桜に重ねる日本人の心

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東京で桜の開花が発表されてから初めての日曜日となった昨日。
 
ニュースでは、都内の桜の名所などで家族連れや観光客が花見を楽しむ姿がありました。
 
新型コロナウイルスによる制限が解除され、上野公園などの都立公園では今年、4年ぶりに飲食を伴う宴会が認められたとあり、コロナ前の「当たり前」に感謝する花見ともなっているようです。
 
昨日は大阪市でも桜の開花が発表され、いよいよ次は北陸地方かと期待が膨らむところですが、ここ敦賀では、一足早く桜を楽しめる場所があります。
 
その場所とは、西福寺のある原地区に向かう道路で、桜は桜でも、早咲きの河津桜。
 
先週ちょうど通り掛かると、青空にピンクが映える景色があり、思わずスマホに撮り収めた次第です。
 

【道沿いに咲く河津桜。木の間、奥に見えるのは西福寺。】
 
これからは、市内各所でこうした景色を楽しむ季節を迎えますが、敦賀で一番賑やかに花見が催されるのは金崎宮の「花換まつり」。
 
今年は、3月30日(木)から4月11日(火)に掛けて開催されますが、例年の催しに加え、北陸新幹線敦賀開業1年前記念イベントとして、4月1日(土)には「桂由美氏トークショー&ミニブライダルショー」も行われる予定となっています。
 
期間中はほかにも、様々な催しがありますので、詳しくは以下の敦賀市ホームページをご覧いただき、お出掛けいただければと思います。
 
 →敦賀市HP「花換まつりを開催します」はこちら
 
桜の話題に触れれば自然と心明るく、やさしい気持ちになるのはやはり、この愛でる思いが、古より日本人の心を形づけるものであるからに違いありません。
 
これから迎える桜シーズン。
 
今年の春は「決戦の春」でありますが、満開に咲く桜に重ねる我が心を大切に、過ごしたいと思います。

8月1日は「水の日」

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週末は何かとイベント続きの7月でしたが、予定が急遽無くなった昨日はフリーな日曜日。
 
「こんな時こそ」と、屋外では草むしりや剪定、屋内では書類や名刺の整理など、以前から気になっていて手が回っていなかったことを一気に片付けたうえ、夕方は久々のジョギングで汗を流し、身も心もスッキリ。
 
ちょうど月替わり最後の日曜日ということもあって、気持ちの切り替えにもつながる一日となった次第です。
 
さて、連日「熱中症警戒アラート」が発表されているよう、猛暑日が続いている敦賀ですが、今日からは8月。
 
さらに夏本番といったところですが、これだけの猛暑、天気の日が続くと、気になるのが水不足。
 
そのような中、一年で最も水の使用量が多いのが8月ということもあって、水資源の有限性や水の貴重さ、水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深める日として、8月1日は「水の日」となっています。
 
「水の日」は、平成26年に制定された水循環基本法において定められましたが、この日を初日とする1週間(8月1日~7日)を「水の週間」として、国・地方公共団体・事業者・民間の団体が連携して 例年、水の大切さに関する普及啓発活動が全国的に実施されているところです。
 
 →「水の日」を紹介する国土交通省HPはこちら
 
その取組みのひとつとして、「8月1日」に、より多くの人に「水の大切さ」や「健全な水循環」について考えていただくため、全国各地の施設を「水」を連想させるブルーにライトアップする取組みが行われ、ここ敦賀では「人道の港敦賀ムゼウム」で実施される予定となっています。
 
点灯時間は19:00~21:00。
 
写真のようにライトアップされるようですので、ブルーライトアップされた施設を家族や友人と一緒にご覧いただき、自慢の「敦賀の水」へのありがたさと「水の大切さ」について考えみてはいかがでしょうか。
 

【「人道の港敦賀ムゼウム」公式Twitterより】

「名勝気比の松原」が3年ぶりの「海開き」

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新型コロナウイルスの新規感染者が爆発的に増加する中ではありますが、予定通り「3年ぶり」に気比の松原の「海開き式」が昨日開催されました。
 
浜茶屋は開設されないものの、こうして関係者一同が介して、敦賀の自慢「気比の松原」の「夏」の訪れを祝い、また水難事故等なきよう安全祈願を行いました。
 
この貴重な機会に、私も産経建設常任委員会委員長としてお招きいただいた訳ですが、既に海に入り、はしゃぐ子ども達の姿を見るに、親子や友達、或いはカップルそれぞれが、この気比の松原で良き思い出を作って欲しいなと、しみじみと願った次第です。
 

【安全祈願の様子。式の最後には海中献花も行われました。】
 
さて、この敦賀のシンボルとも言える「名勝気比の松原」は、保安林としての指定は明治35年で今から120年前、江戸時代には、海岸に広がる松原は「白砂」(はくさ)とともに賞賛されるようになり、明治7年(1874年)に刊行された「萬国地誌略」(文部省)に「白砂青松」(はくさせいしょう)の言葉にて紹介されています。
 
また、今から94年前、昭和3年6月28日には史跡名称天然記念物保存法(大正8年の法律)にて名勝指定。
 
ちなみに、日本三大松原の名勝指定では、三保の松原(静岡県静岡市)が大正11年(1922年)、虹の松原(佐賀県唐津市)が昭和30年(1955)であり、気比の松原は三保に次いで2番目の指定ということになります。
 
さらに、敦賀市史を見るに、「松原海岸で海水浴を始めたのは明治16年のことで、当時は山中温泉、但馬の城崎温泉より効能が高いと、京阪神から夫婦連れや海水浴客がやってきた。ことに京都の病院の院長は、海水浴の効能では敦賀の海が最も優れていると言ったので、地元の住民は我も我もと押し掛け、最寄りの海岸は混雑した」などと当時の情景が残されています。
 
このような歴史と郷土の文化を築いてきた「敦賀の誇り」とも言える場所は国定公園でもあるが故、森林法、文化財保護法、自然公園法、都市公園法のもと管理されるエリアでもあります。
 
管理者も国や県、市、さらに市の中でも都市整備部、観光部、教育委員会などにまたがるものと認識するところですが、この景観の保全に向けては、日頃からの管理・整備、そしてモラルある利用なくば維持できぬもの。
 
松原小学校から花城に抜ける道沿いには、昭和5年に建立された碑(先の法により昭和3年内務省大臣指定)かありますが、ひっそりと建つこの碑が泣くようなことがなきよう、それぞれのお立場の行政の皆さんには、名勝を有する誇りと使命感を高く持って管理いただきたい。
 
そのことを改めて思う「3年ぶり」の日となりました。

雰囲気が全く変わってしまった「名勝気比の松原」

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「梅雨は一体どこへ」と言いたくなる天気が続いておりますが、昨日の敦賀の最高気温は31.2℃と真夏日の暑さとなりました。
 
全国で最も高い気温だったのは34.2℃を観測した群馬県の桐生市だそうですが、ただでさえ湿気の多い暑さは息苦しいもの。
 
屋外では特に、場の状況に応じたマスクの着用により、コロナ感染と熱中症のふたつの対策に留意して過ごしましょう。
 
さて、こうして暑さが増してきますとやはり、思い浮かんでくるのは「白い砂浜と海」であり、敦賀では一番の自慢「気比の松原」であります。
 
この「気比の松原」に関しては、先の市議会一般質問でも取り上げました通り、保安林指定から今年で120年、今から94年前、昭和3年6月28日に史跡名称天然記念物保存法にて名勝指定された敦賀市民にとって誇りある自慢の場所。
 
しかしながら、これまでも松林の中でのバーベキューやキャンプ、駐車場からキャンプ道具を運ぶために車で侵入し、通報されて来たパトカーに制止されることが幾度となく発生していることに加え、土日は特に、浜辺で大勢の外国人が集まっていわゆるバーベキューがされ、ウォーキングされている方が怖くて通れない状況となっていたり、週明けには駐車場入口での大量のゴミ放棄がされるなど、なし崩し的に「無法地帯」となりつつあることを指摘したところ。
 
私自身は、これまでも松原に足を運び、現地の確認や利用者のご意見を聞くに努めてきたところですが、決して質問のためだけの調査ではなく、この問題は敦賀のシンボルとプライドにも関わる問題であり、改善されるまで状況確認を続けることとし、この土日も足を松原に向けたところです。
 
土日に行っていただければすぐに感じることですが、この「気比の松原」の現状を表すに「雰囲気が以前と全く変わってしまった」ということかと思います。
 
私が自分の目でも見たことや、関係者に聞いたリアルな意見は、
◉金曜日の晩あたりから外国人が次々と訪れ、車中を含め連泊している。
◉夜間も昼間も大音量で音楽をかけ、騒音が周辺地域にまで及んでいる。
◉公衆トイレの水場や個室をシャワーのように使う(水を汲んで身体にぶっかける)ため、床面などがベタベタで大変汚い。
◉トイレの換気扇用コンセントを勝手に使用し、スマートフォンの充電をしている(電気の窃盗にあたると思われる)。
◉ロープアウトしてある松林のすぐ側で火気利用(バーベキューなど)しており、燃え移らないか心配。
◉松林にハンモックを引っ掛ける人も多く、松の木が痛まないのか心配。
◉集団で騒いでいるので、怖くて声が掛けられない。
◉浜の近くはバーベキューの煙がひどい(風向きによるが)ので通らないことにしている。
◉以前に注意したら、突っ掛かってこられたことがあるので、もう注意はしないが、見れば注意したくなるので、週末は松原に行かないようにしている。
◉駐車場にも背中や腕に刺青(タトゥー)を入れた外人が裸でウロウロしていて怖い。
◉花城側の駐車場は特に何日も連泊する外国人が居て、生活の場となっている。
などなど。
 
さらに、私にとって衝撃的だった証言は、
◉観光に訪れた日本人の方が、「こんな場所ならもう来ない」と言って帰って行った。
◉(私も案内して言われたことがある)「名勝というから来てみたが、外国人のリゾート地になったんですね」と言われた。
◉行政に何度も言っているが、現場も見に来ないし、言っても変わらないのでもう言うのはやめた。
◉何でこんな松原になってしまったのか。市民として悲しくて仕方がない。
◉金ヶ崎に力を入れる前に、敦賀の大事な場所を大事にして欲しい。
 
誤解なきよう申し上げますが、私が自分の言いたいことを脚色している訳でなく、述べたことはすべて現実に見聞きしたことですのでご理解のほど。
 
国定公園でもある「気比の松原」は、根拠法で言えば、森林法、文化財保護法、自然公園法、都市公園法の範囲において管理がされ、国県市、さらには市の中でも都市整備部、観光部、教育委員会(文化振興課)などにまたがることは認識するところですが、責任の所在が縦割りであるが故に、自分のテリトリーだけ守っていれば良いとの感覚に陥り、古から敦賀の自慢で誇りの場所であった松原一帯の景観や文化を本気で守り抜くとの覚悟なるものを感じないのは何故か。
 
昨日も昼過ぎ、そして夕方とぐるり辺りを一周すると、夕方には今度は浜グラウンドでゴールポストまで設置のうえ、上半身裸でサッカーをする集団も居て、これまた所管するスポーツ振興課に許可を得ているのかと疑問が頭をよぎったところ。
 
文化財保護、都市公園としての管理やルールを遵守し、景観もモラルも美しく保ってこそ、敦賀のシンボリックな場所として市内外の方に認知される訳であり、そのことをもってこそ、敦賀の皆さんが「誇りと自慢」に思える場所になるというもの。
 
管理という面では、責任は地域住民でなく行政にあることは明確であり、まずは実態把握に努めたうえで(把握してて見過ごしている訳ではないと思うので)、責任ある対応がされるよう、私自身、引き続き求めていく所存です。
 
「名勝気比の松原」は日本三大松原のひとつですが、調べてみると、名勝指定が一番早かったのは静岡市の「三保の松原」で1922年(大正11年)、次に「気比の松原」、そして佐賀県唐津市の「虹の松原」(1955年:昭和30年)となるそう。
 
※投稿後追記
ちなみに、「三保」と「虹」の松原を管理している行政の所管部署に確認をしたところ、気比の松原のような状況にはないとのことでした。
 
つまりは、あの世界文化遺産の「三保の松原」に次いで、2番目に名勝指定されたのが「気比の松原」であり、そう思えば尚のこと、今の「モラルなき外国人に占拠」されている状況を悔しく、そして何よりこの場所を守り続けてこられた先人に申し訳ないという気持ちでいっぱいになります。
 
そうした思いのもと、敦賀の誇りと文化を取り戻すため取り組むのみであります。
 

【歪んだままの竹柵、目立たぬ場所に曲がって立つ看板。こうしたところに行政の姿勢が表れていると感じるのは私だけではありません。】

ふるさとの風景で共感する、決して当たり前ではない「平和」

ブログ 敦賀の自然

昨日の敦賀市議会は予算決算常任委員会を開催し、令和3年度の補正予算案件について審査を行いました。
 
午前中の「全体会」では、事前通告のあった20件の基本質疑を、午後はそれぞれの所管に分かれての「分科会」にて審査を行った訳ですが、3つある分科会のうち、総務民生分科会は16時を過ぎても審査が続いており、まさに文字通り「深堀り」の審査。
 
途中からの分科会傍聴は控えましたが、来週行われる同委員会での審査報告をしっかりと聞き、賛否の判断材料にしたいと思います。
 
市議会の方は、週明けから来年度当初予算の審査に入ります。
 
3月1日に行われる全体会での基本質疑に関しては、71件の事前通告となっており、丸一日の長丁場となることが想定されますが、自身の質疑も含め、心して臨みたいと思います。
 
さて、話題を変えまして、「こんな時にお気楽な」と思われ兼ねないと、自己満足で留めておいたことがあったのですが、視聴された複数の方から「ぜひSNSでも投稿を」との声をいただき、昨晩シェアしたことについて、ここでもご紹介したいと思います。
 
実は先日、近所にお住まいの方からの勧めで、facebookなどに掲載している写真の一枚を、NHK「ニュースザウルスふくい」に投稿していた訳ですが、何と今週火曜日にNHK福井放送局より「木曜日に放送します」との採用連絡を頂戴していたところ。
 
当日は密かに楽しみにし、番組の最後に流れる投稿コーナーを観させていただいたのですが、その時の画面がこちら。
 

【投稿した青と白のコントラストに映える「逆さ野坂岳」】
 
写真と合わせて送った「敦賀のシンボルマウンテン野坂岳。ふるさとの景色から元気をもらいました。」とのコメントも紹介いただき、採用されたことに加え、ふるさとを思う気持ちを広く皆さんに伝えられたことを大変嬉しく思った次第です。
 
先に、「こんな時にお気楽な」と書いたのは、放送のあった24日が奇しくもロシアがウクライナへの軍事行動を開始した日と重なったことにあった訳ですが、facebookやインスタグラム、LINEタイムラインなどのSNS媒体でシェアをすると、「平和が一番」、「この風景を残すのも僕たちの責務」、「今の日本の平和が決して当たり前ではない」など多数のコメントが寄せられました。
 
シェアする予定のなかった写真1枚によって、非人道的な武力行為に直面し、今この風景のもと平和に暮らせていることの大切さを共感できたことは、結果良かったのかと思うとともに、この危機を前に、私たち世代がわが国固有の領土と財産を護り続ける覚悟を持たねばと強く認識する次第です。
 
流れてくるニュースには目を覆いたくなる惨状もありますが、それは現実に起こっていることであり、ロシアの西隣ウクライナで起きていることは、東隣の日本でもあり得ることと危機感を感じるところ。
 
こうした事態に決して目を背けることなく現実を直視し、今は高度な政治判断により、最悪の事態回避に進むことを祈るばかりです。

「郷土の風景」も「原子燃料サイクル」も決して無くしてはならないもの

ブログ 政治 敦賀の自然

昨日は、敬老の日を祝うかのような見事な秋晴れの一日。
 
午前中、少し散策をすると、稲刈りを終えた田の畦には鮮やかに咲く彼岸花。
 
野坂山をバックに映える鮮やかな赤とこの日の青空が重なり、どこか心洗われる気持ちになりました。
 
と、こうしたことをSNSに投稿したところ、隣町にお住まいの大先輩から、「彼岸花は、正確に季節を知らせてくれます。しかし、粟野地区の彼岸花は少なくなりましたね。」とのコメント。
 
確かに、田畑だらけだったところから、敦賀の人口の3分の1が住むようになった粟野地区は、どんどん宅地に変わっていっていますので、大先輩の感想は現実として違いないものかと。
 
開発と保全の関係は永遠の課題であるに違いありませんが、この野坂の田園など、私にとって大切にしたい郷土の風景は、決して無くしてはならないものと思った次第です。
 

【彼岸花が色を添える、大切にしたい郷土の風景】
 
午後は、思考の整理を兼ねてパソコンに向かっていた訳ですが、平日の祝日とあって、いわゆるワイドショーから流れてくる大半は、新型コロナウイルス感染と自民党総裁選について。
 
世の関心事なので致し方ないのですが、特に自民党総裁選に関しては、福井新聞にも県内選出の国会議員の支持動向などが記事にもなっていたり、SNS上でも自民党員の方が、投票用紙を前にどなたを書くか悩んでいるなどの投稿もあり、投票する権利のある方にとっては、まさに日本の総理を決める責任重大な1票。
 
ただ、新聞を見ても、SNS投稿を見ても、福井県の方が決め兼ねているのは、4候補のうち2人(岸田氏、高市氏)のどちらかのようであり、党員外で論評する資格の全くない私が言うのも何ですが、賢明なご判断をいただいているものと受け止める次第です。
 
以前のブログで、この総裁選に関しては、中国、韓国などが多く取り上げる人物こそ、日本にとっては、総裁にさせてはなならない人物と書きましたが、どうやら徐々にその傾向が見えているようです。
 
9月19日の韓国中央日報(ネット版)では、「HOT ISSUE 韓国も注目する自民党総裁選」のコーナーで、「『河野突風』に全組織フル稼働…「隠居」の危機に追いやられ安倍前首相は緊張」と題し、河野氏の顔写真のみを掲載した記事が掲載されており、詳細は割愛しますが、優位に立つ河野氏に安倍氏が肝を冷やしているとの論調で、最後には、「河野氏当選を阻止するための安倍氏の全方向の努力が果たして成功するのかに今後の日本政治10年がかかっているといっても過言ではない。」と結んでいました。
 
正直、余計なお世話という気がしますが、このあたりの報道は今後も把握に努めていきたいと思います。
 
先に述べた県内選出国会議員や地元の党員の方が、河野氏を推さない大きな理由は、エネルギー政策にあることに違い無いようでありますが、とりわけ「原子燃料サイクル」を無くすという点に関しては、私も大いに異論があるところです。
 
これに関しては、政策アナリストの石川和男氏が、自身のtwitterで以下のように述べています。
 
私が核燃料サイクル(原子燃料サイクル)に賛同する理由は、
①国が竣工(来年度上期)を許可
②国と地元(青森県と六ヶ所村)の長年の努力と約束が実る直前
③本事業に係る歴史的経緯と地政学的意義
④我が国安全保障水準の飛躍的向上
首相が変わったくらいで反故にしていいものではない。

各方面への裏切りにもなる。
 
この言葉に、必要とされる全ての意味合いが含まれていると、私も思う次第ですが、この原子燃料サイクルのように「無くしてはいけないもの」というものがある訳であり、深き思考なく「直接処分」だと主張されているのであれば言語道断かと思います。
 
こうして考えれば、冒頭に述べた「大切な郷土の風景」と同様、日本の大事な何かを、この総裁選、次に控える衆議院選挙で失ってしまわぬよう、肝に銘じておかねばならないと改めて感じる次第です。

移り行く自然、変わらぬ故郷の風景から力をもらう

ブログ 敦賀の自然

県内の新型コロナウイルス感染は、昨日4市2町で1人づつの計6名。
 
敦賀市は、1名の新規感染との発表。
 
敦賀のお一方は、23日のPCR検査で陰性であった中郷小学校の教員で、その後体調不調を感じ再検査をしたところ陽性が確認されたとのこと。
 
こうした例は過去にもあるため驚く必要はありませんが、検査したから全て大丈夫と思い込むのはやめておいた方が良いのでしょう。
 
行政・医療関係者の献身的なご努力、膨大なPCR検査などの甲斐あって、県内・市内の「感染の波」は沈静化の方向に向かっていると思いますので、引き続き人流を抑え、皆で感染対策に留意していければと思います。
 
皆さんも同じかと思いますが、先週からのこうしたコロナ感染拡大もあって、週末にあった私の予定は全て中止や延期に。
 
それではその時間を別のことにということで、この土日は敦賀の自然でリフレッシュさせていただきました。
 
土曜日は、福井の消防学校から週末帰宅する長男と、敦賀三山のひとつ岩籠山へ。
 
昨日は妻と、近所のウォーキングがてらに過ぎませんが、畦道の幸の収穫に出掛けました。
 
765.2mの岩籠山へは、愛発の市橋、駄口コース、粟野の山村コースの3ルートがありますが、私はもっぱら山村コース派(単に近いからですが)。
 
途中経由する、夕暮山までの急登は、久々の体に堪えましたが、それでも新緑の樹々の生命力を感じながら山頂に到着すると、水島が浮かぶ敦賀湾、北陸新幹線工事が進む市内を一望、振り向けば奥琵琶湖という素晴らしきロケーションに、何とも言えぬ達成感と爽快感を感じることが出来ました。
 

【岩籠山山頂より敦賀市内を望む】

【生命力を感じる新緑の樹々】
 
登りの間は、辛くてヒーヒー言う私、山岳訓練の練習とばかりにガシガシ登る息子とあって、ほとんど会話はありませんでしたが、山頂では何か通ずるものあり。
 
男二人の良い時間となりました。
 
昨日は、他の家では雑草扱いされているであろう、畦に生える「野びり」採りに野坂の麓まで。
 
散歩がてら歩くと、黄色、ピンク、水色と、名前は分からねど美しく咲く小さな花、田植えシーズンを前に水の張られた田、目の前にはシンボルマウンテン野坂山と、ザ・故郷の風景に心安らぎました。
 

【存在感あるシンボルマウンテン野坂山】

【変わらぬ野坂の田園風景】

【収穫した畔の幸「野びり」。例えて言うならエシャロットのような味がします。】
 
こうした風景を前に思わず、「仰ぎ見る野坂の御嶽〜水清き黒河の流れ〜」で始まる母校粟野中学校の校歌を口ずさんでしまいました。
 
コロナはあれども、こうして移り行く自然、ふるさとの風景に触れれば、「負けずに頑張らにゃいかん!」と気合も入るもの。
 
この先ワクチン接種が進めば、必ずや道は拓け、希望の光は見えてきます。
 
コロナによって失われた「日常を取り戻す」ために、引き続きともに頑張りましょう!

活力や希望を与えてくれる存在に感謝

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本来、一人の選手だけを見てそう思うのはいけないことなのかも知れませんが、一昨日は日本国民の多くが「オリンピックを開催してあげたい」と思ったことでしょう。
 
白血病からの完全復活を目指す競泳の池江璃花子選手が4日、東京オリンピック代表選考会を兼ねて行われた日本選手権で女子400メートルメドレーリレーの派遣標準記録を破り、見事代表の座を勝ち取りました。
 
レース直後のインタビューでは、無観客で静まりかえった会場内に震えた声が響き渡り、「自分がすごくつらくて、しんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った」、「自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた。今すごく幸せ」との言葉では思わず涙。
 
白血病公表から2年余り、奇跡のドラマかのように闘病を経て東京オリンピックの切符を手にした池江選手の快挙は、白血病の関係者や同じように病気で苦しむ方々のみならず、いま逆境の縁にあるような人々にも勇気や希望を与えたことと思います。
 
併せて、実は私も随分以前に骨髄移植のドナー登録をしているのですが、池江選手が白血病を公表した平成31年は前年比1.7倍の年間約6万人がドナー登録するなど大きな影響があったそう。
 
こうしてドナー登録者が増えることはもとより、ドナー提供は家族や勤務先など周りの人の協力が必要であることから、池江選手復活の姿、オリンピック会場で泳ぐ姿を見て、白血病を救うドナー提供への理解が世界に広がればとも思うところです。
 
池江選手はこの後、個人種目でのオリンピック出場も目指すとしておりますので、こちらについてもしっかり注目し応援したいと思います。
 
そのような心境に浸りつつ、昨夕は所用のため大比田へ。
 
お目当てのお二方にお会いし、後日区内に活動報告ニュースのポスティングをさせていただく旨をお断りした後、暫し市政の現状などについて歓談。
 
ここでも議員定数の話題が挙がり、議論の経過や私の考えなどについて説明させていただきました。
 
お二方からもお話しを伺いしましたが、非常に冷静に議会を見ていただいたうえでのご意見でありがたい限り。
 
ここ大比田は、高齢化や過疎化にありながら、様々な工夫、知恵を絞り地域コミュニティを維持していこうと奮闘されている区であり、そうした地域的課題やご意見を受け止め、私自身も引き続き活動の中で取り組んでいきたいと考えます。
 
お話しの中で、昨月末にボランティアの方々が大比田海岸清掃をしてくれたお陰で大変綺麗になったことを伺いましたので、帰りに寄ってみると、所々にプラスチックゴミが入った袋が置かれ、丁寧に清掃いただい様子を把握することが出来ました。
 
私にとって思い出の大比田海岸ですので、こうして美しく維持するため活動いただいたことに感謝。
 
団体名を確認し、今後は私も活動に参画したいと思います。
 
それにしても日暮れ間近の東浦の海岸線は目を見張る美しさ。
 
打ち寄せる波と海面に映る夕陽に自然のパワーを感じました。
 
池江選手の頑張りと敦賀の自然。
 
ジャンルは違えど、こうして日々の活力や希望を与えてくれる存在があることに感謝をし、今日一日を悔いなきよう過ごしたいと思います。
 

【大比田海岸にて】

【東浦の海岸線。対岸は敦賀半島。】

「野坂岳」に思う、自然からもらう力と大切さ

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10日に開幕した「甲子園高校野球交流試合」。
 
新型コロナウイルスの感染拡大期と重なり中止となった、第92回選抜大会に選出された32校による「1試合限定」の甲子園。
 
本来であれば、この「春」の大会が終わっても「次は夏に向けて」となる訳ですが、季節はもう夏。
 
「前哨戦の春」と「最後の夏」が同時に来たようで、複札な心境ではあるものの、1試合でもこの甲子園でプレーすることは、選手にとって栄えある選抜出場の「証」と「聖地」に足跡を残したというかけがえのない勲章になるものに違いありません。
 
昨日の第1試合では花咲徳栄(埼玉)が大分商を、第2試合では明徳義塾(高知)が鳥取城北に勝利しましたが、アルプススタンドの大応援団は無くとも、保護者や控え選手に見守られての溌剌とした全力プレーは、観ていて清々しく、この交流試合が開催された意義を感じた次第です。
 
とりわけ、最終回2アウト1点差から劇的な逆転サヨナラ勝ちをした明徳義塾の試合は、「野球はツーアウトから」、「魔物が住む甲子園」そのものであり、ある種人生ドラマとも掛け合わせて観戦したところ。
 
勝者があれば、敗者がある、しかしそこに両者に必ず生まれるのは「価値」である。
 
10日から12日、15日から17日の計6日間行われる交流試合を数少ない「夏の風物詩」と位置づけ、応援したいと思います。
 
さて、「熱戦」は大いに歓迎ですが、こちらは控え目にしていただきたい「猛暑」。
 
暑い暑いと言っても仕方ありませんが、昨日の敦賀の最高気温は何と36.5度。
 
ちょうど私の平均体温にまでなってしまいました。
 
そのような中でありましたが、「公言通り」、「山の日」の昨日は山へ。
 
敦賀三山のどこを選択するか迷いましたが、久方ぶりの山登りであることや自分の体力、気温なども考慮し、向かうはやはり敦賀のシンボルマウンテン「野坂岳」。
 

【緑と青のコントラストが鮮やかな「野坂岳」。「敦賀富士」とも呼ばれています。】
 
登山道入口に到着すると、この日の暑さも何のその、既に駐車場には多くの登山者の車が停車する盛況ぶりでした。
 
早速、無理は禁物とセーブしながら、樹々の緑や木漏れ日の気持ち良さ、清流で手に汲む水で涼を取りながら歩みを進めると、意外に暑さを感じることなく順調に一の岳に到着。
 
ベンチで休むおじいちゃんと孫(小学校低学年くらい)のペアと挨拶を交わしつつ、休憩は取らずに前進。
 
ここからは稜線の風が心地良く、テンションも上がります。
 
ニの岳からのブナ林を抜け、最後の急登を終えると、眼前に開けてきたのはクッキリの青空と白い雲。
 

【いよいよ頂上です】
 
視界が開け、914m(敦賀の郵便番号と同じ)の山頂に到着すると、この日は見事に鮮明な景色でさらに爽快。
 
せっかくですので、皆さんにも山頂のとっておきの360度パノラマ風景をお裾分けしますね。
 

【特等席からの敦賀市内一望。空も敦賀湾もブルー。】

【美浜、若狭町方面。若狭湾に三方五湖までクッキリ。】

【滋賀県方面。奥に見えるのは琵琶湖。】
 
山頂では多くの皆さんが休憩されていましたが、ここで何と、会社の同僚の我が同志に遭遇するという偶然にビックリ。
 
暫しの談笑後、帰りは二人で一気に走って下山しました。
 
登山道入口で同僚と別れ、私はさらに自宅までランニング(約3.5km)。
 
下るにつれ気温も湿気も上昇していくことを肌で感じ、野坂からの夢街道に入ると灼熱でしたが、無事に帰宅。
気持ちの良い汗を流しました。
 
つらつらと私の登山話しを書きましたが、麓から日々眺め、これまで数え切れないほど登っている野坂岳は、急登では心身ともに鍛えられ、それを乗り越え山頂に着けば、あのパノラマの風景から前向きに進むパワーをもらい、何より人生を豊かにする。
その存在は、私にとって心の拠り所ともなっている「ホームマウンテン」なのであります。
 
神は山に宿るとし、古より私たち日本人にとって神聖な存在である山に対して、畏敬の念を抱きながら生活し、それらの恵みに感謝することは忘れてはなりませんね。
 
そう思えば、「自然を生かしたまちづくり」とは人間のおごり、「自然を大切にしたまちづくり」に改めるべきか。。。
 
そのような思いを含め、改めて我がまちの山の良さと大切さを胸に留める、「山の日」に相応しい一日となりました。
 

【(おまけ)熱中症対策は「梅干し」。山頂で補給した酸っぱさも忘れません。】

今日は「山の日」。自然への畏敬や感謝の念をもって。

ブログ 敦賀の自然

昨日の敦賀の最高気温は35.0度。
 
最も気温が高くなるのは昼過ぎかと思いがちですが、測候所データによると最高を記録したのは15時57分。
 
さらに30度を下回ったのは何と23時であり、外で運動するのは夕方からという方も注意が必要なのかと。
 
新型コロナ対策の「3密」はもはや国民で知らない方はいないと思いますが、この夏を迎え、最近では「3トル」という言葉が出てきています。
 
これは、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」における熱中症予防行動様式として、既に発出されている厚生労働省の周知なども踏まえ、各自治体や学校などで注意喚起されているもので、
 
◉距離をトル(ソーシャルディスタンス)
◉マスクをトル(少なくとも2m以上離れている場合)
◉水分をトル(こまめに)
 
の3つのポイントを心掛けましょうというものです。
 
マスク着用が当たり前となっている昨今では、何か外でマスクを外すこと自体に罪悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、確かに、誰もいない場所や通行量の少ない場所で馬鹿正直にマスクを着用し作業や運動をし、熱中症になっていては何をしているか分かりませんので、ここは今年の夏のダブルのリスクを回避する手段として認識のうえ行動いただけるようお願いするところであります。
 
さて、そんな私自身も昨日は、「夕方」に、「3トル」を実践しつつ、いつものコースを軽くジョギングに出掛けました。
 
自宅を出発し、長谷を登り、エネ研をピークに、山村、御名と下るこの周回コースは約5km、黒河林道入口まで足を延ばせば8.5kmというこのコースは、適度なアップダウンで距離の割に負荷を掛けられること、野坂山を角度を変えて望むことが出来ること、そして何より人とすれ違うことが殆ど無いということで、コロナ禍となって以降、お気に入りのコースとしている訳であります。
 
従って、「3トル」に習えば、殆どマスクを気にせず運動が出来るということで、この日も快調に?山村の道を下っていると、何と左前方の休耕地に大型の動物3頭の姿が目に飛び込んできました。
 
もしや、こんな白昼に堂々と猪か!と思いつつ、警戒しながら近づくと何と「牛」でした。
 


 
おそらく近くの牛舎から、休耕地の草刈りを兼ねて放牧されている様子で、四方は電流を流す電線で囲まれていました。
 

 
私の存在に気づき、チラリと視線を送るも、我関せず表情で草を食べる姿を道端から暫し眺めていると、後方を通行する車も驚いた様子でスピードを緩めたり、お子さんが乗車されている車は路肩に停車し、窓を開けて見せてあげたりと、“プチ”サファリパーク状態となっていました。
 
無邪気に「牛さ〜ん!」とはしゃぐ子どもの声は何とも可愛らしく、牛の表情とも併せ、心の和むひと時となりました。
 
“プチ”サファリパークの場所は、小浜線の踏切を山村側に渡り、昭英高校に曲がる角地ですので、お子さんがいらっしゃる方は是非行かれてみてはいかがでしょうか。
 
こうして、自然や動物を身近に感じることが出来るのはやはり、都会には無い、田舎ならではの特権で幸せなこと。
 
これからも大切に守っていかないといけませんね。
 
そんな今日は、「山の日」。
 
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で2014年に制定された国民の祝日です。
 
他の祝日と異なり、山に関する特別な出来事などの明確な由来があるわけではなく、「山の日」を国民の祝日にしようという様々な動きによってできたものであり、2020年は、東京五輪の開閉会式に合わせて海の日、スポーツの日とともに、この「山の日」も移動となっています。
 
そんな祝日でありますが、国土のおよそ6~7割が山地であることから、昔から山に対して畏敬の念を抱きながら生活し、それらの恵みに感謝しながら自然とともに生きてきたのが日本人であり、ジョギングコースの景色もそう、遭遇した牛もまさにその恩恵のひとつであると感じるところであります。
 
そうした自然や恵みを当たり前に思わず感謝の念を持って。
 
そんな思いを抱きながら、今日は久しぶりに「山」に登ろうと思います。

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