「敦賀2号審査会合」と「上下水道施設見学会」

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人間の生活に欠かせないものと言えば「水」と「電気」であることは万人共通かと思いますが、ここ敦賀とも大きく関係することで、まず「電気」に関して注目すべきは、本日開催される原子力規制委員会の新規制基準に係る審査会合(第1272回)。
 
ここで議題2として挙げられているのが「日本原子力発電(株)敦賀発電所2号炉の敷地内のD-1トレンチ内に認められるK断層の連続性について」。
 
本件に関しては、7月24日のブログでご紹介した通り、政治家や複数の有識者から「違和感あり」の声が挙がっている一方、あたかも日本原電の負け戦のような報道がされていますが、私自身、今日で結論付けられるとは微塵も思っていません。
 
活動性に関しては、「可能性を否定できない」のであれば、データを拡充するため、事業者が申し出ている追加調査を確認すべきだと思いますし、「これで最後」と仰る現申請書についても、審査の過程で必要になったものがあるのであれば、再補正することは至って健全なプロセスと考えるところです(あくまでも私見です)。
 
また、24日に行われた原子力規制委員会の定例会見で、「悪魔の証明」について問われた山中委員長は、「非常に証明が困難で時間がかかったサイトもあるが、丁寧に評価をしていけば、事業者はキッチリとそれを証明することができるという問題なので、あくまでもこれは悪魔の証明ではないという、私はそういう見解です。」と述べています。
 
その言葉に沿えば、「丁寧に評価をする機会」を排除することのなきよう対応いただきたいと思いますし、何より原子力規制委員会自らが掲げる「活動原則」、
「(1)独立した意思決定」として「何ものにもとらわれず、科学的・技術的な見地から、独立して意思決定を行う。」
「(3)透明で開かれた組織」では、「国内外の多様な意見に耳を傾け、孤立と独善を戒める。」
に基づく姿勢と規制行政をお願いする次第です。
 
審査会合は以下のリンク(YouTube)よりご覧になれます。
 
規制側と事業者のコミュニケーションが取れた「違和感」を感じない審査になっているのか否か、より多くの方にご覧いただけますようお願いいたします。
 
 →原子力規制委員会「第1272回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合(2024年07月26日)」はこちらから
 
続いて「水」に関しては昨日午後、敦賀市水道部主催の「上下水道施設見学会(市議会議員対象)」に出席。
 
出席は任意であるものの、4名ほどを除き出席ということで関心の高さを感じたところですが、天筒浄化センターに集合した後、①水道、②下水道、③上下水道事業の経営状況の3部構成で事業概要説明。
 
敦賀市の水道事業、下水道事業は、病院事業と並ぶ、地方公共団体が行う「地方公営企業」であり、独立採算を原則とし、事業ごとに経営していますが、水道に関しては、第8次拡張事業(平成20年3月31日)をもって拡張事業を完了し、現在は施設の老朽化(既に更新時期に入っている)や耐震化を進めるものの、人口減少に伴う収入源や職員の減少、高齢化などの課題が挙げられる状況にあります。
 
下水道事業については、令和4年度末整備状況で汚水処理普及率95.1%(公共下水道では88.3%)となっており、未普及地域(残り約3,000人)の早期解消を図るべく検討を進めるほか、課題に関しては水道と類似した状況であるとのこと。
 
なお、下水道では、少ない人材リソースの中で事業を継続するため、様々な関連業務を包括的に委託する「包括的業務委託」について検討を進めており、本年6月には、いわゆる「ウォーターPPP」と呼ばれる国土交通省「下水道分野のPPP/PFI(官民連携)」のモデル都市(令和6年は全国で20都市)に選定されたところ。
 
経営状況説明では、受益者負担の原則のもと、急速に進む人口減少下で料金収入が減少していることや、国からの財源措置も減るなか中にあっても「将来に亘って安定的に事業を継続する」ため、今年度は「経営検討委員会」を設置し、上下水道事業計画の改定及び経営について検討を行うとしています。
 
その後は、下水事業として、天筒浄化センターと松島ポンプ場、上水道として昭和浄水場の各施設をご案内いただきました。
 
どの施設においても、大変丁寧で分かりやすい説明をいただき、設備や業務内容まで把握できた次第です。
 

【天筒浄化センターの反応槽、最終沈殿池エリア。この下で沈殿、ろ過が繰り返される。】

【下水処理された水はここまでの透過度に。】

【豪雨時など、二夜の川の水位に応じ運転される「松島ポンプ場」。手前に除塵機、その奥にポンプあり。】
 
お忙しい中ご対応いただいた、山田部長をはじめ、水道部の皆様に感謝申し上げます。
 
これまでの取組みはもとより、昨日ご対応いただいて改めて感じたのは、職員の皆さんの「敦賀の上下水道を守り抜く!」との気概と誇り。
 
上水道では、敦賀の自慢の「美味しい水」を、下水道では安全安心の市民の暮らしを守るため、今後とも宜しくお願いいたします。

7月1日は「国民安全の日」

ブログ 社会 防犯/防災

早いもので今日から7月。
 
7月1日は年始から182日目にあたり、年末まであと183日ということで、ちょうど今年の折り返し。
 
定期異動により、今日から新天地での勤務という方もいらっしゃる訳ですが、私自身も気持ちをリセットして後半戦に臨む所存です。
 
さて、様々な切り替わり点でもある7月1日は「国民安全の日」。
 
産業災害、交通事故、火災等に対する国民の安全意識の高揚等の国民運動展開のため、昭和35年5月6日に閣議了解され創設されたとあります。
 
内閣府のホームページを拝見しますと、創設された頃は、昭和31、32年になり、生産、輸送の活発化に伴って、これらに携わる人々の工場、鉱山、事業場での事故(産業災害)が多くなる傾向を示し、加えて、火薬関係の爆発災害が相次ぐなど憂慮すべき事態になっていたとのこと。
 
このため、政府は、昭和33年に産業災害を減少させるための5か年間の目標を立て、この目標を達成するため種々の対策を推進することを決定しましたものの、その後においては、産業災害だけでなく、自動車の激増に伴って自動車事故が日々続発する状況となり、国民生活は、いろいろな災害に日夜脅かされるといっても過言でないような事態に陥っていたとあります。
 
こうした背景をもとに、前述の趣旨をもって創設されたのが「国民安全の日」であり、まさに高度成長期のわが国において、尊い犠牲に遭われた方々に深く哀悼の意を表する次第です。
 
安全に関して言えば、厚生労働省が7月1日から1週間に掛けて、主に労働災害に視点を置いて実施する「全国安全週間」が最も広く知られており、分野を問わず、各企業、事業所単位でもこれを受けた取組みが展開されてきているところ。
 
なお、令和6年度の「全国安全週間」スローガンは、「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」
 
各職場において、目指すは「ゼロ災害」であり、皆で意識を高め、取り組んでいただたく存じます。
 

【令和6年度 全国安全週間ポスター(建設業労働災害防止協会より引用)】
 
なお、「国民安全の日」は、組織的な国民安全運動の展開により、人命尊重の理念が国民生活の中に具体化されていくことを促進するものであることから、内閣府を始め、関係省庁及び地方公共団体も主唱者となって、様々な取組みが行われます。
 
近年では、消費者庁の消費者事故(詐欺など)、文部科学省の地域ぐるみの学校安全など、その種類は多岐に亘っていることに加え、私たちの生活の身近なところに「危険」が潜んでいることが分かります。
 
「安全」というと、労働安全がクローズアップされがちですが、「国民安全の日」に関する各省庁における行事は次のとおりとなっていますので、この機会にご覧いただき、自己防衛に努めていただければ幸いに存じます。
 
 →「各府省庁における令和6年度安全行政施策の概要」はこちら

今は出水期 〜風水害に備えよう〜

ブログ 防犯/防災

昨日、留意が必要と書いた警報級の大雨。
 
日本海に伸びる梅雨前線の活動が活発で、特に前線に近い日本海側で雨が強まったことにより、24時間雨量は広い範囲で100mmを超え、福井県内では、越前市が吉野瀬川の水位上昇、大野市は赤根川の大橋付近と日詰川で氾濫の危険が高まったとして流域の一部地区に避難指示を発令。
 
避難指示は既に解除となっているものの、ともに避難所を開設しての対応となったほか、福井県と岐阜県の一部の地域に土砂災害警戒情報が発表されるなど、緊張高まる状況となりました。
 

【23日16時時点の24時間積算雨量(ウェザーニュースより)】
 
ここ敦賀市においても、23日17時4分に大雨警報(土砂災害)発表。
 
幸い、被害はなかったものと認識していますが、重ね重ね、近年の精度の高い気象予報であっても予想し得ない、「まさか」が起きる可能性があることを十分念頭に、市民の皆さんとともに「災害に備えるまちづくり」に取り組まねばと考える次第です。
 
なお、敦賀市においては今回の大雨予報を前に、21日にはホームページで「風水害に備えて」のタイトルでページを掲載。
 
注意を呼び掛けることに加え、風水害に備えるための各種情報を集約し、リンクしています。
 
皆様におかれては、本ページをブックマーク登録する、あるいは関連ページから災害知識を習得するなどご活用いただけますようお願いいたします。
 
 →敦賀市HP「風水害に備えて」はこちらから
 
天気予報では本日、梅雨前線は少し南下し、九州で大雨の恐れがあるとのこと。
 
線状降水帯の分布が気になるところですが、被害なきよう祈るばかりです。
 
昨日は併せて、そうした中にあっても、梅雨時期の主役「紫陽花」の咲く姿を楽しむ余裕を…と書きましたが、我が家に咲く紫陽花もどこか嬉しそう。
 

【我が家の玄関脇に咲く紫陽花】
 
「楽しむ余裕」は被害がなかったからとも言えますが、であるからこそ、こうした感性や心が満たされるシーンに出会えることに感謝をし、今朝も雨露に濡れる紫陽花を愛でたいと思います。

「敦賀市人口統計データ」のさらなるご活用を

ブログ まちづくり 防犯/防災

冒頭、敦賀市民の皆さんに注意喚起したいのは「クマ」のこと。
 
敦賀市危機管理対策課によれば、今年度の県内でのクマの出没件数は、平成16年度の統計開始以来、最多となっており、集落の周辺や民家の敷地内で目撃される事例も発生しているなか、ここ敦賀でも10日には疋田区(日吉神社付近)、14日には東浦小中プール裏の県道、天筒山中腹(山の神神社付近)において「クマ」が目撃されています。
 
幸い住民や児童生徒への被害はなかったものの、例年5~7月は、親離れしたクマや、繁殖期に入ったクマが活動域を広げる時期。
 
被害を避けるため、市民の皆様におかれましては、対策が書かれた以下のページも参考に最大限の対策をお願いいたします。
 
※クマ対策のポイントは以下リンクよりご覧ください。
 
 →敦賀市HP「クマに注意してください」
 
さて、連日お伝えしている敦賀市議会6月定例会の一般質問は昨日最終日を迎え、残る5名が登壇。
 
敦賀市人口統計データの共有及び総合計画等、行政評価、新幹線開業後の敦賀、防災コンテナ、敦賀市の「地域の現状」からの課題と取り組みなどについて質問が交わされました。
 
同会派の今川博議員が取り上げた「敦賀市人口データの共有及び総合計画」に関しては、人口が減少した敦賀市の将来の姿、労働力人口の減少、各地区集会の維持が困難になるなど人口減少の課題を市民の皆さんに共有してもらうことが必要との問いに対し、市からは、危機感を共有することは重要であり、市長自らが各区長と語る会や各種団体との意見交換の場などで説明しているほか、5月には敦賀高校の1年生に紹介しているとの答弁がありました。
 
併せて市長からは、悲観的になり過ぎてもいけないので、議会や市民の方々ともオープン且つコミュニケーション良く議論していきたいとの言葉がありました(5月23日の議員説明会でも同様の言葉あり)。
 
また、市がホームページ(HP)に掲載している人口データだけでは状況が分かりにくいため、議員説明会であったような説明資料も掲載すべきではとの意見に対しては、「併せて掲載する」との答弁がありましたが何と、HPを見ると昨日の日付で追加掲載されていました。
 
答弁後速やかに掲載する旨決めていたのかと思いますが、それにしてものクイックアクションを評価するところです。
 
※資料追加されたHPは以下よりご覧ください
 
 →敦賀市HP「敦賀市人口統計データ」議員説明会資料追加版
 
市長の言葉を借りれば、「干支ひと回りで人口が1割減(約6千人)、干支ふた回りで生まれる子ども(出生数)が半分になっている」敦賀。
 
急速に進む人口減少、少子化は地域に住む皆に関わる深刻な問題であり、であるからこそ皆で知恵を出し合い乗り越えたいもの。
 
議員である私はもちろんのことですが、皆様におかれましてもHPに掲載されている内容をご覧のうえ、お知恵拝借できますようお願いいたします。
 


【HPに追加掲載された資料の一部。社会動態や原子力発電所との関係なども掲載されていますので、ぜひご覧いただければと】

6月9日は「サイバー防災の日」

ブログ 防犯/防災

昨日は北陸新幹線の県建設促進同盟会総会が敦賀市で開かれ、「小浜・京都ルート」による敦賀-新大阪間の認可・着工に向けた具体的なスケジュールの明示など、政府・与党に求める8項目の決議を採択。
 
会長の杉本達治知事は小浜・京都が「唯一無二のルート」と強調した上で「夏の概算要求や年末の来年度政府予算案決定に向け、一致団結して地元の熱意を届けていく」と決意を述べたとのこと。
 
5月22日の「北陸新幹線建設促進同盟会」(北陸新幹線の沿線自治体沿線の10の都府県で構成)では、「小浜・京都ルート」での一日も早い認可と着工を国に求める決議が採択されたほか、JR西日本の長谷川一明社長は会見で「小浜・京都ルートしか考えられない」と明言しており、早期実現に向け、目に見える形での進展を望む次第です。
 
さて、話しは変わり、政府は7日、サイバー攻撃に先手を打って被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」に関する有識者会議の初会合を首相官邸で開き、岸田首相は「サイバー対応能力の向上は、ますます急を要する課題だ」と述べ、早期に関連法案を取りまとめるよう指示したとありました。
 
いわゆる「アクティブ・サイバーディフェンス」に関しては「食らったらおしまい」であり、専守防衛の中にあっても早期の法整備を進めるべきと考えるところです。
 
一方、「サイバー防御」に関しては、民間も同じで、ちょうど現在、動画配信サイト「ニコニコ動画」が「大規模なサイバー攻撃」を受け、ニコニコ動画や「ニコニコ生放送」などのサービスを停止しているとウェブサイトや公式SNSで明らかにしています。
 
このように、一度受ければサービス提供停止を余儀なくされることはもとより、復旧の見込みも立たないほどダメージを受けることから、企業にとってはまさに、いかに未然に防御するかが重要課題であるところ。
 
時代の進化に伴った「サイバー攻撃(テロ)」は、国家防衛から公的機関や民間企業、さらには個人までをも対象とする訳ですが、ちょうど本日6月9日は「サイバー防災の日」となります。
 
「サイバー防災の日」とはLINE株式会社が制定したもので、「セキュリティの鍵を掛ける」の意味で「6(ロッ)9(ク)」と読む語呂合わせから、この日に定めたもの。
 
スマートフォンやパソコン、各種インターネットサービスにおいて、利用者のサイバー防災意識を高め、安全安心に利用してもらうことを目的としています。
 

【「サイバー防災の日」のコラージュ(PRTIMES MAGAZINEより引用)】
 
私のスマホメールにも、1日1件は「Amazon」や「○△カード」からセキュリティ確認やアカウント確認とやらの連絡通知があり、決まって「以下リンクにてご確認ください」などとある訳ですが、この手のメールには絶対に反応してはいけません。
 
リンクに飛んだ瞬間、ウイルスに侵される、あるいはスマホごと乗っ取られることもあることから、特にご高齢の方におかれましては、簡単にリンクを押さないよう十分ご注意のほどお願いいたします。
 
デジタル化が進む現代において、サイバー攻撃による被害は増加傾向にあります。
 
また、サイバー攻撃の手口は年々巧妙化されているため、定期的な情報のアップデートも必要となります。
 
国家防衛の「アクティブ・サイバーディフェンス」と同様、自分のスマホやパソコンも「食らったらおしまい」の危機感をもって「防御」していきましょう。

台風1号が接近 〜大雨と風に注意〜

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1日遅くなりましたが、26日(日)に行われた静岡県知事選挙、周南市議会議員選挙(山口県)などの各級選挙において当選された、国民民主党公認あるいは推薦候補の勝利を心からお祝い申し上げます。
 
また、これら選挙戦に志をもって戦われた、すべての候補の皆様に敬意を表するところです。
 
昨朝はそうした思いも背景に、強風吹く中でしたが週頭街宣を実施。
 
のぼり旗を押さえながら(巷ではこれを「ストロングスタイル」と呼ぶそう)約30分、活動報告に加え、国民民主党の政策をご紹介した次第です。
 
これまで同様、逆風、追い風に関係なく、今週も頑張ってまいります。
 

【強風に煽られるのぼり旗。安全のためにもガッチリ掴みました。】
 
その後は、午前中は市役所講堂で開催された「令和6年度 敦賀港整備促進期成同盟会 定例総会」、午後は議員説明会に出席。
 
①新学校給食センターの整備状況について、②敦賀市自立型水素エネルギー供給システム(H2One:エイチツーワン)の解体撤去について の2件について説明を受けた議員説明会。
 
とりわけ、令和3年11月のH2One稼働以来、故障が頻発しているとの理由により、同システムを解体撤去するとの②に関しては、費用は製作会社の東芝エネルギーシステムズ(株)が補償するため、市の経費負担はないにせよ、技術的な細かな説明は無いばかりか、H2One自体、「嶺南Eコースト計画」や「敦賀市ゼロカーボンシティ宣言」、あるいは新庁舎の機能としても「目玉」として謳い、また市自らが立てた「調和型水素社会形成計画」においても2025年までに2基、以降も設置拡大していくとしていることに対する「重み」をいかがお考えなのか。
 
時間切れで、限られた質問しかできませんでしたが、更地にして終わりというものではないと思うところであり、さらに水素に関して申し上げれば、3月定例会の代表質問でも確認した通り、大阪万博で飛ばす予定であった「水素ドローン」も飛ばない、新幹線駅からのいわゆる「動く歩道」の動力源も水素を用いたシステム(これも東芝)にするはずが、これもボツ。
 
以前に「目玉」としていたものが次々と消滅していることからすれば、当初掲げた「調和型水素社会形成計画」の存在が薄らいでいると感じるところであり、私個人としては、とりわけ原子力とも親和性の高い「水素」の取組みを評価し、応援していただけに、今回のことは遺憾でもあり、極めて残念な気持ちが込み上げてきた次第です。
 
いずれにしても、ここでボヤいても仕方ありませんので、技術的なことを含め、事実関係をまた確認したいと考えます。
 
さて、今朝は敦賀でも強い雨が降るところですが、強い台風1号は29日には沖縄県の大東島地方に接近する見込みであり、これに伴う前線や低気圧の影響により、南西諸島から東日本の広範囲にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降るところがあるとのこと。
 

【雨雲と風の予想(ウェザーニュースより引用)】
 
首相官邸は27日、同日以降に予想される大雨に備え、官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置したうえ、気象庁では、局地的な大雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性を12~6時間前に伝える「半日前予測」を府県単位で発表する運用について、28日としていた開始を27日午前11時に前倒しすると発表。
 
ここ数年、豪雨による被害が続く日本列島ですが、気象観測予測精度の高まりや未然の備えにより、防げる被害は必ずあると思います。
 
出水期に入るいま、ここ敦賀においても、改めて災害への認識を高めるとともに、「自分だけは大丈夫」と思うことなく行動いただくことをお願いする次第です。

ゴールデンウィーク最終日も「ご安全に」

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天気に恵まれ過ぎて気温も上昇。
 
県内では、福井市などで今シーズン初の「真夏日」となった昨日(敦賀も今年最高の29.1℃を記録)。
 
せっかくのゴールデンウィークと妻と石川方面に出掛けてまいりました。
 
北陸自動車道なら、さほど渋滞もなかろうと思っていた訳ですが、行きは小松IC〜美川IC間で工事による1車線規制、帰りは上り線の敦賀トンネル内(福井県敦賀市~南越前町)で発生した3台が絡む追突事故の影響で渋滞。
 
車線規制の渋滞はさほどでもありませんでしたが、事故渋滞では、最初は「1キロ5分」との標示だったものが、福井IC近辺まで来ると「9キロ55分」まで拡大。
 
迷いなく武生ICで高速を降り、国道365号線で帰宅しました。
 
幸い交通事故によるけが人はいなかったことに安堵しましたが、ゴールデンウィークの思い出が「事故」になってしまうことのなきよう、巻き込まれを含め、安全運転の徹底あるのみと感じたところです。
 
また、交通機関でいえば「鉄道」でも。
 
JR西日本では、5月4日に京都線で踏切の非常ボタンが押された影響で、特急サンダーバードのほか京都線、琵琶湖線の列車にも遅れが出たところ、昨日は京都駅構内で発見された「不審物」騒動。
 
同社によれば、5日16時35分頃、JR京都駅の係員から大阪指令所へ連絡があった近江舞子発京都行き普通電車の車内で乗客が発見したリュックサック。
 
リュックの外側には手書きで「四塩化一黄酸」と書かれていたため、「不審物」として京都府警が確認したところ、中身は衣類で危険性はなかったとのこと。
 
また、「いかにも」の手書きも薬品名ではないとみられ、府警は故意ではないとみて、持ち主に遺失物として返還したとありましたが、これによりJR西日本管内では、計80本が運休、計97本に最大102分の遅れが生じ、約8万5千人に影響が出たとあり、こちらも被害等なく安堵する一方、「忘れ物」ひとつが大騒動になることを学んだ次第です。
 
それにしても何故「四塩化一黄酸」と書いてあったのか。
 
忘れても取られないようにとの予防策であるとするなら、別の方法にしてもらいたいものです…。
 
さて、そうしたなか迎えるゴールデンウィーク最終日。
 
渋滞、不審物に続き、気になるのは「強風」。
 
敦賀では昨日の最大瞬間最大風速が18.9m/s、本日もブログを書いている時点で16.5m/sを記録しており、既にJR小浜線は運休としていますが、自動車も鉄道も、帰省される皆様におかれましては十分ご留意のうえ「ご安全に!」。
 
かくいう私は、楽しみにしている敦賀市立博物館主催の「鉄道史跡ウォーク」に参加する予定ですが、開催はどうなるのか。
 
いずれにしても「安全第一」で過ごしたいと思います。
 

【強風が表現する意味で、愛犬の毛がなびく昨夕の散歩写真を掲載いたします(伝わらないと思いますが…)】

「JR福知山線脱線事故」から19年

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既に報じられている敦賀市職員が現金を着服していた問題。
 
市においては、身寄りのない市民が死亡後に残した現金(遺留金)と市職員の親睦会費の計65万2844円を着服したとして、福祉保健部の男性職員を同日付で懲戒免職処分にしたと発表したほか、米澤市長ご自身は給料の10分の1カ月間減額するための条例改正案を6月議会に提案するとしています。
 
男性職員は私も面識のある方であり、大変驚くとともに残念でなりませんが、いずれにしても市長が記者会見で述べたよう「市政に対する信頼を大きく損なう」問題であり、市においては猛省のうえ、現金管理のあり方など、組織的且つシステム的な再発防止策の徹底を求める次第です。
 
さて、このような不祥事と併記するのは、若干違和感があるのかもしれませんが、19年前の今日発生した重大事故といえば、JR福知山線の脱線事故。
 
兵庫県尼崎市で平成17年4月25日、乗客106人と乗員が死亡し、562人が重軽傷を負った脱線事故発生から19年を迎え、昨日はJR西日本が現場に整備した追悼施設「祈りの杜(もり)」で「追悼のあかり」が実施され、ご遺族やJR西日本社員などが約750本のろうそくに火をともして犠牲者をしのびました。
 
「追悼のあかり」は、遺族らでつくる実行委員会が27年から続け、今回で10回目。
 
安全が軽視されないよう訴える目的もあり、ろうそく入りの紙コップには、JR社員が書いたとみられる「絶対に事故を起こさない」とのメッセージもあり、遺族らが見守る中、「2005.4.25 わすれない」の文字が浮かびました。
 

【浮かびあがった「「2005.4.25 わすれない」の文字(産経NEWSより引用)】
 
この事故の原因には、運転士による速度超過やATS(自動列車停止装置)や速度計の不備、日勤教育などの劣悪な労働環境が挙げられており、JR西日本では、記憶や教訓をどう継承するかが課題とし、大阪府吹田市の同社研修センターの敷地に、事故車両の保存施設の建設を進めているとのこと。
 
同社においては、事故から19年が経過し、事故後に入社した社員は全体の7割近くになったとのこと。
 
自然災害などと同様、こうした事故に関しても「風化させない」ことが重要であり、次世代に事故の記憶や教訓をどう継承していくかは大きな課題。
 
近年のJR北陸線の運行を見るに、悪天候時の運転停止判断など、安全第一の運営に徹している姿勢を感じるところでありますが、今後も事故の経験を忘れることない経営をお願いする次第です。
 
なお、そうした企業理念はどの産業、分野にも通ずること。
 
自身も身を置く、原子力産業に関しても同様、深く念頭に置く次第です。

愛媛、高知で「震度6」

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昨日は、水曜朝恒例の辻立ちからスタート。
 
雨上がりで雲が徐々に晴れゆく敦賀湾をどこか神秘的に感じつつ、敦賀半島の各発電所に出勤される皆さん、ならびに西浦から市街方向に通勤・通学される方々にご挨拶した次第です。
 

【神秘的な表情を見せる敦賀湾(名子の辻立ちポイントより撮影)】

【おまけで、辻立ちシーンも掲載いたします】
 
この日は、予定していたパートナー(労組役員)が体調不良。
 
同じ職場で穴埋めをと、先週もお手伝いいただいた方がピンチヒッターを務めてくれました。
 
2週続けて、早朝からの活動にお付き合いいただいたTさん、本当にありがとうございました。心から感謝です。
 
さて、元旦の能登半島以降、大きな地震が各地で相次いでいるところ、今度は四国で。
 
気象庁は17日23時14分ごろ、愛媛県、高知県で震度6弱の地震があったと発表。
 
震源地は豊後水道で、震源の深さは約50キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.4と推定されるとのこと。
 
震度4を観測した愛媛県伊方町にある四国電力伊方原子力発電所について、原子力規制庁は18日、運転中の3号機において、2次系ドレンタンクの水位制御がバックアップ系統に切り替わった影響で発電機出力が約2%低下したとするものの、安全には影響なし。
 
3号機原子炉や使用済み燃料の冷却装置にも異常はなく、現在も運転を継続していることを発表しています。
 
また、人的・物的被害については現在も調査中かと思いますが、政府発表では「軽傷で救急搬送された方が現時点で数人いるという報告を受けている」と明らかにしたほか、震度6弱を観測した高知県宿毛市では、破裂したとみられる水道管から、水がしみ出ているのを目撃した情報もあり、被害が最小限であることを願うところです。
 
なお、このエリアでの地震で思い浮かべるのは「南海トラフ」ですが、政府の地震調査委員長を務める平田直東京大名誉教授(観測地震学)は「懸念されている南海トラフ大地震が起きる可能性が、直ちに高まったとは言えない」との見解を示しています。
 
また、平田名誉教授は「南海トラフの大規模地震は前触れなく起きる可能性もあるため、日頃から注意してほしい」とも。
 
ご承知置きのように、南海トラフでは、過去におよそ90~150年間隔で繰り返し大地震が発生しており、前回の南海トラフ地震が発生してから約80年が経過し、次の大地震の発生が懸念されているところ。
 
太平洋沿岸地域では、この大地震への備えが叫ばれていますが、国土軸形成の視点から重要なのは北陸新幹線。
 
北陸新幹線は、近い将来に発生が予想される東海地震、東南海・南海地震等の大規模地震の影響を比較的受けにくい位置にあり、太平洋側の基幹交通の代替補完ルートとしての機能(リダンダンシー)が期待されています。
 
昨日の地震と掛けて申し上げるのは失礼かもしれませんが、その鍵を握る最後の区間「小浜ー京都ルート」。
 
「次への備え」のためにも、早期の着工・整備を期待して止みません。

今日から「春の交通安全県民運動」

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少し前のことになりますが、3月29日(金)16時25分頃、敦賀市白銀町にある量販店駐車場において単独で軽自動車が壁に衝突し、運転手の77歳女性が死亡するという事故がありました。
 
お亡くなりになられた方は、ちょうど私の両親と同世代。
 
心よりご冥福をお祈りいたします。
 
なお、現場は地下の駐車場に向かう下り坂のスロープと聞き、市民の方であれば「あの場所か」とお察しがつくかと存じますが、事故はどんな場所でいつ起こるか分からぬものと、改めて注意の念を強めたところです。
 
交通事故に関しては、プッシュ型で福井県内の犯罪・事故発生情報や防犯対策情報等が届く防犯アプリ(福井県警察防犯アプリ)「ふくいポリス 」によれば、過去5年間における3月の交通事故の特徴をみると、死亡事故12件のうち9件(75%)が月後半に発生しています。
 
また、同じく過去5年間において、4月は死亡事故率が年間で2番目に高く、死亡事故生の多くは週末に発生し、周囲や相手の動きをよく見ず運転していたことが原因とあります。
 
アプリでは、4月は新生活が始まる慌ただしい月だとし、運転中は、運転に集中しゆとりをもって安全運転を心がけましょうと呼びかけられていました。
 
※自分やご家族の防犯・安全のために大変役に立つ「ふくいポリス」。ぜひ以下リンクよりインストールのうえ、ご活用いただければと思います。
 
 →福井県警察HP「ふくいポリス」はこちらから
 
さて、そうした統計上のデータも踏まえつつ、4月6日(土)から4月15日(月)までの10日間は「春の交通安全県民運動」が行われます。
 

【「春の交通安全県民運動」の啓蒙ポスター】
 
この運動は、主唱が福井県交通対策協議会。
 
福井県、福井県警察、福井県教育委員会、各市町および福井県交通対策協議会の構成機関・団体において、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的とするとしています。
 
今回の運動の重点と取組みは以下3点。
 
 1. こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
 2. 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
 3. 自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守

 
実施機関・団体が、交差点等の街頭において一斉に交通安全啓発活動および交通安全指導を行う「統一行動日」を4月8日(月)、4月10日(水)を「交通事故死ゼロを目指す日」とし、効果的に取組むとしています。
 
敦賀市においては、北陸新幹線開業以降、車で市内を訪れる県外の方が増えています。
 
そうした環境の変化も念頭に置きつつ、昨年、信号機のない横断歩道で発生した二度と繰り返してはならない悲惨な事故を思い返し、まずは自分自身、そして周りの方へと「安全運転の徹底」を呼びかけていきましょう。

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