2024年8月11日
海の貴婦人「海王丸」が敦賀港に寄港 〜本日は一般公開〜
昨日のブログでは、関西敦賀交流人会、東京敦賀人会、東海敦賀人会「一斉帰郷歓迎行事」のことをご紹介しましたが、わが家の長女も同じく帰省。
この三連休とテレワーク、休暇を合わせ、約1週間の帰省となりますが、暫しゆったり過ごして欲しいと思います。
なお、敢えて「帰郷」と「帰省」を使い分けていますが、「帰郷」は文字通り「生まれ育った土地へ帰ること」、「帰省」は「夏期休暇などに、故郷に帰ること」、「故郷に帰り父母の安否を問うこと」と意味に違いがあり、帰る場所も「帰郷」は「故郷」であるのに対し、「帰省」は「父母兄弟などがいるところ」となっています。
ついては、ここではそれぞれの意味合いに応じ使用していますことご理解いただければと(こう書いてますが、実は勉強になりました)。
話しを戻し、昨日お昼前、敦賀駅前(まちなみ口)に行くと、帰省の親子連れやお迎え、観光客でかなりの人出。
テレビでも紹介されたお店には長蛇の列と、大変な賑わいと活気を感じたところ。
お盆の帰省で、初めて北陸新幹線を利用という方もいらっしゃるかと思いますが、まちの変化も感じていただきながら、ひとつでも多く、故郷で夏の思い出をつくっていただければ幸いです。
さて、お盆に合わせた帰郷や帰省とはまた意味合いが異なりますが、ちょうど時を同じくして敦賀に「寄港」したのが、練習帆船「海王丸」。
「海の貴婦人」と呼ばれる海王丸は、独立行政法人 海技教育機構(存在を初めて知りました)のホームページによれば、1989年、海王丸は59年間にわたって海の若人を育ててきた初代海王丸の代替船として建造。
初代海王丸は鹿児島商船水産学校の練習船「霧島丸」の遭難を契機として、1930年に日本丸とともに建造され、当時の田中隆三文部大臣の「日本の海の王者にふさわしい船にしたい」という我が国の海運に寄せる期待を込めて「海王丸」と命名。
引退までの59年余りにわたって実習訓練を行い、正確な記録の残る昭和27年(1952年)4月1日以降でも189次の航海を行い、7,708名の実習生を育て、約146万kmの航海を完遂しました。
老朽化には勝てず、1974年以降は遠洋航海の規模を縮小するなどの応急的な航海を続けていましたが、船員教育訓練とあわせて「青少年のための海洋教室や体験航海」にも利用するものとして、国の補助金、財団法人日本船舶振興会(現・日本財団)補助金、一般からの寄付金及び銀行借入金とし、財団法人練習船教育後援会(現財団法人海技教育財団)が海王丸代船を建造したとありました。
9日(金)に敦賀港の川崎・松栄岸壁に寄港した「海王丸」ですが、ちょうど7日(水)朝、名子で辻立ちをしていると、既に湾内に佇む優雅な姿を発見し、感嘆の声を挙げたところ。
【名子のヨットハーバー前から見た「海王丸」】
本日10日は、午前9時から午前11時30分まで、午後1時から午後4時までに分けて、一般公開が行われます。
岸壁へ自家用車での直接の乗り入れや徒歩での来場はできず、受付会場の「敦賀市民文化センター」で受付を済ませた後、シャトルバスで受付会場から一般公開会場まで移動となることをご留意いただきたく存じますが、滅多とない機会ですので、足を運んでいただければと思います。
なお、詳細なご案内については、以下の敦賀市ホームページをご覧ください。
→練習帆船「海王丸」一般公開のお知らせはコチラから
「海の貴婦人」が、こうして夏の敦賀港に寄港されたことは大変嬉しいこと。
心より歓迎するとともに、今後の安全な航海と海の若人の育成に寄与されますことご祈念いたします。