東日本大震災から12年

ブログ 原子力 防犯/防災

今日は3月11日。
 
東日本大震災発生から12年目を迎えます。
 
まずもって、犠牲になられた1万5,900名(3月1日現在:警察庁調べ)に対し鎮魂の祈りを捧げるとともに、未だ発見されていない行方不明者2,523名(同警察庁調べ)ならびにご家族の皆様にお見舞い申し上げます。
 
大震災、そしてその後に発生した福島第一原子力発電所事故の記憶は決して「忘れてはならない」ものであることから、毎年このブログにも記載しているところ。
 
「忘れてはならない」と書きましたが、私自身にとっては「忘れられない」ものとなっているのが正直なところであり、震災当時、単身赴任で東京に勤務していた私にとって、人生で初めて体験する、立っていられないほどの突き上げと揺れの恐怖、発災後、事務所のあった千代田区神田のオフィス街をヘルメット姿の避難者が行列をなして歩く異様な光景は、今でも鮮明に思い出されるところです。
 
テレビに映し出された大津波と東北地方沿岸部の無残な姿は言うまでもありませんが、10日間、福島県南相馬市で活動した連合災害ボランティアにて目の当たりにした現実は、一生忘れることの出来ない衝撃的な記憶となっています。
 
そうした様々な思いが込み上げてくる「3.11」。
 
震災発生の午後2時46分には、こうした思いを胸に抱きつつ、静かに黙祷を捧げたいと思います。
 
こうした中、昨日は福島県富岡町の復興拠点が4月1日に避難指示が解除される見通しとなったとの報がありました。
 
新夜の森地区などを含む約390ヘクタールの避難指示を4月1日午前9時に解除することで合意。
 
今後、国の原子力災害対策本部で正式に決定されるとありましたが、町の復興が徐々に進むことを心より願うところです。
 
また、富岡町が誇るといえば夜ノ森の桜。
 
避難指示が解除される頃には見頃を迎える予定で、桜まつりも開催されるとのこと。
 
写真は、その夜ノ森の桜。
 
あの12年前も見事な満開を迎えていたであろうこの桜並木に、故郷に戻られる方はもちろんのこと、県内外から多くの人が訪れることを切に望む次第です。
 

【夜ノ森の桜並木。桜と重なる、命を懸けて散った故吉田所長(事故当時の福島第一原子力発電所所長)の思いも絶対に忘れてはならない。】