝利に胸を撫で下ろした次第です。
 
そして、もうひとつは、北海道神恵内(かもえない)村長選挙。
 
ご承知の通り、神恵内村は原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定で、第1段階の文献調査を進めている町であり、現職と新人の一騎討ちとなったこの選挙に注目していた訳ですが、投開票の結果、現職で調査推進派の高橋氏が、無所属新人で反対派の候補を破り6選を果たしました。
 
投票率は何と89.24%で、全体の9割以上の票を集め圧勝した高橋氏は、当選後の取材で文献調査後の対応について「村民の声を十分聴いて判断する」などと述べられました。
 
また、秋にも終了予定とされる文献調査の結果が出た後の対応について「村民の考えをどのように集約すればいいか、それも含めて村議会と協議して決めていきたい」とも話されており、圧勝したとはいえ、丁寧に進めていくとの考えも示されたようです。
 
最終処分場選定にかかる文献調査には、令和2年11月に全国で初めて同村と道内の寿都町で行われていますが、昨年10月の寿都町長選でも調査推進派の現職が6選を果たしており、こちらも両選挙を終え安堵。
 
様々な思いがある中で、こうして選挙で民意を示された住民の皆さんにも敬意を表するところです。
 
奇しくも北と南の両端であった地方選挙ですが、この二つの選挙結果が示したことは、我が国にとって大変重要な意味合いを持つものと認識するとともに、ロシアの非人道的な武力行使を思えば、民主的に物事を決めること自体が尊いものであると感じて止まない。
 
そんな思いが交錯する1日の終わりとなりました。

「憲法9条の理念を堅持したままで平和は守れるのか」という根源的な論点

ブログ 政治

久しぶりに雲ひとつない青空が広がった昨日。
 
野坂山の風景が見える、例の農道を散歩すると田んぼに積もった雪も解け始め、春の準備に入る「雨水」の季節であることをようやく感じることができました。
 
この週末は、今週3日が通告締切となっている代表質問の通告書を一通り仕上げるつもりで作成にあたっていますが、朝夕に少し散歩するだけで心身のリフレッシュとなり、結果ペンも走る(実際はパソコンですが)というもの。
 
有酸素運動の効果を感じるとともに、連れ添って歩いてくれた愛犬にも感謝する次第です。
 

【雪解けの様子が見える田んぼの風景。雪の下の畔では「つくし」が顔を出す準備をしているかも。】
 
さて、こうして安心して暮らせることが当たり前ではないと痛感させるのがロシアの軍事行動ですが、南方に目を向けると24日には中国軍機9機が台湾の防空識別圏内に入ったことを受け台湾軍機が緊急発進しており、ロシア軍のウクライナ侵攻に合わせた中国軍の動きにも警戒せねばと認識するところです。
 
こうした二面、いや北朝鮮を加えると三面の脅威に対する安全保障、防衛政策が考えられている訳ですが、日本が「当事者意識」を強く持って今後の対応を取るに当たり、例えば、岸田首相が検討課題に挙げる敵基地攻撃能力の保有について、以前にNHK番組で主要野党が賛否を示しており、野党第一党の立憲民主党と共産党が反対、否定的だったのに対し、日本維新の会と国民民主党は概ね賛同する旨の発言がされています。
 
また、最高法規である憲法に関しては、対話が通用しないロシア軍のウクライナ侵攻を目の当たりにし、「憲法9条で国を守れるのか」という懸念の声がSNSなどで増えている状況にあります。
 
こうした声の広がりに対し、共産党など護憲勢力は警戒を強めている一方、自民党の細野豪志元環境相は「論ずべきは、憲法9条があれば日本はウクライナのように他国から攻められることはないのかということ。残念ながら答えはノーだ。」と発信するなど、夏の参議院選挙なども睨み主張する、各政党、議員の考えを注視するところです。
 
決して、ロシア軍のウクライナ侵攻を「改憲」のダシに使う訳でないことはご理解いただきたいのですが、今の国際情勢を踏まえた現実的な対応として、「戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認」を憲法に掲げ続けることで良いのかどうか、自身はもちろん、国民ひとり一人が自分ごととして考えることは至極重要なことであるとともに、「抑止力に歯止めをかける9条の理念を堅持したままで平和は守れるのか」という根源的な論点に改めてスポットを当て、与野党の議論を深めていただくことを期待する次第です。

ふるさとの風景で共感する、決して当たり前ではない「平和」

ブログ 敦賀の自然

昨日の敦賀市議会は予算決算常任委員会を開催し、令和3年度の補正予算案件について審査を行いました。
 
午前中の「全体会」では、事前通告のあった20件の基本質疑を、午後はそれぞれの所管に分かれての「分科会」にて審査を行った訳ですが、3つある分科会のうち、総務民生分科会は16時を過ぎても審査が続いており、まさに文字通り「深堀り」の審査。
 
途中からの分科会傍聴は控えましたが、来週行われる同委員会での審査報告をしっかりと聞き、賛否の判断材料にしたいと思います。
 
市議会の方は、週明けから来年度当初予算の審査に入ります。
 
3月1日に行われる全体会での基本質疑に関しては、71件の事前通告となっており、丸一日の長丁場となることが想定されますが、自身の質疑も含め、心して臨みたいと思います。
 
さて、話題を変えまして、「こんな時にお気楽な」と思われ兼ねないと、自己満足で留めておいたことがあったのですが、視聴された複数の方から「ぜひSNSでも投稿を」との声をいただき、昨晩シェアしたことについて、ここでもご紹介したいと思います。
 
実は先日、近所にお住まいの方からの勧めで、facebookなどに掲載している写真の一枚を、NHK「ニュースザウルスふくい」に投稿していた訳ですが、何と今週火曜日にNHK福井放送局より「木曜日に放送します」との採用連絡を頂戴していたところ。
 
当日は密かに楽しみにし、番組の最後に流れる投稿コーナーを観させていただいたのですが、その時の画面がこちら。
 

【投稿した青と白のコントラストに映える「逆さ野坂岳」】
 
写真と合わせて送った「敦賀のシンボルマウンテン野坂岳。ふるさとの景色から元気をもらいました。」とのコメントも紹介いただき、採用されたことに加え、ふるさとを思う気持ちを広く皆さんに伝えられたことを大変嬉しく思った次第です。
 
先に、「こんな時にお気楽な」と書いたのは、放送のあった24日が奇しくもロシアがウクライナへの軍事行動を開始した日と重なったことにあった訳ですが、facebookやインスタグラム、LINEタイムラインなどのSNS媒体でシェアをすると、「平和が一番」、「この風景を残すのも僕たちの責務」、「今の日本の平和が決して当たり前ではない」など多数のコメントが寄せられました。
 
シェアする予定のなかった写真1枚によって、非人道的な武力行為に直面し、今この風景のもと平和に暮らせていることの大切さを共感できたことは、結果良かったのかと思うとともに、この危機を前に、私たち世代がわが国固有の領土と財産を護り続ける覚悟を持たねばと強く認識する次第です。
 
流れてくるニュースには目を覆いたくなる惨状もありますが、それは現実に起こっていることであり、ロシアの西隣ウクライナで起きていることは、東隣の日本でもあり得ることと危機感を感じるところ。
 
こうした事態に決して目を背けることなく現実を直視し、今は高度な政治判断により、最悪の事態回避に進むことを祈るばかりです。

ロシア、軍事作戦開始 〜日本が最優先で備えるべきものは〜

ブログ 政治

昨日、新庁舎で初となる敦賀市議会令和4年第1回定例会が開会を迎え、議長より諸般の報告等がされた後、市長提案理由説明、予算議案以外の議案説明及び質疑、議案の委員会付託までが行われました。
 
新庁舎になるのに合わせて変更された議席配置で、私は最前列の議席番号「2」から2列目の「8」となったこともあり、どこか落ち着かない部分もあった訳ですが、やはり真新しい議場は新鮮な気持ちとなるもの。
 
本日は令和3年度補正予算案に係る予算決算常任委員会を開催し、全体会では既に質問通告のあった20件の基本質疑、その後は分科会にて深堀りの審査を行うこととしており、今度は新しい委員会室を使用しての1日となりますが、気を引き締めて臨む所存です。
 
さて、このブログの本来目的からすれば、議会の状況をより詳しくお伝えすべきところでありますが、昨日はロシアのプーチン大統領がウクライナに対し軍事作戦開始を発表した日となったため、私たちにも影響することとして話題を切り替えさせていただきます。
 
プーチン大統領は軍事作戦開始の発表に合わせて、他国が干渉すれば悲惨な結果を招くと警告し、NATOを始め西側諸国を強く牽制している状況にあることは周知の通りかと存じますが、この軍事行動をある有識者は「ロシア軍のウクライナ攻撃を『侵攻』という言葉で表現するのはおかしい。これは一方的な『武力による主権侵害』で、どう見ても国際法上の侵略(aggression)である。」と述べています。
 
この辺りの位置付けについても注視をするところですが、ウクライナ大統領府の発表によると、早朝には首都キエフで爆発があった様子が写され、空襲の警報が鳴り響く状況になったとのこと。
 

【ウクライナ大統領府発表の写真】
 
ウクライナのクレバ外相は、「世界は直ちに行動しなければならない」と声明を発表し、その中で世界がやるべきことをリスト化しています。
 
1. SWIFT(国際銀行間通信協会)を含むロシアへの壊滅的な制裁を今すぐ行う。
2. あらゆる手段、あらゆる形式でロシアを完全に孤立させる
3. ウクライナへの武器、機材提供
4. 経済支援
5. 人道的支援
 
こうした行動要請に対し、西側諸国の一員として、岸田総理は「情報収集と事態の把握に全力で取り組む」と述べられていますが、我が日本が決して他人事にしていてはいけないのが、エネルギーに関してです。
 
既に欧州のガス先物価格は、ロシア軍のウクライナ国内パイプラインへの爆撃開始時から4日間で41%と急上昇しています。
 

【欧州のガス価格推移(ブルームバーグより)】
 
次に来るのは、パイプラインの遮断と想定されていて、これは西側の経済制裁オプションに含まれているものの、これはEUにとって両刃の剣。
 
特にドイツは1次エネルギーの20%以上をロシアからのパイプラインに依存しており、その脆弱性をなくすために、普通は化石燃料の備蓄や原子力などのバックアップを強化するのが常識ですが、ドイツは逆に昨年末3基の原子力発電を停止、今年末には原子力ゼロになるなど、パイプラインが遮断されるとドイツ経済は崩壊する恐れがあると言われています。
 
軍事行動でガスの価格が上昇し、西側の制裁でパイプラインが遮断されたとしても、中国などに輸出すれば済むロシアにとってみれば痛くも痒くもなく、両刃の剣と述べた通り、ブーメランのように痛みが帰ってくるのはEU側ではないかと考える次第です。
 
そうなれば、EU各国はガスの調達先を探すことになり(既にそうなっています)、ただでさえ調達環境が厳しい状況がさらに激化、需要が高まれば一層価格上昇につながることが必至となれば、当然日本も煽りを喰らう訳であり、燃油価格高騰とのダブルパンチは、国民生活や経済に大きな影響を及ぼすものと推察するところです。
 
世界各国の動きを見ていればお分かりの通り、こうした断面に及んで「脱炭素化だから化石燃料はダメ」などと綺麗ごとを言っている国はなく、とにかく自国のエネルギー資源を獲得にするのに必死の状況であることを踏まえれば、ここ日本も同じであります。
 
既に電力需給逼迫に喘ぐ日本。
 
こうした時、不安定な再エネは論外として、火力は再エネの導入拡大の煽りで設備容量が減少しており、燃料を確保したとて供給力自体がギリギリであることを踏まえれば、残る供給力は原子力しかないのが実態です。
 
ドイツを教訓にして、日本は「電力の安定供給を最優先」せねばならず、同じ非常事態としてあった東日本大震災後の野田政権で大飯発電所を再稼働させたような政治判断も必要だと、私は真剣に考える次第です。
 
そしてまた、こうした中迎えた市議会定例会の中で、今後想定される市民生活や経済への影響に対し、危機意識をもって何を提言すべきか思考するところです。

令和4年第1回定例会、本日開会

ブログ 敦賀市議会

二十四節気では、雪が溶け、本格的に春を迎える準備期間の「雨水(うすい)」に入っているものの、昨日は逆に「春遠し」と感じる1日。
 
ニュースで見る新潟県の積雪4メートル超えには驚くばかりですが、ここ敦賀も終日雪が降り続きました。
 
観測データによると、最大積雪量は昨日の正午で26センチ、現在は20センチとなっていますが、私の住む粟野地区は割増しで積もっているようにも感じます。
 
そうなると出動するのが除雪部隊で、私もパトロールとばかりに市内の様子を見に走ると(車で)、午前中には市内・町内の幹線道路、夕方頃には細かな筋道まで除雪対応されているようでした。
 
除雪に関しては、何かと苦情やご注文をいただくことが多いのですが、休日、昼夜も関係なく、フル稼働で対応いただいている除雪業者の皆さんを見れば、やはり感謝の気持ちしかありません。
 
降雪回数の多い今シーズンは既に、約1億6千万円の除雪費用が補正予算として専決処分されていることもあり、この後は文字通り「雨水」の気候になることを願う次第です。
 


【家の前を雪かきしていると、道路のツライチまで見事に除雪するブルの運転手さんが。お礼の挨拶をすると何と同級生でした。】
 
除雪の前置きが長くなりましたが、そうした中、敦賀市議会では今日から令和4年第1回定例会(3月定例会)が始まります。
 
新しい議場で行う初めての定例会ということもあり、気持ちも新たにといったところですが、3月23日までの28日間しっかりと審査・審議にあたる所存です。
 
 →→→敦賀市議会 令和4年第1回定例会の会期日程はこちらをご覧ください
 
これまでと同様、会期中はこのブログでも議会の状況を報告させていただきますが、皆さまにおかれましては、議場での傍聴、市議会ホームページからのインターネット中継、嶺南ケーブルネットワーク(RCN)議会チャンネル(ch093)の媒体を通じ、直接ご覧いただれば幸いに存じます。
 
この定例会が終わると、私の任期も残り1年となります。
 
地域の皆さん、職域の皆さんからの期待に一つでも多く応えられるよう、また自分としても悔いなきよう活動にあたってまいります。
 

【新議場となったRCN議会チャンネルの待機画面】

【お知らせ】敦賀市議会「議会報告会」の動画配信開始について   

ブログ 敦賀市議会

先に嶺南ケーブルネットワークで放映しました「敦賀市議会 議会報告会」(特別番組)については、2月22日より3ヶ月間、市議会ホームページ及びYouTubeにて配信します。
 
ご意見や感想を投稿いただけるリンクも掲載していますので、ぜひご覧いただき、声をお寄せいただければ幸いです。
 
 →→→敦賀市議会ホームページ「議会報告会」はこちらから
 
 →→→YouTube「議会報告会(本編)」はこちらから
 
 →→→YouTube「議会報告会(議会のしくみ編)」はこちらから
 

早く脱すべき「原子力」か「再エネ」かの不毛な二項対立議論    

ブログ 原子力

本日は天皇誕生日。
 
62歳の誕生日を迎えられるに先立ち、昨日は皇居で記者会見され、新型コロナウイルス禍の影響が続く現状に、「心に希望の火を絶やさずに灯し続け」、国や地域を越えて「人々や社会がつながり、お互いを認め合い、支え合える年になってほしい」との願いを明かされました。
 
また、人々が努力を続けることで「この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができる」とも述べられており、こうした陛下のお気持ちを思えば、とりわけ日本の舵をとる政治の世界においては、批判し合うのではなく、叡智を結集する方向に力を使うべきと、改めて認識する次第です。
 
さて、「お互いを認め合い」との言葉を聞いて浮かぶのは、私の場合どうしてもエネルギーのことになってしまうのですが、依然対立構図が続いているのが「原子力」と「再エネ」。
 
以前に拝聴した東京大学の有馬先生の講演であった、「日本は、原子力か再エネかの不毛な二項対立議論から早く脱しなければならない」との言葉が印象に残っていることもあるのかと思いますが、奇しくも昨日の新聞では「原子力発電活用か再エネ重視か 自民で議論活発化」との見出しがありました。
 
記事では、「政府が6月に取りまとめるクリーンエネルギー戦略は、2050年に温室効果ガス排出量を実質ゼロにする脱炭素社会の実現と経済成長を両立する具体策が焦点だが、再生可能エネルギーを重視し、原子力の活用に慎重だった菅前政権の方針が修正されるとの見方が強く、今後、エネルギー政策をめぐり、党内の駆け引きが激しくなりそうだ。」とありました。
 
記事ではさらに、岸田首相は以前の会見で「再エネ一本足打法では安定供給や価格の問題に十分対応できない」と発言し、エネルギーを賄う手段として「原子力も一つの選択肢」とも述べていて、菅政権からの変化を印象付けるものとだとあるほか、原子力活用を求める議員らは巻き返しに躍起だとし、党総合エネルギー戦略調査会の会合で、会長の額賀福志郎元財務相は「(脱炭素の)目標は立てられたが、地に足のついた形で進展させるかが問われる」とも述べ、再エネへの傾斜にくぎを刺した。
 
一方、議連では、菅政権で再エネ政策を取り仕切ってきた小泉進次郎前環境相を会長代理に迎え、存在感をアピールするとし、小泉氏の起用には、菅氏の退陣で政策そのものが後退しかねないとの危機感もあるとみられるとしています。
 
政権与党である自民党内においては、これまでもこうした議論のやり取りがあったかとも思いますが、再エネ偏重でエネルギー危機に直面している欧州や制度破綻が明らかな電力自由化、ウクライナ情勢なども踏まえたエネルギー安全保障の観点から、「二項対立」ではなく、バランスの取れた「現実的なベストミックス」に向けた議論を期待する次第です。
 
こうした議論の結果、生み出される国のエネルギー政策。
 
これまでその政策に大きく貢献してきた敦賀市ですが、ちょうど昨日ホームページを見ると「原子力広報誌」に関する掲載がありました。
 
毎年の情勢などを反映し作成されている「敦賀と原子力」の令和3年度版の発行を紹介するものでしたが、その趣旨には「敦賀市では、原子力に関する知識の普及のため、広報パンフレットを作成しています。」とありました。
 

 →→→敦賀市「原子力広報パンフレット」のページはこちらから
 
脈々と継続して取組んでおられることに敬意を表するとともに、原子力立地地域のみならず、こうした広報は電力消費地でこそ展開されるべきと感じたところです。
 
くどいようですが、「不毛な二項対立議論から脱するため」には、世代を問わず、国民の皆さんに広く、日本のエネルギー事情を知ってもらうことが不可欠であり、エネルギー基本計画にもあるよう、国は真に「国民理解」に向け、本腰を入れて取り組んでいただきたいと考える次第です。

国民民主党が令和4年度予算案に「賛成」 〜なるかトリガー条項の凍結解除〜

ブログ 政治

17日の3月定例会告示以降、粛々と議案精査を続けてきておりましたが、ようやく全ての議案に対する自身の疑問点や論点の整理が終わりました。
 
「どんだけ時間掛かっとんねん」と思われることと存じますが、条例改正議案に関しては、現行条例や国の施策等との整合性チェック、令和4年度当初予算・補正などの予算案に関しては、膨大な各事業ごとに過去の予算や決算との比較検証、事業の効果予測などを立てながら妥当性評価を行っており、時間は掛かろうとも妥協せず、自分なりに納得行く準備をし、定例会に臨む所存です。
 
一通り自分なりの精査を終えるとともに、24日の開会日が通告締切となっている当初・補正予算案に対する基本質疑の通告書作成までが整いましたので、次は途中となっている代表質問の通告書作成を進めていきたいと思います。
 
さて、地方議会にも直接的に関係する国の来年度予算ですが、昨日は衆議院予算委員会で、与党と国民民主党の賛成多数により可決。
 
22日の衆議院本会議で可決され参議院に送付される見通しで、憲法の規定により令和3年度内の成立が確実となるとともに、22日に衆議院を通過すれば現行憲法下で最速だった平成11年の2月19日に次ぐ早さとなるとのこと。
 
ここで「異例」とされているのが、野党である国民民主党が予算案に賛成したこと。
 
野党が政府の予算案に賛成するのは「政権全体をよしとするに等しい」行為とも映ることから、主要野党は一斉に反発し、立憲民主党の泉健太代表は「野党とはいえない選択だ。非常に残念な判断だ」と批判したほか、共産党の小池晃書記局長も「事実上の与党入り、与党宣言だ」と突き放したとあります。
 
反対至上主義の政党が躍起になっているようですが、これはさて置き、確かに国民民主党がとった選択は従来の国会構造からすれば「異例」であるのかも知れませんが、「対決より解決」、「現実路線の改革中道政党」をいく同党の理念からすれば、あって然りのものと理解するところです。
 
当の国民民主党は、昨日の予算委員会で玉木雄一郎代表自らが質問に立ち、同日午前の予算委員会で岸田首相が、ガソリン税を軽減する「トリガー条項」について凍結解除も含めて検討する意向を示したことを再確認したうえで、予算案に賛成することを明言。
 
賛成後には、党としての談話を発表したほか、記者団に対しては、「旧来の与野党の対立を越え、国民のために必要なガソリン値下げを勝ち取るために賛成した」と説明しています。
 
党の談話については以下を、また正確を期すため玉木代表自身のYouTube「たまきチャンネル」に掲載された予算委員会での質問内容についてもご覧いただければと存じます。
 
【国民民主党談話】
本日、令和4年度予算が衆議院予算委員会で可決されました。
日本経済が長期低迷から抜け出して「給料が上がる経済」を実現するためには、積極財政に転換し、教育国債を発行して人づくりのための予算を拡充することで、デジタル化やカーボンニュートラル等の技術革新に資する教育・科学技術予算倍増を図ることが必要です。また、足下の経済対策、国民生活を守る政策として、ガソリン価格高騰対策としてトリガー条項凍結解除によるガソリン減税などが必須です。
国民民主党は、上記の内容を含む予算の組み替え動議を衆議院において提出し、政府与党に実現を迫りました。動議は否決されたものの、高騰を続けるガソリン・軽油価格対策について、政府は私たちの「トリガー条項凍結解除」の提案を採用する方向を示しました。また、政府の予算については、不十分ながらも賃上げと人への投資を重視した内容になっています。
こうした諸点を踏まえ、国民民主党は政府提出の令和4年度予算に賛成することとしました。
国民民主党は、政策本位で国民の皆さんのためになることを実現したいとの姿勢を党是としています。今後も改革中道の立場から、国民の皆さんのための政策を積極的に提案し、政策本位で与野党と向き合っていきます。
 

 →→→YouTube「【予算委員会(2月21日)】総理!しつこいですが うかがいます!玉木雄一郎がガソリン値下げを問う!」はこちらから
 
この燃油価格に関わる「トリガー条項」については、以前に私のブログでも解説をしていますので、詳細はそちらをご覧いただければと思いますが、以前から「凍結解除」を主張する国民民主党としては、政府が燃油価格の急騰対策として石油元売りに1リットル当たり5円を上限に補助金を支給していることの効果の妥当性から、国民負担軽減、経済対策の観点から強く求め続けているものであります。
 
 →→→「トリガー条項」に関する令和3年11月20日ブログはこちらから
 
岸田首相は21日の自民党役員会で、国民民主党のこの対応について「与党として歓迎したい。国民民主から今後、政策提言などの話もあると思うので、聞く耳は持っていきたい」と述べたとあります。
 
国民民主党の政治姿勢が、先ほど述べた党是の通りであることは、この一連の対応で国民の皆さんにも明らかとなりました。
 
国民が政治に求めているのは政権争いやスキャンダル追求ではなく、政治が自分達の生活や経済をどう良くしてくれるかだと思います。
 
私自身も「是々非々」を政治姿勢に置いていますが、掲げる理念のもと「対決より解決」に進む国民民主党の対応に、今後ぜひ注視いただければ幸いに存じます。

「北京冬季五輪」の閉幕と同時に思うこと

オリンピック ブログ

熱戦が繰り広げられた北京冬季五輪は20日、閉幕を迎えました。
 
最終日の昨日は、カーリング女子で日本が初の銀メダルとなり、日本選手団としては結果、金3個、銀6個、銅9個を獲得。
 
メダル総数18個は、前回平昌大会の13個を上回る冬季大会最多の成績であり、コロナ禍により様々な制約がある中でもこうして素晴らしい成績を残した選手の皆さんには心から拍手を送りたいと思います。
 
一方、公平、公正な競技環境が原則のスポーツの祭典で、女子フィギュアスケートでのドーピング疑惑、スキージャンプでは5選手もがスーツ規定違反、スピードスケートではフライングによる失格など、選手や関係者から激しい非難の声が挙がる判定が目立った異例の大会でもあり、どこか後味の悪さが残ったのも事実。
 
現にドーピング疑惑に関しては未だ正式な解明がされていないことから、フィギュアスケート団体では、その影響で表彰式が行われていないこともまた異例であり、そもそも組織的なドーピング問題を過去にも起こしているロシアは勿論のこと、毅然とした対応をしてこなかったIOCもまた然りであり、他の選手のこれまでの努力をも踏みにじる事態となっていることを深く反省し、厳に襟を正すべきと思う次第であります。
 

【閉会式に入場する日本選手団】
 
どこか「選手置き去り」とも感じる北京大会は、開会前に時を戻せば、新疆ウイグル自治区やチベットでの人権問題で世界各国から強い非難を浴びる中での開催であったもの。
 
そうして様々な事柄を感じながらの「平和の祭典」は、同じコロナ禍で開催した半年前の「東京」とは、やはり異質のものであったように感じたのは私だけではないかと思います。
 
また、この五輪期間中、世界の関心事は、緊張感高まるウクライナ情勢でもありました。
 
古代ギリシャのオリンピックにちなみ、世界に休戦を呼び掛ける国連の「五輪休戦決議」は北京冬季五輪でも採択されているとはいえ、現にロシアは過去に、「平和の祭典」を嘲笑うかのように2008年北京夏季五輪では開幕とともにジョージアに侵攻、自国開催の2014年ソチ冬季五輪閉幕直後にはクリミア半島を奪っており、今回はどのような行動に出るのか。
 
ロシアと手を組んでいるであろう中国も然り、五輪閉幕を合図に軍事行動の開始、国際秩序に終止符が打たれることだけは絶対に避けねばならぬことと同時に、疑惑や判定で選手たちの努力を踏みにじるに留まらず、五輪に懸けた世界中の「平和への願い」までもを台無しにすることだけはあってはならないと、奇しくも五輪閉幕の日に強く思う次第です。

敦賀市議会「議会報告会」を放映します!

ブログ 敦賀市議会

ブログを書くようになってから意識するようになったのが二十四節気。
 
リード文に季節や天気のことを書くことが多いからかも知れませんが、それはそれで知識が増えて良かったと思うところ。
 
その二十四節気ですが、昨日からは「雨水(うすい)」に入りました。
 
「雨水」という文字の印象から梅雨を思い浮かべてしまいますが、立春を過ぎ、降る雪は雨に変わり、積もった雪や張った氷は解け、水になっていく、そうした時季なのだそう。
 
言い換えれば、本格的な春を迎える予備期間といったところでしょうか。
 
とはいえ、昨朝近所を散歩すると田んぼには一面氷が張っていて、まだまだ厳しい冷え込みが続いているところですが、この氷が解けた時には「もうすぐ春ですね」(メロディーはもちろんキャンディーズです)と、雨水であることに思いを馳せ、季節の移り変わりを感じる余裕を持って過ごしたいと思う次第です。
 
さて、季節の変わり目に続き、話題も変えまして、今日は敦賀市議会「議会報告会」の放映日です。
 
これまでも番組宣伝をしてまいりましたので、内容をくどくどと説明するのは控えますが、特別番組のほうは、各委員会での審査事項トピックス、議員定数削減、新議場を紹介する「本編」(約15分)と議会の構成や役割などを説明する「議会のしくみ編」(約5分)の2編成で構成されています。
 
嶺南ケーブルネットワークの議会チャンネルにて、以下のスケジュールで放映しますのでぜひご覧いただければと思います。
 
【放映スケジュール】
(1回目)2月20日(日)10時から(約20分間)
(2回目)2月21日(月)19時から(約20分間)

 

【写真や動画を多く盛り込んでおりますのでご覧いただきやすくなっているかと。】
 
なお、番組の最後には、感想やご意見を頂戴するアクセス先も記載していますので、そちらにもドシドシお声をお寄せくださいませ。
 
また、番組放映後は、市議会ホームページ並びにYouTubeでも配信(3ヶ月間)することとしておりますので、市外にお住まいの方もぜひご視聴いただけると嬉しく思います。
 
奇しくも今日は、同時刻に女子カーリング決勝戦が重なっており、大変気になるところではありますが、第2エンドあたりまではこちらにチャンネルを合わせていただく、或いは録画などで後ほどゆっくりご覧いただければと。
 
「コロナ禍でもできること」と議員全員で作成、準備してきたこの「議会報告会」。
 
市民の皆さんにとって、少しでも身近で分かりやすい議会となるようにとの思いを込めておりますので、そのことが伝わればより幸いに思います。

« 古い記事