週末はぜひ「つるがのおと」へ

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「心変え 行動変えて習慣に それが人生場面を創る」
 
これは15年ほど前でしょうか、労組役員時代に受講した富士社会教育センター(民主的労働運動サイドの研修機関)の講義で教えていただいた言葉。
 
組織のリーダー育成の観点としてあった言葉でしたが、以来、この教えを自身の人生の糧にしてきているところ。
 
元来、三日坊主の私が、4年以上このブログを書き続けてこれたのも「心変え 行動変えて」と思ってきたからであり、改めてこの言葉を贈ってくれた先生(故人)に感謝する次第です。
 
こうして今日もブログを書く朝ですが、実はアラームを掛けずとも、ほぼ4時から4時半頃には目が覚める習慣となっています(加齢による早起きもあるのかもしれませんが笑)。
 
空が白み始める夜明けから、徐々に朝日が差し込む時間帯は、大げさに言えば「※地球上に生きている」ことを実感する大好きな時間帯ともなっており、完全に一日のリズムに組み込まれているところ。
 
※いつも、松田聖子の「瑠璃色の地球」の歌詞(朝日が水平線から光の矢を放ち〜)を思い浮かべています。
 
ちなみに、本日の日の出は4時48分ということで、最近ではこの時間帯に加わったのが、「チュンチュン♬」と鳴くスズメの声。
 
聞けば何とも愛らしい鳴き声な訳ですが、この時期から秋口までに掛けては、このリズムに合わせてペン(実際はタイプ)を走らせる次第です。
 
さて、ダラダラと前置きが長くなりましたが、今日つなげていきたいのは「音」。
 
どなたも一つや二つは、癒される歌や励まされた音楽を持っているのかと思いますが、敦賀ではこの週末、金ケ崎緑地周辺にてオンフェス「つるがのおと」が開催されます。
 

【「つるがのおと」のイベントチラシ】
 
このイベント、「月刊fu」のネット版に紹介されていましたので、記事を引用しますと、
 
地元ゆかりのアマチュアやプロミュージシャンが紡ぎ出す「敦賀の音」を、大人から子どもまで思い思いに楽しめる音楽フェス。
 
金ケ崎緑地と敦賀赤レンガ倉庫にステージを設けるほか、キッチンカーが並ぶエリアや、子ども服や雑貨、アクセサリー販売の店が並ぶエリア、ハンモックに揺られてくつろぐエリアもあり「金ケ崎一帯を音楽を中心としたテーマパーク」として楽しむことができます。
 
とあります。また、
 
「緑地ステージ」は11:00~20:00で、女子中学生ドラム&女子高生ギターのユニットやアニソンバンド、高校軽音部などが出演します。
 
「赤れんがステージ」は11:00~17:00の間に、音楽教室生徒による電子オルガン演奏やアコースティックサウンド、ギター弾き語りが披露されます。
 
プロミュージシャンでは、ソロだけでなく多彩なプロジェクトに参加し「音の世界を放浪中」という椎名純平さん、ギタリストで鯖江市出身の竹内朋康さんによるユニット「シイタケ」が出演するほか、13:30からの敦賀市松陵中吹奏楽部との共演と、19:00からの大トリを務めるとあります。
 
開催される5月21日(日)の天気は「晴れ」。
 
先週末は、歴史と新幹線に関するイベントがあった敦賀ですが、この日曜は、心と体を満たしてくれる音楽と美しき金ケ崎の景色を満喫してみてはいかがでしょうか。
 

【参考まで、イベントの詳細もご紹介いたします】

新試験研究炉の設置に係る関係機関間にて協力協定締結          

ブログ まちづくり 原子力

ゴールデンウィーク明けの昨日は強風の朝でしたが、2期目に「やり続ける」と誓ったことを有言実行。
 
粟野交番前の街頭活動では、激しくたなびくのぼり旗を押さえ付けつつ、GW期間中にあった憲法記念日、能登での地震、さらにはコロナ5類移行などに対する考えについてお話ししました。
 
引き続き、日頃の発信や行動が、政治への関心や信頼を高めると信じ、「野に出でよ鍬を持て」の精神で活動を続けてまいります。
 
さて、昨日あった関心事は、設計検討を進める高速増殖炉もんじゅ敷地内に設置予定の「試験研究炉」に関し、関係機関間で協力協定が締結されたこと。
 
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構のホームページによれば、令和4年12月23日に文部科学省より、同機構が「もんじゅ」サイトの新試験研究炉計画の詳細設計段階以降における実施主体に選定。
 
これまでに引き続き、新試験研究炉の計画を着実に進めるため、京都大学及び福井大学との連携を目的とした協力協定を令和5年5月8日に、三法人の長の立ち会いの下、締結したとありました。
 
また、本計画の推進にあたっては、学術界、産業界、地元関係機関等から幅広い意見を集約しつつ、安全確保を最優先に、立地地域並びに国民の皆さまのご理解を得ながら着実に取り組んでいくとも。
 
これに関しては、協力協定式にも出席された杉本達治福井県知事がTwitterで「国内の試験研究炉が詳細設計に入るのはおよそ40年ぶり。敦賀市周辺が、原子力に留まらず、材料、医療、ライフサイエンスなどの分野の研究開発や人材育成の拠点となるよう力を入れていきます。」と述べています。
 

【新試験研究炉のイメージ図(杉本知事Twitterより引用)】
 
試験研究炉に関しては、私自身もこれまで一般質問の場などで取り上げてきましたが、新たな技術や製品開発に向け、あらゆる研究者や産業部門が集うとともに、原子力人材育成に関しては、原子力を志す若者が敦賀の地で学び、国内そして世界へと羽ばたいていく。
 
そんな研究拠点にしていくことを含め、原子力発電所を始め、多様なエネルギー関連施設が集積するこの敦賀を世界に誇る「エネルギーの未来都市」にと、自身の政策にも掲げ、選挙戦でも述べてきたところです。
 
詳細設計の後も、原子力規制委員会への申請、審査など、まだまだ道のりは長い訳ですが、杉本知事が仰られたような、めざす方向を同じくし、国県市、産官学が一体となって進むよう、引き続き、このテーマについては特に力を入れて取り組んでまいります。

「水素基本戦略」改定と「ハーモニアスポリス構想」         

エネルギー ブログ まちづくり

新たな年度を迎え、初の出勤日となった昨日、多くの企業や省庁で行われた「対面」や「マスクを外しての」入社式や入庁式のニュースを拝見し、フレッシュで若い皆さんの門出を祝うとともに今後の活躍を祈念する次第です。
 
また、政府の子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」の発足式も行われましたが、こちらは縦割り行政を打破し、各省庁間が連携のもと、真に「異次元」の少子化対策に進むことを期待いたします。
 
さて、桜咲く4月の雰囲気と相まって、こうした明るいニュースに触れるなかではありますが、やはり気になるのはエネルギー関連の話題。
 
同じく昨日は、脱炭素化を加速させるため、政府は水素のエネルギー化に向けた「水素基本戦略」を改定する方針の骨子を固めたとの報道がありました。
 
これによれば、2040年の水素供給量の目標を、現在の約6倍となる「年1200万トン程度」に設定し、官民で今後15兆円を投資する計画を示すことが柱。
 
2030年頃に水素の商用化を実現させるため、大規模なサプライチェーン(供給網)やコンビナートの拠点を構築する必要性も指摘し、財政的な支援や官民の投資で後押しすることも明記したとのこと。
 
さらには、企業の負担を軽減して供給網を構築するため、石炭や天然ガスの市場価格との差額を補助する制度を創設する方向で調整を進めているともありました。
 
以前に聴講した有識者のセミナーで、「水素は今後20兆円規模の市場になる」とありましたが、まさにその通りとなったことに加え、政府が本腰を入れて技術開発や市場の整備に取組む意思の表れと理解したところです。
 
さて、こうした国の動きを踏まえ、頭に浮かぶのは、従前から水素の取り組みを進める敦賀市のこと。
 
敦賀市においては、産業構造の複軸化とエネルギーの多元化を目的とした「ハーモニアスポリス構想」とその基本計画である「産業間連携推進計画」、「調和型水素社会形成計画」、「道路網整備計画」を策定のうえ、それぞれ取り組むところですが、今般の基本戦略改定を受け、戦略を見直す必要は無いのか。
 

【「ハーモニアスポリス構想」概要版の表紙】
 
とりわけ「調和型水素社会形成計画」に関しては、水素エネルギーの活用とサプライチェーンの構築を目指すものであり、渕上市長が掲げた目玉政策であったと認識しますが、市議選と同時に行われる市長選で誕生する新市長におかれては、これをどう取り扱うのか、大変高い関心を持つところであります。
 
昨年度は、全国初となる「原子力由来水素」の実証試験を行なった敦賀ですが、集積する原子力関連施設や火力などと合わせ、水素の利用拡大で、あらゆる電源を活用する真の「エネルギー都市」を目指せる。
 
そんなポテンシャルがあるまちは、全国、いや世界広しといえど、ここ敦賀にしか出来ないことと考えるため、この点に関しては、私自身も思考を重ね、今後もその任を与えていただけるのであれば引き続き、建設的に意見していく所存です。

「あらゆる世代が住み続けたいと思えるまちづくり」の根幹にあるものとは

ブログ まちづくり 敦賀の自然

山梨学院の優勝で幕を閉じた選抜高校野球ですが、地元では昨日、美浜・若狭町長杯が行われ、出場した高校球児を持つ親御さんに会うと、勝ち負けはともかく、「歓声OK」になったことを素直に喜んでおられた姿が印象に残りました。
 
福井県では1日、新たに73人が新型コロナウイルスに感染したと発表されており、依然として感染者は無くなっていないものの、3月13日のマスク着用ルール見直しに続き、次はゴールデンウィーク明けの5類へと、徐々に「通常」を取り戻す過程にあることを実感する次第です。
 
さて、コロナといえば、以前には県境を跨ぐことさえままならない時期があったことを思い出しますが、一昨日の茨城県に続き、昨日は石川県より後援会事務所への来訪がありました。
 
ちょうど私は外出していたため、ご本人と会えなかったのが大変残念でしたが、元々はTwitterでお知り合いになった国民民主党支持者のその方は、いつもあたたかいエールを送ってくれる心強い仲間。
 
貴重なお休みに敦賀までお越しいただき、本当にありがとうございました。
 
そうした遠方からの激励を胸に、夕方は所用のため東浦地区の大比田へ。
 
田んぼで耕運機を運転する手を止めていただき、用件をお話ししている中で、ここ大比田には既に茨城県、新潟県から2世帯の移住があり、今日も他県の方がお越しになられるとのこと。
 
県外からの移住があった件は以前に伺っておりましたが、お話しした方曰く、「この土地に魅力があるから住んでくれる」と自信あふれる表情で話される姿に、「仰るとおり」と頷いた次第です。
 
その「魅力」とは、海や山が近い、素晴らしきロケーションに加え、人情味あふれる近所付き合いなど、要は「都会には無いもの」であり、人間本来の営みや幸せを感じられることにあるのではないかと。
 
父の出身地であり、幼少期から通う大比田は確かに両方を兼ね備えた集落と思う訳ですが、この日も最高の景色と出会いました。
 

【敦賀半島に沈む夕日と大比田海岸】

【招魂碑を覆うように咲く桜】

【集落の路地から見える若狭湾】

【先祖代々守り続けている、見事な石垣で組まれた棚田】
 
私が公約に掲げる「3つのまちづくり宣言」の一番は、「あらゆる世代が住み続けたいと思えるまちづくり」。
 
その根幹にあるのは、「自分が住んでいるまちへの愛着や誇り」、いわゆる「郷土愛」を育むことであり、裏を返せば、これ無くして進める施策は、結果して上辺のものにしかならないというのが私の信念であり、「まちづくり」に対する考えの軸となっているところ。
 
棚田の畦に立ち、夕日に照らされる海を眺めながら、その思いをますます強めた次第ですが、そのためには歴史や文化など、その土地土地の「今ある資源」をしっかり見つめ直し、継承し活かしていくことに他ならないと思う訳であり、今後も引き続き、確信したその考えを市民の皆さんにご理解いただけるよう取り組む所存です。

「ウエステルダム」が敦賀に寄港

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日本列島が歓喜に沸いた野球の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)準決勝。
 
日本代表「侍ジャパン」は、メキシコとの息詰まる激闘を村上宗隆選手のサヨナラ打で勝利し、3大会ぶりの決勝進出を果たしました。
 
試合展開のことはもう言うまでもありませんが、この試合で起死回生の3ランを放つなど3安打3打点の活躍で、WBCでの大会新記録となる通算13打点目をマークした吉田正尚選手(レッドソックス)に対し、米メディアの評価が高まっているとのこと。
 
吉田選手は、福井市出身で、高校時代は敦賀気比高でプレーしていたとあって、メジャーに認められるこの大活躍を誇らしく思うところですが、いよいよ今日は米国との決勝戦。
 
今日は定例会最終日につき、観戦は叶いませんが、大リーグのスター選手が集う「銀河系軍団」を破り、悲願の世界一を掴み取って欲しいと思います。
 
さて、盛り上がったといえば、ここ敦賀も。
 
週末の新幹線開業1年前イベント「つるがフェス」に続き、昨日は海外大型クルーズ客船「ウエステルダム」が寄港。
 
実に3年ぶり、昨年11月に国際クルーズ船の受入再開が発表されて以来、初めての寄港となりました。
 
「ウエステルダム」はオランダ船籍で、米国の「ホーランドアメリカライン社」が運航し、全長は285メートル。
 
今回の乗客数は約1600人で、米国やオーストラリアなどの外国人が多くを占めるとあり、鞠山岸壁に加えて、金ヶ崎や神楽一丁目商店街など、まちなかでも歓迎イベントが開催されたほか、「人道の港敦賀ムゼウム」や「氣比神宮」などに多くの方が訪れ、敦賀のまちを感じてくれたことを嬉しく感じた次第です。
 

【寄港したウエステルダム(人道の港敦賀ムゼウムTwitterより引用)】
 
また、市ではホームページにて、「様々な国から来られる乗船客の方々をみなさんで歓迎しましょう!!『国際色豊かな港町敦賀』を堪能できる、またとない機会です。ぜひお越しください!!」との事前呼び掛けもされていましたが、この寄港に際し、おもてなしのため準備、対応された関係者の皆様には感謝申し上げる次第です。
 
なお、こうして思うのはやはり、敦賀は「鉄道と港のまち」であるということ。
 
このコンセプトは、古からの歴史のうえに成り立っている、唯一無二の敦賀を表すものであり、これを追求していくことが、市民の皆さんの郷土愛と敦賀のブランド力をさらに高めるカギであると確信するところです。
 
そうしたまちに育ち、住んでいることを誇りに思い、私自身、引き続き、世界でオンリーワンの「敦賀」になるためにできることを、微力ながら尽力していきたいと思います。

嶺南広域行政組合議会の行政視察を終えて

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政府は2日、児童手当について、一部の高収入世帯には不支給としている所得制限を撤廃する方向で調整に入ったとの報道。
 
現在は中学生までとなっている支給対象年齢を18歳まで引き上げる案も、段階的に実施したい考えとあり、国民民主党が以前から訴え続けてきた主張が、実現に向かいつつあることを歓迎する次第です。
 
さて、昨日もお伝えした嶺南広域行政組合議会の行政視察。
 
2日目は、JR芸備線の沿線自治体である広島県三次(みよし)市へ。
 
JR芸備線は、昨年4月11日にJR西日本が公表した「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」において、輸送密度(平均通過人員)が2,000人/日未満の17路線30区間の中でも状況が厳しいとして注目を集める路線。
 
なお、JR芸備線で最も利用人数の少ない、東城〜備後落合間の輸送密度は9人(収支率0.4%)。
 
また、この17路線30区間には、福井県嶺南地域を横断するJR小浜線(敦賀〜東舞鶴)も含まれ、輸送密度は782人(収支率14%)となっています。
 
JR西日本は上述の公表にあたり、「地域の皆様と課題を共有させていただき、『地域公共交通計画』の策定などの機会に積極的に参画し、地域のまちづくりや線区の特性・ニーズを踏まえて、鉄道の上下分離等を含めた地域旅客運送サービスの確保に関する議論や検討を幅広く行いたいと考えています。」との考えを示しています。
 
三次市役所では、担当課様より大変丁寧に、利用促進に向けて講じている数多くの施策、今後の取り組みについて話しを伺うことができました。
 
こうして2日間の行政視察を終え、広島から敦賀に戻ると、敦賀駅前立駐屋上からの眺めは、照明が灯る北陸新幹線敦賀駅とJR敦賀駅の一体感が絵になっていました。
 
行政視察で学んだ後だけに、敦賀を起点に延びるJR小浜線の利用向上、さらには新幹線敦賀開業効果をいかに嶺南各市町へ波及させるか。
 
そんな思いが募る夜となりました。
 

【夜空に浮かび上がる灯る北陸新幹線敦賀駅とJR敦賀駅】

JR可部線の輸送改善事業について学ぶ

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ゴールデンウィーク明けには5類に見直しされる方向の新型コロナ。
 
最早当たり前かの、「3年ぶり」に再開するイベントや伝統行事などのニュースを見るに、コロナ禍前の「通常」を取り戻せることへの期待感、高揚感の高まりを感じる今日この頃。
 
議員活動においても同じですが、昨日からは2日間の日程で、こちらも「3年ぶり」となる嶺南広域行政組合議会の行政視察に出席しています。
 
嶺南広域行政組合とは、福井県嶺南地域の2市4町で構成され、嶺南地域の活性化や公共交通機関の利用促進等を目的とした事務を行う組合。
 
各議会から選出された21人の議員、渕上敦賀市長を管理者ならびに他5市町の首長(敦賀は副市長)を副管理者とする執行機関で構成され、年2回の定例会などにより運営するもの。
 
今回の行政視察は、JR小浜線存続活動に向けた利用促進策の参考とすることを目的とし、1日目の昨日は広島市議会議事堂の会議室にて「JR可部線(可部〜三段峡間)の廃線から復活まで」をテーマに、同路線の輸送改善事業について広島市道路交通局都市交通部の説明を受けました。
 

 
JR可部線は、平成15年12月に電化されていない区間が廃線となりましたが、国の補助制度(コミュニティ・レール化)の創設なども契機に復活への機運が高まり、平成29年3月に廃線区間の一部を電化延伸して開業となった路線。
 
廃線になった路線が一部区間とはいえ復活するという、全国初の事例となった地域であり、復活に至る電化延伸事業の内容や沿線地域の活動、駅周辺のまちづくりなどについて学ばせていただきました。
 
広島市とJR西日本が電化延伸の事業実施を合意するに至っては、当初設置した期成同盟会や、その活動を継承し発足した「JR可部線利用促進同盟会」の存在が非常に大きく、まさに地域住民の並々ならぬ熱意が、行政、JRを動かしたことも学んだ次第です。
 
2日目の今日は、同じ広島県の三次市役所にお伺いし、低輸送密度路線である「JR芸備線の利用促進」について視察することとしています。
 
昨年、全線開業から100年を迎えたJR小浜線の取り組みに資するよう、現場のリアルを知り、持ち帰りたいと思います。

歩けば分かる地域の課題

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28日から降り続いた雪は、ようやく昨朝には止み、意外やその後は青空広がる一日に。
 
昨日発行の「やまたけNEWS」に、朝陽に照らされる美しき野坂山のことを書きましたが、まさに昨日はその再現。
 
写真は、青空広がる前のものですが、敦賀のシンボルマウンテンから元気をもらった次第です。
 

【この後、朝陽が差込み、神々しき姿に。写真を撮れなかったのが残念…。】
 
また、心配していた積雪は敦賀で約30センチ。
 
早朝からの除雪対応に加え、市民の皆さんのご協力、さらには気温上昇による溶雪により、大きな混乱は無かったものと認識するところです。
 
そんな天候の昨日、私のほうは、朝から後援会の共同作業と会議に出席した後、町内のお宅へのNEWS配布を再開。
 
積雪のお陰といっては語弊があるかもしれませんが、在宅率の高さに加え、除雪で外に出られている方も多く、様々なお話しを伺うことができました。
 
市政や議会に対するご意見はもとより、家族の介護や認知症のこと、高齢化や一人暮らしの不安、中学校の部活動、除雪対応のことなどでしたが、どれも大事な視点であり、メモに留めた次第です。
 
そうして歩いている途中、知り合いのおばちゃん達が、一人暮らしのお宅の前を除雪するというので、スコップを借りてこれに参戦。
 
小さなことかもしれませんが、こうしたことがまさに「近助」ですね。
 
続けて回ると、実家を離れた息子さんが、一人暮らしのお母さんでは無理だからと除雪に来ていたりと、雪を通じて色々な形での「助け合い」を感じた次第です。
 
こうして過ごした結果、肝心のNEWS配布は少し残ってしまいましたが、町内の皆さんと交わした会話や実体験はすべて自身の活動の糧。
 
さらには、掛けていただいた「頑張ってや」、「応援してます」などの声は、何にも代え難い「元気の素」であり感謝。
 
議員活動の基本は、各地域に足を運び、そこにある実態や現実を知ることにあり。
 
そのことを改めて痛感する一日となりましたので、職場と同様「地域の声が活動の原点」との思いのもと、より広い範囲に足を運び、歩いてまいります。

移住定住者から大絶賛の「敦賀の水道水」

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出張時は敦賀駅前立体駐車場の屋上階を利用する私ですが、その理由は工事中の新幹線敦賀駅周辺を一望できること。
 
昨日も出張帰りに屋上から眺めてみると、残る足場は上家の「ユリカモメ」周りのみで、外観はほぼ完成の模様。
 
所々光る照明から、内部工事が鋭意進められて様子を想像した次第です。
 
また、こうして見ると、既存のJR敦賀駅コンコースと新幹線敦賀駅の色合いは見事に調和が取れていて、一体感を感じるところ。
 

【青と白のコントラストで調和する両駅。青空であれば、より映えますね。】
 
外観の変化はこれ以上無いかとも思いますが、いよいよ次の楽しみは、新幹線が走る姿を見ること。
 
密かなお気に入りの場所「立駐屋上」に足を運んでいただければと思うとともに、今後多くの方が敦賀を訪れていただくことを願うばかりです。
 
さて、訪れるといえば昨日、関西方面から敦賀に移住定住された方とお話しする機会がありました。
 
そもそもは敦賀市の移住定住施策についてご相談を伺うことが目的でしたが、そのついでに敦賀を選択された理由をお伺いすると、ご夫婦でお住まいのその方は、滋賀県などでも探してみたものの合致するところがなく、たまたま以前に訪れたことがあった敦賀に足を延ばしてみたところ何と、敦賀の雰囲気を奥様が大変気に入ったとのことで、第一候補に浮上。
 
その後、様々な条件などを確認のうえ、敦賀を移住定住先に決められたとのことでした。
 
既に新居も構えられお住まいということであり、ここまでの話しだけでも嬉しい限りでしたが、さらに嬉しかったのは、「とにかく敦賀の水(水道水)がめちゃめちゃ美味しい」と言っていただけたこと。
 
「敦賀の水は宝」と以前にブログに書いたこともありますが、この宝をご夫婦揃って大絶賛いただいていることを大変嬉しく感じるとともに、水道事業を支える皆さんの顔が浮かんだところです。
 
その方とは、今後困ったことがあれば何なりと連絡くださいとお伝えし別れましたが、住みやすさという点において、生活に欠かせない水が「安くて美味しい」ということはやはり、大きなセールスポイント(特に関西圏)になるものと改めて気付かせてくれたことに感謝した次第です。
 
さて、今回のお話しを聞いても、直感的に奥様が気に入ったよう、敦賀に住んでいる方には当たり前のことが、周りから見ると魅力に感じられることが多々あるのだと思います。
 
移住定住然り、北陸新幹線開業後の敦賀の発展に無くてはならないのは、敦賀市民自身が、郷土敦賀を心から愛し、自信を持って「いいまち」と言えることにあると、私は考えます。
 
「敦賀なんて…」
 
一番聞きたくないこの自虐的な言葉が無くなるよう、また移住定住された方の期待を裏切ることなきよう、引き続き自分のできることに精一杯取り組んでいきたいと思います。

「ちえなみき」は教養主義復活への一歩

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少し前に、2017年6月5日の日経新聞「時流地流」に掲載された「市営書店、教養主義への扉」との切り抜きをいただきました。
 
切り抜きは、青森県八戸市が市営書店「八戸ブックセンター」を開業して半年を迎えようとしていた頃のもので、記事には、「自治体直営の書店は離島などを除けば全国初となる同センターは、民間の小規模書店では扱うのが難しい専門書や良書を中心に販売し、読書文化を育むのが目的だ。」から始まり、「開業から5ヶ月で10万人を突破し、1日当たり約660人で目標の330人を大きく上回る。」とありました。
 
続いて、当時の小林真・八戸市長は「『本のまち八戸』構想を掲げ、2014年度から新生児に本を贈り、小学生に市内で使える2000円の図書券を配ってきた。書店はその総仕上げで、施設整備に1億4千万円、毎年4千万円の赤字を見込むが、小林市長は『市民が本と出会う場所を創出する公共サービス』と話す。」とあり、「最近、電車で読書をする人をほとんど見ない。片やネットでは下劣な言説が飛び交う。市営書店が教養主義復活への一歩となればと思う。」と社会風刺も絡めた形で締め括られていました。
 
この記事を読んで重なるのが、敦賀駅西地区で「本屋でも図書館でもない『知の拠点』」をコンセプトとする「ちえなみき」ではないかと思います。
 
→「ちえなみき」の詳細はブログ「『ちえなみき』はワクワク感あふれる書籍のジャングル」(10月11日)をご覧ください
 
奇しくも昨日の福井新聞「ふくい日曜エッセー時の風」のコーナーで、常々教えを請うている気比史学会の糀谷好晃会長が「迫り来る新幹線敦賀開業」とのタイトルで寄稿されており、「地政学的優位性と深遠な歴史など敦賀が持つ真の価値と可能性が発揮できていないことに忸怩たる思いできたのは筆者だけではあるまい」としつつ、新幹線開業を前に「今こそ我がまちのポテンシャル(潜在的可能性)を引き出し、敦賀としてのアイデンティティを世に送り出す絶好のチャンスであり、このチャンスを前にして、官の覚悟と、民の動向が問われる所以でもある。」と述べられていました。
 
また、9月に駅西地区で開業した「otta(オッタ)」の中核・公設書店「ちえなみき」に触れ、「図書館や一般書店とは一風変わった書籍群を歴史・文化・生命など「文脈」で並べ、本との出会いを自らが楽しむ場としている」こと、「全国的に稀有な今回の挑戦が、読書の真髄に迫る教養主義復活の一歩ともなればと願うのは大袈裟か」と記されていました。
 
先日の報道では、9月1日の開業から3ヶ月で来場者は10万人を超えたとのことで、コロナ禍を差し引いても八戸を大きく上回るペースに、その役割と期待は大きく膨らむもの。
 

【「ちえなみき」の店内。書棚配置や本の陳列すべて、考え尽くされたものとなっています。】
 
インターネットやSNSの急激な普及で、知りたいことがすぐに手に入る時代ですが、それでも読書の重要性や価値が変わることがないのは何故か。
 
単に答えを求めるだけではなく、そこには新たな出会いや感動、希望が生まれ、そして何より「知」を得ることは、個々の幸せや満足感が得られることと同義であると考える次第。
 
「知の提供」は基本的には「官」の役割と認識しつつ、好調な出足の「ちえなみき」が文字通り、市民はもとより新幹線開業で敦賀を訪れる方々にとって「知の拠点」となることに加え、糀谷会長が仰るよう「教養主義復活の一歩」になること、そしてさらには、こうした学びの姿勢がやがて敦賀の文化となり、アイデンティティとなって根差すことを期待して止みません。
 
→敦賀市知育・啓発施設「ちえなみき」のホームページはこちら

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