今日は「立秋」 〜気持ちに少しのゆとりを〜

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月曜日の昨日は、恒例の朝街宣から始めましたが、終始強い南風。
 
沖縄県を直撃し、ゆっくりとした速度で北に進む台風6号による影響と思い、街頭では、既に暴風域に入りつつある九州地方において大きな被害なきようお祈り申し上げた次第です。
 
また、天気予報を見ると、台風6号とは別に、8月7日 15時時点で南鳥島近海にある熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しています。
 
次に台風が発生すれば、7号と呼ばれることになりますが、こちらは太平洋側から本州に進路をとる可能性があるため、引き続き留意しておかねばなりません。
 
さて、そのような週初めの朝から、お昼休みは自分の職場を皮切りに「活動報告会」をスタート。
 
改選後の市議会構成や市政のトピックス、6月定例会の内容などについて、従来同様、パワーポイントを用いてご報告。
 
対面での報告会はやはり、直接反応が伺えることもあってやり易く、質疑では敦賀を訪れた宿泊者のお食事場所に関することや新幹線開業を踏まえた道路整備などについて質疑応答しました。
 
8月中のお昼休みは、各職場を回り、同様に開催していきますが、これも「熱伝導」。
 
自身の考えをしっかりお伝えするとともに、双方向のコミュニケーションを図っていく所存です。
 
さて、冒頭申し上げた台風、その前は猛暑と、とてもそんな気分ではないかと思いますが、今日は「立秋」。
 
暦の上では秋の始まりとなります。
 
まだまだ暑さは続きますが、空を行く雲の姿や夜風などは、どことなく秋の気配を感じる季節とあります。
 
結構、空を眺めるタイプの私としては、夏本番と言いながら入道雲を見ることが少なく、その代わりに、うろこ雲やすじ雲など、秋の雲を見掛けることもあり、どことなく秋の気配を感じていたところ。
 
なお、立秋を過ぎると、挨拶状は「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わるのでご注意を。
 

【8月3日(木)朝の空にも「秋の気配」がありました。】
 
二十四節気では、8月23日に「処暑」を迎えます。
 
厳しい暑さのピークは過ぎ、朝の風や夜の虫の声に秋の気配を感じる季節とあります。
 
忙しさの中にも、気持ちに少しのゆとりを持って。
 
季節の移り変わりを感じつつ、草花の彩りや虫の音を楽しんでいければと。

海ごみゼロプロジェクト2023 in 敦賀

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福井地方気象台は昨日、北陸地方が梅雨入りしたとみられると発表。
 
北陸地方の梅雨入りは平年並みで、昨年より5日遅いとのこと。
 
ジメジメした梅雨の季節が「好き」という方は残念ながら少ないのかと思いますが、鮮やかに咲く紫陽花のように、植物の生育にとっては欠かせない季節でもあり、そこはポジティブ思考で過ごしていただければ幸いです(私もそうします)。
 
さて、朝から小雨が降る「梅雨らしい」天気となった昨日は、「海ごみゼロプロジェクト2023 in 敦賀」に参加し、地元の皆さんや市内企業、海洋少年団など多くの皆さんと一緒に大比田〜横浜海岸を清掃してきました。
 

【会場となった大比田海岸。最後にありますが、私にとって思い出の詰まった場所です。】
 
このプロジェクトは、「クリーンアップふくい大作戦 〜ふくい海ごみゼロチャレンジ2023〜」のひとつとして、敦賀ではNPO法人「THAP(タップ)」が主催のもと開催されたもの。
 
なお、クリーンアップふくいのホームページを見ると「海岸や河口に流れ着くごみの多くは、河川の上流から流れ出たものです。きれいな海岸や河川、水辺の生き物、そして私たちの生活を守るために「オールふくい」で清掃活動に取り組んでいます!」とありました。
 
プロジェクトのほうは、9時より主催者代表あいさつ、趣旨説明やごみ回収に関する説明の後、早速、海岸に下り清掃スタート。
 

【開会式の様子(主催者あいさつは、THAPの池田理事長)】
 
説明では、後工程を考慮し、可燃物や空き缶など、あらかじめ集めるものを決めて回収する旨指示があったことから、私はプラスチックに特化して回収しましたが、防潮堤近辺に溜まった漂流ごみは大変多く、狭いエリアに留まらざるを得ない状況となりました。
 
一番多かったのはペットボトルのキャップやプラスチック片、変わったものでは注射容器などもありましたが、こうしたものを口にしてしまった海洋生物のことを思うと申し訳ない気持ちになったほか、先にあったよう、元を辿れば、こうしたものはすべて人間が河川の上流から流したものであり、何とも悲しい気持ちになったところです。
 
また、冬場にはサーフィンができるほどの波となる大比田〜横浜海岸ですが、それはつまり北西から入る強い風と波をもろに受ける位置にあるということであり、ごみの量は即ち、そのことを物語っていた訳ですが、約40分の時間ではあったものの、皆さんのご協力のもと多くのごみ回収ができた次第です。
 


【海岸清掃の様子と回収した漂流ごみ(その他にも軽トラで運搬したものあり)】
 
若狭湾を拠点とした、海ごみを資源に変える方法を模索するチーム「※Anomiana(アノミアーナ)」のホームページを拝見すると、「敦賀市のごみ」というページがあり、1997年のナホトカ号重油流出事故以来、敦賀市では漁協や地域住民が海岸清掃活動を盛んに行ってきたことから始まり、敦賀湾では漁港の多い西側(西浦地区)での海ごみの漂着は比較的少なく、東側(東浦地区)での漂着は非常に多いこと、これまで住民、漁協、企業等が主体となって行なってきた清掃活動が過疎化や高齢化で難しくなったことから、2017年に東浦地区の区長が連名で市に陳情を行ったこと、さらにはそれ以降の敦賀市との取組みが記載されていました。
 
※今回のプロジェクトを共催する「TEAM☆CLEAN BLUE」は、アノミアーナの敦賀在住メンバーが中心に結成された団体
 
 →アノミアーナ「敦賀市の海ゴミ」はこちらから
 
こちらを読むと、住民と行政が共通の課題認識をもって、解決するための仕組みづくりのもと実践されてきたことが良く分かる訳ですが、今回のプロジェクトにも行政職員が複数名参加(業務でなく)されていて、「敦賀の美しき海を守る」との思いを共有する機会となりました。
 
最後に、父の出身地でもある大比田。
 
大比田海岸は私にとって、幼少期には夏、必ずといっていいほど海水浴に訪れたり、社会人になってからはサーフィンにチャレンジしたりと、多くの思い出が詰まった場所。
 
こうして皆さんの手で、美しく維持していただいていることに心より感謝です。
 

【夕陽が沈む時間帯が最高に美しい大比田海岸は「敦賀の宝」。いつまでも大切に。(2023年4月やまたけ撮影)】

その土地の「文化や風土」を尊重のうえお楽しみを

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五月晴れが続くゴールデンウィーク。
 
天気予報によると「晴れマーク」は明日一杯までであり、「ここぞ」とばかりにお出掛けされているかのよう、敦賀市内も交通量が普段に増していたほか、県外ナンバーの割合も多く見られました。
 
昨日午前中、気比の松原に行くと、中央の駐車場は満車で、警備員さんが忙しく指示をされていましたが、岐阜や名古屋の見慣れたナンバーに混じり、何と岩手ナンバーまで。
 
係の方にお伺いすると、ちらほら東北ナンバーを見掛けるとのことで、こうして遠方から訪れていただいたことを嬉しく感じた次第です。
 
なお、私が気比の松原に向かった理由は、パトロール。
 
昨年もゴールデンウィーク時期以降、ゴミの放置や大音量での音楽、さらには文化財として保護している松の木近隣でのバーベキューなど、心無い利用者があったことから、今年はいかがかと気になって足を運んだもの。
 
今年は、敦賀市と福井森林管理署が連名で「公園内全域バーベキュー禁止」の看板を数箇所に立て、一層のルール遵守を呼び掛けるところですが、これを知ってか知らずか(知らない訳がないのですが)バーベキューを行い、注意しても聞かないため、パトカー2台が駆けつける事態になったことも把握するところ。
 

【公園内数箇所に設置された注意喚起の看板】
 
駐車場に車を停め、松原をぐるりと歩いて回ったところ、幸い昨日はそういった方はいませんでしたが、本件については、定例会の一般質問でも取り上げたことがあるほど思い入れがあることから、引き続き、自ら足を運ぶとともに情報収集に努め、「敦賀の宝」である気比の松原の風情が壊されることのなきよう、またお互いの文化や価値感を尊重し合いながら楽しんでいただけるよう、関係者の皆さんと対応にあたる所存です。
 
また、国、県、市と管理がまたがり、観光地であり、文化財、自然公園としての保護もせねばならない気比の松原をより適切に管理するにあたり、条例などのルール化も必要と考えることから、この辺りの検討を進めたいと考えます。
 
昨日も、松の木の木陰に座り、お弁当を広げるご高齢のご夫妻の背中を何とも微笑ましく感じたところですが、ゆったりと時間が流れる、こうした雰囲気こそ「国の名勝」に相応しい松原の姿ですね。
 

【海を眺め、肩寄せ合って談笑する姿に、こちらも心が癒されました。】
 
さて、今日は「みどりの日」。
 
由来を調べると、元々の「天長節」から変遷を辿り、1989年に昭和天皇が崩御されてからは、「12月23日(現上皇の誕生日)」に天皇誕生日は変わりましたが、名前を変えて存続されることになり、今では、自然や生物に深い関心を持ち大切にされた昭和天皇のお人柄にちなみ、「みどりの日」と改められたとありました。
 
こうした由来とも重ね合わせ、今日は自然の中へとお出掛けの方も多いのかと思いますが、気比の松原と同様に、訪れたその土地土地の文化や風土を尊重しつつ、マナーを守ってお楽しみいただければ幸いに存じます。
 
このブログをご覧の皆様には、釈迦に説法のことではありますが、念のためのお願いとさせていただきます。

「あらゆる世代が住み続けたいと思えるまちづくり」の根幹にあるものとは

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山梨学院の優勝で幕を閉じた選抜高校野球ですが、地元では昨日、美浜・若狭町長杯が行われ、出場した高校球児を持つ親御さんに会うと、勝ち負けはともかく、「歓声OK」になったことを素直に喜んでおられた姿が印象に残りました。
 
福井県では1日、新たに73人が新型コロナウイルスに感染したと発表されており、依然として感染者は無くなっていないものの、3月13日のマスク着用ルール見直しに続き、次はゴールデンウィーク明けの5類へと、徐々に「通常」を取り戻す過程にあることを実感する次第です。
 
さて、コロナといえば、以前には県境を跨ぐことさえままならない時期があったことを思い出しますが、一昨日の茨城県に続き、昨日は石川県より後援会事務所への来訪がありました。
 
ちょうど私は外出していたため、ご本人と会えなかったのが大変残念でしたが、元々はTwitterでお知り合いになった国民民主党支持者のその方は、いつもあたたかいエールを送ってくれる心強い仲間。
 
貴重なお休みに敦賀までお越しいただき、本当にありがとうございました。
 
そうした遠方からの激励を胸に、夕方は所用のため東浦地区の大比田へ。
 
田んぼで耕運機を運転する手を止めていただき、用件をお話ししている中で、ここ大比田には既に茨城県、新潟県から2世帯の移住があり、今日も他県の方がお越しになられるとのこと。
 
県外からの移住があった件は以前に伺っておりましたが、お話しした方曰く、「この土地に魅力があるから住んでくれる」と自信あふれる表情で話される姿に、「仰るとおり」と頷いた次第です。
 
その「魅力」とは、海や山が近い、素晴らしきロケーションに加え、人情味あふれる近所付き合いなど、要は「都会には無いもの」であり、人間本来の営みや幸せを感じられることにあるのではないかと。
 
父の出身地であり、幼少期から通う大比田は確かに両方を兼ね備えた集落と思う訳ですが、この日も最高の景色と出会いました。
 

【敦賀半島に沈む夕日と大比田海岸】

【招魂碑を覆うように咲く桜】

【集落の路地から見える若狭湾】

【先祖代々守り続けている、見事な石垣で組まれた棚田】
 
私が公約に掲げる「3つのまちづくり宣言」の一番は、「あらゆる世代が住み続けたいと思えるまちづくり」。
 
その根幹にあるのは、「自分が住んでいるまちへの愛着や誇り」、いわゆる「郷土愛」を育むことであり、裏を返せば、これ無くして進める施策は、結果して上辺のものにしかならないというのが私の信念であり、「まちづくり」に対する考えの軸となっているところ。
 
棚田の畦に立ち、夕日に照らされる海を眺めながら、その思いをますます強めた次第ですが、そのためには歴史や文化など、その土地土地の「今ある資源」をしっかり見つめ直し、継承し活かしていくことに他ならないと思う訳であり、今後も引き続き、確信したその考えを市民の皆さんにご理解いただけるよう取り組む所存です。

桜に重ねる日本人の心

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東京で桜の開花が発表されてから初めての日曜日となった昨日。
 
ニュースでは、都内の桜の名所などで家族連れや観光客が花見を楽しむ姿がありました。
 
新型コロナウイルスによる制限が解除され、上野公園などの都立公園では今年、4年ぶりに飲食を伴う宴会が認められたとあり、コロナ前の「当たり前」に感謝する花見ともなっているようです。
 
昨日は大阪市でも桜の開花が発表され、いよいよ次は北陸地方かと期待が膨らむところですが、ここ敦賀では、一足早く桜を楽しめる場所があります。
 
その場所とは、西福寺のある原地区に向かう道路で、桜は桜でも、早咲きの河津桜。
 
先週ちょうど通り掛かると、青空にピンクが映える景色があり、思わずスマホに撮り収めた次第です。
 

【道沿いに咲く河津桜。木の間、奥に見えるのは西福寺。】
 
これからは、市内各所でこうした景色を楽しむ季節を迎えますが、敦賀で一番賑やかに花見が催されるのは金崎宮の「花換まつり」。
 
今年は、3月30日(木)から4月11日(火)に掛けて開催されますが、例年の催しに加え、北陸新幹線敦賀開業1年前記念イベントとして、4月1日(土)には「桂由美氏トークショー&ミニブライダルショー」も行われる予定となっています。
 
期間中はほかにも、様々な催しがありますので、詳しくは以下の敦賀市ホームページをご覧いただき、お出掛けいただければと思います。
 
 →敦賀市HP「花換まつりを開催します」はこちら
 
桜の話題に触れれば自然と心明るく、やさしい気持ちになるのはやはり、この愛でる思いが、古より日本人の心を形づけるものであるからに違いありません。
 
これから迎える桜シーズン。
 
今年の春は「決戦の春」でありますが、満開に咲く桜に重ねる我が心を大切に、過ごしたいと思います。

8月1日は「水の日」

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週末は何かとイベント続きの7月でしたが、予定が急遽無くなった昨日はフリーな日曜日。
 
「こんな時こそ」と、屋外では草むしりや剪定、屋内では書類や名刺の整理など、以前から気になっていて手が回っていなかったことを一気に片付けたうえ、夕方は久々のジョギングで汗を流し、身も心もスッキリ。
 
ちょうど月替わり最後の日曜日ということもあって、気持ちの切り替えにもつながる一日となった次第です。
 
さて、連日「熱中症警戒アラート」が発表されているよう、猛暑日が続いている敦賀ですが、今日からは8月。
 
さらに夏本番といったところですが、これだけの猛暑、天気の日が続くと、気になるのが水不足。
 
そのような中、一年で最も水の使用量が多いのが8月ということもあって、水資源の有限性や水の貴重さ、水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深める日として、8月1日は「水の日」となっています。
 
「水の日」は、平成26年に制定された水循環基本法において定められましたが、この日を初日とする1週間(8月1日~7日)を「水の週間」として、国・地方公共団体・事業者・民間の団体が連携して 例年、水の大切さに関する普及啓発活動が全国的に実施されているところです。
 
 →「水の日」を紹介する国土交通省HPはこちら
 
その取組みのひとつとして、「8月1日」に、より多くの人に「水の大切さ」や「健全な水循環」について考えていただくため、全国各地の施設を「水」を連想させるブルーにライトアップする取組みが行われ、ここ敦賀では「人道の港敦賀ムゼウム」で実施される予定となっています。
 
点灯時間は19:00~21:00。
 
写真のようにライトアップされるようですので、ブルーライトアップされた施設を家族や友人と一緒にご覧いただき、自慢の「敦賀の水」へのありがたさと「水の大切さ」について考えみてはいかがでしょうか。
 

【「人道の港敦賀ムゼウム」公式Twitterより】

「名勝気比の松原」が3年ぶりの「海開き」

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新型コロナウイルスの新規感染者が爆発的に増加する中ではありますが、予定通り「3年ぶり」に気比の松原の「海開き式」が昨日開催されました。
 
浜茶屋は開設されないものの、こうして関係者一同が介して、敦賀の自慢「気比の松原」の「夏」の訪れを祝い、また水難事故等なきよう安全祈願を行いました。
 
この貴重な機会に、私も産経建設常任委員会委員長としてお招きいただいた訳ですが、既に海に入り、はしゃぐ子ども達の姿を見るに、親子や友達、或いはカップルそれぞれが、この気比の松原で良き思い出を作って欲しいなと、しみじみと願った次第です。
 

【安全祈願の様子。式の最後には海中献花も行われました。】
 
さて、この敦賀のシンボルとも言える「名勝気比の松原」は、保安林としての指定は明治35年で今から120年前、江戸時代には、海岸に広がる松原は「白砂」(はくさ)とともに賞賛されるようになり、明治7年(1874年)に刊行された「萬国地誌略」(文部省)に「白砂青松」(はくさせいしょう)の言葉にて紹介されています。
 
また、今から94年前、昭和3年6月28日には史跡名称天然記念物保存法(大正8年の法律)にて名勝指定。
 
ちなみに、日本三大松原の名勝指定では、三保の松原(静岡県静岡市)が大正11年(1922年)、虹の松原(佐賀県唐津市)が昭和30年(1955)であり、気比の松原は三保に次いで2番目の指定ということになります。
 
さらに、敦賀市史を見るに、「松原海岸で海水浴を始めたのは明治16年のことで、当時は山中温泉、但馬の城崎温泉より効能が高いと、京阪神から夫婦連れや海水浴客がやってきた。ことに京都の病院の院長は、海水浴の効能では敦賀の海が最も優れていると言ったので、地元の住民は我も我もと押し掛け、最寄りの海岸は混雑した」などと当時の情景が残されています。
 
このような歴史と郷土の文化を築いてきた「敦賀の誇り」とも言える場所は国定公園でもあるが故、森林法、文化財保護法、自然公園法、都市公園法のもと管理されるエリアでもあります。
 
管理者も国や県、市、さらに市の中でも都市整備部、観光部、教育委員会などにまたがるものと認識するところですが、この景観の保全に向けては、日頃からの管理・整備、そしてモラルある利用なくば維持できぬもの。
 
松原小学校から花城に抜ける道沿いには、昭和5年に建立された碑(先の法により昭和3年内務省大臣指定)かありますが、ひっそりと建つこの碑が泣くようなことがなきよう、それぞれのお立場の行政の皆さんには、名勝を有する誇りと使命感を高く持って管理いただきたい。
 
そのことを改めて思う「3年ぶり」の日となりました。

雰囲気が全く変わってしまった「名勝気比の松原」

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「梅雨は一体どこへ」と言いたくなる天気が続いておりますが、昨日の敦賀の最高気温は31.2℃と真夏日の暑さとなりました。
 
全国で最も高い気温だったのは34.2℃を観測した群馬県の桐生市だそうですが、ただでさえ湿気の多い暑さは息苦しいもの。
 
屋外では特に、場の状況に応じたマスクの着用により、コロナ感染と熱中症のふたつの対策に留意して過ごしましょう。
 
さて、こうして暑さが増してきますとやはり、思い浮かんでくるのは「白い砂浜と海」であり、敦賀では一番の自慢「気比の松原」であります。
 
この「気比の松原」に関しては、先の市議会一般質問でも取り上げました通り、保安林指定から今年で120年、今から94年前、昭和3年6月28日に史跡名称天然記念物保存法にて名勝指定された敦賀市民にとって誇りある自慢の場所。
 
しかしながら、これまでも松林の中でのバーベキューやキャンプ、駐車場からキャンプ道具を運ぶために車で侵入し、通報されて来たパトカーに制止されることが幾度となく発生していることに加え、土日は特に、浜辺で大勢の外国人が集まっていわゆるバーベキューがされ、ウォーキングされている方が怖くて通れない状況となっていたり、週明けには駐車場入口での大量のゴミ放棄がされるなど、なし崩し的に「無法地帯」となりつつあることを指摘したところ。
 
私自身は、これまでも松原に足を運び、現地の確認や利用者のご意見を聞くに努めてきたところですが、決して質問のためだけの調査ではなく、この問題は敦賀のシンボルとプライドにも関わる問題であり、改善されるまで状況確認を続けることとし、この土日も足を松原に向けたところです。
 
土日に行っていただければすぐに感じることですが、この「気比の松原」の現状を表すに「雰囲気が以前と全く変わってしまった」ということかと思います。
 
私が自分の目でも見たことや、関係者に聞いたリアルな意見は、
◉金曜日の晩あたりから外国人が次々と訪れ、車中を含め連泊している。
◉夜間も昼間も大音量で音楽をかけ、騒音が周辺地域にまで及んでいる。
◉公衆トイレの水場や個室をシャワーのように使う(水を汲んで身体にぶっかける)ため、床面などがベタベタで大変汚い。
◉トイレの換気扇用コンセントを勝手に使用し、スマートフォンの充電をしている(電気の窃盗にあたると思われる)。
◉ロープアウトしてある松林のすぐ側で火気利用(バーベキューなど)しており、燃え移らないか心配。
◉松林にハンモックを引っ掛ける人も多く、松の木が痛まないのか心配。
◉集団で騒いでいるので、怖くて声が掛けられない。
◉浜の近くはバーベキューの煙がひどい(風向きによるが)ので通らないことにしている。
◉以前に注意したら、突っ掛かってこられたことがあるので、もう注意はしないが、見れば注意したくなるので、週末は松原に行かないようにしている。
◉駐車場にも背中や腕に刺青(タトゥー)を入れた外人が裸でウロウロしていて怖い。
◉花城側の駐車場は特に何日も連泊する外国人が居て、生活の場となっている。
などなど。
 
さらに、私にとって衝撃的だった証言は、
◉観光に訪れた日本人の方が、「こんな場所ならもう来ない」と言って帰って行った。
◉(私も案内して言われたことがある)「名勝というから来てみたが、外国人のリゾート地になったんですね」と言われた。
◉行政に何度も言っているが、現場も見に来ないし、言っても変わらないのでもう言うのはやめた。
◉何でこんな松原になってしまったのか。市民として悲しくて仕方がない。
◉金ヶ崎に力を入れる前に、敦賀の大事な場所を大事にして欲しい。
 
誤解なきよう申し上げますが、私が自分の言いたいことを脚色している訳でなく、述べたことはすべて現実に見聞きしたことですのでご理解のほど。
 
国定公園でもある「気比の松原」は、根拠法で言えば、森林法、文化財保護法、自然公園法、都市公園法の範囲において管理がされ、国県市、さらには市の中でも都市整備部、観光部、教育委員会(文化振興課)などにまたがることは認識するところですが、責任の所在が縦割りであるが故に、自分のテリトリーだけ守っていれば良いとの感覚に陥り、古から敦賀の自慢で誇りの場所であった松原一帯の景観や文化を本気で守り抜くとの覚悟なるものを感じないのは何故か。
 
昨日も昼過ぎ、そして夕方とぐるり辺りを一周すると、夕方には今度は浜グラウンドでゴールポストまで設置のうえ、上半身裸でサッカーをする集団も居て、これまた所管するスポーツ振興課に許可を得ているのかと疑問が頭をよぎったところ。
 
文化財保護、都市公園としての管理やルールを遵守し、景観もモラルも美しく保ってこそ、敦賀のシンボリックな場所として市内外の方に認知される訳であり、そのことをもってこそ、敦賀の皆さんが「誇りと自慢」に思える場所になるというもの。
 
管理という面では、責任は地域住民でなく行政にあることは明確であり、まずは実態把握に努めたうえで(把握してて見過ごしている訳ではないと思うので)、責任ある対応がされるよう、私自身、引き続き求めていく所存です。
 
「名勝気比の松原」は日本三大松原のひとつですが、調べてみると、名勝指定が一番早かったのは静岡市の「三保の松原」で1922年(大正11年)、次に「気比の松原」、そして佐賀県唐津市の「虹の松原」(1955年:昭和30年)となるそう。
 
※投稿後追記
ちなみに、「三保」と「虹」の松原を管理している行政の所管部署に確認をしたところ、気比の松原のような状況にはないとのことでした。
 
つまりは、あの世界文化遺産の「三保の松原」に次いで、2番目に名勝指定されたのが「気比の松原」であり、そう思えば尚のこと、今の「モラルなき外国人に占拠」されている状況を悔しく、そして何よりこの場所を守り続けてこられた先人に申し訳ないという気持ちでいっぱいになります。
 
そうした思いのもと、敦賀の誇りと文化を取り戻すため取り組むのみであります。
 

【歪んだままの竹柵、目立たぬ場所に曲がって立つ看板。こうしたところに行政の姿勢が表れていると感じるのは私だけではありません。】

ふるさとの風景で共感する、決して当たり前ではない「平和」

ブログ 敦賀の自然

昨日の敦賀市議会は予算決算常任委員会を開催し、令和3年度の補正予算案件について審査を行いました。
 
午前中の「全体会」では、事前通告のあった20件の基本質疑を、午後はそれぞれの所管に分かれての「分科会」にて審査を行った訳ですが、3つある分科会のうち、総務民生分科会は16時を過ぎても審査が続いており、まさに文字通り「深堀り」の審査。
 
途中からの分科会傍聴は控えましたが、来週行われる同委員会での審査報告をしっかりと聞き、賛否の判断材料にしたいと思います。
 
市議会の方は、週明けから来年度当初予算の審査に入ります。
 
3月1日に行われる全体会での基本質疑に関しては、71件の事前通告となっており、丸一日の長丁場となることが想定されますが、自身の質疑も含め、心して臨みたいと思います。
 
さて、話題を変えまして、「こんな時にお気楽な」と思われ兼ねないと、自己満足で留めておいたことがあったのですが、視聴された複数の方から「ぜひSNSでも投稿を」との声をいただき、昨晩シェアしたことについて、ここでもご紹介したいと思います。
 
実は先日、近所にお住まいの方からの勧めで、facebookなどに掲載している写真の一枚を、NHK「ニュースザウルスふくい」に投稿していた訳ですが、何と今週火曜日にNHK福井放送局より「木曜日に放送します」との採用連絡を頂戴していたところ。
 
当日は密かに楽しみにし、番組の最後に流れる投稿コーナーを観させていただいたのですが、その時の画面がこちら。
 

【投稿した青と白のコントラストに映える「逆さ野坂岳」】
 
写真と合わせて送った「敦賀のシンボルマウンテン野坂岳。ふるさとの景色から元気をもらいました。」とのコメントも紹介いただき、採用されたことに加え、ふるさとを思う気持ちを広く皆さんに伝えられたことを大変嬉しく思った次第です。
 
先に、「こんな時にお気楽な」と書いたのは、放送のあった24日が奇しくもロシアがウクライナへの軍事行動を開始した日と重なったことにあった訳ですが、facebookやインスタグラム、LINEタイムラインなどのSNS媒体でシェアをすると、「平和が一番」、「この風景を残すのも僕たちの責務」、「今の日本の平和が決して当たり前ではない」など多数のコメントが寄せられました。
 
シェアする予定のなかった写真1枚によって、非人道的な武力行為に直面し、今この風景のもと平和に暮らせていることの大切さを共感できたことは、結果良かったのかと思うとともに、この危機を前に、私たち世代がわが国固有の領土と財産を護り続ける覚悟を持たねばと強く認識する次第です。
 
流れてくるニュースには目を覆いたくなる惨状もありますが、それは現実に起こっていることであり、ロシアの西隣ウクライナで起きていることは、東隣の日本でもあり得ることと危機感を感じるところ。
 
こうした事態に決して目を背けることなく現実を直視し、今は高度な政治判断により、最悪の事態回避に進むことを祈るばかりです。

「郷土の風景」も「原子燃料サイクル」も決して無くしてはならないもの

ブログ 政治 敦賀の自然

昨日は、敬老の日を祝うかのような見事な秋晴れの一日。
 
午前中、少し散策をすると、稲刈りを終えた田の畦には鮮やかに咲く彼岸花。
 
野坂山をバックに映える鮮やかな赤とこの日の青空が重なり、どこか心洗われる気持ちになりました。
 
と、こうしたことをSNSに投稿したところ、隣町にお住まいの大先輩から、「彼岸花は、正確に季節を知らせてくれます。しかし、粟野地区の彼岸花は少なくなりましたね。」とのコメント。
 
確かに、田畑だらけだったところから、敦賀の人口の3分の1が住むようになった粟野地区は、どんどん宅地に変わっていっていますので、大先輩の感想は現実として違いないものかと。
 
開発と保全の関係は永遠の課題であるに違いありませんが、この野坂の田園など、私にとって大切にしたい郷土の風景は、決して無くしてはならないものと思った次第です。
 

【彼岸花が色を添える、大切にしたい郷土の風景】
 
午後は、思考の整理を兼ねてパソコンに向かっていた訳ですが、平日の祝日とあって、いわゆるワイドショーから流れてくる大半は、新型コロナウイルス感染と自民党総裁選について。
 
世の関心事なので致し方ないのですが、特に自民党総裁選に関しては、福井新聞にも県内選出の国会議員の支持動向などが記事にもなっていたり、SNS上でも自民党員の方が、投票用紙を前にどなたを書くか悩んでいるなどの投稿もあり、投票する権利のある方にとっては、まさに日本の総理を決める責任重大な1票。
 
ただ、新聞を見ても、SNS投稿を見ても、福井県の方が決め兼ねているのは、4候補のうち2人(岸田氏、高市氏)のどちらかのようであり、党員外で論評する資格の全くない私が言うのも何ですが、賢明なご判断をいただいているものと受け止める次第です。
 
以前のブログで、この総裁選に関しては、中国、韓国などが多く取り上げる人物こそ、日本にとっては、総裁にさせてはなならない人物と書きましたが、どうやら徐々にその傾向が見えているようです。
 
9月19日の韓国中央日報(ネット版)では、「HOT ISSUE 韓国も注目する自民党総裁選」のコーナーで、「『河野突風』に全組織フル稼働…「隠居」の危機に追いやられ安倍前首相は緊張」と題し、河野氏の顔写真のみを掲載した記事が掲載されており、詳細は割愛しますが、優位に立つ河野氏に安倍氏が肝を冷やしているとの論調で、最後には、「河野氏当選を阻止するための安倍氏の全方向の努力が果たして成功するのかに今後の日本政治10年がかかっているといっても過言ではない。」と結んでいました。
 
正直、余計なお世話という気がしますが、このあたりの報道は今後も把握に努めていきたいと思います。
 
先に述べた県内選出国会議員や地元の党員の方が、河野氏を推さない大きな理由は、エネルギー政策にあることに違い無いようでありますが、とりわけ「原子燃料サイクル」を無くすという点に関しては、私も大いに異論があるところです。
 
これに関しては、政策アナリストの石川和男氏が、自身のtwitterで以下のように述べています。
 
私が核燃料サイクル(原子燃料サイクル)に賛同する理由は、
①国が竣工(来年度上期)を許可
②国と地元(青森県と六ヶ所村)の長年の努力と約束が実る直前
③本事業に係る歴史的経緯と地政学的意義
④我が国安全保障水準の飛躍的向上
首相が変わったくらいで反故にしていいものではない。

各方面への裏切りにもなる。
 
この言葉に、必要とされる全ての意味合いが含まれていると、私も思う次第ですが、この原子燃料サイクルのように「無くしてはいけないもの」というものがある訳であり、深き思考なく「直接処分」だと主張されているのであれば言語道断かと思います。
 
こうして考えれば、冒頭に述べた「大切な郷土の風景」と同様、日本の大事な何かを、この総裁選、次に控える衆議院選挙で失ってしまわぬよう、肝に銘じておかねばならないと改めて感じる次第です。

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