「ひな祭り」の日に思う少子化問題

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令和6年度予算案は2日、異例の「土曜国会」で与党の賛成多数により可決され、衆議院を通過。
 
予算案は憲法の規定により参議院送付後30日で自然成立するため、5年度内の成立が確実となった訳ですが、引き続き、参議院側の審議にも注視するところ。
 
一方、敦賀市議会においては、今週3月6日(水)から8日(金)に掛けて「代表・一般質問」が行われますが、先刻締め切った発言通告一覧が議会ホームページに掲載されました。
 
今回は、代表質問に5名(5会派)、一般質問に12名の計17名が通告をしており、以下リンクよりその項目をご覧いただければと存じます。
 
 →「代表・一般質問」の発言通告一覧はこちら
 
なお、私の場合、通告書自体が「シナリオ」に近い作りとなっているため、通告書提出以降に何か大掛かりに作成し直す作業はなく、6日に予定される自身の質問に向けては、補完するデータや資料の整理や想定QAなどの準備をして過ごすところですが、新聞にある米澤市長の予定を拝見するに、昨日、そして今日と「庁内打ち合わせ」。
 
休日返上で答弁対応にあたっているものと推察され、会期日程上仕方ないとはいえ、国会のことを言えないな(働き方改革という観点で)とやや胸が痛む次第です。
 
ただ、こうして対応いただいているのも、議会と真摯に向き合う姿勢があるからこそであり、同時に市勢発展、より良い市民生活のため建設的に議論せねばと思う所存です。
 
さて、そんな3月初めの日曜日は「ひな祭り」の日。
 
我が家の長女は今年24歳を迎え、県外の大学から東京で就職したこともあり、すっかり雛人形を飾ることもなくなってしまいましたが、改めて「ひな祭り」の由来を調べてみると、実は古代中国の「川で身を清めて邪気を払う上巳(じょうし・じょうみ)節」が日本に伝わり、日本古来の「人形(ひとがた)流し」という厄払いの風習と結びつき、さらにそれが平安時代の貴族のおままごとである「ひいな遊び」と組み合わさって、徐々に今のような形になったといわれているそう。
 
ちなみに上巳とは、3月上旬の巳(み)の日のことで、当初は3月に入って最初の巳の日に行われていた上巳節は、3世紀ごろ3月3日に固定されたといいます。
 
子どもが生まれると人形を作って保管しておき、3歳ごろになってから流すという時代もありましたが、時を経て人形が豪華になっていくにつれ、流さずに素早く片付けるようになったとのこと。
 
また、日本で現在のような人口動態調査が始まった明治32(1899)年でも、生後1年未満の子どもの死亡率は15.38%だったとあり、それ以前の子どもが3歳まで生きられる確率はかなり低かったと推測されることから、厄払いの行事が、いつしか子どもの健康と成長を祈る行事になったのも自然な流れかもしれないと言われています。
 
時代は流れ、今や晩婚化や非婚化などの影響により、子どもの数自体が減少し、深刻な少子化を迎えています。
 
今日の「ひな祭り」。
 
「子は宝」をひしひしと感じる昨今にあって、子ども達の健やかな成長を願うとともに、本来趣旨とは異なりますが、その子ども達が将来背負う負担をいかに小さくするか、つまりは少子化の問題を我がこととして捉え、ここ敦賀市でも何を講じていけば良いのか。
 
自身の代表質問項目にも挙げているテーマについて、今一度考えを整理する日にしたいと思います。
 

【我が家のひな人形。来年は飾りますのでお許しを…。】

心に響く「ジュニア吹奏楽友好都市コンサート」

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昨日は「お見事!」と感動したことがふたつ。
 
ひとつは大阪マラソンでの平林清澄選手(国学院大3年)の快走と快挙。
 
平林選手は敦賀のお隣にある美方高校出身であり、箱根駅伝の時も応援している選手ですが、昨日は何と、初マラソンで衝撃のレースを見せ、2時間6分18秒の好タイムで優勝。
 
日本学生記録はおろか、初マラソン日本最高(2時間6分45秒)も大幅に更新する日本歴代7位という快挙。
 
体重44キロの身体のどこにそんなパワーがあるのかと思いますが、苦しくとも果敢に攻める、見ている人に勇気を与える素晴らしい走りに感動した次第です。
 
「ここが自分の最高地点ではない」と語る平林選手。
 
最終学年、そして次のオリンピックへと、今後のさらなる活躍を応援しています。
 
ふたつ目は、午後に敦賀市民文化センターで開催された「ジュニア吹奏楽友好都市コンサート」。
 
このコンサートは、2014年に敦賀市と原子力災害時広域避難先として受入れ協定を締結、2021年には友好都市提携を結んでいる奈良県生駒市との友好関係を一層深めようと、敦賀ライオンズクラブが企画されたたもの。
 
敦賀の中学生で構成する「敦賀市民ジュニア吹奏楽団」と生駒市の「桜ケ丘小ハーモニックバンドクラブ」によるコンサートは、第一部が敦賀、第二部が生駒、最後は合同ステージと約2時間、見事な演奏に聴き入った次第です。
 
なお、桜ケ丘小ハーモニックバンドクラブは、昨年11月に開催された全日本小学生バンドフェスティバルで金賞に輝いたとあって、小学生とは思えない迫力ある演奏。
 
一方、MCでは、可愛らしい男の子達が、漫才コンビのような掛け合いトークで笑いを誘うなど、こちらは小学生らしい一面を微笑ましく感じたところです。
 
第一部、二部とそれぞれ素晴らしい演奏を聴かせていただいた後、ラストを飾る両市の児童生徒が合同ステージでは、能登の被災地に送る「いのちの歌」を演奏。
 
本当に能登に届くかの、気持ちのこもった合奏と合唱に自然と涙が頬を伝った次第です。
 

【合同ステージによる「いのちの歌」。心に響きました。】
 
感動と勇気を頂戴した児童生徒の皆さんに大きな拍手を送ると同時に、このような機会を企画いただいた敦賀ライオンズクラブの方々に感謝申し上げます。
 
生駒も敦賀も自然と歴史があり、そしてやさしい人が集うまち。
 
このコンサートを機に、両市の各世代間交流が今後ますます深まり、発展しますこと、心より祈念いたします。

「第2回 敦賀市20歳のつどい」〜幸あふれる輝く人生を祈念〜

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令和6年能登半島地震に対しては、多くの自治体から人的・物的支援が行われているところ。
 
昨日プレス発表した内容によれば、敦賀市からはこれまでに災害派遣医療チーム(DMAT)隊員(4名)、避難所運営要員(1名)、全国原子力発電所所在市町村協議会関係の物資輸送要員(6名)を派遣。
 
今後は、本日出発する下水道管渠被害調査に加え、罹災証明書発行業務や応急給水活動(給水車1台含む)の派遣が決定しているほか、廃棄物の受入れや応急危険度判定支援などについても調整中とのこと。
 
敦賀市行政職員における各分野のプロが、こうして被災地支援にあたっていただくことに敬意を表するとともに、安全第一での業務遂行をお願いする次第です。
 
今後さらには、ニ次避難としての公営住宅提供なども想定されるところですが、同じ北陸地方の自治体として、出来得る限りの支援ができればと思うところです。
 
さて、そうしたなか、昨日は「第2回 敦賀市20歳のつどい」が挙行され、私は市議会文教厚生常任委員長としてお招きいただき出席。
 
議長、敦賀市選出県議会議員と並び、このような晴れの場に出席できることを光栄に思い、会場のプラザ萬象に向かった次第です。
 
聞くところによれば、今年度20歳を迎える方は550名程度で、その内、式には約500名が出席とのこと。
 
緞帳(どんちょう)が上がり、会場を見渡すと晴れやかな振袖、引き締まったスーツなどに身を包んだ皆さんが並んでおられ、静寂の中に華やかさを感じたところ。
 

【緞帳が上がる前に撮ったステージ上の写真】
 
式典では、国歌ならびに敦賀市歌斉唱に続き、米澤市長からの式辞、馬渕議長からは祝辞、来賓紹介、20歳を代表しての謝辞と進みました。
 
まずは、会場からの「君が代」を歌う声の大きさに感心しましたが、米澤市長からの式辞では、ご自身の言葉で心のこもったご挨拶がありました。
 
正確を期すため、内容は以下、「敦賀市長の活動日誌」(Facebook)より引用いたします。
 
【20歳のつどい】
20歳の自分にアドバイスするならば「もっと自由に生きていい。自分の本当にやりたいことをやればいい」と。
一度きりしかない人生です。
多少の失敗は取り返せますし、後から振り返ると、実は良い経験だったりします。
これからの人生が幸あふれるものになることを心からお祈りします。
 
「失敗したっていい。自分の夢に向かってチャレンジを」との趣旨と理解したところであり、真剣に耳を傾ける20歳の皆さんの胸に響いたものと思った次第です。
 
また、来賓紹介では各位から一言づつお祝いの言葉があり、私からは「皆さんの輝く将来を応援します!」とエールを送らせていただきましたが、自分の子どもと同世代の皆さんに対し、親心と重なったことは言うまでもありません。
 
参加者を代表しての謝辞も、ご自身のこれまでの経験を踏まえつつ、堂々と思いを述べる姿を大変頼もしく拝聴したところですが、全体を通じ、和やかさと落ち着いた雰囲気の式典であったと感じたところです。
 
なお、敦賀市歌の3番がちょうど、新年早々に大きな出来事がある中で、「20歳」の門出を祝福するにふさわしい歌詞と思いましたので、結びに掲載いたします。
 
<敦賀市歌 3番>
 
日本海の 波晴れて   世紀明けゆく この門出
七つの海に 虹かけて  未来輝く 躍進の
わが敦賀市に 栄あれ
 
郷土敦賀を誇りに、次代を担う皆さんお一人おひとりの人生が、輝く幸多きものになりますこと心より祈念いたします。

課題認識を強めた「嶺南広域行政組合定例会」

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冬至の昨日。
 
福井県嶺北地方に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表される一方、敦賀以西(嶺南地方)は見事な青空広がる天気。
 
嶺北と嶺南の境には「木の芽峠」がありますが、峠ひとつでここまで違うものかと話題になったところです。
 
とはいえ、その後は徐々に曇り空となり、夜には雪に。
 
今朝は10センチほどの積雪になっているため、車の運転など十分注意して過ごしたいと思います。
 

【うっすら雪化粧した野坂山が輝く昨朝の景色】
 
さて、先ほど述べた「嶺北」と「嶺南」ですが、その呼称は、現在の福井県が設置された1881年(明治14年頃)に、北陸道(北国街道)の難所である木ノ芽峠(木嶺)より北側を「木嶺以北」(もくれいいほく)、南側を「木嶺以南」(もくれいいなん)と呼び始めたことに由来するもの。
 
昨日は、その嶺南2市4町の首長、議員で構成する「嶺南広域行政組合」の定例会が開催され、私も敦賀市議会選出議員の一人として出席してまいりました。
 
今定例会の主議題である「令和4年度嶺南広域行政組合一般会計歳入歳出決算」に関しては、全会一致で認定した後、一般質問では1名、敦賀市議会の北條正議員が登壇。
 
「嶺南広域行政組合の課題と今後のあり方」と題し、今後の事業展開や北陸新幹線開業も踏まえたインバウンド対策、JR小浜線の存続などについて質問されました。
 
答弁では、インバウンド対策に関し「まずは誘客だが、この先の(京都や大阪などの)オーバーツーリズムの受け皿となるよう嶺南地域の魅力を一体でアップしていきたい」、JR小浜線については、「今までの住民の足から、観光客の2次交通としての役割も踏まえ、維持・活性化していくことが重要。6市町一体となって利用協議会と連携して取り組む」などの答弁が、米澤管理者(敦賀市長)からありました。
 
私も過去に二度、この場で一般質問していますが、2021年12月の定例会では、①嶺南鉄道整備促進基金活用候補事業の検討状況について、②嶺南一体のPR戦略について、③歴史でつなぐ小浜線利活用について 質問したところ。
 
②と③は、今回の北條議員の質問と重なるところがあった訳ですが、とりわけ③に関しては、JR小浜線の利用者数が年々減少するなかにあって、昨年、敦賀〜新舞鶴(今の東舞鶴)全線開通から100年を迎えた歴史を大切にしつつ、維持・保存に取り組む沿線の団体、地域住民の皆さんとともに利用向上に取り組んでいかねばと、課題認識を強めた次第です。
 
こうして、年内節目となる公務を終え、本日は上皇さま90歳のお誕生日。
 
昨年7月に診断を受けた右心不全のご症状は、治療で安定した状態が続いており、お住まいでは夕食後に側近の職員とオセロや将棋を楽しまれることもあるとのこと。
 
上皇さまの卒寿を祝うとともに、今後も上皇后さまとゆっくり過ごされることを祈念する次第です。

「敦賀をひろげるプロジェクト(Day4)」にて「敦賀愛」を感じる

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14日から2日間に掛けて行われた、原子力規制委員会による敦賀発電所2号機(以下、敦賀2号)の現地調査。
 
昨日は、原子炉直下にある破砕帯の延長線上にある断層の活動性を確認するため、地層を掘削して抜き出した試料(ボーリングコア)の調査などが行われたとのこと。
 
調査終了後、規制委員会の石渡委員からは「2日間、有意義な調査であった」と関係者への感謝の言葉があったほか、日本原電の剱田副社長からは「審査資料の充実や指摘を受けた調査・分析を進め、真摯に説明していきたい。」とあったとのこと。
 
原電としては、副社長の言葉に尽きる訳ですが、今後の科学的な審査を通じ、「活断層ではない」ことが証明されるものと信じるところです。
 
さて、敦賀2号の再稼働と同じく、敦賀にとっての期待は北陸新幹線ですが、開業まで今日であと「91日」。
 
カウントダウンもいよいよ3ヶ月前となり、昨日は、JR西日本が来年3月16日(金沢―敦賀間の開業日)以降の北陸新幹線ならびに敦賀駅で乗り換えになる特急「サンダーバード」「しらさぎ」の運行ダイヤを発表。
 
また、JR北陸線の県内区間を引き継ぐ「ハピラインふくい」も開業後のダイヤを発表しました。
 
北陸新幹線は、最速列車の「かがやき」が敦賀発の始発が6時11分(東京着 9時32分)、東京発最終が19時56分(敦賀着 23時14分)となること、「ハピラインふくい」では、運行本数を現行の102本から29本増便し131本にすることで、福井駅や敦賀駅の朝夕時間帯の新幹線、在来線特急の乗換時間を概ね20分以内に収め、スムーズな乗り換えを図るとありました。
 
こうして徐々に開業が現実味を帯びてくるところ、同じく昨日は「敦賀をひろげるプロジェクト(まちづくりプレーヤー発掘・育成支援事業)第2期」のワークショップDay4が松原公民館で開催され、私も傍聴に行ってまいりました。
 
このプロジェクトの詳細は、以下の敦賀市HPをご覧いただきたいと思いますが、まちづくりの大きな契機となる新幹線開業を一過性の盛り上がりとしないためにも、まちづくりの担い手の発掘・育成を通じて、将来にわたるまちづくり人材が育つ仕組みを作っていく必要があると考え、構築されたもの。
 
 →敦賀をひろげるプロジェクトの詳細はこちら(敦賀市HP)
 
昨年度より事業化し、現在2期生にあたるメンバーが活動するもので、「Day4」の昨日は、チームごとにアイデアのプレゼンテーションを行う中間報告会、この人から意見が欲しいという「ゲスト」をそれぞれ招き、発表内容に対してアイデアやフィードバックをもらうという場でしたが、大変興味深く拝見した次第です。
 

【会場の様子。この後は、車座になっての対話など、進行スタイルも勉強になりました。】
 
細かいことはさて置き、3チームからの発表や「ゲスト」からの言葉を拝聴し、何より嬉しく感じたのは、皆さん「敦賀愛にあふれている」ということ。
 
敦賀の良さ、素晴らしさをまずは市民に、そして訪れる方に伝えていきたいという「熱意」を感じたところです。
 
また、2期生を見守るかのように、運営をサポートされていたのは1期生の皆さん。
 
堅いネーミングで言えば、「まちづくりプレーヤー発掘・育成支援事業」と言いますが、まさに事業名どおりの取り組み、成果につながっていることも併せて認識した次第。
 
今年の6月定例会で私は、「これからを支える『人への投資』」について一般質問したところですが、デジタル化が進んだとて、地域を支えるのも、まちを盛り上げるのも、おもてなしをすのも、歴史をつなぐのもすべて「人」です。
 
つまりは、「まちづくりは人づくり」。
 
そうした意味で、改めて、この事業を継続することの意味合いは大変深いものと実感しましたので、今後も活動を見守るとともに、同じ「敦賀を愛する」皆さんの取り組みを応援していきたいと思います。

敦賀港(鞠山南地区)国際物流ターミナル(拡張部分)供用式典

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天気に恵まれた11月最後の日曜日。
 
午前中は町内会館にて活動報告会を開催しました。
 
金曜日に続いて2度目の開催でしたが、7名の方にお集まりいただき、私からの報告の後、観光や道の駅整備、消費喚起策などについて意見交換することができました。
 

【ひばりケ丘町会館での報告会の様子】
 
前回と同様、最後にはあたたかい拍手で激励までいただき心より感謝。
 
来週日曜には、大比田区での報告会を予定していますが、二期目となりましたので、従前同様の方法を踏襲するのみならず、より多くの方にお伝えする方法を実践していきたいと思います。
 
続いて午後は、あいあいプラザで開催された「敦賀港(鞠山南地区)国際物流ターミナル(拡張部分)供用式典」にお招きいただき出席。
 
主催者である杉本福井県知事、稲田国道交通省港湾局長を始め、多くの関係者、来賓が集うなか、盛大に挙行されました。
 
天然の良港である敦賀港ですが、国土交通省 北陸地方整備局の説明資料によれば、韓国との外貨コンテナ・国際RORO船航路や北海道・九州と北陸・関西・中京圏を結ぶ重要な幹線航路が就航し、国内外の物流拠点となっており、日本海側では新潟港に次ぐ第二位の取扱貨物量となっているところ。
 
特に、鞠山北地区では、フェリー・RORO船の大型化に伴い取扱貨物量が増加するとともに、バイオマス発電所の建設により木質チップの輸入が開始され、背後用地の不足やこれによる混雑が日常的に生じていたとのこと。
 
こうした状況を改善するため、平成29年度より総事業費158億円を投じ、鞠山南地区の岸壁(水深14m)130mを国直轄で、ふ頭用地5.5haを福井県事業で整備を行い、このほど約7年の歳月をかけて完成したもの。
 
事業概要については、国土交通省の説明で分かりやすい図がありましたので以下に掲載します。
 

【鞠山南地区の黄色く塗られた部分が今回の拡張部分(赤線は岸壁)。これにより一段と物流の効率化が図られることになります。】
 
式典では杉本知事から、敦賀は古くから大陸と結ぶ港を有する「日本の玄関」、今回の整備によりモーダルシフトの解消につながるほか、鉄道も含めて、人やモノが敦賀に集まるようになるとの期待の言葉がありました。
 
また、来賓としてご挨拶された米澤敦賀市長からは、敦賀市民にとって「港は心の中に生きている」としたうえで、その例として民謡2曲の歌詞を紹介。
 
紹介した歌詞はこちら。
 
<敦賀とてもすきすき>
敦賀港へ 入った船は 錨(いかり)抜くのが さぞ辛らかろう
 
<大敦賀行進曲>
西へ行こうか 東へ行こか 港敦賀は 東洋の波止場
 
チラリ周りを見ると、「ほ〜っ」といった表情で頷かれていらっしゃる方もおられ、「米澤市長いいネタ持ってきたなぁ」と私もニヤリとしてしまいましたが、この歌詞がまさに「みなとまち」敦賀を表すものであり、会場の皆さんに伝わったことを嬉しく感じた次第です。
 
来賓からのご挨拶・祝電披露の後は、関係者と地元の松原小学校、西小学校の児童によるテープカット、くす玉割りが行われましたが、このふ頭は2027年度の完成をめざし、岸壁をさらに220m延伸、用地を4.8ha拡張する事業が決定しているところ。
 

【テープカット、くす玉割りの様子】
 
巨額の予算が切れ目なく投じられることに、敦賀港への期待の大きさを伺い知ることができます。
 
こうして式典を終え、思い浮かべたのは、気比の松原にある「駐輦の碑」に刻まれた勝海舟の言葉。
 
「まさに洋々たる日本の前途を祝しているようである」
 
 ※「駐輦の碑」と勝海舟の詳しくは以下参照ください。
  →名勝気比の松原と勝海舟(2021年5月10日ブログ)
 
杉本知事は「奈良時代から」と仰られましたが、実は「古墳時代から」。
 
古より国内外の物流拠点として重要な役割を果たしてきた敦賀港とともに、ここ敦賀がさらに大きく広く飛躍することを期待して止みません。
 

【拡張整備された鞠山南地区。前途洋々と進みたし。(福井新聞ONLINEより引用)】

「金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画(案)」について説明を受ける

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先般、敦賀を取り上げ放送されたNHKの人気番組「ブラタモリ」。
 
「すべての道は敦賀に通ず」とのテーマに疑心暗鬼だったタモリさんが、市内各地を訪れるごとに、古より交通の要衝として栄え、敦賀が「鉄道と港のまち」と言われる由縁を理解され、番組の最後で放ったのが「敦賀すごいじゃないですか」の言葉でした。
 
この番組によって、古より大陸とつながる敦賀が、日本にとっていかに重要な場所であったかが全国に知れ渡るとともに、敦賀市民にとっても、こういった歴史を知ることで、わが町への愛着や誇りが高まったのではと受け止めたところです。
 
さて、番組の中でも紹介された氣比神宮や金ケ崎周辺エリアですが、敦賀市では以前より、まさにこの周辺一体を対象にした「金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画」について協議されていましたが、このほど(案)として整ったことを受け、昨日、敦賀市議会の議員説明会の場で説明を受けました。
 
この計画は、敦賀商工会議所と福井県、敦賀市で構成する「金ケ崎周辺魅力づくり協議会」により協議が重ねられてきたもので、<将来像>を世界と未来に開く鉄道と港のまち、<基本方針>を玄関口”敦賀駅”から広がるまちづくりとし、金ケ崎エリア、氣比神宮エリアの魅力をさらに高めるとともに、敦賀駅を起点として各エリアをつなぐことで、賑わいをまち全体に広げていくとするもの。
 
説明会では、資料ごとに順次、①氣比神宮周辺魅力アップWGの開催結果概要、②神楽門前町魅力アッププラン、③金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画について概要説明がありました、
 
①と②の説明は割愛し、③金ケ崎周辺魅力向上デザイン計画に関し、施策の方向性については、金ケ崎エリアが、①魅力ある食や癒しを体感できるエリアをつくる、②鉄道と港の歴史を活かしたまちをつくる。
 
氣比神宮エリアは、①氣比神宮の参道としての魅力をつくる、②市民と観光客の交流の場をつくる、③市民の憩いの場をつくるとありました。
 
全体イメージに加え、金ケ崎エリアの将来イメージ図(世界的な設計事務所OMAが手掛けたもの)も示され、その後質疑に。
 
議員からは次々と手が挙がり、質疑・意見されましたが、印象として、計画に対してネガティブなものが多かったと感じました。
 

                      ©️OMA 無断複製転載を禁止します
【示された金ケ崎エリアのイメージ図】
 
私からは、この計画に期待をしてこの場に臨んだことを前置きしたうえで、例えば、鉄道公園は置くとしながらも、転車台(現在、人道の港ムゼウム前に野ざらし)は一部部品が使えないため置くだけ、敦賀港線の廃線利用はされるとあるものの、電車(例えば、赤レンガ倉庫横に設置のキハ28形気動車など)を動かすのはコスト面からも難しいとの説明を聞くに、平成24年に策定された「金ケ崎周辺整備構想」、平成30年策定の「金ケ崎周辺施設整備基本計画」にあったコンセプトやノスタルジー、鉄道と港の歴史(SLを走らせる、鉄道遺産含む)はどう活かされるのかと、この時点で可能性を否定するのではなく、敦賀を表す「鉄道と港のまち」を体現する場所、市民にとって誇りに思える場所となるよう、現時点で諦めることなく考えていただきたいとだけ申し上げました。
 
参考まで、上記の構想と計画は以下リンクよりご覧ください。
 
→平成24年策定「金ケ崎周辺整備構想」はこちら
→平成30年策定「金ケ崎周辺施設整備基本計画」はこちら
 
他にも、以前に実施した「金ケ崎周辺官民連携事業に係るサウンディング型市場調査」での結果との整合性などについても聞きたかったのですが、時間の関係から控えた次第。
 
この金ケ崎エリアは、古墳時代から中世、近世と敦賀が発展してきたことを象徴する場所であるが故、その活用方法は市民の皆さんにとって大変関心が高いもの。
 
新幹線開業が100年に一度とチャンスと言われますが、それに匹敵する開発として捉え、より多くの市民の声を伺いながら、自身の考えと照らし合わせ、意見できればと存じます。

歩道拡張工事が進む敦賀駅前通り

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日本の上空に流れ込んだ寒気が週明けにかけて居座るとのことで、全国的に朝晩の冷え込みが続くところ。
 
敦賀の昨日の最低気温は10.2℃で、朝散歩に出掛ける際もウィンドブレーカーを羽織らないと寒いほど。
 
これまでが暖かかっただけに、余計に寒く感じるのかもしれませんが、気付けば11月も中旬。
 
冬支度も意識しながら過ごしたいと思います。
 
さて、昨日は所用のため駅前に。
 
歩道拡張工事が進む敦賀駅前通りは現在、歩道橋から駅側の工事を進めており、併せて状況確認をと商店街を歩いていると、観光客の方が銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトのモニュメントを撮影する姿がチラホラ。
 

【歩道拡張工事が進む駅前通り】
 
工事用フェンス越しの撮影となることに申し訳ない気持ちで眺めていると、視線を感じたのか、撮影していたオバちゃん達から「何でここにあんの?」と関西弁で聞かれ、待ってましたとばかりに松本零士先生のモニュメントが設置されている意味を説明。
 
やや暑苦しい説明を熱心に聞いていただき、「よう分かったわ。ありがとなー。」との言葉を残し、颯爽と歩いて行かれました。
 

【撮影の対象となった銀河鉄道999のモニュメント】
 
また、あるお店の方とお話しすると、駅前エリアの課題をお聞きできたり、提案をいただいたりとヒントになることばかり。
 
いただいたご意見はスマホのメモに残しましたが、改めて、現場に足を運ばねば知らぬことばかりと反省しつつ、「まちは歩かにゃいかん」と初心に帰った次第です。
 
なお、歩道拡張に関しては、若干工事が遅れ気味のようで、この後、歩道橋から白銀交差点側の工事が冬季に掛かることを考えると、新幹線開業までに間に合うのかやや心配になりましたが、またその辺りの見通しについては確認しておきたいと思います。
 
いずれにしても、拡張して生まれるこの歩行空間。
 
本町通りの「ほこみち」と同様、ここ駅前においても今後、市民の普段使いの場として活用され、敦賀の玄関口のにぎわいづくりにつながることを期待いたします。
 

【昨日の敦賀駅前。この日は多くの観光客が訪れていました。】

新しい総合計画に関する「市民ワークショップ」が開催されます

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早いもので、昨日は「立冬」。
 
暖かい日が続いているため、例年と季節感がズレている感はあるものの、暦の上で冬が始まる日を迎え、ここ敦賀でも紅葉が進んでいくのではと。
 
そのようななか、昨朝は、強風のため一日スライドした週始めの街宣(本来月曜の朝に実施している)を行いましたが、風は弱まったとはいえ、ご覧の(生え際全開)のコンディション。
 
「風に負けじ」と元気に約30分間お話ししましたが、これからの季節は「寒さにも負けず」と、気合いを入れて活動していきたいと思います。
 

【お見苦しくて恐縮ですが、風の強さ加減はお分かりいただけるかと。】
 
さて、街頭演説の中でもご紹介したのは、市が今年度中に見直すとしている「総合計画」のこと。
 
以前のブログでもお伝えしたとおり、来春の北陸新幹線敦賀開業をはじめ、本市が大きな転換期を迎えようとしている中、市民生活の豊かさ向上や市の発展に向け、環境の変化に柔軟に対応できる機動性を持たせるとともに、市が何を目指しているのかを市民の皆様に分かりやすく示す計画として策定するのが「新しい総合計画」です。
 
特徴としては、これまでの「総合性重視」から、今回は「機動性重視」の計画にすること、検討体も従来の「審議会」方式から市民参加型の「ワークショップ」方式にするなど、米澤市長の考えや思いが反映された形になっていることは、9月定例会での自身の一般質問でも確認したところ。
 
一般質問では、「新しい総合計画」をこれまでと違う形で策定しようとするのであれば、そのことを広く市民の皆さんにも周知すべきだと意見しましたが、市においては、質問の後すぐにホームページに掲載されたうえ、11月6日には「新しい総合計画に関する市民ワークショップの開催について」のタイトルにて更新がされていました。
 
ワークショップ方式の「肝」は、あらゆる世代、より多くの市民の声をお聴きすることにあると思いますし、市民皆で作り上げようとするのが、今回の「新しい総合計画」ですので、敦賀市民の皆様におかれましては、ぜひとも積極的に参加いただけますようお願いいたします。
 
→ワークショップへのお申し込みはこちらから(敦賀市HP)
 
<参考:「新しい総合計画」の策定スケジュール(予定)>

「ミライエ2023」が始まる

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プロ野球日本シリーズ 59年ぶりの「関西ダービー」で盛り上がる大阪ですが、3日からは、大阪のシンボルストリートである御堂筋を、優しい光で包み込む大規模なイルミネーションが始まったとのニュース。
 
今年で11年目を迎える「大阪・光の饗宴2023」は、大阪・光の饗宴実行委員会(構成団体:大阪府、大阪市、公益財団法人大阪観光局、経済団体等)が主催し、大阪府内でまちづくりやエリア活性化に取り組む29団体が31の光のプログラムに参加しているとのこと。
 
2015年1月に世界記録に認定されるほどの規模で、御堂筋の美しさを感じられるイチョウ並木イルミネーションの光とともにランドマークレーザーやプロジェクションマッピングも楽しむ様子が映し出されていました。
 
こうして各地では、クリスマス、年末へ向けてまちをイルミネーションでまちを彩る催しが行われるところ、負けてはいないのがここ敦賀。
 
3日には、この時期の風物詩ともいえるイベントが始まりました。
 
そのイベントとは「ミライエ2023」
 
「鉄道と港のまち敦賀」をテーマとしたまちづくりを行ううえで重要な場所である金ケ崎緑地を舞台に、2014年から開催する「ミライエ」は今年で10周年。
 
「ミライエ」のホームページを拝見すると、2014年の第1回では約22万個のLED電球使用から年々増加。
 
2023年は過去最大、約65万個超のLED電球を使用し、北陸最大級のイルミネーション事業として開催するほか、目前に控えた北陸新幹線敦賀開業に向けたまちづくりの機運上昇やイベントによる集客効果を地域経済へ波及させることを目的に活動するとあります。
 
また、本事業を実施するにあたっては、主催する「『敦賀・鉄道と港』まちづくり実行委員会」の趣旨やミライエへの思いに賛同いただいたボランティアスタッフが、今では約130名にのぼるとのことであり、まさに市民有志の手作りで開催されていることに敬意を表する次第です。
 
点灯式が行われる11月3日18時には、私も会場に行き、その瞬間をカメラに収めました。
 
なお、点灯の瞬間を収めた動画は容量の関係で掲載できませんでしたので、私のFacebookもしくはX(旧ツイッター)をご覧ください。
 




【言葉は不要ですね】
 
こうして、金ケ崎緑地一面が海になったようなブルーで埋め尽くされ、神秘的且つ感動的な雰囲気を満喫しましたが、会場には続々とご家族やカップル、お年寄りのご夫婦までが訪れ、老若男女が楽しむ姿を嬉しく感じた次第です。
 
細かな開催スケジュールは、以下にリンクします「ミライエ」のホームページをご覧いただきたいと思いますが、皆さまぜひ、金ケ崎緑地に足を運んでいただければと。
 
 →「ミライエ2023」開催情報はこちら
 
最後に、「ミライエ2023」は12月25日まで開催されますが、この間、寒い日も欠かさず運営されるボランティアスタッフの皆さまに、改めて感謝申し上げます。

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