「郷土を思う」みなとつるが山車会館リニューアル式典                

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

北陸新幹線敦賀開業で大いに盛り上がる福井県ですが、併せて報じられる敦賀以西の延伸に関し、ネット上では「ルート論議」が再燃。
 
一時は、Xで「#米原ルート」がトレンド入りしたほどですが、私のXポストに対しても「正直新大阪までの延伸は課題では済まされない状況にしか見えません。少なくとも京都を縦断するトンネル工事自体、これは大袈裟でなく国土を破壊するに等しく、調整は不可能に見えます。」とのコメントあり。
 
私からは「敦賀以西に関しては、日本海側と太平洋側の2面活用と、特に災害時に東京・大阪間の大動脈を多重化する観点から小浜ルートが必要かと考えます。」と国土軸形成からの視点で回答。
 
その後も何度かやり取りしたものの、当然答えは出ず。
 
また意外なことに、巨大で高スペックの敦賀駅を見るに、北陸新幹線は敦賀が最終地点のイメージがあり、実は以西への延伸は考えてないのではとのコメントも。
 
もちろんそのようなことは無い訳ですが、こうしたイメージや論調を払拭するためにも、「以西」の調整を早期に行なっていただかなくてはなりません。
 
さて、開業に話しを戻しますと、訪れる観光客はもとより、こうした機会に市民の皆さんに一層知っていただきたいのが、敦賀の歴史や文化。
 
この2日間は、まさに歴史と文化が詰まった「敦賀市立博物館」と「みなとつるが山車会館」でも多くのイベントが開催され、とりわけ「つるがの山車まつり」のメイン、山車巡航では引き手が満員となるなど、大変盛況だったとのことで嬉しい限り。
 
なお、「みなとつるが山車会館」に関しては、先日終えた改修工事を踏まえ、16日にはリニューアル式典が行われ、私も出席。
 
リニューアルの詳細は、内覧会の模様を記した2月27日のブログをご覧ください↓
 
 →「つぬが千年の祭り」〜みなとつるが山車会館がリニューアル〜
 
また何と、一日館長を務めたのは、敦賀市出身の俳優 大和田伸也さん。
 
改修した大型シアターのナレーションも務めていただきましたが、漂うオーラ、ご挨拶で聴いた生の声はよりズシリと響く、重厚感がありました。
 

【テープカットをする左から馬渕清和 敦賀市議会議長、米澤光治 敦賀市長、大和田伸也さん、上野弘 教育長】
 
ご挨拶であった、大和田さんの「郷土敦賀のためにお役に立ちたい」との言葉も響きましたが、リニューアルに花を添えていただき、誠にありがとうございました。
 
この後、自身二度目となるシアターを観せていただきましたが、大和田さんのナレーションとともに敦賀の祭りの歴史を感じ、最後に実物の山車が登場するシーンでは、観客から拍手が起こるほどの迫力。
 
何度観ても素晴らしいと感じた次第。
 
観光とは、地元の人が自慢にしている宝(光)を観ていただくもの。
 
敦賀には、その宝が沢山あり過ぎて磨き切れていないと言われますが、新幹線開業を機に、こうして地元の皆さんが、地元の歴史・文化を再発見することこそ大事なこと。
 
敦賀にお住まいの方はもとより、大和田さんのように、敦賀を離れて暮らしていても「郷土を思う」。
 
郷土への誇りや愛着であふれる、そんなまちづくりに努めていきたいと思います。

「つぬが 千年の祭り」 〜みなとつるが山車会館がリニューアル〜

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つるがの山車(やま)
ー湊町敦賀の繁栄を象徴する日本遺産ー
 
敦賀の山車は、毎年9月に行われる氣比神宮例大祭(敦賀まつり)に曳き出される、祭り一番の見どころです。
 
室町時代末期(約450年前)に成立したとされ、天正3(1575)年には織田信長も見物したと伝わります。
 
江戸時代には、町毎の大山車と商人等が出す小山車で、多い年には40〜50基にもなり賑わいました。明治になると大山車が廃止され、昭和の戦災では多くの山車が焼失しましたが、町の人達の長年の努力で復旧・復元され、現在は6基の山車が巡行しています。
 
みなとつるが山車会館は、山車を保存管理するとともに実物を展示公開しています。
 
〜山車の装い〜
 
江戸時代の鎧兜や能面を身に着けた武者人形が、合戦場面をいきいきと表現し、京都画壇を代表する画家達が下絵を描いたと伝わる贅沢な水引幕や優れた金工品などが山車を彩ります。
 
この勇壮華麗な山車は、古くから湊町として栄え、「北前船」の寄港地でもあった敦賀の経済力と、町衆の情熱で育まれ受け継がれてきた、敦賀が誇る文化財です。
 
(引用終わり)
 
これは、みなとつるが山車会館のパンフレットにある説明文。
 
平成9年に開館した同会館は、設備の老朽化などに伴うリニューアル工事を終え、昨日は内覧会が開催されました。
 
何回か訪れている山車会館ですが、ロビー正面の大型モニター設置から始まり、主に以下の改修がされました。
 
◉玄関自動ドアに水引幕の装飾
◉1階のシアター室改修(スクリーン大型化、山車巡行映像製作、氣比神宮の背景幕、人形用衣装修繕など)
◉2階展示室改修(展示ケース新設、解説パネル設置、照明のLED化など)
◉映像アーカイブ「つぬが千年の祭り」映像製作、放映モニター設置
◉館内解説の多言語化
◉広報(山車のペーパークラフト、WiFi整備、山車・甲冑ブックレット作成)
◉撮影スポットの設置
 
併せて、写真でもご覧ください。
 

【①大型化された1階のシアター室のスクリーン】

【②シアター室の氣比神宮背景幕】


【③甲冑の特別展示ケース新設】

【④映像アーカイブ「つぬが千年の祭り」の放映モニター】
 
1階大型シアター(写真①)では、大和田伸也さんナレーションの後、扉が開き、迫力ある音と光のなか、勇壮な山車が登場する姿は圧巻(写真②)。
 
2階展示室では、山車の歴史や近世敦賀湊の様子が分かりやすくまとめられた説明板や甲冑展示(写真③)、さらには敦賀市内各地の祭りを季節ごとにまとめた映像アーカイブ(写真④)もあり、まさに文化歴史がギュッと詰まった会館にリニューアルされたものと感じた次第です。
 
なお、映像アーカイブのタイトルは「つぬが 千年の祭り」。
 
お伺いするに、古より伝統的に行われてきた各地の祭りを大切にするとともに、今後も末長く続くことを願い、会館の皆さんでネーミングしたとのこと。
 
込める思いを見事に表現したタイトルに思わず「素晴らしい」と唸ったところです。
 
内覧会の最後は、参加者思い思いの仮装をし、撮影スポットにて記念撮影しましたが、子どもはもちろん、大人の方も楽しめるコーナーと感じました。
 

【このような感じで記念撮影できます(この日参加した議員にて)】
 
北陸新幹線敦賀開業を前に完成したリニューアル工事ですが、新幹線駅2階コンコースの柱には、まさに敦賀の山車の水引幕で彩られています。
 
そうしたことも踏まえ、まずは「敦賀市民の方に」もっと山車のことを知っていただきたいと思う次第。
 
その土地の文化歴史を知ることは、まちの生業を知るということ。
 
室町から江戸、そして近代へと「つぬが 千年の祭り」をつないできた先人の姿に思いを馳せることで、より一層敦賀への愛着や誇りが醸成されるのではと思います。
 
百聞は一見に如かず。
 
皆様ぜひ、リニューアルされた「みなとつるが山車会館」に足を運んでみてください。

令和5年度 敦賀市文化芸術及び科学技術活動優秀賞受賞式

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二十四節気では、昨日「雨水」を迎えました。
 
降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃とされ、草木がほんのり色づく様子や春霞を楽しめる季節を意味するとのこと。
 
昨日は梅雨を思わせるかの雨模様でしたが、夢街道を歩くと、花壇の芝桜に小さなピンクの花がチラホラ。
 
暦の通り、着々と季節は春に近づいていると感じたところです。
 
こうして、小さくとも感動のある日々を送らせていただいていることに感謝する次第ですが、昨日はもうひとつ感動がありました。
 
市議会では文教厚生常任委員長を仰せつかっている関係で、関係する様々な市内団体の行事や式典などにお招きいただくところ、昨晩は「令和5年度 敦賀市文化芸術及び科学技術活動優秀賞受賞式」に出席させていただきました。
 
この賞は、学校推薦等に基づき、文化や芸術、科学技術の分野において優秀な成績を収めた個人・ 団体を表彰するもので、2016年度に新設(市独自にて)されたもの。
 
市役所2階の講堂で行われた表彰式では、作文コンクールやチアダンス、吹奏楽にものづくりコンテストなど、各分野で好成績を残した個人8人と2団体が表彰されました。
 
〈主な表彰者・団体〉
◉第48回「小さな親切」作文コンクール 文部科学大臣賞 → 粟野中学校生徒
◉第23回 高校生ものづくりコンテスト全国大会化学分析部門 敢闘賞(第4位) → 敦賀工業高校生徒
◉第23回 全国中学生アートの甲子園大会福井大会 準グランプリ(全国2位) → 松陵中学校生徒
◉日本鋳造工学会主催 第16回アジア鋳物会議「Young Poster Presentation Award」→ 敦賀工業高クリアランス金属研究班
◉第23回東日本学校吹奏楽大会 金賞 → 松陵中吹奏楽部
など
 
上野弘 市教育長のご挨拶では、先のH3ロケット発射の成功なども例に、文化や科学技術は人類をゆたかで幸せにするものであり、優秀な成績を収められたこと、それに向けた努力を讃える言葉があった後、受賞者に一人づつ、表彰状が手渡されました。
 
各分野で素晴らしい成績を収めた皆さんに拍手を送るとともに、自身の来賓紹介の際には、祝意と今後ますますのご活躍を応援する旨、お伝えした次第です。
 
会場には、子ども達を見守り、支え続けている親御さんも同席されていましたが、最後に謝辞を述べた女子高生からは、指導者や家族などの支えがあったからこそ活動に打ち込める旨の感謝の言葉があり、親を思う子、子を思う親、双方の気持ちに感動した次第です。
 
子は地域の宝と言いますが、未知の可能性を秘めた子達は、日本の宝。
 
表彰された皆さんを始め、自分の夢や目標に向かって努力するすべての子ども達を応援するとともに、各人の文化芸術、科学技術が今後さらに大きく、花開くことを祈念いたします。
 
また、ここ敦賀の地で学び、技術を磨いたことを誇りに、人生を謳歌していただければ幸いです。
 

【日本国中に勇気と感動を与えたH3ロケット発射成功。表彰された皆様を含め、成功の陰にある弛まぬ努力に心から敬意を表します(写真はYahooニュースより)】

歴史の転換点としての北陸新幹線敦賀開業 〜第39期 敦賀市民歴史講座(最終講)を開催〜

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過去に学び 未来に期待し 今日に生きる
 
これは、敦賀の市民歴史団体 気比史学会の結成以来の会是ですが、昨日はこの言葉を表すかの機会となりました。
 
これまで幾度かご案内してまいりました「第39期 敦賀市民歴史講座」の今年度最終講。
 
昨日は14時より、きらめきみなと館にて、「歴史の転換点としての北陸新幹線敦賀開業」(主催:気比史学会、共催:敦賀市、敦賀市教育委員会)をテーマに開催しました。
 
「新幹線開業30日前イベント」(昨日で開業まで28日)として、敦賀市長、市議会議長、市教育委員会事務局長、敦賀商工会議所会頭、敦賀観光協会会長を始め、約170名もの方にお越しいただき感謝。
 
本日のブログでは、新たな新幹線時代に向かうに際し、本講座の内容を一人でも多くの方と共有いたしたく、議事メモを掲載しますのでご覧いただければ幸いです。
 
【第39期 敦賀市民歴史講座ネクストステージ(最終講)】
 
<日 時> 令和6年2月17日(土)14時〜16時
<場 所> きらめきみなと館 小ホール
<テーマ> 歴史の転換点としての北陸新幹線
<講 師> 東洋大学教授 井上 武史氏
<講演の趣旨>
「みなとまち」として千年以上の繁栄を築き、また、鉄道とともに「近代港湾都市」として飛躍してきた敦賀。
改めて、敦賀の歴史を振り返るとともに、新幹線開業のチャンスの転換点とするためにどう活かしていけばよいのか、その方策を考えます。
 

【多くの方にお集まりいただき心より感謝】
 
1.歴史の転換点① 「近代港湾都市」敦賀の盛衰
・明治14(1881)年に北陸本線が仮開業し、「鉄道」と「港」という「まち」の原型が形成された。
・鉄道の開通は、日本海側で最も早かった(2024年は、長浜ー敦賀間全線開業から140年)。
・明治17(1884)年の敦賀ー長浜間全線開業によって、県内では坂井港の取扱高を逆転。拡大が期待される分野において独占的地位を獲得した。
・しかしながら、その後の北陸本線の延伸によって、独占的地位を喪失
・敦賀港における移出入額が、明治33(1900)年の4,013万円をピークに、明治35(1902)年には1,600万円まで減少した。
 
(小括)
北陸本線延伸後は「独占から競争への環境変化」で衰退
◉「通過」と「乗り換え」は大きな違い
◉貨物輸送と旅客輸送は未分離のまま。
 
2.歴史の転換点② 「国際港湾都市」敦賀の盛衰
・政府への猛運動を経て明治32(1899)年に敦賀港が開港。
・明治35(1902)年には「ウラジオ定期航路」が開設。日本海側では七尾航路の廃止により、独占的地位を獲得
・明治34(1901)年のシベリア鉄道開通により、ウラジオ航路が注目→日本海側唯一の第一種重要港に指定され、敦賀港が繁栄。
・国際会議で世界一周ルートが決定され、敦賀港が組み込まれる。欧亜国際列車の運行が始まり、国際港湾都市「敦賀」へ。
・敦賀〜ウラジオストク間の旅客往来。日本人が2,000〜3,000人/年間に対し、ロシア人1,000〜1,500人/年間。
・ヨーロッパへの最短ルートは敦賀港からウラジオ、シベリア鉄道。
 
(小括)
「鉄道とみなとの国際都市 敦賀」へ
◉市民の力。拡大と独占への洞察力と実現への粘り強さ。
◉貨物輸送と旅客輸送は未分離のまま。
 
3.戦後の経済成長と敦賀の新たなステージ
・敦賀の新たな発展への道① 敦賀市誕生(昭和12(1937)年)。港だけでは不安定→工業に必要な土地確保
・敦賀の新たな発展への道② 工業化→戦前の東洋紡(昭和8年)、敦賀セメント(昭和10年)から昭和、平成へと開発が進む。
・敦賀の新たな発展への道③ 原子力発電。工業だけは基盤が十分とは言えなかった背景。福井県が「後進県からの脱却」を掲げる。
・鉄道交通の新たな展開① 北陸本線の電化や北陸自動車道開通など。ルート決定に際して敦賀からの熱烈な運動あり(=市民の力)。
鉄道・交通の新たな展開は、工業・原子力発電など新たな産業とともに、戦後の敦賀市発展を支えた。
・鉄道交通の新たな展開② 敦賀港の動向。昭和45(1970)年のフェリー航路(敦賀ー小樽)、平成2(1990)年のコンテナ定期航路就航(敦賀ー釜山)平成3(1991)年の北陸電力敦賀火力発電所運転(石炭輸送)により、海上輸送の分野にも安定化の要素が加わる。
 
4.歴史の転換点③ 「交流港湾都市」敦賀の展開
・1999年の節目① 開港100周年「つるが きらめきみなと博21」→ 期間中、68万6千人が来場
・1999年の節目② 「人道の港 敦賀」の発信。杉原千畝氏の「命のビザ」でナチスの迫害から逃れたユダヤ人を敦賀港で受け入れ。
・1999年は、敦賀港の賑わいの機能を加え、再び「みなと」として再生する契機となった。
・敦賀のさらなる発展へ。交通体系の複合拠点として。
 
5.北陸新幹線敦賀開業を機に敦賀の方向性を考える。「高度交流都市」へ
・敦賀の人口減少が加速しており、減少はこれからも続く(令和32年の人口は、令和2年よりも26.0%減少)。
・一方、令和32年には嶺南地域の半分以上が敦賀市民になる(令和32年で50.4%を占める)。
・嶺南地域の「地方中核都市」としての拠点機能強化が期待される。
・北陸新幹線開業により、人で賑わう「みなとまち」は「駅」を加えて新たなステージ「高度交流都市」を形成する。
・敦賀「高度交流都市」のための3段階。終着駅としての敦賀は、絶対に降りる「独占的地位」であり、第1段階の「無意識の交流」から第2段階の駅周辺立ち寄り「気軽な交流」、さらに第3段階は、敦賀市内・嶺南地域・県全体へ来訪する「身近な交流」を創出する。
 
(目指すところ)
◉敦賀は日本「海」の玄関口から日本「回」の玄関口へ
◉高度交流都市のための「立体的黄金ルート」
◉敦賀は福井「回」の玄関口にもなる
◉「人道の港」から「人道のまち」へ → 重要なのは「市民の力」
 
次の転換点は、リニア新幹線の名古屋開業(2027年?)と北陸新幹線の全線開業(2030年度末頃目標)か?
 
講座のまとめ①
・「鉄道とみなとのまち 敦賀」の盛衰のポイントは、「拡大が期待される分野か」「独占的地位か」であった。
・転換点となったのは、鉄道の開業と延伸、国際港湾としての開港であった。その後、工業化や原子力を加えて安定性も確保した。
・ヒトとモノの輸送が一体から分離へと変わるなかで、みなとや駅周辺の姿も変化してきた。
 
講座のまとめ②
・北陸新幹線敦賀開業は、交流人口の拡大が期待されるなかで、多様な鉄道の乗り換え地点としての独占的地位が強化されることを意味する。
・近代港湾都市→国際港湾都市→交流港湾都市→高度交流都市への転換が見込まれる。キーワードは、「3段階の関係づくり」と「立体的黄金ルート」と考える。
・次の転換までの間に、人々と敦賀の関係づくりをどれだけ深められるかがポイントではないか
 
「100年に1度」から「次のステップ」を見据えて
 
これからの敦賀に期待しています!
 
<議事メモは以上>
 
大変お忙しいなか、本講座の講師を快くお引き受けいただいたうえ、多くのご示唆をいただいた井上先生に心から感謝申し上げます。
 
そして、参加いただいた皆様におかれましては、足を運んでいただき誠にありがとうございました。
 
皆様にとりまして、古より交通の要衝として栄えてきた敦賀の歴史に思いを馳せつつ、「鉄道と港のまち」としての誇りをもって新幹線開業を迎え、新たな時代に挑戦する。
 
そのような機会になったのであれば幸いです。
 
なお、気比史学会におきましては、冒頭の会是のもと、地域史を楽しみながら学び、次代へつなぐ思いで活動してまいりますので、今後ともご理解とご協力のほどお願いいたします。

「敦賀市民歴史講座『歴史の転換点となる北陸新幹線開業』」にぜひお越しください

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

節分が終わり、今日は「立春」。
 
「立春」は文字通り、春の始まりを表すとともに、二十四節気の順番の中でも1番目。
 
今一度、新年の抱負を思い返しつつ、新たに最初の季節を迎えたいと思います。
 
なお、今年は春の訪れと合わせてやってくるのが北陸新幹線。
 
先日の記者向けに続き、昨日は北陸新幹線金沢・敦賀間の一般向けの試乗会が開かれ、乗客が一足早く車窓からの景色を楽しまれたとのこと。
 
この一般向けの試乗会には、2000人の定員に対し全国からなんと15万325人の応募があり、当選倍率75倍の大人気。
 
私を始め、知人の方々は残念にも皆外れましたが、ニュースでは、試乗した小学生が「速くて乗り心地が良かった」と笑顔を見せる様子や男性の「車窓から見えた白山が綺麗だった」など、興奮して話す姿を嬉しく感じたところです。
 
試乗会は、本日4日も金沢発と敦賀発のそれぞれ1便ずつが往復するとのことであり、見事当選された皆様におかれましては、車窓からの景色を楽しみながら、開業への期待を膨らませていただければと思う次第です。
 
さて、開業に向けてはカウントダウンに合わせ、敦賀市内でも様々なイベントが行われてきましたが、来る2月17日には、私も事務局として参画している敦賀の市民歴史団体「気比史学会」においても講座を行うこととしています。
 
当会では、敦賀の豊富で悠久な歴史を次代に継承するとの思いのもと、歴史を学ぶ楽しさを市民と共有しながら連年「敦賀市民歴史講座」を開催してきており、39期を迎えた今年度はこれまで4講の講座を開催してきたところ。
 
今年度最終講となる第5講は、「歴史の転換点となる北陸新幹線開業」をテーマに、開業に向けての機運をより一層高めるとともに、新幹線のあるまち敦賀のこれからを皆で考える機会にしたいと考えています。
 

【第39期 敦賀市民歴史講座(最終講)の開催チラシ】
 
なお、本講座は「北陸新幹線開業30日前イベント」と位置付け開催する運びとしており、歴史を振り返る中で、「鉄道と港のまち敦賀」を誇りに思いながら開業を迎えたく、多くの方に参加いただけるよう鋭意お声掛けしているところです。
 
ついては、皆様方におかれましてはご多忙のところとは存じますが、この機会に是非ご来場いただけますようお願いいたします。

心をつなぐ 世代をつなぐ 文化のちから

ブログ 敦賀の歴史・文化

鉄道ファンからは「敦賀要塞」と呼ばれる新幹線敦賀駅。
 
3月16日の北陸新幹線敦賀開業を前に、昨日は一般向けの駅舎内覧会が行われ、約590人が参加したとのこと。
 
高さ37メートル、乗り換え改札機19基、76段の階段など、いずれも整備新幹線の駅舎では日本一を誇るほか、3階の新幹線ホームからは市内を一望できるとあって、参加者からは「開放感のある駅舎は素晴らしかった」との声も。
 
今日で開業まで「55日」。
 
威容を誇るこの駅舎が、古より交通の要衝として栄えてきた敦賀の新たなシンボルとなり、さらに発展することを願う次第です。
 
こうして新幹線開業に向けては徐々に機運高まるところ、市内の各団体では、能登半島地震での被害や被災地を慮(おもんぱか)りつつ、各種新年の行事が開催されており、私も昨晩は、日本郵政グループ労組(以下、JP労組)福井南部支部、敦賀市文化協会の新春懇談会にお招きいただきました。
 
両団体掛け持ちとなったため、JP労組福井南部支部さんの会では、ご挨拶の後中座をし失礼しましたが、能登半島地震で被害を受けた仲間の方々にお見舞い申し上げるとともに、郵政インフラを担う皆様の日頃のご尽力に感謝と敬意の念をお伝えした次第です。
 
その後は場所を移動し、プラザ萬象へ。
 
遅参をお詫びしつつも来賓紹介前にギリギリセーフで入場。
 
会員が一堂に会しての開催は4年ぶりとあって、各部門ごと約180人が集った会場ではそれぞれご歓談が盛り上がり、改めてこうした場の必要性を感じたところです。
 
また、会場では会社の先輩方や同僚、知人も多くおられ、水墨画や写真、書道、陶芸など、趣味として楽しまれつつ、その分野全体の活動を盛り上げていきたいとのお話しも聞かせていただき、大変励みになった次第です。
 

【祝い舞台として披露いただいた、郷土芸能部門 長歌「四季の敦賀」保存会】
 
なお、この会では光栄にも、締めの万歳三唱発声をご指名いただき、挨拶では、昭和34年11月に19団体、1855名でスタートして以降、現在では人数こそ900余名となったものの、加盟団体数は54にまで増えており(令和5年4月現在)、脈々と文化の種を増やしてきたことに敬意を表すること。
 
※肝心の「設立から今年でちょうど65年」の紹介がすっかり飛んでしまいましたので、ここで補足を…。
 
さらには、「心をつなぐ 世代をつなぐ 文化のちから」という会是のもと集う皆様が、また今年一年、それぞれの分野でご活躍されること、そして市文化協会のますますのご発展を祈念し、声高らかに万歳三唱を行いました。
 
文化と歴史は一体であり、私が所属する市民歴史団体 気比史学会の設立以来の会是は「過去に学び 未来に期待し 今に生きる」。
 
この会是が自身の考えの軸にもなっていることはこれまでも述べてきたところですが、長く続く団体には、そうした素晴らしき理念があるもの。
 
45年の歴史を誇る気比史学会より、20年も長く続く敦賀市文化協会。
 
会是にある「文化のちから」で、敦賀の文化活動の推進役を担うとともに、今後とも市民文化の向上にご尽力いただけますことお願い申し上げます。
 
私も、その活動を精一杯応援いたします。
 
(参考)
活動の様子が詰まった「敦賀市文化協会ホームページ」をリンクします。
「趣味としてやってみようかな」など、関心がある方はぜひ協会まで連絡いただき、敦賀の文化活動を一緒に盛り上げていただければと。
 
 →敦賀市文化協会ホームページはこちら

歴史ウォーキングにて「鉄道と港のまち敦賀」を改めて胸に刻む

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この3連休は、気持ちの良い秋晴れ予報。
 
初日の昨日は「文化の日」ということもあって、敦賀市内では様々な行事が行われました。
 
私もいくつかの行事にご案内いただいていましたが、春先から決まっていたことを優先したため、すべてに参加することができなかったことをご容赦願いたく。
 
さて、その「優先した」こととは、一昨日にもご紹介した歴史ウォーキング「鉄道と港がつながるまち 敦賀を歩く」。
 
敦賀市立博物館と気比史学会の共同事業として開催するもので、そのタイトルのとおり、「鉄道と港のまち敦賀」をより知ってもらおうと、午前中は敦賀駅から眼鏡橋、本町通りから氣比神宮(昔は鉄道が走っていた)を経て市立博物館、午後は敦賀倉庫群から赤レンガ倉庫、ランプ小屋を経て、人道の港敦賀ムゼウムへと、当時の古写真と照らし合わせながら「楽しく」まち歩きするという企画。
 
主には、市立博物館の学芸員の皆さんに準備いただき、気比史学会の我々は運営補助的な役割にて参加した次第です。
 
嬉しいことに、定員30名ほぼピッタリの参加をいただき、昨日は10時より、敦賀駅交流施設「オルパーク」にてオリエンテーションを行った後、早速出発。
 
安全に気をつけながら、順次工程を進めました。
 
「古写真を見ながら」というこのが本企画のコンセプトですので、このブログをご覧の皆さまにも、以下主な写真を紹介していきたいと思います。
 
まずは、敦賀駅前通り。
 

【1909(明治42)年に嘉仁親王(後の大正天皇)が行啓した際の写真。敦賀駅前でお見送りする様子と思われる。】

【1960〜1970年代の駅前通りの写真。電灯のデザインが変わり、中央分離帯の木々が伸びている。】

【昨日の白銀交差点付近からの眺め。正面は北陸新幹線敦賀駅。】
 
次は、駅周辺の深掘りスポット「眼鏡橋」
 

【1881(明治14)年に完成した水路橋。当時はこの上にレールがあり、1日3往復、イギリス製の蒸気機関車が、今の国道8号線を抜け、金ケ崎駅まで走っていた。】
 
続いて、本町商店街。
 

【1960(昭和35)年、白銀交差点から本町方向を見る。明治期にはここを機関車が走っていた。】

【1970年代の本町1丁目商店街。写真左手にマスヤ洋服店が見える。】

【上記写真と左右反対になりますが、昨日の本町1丁目商店街。氣比神宮方向を見る。】
 
なお、本町商店街の開発期(秋吉がある通り側)には、基礎工事で地面を掘ると「枕木」が沢山出てきたとの証言が複数、参加者からもあり、線路がここにあったことを感慨深く思いました。
 
午前の部の最後は市立博物館。滅多に入れない屋上に上がり、市内を一望できるその景観に、当時に思いを馳せました。
 
午後の部は、少し飛ばして桜・蓬莱岸壁周辺より。
 

【今の市民文化センターの位置に建っていた敦賀市役所(昭和8年に建設され、大和田荘七氏から寄贈された)。写真は、1974(昭和49)年の移転直前のもの。】
 

【1900年代初頭の金ケ崎から赤レンガ倉庫を見た写真。倉庫の際まで砂浜だったことが分かります。】

【昨日の赤レンガ倉庫前】
 
最後は、ゴールの「人道の港ムゼウム」周辺。
 

【1920〜1930年代頃の金ケ崎桟橋の写真。人道の港敦賀ムゼウムとして再現されている建物4棟がすべて完成しています。まさに「大陸につながる鉄道ここにあり」ですね。】

【1930年代頃、満蒙開拓移民団が敦賀港から出発していく様子。あまり知られていませんが、これも残された史実。】

【昨日のムゼウム前】
 
ウォーキングは、これにて終了。
 
スマホのアプリを見ると1万2千歩を歩いていましたが、参加いただいた皆さま、準備から説明まで、大変丁寧に対応いただきました学芸員の皆さま、大変お疲れ様でした。
 
敦賀駅から始まり、最後は大陸とつながる港まで。
 
自身にとっても「鉄道と港のまち敦賀」を改めて胸に刻む一日となりました。
 
最後に、昨日配布した資料には、当時の写真がまだまだ掲載されていますので、「見たい」という方はご遠慮なく、私までお声掛けください(ホームページのアドレスからメールいただければと)。

明日開催!歴史ウォーキング「「鉄道と港がつながるまち 敦賀を歩く」

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毎年11月1日に行われる「市政功労者表彰式」。
 
この式には来賓として、地元選出県議会議員、敦賀市議会議長以下、副議長、常任委員会委員長、特別委員会委員長もお招きいただいており、私も文教厚生常任委員長として出席。
 
今年度は、自治功労の安久彰氏を始め、産業功労では奥井隆氏、保健衛生功労では坂本義昭氏、福祉功労では出所敏美氏、教育功労では交野好子氏の5名が表彰され、それぞれの分野において、多大な貢献をいただいたことに敬意を表するとともに、市政発展に向けたご尽力に感謝した次第です。
 
表彰された5名の方々におかれましては、今後もますますお元気でご活躍されますこと祈念いたします。
 
さて、こうして表彰式に出席をさせていただき、改めて歴代、諸先輩方の脈々と続くご努力があって、今の敦賀の発展があると認識するところですが、明日はちょうど敦賀の歴史、まちの変化を振り返るイベントが開催されます。
 
そのイベントは、歴史ウォーキング「鉄道と港がつながるまち 敦賀を歩く」。
 
敦賀市立博物館と気比史学会の共同事業として開催するもので、午前中は敦賀駅から眼鏡橋、本町通りから氣比神宮(昔は鉄道が走っていた)を経て市立博物館、午後は敦賀倉庫群から赤レンガ倉庫、ランプ小屋を経て、人道の港敦賀ムゼウムへと、当時の古写真と照らし合わせながらまち歩きするという企画。
 

【歴史ウォーキングのチラシ】
 
古より海陸の交通の要衝として栄えてきた敦賀は、日本海側で最も早く鉄道敷設がされるなど、近代においても飛躍を遂げてきたまち。
 
そうした歴史を振り返ることは、先人達が果たしたご努力を思い返すことにもつながるものと考える次第です。
 
このイベントは、共同事業として気比史学会も協力しており、私はスタッフ側で参加いたしますが、今からワクワクしているところ。
 
定員30名としておりますが、まだあと少し枠があると伺っておりますので、ウォーキングも兼ねて参加してみようという方がいらっしゃいましたらぜひお申し込みいただければ幸いです。
 
※お申し込みは、チラシにある市立博物館の電話またはメールにてお願いします。
 
それでは、明日10時にオルパークでお待ちしています。

「鉄道誕生物語」にて明治の心意気を感じる

ブログ 敦賀の歴史・文化

気持ちの良い秋晴れとなった昨日。
 
文教厚生常任委員会では、「第61回敦賀地区自衛消防隊操法大会」にて、来月開催する議会報告会のチラシ配りを行うため、朝は会場の市役所駐車場へ。
 
大会には、地域・事業所単位で多くの方が参加され、消火栓や小型動力ポンプなど、各部門に分かれ操法技術を競われるなか、若干、場違いではと感じつつ、委員で協力してチラシを配布。
 
観戦中にも関わらず、快く受け取っていただきありがとうございました。
 
また、参加された方々を始め、大会関係者の皆様、大変お疲れ様でした。
 
操法大会を最後まで見届けた後は、昨日のブログでも告知しました、歴史絵語り「鉄道誕生物語」の準備・運営のため市立図書館へ。
 
図書館職員の皆さんにもお手伝いいただき、気比史学会メンバーとで設営をし、開始の14時には約30名の参加者にお集まりいただきました。
 
私は司会役を務め、図書館長にご挨拶いただいた後、早速、歴史絵語りの会 丸山誠氏による「鉄道誕生物語」を開演。
 
絵語りでは、概略以下の内容をお話しいただきました。
 

【講演いただいた歴史絵語りの会 丸山誠氏】

【会場の様子】
 
◉絵語りは「歴史の見える化」である。
◉わが国の鉄道の歴史は、ペリーが来航時に示した「STEAM LECOMOTIVE(蒸気機関車)」に始まる。
◉英国派遣などで蒸気機関の力をまざまざと見せつけられている伊藤博文、大隈重信らの信念「蒸気機関車なくして日本の発展なし」のもと「鉄道敷設計画」(明治2年)を策定。
◉大陸につながる港と鉄道を早く結ぶことを重要視し、計画にあった3路線のひとつが「敦賀」を目指したものであったこと(敦賀が「鉄道と港のまち」と言われる由縁)。
◉国内では、莫大な費用が掛かる鉄道建設に反対勢力があり、これらを納得させるためには、とにかく早く実際に蒸気機関車が走る姿を見せる必要があった。
◉英パークスは、植民地化での方法ではなく、日本に正式に資金を貸付け(100ポンド)、貿易相手として、日本政府が建設主体となって鉄道建設を進める方法を選択した。
◉そのため、蒸気機関車は当時の英領インドのセイロン島で使われていたものを流用。レールの規格は、これに合わせ1435ミリの「標準軌」ではなく、それより幅が狭い1067ミリの「狭軌」を選択した(一連の判断は大隈重信)。
◉新橋〜横浜間には薩摩藩(反対勢力)の藩所があり、土地を譲ってもらえなかったことから、海上にレールを敷設した。
◉明治5年の新橋〜横浜間開通式では、国民に納得してもらうチャンスと、天皇陛下にも乗車いただくとともに、沿線では日の丸の小旗を振ってもらう(国旗をこうした形で使ったのは、これが初)など、お祭りムードとした結果、反対の声は消えた。
◉経済界に対しては、天候によって起こる飢饉などに対し、物資輸送のスピードを上げ、地域に関係なく食料が運べるようにすれば、飢えはなくなる。人々の暮らしがどれほど良くなるかを訴えた。
◉明治15年(1882)には、敦賀までの鉄道が開通(柳ヶ瀬トンネル部分を除く)したが、その時の市民の驚きや歓喜たるや想像を超えるものであったと推察。
◉当時、国内最長「柳ヶ瀬トンネル」の敦賀側出口に掲げられたの「萬世永頼」(伊藤博文著)の文字は、敦賀までの開通に込めた期待の証。
◉伊藤はその後、憲法創設、日本初の総理大臣に、大隈は機関車で全国行脚し、日本の文明開化を説いて回った。特に「心の文明開化」を訴えた。
◉大隈重信は晩年まで、レールの規格を「狭軌」としたことを「人生最大の判断ミス」と悔いていたそうだが、海あり山ありの日本は、トンネルで抜かねば鉄道敷設は成り立たなかったことを考えれば、逆に「狭軌」で良かったとも言える。「大隈さん、そう悔やみなさんな」と言ってあげたい。
 

【伊藤博文が敦賀への鉄道敷設に期待を込めた「萬世永頼」】
 
こうして、すべて手作りの絵に合わせた、丸山さんの絶妙な語り口に引き込まれ、あっという間の1時間でしたが、鉄道建設に懸けた明治政府の心意気とともに、来春の北陸新幹線開業を前に敦賀と鉄道の歴史を楽しくも、深く学ぶ機会となりました。
 
講師の丸山様、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
 
なお、会の最後にも申し上げましたが、柳ヶ瀬トンネルが完成し、長浜〜敦賀(金ケ崎)間が全線開通したのは明治17年(1884)。
 
新幹線敦賀開業の2024年は、それからちょうど140年となります。
 
新たな時代に向かえるのは、命を懸けて敦賀までレールをつないだ先人達のご尽力あってのことであり、こうした歴史を引き続き、丸山さんの言葉「歴史の見える化」を胸に、市民の皆さんに知っていただけるよう取り組んでいく所存です。

10月29日(日)は「絵語り『鉄道誕生物語』」にお越しください

ブログ 敦賀の歴史・文化

国民民主党の玉木雄一郎代表は24日、立憲民主党の泉健太代表による臨時国会の開会に合わせたあいさつ回りを拒否。
 
泉代表が共産党の志位委員長との会談で、次期衆院選に向けて連携を協議した経緯を踏まえてやめたとのこと。
 
共産党とは一切協力しない立場の国民民主党は、再三にわたり「共産党と連携する政党と組むことはない」と明言しており、その筋を通し、拒否した対応を支持するところです。
 
その玉木代表ですが、本日の衆議院本会議において、岸田総理の所信表明演説に対する代表質問に立つことになっています。
 
時間は16:00頃(15分間)になろうかと思いますので、ぜひご覧いただければ幸いです(NHK中継もあります)。
 
 →「衆議院インターネット中継」はこちら
 
さて、話しはまったく変わりますが、秋と言えば「読書の秋」。
 
これに合わせ、敦賀市立図書館では、この週末28日(土)から11月5日(日)に掛けて「2023 敦図(とんと)フェスタ」が開催されます。
 
市立図書館のホームページによれば、開館30年を機に開催した「2021 図書館フェス」から「2022 敦図フェスタ」となり、3年目となる今年は開催期間を延長し、より多くの皆様にご来館いただきたいとの思いのもと開催するもの。
 
また、今年は図書館前にキッチンカーも来る予定とのこと。
 
「敦図フェスタ」では、日ごとに様々な企画が行われますが、そのひとつに自身が事務局を務める「気比史学会」も協力させていただいており、敦賀の歴史を楽しく、分かりやすく知っていただこうと、以下の企画を予定しています。
 
◉日 時:10月29日(日)14時から(1時間程度)
◉内 容:絵語り「鉄道誕生物語」
◉語り師:歴史絵語りの会 丸山 誠氏
◉場 所:市立図書館3階 研修室
 
“絵語り”とはあまり聞きなれないかもしれませんが、実は私、9月16日に永賞寺(敦賀市栄新町)で行われた敦賀城主 大谷吉継公の「遺徳を偲ぶ会」にて初めて、丸山さんの絵語り「大谷吉継 関ヶ原に死す」を拝見し、改めて「義の武将 吉継公」の生き様は、敦賀の誇りと胸に留めるほど感銘を受けた次第。
 
 →「敦賀城主 大谷吉継公遺徳を偲ぶ会」(2023年9月17日ブログ)はこちら
 
“紙芝居”とはスケールと深さが異なるものとご理解いただければと存じますが、今回は、来年の北陸新幹線敦賀開業を前に、ぜひとも「敦賀と鉄道の歴史」を知っていただこうと、丸山さんとも相談し、このテーマを選択したもの。
 
ちなみに、絵語りシリーズは、この他にも「水戸天狗党」など6作品あるとのこと。
 
内容は、小学生のお子さん以上であれば十分分かるかと思いますので、皆様方におかれましては、奮ってご参加いただければ嬉しく思います(事前申込みは不要です)。
 

【絵語り「鉄道誕生物語」のチラシ(気比史学会作成)】
 
自分が関係する企画の「推し」が強くなってしまいましたが、「2023 敦図フェスタ」では他にも趣向を凝らしたイベントが開催されますので、そちらにもぜひ足を運んでいただければと思います。
 
詳しくは、添付しますポスターをご覧ください。
 
本に関してはすっかり「積読(つんどく)」状態になっている私ですが、こうした機会に触れつつ、この秋は「読書の秋」にしたいと思います。
 
<「2023 敦図フェスタ」の全体スケジュールはこちら>

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