海の貴婦人「海王丸」が敦賀港に寄港 〜本日は一般公開〜

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昨日のブログでは、関西敦賀交流人会、東京敦賀人会、東海敦賀人会「一斉帰郷歓迎行事」のことをご紹介しましたが、わが家の長女も同じく帰省。
 
この三連休とテレワーク、休暇を合わせ、約1週間の帰省となりますが、暫しゆったり過ごして欲しいと思います。
 
なお、敢えて「帰郷」と「帰省」を使い分けていますが、「帰郷」は文字通り「生まれ育った土地へ帰ること」、「帰省」は「夏期休暇などに、故郷に帰ること」、「故郷に帰り父母の安否を問うこと」と意味に違いがあり、帰る場所も「帰郷」は「故郷」であるのに対し、「帰省」は「父母兄弟などがいるところ」となっています。
 
ついては、ここではそれぞれの意味合いに応じ使用していますことご理解いただければと(こう書いてますが、実は勉強になりました)。
 
話しを戻し、昨日お昼前、敦賀駅前(まちなみ口)に行くと、帰省の親子連れやお迎え、観光客でかなりの人出。
 
テレビでも紹介されたお店には長蛇の列と、大変な賑わいと活気を感じたところ。
 
お盆の帰省で、初めて北陸新幹線を利用という方もいらっしゃるかと思いますが、まちの変化も感じていただきながら、ひとつでも多く、故郷で夏の思い出をつくっていただければ幸いです。
 
さて、お盆に合わせた帰郷や帰省とはまた意味合いが異なりますが、ちょうど時を同じくして敦賀に「寄港」したのが、練習帆船「海王丸」。
 
「海の貴婦人」と呼ばれる海王丸は、独立行政法人 海技教育機構(存在を初めて知りました)のホームページによれば、1989年、海王丸は59年間にわたって海の若人を育ててきた初代海王丸の代替船として建造。
 
初代海王丸は鹿児島商船水産学校の練習船「霧島丸」の遭難を契機として、1930年に日本丸とともに建造され、当時の田中隆三文部大臣の「日本の海の王者にふさわしい船にしたい」という我が国の海運に寄せる期待を込めて「海王丸」と命名。
 
引退までの59年余りにわたって実習訓練を行い、正確な記録の残る昭和27年(1952年)4月1日以降でも189次の航海を行い、7,708名の実習生を育て、約146万kmの航海を完遂しました。
 
老朽化には勝てず、1974年以降は遠洋航海の規模を縮小するなどの応急的な航海を続けていましたが、船員教育訓練とあわせて「青少年のための海洋教室や体験航海」にも利用するものとして、国の補助金、財団法人日本船舶振興会(現・日本財団)補助金、一般からの寄付金及び銀行借入金とし、財団法人練習船教育後援会(現財団法人海技教育財団)が海王丸代船を建造したとありました。
 
9日(金)に敦賀港の川崎・松栄岸壁に寄港した「海王丸」ですが、ちょうど7日(水)朝、名子で辻立ちをしていると、既に湾内に佇む優雅な姿を発見し、感嘆の声を挙げたところ。
 

【名子のヨットハーバー前から見た「海王丸」】
 
本日10日は、午前9時から午前11時30分まで、午後1時から午後4時までに分けて、一般公開が行われます。
 
岸壁へ自家用車での直接の乗り入れや徒歩での来場はできず、受付会場の「敦賀市民文化センター」で受付を済ませた後、シャトルバスで受付会場から一般公開会場まで移動となることをご留意いただきたく存じますが、滅多とない機会ですので、足を運んでいただければと思います。
 
なお、詳細なご案内については、以下の敦賀市ホームページをご覧ください。
 
 →練習帆船「海王丸」一般公開のお知らせはコチラから
 
「海の貴婦人」が、こうして夏の敦賀港に寄港されたことは大変嬉しいこと。
 
心より歓迎するとともに、今後の安全な航海と海の若人の育成に寄与されますことご祈念いたします。

「立秋」を迎え、感じる秋の気配

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今や死語になっているかもしれませんが、テレビの「ゴールデンタイム」とは、1日のうち特に視聴者の多い時間帯である「プライムタイム」と呼ばれる19~23時のうち、19~22時の時間帯の俗称。
 
視聴率を時間区分別に見る時に使われるテレビ広告用語だそうですが、ここ最近は只でさえ、パリ五輪にプロ野球とチャンネルが重なるところ、「夏の甲子園」まで重なることに。
 
今大会は暑熱対策として、試合を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」を一部に導入。
 
1日3試合を行う第1日から第3日まで実施するとなったことによるものですが、こうなるとわが家の「ゴールデンタイム」の優先順位は「高校野球」に(ご心配なく、意見は妻と合致しています)。
 
ナイター時間帯に行われた智弁学園vs岐阜城北の試合がまさに、「THE高校野球」を感じる試合で、結果、延長11回タイブレークの末、9―6で智弁学園が競り勝った訳ですが、こうしてスポーツ観戦を楽しめるのは幸せなこと。
 
なお、昨日の甲子園開会式での選手宣誓で引用された、イチローさん(元メジャーリーガー)の言葉は、「努力したとしても報われるとは限らない。しかし、努力しなければ報われることはない」。
 
野球のみならず、あらゆることに通ずることであり、人生観として胸に刻んだ次第です。
 
こうして、高校野球が始まると「夏真っ盛り」と思うところですが、昨日は「立秋」を迎え、暦の上ではこれから晩夏、季節は秋へと向かいます。
 
私の朝のルーティーンは、このブログを書くことと、きゅう(わが家のワンちゃん)の散歩に行くことですが、散歩は暑さを避け、5時台に歩くと、スジ雲やウロコ雲が広がる空に爽やかな風、稲穂を垂れつつある田んぼ、びゅんびゅんと飛び交うトンボと秋の気配を感じることができます。
 

【どこか秋の兆しを感じる、朝の散歩コース】
 
水曜日の昨日は名子での辻立ちのため、散歩の後は急ぎ支度をし、7時には家を出ましたが、このように肌感覚で暦(季節)を感じることはどこか風情があるもの。
 
今朝もそうしてルーティーンを終えましたが、「立秋」を境に暑さの表現は「残暑」に切り替わります。
 
日本特有の文化「暑中見舞い」も「残暑見舞い」に。
 
過ぎゆく夏というには早いのかもしれませんが、16日に行われる「とうろう流しと大花火大会」など、敦賀の夏の風物詩を味わいつつ、夏の余韻、移り行く季節を感じたいと思います。
 

【辻立ちの服装は「残暑」バージョン。体調管理に留意し、オールシーズン継続あるのみです。】

海ごみゼロプロジェクト2024 in敦賀

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6月は「男女平等月間」である旨、以前にご紹介しましたが、もうひとつの取組みは「環境月間」。
 
これに伴い、市民総ぐるみ環境美化運動「クリーンアップふくい大作戦!」と題し、敦賀では一斉拠点活動として、6月2日に「気比の松原クリーンアップ」が行われたところ。
 
また、この期間に合わせ、市内の各地区や町内でも、環境美化運動に取り組んでいただいており、多くの市民の皆さんの清掃奉仕があって、海岸やまちが綺麗に維持できていることに改めて感謝する次第です。
 
さて、深刻なごみ問題と言えば、最近では「マイクロプラスチック」にあるよう「海洋ごみ」がありますが、日本財団と環境省では、増加し続ける海洋ごみ対策事業の一環として、全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼロウィーク2024」を実施。
 
「海ごみゼロウィーク」とは、今年で6年目を迎える取組みで、海洋ごみ問題の周知啓発とともに、海洋ごみの流出を少しでも防ぐことを目的として行われ、昨年度のキャンペーンでは、全国約1,100カ所で46万人以上が参加したとあります。
 
敦賀では、昨日午前中に、NPO法人THAP(タップ)が主催し「海ごみゼロプロジェクト2024in敦賀」が行われ、私も昨年に続いて参加。
 
9時より主催者代表あいさつ、趣旨説明やごみ回収に関する説明の後、早速海岸に下り、大比田〜横浜の海岸を清掃してきました。
 
※この日の参加者は120名(主催者発表)
 

【開会式の様子(主催者あいさつは、THAPの池田理事長)】
 
1袋1種類の分別を徹底のうえ、漂流ごみを回収しましたが、一番多かったのはペットボトルのキャップやプラスチック片、ルアーやロープなどもありましたが、開会式の説明でもあったよう、元をたどれば、こうしたものはすべて人間が河川の上流から流したものであり、何とも悲しい気持ちになったところです。
 
なお、冬場にはサーフィンができるほどの波となる大比田〜横浜海岸ですが、それはつまり北西からの強い風と波をもろに受ける位置にあるということであり、ごみの量は即ち、そのことを物語っていた訳ですが、約1時間強の時間ではあったものの、皆さんのご協力のもと多くのごみ回収ができた次第です。
 

【清掃活動の様子】

【回収した漂流ごみ(主催者発表では軽トラ7台分あったとのこと)】
 
強風の中でしたが、プロジェクトを主催されたTHAPの皆さま、参加された多くのボランティアの皆さま大変お疲れ様でした。
 
なお、私にとって幼少期の海水浴といえば、父の出身地でもあるここ大比田海岸。
 
思い出の海岸であり、夕陽が素晴らしく綺麗に見えるこの海岸を美しく維持すべく、恩返しの意味も込めて今後も活動に参画していく所存です。
 

【思い出の詰まった大比田海岸。今後も美しく。】
 
結びに、海ごみゼロウィークのホームページにこのような記載がありました。
 
世界中で増え続ける海洋ごみの問題。2050年にはプラスチックをはじめとする海洋ごみの量が、魚の量より多くなるともいわれています。
海洋ごみの約8割は、陸(街)から川を伝って海に流れ出したものとされることから、海洋ごみを減らすには海だけでなく街でも活動することが重要です。日本全体が連帯し、海洋ごみ削減のためのアクションを行う。ごみを出さない、ごみを捨てない、ごみを拾う。この行動は日本の誇りであり、世界の模範となる。そして、一人ひとりの行動が、海の未来を守ることにつながる。
いまこそ、行動を起こそう。日本から世界へ、海の未来を変える挑戦を。
 
街角での小さなごみ拾いひとつが、日本の海を守ることにつながりますので、皆様におかれましても引き続き、ご協力のほどお願いいたします。

今日は「立秋」 〜気持ちに少しのゆとりを〜

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月曜日の昨日は、恒例の朝街宣から始めましたが、終始強い南風。
 
沖縄県を直撃し、ゆっくりとした速度で北に進む台風6号による影響と思い、街頭では、既に暴風域に入りつつある九州地方において大きな被害なきようお祈り申し上げた次第です。
 
また、天気予報を見ると、台風6号とは別に、8月7日 15時時点で南鳥島近海にある熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しています。
 
次に台風が発生すれば、7号と呼ばれることになりますが、こちらは太平洋側から本州に進路をとる可能性があるため、引き続き留意しておかねばなりません。
 
さて、そのような週初めの朝から、お昼休みは自分の職場を皮切りに「活動報告会」をスタート。
 
改選後の市議会構成や市政のトピックス、6月定例会の内容などについて、従来同様、パワーポイントを用いてご報告。
 
対面での報告会はやはり、直接反応が伺えることもあってやり易く、質疑では敦賀を訪れた宿泊者のお食事場所に関することや新幹線開業を踏まえた道路整備などについて質疑応答しました。
 
8月中のお昼休みは、各職場を回り、同様に開催していきますが、これも「熱伝導」。
 
自身の考えをしっかりお伝えするとともに、双方向のコミュニケーションを図っていく所存です。
 
さて、冒頭申し上げた台風、その前は猛暑と、とてもそんな気分ではないかと思いますが、今日は「立秋」。
 
暦の上では秋の始まりとなります。
 
まだまだ暑さは続きますが、空を行く雲の姿や夜風などは、どことなく秋の気配を感じる季節とあります。
 
結構、空を眺めるタイプの私としては、夏本番と言いながら入道雲を見ることが少なく、その代わりに、うろこ雲やすじ雲など、秋の雲を見掛けることもあり、どことなく秋の気配を感じていたところ。
 
なお、立秋を過ぎると、挨拶状は「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わるのでご注意を。
 

【8月3日(木)朝の空にも「秋の気配」がありました。】
 
二十四節気では、8月23日に「処暑」を迎えます。
 
厳しい暑さのピークは過ぎ、朝の風や夜の虫の声に秋の気配を感じる季節とあります。
 
忙しさの中にも、気持ちに少しのゆとりを持って。
 
季節の移り変わりを感じつつ、草花の彩りや虫の音を楽しんでいければと。

海ごみゼロプロジェクト2023 in 敦賀

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福井地方気象台は昨日、北陸地方が梅雨入りしたとみられると発表。
 
北陸地方の梅雨入りは平年並みで、昨年より5日遅いとのこと。
 
ジメジメした梅雨の季節が「好き」という方は残念ながら少ないのかと思いますが、鮮やかに咲く紫陽花のように、植物の生育にとっては欠かせない季節でもあり、そこはポジティブ思考で過ごしていただければ幸いです(私もそうします)。
 
さて、朝から小雨が降る「梅雨らしい」天気となった昨日は、「海ごみゼロプロジェクト2023 in 敦賀」に参加し、地元の皆さんや市内企業、海洋少年団など多くの皆さんと一緒に大比田〜横浜海岸を清掃してきました。
 

【会場となった大比田海岸。最後にありますが、私にとって思い出の詰まった場所です。】
 
このプロジェクトは、「クリーンアップふくい大作戦 〜ふくい海ごみゼロチャレンジ2023〜」のひとつとして、敦賀ではNPO法人「THAP(タップ)」が主催のもと開催されたもの。
 
なお、クリーンアップふくいのホームページを見ると「海岸や河口に流れ着くごみの多くは、河川の上流から流れ出たものです。きれいな海岸や河川、水辺の生き物、そして私たちの生活を守るために「オールふくい」で清掃活動に取り組んでいます!」とありました。
 
プロジェクトのほうは、9時より主催者代表あいさつ、趣旨説明やごみ回収に関する説明の後、早速、海岸に下り清掃スタート。
 

【開会式の様子(主催者あいさつは、THAPの池田理事長)】
 
説明では、後工程を考慮し、可燃物や空き缶など、あらかじめ集めるものを決めて回収する旨指示があったことから、私はプラスチックに特化して回収しましたが、防潮堤近辺に溜まった漂流ごみは大変多く、狭いエリアに留まらざるを得ない状況となりました。
 
一番多かったのはペットボトルのキャップやプラスチック片、変わったものでは注射容器などもありましたが、こうしたものを口にしてしまった海洋生物のことを思うと申し訳ない気持ちになったほか、先にあったよう、元を辿れば、こうしたものはすべて人間が河川の上流から流したものであり、何とも悲しい気持ちになったところです。
 
また、冬場にはサーフィンができるほどの波となる大比田〜横浜海岸ですが、それはつまり北西から入る強い風と波をもろに受ける位置にあるということであり、ごみの量は即ち、そのことを物語っていた訳ですが、約40分の時間ではあったものの、皆さんのご協力のもと多くのごみ回収ができた次第です。
 


【海岸清掃の様子と回収した漂流ごみ(その他にも軽トラで運搬したものあり)】
 
若狭湾を拠点とした、海ごみを資源に変える方法を模索するチーム「※Anomiana(アノミアーナ)」のホームページを拝見すると、「敦賀市のごみ」というページがあり、1997年のナホトカ号重油流出事故以来、敦賀市では漁協や地域住民が海岸清掃活動を盛んに行ってきたことから始まり、敦賀湾では漁港の多い西側(西浦地区)での海ごみの漂着は比較的少なく、東側(東浦地区)での漂着は非常に多いこと、これまで住民、漁協、企業等が主体となって行なってきた清掃活動が過疎化や高齢化で難しくなったことから、2017年に東浦地区の区長が連名で市に陳情を行ったこと、さらにはそれ以降の敦賀市との取組みが記載されていました。
 
※今回のプロジェクトを共催する「TEAM☆CLEAN BLUE」は、アノミアーナの敦賀在住メンバーが中心に結成された団体
 
 →アノミアーナ「敦賀市の海ゴミ」はこちらから
 
こちらを読むと、住民と行政が共通の課題認識をもって、解決するための仕組みづくりのもと実践されてきたことが良く分かる訳ですが、今回のプロジェクトにも行政職員が複数名参加(業務でなく)されていて、「敦賀の美しき海を守る」との思いを共有する機会となりました。
 
最後に、父の出身地でもある大比田。
 
大比田海岸は私にとって、幼少期には夏、必ずといっていいほど海水浴に訪れたり、社会人になってからはサーフィンにチャレンジしたりと、多くの思い出が詰まった場所。
 
こうして皆さんの手で、美しく維持していただいていることに心より感謝です。
 

【夕陽が沈む時間帯が最高に美しい大比田海岸は「敦賀の宝」。いつまでも大切に。(2023年4月やまたけ撮影)】

その土地の「文化や風土」を尊重のうえお楽しみを

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五月晴れが続くゴールデンウィーク。
 
天気予報によると「晴れマーク」は明日一杯までであり、「ここぞ」とばかりにお出掛けされているかのよう、敦賀市内も交通量が普段に増していたほか、県外ナンバーの割合も多く見られました。
 
昨日午前中、気比の松原に行くと、中央の駐車場は満車で、警備員さんが忙しく指示をされていましたが、岐阜や名古屋の見慣れたナンバーに混じり、何と岩手ナンバーまで。
 
係の方にお伺いすると、ちらほら東北ナンバーを見掛けるとのことで、こうして遠方から訪れていただいたことを嬉しく感じた次第です。
 
なお、私が気比の松原に向かった理由は、パトロール。
 
昨年もゴールデンウィーク時期以降、ゴミの放置や大音量での音楽、さらには文化財として保護している松の木近隣でのバーベキューなど、心無い利用者があったことから、今年はいかがかと気になって足を運んだもの。
 
今年は、敦賀市と福井森林管理署が連名で「公園内全域バーベキュー禁止」の看板を数箇所に立て、一層のルール遵守を呼び掛けるところですが、これを知ってか知らずか(知らない訳がないのですが)バーベキューを行い、注意しても聞かないため、パトカー2台が駆けつける事態になったことも把握するところ。
 

【公園内数箇所に設置された注意喚起の看板】
 
駐車場に車を停め、松原をぐるりと歩いて回ったところ、幸い昨日はそういった方はいませんでしたが、本件については、定例会の一般質問でも取り上げたことがあるほど思い入れがあることから、引き続き、自ら足を運ぶとともに情報収集に努め、「敦賀の宝」である気比の松原の風情が壊されることのなきよう、またお互いの文化や価値感を尊重し合いながら楽しんでいただけるよう、関係者の皆さんと対応にあたる所存です。
 
また、国、県、市と管理がまたがり、観光地であり、文化財、自然公園としての保護もせねばならない気比の松原をより適切に管理するにあたり、条例などのルール化も必要と考えることから、この辺りの検討を進めたいと考えます。
 
昨日も、松の木の木陰に座り、お弁当を広げるご高齢のご夫妻の背中を何とも微笑ましく感じたところですが、ゆったりと時間が流れる、こうした雰囲気こそ「国の名勝」に相応しい松原の姿ですね。
 

【海を眺め、肩寄せ合って談笑する姿に、こちらも心が癒されました。】
 
さて、今日は「みどりの日」。
 
由来を調べると、元々の「天長節」から変遷を辿り、1989年に昭和天皇が崩御されてからは、「12月23日(現上皇の誕生日)」に天皇誕生日は変わりましたが、名前を変えて存続されることになり、今では、自然や生物に深い関心を持ち大切にされた昭和天皇のお人柄にちなみ、「みどりの日」と改められたとありました。
 
こうした由来とも重ね合わせ、今日は自然の中へとお出掛けの方も多いのかと思いますが、気比の松原と同様に、訪れたその土地土地の文化や風土を尊重しつつ、マナーを守ってお楽しみいただければ幸いに存じます。
 
このブログをご覧の皆様には、釈迦に説法のことではありますが、念のためのお願いとさせていただきます。

「あらゆる世代が住み続けたいと思えるまちづくり」の根幹にあるものとは

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山梨学院の優勝で幕を閉じた選抜高校野球ですが、地元では昨日、美浜・若狭町長杯が行われ、出場した高校球児を持つ親御さんに会うと、勝ち負けはともかく、「歓声OK」になったことを素直に喜んでおられた姿が印象に残りました。
 
福井県では1日、新たに73人が新型コロナウイルスに感染したと発表されており、依然として感染者は無くなっていないものの、3月13日のマスク着用ルール見直しに続き、次はゴールデンウィーク明けの5類へと、徐々に「通常」を取り戻す過程にあることを実感する次第です。
 
さて、コロナといえば、以前には県境を跨ぐことさえままならない時期があったことを思い出しますが、一昨日の茨城県に続き、昨日は石川県より後援会事務所への来訪がありました。
 
ちょうど私は外出していたため、ご本人と会えなかったのが大変残念でしたが、元々はTwitterでお知り合いになった国民民主党支持者のその方は、いつもあたたかいエールを送ってくれる心強い仲間。
 
貴重なお休みに敦賀までお越しいただき、本当にありがとうございました。
 
そうした遠方からの激励を胸に、夕方は所用のため東浦地区の大比田へ。
 
田んぼで耕運機を運転する手を止めていただき、用件をお話ししている中で、ここ大比田には既に茨城県、新潟県から2世帯の移住があり、今日も他県の方がお越しになられるとのこと。
 
県外からの移住があった件は以前に伺っておりましたが、お話しした方曰く、「この土地に魅力があるから住んでくれる」と自信あふれる表情で話される姿に、「仰るとおり」と頷いた次第です。
 
その「魅力」とは、海や山が近い、素晴らしきロケーションに加え、人情味あふれる近所付き合いなど、要は「都会には無いもの」であり、人間本来の営みや幸せを感じられることにあるのではないかと。
 
父の出身地であり、幼少期から通う大比田は確かに両方を兼ね備えた集落と思う訳ですが、この日も最高の景色と出会いました。
 

【敦賀半島に沈む夕日と大比田海岸】

【招魂碑を覆うように咲く桜】

【集落の路地から見える若狭湾】

【先祖代々守り続けている、見事な石垣で組まれた棚田】
 
私が公約に掲げる「3つのまちづくり宣言」の一番は、「あらゆる世代が住み続けたいと思えるまちづくり」。
 
その根幹にあるのは、「自分が住んでいるまちへの愛着や誇り」、いわゆる「郷土愛」を育むことであり、裏を返せば、これ無くして進める施策は、結果して上辺のものにしかならないというのが私の信念であり、「まちづくり」に対する考えの軸となっているところ。
 
棚田の畦に立ち、夕日に照らされる海を眺めながら、その思いをますます強めた次第ですが、そのためには歴史や文化など、その土地土地の「今ある資源」をしっかり見つめ直し、継承し活かしていくことに他ならないと思う訳であり、今後も引き続き、確信したその考えを市民の皆さんにご理解いただけるよう取り組む所存です。

桜に重ねる日本人の心

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東京で桜の開花が発表されてから初めての日曜日となった昨日。
 
ニュースでは、都内の桜の名所などで家族連れや観光客が花見を楽しむ姿がありました。
 
新型コロナウイルスによる制限が解除され、上野公園などの都立公園では今年、4年ぶりに飲食を伴う宴会が認められたとあり、コロナ前の「当たり前」に感謝する花見ともなっているようです。
 
昨日は大阪市でも桜の開花が発表され、いよいよ次は北陸地方かと期待が膨らむところですが、ここ敦賀では、一足早く桜を楽しめる場所があります。
 
その場所とは、西福寺のある原地区に向かう道路で、桜は桜でも、早咲きの河津桜。
 
先週ちょうど通り掛かると、青空にピンクが映える景色があり、思わずスマホに撮り収めた次第です。
 

【道沿いに咲く河津桜。木の間、奥に見えるのは西福寺。】
 
これからは、市内各所でこうした景色を楽しむ季節を迎えますが、敦賀で一番賑やかに花見が催されるのは金崎宮の「花換まつり」。
 
今年は、3月30日(木)から4月11日(火)に掛けて開催されますが、例年の催しに加え、北陸新幹線敦賀開業1年前記念イベントとして、4月1日(土)には「桂由美氏トークショー&ミニブライダルショー」も行われる予定となっています。
 
期間中はほかにも、様々な催しがありますので、詳しくは以下の敦賀市ホームページをご覧いただき、お出掛けいただければと思います。
 
 →敦賀市HP「花換まつりを開催します」はこちら
 
桜の話題に触れれば自然と心明るく、やさしい気持ちになるのはやはり、この愛でる思いが、古より日本人の心を形づけるものであるからに違いありません。
 
これから迎える桜シーズン。
 
今年の春は「決戦の春」でありますが、満開に咲く桜に重ねる我が心を大切に、過ごしたいと思います。

8月1日は「水の日」

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週末は何かとイベント続きの7月でしたが、予定が急遽無くなった昨日はフリーな日曜日。
 
「こんな時こそ」と、屋外では草むしりや剪定、屋内では書類や名刺の整理など、以前から気になっていて手が回っていなかったことを一気に片付けたうえ、夕方は久々のジョギングで汗を流し、身も心もスッキリ。
 
ちょうど月替わり最後の日曜日ということもあって、気持ちの切り替えにもつながる一日となった次第です。
 
さて、連日「熱中症警戒アラート」が発表されているよう、猛暑日が続いている敦賀ですが、今日からは8月。
 
さらに夏本番といったところですが、これだけの猛暑、天気の日が続くと、気になるのが水不足。
 
そのような中、一年で最も水の使用量が多いのが8月ということもあって、水資源の有限性や水の貴重さ、水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深める日として、8月1日は「水の日」となっています。
 
「水の日」は、平成26年に制定された水循環基本法において定められましたが、この日を初日とする1週間(8月1日~7日)を「水の週間」として、国・地方公共団体・事業者・民間の団体が連携して 例年、水の大切さに関する普及啓発活動が全国的に実施されているところです。
 
 →「水の日」を紹介する国土交通省HPはこちら
 
その取組みのひとつとして、「8月1日」に、より多くの人に「水の大切さ」や「健全な水循環」について考えていただくため、全国各地の施設を「水」を連想させるブルーにライトアップする取組みが行われ、ここ敦賀では「人道の港敦賀ムゼウム」で実施される予定となっています。
 
点灯時間は19:00~21:00。
 
写真のようにライトアップされるようですので、ブルーライトアップされた施設を家族や友人と一緒にご覧いただき、自慢の「敦賀の水」へのありがたさと「水の大切さ」について考えみてはいかがでしょうか。
 

【「人道の港敦賀ムゼウム」公式Twitterより】

「名勝気比の松原」が3年ぶりの「海開き」

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新型コロナウイルスの新規感染者が爆発的に増加する中ではありますが、予定通り「3年ぶり」に気比の松原の「海開き式」が昨日開催されました。
 
浜茶屋は開設されないものの、こうして関係者一同が介して、敦賀の自慢「気比の松原」の「夏」の訪れを祝い、また水難事故等なきよう安全祈願を行いました。
 
この貴重な機会に、私も産経建設常任委員会委員長としてお招きいただいた訳ですが、既に海に入り、はしゃぐ子ども達の姿を見るに、親子や友達、或いはカップルそれぞれが、この気比の松原で良き思い出を作って欲しいなと、しみじみと願った次第です。
 

【安全祈願の様子。式の最後には海中献花も行われました。】
 
さて、この敦賀のシンボルとも言える「名勝気比の松原」は、保安林としての指定は明治35年で今から120年前、江戸時代には、海岸に広がる松原は「白砂」(はくさ)とともに賞賛されるようになり、明治7年(1874年)に刊行された「萬国地誌略」(文部省)に「白砂青松」(はくさせいしょう)の言葉にて紹介されています。
 
また、今から94年前、昭和3年6月28日には史跡名称天然記念物保存法(大正8年の法律)にて名勝指定。
 
ちなみに、日本三大松原の名勝指定では、三保の松原(静岡県静岡市)が大正11年(1922年)、虹の松原(佐賀県唐津市)が昭和30年(1955)であり、気比の松原は三保に次いで2番目の指定ということになります。
 
さらに、敦賀市史を見るに、「松原海岸で海水浴を始めたのは明治16年のことで、当時は山中温泉、但馬の城崎温泉より効能が高いと、京阪神から夫婦連れや海水浴客がやってきた。ことに京都の病院の院長は、海水浴の効能では敦賀の海が最も優れていると言ったので、地元の住民は我も我もと押し掛け、最寄りの海岸は混雑した」などと当時の情景が残されています。
 
このような歴史と郷土の文化を築いてきた「敦賀の誇り」とも言える場所は国定公園でもあるが故、森林法、文化財保護法、自然公園法、都市公園法のもと管理されるエリアでもあります。
 
管理者も国や県、市、さらに市の中でも都市整備部、観光部、教育委員会などにまたがるものと認識するところですが、この景観の保全に向けては、日頃からの管理・整備、そしてモラルある利用なくば維持できぬもの。
 
松原小学校から花城に抜ける道沿いには、昭和5年に建立された碑(先の法により昭和3年内務省大臣指定)かありますが、ひっそりと建つこの碑が泣くようなことがなきよう、それぞれのお立場の行政の皆さんには、名勝を有する誇りと使命感を高く持って管理いただきたい。
 
そのことを改めて思う「3年ぶり」の日となりました。

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