3月11日に家族が体験した津波

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8日(土)の避難行動要支援者に関する講演会「能登半島地震を通して考える避難支援」(敦賀市主催)は、大雪予報を勘案し延期となったものの、この週末は、防災について考えるふたつのセミナーに参加することとしていたところ。
 
寒波のピークを過ぎた昨日は、予定通り自主防災会・女性防火クラブリーダー研修会「敦賀市地域防災啓発セミナー」が、きらめきみなと館小ホールで開催されました。
 
足下の悪いなか、多くの方が参加されていましたが、区長さんや防災士の方など知ったお顔がチラホラ。
 
皆さん、関心高く足を運ばれていることを心強く感じた次第です。
 
セミナーのテーマは、『3月11日に家族が体験した津波』。
 
東日本大震災で実際に津波にのまれたことや、地元区長として対応されたご経験を全国各地で伝えている旭市防災資料館(千葉県)の宮本英一氏をお招きし、貴重な、というより壮絶な実体験を拝聴いたしました。
 
当時の生々しい映像も織り込みながら、約1時間15分に亘りお話しいただいた内容については、お越しになられなかった皆様にもぜひ伝えたいと、会場でメモを取りました。
 
文脈のつながりが悪いところはご容赦いただき、以下、文字化した内容をご覧いただきたく存じます。
 

【会場は撮影禁止でしたので資料のみ掲載。】
 
<宮本英一氏が経験した東日本大震災の津波と対応>
 
◉津波と避難の経験
・平成25年からは、ご自身の経験を基に、津波の恐ろしさを全国で伝える活動を続けている。
・今度の3月で東日本大震災から14年目を迎えようとしている。
・大震災の時は、震源地から400キロ離れた旭市も大きな被害を受けた。
・津波は3回来て、2回堤防を超えた。3回目の最大津波高さは7.6メートル。
・津波で亡くなった方14人(災害関連死1人含)、行方不明2人。多くは、1、2回目の津波で「もう来ない」と思い、家に帰ったところ大津波に襲われた。
津波は、海が盛り上がってそのまま移動してくるので音がしない。堤防を超えた時に初めて音がする
・防災無線の屋外スピーカーからは、津波が来るので避難するよう指示が流れていた。
・チリ津波が発生してから何度も津波注意報、警報が発令されていたが、大きな津波は来ないと思っていた(地元では、大きな津波は東北地方のリアス式海岸で起こると言われていた)
・1回目の津波が終わると皆、避難所から皆帰ってきて、「津波は終わりだ」と自宅周りの片づけをする人がほとんどだった。
・屋外スピーカーからはまだ津波警報が流れていたが、堤防に上がって海の様子を見ていた。
・海を見ると離岸堤坊まで潮が引いていて、「大きな津波が来るぞ!」と走ってくる人の声で皆逃げた。
・大津波警報、緊急避難、団長命令(危険だから消防団員も逃げよの意)が流れた。
・ただ事ではないと避難しようとしたが、海岸寄りの家を壊し津波が接近、妻とともに津波に流された。
・家の裏側に押し出され、海の水を飲みながら浮き上がり、流されながら家の屋根に辿り着いた。
・妻にも声を掛け、何とか同じ家の屋根に避難することができた。
・この際、妻は「水の中はあったかいよ」と言っていた。女性は強いと思った。
・当時86歳の母親の無事も確認できた。
・全身ずぶ濡れの中、そのお宅の2階に入り、押し入れから布団を出してくるまっていた(親しいお付き合いのお宅につきご容赦いただいた)。
・前の道から避難を呼び掛ける声がしたため、歩けるようになったと思い、自宅に帰ろうとした(幸い、街路灯は点灯していた)。
・ポケットの中は砂だらけだった。
・自宅の2階は被害が無かったため休んでいたが、船橋市に住む息子が駆け付け、その車で避難所の学校へ向かった。
・避難所では、消防団の皆さんが仕切り、活躍していた。
・その後、母親の実家に避難。
・津波の翌日、避難先の母親の実家からトラックを借りて自宅へ向かった。この時も消防団が道路の警備にあたっており、頼もしく感じた。
・津波の被害がなかった家では、テレビなど盗難にあった家もあった。
・自宅の中は足の踏み場もないほど散乱していたが、まずは床下の泥出しから始めた。
・自宅の復旧の合間を縫って、区長としての活動を始めた。
・同じ地区でも、津波を受けていない家庭は普通の生活を続けているので、「(家庭の)ごみを出していいか?」、「家の前の泥のことを市に連絡してもらえないか」と問い合わせがあり、被災された住民とのギャップに戸惑った。
・数日経つと、自宅の被害状況をカメラで撮影する人も居た(逆の立場で、自分もそうするかと思うとあまり腹は立たなかった)。
・自宅の解体費は、当時実費だった。
・ボランティアの依頼は被災者本人が、約2キロ離れた社会福祉協議会(いわゆるボランティアセンター)へ行き、個別手続きが必要だったが、区長からまとめて申請することを可能にしてもらった。
・ボランティアは徒歩移動なので、現地への到着が遅く、活動時間が短かったが、その後バス移動に変わり、活動時間が延びた。
・ボランティアの安否確認をするため、作業後は帰るのが原則。隣家のついで仕事は頼めなかったが、その後効率化された。
行政職員は要望に可能な限り応えようと動いてくれた。なので、不満に思うままではなく、意見や要望は伝えた方が良い。
・サーファーの方が、「いつもお世話になっているから」とボランティアセンターを通さず地域に入ってくれたのは嬉しかった。
・避難所が長くなると、食事への不満、問題があった。例えば、「刺身が食べたい」と言うと「贅沢だ」と思われるが、海辺に住む住民にとっては日常食べているものであることを理解(山手の人にも)してもらい改善した。
・旭市にある32箇所の避難所中、10箇所が開設。3日後には4箇所に統合。
・一番被害の大きかった飯岡小学校では、学校の先生が市の職員が来るまで対応した。
 
◉助かったこと
・親戚やボランティアが手伝いに来てくれたこと。
・携帯電話が防水であったこと(水没し、たまたま2週間ほど前に買い替えていた)。
・街路灯が点いていたこと。
 
◉反省と教訓
・大津波警報が出ても、自分だけは大丈夫、大きな津波は来ない(正常化バイアス)と思っていた。
・津波は音がしない。
・自分の命は自分で守る。
 
ここまでが、実体験のお話し。
 
また、質疑の場では、
・子どもに伝えるのが大事だと思っている。子どもに伝えれば、お父さん、お母さんにも伝わる。
・いつ来るか分からない災害のことを真剣に考えてもらうためには、実体験を伝えること。テレビなどでも繰り返し伝えていくしかない。
とのお言葉がありました。
 
私の頭の中では常に映像化されていましたが、それほどリアルに、思いを込めてお話しいただいた宮本様に心より感謝申し上げるとともに、今後も語り部として、全国の方々にお伝えいただくことをお願いする次第です。
 
翻って、令和6年能登半島地震の際、31年ぶりの津波警報が発表された敦賀市。
 
「自分の命は自分で守る」の原則のもと、大切な人を失わないための教訓は、「自分は大丈夫」、「今度も大丈夫」と絶対に思わず備えること。

<大雪に警戒>外出自粛などのご協力をお願いいたします

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写真は、昨日のお昼過ぎ、沓見地区から望む野坂山。
 
田んぼの雪に残る鳥の足跡が何とも可愛らしく、穏やかな気持ちになったところ。
 
この風景を見ると、とても今シーズン最強の寒波襲来中とは思えませんが、ここ2、3日は昼と夜で天気が豹変。
 
敦賀市には現在(8日午前5時)波浪警報が発表されていますが、昨日の夜から吹き出した強風は最大瞬間風速23.3m/s(8日午前2時59分)を記録。
 
シャッターを叩く風の音で目が覚めた次第です。
 
この最強で長い寒波は、本日夕方まで大雪に警戒とあり、参加を予定していた午後の避難行動要支援者に関する講演会「能登半島地震を通して考える避難支援」(敦賀市主催)は、雪の状況を考慮し日程を延期。
 
延期の日程は決まり次第お知らせするとのことでしたが、事前申込者ひとり一人に電話連絡されていると聞き、市職員の丁寧な対応に頭の下がる思いがしたところです。
 
また、各種交通機関においても予防通行止めや事前の運休予告など、様々影響が及ぶなか、道路に関しては、国土交通省近畿地方整備局や中日本高速道路などが7日午後に、大雪による車両の大規模滞留を防ぐための予防的通行止めを同日午後9時ごろから実施する予定と発表。
 
福井県関係では敦賀市から滋賀県米原市・栗東市までの北陸自動車道と国道8号が同時通行止めとなっているほか、中京方面も大雪予報となっていることを踏まえ、通行止めは名神高速、新名神高速、名阪国道、国道1号、国道21号、国道365号など、あまり見たことがないほど広範囲の対応となっています。
 
なお、高速道路の通行止め区間を視覚的に表すと下図のとおり。
 

【国土交通省近畿地方整備局 緊急情報「令和7年2月4日からの大雪への対応について」より引用】
 
この寒波を受けて対応されている行政職員や除雪業者の皆さんをはじめ、各交通インフラに携わる方々のご尽力に感謝する次第であり、余計な混雑や事故の発生リスクを可能な限り低減するためにも、本日は不要不急の外出は控えていただけますようお願いいたします。

日本列島に今シーズン最強の寒波襲来

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立春の昨日。
 
朝は週頭街宣活動、お昼休みは職域での市政報告会、夕方以降は福井県電力総連代表者会議と充実した一日。
 
朝の街頭では、北陸新幹線敦賀開業から10ヶ月を経過し、敦賀市においては公共交通や鉄道公園整備に関する計画が検討されていることをご紹介。
 
市民の皆様からも意見を挙げていただくようお願いしました。
 
また、夕刻以降の福井県電力総連代表者会議には、推薦議員団として、堀川秀樹福井市議会議員、山本優南越前町議会議員、小幡憲仁高浜町議会議員とともに出席。
 
それぞれから報告の時間をいただいた後、県内各地からお集まりの電力関連産業労組役員の方々と意見交換を行いました。
 

【ニューサンピア敦賀で開催された福井県電力総連代表者会議の様子】
 
様々お伺いしたお話はどれも貴重なものでしたが、とりわけ印象に残ったのは、火力発電所の運転業務にお勤めの方からの現場の状況。
 
火力発電所は元々、負荷調整の役割があったものの、近年では、再生可能エネルギーの系統接続により調整する負荷変動幅が大きく、例えば、太陽光発電が機能する時間帯は15%出力まで低下させよとの※中給指令があったかと思えば、天候などに応じ、今度は100%まで出力上昇せよと。
 
※中央給電司令所からの指示
 
電力は「同時同量」の原則により、需要と供給のバランスが大きく異なると停電につながることから、中給指令に的確に対応することがミッションな訳ですが、これに追従する運転員の技術と火力発電所が果たす役割に敬意と感謝をお伝えした次第です。
 
その後、代表者の皆様とは「今日からの雪に留意ですね」と言葉を交わし、お別れしたところですが、今朝起きてカーテンを開けると既に5センチほどの積雪。
 
現在もひっきりなしに雪が降る状況となっています。
 
天気予報によれば、本日4日(火)以降は、日本列島に今シーズン最強の寒波が襲来するとのことで、日本海側は平野部も含めて広範囲で大雪となり、積雪の急増による立ち往生などに警戒が必要とされています。
 
特に、北陸付近にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が停滞する可能性が高く、9日(日)あたりまで断続的な強い雪が続くおそれがあるとされ、平地でも大雪予報となっており、生活への影響が懸念されています。
 

【大雪に厳重警戒(ウェザーニュースより引用)】
 
気象庁と国土交通省は、大雪に対する緊急発表を行っており、「雪や風が強い間の不要不急な外出は控え、身の安全を第一に行動してください」と呼び掛けています。
 
JPCZだけはかかってくれるなと願うばかりですが、何事においても要警戒。
 
皆様方におかれましては、気象、道路、交通機関など様々な情報をウォッチのうえ、「安全第一」の行動でお過ごしいただけますようお願いいたします。
 
《各種情報が集約されている、以下の敦賀市HPが便利です!》
 
 →敦賀市HP『雪に関する情報』はこちらから

八潮市の道路陥没事故は「対岸の火事」にあらず

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揺らぎなき信念をもった政治家として尊敬している国民民主党の川合孝典参議院議員(全国比例/UAゼンセン組織内議員)。
 
昨日は、参議院本会議において、石破総理大臣の施政方針演説に対する代表質問に立ち、「年収の壁」の引き上げをはじめ、就職氷河期世代対策や価格転嫁対策、政治DXを活用した国民の政治参加促進に至るまで、9項目について質問されました。
 
「年収の壁」に関しては、178万円への引き上げの財源に関し、与党税調及び財務省は、178万円への引き上げを行うことで7~8 兆円の税収減が生じるとこれまで説明してきているものの、令和7年度租税及び印紙収入の当初見通しは、令和6年度との比較で、実に8兆8,320億円の税収増となっており、これに加えて地方税収も大幅に増えることが見通されており、既にここに178万円への引き上げの財源があること。
 
また、課税最低限度額が、「生活する上で必要最低限の収入には課税しない」という考え方に基づいて設定されている以上、憲法25条に定める生存権保障の観点から生活保護費の水準との整合性を取ることが必要であり、現在の103万円(123万円に引き上げたとしても同様)という課税最低限度額が生活保護費を下回っている現状について、石破総理の認識を質しました。
 
なお、昨日の西岡秀子衆議院議員と同じく、川合議員の質問全文を以下にリンクしますので、詳細はそちらからご覧ください。
 
 →国民民主党HP『【参本会議】川合孝典議員が石破総理の施政方針演説に対する代表質問で登壇』はこちら
 
「最後に、国民民主党は今国会も『対決より解決』の姿勢を堅持しつつ、納税者・生活者の立場から建設的な対案を提示し続けることを国民の皆様にお約束して質問を終わります。」
 
冒頭の“揺らぎなき信念”とはこの政治スタンスとも言える訳ですが、私自身もしかと胸に置く所存です。
 
さて、話は変わり、1月28日(火)午前10時頃に埼玉県八潮(やしお)市の県道交差点で陥没した道路にトラックが転落した事故。
 
既に多くの報道がされていますが、八潮市ホームページによれば、この陥没は下水道管の破損に起因するとされ、道路に空いた穴は直径約9~10メートル、深さ約5メートル(報道では深さ10メートルともあり)。
 
通行中の2トントラックが車両ごと落下し、荷台部分は引き上げられたものの、運転室は穴に残ったままであり、現在も救助活動中。
 
不運な事故に巻き込まれた運転手を思うと胸が痛みますが、1秒でも早く救出されることを願う次第です。
 
また、埼玉県のホームページ情報では、下水管渠の閉塞について、復旧まで時間を要することが見込まれ、汚水が溢れる可能性があることから、お風呂、洗濯等の排水を控えるなど、広範囲に使用制限が出されているほか、新たに発生した陥没付近にはガス管が通っており、ガス漏出の危険性があるため付近の住民約200世帯に避難指示が出されるまでの状況となっています。
 
なお、下水の利用制限を呼び掛けているのは12自治体で、影響は計約120万人に及んでいるとのこと。
 

【埼玉県HPに掲載の中川流域下水道利用制限範囲。広範囲に及ぶことはこの図からも分かります。】
 
現在、必死の救助に加え、国土技術政策総合研究所、日本下水道事業団、日本建設業連合会、埼玉県建設業協会の協力により、今後の対応方針について検討、現地の状況調査のための機材を手配中。
 
さらには、日本下水道管路管理業協会の協力により、春日部中継ポンプ場から中川幹線へのバキューム車による汚水移送を開始しているとあり、まさに関係者総動員で懸命の対応にあたるところであり、人命救助と同じく、早期の復旧を切に願う次第です。
 
埼玉県によると、この下水管は42年前に使用開始されたもので、今回の下水管は、5年ごとに実施する下水管の定期検査にて、令和3年度冬に目視検査をし、この時は一部に腐食が見られたものの、すぐに補修が必要とは判断されていなかったとのこと。
 
県南部は人口が急増した昭和40~50年代に下水道が急速に普及し、耐用年数が近づいているものの、予算の問題などもあり、一気に取り換えるのは困難。
 
県は「下水管の中には硫化水素が発生して耐用年数に達しなくても問題が生じることもある。このため、優先度をつけて取り組んでいる」とのコメントしています。
 
このことは埼玉県に限ったことではなく、全国的にも同様と言え、ここ敦賀もまさにそうした課題を抱えていると認識するもの。
 
今後の対策に関しては、事故の詳細原因調査結果を踏まえてということになろうかと存じますが、決して対岸の火事ではないことは言うまでもなく、敦賀市における発生リスクなどについて確認するなど、自分ごととして捉えておかねばと肝に命ずる次第です。

敦賀市が開催する「防災力と防災意識」を高める二つの講演会

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今日は二十四節気の「大寒」。
 
1年を24等分した二十四節気の最後の暦にあたり、一年の中で最も寒さが厳しい頃を意味します。
 
この土日の雲ひとつない晴天に、「冬が終わったよう」と仰っている方もおられましたが、この大寒の時期を過ぎれば、次の節気は2月3日の「立春」。
 
寒さも雪もこのまま乗り越え、春の訪れを楽しみに過ごしていきたいものです。
 
さて、そうしたなか、昨日は敦賀市の北端(南越前町側)、大比田区の令和7年定期総会に出席し、一言ご挨拶させていただきました。
 
午前9時からの総会には、早朝にも関わらず、公会堂の部屋が満杯になるほどの住民が参加され、挨拶では、父の出身地ということもあり、日頃よりお声掛けいただいていることに感謝申し上げたうえで、防災、国道8号バイパス、地域コミュニティの3点について自身の思いをお伝えした次第です。
 
なお、ここ数年、県外からの移住定住が続く大比田の魅力は、なんと言ってもこの景色。
 

【この日は、青のキャンバスに、白い雪、一筋の飛行機雲のコントラストに胸の澄く思い。】
 
敦賀で夕陽を見るならここが一番と思う場所ですが、帰りには、幼少期にこの海で遊んだ思い出とともに、対岸の敦賀半島を望んだところです。
 
一方、挨拶でもお話しした防災に関しては、令和6年能登半島地震を踏まえた『敦賀市地域防災計画』改定で設定された、津波発生時における避難指示区域のひとつに大比田区も挙げられており、指定避難所開設支援制度とともにご紹介しましたが、この穏やかな海が、時には自然の脅威となることを心するところ。
 
そこで、本日は大比田、東浦地区のみならず、市民の皆さんの防災意識を高める観点から、敦賀市が開催する2件の防災に関する講演会をご案内いたします。
 
日付順で紹介しますと、1件目は、令和7年2月8日(土)午後1時30分から、あいあいプラザで開催される講演会。
 

 
※開催趣旨は、チラシに記載のとおり
 
 →敦賀市HP『避難行動要支援者に関する講演会を開催します』はこちら
 
次に、翌日の2月9日(日)午前10時から、きらめきみなと館 小ホールで開催される講演会。
 

 
敦賀市HPには、「敦賀市地域防災連絡協議会では毎年、地域の防災力向上を目的として、防災啓発セミナーを開催しております。今年は、講師に旭市防災資料館、宮本 英一 氏をお招きし、『3月11日に家族が体験した津波』と題し、東日本大震災による津波で被災された経験を基に、津波による被害や避難所等の状況についてお話いただきます。参加費は無料ですので、皆様のご参加お待ちしております。」とあります。
 
 →敦賀市HP『敦賀市地域防災啓発セミナーの開催について』はこちら
 
2件ともに、非常に関心の高いテーマであり、早速参加申込みするとともに、自身が住む町内の役員にもご案内したところです。
 
特に、避難行動要支援者への対応は、現実的に抱える問題であり、お話の中から何かヒントが得られればと考える次第です。
 
詳しくは、それぞれリンクした敦賀市HPをご覧いただきたく存じますが、“市民総ぐるみ”で防災力、防災意識を向上する観点からも、皆様奮って参加いただけますようお願いいたします。

宮崎県沖の日向灘で震度5強の地震発生

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自然の脅威を前に、人間の力はなんと無力なのか。
 
米カリフォルニア州ロサンゼルスの山火事は、近郊の高級住宅地を広範囲に焼き尽くし、発生から7日を経過してもなお、強風と相まった炎の勢いが地域社会を脅かし続けています。
 
消防当局による懸命な消火活動は、延焼を食い止める目的に切り替えられているものの、カリフォルニア州の発表によれば、12日の時点で死者24人、火災により1万2000棟の建物が損傷。
 
ロサンゼルス郡では10万人以上に避難命令が出され、さらに8万70000人に避難勧告が出ているほか、被害総額は既に24兆円に及ぶとも言われています。
 
なお、山火事の原因の主である自然発火による森林火災は、乾燥を起因とするところが大きいとされ、森林などが乾燥することにより、落ち葉や枯れ草の水分が失われ、風が吹くことで枯れ葉同士が摩擦して種火が生まれ、他の乾燥した枯れ葉や枯れ草へと燃え移ることで、火災は広がっていくとあります。
 
専門家によると、今季のカリフォルニアは過去10年間で最も乾燥した冬を迎えており、降水量が平年の半分以下に留まっていたことが主な原因ではないかとされており、まさに“自然現象”で発生する脅威に、何とか早期に鎮火、事態が収束されるよう願うばかりです。
 
一方、日本では地震。
 
13日午後9時19分ごろに宮崎県沖の日向灘で震度5強、マグニチュード(M)6.9の地震が発生。
 
一部の地域で津波警報が発表されたほか、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」も発表されました。
 
気象庁によると、地震の規模は当初、「南海トラフ地震臨時情報」の発表基準とされるM6.8を上回るM6.9とされたことから、昨年8月以来2度目となる臨時情報を発表したものの、その後の調査で地震の規模はM6.7だったことが判明(その後、さらに更新しM6.6に)。
 
“臨時情報”は、東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表するものですが、気象庁は同日、評価検討会を開いて南海トラフ巨大地震との関連について調査し、「発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない」として調査を終了すると明らかにしました。
 
とはいえ、宮崎県と高知県では最大20センチの津波が到達、その後も余震が続いたため、対象エリアにお住まいの方々は心配で寝られなかったであろうと推察する次第。
 

【昨晩のNHK防災ニュースアプリ画面。震度5強以降、何度も地震が起きていました。】
 
気象庁は、南海トラフ地震との調査は終了とする一方、いつ巨大地震が起きてもおかしくないとして、普段から備えるよう呼び掛けています。
 
「災害は忘れた頃にやってくる」の言われが、もはや死語ではないのかと思うほど昨今頻発する自然災害。
 
日本海側に住む私たちも、昨夜の地震を「対岸の火事」、南海トラフ巨大地震も人ごとと決して思うことなく、備えておかねばなりません。

「敦賀市防災会議」にて令和6年能登半島地震の教訓を反映

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昨日お伝えした、大雪に伴う北陸自動車道・名神高速道路と国道8号の同時通行止めについては、疋田交差点(敦賀市)から辻交差点(滋賀県栗東市)にかけての国道8号は同日10時に、高速自動車道は15時30分になってようやく解除。
 
この間、中日本高速道路(NEXCO中日本)では、懸命な除雪に追われるほか、伊勢湾岸道路や新名神・東名阪道への迂回を呼びかけるなどにより、重大な事故や立ち往生リスクは回避できたものと認識するところ。
 
一方、昨日夜半にかけては、敦賀IC〜米原JCT間などの高速自動車道で通行止め、その後解除と、降雪や路面状況により適宜措置がされており、とりわけ運送業のドライバーの方々には注意とご協力をいただくところ。
 
昨今の自然災害を思えば、大動脈であっても、事前告知により安全を最優先した対応について理解をし、発注者と顧客の関係にあっても許容し合うなど、社会全体で対策を講じる環境になればと考える次第です。
 
さて、雪害に関することから入りましたが、ちょうど敦賀市では昨日、「令和6年度 敦賀市防災会議」が市役所講堂で行われ、令和6年能登半島地震を踏まえた反映事項について議論されるとあって、関心をもって傍聴してまいりました。
 
そもそも「防災会議」とは、『敦賀市防災条例』に定められるもの。
 
同条例には、
 
(目的)
第1条 この条例は、災害対策基本法(昭和36年法律第223号。以下「法」という。)第16条第6項の規定に基づく敦賀市防災会議(以下「防災会議」という。)及び同法第23条の2第8項の規定に基づく敦賀市災害対策本部(以下「災害対策本部」という。)の組織、所掌事務等必要な事項を定めることを目的とする。
 
としたうえで、
 
第2章 防災会議
(所掌事務)
第2条 防災会議は、次に掲げる事務をつかさどる。
(1)敦賀市地域防災計画を作成し、及びその実施を推進すること。
(2)市長の諮問に応じて市の地域に係る防災に関する重要事項を審議すること。
(3)前号に規定する重要事項に関し、市長に意見を述べること。
(4)前各号に掲げるもののほか、法律又は、これに基づく政令によりその権限に属する事務
 
とあり、言わば、敦賀市の防災に関する最上位にある会議体。
 
講堂に入ると委員がズラリと並び、同条例3条で定める、各方面から多くの委員をもって構成されっていることを理解したところ。
 

【防災会議会場の様子(傍聴席より撮影)】
 
会議では、米澤市長からの挨拶に続き、危機管理対策課より所掌事務のトップにある『敦賀市地域防災計画改定(案)』について提案。
 
令和6年能登半島地震での経験を踏まえ、改正された主な項目は以下のとおり。
※( )内は、防災計画の該当項目
 
(1)津波発生時における避難指示区域の設定(津波災害対策編)
(2)津波避難ビルの指定(津波災害対策編)
(3)(仮称)指定避難所開設支援制度の創設(津波災害対策編)
(4)大規模災害時における電力復旧拠点集合場所の確保(一般災害・地震災害対策編)
(5)民間団体との災害協定の締結(資料編)
 
(2)については昨年12月21日のブログでご紹介した対策ですが、(1)については、津波警報及び大津波警報発表時における避難指示区域をあらかじめ設定し、市民への迅速な避難行動の周知につなげるもの。
 
(3)については、指定避難場所の近隣に居住する市職員及び地域の代表者(例:区長など)を指定避難所開設支援員として委嘱し、地震等の災害発生時に、自発的に指定避難場所を開設を行い、迅速な避難行動に繋げるもの。
 
これらを含む今回の改正に関してはまさに、能登半島地震発生時にあったリアルな課題を改善するものであり、私自身、議会で意見提起したことも含まれているとあって、実効性をもって対策されたと受け止めた次第です。
 
続いて提案された、上部計画を踏まえた『防災基本計画改定(令和6年6月)に伴う反映』、『福井県地域防災計画の改定(令和6年6月)に伴う反映』でも数多くの改定項目があり、いずれも質問、意見なく了承されました。
 
さらに、その後は、市から能登半島地震を踏まえた対応状況や昨年開催された市総合防災訓練の実施状況について紹介があったうえで、各機関との意見交換の場では、海上保安部、陸上自衛隊をはじめ、原子力規制庁、嶺南振興局や電力各社などから、それぞれの取組みや行政に求めることなど貴重な意見があり、興味深く拝聴しました。
 
所用のため、私はその後退席しましたが、能登半島地震から1年が経過したタイミングで、そこから得た教訓を皆で確認するとともに、災害に対する意識を一層高める場に同席できたことは、議員の立場として大変有意義であったと感じた次第です。
 
一点要望するとすれば、先般、市防災士会さんとの議会報告会(出前)の中であった、「能登半島地震時の市の対応状況や課題、それに対する対応を市民にも広く周知して欲しい」とのご意見。
 
これは、市や関係者、議員だけが知っているのではなく、一人でも多くの市民に伝えてこそ、市全体の防災意識が高まるとの趣旨からのご発言でした。
 
仰るとおりと受け止めた訳ですが、今回の市地域防災計画改定で反映した内容を含め周知されれば、市民の安心や計画のPDCAが回っていることも理解されると思うことから、市においてはぜひ対応をお願いするとともに、私もまた改めて、担当課にお伝えしたいと考えます。
 
これまでも繰り返し述べているよう、災害対応は自助、共助、公助に近助、それぞれが機能し合ってこそ「災害に備えるまちづくり」につながるもの。
 
私自身も市に言うのみならず、広く市民の皆さんに知っていただけるよう、各SNS媒体やニュースレター、報告会の場等、様々な場を通じお伝えしていく所存です。

北陸自動車道・名神高速道路と国道8号は同時通行止め

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敦賀では昨日夕方あたりから降り始めた雪。
 
今朝は除雪の音で目覚めました。
 
市の車道の除雪目安は10センチとありますが、目視ではそれに達するかどうかといった積雪。
 
いずれにしても早朝より対応いただいている除雪業者の方々、市の道路や危機管理関連の職員の皆様におかれては、昼夜を問わず、緊張感をもって対応いただいていることに感謝するところです。
 
さて、今冬一番の寒気は、北西から北風への変化により、今日は福井県、近畿地方及び中部地方の山地、平野で大雪となるおそれがあるとの予報となっています。
 
これを受け、国土交通省近畿地方整備局や中日本高速道路(NEXCO中日本)などは9日午後3時、大雪が予想されるとして福井県敦賀市から滋賀県栗東市にかけて、10日午前2時から北陸自動車道・名神高速道路と国道8号の同時通行止めを行う見込みと発表。
 
大規模な車両滞留を防ぐため、大雪が予想される地域への外出自粛や、通行ルートの見直しを呼びかけています。
 
実際、NEXCO中日本 名古屋支社のX(旧Twitter)を確認すると「降雪等の影響により、10日2時から以下の区間で通行止めを実施しました。」とあり、10日(金)2時現在での福井県、近畿地方及び中部地方における通行止め実施区間は以下のとおり。
 
<高速道路の通行止め区間>
 ◉名神(上下線)一宮IC~栗東湖南IC
 ◉北陸道(上下線)米原JCT~敦賀IC
 ◉舞鶴若狭道(上下線)若狭美浜IC~敦賀JCT
 ◉東海環状道(内外回り)大野神戸IC~養老IC
 

【通行止め区間の範囲図(NEXCO中日本 名古屋支社のXポストより引用)】
 
また、国道8号の疋田交差点(敦賀市)から辻交差点(滋賀県栗東市)にかけての区間に関しても通行止めとなっていますのでご留意ください。
 
最新の道路情報等は、昨日ご紹介した敦賀市HP『雪に関する情報』などを参考に、各機関にアクセスいただけますようお願いいたします。
 
外を見ると今は吹雪。
 
視界不良、滑りやすい路面となっていますので、これからの通勤、通学の際は十分ご注意ください。
 
※国土交通省からは「不要不急の外出は控えて欲しい」とありますので、それぞれご判断を。
 
加えて、特に朝一番の雪かきにおいては、ギックリ腰にも十分注意。
 
しっかり準備運動したうえで、腰だけを屈折させない姿勢を心がけましょう。
 
それでは、いよいよ冬将軍到来ですが、ご家族、職場内でも声掛けあって、皆で北陸の冬を「安全第一」で乗り越えましょう!

永久に「交通事故戦場」であることに変わりなし

ブログ 防犯/防災

韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で29日、旅客機が着陸に失敗した事故で、乗員乗客181人のうち、179人が死亡、乗務員2人は救助されました。
 
朝鮮日報によれば、事故が起きたチェジュ航空2216便には乗客175人、乗員6人の計181人が乗っており、うち韓国人が173人、タイ人が2人。
 
韓国で起きた飛行機事故としては、これまでの最大の死者数は1993年に起きたアシアナ航空墜落事故の66人であり、過去最悪の犠牲者数となったとも。
 
年末年始を故郷で迎えようと移動されていた方が大半ではと察するところであり、突如として命を奪われた方々、これを迎えるはずであったご家族を思うと、その無念たるや計り知れないもの。
 
お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、奇跡的に助かったお二方の早期回復を願い、お見舞い申し上げます。
 
さて、このように、いつどこで誰でも遭う可能性がある「事故」。
 
この世に「ゼロリスク」はないことから、常にリスクと背中合わせで生きていることを改めて認識するところ。
 
ただし、社会や企業、個人でできることは「リスクの低減」であり、各方面では事故防止に向け、設備的なハード対策や人的なソフト対策などを講じてきています。
 
車社会の地方にとっては、生活する上で最も身近にあるリスクといえば「交通事故」かと存じますが、先般これに関し、私のもとに封書が1通届きました。
 
差出人名はありませんでしたが、この方にはまず、日頃より私のブログをご覧いただいていることを嬉しく思うとともに、リアクションまでいただいたことに感謝申し上げます。
 

【自宅に届いた封書】
 
封書の内容は、2024年12月11日のブログに掲載した「※岡山松陵線の押しボタン式信号設置」に関して。
 
※岡山松陵線・・・日本海さかな街の交差点から粟野交番まで抜ける若葉町の道路
 
なお、以下に当該ブログをリンクしますので、併せてご覧ください。
 
 →2024年12月11日ブログ「『ゆっくり走ろう 雪のふる里 北陸路』 〜年末の交通安全県民運動実施中〜」はこちら
 
お便りでは、これまで信号機が設置されていなかったことに対し、福井県警察ホームページの「信号機設置の指針」を添付いただき、とりわけピーク時1時間当たりの自動車等往復交通量が原則として「300台」以上あることの条件に合致しないのであれば、信号機を設置するほど危険な場所ではないと判断されていたのではないか。
 
その上で、勘違いしていまいがちですが、現実的に信号機を設置しても、設置場所での交通事故発生が皆無にならない。
 
つまりは、歩行者の事故は減少するが、赤信号で停止中での追突事故の発生率は高まるとし、現実はこの場所も永久に交通事故戦場に変わりはないことを改めて認識していただきたいとありました。
 
その方は、いつも赤信号で停止する際に追突事故被害防止策として、停止している前車と少し距離をあけて停止することを心掛け、停止中は常時ルームミラーとサイドミラーで後続車を注視しているとのことでした。
 
ご指摘いただいたうえ、対応策までご教授いただきありがたく思いましたが、仰ることはその通りであり、広くお伝えしたいと本日ご紹介した次第です。
 
「知って行わざるは知らぬことと同じなり」
 
「知行合一」の言葉にあるよう、私自身、これを実践し、少しでも事故リスクを低減する所存です。
 
実はこの方、今年の8月にも「甲子園の切手」を貼った封筒でお便りをいただきました。
 
 →2024年8月28日ブログ「一通のお便りと甲子園球場の切手」はこちら
 
差出人の方への気持ちは先に述べた通りでありますが、こうして重ねて連絡いただいたことに心より感謝申し上げます。
 
また気になる点がありましたら遠慮なく連絡ください。

戸締り用心!火の用心! 〜自分のまちは自分たちで守る〜

ブログ 防犯/防災

今年の仕事を納め、最大9連休という方も多いかと思います。
 
先日読んだ「余白思考」に関する本には、「人間は本能的に、空いているスペースがあると埋めようとします。意味のある余白にするよりも、空虚が怖くて、どうにかして埋めたくなる。余白のあり方に思いをはせる前に、とにかく詰め込んで満足してしまう。」とあり、「9連休なのに、1日も予定がなくて不安」、「せっかくの休みなのに、予定がないなんてもったいない」など、「スケジュールがまっ白」だと不安になる方が意外や多いそう。
 
一方、他者が自分に近づいて不快にならない限界範囲を表す「パーソナルスペース」(例えば、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車や混み合ったエレベーターなど)が侵されて、とてもイヤな気持ちになることがなるのと同じで、身体(物理・心理)的にまったく余白がない状態というのは耐え難いものであり、誰もが本能的な体感として知っていること。
 
自分自身と「外」の間に、安心できる適切な距離を確保できていない。仕事人としての自分と、家庭人としての自分が隙間なく接続している。肩書や役割から離れた何者でもない自分に戻れる時間がない。
 
そうなってくると、人は、必然的に「心の疲れ」を感じ、それぞれ充実している一方で、何かで「現実逃避」したくなる訳ですが、「余白=埋めるもの・まだ何も書かれていないスペース」ではなく、その発想をやめ、「いかに“いい余白”をつくるか」に考え方を変えるだけで、物事の捉え方・見え方が変わり、思考の幅が広がると続きます。
 
余白は、意図せずにできるものではありません。明確に意識をして、上手につくってはじめて、価値が生まれるものなのです。
 
「余白」を持つというのは、自分自身と「外」との間に適度な距離をとるということです。もちろん物理的に、ということもありますが、まずは心理面を考えましょう。
 
「余白思考」としての提案は、不安なときは、余白をもっと広げるべきだ。なぜならその不安は、自分の内面が外の世界や他者からの干渉を過度に受けていることが原因かもしれないからです。
 
断片的に引用したため分かりにくかったかもしれませんが、この連休を含め、普段も、自分の中にあるコア(=自分自身が大切にしている、素のままの自分でいられる場所など)と他者や社会との間に、意図的に空白地帯、つまり「余白」を設けることは大事なことと思いましたので紹介いたしました。
 
もちろん、そうは思わない方、意識せずともできている方もいらっしゃるかと思いますが、ご参考まで。
 
さて、私にとって「年末」といえば、昨晩から始まった町内の「年末特別警戒パトロール」。
 
コロナ禍を経て、昨年からは従来のやり方に戻し、住民の皆さんに「期間中1度は参加を」と呼び掛け。
 
パトロールは20時と21時頃の2回とし、1回目の後は休憩を兼ねて、区からのお知らせ事項を伝える場とするスタイルで実施。
 
防災部の方々のお声掛けあって、初日の昨日は、約60名もの多くの町民の皆さんに参加いただきました。
 

【「年末特別警戒」の看板を掲げたひばりケ町会館。多くの方に参加いただき感謝。】
 
初日は、拍子木に合わせた「火の用心!」の声掛けに加え、防災部員以外はあまり見たことがない、消火栓及びホース格納箱をすべて開けて点検するなど、皆で防火意識を高めました。
 
1回目のパトロール後には、福祉部の皆さんの愛情がこもった「豚汁」と「やかん酒」を味わいつつ、区長、防災部及び防犯部からの取組状況をお伝えし、こちらもそれぞれ意識の共有を図りました。
 
なお、敦賀美方消防組合のホームページによれば、今年一年の火災発生件数は、計27件(12月23日時点)と前年より7件増となっています。
 

【敦賀美方消防組合HPより引用】
 
上表のとおり、特徴的なのは「車両火災」が多いという点であり、こうした数字も念頭に置いておきたいと思います。
 
上半期分となりますが、詳しい統計は以下リンクよりご覧ください。
 
 →敦賀美方消防組合HP「令和6年火災・救急・救助統計(上半期)」はこちら
 
また、「防犯」の観点でいえば、こちらも上半期統計となりますが、敦賀警察署管内では今年、侵入盗6件、乗物盗5件、そしてなんと、非侵入犯80件とあり、このうち車上狙いが18件もあることに留意しておかねばなりません。
 
 →敦賀警察署HP「敦賀警察署管内における令和6年の犯罪情勢」はこちら
 
いずれにしても、住宅が密集し「余白」がほぼない我が町としては、徹底して個々の防火意識を高め、出火させないこと。
 
防犯に関しては、「この地区は誰かが見ている」と思わせることが重要。
 
戸締り用心!火の用心!
 
ひばりケ丘町の年末特別警戒は12月30日まで。
 
良い年が変えられるよう、市内各地区、皆で声を掛け合い、防いでいきましょう。

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