審判の誤審と政策の誤算。責任は誰が取るのか。

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「球春到来」の選抜高校野球。
 
大会第2日の昨日は、第1試合で地元敦賀気比高校が広陵高校(広島)と対戦。
 
両監督ともに「5点勝負」と予想するも、広陵の切れ目のない迫力のある打線が終始圧倒し、0-9で敗戦。
 
平成27年以来の頂点を目指す敦賀気比にとっては、悔しい初戦敗退になったかと思いますが、また夏に向けて奮闘を期待したいと思います。
 
また、この試合では球審が誤審を認めて場内アナウンスで異例の謝罪を行うという珍しいことがありました。
 
四回裏の広陵の攻撃で、無死一塁から一塁線へ送りバントを試みた際、ファウルと思われた打球はライン上のフェアゾーンに戻ったため、これを見た球審はフェアと判定。
 
打者走者は一塁でアウトになったものの、二塁塁審はファウルのジェスチャーをしていたため、これを見た一塁走者は二塁への走塁をやめ、一、二塁間で挟まれアウトになりました。
 
私もこのシーンを見ていて、明らかにミスジャッジと思った訳ですが、その後、4人の審判が協議を行い、二塁塁審に誤審があったとし、犠打による走者の二塁進塁が認められました。
 
判定後、球審は場内アナウンスで状況を説明し、「私たちの間違い。止めたランナーを二塁に進めて再開します。大変申し訳ありません」と謝罪した。
 
過去にも、協議のうえ審判の判定が覆るケースはあったかと思いますが、「大変申し訳ありません」とまで謝罪されるのはあまり聞いたことがなく、逆にこうした姿勢に清々しさを覚え、テレビの前で称賛の拍手を送った次第です。
 
称賛は言い過ぎかも知れませんが、審判も人間で絶対はない訳ですので、誤った判定を修正することには許容する度量を持って観戦したいと思うところです。
 
さて、「判定」を「政策」の言葉に置き換えた場合に、全く「修正」されないのが「エネルギー」の問題。
 
昨日の福井新聞にも、電源を持たない新電力の撤退或いは調達価格高騰を受け、受付し切れないきほどの需要家が北陸電力に流れているとの記事がありましたが、これがまさに今の電力システムを物語る事実。
 
これに関して、他社が作った電力卸市場での売買で利益を得、調達価格が上昇、経営に影響があるとなれば顧客を放ったらかして撤退してしまうこと自体が、ライフラインである電力を取り扱う者として無責任極まりないと思う訳であり、こうしたシステム自体を作ってしまったことの負の問題が浮き彫りになっていると思うもの。
 
加えて、根底にある電力需給の問題。
 
今冬も数度、全国での電力融通で何とか供給を維持している状態であることは以前から述べているところですが、さらに先般の福島県沖で発生した地震の影響により、沿岸の火力発電所が相次いで停止となったことから、その厳しさに拍車が掛かっている状況にあります。
 
現に東京電力ホールディングスは、昨日ホームページのトップに「お知らせ」を掲載し、「週明け22日以降の天気予報では、関東地方の気温が低くなることが予想されており、電力需給が厳しくなる可能性があります。福島県沖を震源とする地震の影響による供給力の低下が継続しておりますので、引き続き、日常生活に支障のない範囲での効率的な電気のご使用にご協力をお願いいたします。」との要請をしています。
 

【東京電力ホールディングスの今日の「でんき予報」。明日以降は深刻な厳しさを迎えます。】
 
何度も申し上げるようで恐縮ですが、これは厳冬だからという一過性の次元でなく、電力自由化、原子力発電なきまま急拡大させた再生可能エネルギー導入による弊害(採算の合わない火力発電所の廃止や停止)が、これまた問題として浮き彫りになっていると言わざるを得ないと考えます。
 
私は、明らかに政策の「ミス」だと考えますが、この責任は一体誰が取るのでしょうか。
 
国民民主党の玉木代表は、昨日Twitterでまさにこのことを指摘しつつ、原子力発電所の早期再稼働を求める声を挙げているほか、自民党の議連でもそうした意見が高まるところですが、エネルギー危機を前に政府は一体どう考えているのか。
 
「何とか供給を」との電力事業者任せ、「節電をお願いします」の国民任せでは、この危機を乗り越えられないばかりか、電力需要と経済成長は比例の相関関係にあることからすれば、現実的に供給力を増やさなければ、企業活動や経済活動も縮小の一途を辿る、即ち二流国に転ずる可能性すらあると真剣に思う次第です。
 
以前に、フェアゾーンにあるボールをいかにファウルゾーンにするかが官僚の仕事、つまりは「いかに責任を取らないようにするか」だと聞いたことがありますが、この事態を前に、仮に誤算であったのだとしても政策を修正することはしていただきたいと考えます。
 
欧米各国は、間髪入れずエネルギー政策の転換(再エネ偏重から原子力発電利用に)を図っています。
 
岸田総理は夏の参議院選挙まで安全運転を貫き通すつもりなのか、いつまでも「検討する」でのらりくらりですが、そうしている場合ではありません。
 
冬を乗り越えても、参議院選挙の頃にはまた同じことを繰り返します。
 
電力需給逼迫とエネルギーコスト上昇に怯えて過ごす日本から脱するために、今こそ政治判断すべき時です。

新型コロナウイルスワクチン「3回目接種」完了

ブログ 新型コロナウイルス

随分以前に、私の議員活動広報は「ハイブリッド型」だとお伝えしたことがありますが、これは直接・対面や紙媒体での「アナログ」に重きを置きつつSNS、オンラインなど「デジタル」を活用していくということを意味する訳ですが、昨日はこのSNSの拡散性の高さを痛感しました。
 
私の場合「ストック型」のブログをベースに、「フロー型」のSNSでは、Facebook(個人と議員アカウントあり)やInstagramに加え、TwitterやLINEのタイムライン(現在はVOOM)の4種類をフル活用しているのですが、昨日「国民民主党福井県連設立」の件を4媒体に投稿するとやはり、Twitterが最も拡散性が高く、今朝までに305件の「いいね」、63件のリツイート、14件の引用リツイート(コメントを添えてリツイートすること)、15のコメントを頂戴しました。
 
発信することに意義があると、あまり「いいね」の数を気にすることなく続けてきておりますが、今回の場合は、既に設立済みの国民民主党都道府県連アカウントや国民民主党支持者と思われる方からの祝福や激励コメントが寄せられ、大変ありがたく感じた次第です。
 
→→→やまたけTwitterはこちらから
 
ブログをご覧の皆様におかれましては、それだけで感謝するところでありますが、上記SNS媒体で利用されているものがございましたら是非、「山本武志」若しくは「山本たけし」で検索いただき、フォローなど頂戴できれば嬉しく思います。
 
さて、話題を新型コロナウイルス感染に変えますが、福井県では昨日、新たに194人が感染と発表。
 
1日当たりの新規感染者数が200人を下回るのは2月2日以来ということですが、人間の感覚というのは恐ろしいもので、少し前ならこれでも多いと思っていたものが、ここ最近の300人、400人超えを経験した今は、随分減ったとの感覚になるもの。
 
市町別内訳では、福井市の52人をトップに越前市21人、坂井市15人と二桁が続き、以降一桁のうち、敦賀市は2人。
 
コロナビにおける、敦賀市の千人あたり感染者数21.27人は県内ワーストであることに変わりありませんが、一旦ここまで減った流れをこのまま維持できればと願うところです。
 
また、感染対策の鍵を握るワクチン接種では、昨日、私も晴れて3回目接種を終了。
 
接種から15時間以上を経過し、発熱や倦怠感などの症状はまだありませんが、用心して過ごしたいと思います。
 

【ファイザー、ファイザー、モデルナの交互接種完了。あとは副反応を乗り切るのみ。】
 
このワクチン接種に関しては、敦賀市議会の今定例会でも複数の議員が質問され、市の答弁においては、3月7日時点の集計で1回目接種済が 87.1%、2回目86.5%、そして3回目は48,767人対象のうち16,752人が接種で34.3%となっています。
 
この割合が全国的に上がれば当然、日本の対処方針も欧米並みに見直されていくものと思いますので、コロナ禍から脱するためにも若年層の方を含めた接種へのご理解とご協力をお願いいたします。
 
昨日から始まった春の選抜高校野球では、生のブラスバンドにアルプスの応援、一般客も入場可となるなど、甲子園に「通常」が戻ってきたように感じました。
 
訪れる球春、そして桜の春とともに、コロナ第6波収束の春が訪れることを強く期待し、今暫し自粛の時を過ごしたいと思う次第。

党勢拡大に向け「国民民主党福井県総支部連合会」を設立

ブログ 政治

春のお彼岸を迎えた途端に冷たい雨が降り続く敦賀。
 
今日、明日は10℃に満たない気温が続くようですので、服装などにて調整のうえお過ごしいただければと思います。
 
そうした天候の中ではありましたが、昨日は朗報。
 
4月からの運営再開を予定している「敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場(リラ・グリーン)」について、敦賀市観光部長、敦賀きらめき温泉リラ・ポート指定管理者であるONE team(共同事業体)より、この4月1日(金)に指定管理開始セレモニー、4月6日(水)から4月8日(金)にプレオープン(入館者限定)を行い、9日(土)にフルオープンするとの連絡がありました。
 
※リラ・グリーンについては、4月1日(金)より運営開始
 
なお、詳細については、既に敦賀市ホームページに掲載されていましたので、以下リンクよりご覧ください。
 →→→敦賀市ホームページのご案内はごちらから
 
いよいよ再スタートとなりますので、市民の皆さんには是非とものご利用をお願いしつつ、議会としては引き続き、所管事務調査などを通じて運営再開後の経営状況、市の管理状況を確認していく所存です。
 
そして昨日はもうひとつ、私にとって重要なことがありました。
 
政党に関し、私の母体である電力総連を始め、UAゼンセン、自動車総連、電機連合が支持する国民民主党においては、党勢拡大に向け、全国の都道府県に拠点(いわゆる県連)を設置すべく、組織拡大の取組みを展開しているところですが、ここ福井県も総支部連合会の設立届を県選管に提出、同日受理されました。
 
正式には「国民民主党福井県総支部連合会」となる訳ですが、これに関しては、以前にあった同県連に在籍されていた4名の市町議員に私を含めたメンバーで事前協議を重ねるとともに、党本部とも調整を図りながらこの日に至ったものであり、私自身、今後は政党に参画する、即ち自分の政治的立ち位置を明確にしたうえで活動を進めることとなります。
 
取り急ぎ、昨日は設立の手続きを済ませるに留め、会見や設立総会などは順次開催の運びの予定としていますので、また注視いただければ幸いです。
 
以前から申し上げておりますよう、民社の精神を引き継ぐ政党であることはもとより、今国会を見ても「対決より解決」、真の「改革中道政党」に向け進む同党が、私にとって最も肌に合う政党であると考える次第であり、今後は、そうした考えにご理解いただける方が増えるよう活動にあたりたいと思います。
 
早速PRさせていただくとすれば、政府に対するガソリンのトリガー条項凍結解除や電力需給逼迫における原子力発電所の早期再稼働要請、そして23日にも実施の方向で進むことになったウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説(オンライン)などについても、いわゆる「言い出しっぺ」として提案してきているのが国民民主党であり、そうした点にも少しご留意いただきながら、新聞やニュースをご覧になっていただければと。
 
最後になりますが、政党に属したからといって私自身の考えを変えるということではありませんので、その点ご理解をいただき、引き続きのご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いいたします。
 

論点は「1千万円の根拠」〜予算決算常任委員会審査より〜

ブログ 敦賀市議会

宮城県と福島県で16日夜に最大震度6強を観測した地震の影響により、東北電力の原町火力発電所1号機(福島県南相馬市)や新仙台火力発電所(仙台市)の2基、さらには日立造船やENEOSの発電所などを含む計11の火力発電所が一時停止。
 
停止した設備の出力は計約610万キロワットに及び、このうち一部は17日朝に運転を再開したものの、北海道や東京エリアから東北電力ネットワークエリアに電力融通を行うなど必死の対応が図られました。
 
また、この地震の影響により発生していた最大約14万8千戸の停電も17日21時41分に全て復旧。
 
これには新潟など他県から150名を超える応援隊も駆け付け対応されたとのことであり、早期の復旧にあたられた関係者の皆さまに敬意を表する次第です。
 
ただでさえ長期化の様相を呈するウクライナ情勢がある中、こうして大きな地震発生などがあるとどこか不穏な空気を感じざるを得ませんが、一方季節は穏やかな春間近ということで、どこか複雑な心境ともなる訳ですが、まずは自身がいま集中せねばならないのは議会。
 
多方面に亘り気になることはあるものの、昨日は、終盤に近づきつつある敦賀市議会3月定例会の予算決算常任委員会に臨みました。
 
10時に開会した同委員会全体会ではまず、先刻提出された第31号議案「令和4年度敦賀市一般会計補正予算(第1号)」に関する基本質疑を行いました。
 
まだ認めてもいない令和4年度予算の、しかも補正予算案提出は異例とのことですが、これに含まれる2件の事業「中小企業者事業継続支援給付金」(4億9718万1千円)、「消費喚起推進事業費」(4千万円)は、新型コロナウイルス第6波の影響を受ける市内中小・個人事業主に対する支援を急ぎ実施したいとの考えが込められており、当初予算に加え実施したいというもの。
 
基本質疑においては、「中小企業者事業継続支援給付金」について、2月の中期財政計画説明の際には、当面取り崩さないとあった財政調整基金(財調)から繰入れすることになっていることの考え(補正では確実に見込む財源を充てるが、予算執行する中で振替し、財調を元に戻せるよう財源調整する)や中小40万、個人事業主20万を支給する要件や規模に関する質疑がありました。
 
また、「消費喚起推進事業費」(いわゆる、今年度行った市内の小規模店で利用できる電子クーポン「つるが割」の発行)については、「ふく割」に登録のある飲食、小売り、サービスなど232の市内小規模店(2/21時点)で利用できるというもので、具体的には2千円以上のお買い上げで5百円の割引があるとうもの。
 
質疑にあった経済効果に関しては、発行予定枚数の6万枚で1億2千万円の効果が見込める、発行方法については「ふく割」や他市町の状況も見ながら使いやすいものにしたいなどの答弁が示されましたが、最も指摘されたのがクーポン原資3千万円に対し、1千万円を充てる業務委託費について。
 
複数の委員が、業務委託先である「ふくいデジタルバウチャー推進協議会」に対する委託料の内訳や考え方などの根拠を問うものの、明確な回答が得られないまま全体会を閉じ(各委員の質問回数は3回までなので)、その後は所管する産経建設分科会による審査を行いました。
 

【敦賀のマスコットキャラクター「ツヌガ君」が起用された「つるが割」のアイコン】
 
分科会においても、基本質疑であった論点について、深堀りの質疑がされましたが、昨日はこれまた異例となる分科会外委員から質疑を求める声が挙がり、分科会に認否を諮ったうえでこれを許可、先ほどの委託料の根拠や妥当性を求める質疑がされました。
 
分科会長を務める私としては、イレギュラーなことに一瞬焦りましたが、委員会(この場合は分科会)に諮ったうえでであれば委員会外であっても発言ができるとする会議規則を把握していたため、運営に支障をきたすことはありませんでした。
 
議会は全て規則、ルールに基づいて運営されるものであり、こうしたことも想定のうえ熟知しておかねばと再認識した次第です。
 
さて、その「論点」に対しては、その後、今年度実施した「つるが割」における業務委託料を踏まえた今回の考え方、クーポン発行枚数など利用状況に応じて変動する形で契約締結する(1千万円が上限との意味)旨の確認がされたことに加え、迅速且つ経済効果を考えた場合にこの事業がベストな選択であるとの考えが示されたことで、各委員の判断に資する審査になったかと受け止めた次第です。
 
11時15分から始まった分科会はお昼休憩を挟み、14時過ぎまでを要しましたが、論点を明確にしたうえで深掘りの審査になったのかと。
 
さらに、その後は急ぎ分科会の審査内容を取りまとめ、16時50分から全体会を再開。
 
2日に行った当初予算審査に係る各分科会長報告から討論、採決を行い、結果、令和4年度当初予算案10件について「原案通り認めるべき」と決定しました。
 
予算決算常任委員会での審査結果は、23日最終日の本会議で委員長報告の後、採決に進むこととなります。
 
こうして全体会が終了したのが17時49分でしたが、昨日はもうひとつ、これも自身が委員長を務める広報広聴委員会を開催。
 
先般開催した今年度の「議会報告会」や「高校生との意見交換会」の報告書確認等を行いました。
 
全ての会議を終え、18時半過ぎに駐車場に向かうと、以前は真っ暗だったのがまだ明るいことに、日が長くなったことを感じました。
 
まさに「春近し」でありますが、何を置いてもこの定例会。
 
最終日には、ポーランドへの人道支援に係る追加議案も提出される運びとなってきましたので、残る1日も大切に、気持ち良く春を迎えられるような審査、審議で終えられればと思います。

期待と励ましを受け、運営再開を待つリラ・ポート

ブログ まちづくり

一日も早い停戦合意を願うばかりのウクライナ情勢。
 
日本はウクライナに対し、既に自衛隊機で支援物資を輸送していますが、昨日はさらに自衛隊装備品などの支援物資約38トンを米軍横田基地にて米空軍C17輸送機へ積み込み、同日出発したとのこと。
 
日本のウクライナ支援物資を米軍が輸送するのは今回が初めてとのことですが、日米間で物資や役務を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)に基づき日本が協力を要請したものであり、迅速な輸送の強化に向け米軍の協力を得たことは評価すべきことと理解するところです。
 
また、ここ敦賀市においては、既に実施しているウクライナ人道危機救援金、ポーランド人道支援金の受付に加え、15日にはウクライナ避難民の受入れを表明。
 
市のホームページ上での問い合わせ先は、観光交流課、地域福祉課(生活支援等)、住宅政策課(市営住宅)となっており、庁内連携を図ったうえでの対応と、こちらも理解する次第です。
 
→→→敦賀市HP「ウクライナ国民に対する人道支援を実施します」はこちらから
 
なお、今定例会の代表質問では、最大会派の市政会と私より、本市と深い関係にあるポーランドに対し、市としての人道支援を実施すべきと意見しており、これに対しては追加の支援金について調整を図り対応するとの答弁であったことから、23日までの会期の中で、議会の議決を経て執行できること(総意をもって対応するとの意味)を期待する次第です。
 
さて、話しは変わりますが、期待するという観点では、昨日こんなことがありました。
 
4月からの運営再開に向け準備を進める、敦賀きらめき温泉「リラ・ポート」及び敦賀市グラウンドゴルフ場「リラ・グリーン」ですが、「リラ・グリーン」のことで気になっていることを現地確認すべく、夕刻施設に向かうと、駐車場に入る手前で停車していた車の中から「すんまへん」と声を掛けられました。
 
「はい!」と返事をし、車に向かうと老夫婦が乗車した車から、年の頃は70を少し超えたところでしょうか、男性が降りてこられ、「ここはいつまで休むのか?」と聞かれました。
 
自身は地元で議員をしていることを明らかにしたうえで、話しを伺うと、そのご夫婦は滋賀県米原市の方で、以前からリラ・ポート、リラ・グリーンを愛用いただいていたグラウンド・ゴルフ愛好家とのこと。
 
昨日は越前海岸にドライブに来た帰りに、ここでプレーしようと寄っていただいたとのことでした。
 
私の方からは、長年のご利用に対する感謝と休止でご迷惑をお掛けしていることをお詫びしたうえで、リラ・ポートの営業休止が長期化している理由や来月からは運営再開する予定であることなどを説明、その方からは「心配していたが、それは良かった」、「こんなエエ施設、使わなもったいない」との言葉がありました。
 
その後も15分程度だったでしょうか、その方なりのリラ・ポートの評価(温泉の質やバーデプールなどを高評価)、リラ・グリーンと隣接していることの利便性や優位性、高齢者福祉にもってこいの施設、第二の人生におけるグラウンド・ゴルフの効果など、様々な視点でのお話しをお聞きし、最後には「また米原から来るし、期待しとるで!」との言葉を残され、笑顔でお別れした次第です。
 
2年以上も休止している敦賀の施設に対し、こうしてあたたかい励ましの言葉を掛けていただいたこと、県外からも早期の再開を期待いただいていることは本当にありがたいことであり、私自身は、二度と期待を裏切るようなことがあってはならぬと気を引き締めたところです。
 
市におかれては、指定管理者である「ONEteam」との連携のもと、運営再開に向けた準備を進めていることと存じますが、今一度、市内外を問わず、昨日の老夫婦のような思いを持っていらっしゃる方が大勢いるということを強く認識のうえ、万全の態勢でお客さんを迎えていただきたいと思います。
 
余程のことがない限り「4月1日」としている運営再開まで、あと2週間前となりました。
 
市からはまだ再開のアナウンスがありませんが、今日にでも確認しておきたいと思います。
 

【運営再開を待つリラ・ポート】

【冬季休業を明け、こちらも再開を待つリラ・グリーン】

新幹線対策特別委員会にて整備状況などを調査

ブログ 北陸新幹線

北陸新幹線敦賀開業まであと2年となり、先週土曜日には敦賀駅前交流施設オルパークにて「北陸新幹線開業7周年記念フォーラム」が開催され、開業そしてその後の新幹線のあるまちづくりに至るまで思考を巡らせる機会に触れるなど、徐々に実感が高まるところ。
 
そうした中、昨日は敦賀市議会の特別委員会「新幹線対策特別委員会」に委員として出席しました。
 
北陸新幹線の整備状況に加え、駅西エリアなどの周辺開発なども調査範囲とする本特別委員会ですが、昨日の調査事項については以下の通り。
 
(調査事項)
1.駅西地区土地活用事業について
2.報告事項
(1)新幹線駅舎建設に伴う地元産品の活用について
(2)北陸新幹線の整備状況について
(3)平行在来線について
 
1.に関しては、現在整備中の駅西地区の公園・広場の管理運営について、理事者からは、管理運営に関しては市の直営(委託)によることとし、6月定例会において、広場の設置及び管理に関する条例及び広場管理に係る補正予算議案の議案提出を行うこと、以前にもあった同地区活用事業(知育・啓発施設、広場)の資金スキームについての説明がありました。
 
この広場に関して、交流・賑わい創出に向けた活用を図るうえでは、民間によるアウトリーチも期待できる指定管理方式が良いのではと質問したところ、様々な活用方法、利便性向上が考えられる中で、まずは迅速な対応が期待できる駅西地区土地活用事業者へ管理委託する方が効果が高いと判断した旨の回答がありました。
 
また、2.(1)の駅舎建設に伴う地元産品の活用に関しては、新幹線駅2階のコンコースの天井を「北前船の帆」をイメージした幕構造とすること、柱には敦賀の文化財「山車水引き幕」ガラスを、やまなみ口側の壁面には「赤レンガ」のタイル貼りとする旨、イメージ図を用いた説明があり、とりわけ「山車水引き幕」については実際使用されるガラス(サンプル)も回覧されたほか、委員からは「敦賀の山車や水引き幕に込められたエピソードが認知されるよう工夫して欲しい」、「山車会館への誘導方策も考えて欲しい」などといった意見が挙げられました。
 

【新幹線敦賀駅2階コンコースのイメージパース】

【山車水引き幕の説明図】
 
(2)の整備状況については、全体工程としては、金沢駅から敦賀車両基地までの全線(約125km)の土木構造物(高架)がつながったこと、クリティカルのひとつでもある敦賀駅工区は令和4年2月からホーム上屋工事に着手するなど、土木工事、建築工事は設定された工期内で進捗している旨の報告がありました。
 
 →→→整備状況の詳細はこちら(鉄道・運輸機構HP:金沢・敦賀間工程・事業費管理連絡会議幹事会(令和4年2月25日)
 
(3)並行在来線に関しては、2月22日に開催した地元説明会に21名の参加があったことに加え、会社名については予想の約3倍にあたる1万2千件もの応募があり、今月末の取締役会にて公表されるとの報告がありました。
 
一通りの説明を終えた後のその他事項では、以前に敦賀駅でも応募し、選定の審査が行われている「ご当地発車メロディー」について、金沢以西の6駅全てで決まった段階で、JR西日本が一括して公表するとの説明がありました。
 
敦賀駅もさることながら、地元らしいメロディーとして各駅が何を選定したかに注目が高まるところであり、公表を楽しみに待ちたいと思います。
 
定例会ごとに開催されるこの特別委員会ですが、今後回数を重ねる=開業へのカウントダウンとなるところ。
 
何を置いても、現場の皆さんが安全第一で計画工程通り工事を進めていただくことをお願いする次第であり、私の議員任期中はおそらく、試運転が始まる頃までになろうかと思いますが、引き続き期待と緊張感を高めながら調査にあたってまいる所存です。

産経建設常任委員会にて議案審査を行う

ブログ 敦賀市議会

敦賀市議会は昨日から後半戦。
 
総務民生、産経建設、文教厚生の3つの常任委員会による議案審査が行われました。
 
私の所属する産経建設常任委員会では、第29号議案「市道路線の廃止」、第30号議案「市道路線の認定」に関わる2件の議案と1件の陳情(請願扱い)について審査。
 
市道に関しては、道路改良事業や橋りょう維持修繕事業などに伴い獺河内葉原線など計4路線を「廃止」すること、西浦2号線整備事業及び開発行為による道路の帰属に伴い5路線を「認定」することに対し、活発な質疑がされた後、全会一致で原案通り認めるべきと決しました。
 
道路は市民生活や安全に大きく関わるものであることは言うまでもありませんが、今回認定される市道のうち、私自身思い入れがあるのが「市道西浦2号線」。
 
敦賀半島の手ー色浜間にある峠道をショートカットするトンネルが今月末に開通することを踏まえ、県道のうちこのトンネル部分(396.3m)を市道認定するというものですが、このトンネル整備は西浦地区にお住まいの皆さんの悲願でもあり、今回こうして開通の運びとなったことへの喜びはひとしおかと思うものであります。
 
私自身、半島の先にある日本原子力発電(株)敦賀発電所に勤務していた際は社有バス、時にはマイカーで通勤(許可をもらって)していましたが、特に雪が降る冬季の難所は、既にトンネル化された「鷲崎」の峠と今回認定するこの峠部分。
 
今思えば、あの急傾斜、細く曲がりくねった道路を大型バスで通勤していたことを懐かしく感じますが、これで敦賀半島の峠部分はいずれもトンネル化されることとなり、地域住民の皆さんの安全性、利便性向上につながることは非常に生きた道路開発と評価するところです。
 

【敦賀発電所50年を機に開催(2020年8月)された「げんでんふれあいギャラリー」の写真。下段2枚が「鷲崎の峠」への取り付け道路。道なき道を開発した歴史が分かります。】
 
こうして議案審査を終えた後、本委員会に付託された陳情第1号「シルバー人材センターに対する支援を求める意見書の提出について」審査を行い、こちらも各委員から積極的な意見、討論がされた後、全会一致で採択することと決定しました。
 
全会一致での採択となったため、委員会として意見書提出の議案を提出する運びとなりました。
 
提案者は、委員長である私になろうかと思いますので、しかと対応にあたりたいと思います。
 
さて、常任委員会による議案審査が終わり、今日明日は特別委員会が開催されます。
 
今度は、原子力発電、新幹線対策、廃棄物対策の3つに分かれての調査となります。
 
私は所属する新幹線対策特別委員会にて、今度は委員の立場として、こちらも地域の暮らしにつながるインフラ整備との認識をもって慎重調査にあたることといたします。

冬季パラリンピック北京大会閉幕。平和への希求はどこへ向かうのか。

オリンピック ブログ

第13回冬季パラリンピック北京大会は13日夜に閉会式が行われ、障害者スポーツの冬の祭典が幕を閉じました。
 
この10日間、ロシアのウクライナ侵攻が続く中での開催に複雑な心境を抱きつつ情報を見ていましたが、選手が懸命に競技する姿からはやはり競技に懸ける純粋な思い、平和への希求を感じる、そんな大会であったように感じた次第です。
 
大会開幕直前にロシアとベラルーシが排除された一方、ウクライナ勢は同国史上最多の29個のメダルを獲得し、冬季過去最高の2位の成績。
 
選手村で黙とうするなど、世界に反戦平和を訴え掛けたことを含め、存在感が際立っていたように思います。
 
日本は1988年長野大会に次いで多い金メダル4個を含む、計7個のメダルを獲得。
 
メダルの数を評価する野暮なことは誰もしないと思いますが、何を置いてもこのような国際情勢の中、意義と役割をもって大会に臨まれた選手の皆さんには心からの敬意を表したいと思います。
 
この大会の理念は、違いを認め合う「多様性」や「共生」。
 
国際政治の激動に翻弄されて大切なことまで見失うことのなきよう、自分の中でのパラリンピック北京大会を記憶に留めておきたいと思います。
 

【この後消灯した、聖火が灯る「雪の結晶」のオブジェ(共同通信写真を引用)】
 
閉幕して思えば、ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月24日は、オリンピック北京大会が閉幕した直後でした。
 
昨日のニュースでは、ウクライナ西部の要衝リビウの軍事基地「国際平和維持・安全保障センター」がロシアの攻撃(ミサイル30発以上)を受け、少なくとも35人が死亡、134人が負傷したことが明らかになっています。
 
これまで戦火が及んでいなかったためリビウはポーランド国境まで約60キロと近い位置にあり、激しい攻撃を受ける東部など各地から避難民が集まるとともに物資供給の拠点であるとのことであり、攻撃が激しくなれば、市民の避難が一層困難になることに気を揉むところです。
 
こうして見るに、パラリンピックが閉幕した直後に、ロシアがまた違った行動を起こすのではないかと懸念するところですが、この懸念が現実とならぬことを祈るばかりであります。
 
昨日もウクライナのクレバ外相が強調したよう、「交渉はするが降伏はしない」。
 
祖国を守り抜くというこの強い決意と覚悟を皆で共有することの重要性とともに、奇しくもロシア孤立の鍵を握っているのが「祭典の開催国」の立ち居振る舞い如何となっているように思え、同時に国際情勢の皮肉さを感じて止みません。

北陸新幹線敦賀開業まであと2年

ブログ 北陸新幹線

先の代表質問でも意見した、今後市民生活と市内経済に影響を与えるであろう、新型コロナと資源価格の急騰に伴う物価上昇によるダブルパンチ。
 
質問の中でも「オイルショックの再来」との言葉を使ったところですが、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、インフレやモノ不足に陥る可能性が現実味を帯びてきており、9日にはフランスのルメール経済・財務相が「この2022年のエネルギー危機は、激しさや粗暴さで、1973年(昭和48)のオイルショックに匹敵するといっても過言ではない」と述べています。
 
1973年と言えば私はまだ1歳でしたが、この第1次オイルショックでは、国際的な原油価格が一挙に4倍に急騰したことで世界経済は大混乱。
 
日本も「狂乱物価」の状態に見舞われ、翌1974年度の経済成長率は戦後初めてのマイナス成長となったことを踏まえればやはり、相当な危機感を持って対応準備を急がねばと思うところ。
 
思い返せば、先の大戦に至った経過(エネルギー資源戦争)やこうした過去の教訓(エネルギー危機)も踏まえ、日本が選択したのが「原子力発電」であった訳であり、この危機を救うため一日も早く政治判断し、再稼働を促進していただきたいと切に願うところであります。
 
さて、話しは変わり、昨日はJR各社のダイヤ改正ということもあってか、福井新聞を開くと大きく2面を割き「開業まであと2年」の言葉とともに北陸新幹線敦賀駅の航空写真が掲載されていました。
 
新幹線敦賀駅は、12月に市議会議員団でも工事現場を視察させていただいた訳ですが、狭隘なスペースに3階建ての駅舎を建設するこの敦賀駅工区は金沢〜敦賀の工事区間の中でも難易度の高い主要工区と位置付けられるもの。
 
以前に工期は1年延長となったものの、その後は順調に工事が進められており、2024年春の開業に向け期待が高まるところであります。
 
また、この日の午後はちょうど、敦賀駅前交流施設オルパークで開催される「北陸新幹線開業7周年記念フォーラム」にお声掛けいただいていたため会場に向かうと、オープンスペースには30名程度、大型スクリーンには各地とオンラインでつないでのレイアウトがされていました。
 
主催する「北陸新幹線沿線連絡会議」は、この3月1日に設立したばかりであり、(株)北信越地域資源研究所代表取締役の平原匡氏、青森大学社会学部教授の櫛引素夫氏、富山国際大学現代社会学部准教授の大谷友男氏の3名が発起人となり、北陸新幹線開業後の様々な影響を継続的に把握をし、それぞれの活動状況や課題を共有することで地域におけるまちづくりの強化・深化を図ることを目的とするもの。
 
敦賀会場には、市の関係部署職員を始め、市内各分野で活動される皆さんが集い、熱気を感じた次第です。
 

【フォーラムの演題】
 
フォーラムの方は3部構成で、第1部は既に開業している北陸新幹線駅のある地域で活動されている4団体からの活動報告、第2部ではご当地敦賀から開業まちづくり推進会議、NPO法人THAP(タップ)、角鹿会の3団体から活動紹介、第3部では櫛引先生が仕切り役となり、オンラインでつなぐ各地域への質問や取り組み事例の引き出しをされ、大変貴重な話しを聞くことができた2時間半となりました。
 
とりわけ印象に残ったのは、第1部で一般社団法人信州いいやま観光局さんからあった、半径20km圏内9市町村で進める広域連携により「地域の目指す方向が明確になった」との言葉(嶺南6市町もそうせねばと)、(株)北信越地域資源研究所からの「新幹線が地域の『自分ゴト』であって欲しい。『自分ゴト』の人が増えていくことが重要。」、NPO法人黒部まちづくり協議会さんからの「当初の観光、おもてなしよりも(新幹線の存在が)自分達の生活とどう関わるかという視点に変わってきた。市民の生活をどうしていくかを考えなければならない。」との言葉。
 
まさにご自身が活動される中で実感された言葉、思いだけに、私の頭にもスッと認識された次第です。
 
また、第3部では、函館から出席された方より「マインドの持続、開業以降も残るリソース(資源)を思考しておくことが大事。開業をお祭り騒ぎで終わらせない。」との指摘、櫛引先生からの「新幹線は観光客のためでなく、地域の住みやすさや生活の利便性向上につなげないといけない」、「新幹線は目的ではなく手段」との言葉にも気付かされる点がありました。
 
まずは開業に向けてということでありますが、私の立場としては尚のこと、その先のまちづくりにどうつなげていくのかを思考しておかねばと強く感じる契機になったこと、また南は鹿児島中央駅の方を含め、先行開業の地域から敦賀に対するエールもあり、こうした機会に出会えたことに感謝した次第です。
 
その帰り、車を停めた私のお気に入りの場所、駅前立体駐車場の屋上に行くと、駅西エリアでは開発が進む各建屋の外観が姿を現し、反対の新幹線駅ではホーム上屋工事の状況を見ることができました。
 
夕陽に照らされる両エリアを見ていると期待とワクワク感しかない訳ですが、浮かれ気分を引き締め、今一度先ほどのことを頭に思い浮かべ、駐車場を後にした次第。
 

【駅西エリア。手前の屋根が知育・啓発施設、奥は飲食・物販、真中は芝生広場となる整備計画。ちなみに左の青シートで覆われているのがホテル、その右は嶺南初出店予定のスターバックス。】

【新幹線敦賀駅工区の状況(福井方面)。クレーン付近が上屋工事。】

【新幹線敦賀駅工区の状況(滋賀県方面)。左カーブの先は車両基地。】
 
JRのダイヤ改正に話しを戻すと、新幹線は東海道など一部を除いて定期列車を削減、在来線は関西や各地方の路線も減便するなど、新型コロナウイルス禍での需要低迷を受けた対応で、走行距離に換算した削減規模はJR発足以降で最大になるとのこと。
 
北陸新幹線敦賀駅から嶺南以西につながる小浜線も「マイレール」。
 
地域の交通機関をいかに大切につなぎ残していくか、課題は尽きません。

【お知らせ】代表・一般質問の再放送スケジュールについて

ブログ 敦賀市議会

嶺南ケーブルネットワーク議会チャンネルでは、本日より「代表・一般質問」の模様が再放送がされます。
 
敦賀市民限定となりますが、再放送スケジュールを以下の通り掲載しますので、お時間合えば是非ご覧くださいませ。
 
※ちなみに、私の方は代表質問の「市民クラブ」となりますので。
 

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