確実に進む被災地のライフライン復旧

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能登半島地震でも問題となった「風評」や「偽情報」の流布。
 
地震以前の最たるものとしては、東京電力福島第一原子力発電所ALPS処理水の海洋放出を巡る件がありましたが、国際原子力機関(IAEA)は30日、この処理水について、2023年8月の海洋放出以降で初めての検証報告書を公表。
 
安全性に関して「国際安全基準の要求と合致しない点は確認されなかった」と評価しました。
 
IAEAの職員と英国やフランスといった9ヶ国の専門家でつくる調査団によるもので、今後も定期的に検証を続けるとしていますが、あれほど「風評被害を懸念」と報じたのであれば、こうした国際的な科学的評価こそ大きく報道し、懸念を払拭して欲しいと強く思う次第です。
 
さて、はや今日で1月も終わり。
 
元旦の地震発生から不眠不休で対応されている関係者の方々にとっては、それこそ時間を忘れるものと察するところでありますが、各方面で作業にあたる皆様のご尽力の甲斐あって、この1ヶ月でライフラインは確実に復旧されてきています。
 
被災された方々を元気づける意味でも、「見通し」をお伝えすることが重要と思うところ、石川県では29日、馳知事の記者会見にて、停電復旧の見通しや通信の状況について説明。
 
停電については、北陸電力グループを始め各電力が早期解消に向け復旧作業にあたっており、1月1日時点で最大約39,900戸あった停電が、1月28日時点で約3,710戸となったこと(31日4時20分現在では、約2,500戸)、立入が困難な箇所や配電設備、建物に甚大な被害を受けた地区の一部を除いて、今月中に概ね復旧する見通しとありました。
 

【停電被害の状況と対応について(29日 石川県発表資料より引用)】
 
また、通信の状況については、発災直後8市町において支障エリアが発生していましたが、1月27日時点で、立入が困難な一部の地区を除き、可搬型衛星アンテナ等を活用して応急復旧が概ね終了し、通信可能なエリアは、被災前の96%超まで回復しているとのこと。
 

【携帯電話基地局等被害の状況と対応について(上記と同資料より引用)】
 
馳知事からは「関係者の皆さまのご尽力に感謝申し上げます。ありがとうございます。」との感謝の言葉がありました(Xポストもあり)。
 
さらに昨日は、被災地の住宅とライフライン(道路・水道・電気・通信)に関する当面の見通しについても、これまでの記者会見で説明した内容をまとめを公表。
 

【令和6年能登半島地震に関する当面の見通し(30日 石川県発表資料より引用)】
 
被災者の声を踏まえ、「今後の生活再建に向けて、わずかでも参考となれば幸いです」とありました。
 
改めて、この今も献身的に復旧、被災者対応にあたっておられるすべての皆様に深く敬意を表します。

小さな力を大きな力に 〜能登の災害ボランティア開始〜

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雪は落ち着いたものの、時折みぞれ混じりの雨が降る敦賀。
 
年が明けてからを振り返ると、景色の写真を掲載するのは久しぶりとなりますが、こちらは昨朝の野坂山。
 

 
決して映える写真ではありませんが、白い雪、黒い雲のコントラストは「北陸の冬」そのものであり、その中に凛と立つ姿に力強さを感じたところです。
 
と同時に、思い浮かぶのは郷土の風景が一変してしまった能登半島のこと。
 
今こうしてある景色や暮らしは当たり前のことではないと、改めて胸に留める次第です。
 
昨日の選抜高校野球に続き、話題がついつい能登のことになりますが、地震に伴って石川県が登録を受け付けたボランティアが27日より、七尾市と志賀、穴水両町の3自治体で活動が始まったとのこと。
 
当面は金沢市内からバスで移動し、日帰りでがれきなどの災害ごみの片付けや運搬などの作業を実施したとありました。
 
石川県によると、事前にボランティア登録していた人から募集をし、27日は志賀町43人、七尾市17人、穴水町15人の計75人が活動。
 
なお、ボランティア活動の登録者は25日時点で全国で約1万4500人に上っており、スタンバイされている方の多さに、さぞかし地元の方も心強いものと察する次第です。
 
石川県は、特に被害が激しかった半島先端部の輪島、珠洲両市などでも要望を調査しながら受け入れを検討し、復興や生活再建に向けた支援を本格化させるとありますが、ボランティアを開始した自治体においても、石川県ボランティアセンター(以下、県ボラセン)からのバス乗車の方に限ることや、軽トラ所有者などの条件がある場所もあることから、必ず以下の「石川県災害ボランティア情報」をご覧いただき、まずは事前登録をいただくようお願いいたします(各自治体ごとの情報が掲載されていて分かりやすいです)。
 
 →「石川県災害ボランティア情報」はこちら
 
なお、私も既に事前登録を済ませており、県ボラセンとのマッチングを踏まえ、復旧のお手伝いができればと思います。
 
小さな力を大きな力に。
 
災害ボランティアは「自己完結」であることを遵守のもと、皆で能登を支え、応援していきましょう。

竹詰ひとし議員が能登半島地震への対応について質疑

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名神高速道路関ケ原インターチェンジ(IC)付近で24日9時過ぎに発生した大雪による車の立ち往生。
 
これに中日本高速道路のほか、岐阜県から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊が懸命の除雪を続け、25日4時ごろ、全面的に解消したとのこと。
 
高速道路での立ち往生といえば、3年前の1月に福井県で発生した事例が記憶に新しいところですが、大動脈の通行止め解除にひとまず安堵した次第です。
 
また、敦賀市においては一昨晩、6時間に30センチの降雪を観測したため「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されたほか、終日「大雪警報」が続きましたが、結果して積雪量は35センチ程度で大きく変わらず。
 
大雪警報については24日21時12分に、これらに伴う北陸自動車道や国道8号線なども昨日のうちに解除となり、難を逃れた次第です。
 
とはいえ、本日も雪マークは続いており、危機に備える行政ならびに除雪対応にあたる建設業者を始め、関係者の方々の気苦労は絶えないかと思いますが、引き続いての対応をお願いするところです。
 
さて、今季一番の寒気に、またもや自然の脅威を感じる次第ですが、昨日は、能登半島地震発生以降初めてとなる国会が開かれ、衆参両院の予算委員会では、与野党から政府の地震対応に関する苦言や要望が相次ぎました。
 
そうしたなか、参議院では、国民民主党の竹詰ひとし副幹事長(電力総連組織内国会議員)が同予算委員会で能登半島地震への対応について質疑。
 

【参議院予算委員会で質問する「竹詰ひとし」議員】
 
竹詰議員はまず、林官房長官が「志賀原子力発電所で火災が発生した」と発言し、その後訂正などを行っていない点を指摘。
 
「総理に伺うが、志賀原子力発電所では火災は発生していない、放射線に関わるトラブルは発生していないということで間違いないか」との質問に対し、総理からは「火災は発生していないと確認している。また、原子力規制委員会において、今回の地震により放射性物質の漏洩など安全に影響のある事態は起きていないとされたと承知している」との答弁。
 
これに関しては、官房長官自らが偽情報を流しているようでは話しにならないため、以降、厳に正確な情報の発信をお願いするところです。
 
続いて停電復旧について、土砂崩れや倒木、道路渋滞によって必要な重機を現場に送れなくなっている現状や、現地に入るまでに時間がかかっているという作業員の声を紹介した上で、岸田総理に停電復旧に関わる現状と課題の認識を質しました。
 
総理からは「道路網の寸断により復旧のための調査や資機材の投入が困難な箇所が多数あり、停電復旧の課題となっている。国としても引き続き早期復旧のため全力を尽くす」との答弁がありました。
 
能登半島の停電に関しては、最大約33,800戸あったところが、今朝時点では約4,200戸にまで減少。
 
現地では、北陸電力送配電を中心に、沖縄電力以外の電力会社が集結し必死の対応を行なっているにも関わらず、「復旧が遅い」などの実情を知らぬ声に、現場の忸怩たる思いを代弁したものと受け止めた次第です。
 
竹詰議員の質問を聞いて思うのは、特に原子力や停電復旧にあたっている皆さんに対し、詳しい事情も知らぬ第三者が感覚論で、評論家のように意見することは厳に控えていただきたいということ。
 
さらに、イデオロギーを持ち込み、批判のために災害を利用するなどもってのほかであることに加え、そうした言動は、未曾有の災害から復旧をし、再び立ち上がるのに障害にしかならないと、私もここで申し上げておきます。

大雪による通行止めなどにご注意を

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今季一番の寒気襲来。
 
昨晩21時過ぎの段階で雪の降る気配はありませんでしたが、今朝起きると一面真っ白に。
 

【今日5時現在の自宅周辺の様子】
 
24日2時7分に届いたトンボメール(敦賀市防災メール)では、福井地方気象台が敦賀市に「大雪警報」を発表。
 
24日朝から夜遅くまで大雪に警戒するほか、併せて風雪、雷、波浪、着雪に関しては「注意報」も発表されています。
 
また、道路については、またもや福井県の南北、ならびに滋賀県との幹線が寸断。
 
24日0時45分に、国土交通省近畿地方整備局がNEXCO中日本などと同時発表した「大雪の影響による通行止めの可能性のある区間について(第4報)」によると、現在、北陸自動車道・舞鶴若狭自動車道・国道8号・国道161号などが以下の区間で通行止めとなっています。
 

【国土交通省近畿地方整備局ホームページより】
 
5時現在、通行止めとなっている区間。
 
<北陸自動車道>
上り線:福井IC~長浜IC
下り線:長浜IC~武生IC
 
<舞鶴若狭自動車道>
敦賀JCT~若狭美浜IC間
 
<国道8号>
滋賀県方面:福井・滋賀県境~敦賀市疋田
福井方面:敦賀市田結~越前市白崎
 
<国道161号>
福井・滋賀県境~敦賀市疋田
 
<国道365号>
南越前町上板取~南越前町今庄駅入口間
 
<国道476号>
敦賀市余座東~南越前町上板取間
 
なお、近畿地方整備局によれば、通行止めの解除は、天候回復後、点検を行った上で行う予定としており、現段階で見通しは立っていません。
 
また、JR西日本においても、本日は北陸線の特急サンダーバード、しらさぎを始め、近江塩津駅~敦賀駅間、小浜線の列車は終日運転を取り止めるとともに、福井方面の普通列車では大幅な間引き運転となっています。
 
皆様におかれましては十分ご留意されていることと思いますが、不要不急の外出を控えるとともに、最新情報を把握のうえ対応いただけますようお願いいたします。
 
<参考関連サイト>
 →敦賀市HP「雪に関する情報」ページ
 →敦賀市HPトップページ
 →国土交通省近畿地方整備局HP
 →みち情報ネットふくいHP
 →JR西日本 列車運行情報

今季一番の寒波襲来

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懸命のライフライン復旧が進む能登半島。
 
停電に関しては、今朝時点で約5,200戸まで減少。
 
また、水道については、輪島市の水道復旧に取り組む東京都水道局が昨日、作業の様子を報道陣に公開。
 
発生から3週間ぶりに自宅の蛇口から水が流れたことを目にした住民は、涙を流して喜んだとのニュース。
 
ご高齢夫妻が住むこのお宅では、断水中、ご主人が山水を汲みに行っていたといい、奥さんは「お父さんに苦労ばかりかけた。顔が洗える」と涙したうえ、「寒い中ありがとうございました」と職員らに何度も頭を下げたとの記事に、私も目頭が熱くなった次第です。
 
なお、石川県は21日、能登半島地震で被害が大きかった6自治体の水道復旧時期の見通しを公表しており、ニュースにあった輪島市や穴水町、能登町は2月末~3月末に仮復旧する見込みと発表。
 
また、珠洲市の一部地域は2月末以降としており、浄水施設や水道管の修繕を急ぐものの、天候などの影響で遅れる可能性があるとしています。
 
道路や電気も然り、早期の復旧に向け、天候の影響がないことを願うばかりですが、奇しくも襲来するのが約1ヶ月ぶりの寒波。
 
昨夜以降は西日本から強い寒気が流れ込み、25日(木)頃にかけて冬型の気圧配置が続く見込みとの予報であり、今日からは日本海にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雲の帯が形成され、この雲が北陸地方に伸びるため断続的に雪が降る見通しとなっています。
 

【北陸地方に伸びるJPCZ(ウェザーニュースより引用)】
 
局地的には1時間に5〜10cmの強い雪となって積雪が急増するともあり、路面状況の悪化などにより、物資の輸送が滞るなど被災地への影響を心配するところ。
 
一旦積もれば、さらにワンステップ、「除雪」という作業が増えるため、ここは何とか最小限で済むよう祈るばかりです。
 
なお、このJPCZ。
 
過去にも経験したよう、帯にかかれば大雪になる可能性が高いことから、交通機能への影響なども含め、ここ敦賀ももちろん、充分な警戒が必要と認識する次第です。

本日告示「東海村議会議員選挙」

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能登半島の停電件数は、今朝4時20分現在で約8,400戸。
 
12日の5時00分時点では約12,700戸でしたので、約4,300戸減少したことになります。
 
現在、北陸電力グループ、協力会社、他電力5社からの応援等、総勢1,000人規模の体制で復旧作業にあたっており、この後は道路啓開の状況により、中国、四国、九州からも応援に入るとのこと。
 
続く安否不明者の捜索、道路や水道、電気などライフラインの復旧を始め、現地で任務にあたる全ての皆様には感謝しかありませんが、ただでさえ過酷な作業環境のところ、北陸独特の悪天候も重なっていることから、くれぐれも二次被害のなきよう願うところです。
 
さて、一昨日は「どんど焼き」で一日も早い被災地の復旧を祈りましたが、昨朝は週初めの街頭活動にて、被災地への支援を呼び掛けたところ。
 
発災から2週間が経過するなか、心配するのは能登の報道が当たり前になり、徐々に関心が薄れていくこと。
 
ここから大事なのは、被災地のことを忘れることなく、支援の輪を一過性にしないことであり、私自身は「がんばろう北陸」の思いのもと、今後も微力ながら活動を続ける所存です。
 
街頭活動の後は、いざ茨城県東海村へ。
 
要件は、今日から始まる東海村議会議員選挙。
 
私の先輩で同じ原電総連組織内議員の「寺門さだのり」さんの3期目の挑戦に向け、激励と出陣式出席のため訪れたもの。
 
夕刻到着し、後援会事務所を訪問すると、選挙戦に向けた最終チェックを行っているところで、まさに決戦前夜と感じた次第。
 

【寺門さだのり後援会事務所内。所狭しと多くの檄文が掲示されていました。】
 
なお、本日の出陣式は10時30分から。
 
寺門先輩には、自身の時と同様「熱伝導」で、思う存分政策や考えを訴える5日間にしていただくとともに、組織の総力を挙げて戦う所存です。

被災者に敦賀の市営住宅を無償提供

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昨日は、所属する国民民主党福井県連の会議があり福井市へ。
 
会議では、能登半島地震に対する募金活動や支援を呼び掛ける街宣活動についても協議し、所属議員全員で協力して取り組むことに。
 
隣県で発生した大災害に対し、石川県連や富山県連とも連携して、ニーズも伺いながら引き続き対応していくことを確認しました。
 
また、会議を終え、北陸自動車道下り線(福井から敦賀に向かう方)を走ると、「災害支援」のステッカーを掲示した自衛隊車両、和歌山市消防局の消防車が走行しており、能登での激務からそれぞれ帰還していることを思うと胸が熱くなりました。
 
とりわけ、和歌山市消防局に関しては、福井市からカウントしても約300キロ、時間にして4時間以上を要するとあり(Googleマップ調べ)、大変お疲れのところの長距離移動に対し、ご無事の帰還をお祈りした次第です。
 
さて、被災地に関しては、長期の避難を余儀なくされることも念頭に「2次避難」の準備、実行が徐々に進むところですが、同じく昨日、敦賀市が国土交通省からの要請を受け、能登半島地震で被災した人を対象に市営住宅の空き部屋16戸を無償で提供することを決め、10日から申し込みの受け付けを始めたとのニュースがありました。
 

【敦賀市での被災者受け入れを報じるニュース(FBC WEB版にて)】
 
7日に受けた市の支援対応状況では、被災者の受け入れに関し、福井県からの照会に対し、要請があれば受入可能(受入可能数:4戸)と回答した旨、把握をしておりましたが、ニュースによれば、市内の市営住宅で16戸、間取りはほとんどが3LDKとなっていて、家族で住むこともできるとありました。
 
また、家賃や敷金は免除され、契約に当たっての連帯保証人も不要ですが、入居に当たってはり災証明書とあわせて運転免許証などの本人確認書類が必要だとし、敦賀市では申し込みがあり次第速やかに部屋を提供する考えで、被災者の生活を支えたいとしています。
 
福井県とも調整した結果、県内の他市町とともに受け入れになったのだと思いますが、このような形で支援ができるということは、敦賀市民にとっても嬉しいことではないかと思います。
 
この先、ご家族単位でお越しになる場合、お子さんの学校や保育園などの受け入れなどの手配もあろうかと思いますが、柔軟に対応いただくとともに、あたたかくお迎えできればと思う次第です。
 
なお、10日16時に開催された、石川県の「第17回災害対策本部員会議」によれば、避難者数は約25,000余。
 
孤立集落等や要配慮者など、緊急度に応じた2次避難が進められている状況となっており、今後は県内外、官民を問わずの協力体制が必要であると認識するところです。
 

 
【2次避難の状況(1/10 石川県「第17回災害対策本部員会議」資料より抜粋)】
 
結びに、私たち個々人でできることは、現地に行かずともできる「義援金」への協力や今後必要となる「災害ボランティア」への呼び掛けを行うことに加え、何より大事なのは、隣県で起きていることを「他人ごと」にしないことかと考えます。
 
昨朝の辻立ちでは、そのことが少しでも伝わればと、のぼり旗に「がんばろう北陸」を付け加えて活動しましたが、私自身も傍観者や評論家とならぬよう、「今できること」に取り組んでいく所存です。
 

市下水道課職員が西能登町へ出発

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元旦の地震発生から昨日で1週間が経過。
 
依然として続く能登半島の地震ですが、8日13時までの震度1以上の累計回数は1219回。
 
うち最大震度5弱以上の地震は15回となっており、この数からも、尋常ではない状態であることが分かります。。
 
地震の回数は日ごとに減少傾向にあるとのことですが、強い余震がいつまで続くかは気象庁でも予測できないとのこと。
 
過去の本震—余震型の地震をみても、数週間から数ヶ月経った後にM5〜6クラスの余震が発生しているものもあることから(実際に能登がそうであったよう)、まだまだ予断を許さない状況にあるとの認識を強めるところです。
 
さて、そうしたなか、昨日8時には、敦賀市下水道課の職員2名が災害支援に出発。
 
職員の派遣については、議員宛に事前連絡をいただいていたことから、激励の気持ちだけでもお伝えをと手筒浄化センターに向かいました。
 
小雪の降る朝でしたが、ちょうどセンターに着くと、派遣される職員さん1名が災害派遣車両のところにおられ、出発準備と並行しながら暫し歓談。
 
用いる車両が旧い型のランドクルーザーであることに触れると、道路の隆起などにより支援車両がスタックする例もあったと聞き、現地に迷惑は掛けられないことから自走力で一番強い車両を選んだとの考え、さらに型は旧くてもメンテナンスはバッチリであるとの自信に納得した次第。
 
「型は旧いがシケには強い」の兄弟船を思い出しましたが、災害ボランティア同様、支援も自己完結型との覚悟を感じた次第です。
 

【「災害支援車両」と表示されたランドクルーザー】
 
出発前にお話しを伺うに、今回の支援は中能登町での下水道管渠被害1次調査であり、一旦金沢でミーティングを行った後、現地に向かうとのこと。
 
出発式では、水道部長からの激励の言葉がありましたが、車に乗り込む際には改めて「安全第一で頑張ってきてください」と声を掛け、お見送りした次第です。
 

【山田水道部長(右)から派遣職員へ激励の言葉】
 
今回派遣のお二方は、過去に給水支援などのご経験のあるベテランと初体験の若手ホープの組合せ。
 
余震の続く環境のなか、4日間の調査をとにかく安全に被災地の復旧に貢献いただけるよう祈念するとともに、貴重なご経験を持ち帰っていただくことをお願いする次第です。
 
なお、昨日もご紹介したよう、敦賀市からは今後、罹災証明書発行業務や応急給水活動(給水車1台含む)の派遣が決定しているほか、廃棄物の受入れや(建築物の)応急危険度判定支援などについても調整中とのこと。
 
長期化が予想される今回の被災地復旧。
 
2次、3次とバトンを渡しながら支援にあたる全国の自治体の皆様に敬意を表するとともに、重ね重ね安全第一での業務遂行をお願いする次第です。

石川県が災害ボランティア「特設サイト」を開設

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地震発生からおよそ124時間たった6日夜、石川県珠洲市で倒壊した住宅から90代の女性が救出されたとのニュース。
 
警察によると、女性ははっきりと受け答えができる状態だということで、近くの病院に搬送されて手当てを受けているとあり、生存率が低下する目安72時間を超えて、ひとつの命が助かったことを本当に良かったと思うとともに、人間の生命力に只々驚かされたところ。
 
なお、捜索にあたられた警視庁の担当者は「今日あったことが、明日以降もありえるので、全力であきらめずに捜索活動を行う」と話しており、こうした献身的な活動に最大限の敬意を表する次第です。
 
さて、被災地救援、物資輸送の鍵を握るのは、能登半島の道路事情改善であることは言うまでもありませんが、以下の図(石川県災害対策本部員会議資料より抜粋)を比べてみると徐々に奥能登へのアクセスルートが復旧されてきていることが分かります。
 

【1月3日 8時時点】

【1月6日 6時時点】
 
まずは、ここに至るまでの建設事業者を始め、関係者の皆様の昼夜分かたぬ作業に心より感謝するところです。
 
また、支援拠点となる輪島や珠洲の市役所あるいは孤立している沿岸部にアクセスが可能になりつつあることにより、救援の質・量ともに改善が図られると見込まれますが、引き続き復旧作業の迅速化を図る観点において、一般車両の乗り入れは絶対に止めていただくようお願いする次第です。
 
さらに、石川県は6日、今後、一般の被災地ボランティア活動が本格化することを見込み、募集状況などの情報を発信し、事前登録ができる特設サイトを開設しました。
 
被災市町に問い合わせが集中する事態を避けるため、県が一括対応するものであり、くれぐれも個別の市町役場に連絡することのなきよう併せてお願いするところですが、この特設サイトでは、希望者がサイトを通じて氏名や連絡先を登録すると、受け入れ態勢が整った自治体の募集内容を紹介するメールが届き、活動日程やエリアの希望に応じて申し込み、県がマッチングするシステムとなっています。
 
私も早速登録しましたが、当該特設サイトは以下となりますので、意思のある方はぜひ登録ください(決して無理はなさらずに…)。
 
 →「令和6年能登半島地震・石川県災害ボランティア情報」はこちら
 
なお、釈迦に説法ですが、災害ボランティアは「完全自己完結型」です。
 
水や食料、宿泊場所なども自分で確保するのはもちろんのこと、ヘルメットや手袋、ライト、長靴といった装備も各自で用意する必要がありますので、その点もご理解のうえ参加いただけますようお願いいたします。
 

【災害ボランティアの服装や持ち物の例(政府広報オンラインなどより)】

流言は智者に止まる 〜誤情報に惑わされぬようご注意を〜

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5時26分、ミシッという音とともに家が揺れました。
 
すぐさま届く防災メールによれば、敦賀を含む福井県嶺南地方の震度1に対し、石川県能登地方では震度5強。
 
続く被災地を襲う強い余震に、思わず「もういいやろ」と呟いた次第。
 
このブログのほうも、今日で5日連続、地震のことを取り上げますが、今はそれ以外のことを書く気になれないのでご容赦ください。
 
そのうえで、まずは昨日に続くお願いから。
 
今日から三連休のため、多くの人が移動されることが予想されますが、とにかく、
 
◉能登方面への不要不急の移動は控えて!
◉義援物資は持ち込む前にご連絡を!

 ※なお、個人からの義援物資は、現在も受け付けていません。
 
これは、石川県が様々な媒体を使って呼び掛けていることであり、人命救助、物資支援優先のため、何卒ご理解・ご協力お願いいたします。
 
また、昨日は能登半島地震の対応を巡り与野党6党の党首会談が行われ、野党側は独自の被災者支援策などを提唱。
 
我が国民民主党からは玉木雄一郎代表より、まずは、孤立集落の解消と必要な物資の提供、体調不良者への対応に全力をあげるよう要請するとともに、特に、下記の点について要望しました(以下、項目のみ掲載)。
 
(1)迅速な停電等の復旧に向けた道路の早期啓開と渋滞緩和のための規制強化
(2)空路や海路による支援物資輸送力の強化
(3)補正予算の編成を含めた復旧・復興に向けた柔軟な財政出動
(4)被災者生活再建支援制度の支援金の上限の引き上げ
(5)偽情報の拡散抑制と事実に基づいた発信の強化
 
要望の全文は以下リンクよりご覧ください。
 
 →国民民主党HPはこちら
 
とりわけ(5)に関しては、SNSによる第三者を語った嘘の救出要請や東日本大震災時の津波映像を使ったデマ、志賀原子力発電所に関しては、地震・津波被害や起動変圧器の油漏れ、モニタリングポストに至るまで誤情報が流れており、被災者支援や復旧・復興の妨げとなるような偽情報の発信をしないよう、政府からも積極的に呼びかけると同時に、特に原子力発電所関連情報については、北陸電力だけに頼るのではなく、政府や規制委員会からも正確かつ最新の情報を積極的に発信していただきたいと求めました。
 

【今回の津波高さと発電所防潮堤・建屋との位置関係を示した図(北陸電力の公式Xより引用)。流布される誤情報に対し、北陸電力はこうしたことをひとつ一つ丁寧に説明しています。】
 
また、内閣府防災からはX(旧Twitter)にて以下のポスト(投稿)あり。
 
【注意喚起】
災害時には、インターネット上に根拠のない不確実な情報いわゆるデマが投稿されることがあります。公共機関の情報を確認するなど、こうした情報に惑わされないよう注意してください。
「流言は智者に止まる」
 
こうした内容がポストされること事態、異例なことかと思いますが、文言の最後に記された「流言は智者に止まる」は、ポストした5日にはインターネット上のトレンドワードになるなど注目されました。
 
「愚かな者は根拠のないうわさ話を次々と伝えていくが、賢者は他の人に語らず、流言はそこで止まる」という意味で中国の思想家 荀子の言葉。
 
ついては、私自身、出所のしっかりした正確な情報発信に努めますので、皆様方におかれましても「誤情報に惑わされる」ことのなきようご注意願います。

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