「Act Now for the Future 〜未来のための今〜」福井県医師会会長のご講演から得たこと

ブログ 新型コロナウイルス

新たなことへの挑戦や新たな知見を得ることは、前に進む力が生まれるもの。
 
昨日はまさに、2つの前進する活力を得た1日でした。
 
まずひとつ目は、午後に開催された敦賀市議会の広報広聴委員会。
 
こちらのほうでは、今年度の「議会報告会」の進め方と「議会だより」の内容確認を協議した訳ですが、とりわけ「議会報告会」については、コロナ禍に鑑み、これまでの集合形式を止め、初の議会チャンネル放映とYouTube掲載にて開催することとしており、この日は収録・編集をご担当いただく嶺南ケーブルネットワーク(RCN)さんにお越しいただき打ち合わせを行いました。
 
RCNさんとは細かな収録方法などを確認した後、パワーポイントでの報告資料作成後、1月中旬には各委員会ごとの収録、2月中旬に放映、YouTube掲載することまでを確認しました。
 
市議会基本条例にも年に1回以上開催するとしている「議会報告会」ですので、コロナ禍とはいえ簡単に止めるだけではいけないと新たな試みを提案したものであり、各委員会、議員各位の協力のもと具現化に向け、引き続き進めていきたいと考えます。
 
ふたつ目は、18時30分より福井ユニオンププラザで開催された「2020・F-TOP21講演会」。
 ※F-TOP21とは「福井総合政策フォーラム21」の略称
 
講師に福井県医師会会長の池端幸彦氏をお招きし、「福井県における新型コロナウイルス感染症のこれまでの経緯と今後の対策 〜いかにして福井県の医療崩壊を防いだのか〜」と題した講演を聞けるということで、福井県の新型コロナ対応に関し、いわば第一線で修羅場をくぐられた方のお話しとあって大変楽しみに出席をしました。
 
4月の第1波ピーク時には、一歩間違えれば医療崩壊の危機すらあった福井県内医療において、リーダーシップを発揮され福井県・各医療機関との連携のもとその危機を回避した実体験と医療のプロとしての知見を聞くことが出来たことは、私にとって目から鱗の内容ばかりでした。
 

【ご講演される福井県医師会の池端会長】
 
ここでは要約して記載しようかと思いましたが、このお話しは皆さんにも是非お知り置きいただきたいとの思いから、私が疑似メモとして記録したものをそのまま掲載することにさせていただきます。
 
以下、乱文はお許しいただき、お読み取りいただければ幸いに存じます。
 
◉感染症・新型コロナ全般
・医療を守るためには経済が回らないといけない、経済を回すためにも医療を守らなければならない。即ち、医療と経済は両輪。
・感染症にゼロリスクはない。ゼロリスクを求めるのであればロックダウンするしかない。
・COVID-19(コービッドナインティーン)と呼ぶのが医師流。
・コロナ=王冠。突起を持った形のウイルスであることから「コロナ」と名付けられた。
・最近のウイルスは変わり身が早く、捉えにくいという特性がある。
・ウイルスと細菌の違い。細胞膜、細胞質、核がそろったものが細胞。ウイルスは細胞ではなく、核酸の回りをエンブローブと呼ばれる膜で覆われている。
・細胞は一人で生きていけるが、ウイルスは寄生しないと生きていけない(いわゆる寄生虫)。
・ウイルスは単独では増殖できないので、人の細胞の中に入り込んで増殖することでしか生きられない。
・SARS-1は威力が強すぎて、人が死んでしまうため失敗した(ウイルスの立場で言えば)。人とともにウイルスも死ぬため消滅した。
・COVID-19は、その反省からか(ウイルスの立場で言えば)比較的弱いため、寄生しやすくなっている。
・来年のオリンピックまでに撲滅させることは不可能と考えており、コロナとは上手に付き合っていくしかない。
・Go-Toを批判してもCOVID-19は死なない。正しく怖がることが重要。
・ワクチンは人体実験もしないといけないので、少なくとも2年は要する。
・子宮頸がんワクチンを例にすると、副作用をどこまで考えるかが問題。日本ではワクチンを止めてから子宮頸がんは増えている。
・スペイン風邪は4,000万人死亡。エボラ熱で1万1,000人が死亡。5〜10年に1回はこうした新たな感染症が発生している。
 
◉福井県の新型コロナウイルス 感染症第1波を振り返って
・3月18日に福井県第1号発生。
・4月10日のピークでは病床占有率が72.1%まで上昇し、本当に医療崩壊の危機になる可能性もあったが、検査の分担をするなど県内医療機関の協力体制のもとその後低下させることが出来た。
・4月12日に開設した「入院コーディネートセンター」で管理を一元化できたのも効果的であった。
・4月15日からは、県医師会長、看護協会長、DMAT、県担当者による定例ミーティング(隔日)にて意思決定スピードを早めた。
・医療関係者を守るためにも情報は開示すべきとの思いで記者会見も行うこととした。報道関係者の認識を正す意味合いも含め、質問対応は徹底的に。正直に話すことで途中からは良い関係性のもと、事実そのままの記事が掲載されるようになった。
・医療科学の世界は確率の問題であり、ミスがあれば必ず引くという勇気が必要。
・福井県は全員入院が基本。実態として、人工呼吸器管理などが必要な重症者は全体の5%。軽症のまま治癒が80%。
・全国ではECMOで2〜3割を救うことが出来たが、福井では3名に使用したが救えなかった。
 
【第1波を振り返ってのまとめ】
・初動の遅れは致命的であったかもしれないが、情報共有の重要性、多職種の意思疎通の重要性、D-MAT(入院コーディネーター機能)と「福井県感染制御ネットワーク」の活躍、風評被害への対応などにより、厚労省内でも「福井県はよくやった」と言われる対応が出来た。
・出口戦略を含む今後の課題、広報活動の重要性とそのあり方、コロナ禍後の医療機関の経営の見通しなどについては、現在進行形で考えている問題。
 
◉今後の取り組み
・医学統計的にはまだ言えるまでにないが、ウイルス弱毒化の可能性はある(若年層は重症化しないなど感染状況の傾向から)
・感染症法における入院勧告等の権限の運用見直し(軽症者の自宅療養など)がされたが、福井県は原則入院を続ける。
・検査体制の抜本的な拡充として、一般の医療機関等がPCR等行政検査委託契約を締結。県内全医療機関(530)の約半分にあたる246医療機関が協力してくれたことは大変ありがたいこと。これにより各地域のかかりつけ診療所や地域外来・検査センターに電話予約のうえ、相談・検査することが可能となる。
・PCR検査をすることで医療機関も安心できる。
・検査する医療機関については、風評を懸念し公表していないが、地域の医師会にて把握のうえ、患者に迷惑が掛からないよう(たらい回しなど)相互に紹介する医療機関は決めてある。
 
◉まとめ
・感染率が低い集団のスクリーニング検査(全員PCR検査)の功罪。感染率については、全世界で約0.435%、日本国内は約0.068%、福井県内では約0.033%。県内人口を全員検査したとすると感染者総数763人、PCR検査陽性者数534人、偽陽性者数229人、偽陰性者数763人となり、統計的に試算される偽陽性者、偽陰性者の数に鑑みた意味合いを考えなければならない。
・コロナで死ぬ人をなくすことが大事で、コロナの人を見つけることは本質ではない。
・何も感染リスクのない人を全員検査することはナンセンスである。
・これからは、「あれはダメ、これはダメではなく」、「ここまではいいよ」と示唆をしていくことが重要。
・感染症を制するものは経営を制する。
・CHANGE!or DIE!!など、COVID-19感染対策の極意
 

【前カルビー社長の松本晃氏の「経営学語録」を池端会長が改編したもの。確かに経営と感染症対策は通ずるところありですね。】
 
こうしてお話しを聞き、COVID-19との付き合い方について一層理解することが出来ました。
 
さらに前を向いて、進む力を与えてくれた池端会長、医療関係者の皆さん、この場を設定いただいたF-TOP21にこの場を借りて感謝申し上げます。
 
最後に、池端会長が大切にしているとお話しされたこの言葉に、私自身元気付けられたことから、そのことをご紹介し、本日のブログを閉じさせていただきます。
 
「Act Now for the Future 〜未来のための今〜」
 
あらゆる「今」は「未来」につながっている、「今」を懸命に生きれば、明るい「未来」はあると。
 

【福井に向かう途中の杉津パーキングからの眺め。夕陽の沈んだ敦賀湾を照らす立石岬灯台の灯りは未来へと導く道標か。】

withコロナ時代の新幹線開業に向けて、敦賀の「アツい」3週間が始まる

ブログ まちづくり

興業収入が公開から最初の3日間だけで46.2億円、観客動員数324万人、いずれも土日・平日の過去最高を記録。
 
これは、16日に公開されたアニメーション映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の数字ですが、テレビアニメから人気に火がつき、漫画の単行本の発刊部数は累計1億部を超える「空前のブーム」となっているもの。
 
作品のストーリーや時代背景などから、人気は子どもからお年寄りにまで及んでいるのが特徴だそう。
 
これだけ多くの皆さんが共感するものですので、自分も映画館に足を運び体感したいと考えていますが、何かコロナを吹き飛ばすかのようなパワーを感じる次第です。
 
さて、やや強引ながら、この「鬼滅の刃」の人気やパワーなどと結びつけて考えますと、敦賀市ではこの週末以降、3週連続で大きなイベントが開催されます。
 
このコロナ禍でイベント開催か!と思われる方もいらっしゃるとは存じますが、withコロナの時代に突入し、Go-To旅行にイートなどの経済施策にもあるよう、そこは行政であろうと民間であろうと十分な感染対策(入場口の制限、入場者受付・検温、人数により入場制限など)を施しながら開催していくということでご理解いただきたく。
 
まず、1週目の10月24日(土)、25日(日)に掛けては、敦賀駅西地区(駅に向かって右手の空き地ゾーン)社会実験実行委員会が主催しての「敦賀駅西地区 社会実験」。
※敦賀駅西地区土地活用事業者と敦賀市が協力
 
北陸新幹線敦賀開業に向けて、本年3月に公表した駅西地区のゾーンニング(エリアの使い方)に基づき、エリアの中央に整備される「公園・広場」の整備後の民間活用を想定した社会実験として、ケータリングやスカイランタン打ち上げ、親子広場や本を使ったワークショップなどが行われます。
→→→詳しくは、リンク先の敦賀市ホームページにてご覧ください
 
2週目の11月1日(日)は、国道8号空間利活用イベント(社会実験)。
 
こちらは、敦賀市が主催、先般整備を終えた国道8号2車線化により創出された公共空間(拡張した歩道エリア)において、「国8空活」と題した利活用イベントを開催するというもの。
 
イベントでは、気比神宮前交差点では22店舗が参加しての「OSANPO SANDOU」(飲食や雑貨ブース)、本町通り沿いでは「まちなか音フェス」とした音楽イベントやフードフェス、さらに17時30分からは気比神宮境内においてライトアップフェスと興味をそそる内容。
 
なお、社会実験として行うということで、新たに出来た空間の使い方提案や、利用者等へのアンケートを通じての課題抽出を通じ、「より使いやすく、もっと楽しい」魅力的な空間づくりにつなげていくとしています。
→→→詳しくは、リンク先の敦賀市ホームページにてご覧ください
 
最後の3週目は、11月3日(火・祝)の「人道の港敦賀ムゼウム」リニューアルオープンです。
 
こちらに関しては、これまでに何度もご紹介していることもあり内容は経過や内容は割愛しますが、既に市民内覧会なども行われ、いよいよオープンとなります。
→→→詳しくは、こちらも敦賀市ホームページにて
 
当日は、10時からのオープニングセレモニーの後、12時より一般開放されるほか、午後1時30分からは、きらめきみなと館にてポーランド広報文化センター所長による講演会やパネルディスカッション、さらには金ヶ崎緑地などでは「人道ウィーク」や「日本遺産(鉄道・北前船)」に因んだ誘客多角化促進事業に関わるイベントも催されます。
 
また、この日の夜からは「ミライエ」も始まり、港と星空、そして光のコラボレーションが彩りを添えてくれます。
 
このように、これから11月中旬に掛けては、敦賀駅から金ヶ崎エリアに掛けての賑わい創出、動線をどう描いていくか、市民の皆さんに楽しんでいただけるエリアにしていくためのヒントやアイデアを頂戴出来る機会として、私自身、大いに楽しみにしているところであります。
 
これら事業の整備目的は、北陸新幹線敦賀開業に向けた受け皿づくりというのが大きな部分としてありますが、これに伴う絶好の機会は、コロナ禍にあっても前を向き、市民の皆さん自身が楽しみ、自分たちでまちを盛り上げていく機運を高める契機でもあると考えます。
 
ちなみに、私の持論は「そこに住む人(市民)が笑顔で楽しんでいれば、周りから自然と人(他市町からの観光客)は集まる」であります。
 
そうした思いを押し付けてはいけませんが、皆さまにおかれましては是非現地に足を運んでいただき、まずは楽しんでいただくこと、そのうえで、これからの敦賀や将来構想など、思い浮かんだ感想などは私まで頂戴出来ればと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
 

【一昨日、夕陽に照らされる新幹線車両基地工事用の大型クレーンの姿に、力強く未来に進む敦賀の姿が重なり合いました(一昨日、赤信号停車中に撮影したもの)】

機を図ったかのような未明の地震

ブログ まちづくり

快晴の昨日は、連日の朗報。
 
昨日もお伝えしました富山市民球場で行われている北信越地区高校野球大会。
 
決勝戦まで駒を進めた敦賀気比高校は、準決勝の勢いそのままで上田西(長野)を16-5で下し優勝。
 
これで、センバツ甲子園の切符は手中に納めたといっても良いでしょう。
 
福井県、そして敦賀の代表校として立派な成績を納められたことを祝すとともに、以前にセンバツ優勝を果たしたこともある同校の来春の大活躍を期待するところであります。
 
さて、話しは変わり、夕方からは町内の役員会、班長会と続き、主に来月行われる防災訓練の内容について協議しました。
 
例年、震度5以上の地震を想定し、自主防災本部を設置、指定の場所への避難、全戸の安否確認、避難道路警備、連絡体制確認など、多くの町民の皆さんが参加のもと行っているこの訓練ですが、今年はこのコロナ禍の状況を踏まえ、密の環境となる集合形式の部分を除いた形で実施することに決定。
 
具体的には、発災想定や本部設置などはそのまま、各戸においては安全であることを示す「黄色リボン」を玄関ノブなどに括り付けてもらい、班長さんが各班内の点呼を行うことによって安否確認までを行うというもの。
 
町民の皆さんにも具体的な行動を起こしていただくことで、災害に対する意識を高めていただくとの狙いも含め、役員会、班長会ともに了承されました。
 
こうして、防災のことについて話し合ったタイミングを図ったかのように、今朝ほど3時28分に地震発生。
 
久々に感じた揺れに、すぐさまスマホの速報を見ると、震源は岐阜県美濃中西部でマグニチュードは4.1、最大震度は3。
 
敦賀は震度1だったよう。
 

 
体感的な揺れの割に震度は思ったより小さくやや安堵しましたが、やはり1度発生すると、次はもっと大きいのが来るのではと身構えてしまうものですね。
 
災害は忘れた頃にやってくると言いますが、改めて、こうした事象に備え、定期的に訓練することや個々での防災意識を高めることの大切さを感じた次第です。
 
町内の防災訓練は、11月15日(日)に開催することとなっていますが、その前日14日(土)には福井県の防災訓練が敦賀市の粟野地区を会場として行われる予定となっています。
 
防災に関しては、「自助、共助、協働」が重要と言われており、このうち「協働」については自治体、防災機関、企業等が協力して活動するものであります。
 
昨今の度重なる大規模自然災害発生を対岸の火事とすることなく、自身においても、この11月の両日を防災について考え、行動する機会にしていきたいと考えます。

敦賀気比高がセンバツに大きく前進!

ブログ 敦賀と野球

昨日一番の明るいニュースは高校野球。
 
富山県で開催されている第143回北信越高校野球大会は、準決勝2試合が行われ、唯一福井県代表として勝ち残る「敦賀気比高校」が、関根学園(新潟3位)に5-4で延長サヨナラ勝ち。
 
ネット速報で途中経過を見ていましたが、9回裏2アウト、3-4で万事窮すと思われたところ、4番大島選手のタイムリーヒットで同点。
 
その勢いに乗って10回裏、これまた2アウト1・3塁から1番東選手にセンター前ヒットが飛び出し、見事なサヨナラ勝ち。
 
絵に描いたようなドラマチックな勝利で決勝戦に駒を進めました。
 
北信越地区のセンバツ出場枠は2校。
 
戦績はもちろんですが、戦い方も出場選考の基準となりますが、敦賀気比はどちらをとっても大変優位と思われ、センバツに大きく前進したものと考えます。
 
もう一方のゾーンでは、上田西(長野2位)が優勝候補筆頭の星稜(石川1位)に5-4で逆転勝ちを納め、こちらも勢いに乗っての決勝戦進出。
 
決勝戦は、本日18日10時から富山市民球場で行われます。
 
「球都つるが」の意地に懸けても、ここまで来たら優勝でセンバツ切符を確実に手中に納めて欲しいと思います。
 
そんな昨日の午後、たまたまテレビのチャンネルを回すと、雨天で試合開始が遅れている甲子園球場の映像が。
 
何とかグラウンドコンディションを整え、試合が出来るよう阪神園芸を始め、球場スタッフの方が総動員で内野を覆うシートを畳んでいく映像が流れていましたが、雨の中にあっても指揮に従いテキパキと工程を進めていく様子は、まさに球場整備の「プロ」。
 

 
私もそうですが、試合開始を待つスタンドの皆さんもスマホを構えたりと興味深く整備を見守っていました。
 
結果、雨足が止むことはなく、さすがの阪神園芸もお手上げ?
 
試合のほうは雨天中止となりましたが、このズブ濡れのグラウンドを見て思い出すのは、昨年の北信越高校野球大会。
 
福井県大会で優勝した敦賀気比高とともに、準優勝した母校「敦賀高校」も出場をし1回戦を突破、星稜高校との2回戦は2-10のコールド負けを喫しましたが、その日の雨、そして田んぼのようなコンディションであったことが重なり合いました。
 

 
その後、敦賀高校は21世紀枠の全国9校まで選ばれたもののセンバツ出場は叶わなかったばかりか、大会自体もコロナにより中止、その後の夏の甲子園のことは言わずもがなの状況であります。
 
そうして早や1年が経ち、同じ敦賀勢である敦賀気比高校がセンバツ切符を掴み取ろうとしていることは、何か感慨無量であるとともに、来年こそは何としてでも大会が開催され、全国に「敦賀」の名を轟かせて欲しいと切に願います。
 
今日は秋晴れの青空。
 
快晴の中で朗報を待ちたいと思います。

福島第1原子力発電所の処理済水「海洋放出」について

ブログ 原子力

東京電力福島第1原子力発電所で汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含んだ処理済水の処分に関し、政府が「海洋放出」を選択する方針を固め、月内にも関係閣僚による会議を開いて決定するとのニュース。
 
福島第1原子力発電所の敷地内に保管されている処理済水の処分方法を巡っては今年の2月20日、経済産業省「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」の報告書にて、処理水を蒸発させる「大気放出」と「海洋放出」を現実的な選択肢として提示。
 
そのうえで放射線を監視しやすい「海洋放出」の方がより優位な方法だとの見方を示していました。
 →→→公表された小委員会報告書はこちらから
 
この処理水の問題については、このままのペースで増加し続ければ、保管タンクの容量が令和4年夏頃には満杯になることに加え、海洋放出には、設備工事や原子力規制委員会の審査が必要で、放出を開始するまで2年程度要するとされていることから「待ったなし」の状況となっていることは、これまでの報道にある通りであります。
 
一方、海洋放出には風評被害を懸念する漁業関係者からの懸念が強く、梶山弘志経済産業相は9月のインタビューにて「風評被害対策を継続的にやっていく前提で、政府が責任を持って決断していく」と述べていたほか、今後は、風評被害対策の具体化に向け、政府は新たな会議体を設置するとされています。
 
ここで、ひとつこのグラフをご覧ください。
 

 
これは、先に記載した小委員会報告書に示された、保管タンクに貯蔵されている全てのALPS処理済水の処分を毎年継続した場合と自然放射線による放射線影響の比較となります。
 
ご覧のように、水蒸気放出及び海洋放出について、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」の手法を用いて放射線影響の評価を行った結果、仮にタンクに貯蔵されている全てのALPS処理水の処分を毎年継続したとしても、いずれも自然放射線による影響(2.1mSv/年)の「1000分の1以下」であります。
 
こうした科学的な情報により、影響レベルの大小をイメージしていただき、しっかりと情報発信をして行くことが、風評への影響を抑えるために重要と考える訳であり、報告書でもそのことが示唆されています。
 
また、海洋放出については、国内外の原子力施設においてはこれまでも、トリチウムを含む液体放射性廃棄物が冷却用の海水等により希釈され、海洋等へ放出されていることや福島第一原子力発電所では、放出管理の基準値は、年間22兆Bqと設定されていましたが、国内の原子力発電所から1サイト当たり、約316億〜83兆Bq/年(福島事故前3年平均の実績)放出されており、処分量との関係でも実績のある範囲内での対応が可能であると考えられています。
 
さらに、放出設備の取扱いの容易さ、モニタリングのあり方も含めて、海洋放出の方が確実に実施できるということも利点の一つであります。
 
では、世界各国はどうしているのかと言えば、これも小委員会報告書にて示された以下の図をご覧ください。
 

【同報告書:図6.国内外の原子力施設からのトリチウムの年間放出量について】
 
言わんとすることは、もうお分かりいただけると思います。
 
海洋放出は日本だけが特例として行うものではなく、世界標準としての処理方法であり、もうひとつ言わせていただければ、お隣の韓国からとやかく言われる筋合いもないこともご理解いただけるものと思います。
 
もちろん、こうした件に関しては個人個人のお考えもありますので、考えを押し付ける訳ではありませんが、こうして解説させていただくことで、ニュースや新聞で報じられることと現実の照らし合わせを少しでもしていただければと思うところであります。
 
「処分開始の時期や処分期間については、こうした時間軸や風評への影響を踏まえて、関係者の意見を聴取し、政府が責任を持って決定すべきである。その際、国民理解の促進を図り、具体的な風評被害対策を示すことが重要である。」との小委員会提言を受け、現在のプロセスに移行していることに加え、科学的且つ合理的に判断することの重要性、そして何をおいても福島第一廃炉作業を着実に進めることこそ福島復興への最も大事な足掛かりとなるとの視点のもと、私自身、その現実を少しでも知っていただけるよう活動にあたっていきます。

活気あふれる「ふれあいサロン」、今後は元気のお返しを

ブログ まちづくり

振り返るとブログの書き出しは天気のことが多く、社交辞令の挨拶の如くバイタリティーの無さを感じる次第です。
 
とは言え、書かずにいられないのが雲ひとつない昨日の青空。
 
見上げると心も晴れ晴れする秋の空は季節の代名詞でもあり、さらにこれからの紅葉と重ね合わせ「色の調和」を楽しむ気持ちの余裕を持ちたいと思います。
 
さて、そんな気持ちの良い昨朝、私の住むひばりヶ丘町では「ふれあいサロン」が開催されました。
 
この「ふれあいサロン」は、敦賀市が委託をし、敦賀市社会福祉協議会と敦賀市農業協同組合が開催するもので、概ね65歳以上の方を対象に近くの町内会館などで、健康チェック・レクリェ-ション活動・各種相談(健康・生活等)などを行うというもの。
 

 
ひばりヶ丘町では、町の福祉部のメンバーの皆さんが敦賀市社会福祉協議会さんと連携を図りつつ、コロナ対策を図りながら再開したもので、この日は約20名の方が参加されていました。
 
私のほうは、以前よりお声掛けをいただいており、昨朝は開始時にお邪魔をしご挨拶と近況報告をさせていただきました。
 
実は、私の母も福祉部の役員側で参加をしていたため、「何分くらい話していいの?」と聞くと、「3分!」との返事。
 
確かに、貴重なサロンの時間を潰してはならぬとカラータイマーの鳴るウルトラマンの如く、やや急ぎでお話しさせていただきました。
 

 
私の活動内容はそこそこにし、野坂山の麓に住んでいると、敦賀駅周辺や金ヶ崎など、いわゆる「まち」側を見る機会も少ないことから、視覚として伝わるよう写真を用い、北陸新幹線敦賀延伸工事や新ムゼウム、市庁舎建設、国道8号空間整備などの「変化」もご紹介。
 

 
「こんなんになったんやー」の声が嬉しく感じました。
 
「変化」を感じることは「感動」や「刺激」にもつながることから、是非足を運んでいただきたいとのお願いを添え、挨拶を閉じさせていただきました。
 
その後、しばらく会場にて様子を見させていただくと市の社会福祉協議会トレーナーさんの軽妙なトークに始まり、音楽に乗っての体操など、皆さん楽しそうな笑顔。
 
こうした身近な場、ちょっとしたイベント、ちょっとした外出と何より「おしゃべり」することが高齢者の皆さん同士のコミュニケーションと心身の健康につながると考える訳であり、「認知症ほっとけんまち敦賀」を掲げ、地域で支える様々な認知症予防に取り組むことの重要性と効果について、改めて認識した次第です。
 
日本の社会動向と同じく、敦賀市内の高齢化率もほぼ3割となってきていますが、高齢と呼ぶのが失礼なほど元気に活動されている方も多くいらっしゃる訳であり、またそうした方のお陰で地域活動など様々なことが回っている実態からすれば、将来に向けていかに健康寿命を延ばし、より長く、よりイキイキと「まちの元気の源」として人生を送っていただけるか。
 
そういった視点をもって、まちを挙げて取り組んでいければと考えます。
 
ひばりヶ丘町では、今後も月に1度開催される「ふれあいサロン」。
 
昨日は、コロナを吹き飛ばすかのようなおじちゃん、おばちゃん達の元気と笑顔に、私の方がパワーをもらいましたので、次からは逆に私が皆さんに元気とパワーを与えられるよう、引き続き参加していきたいと思います。

地域連携の第一歩は、人と人をつなぎ互いの良さを知ること

ブログ まちづくり

秋晴れの昨日、金ヶ崎緑地を通り掛かると芝生エリアでは多くの園児たちが駆け回る姿が。
 
青空の下、子どもが元気に遊ぶ姿は、見ているだけでほのぼのとした気分になるもの。
 
今後、金ヶ崎周辺整備基本構想に基づき整備が進められるこのエリアですが、同じ賑わいでも、こうしてここ来ると何か心が和むような場所にしていければなと感じた次第。
 
さて、その金ヶ崎エリアですが、リニューアルした「人道の港 敦賀ムゼウム」のオープンが、いよいよ11月3日に迫ってきました。
 

 
市の直営で運営を行う新ムゼウムは、現行ムウゼウムからの資料移転などの準備を終え、先週12日(土)、今週17日(土)、18日(日)と市民向けの内覧会(無料)開催の運びとなっています。
 
本来であれば、来場人数を気にせず、可能な限り多くの方に見ていただきたい訳ですが、このコロナ禍。
 
感染対策のため、事前申込み制、1回につき20名のご案内としていることは誠に残念でありますが、ご容赦願いたいと思います。
(敦賀市ホームページの開催案内はこちらから)
→→→「人道の港 敦賀ムゼウムの市民向け内覧会」参加者募集
 
このムゼウムに関しては、参加している嶺南未来構想会議の取り組みの中で得た若狭町職員さんとのつながりを通じ、以前に前川和治議員のお声掛けにより、ムゼウム職員、敦賀観光協会の方とともに若狭町縄文博物館にお伺いし、運営にあたってのアドバイスや連携のヒントなどを頂戴したところ。
 
今度は逆に、その時のつながりを通じ、縄文博物館、隣接する県立年縞博物館の両館長、学芸員さんなど5名の皆さんが新ムゼウムにお越しいただくこととなり、昨日は前川議員とともにその場に同行させていただきました。
 
到着後は早速、ムゼウムの若手職員さんのガイドで館内を一周、その後は、展示をご覧になっての感想や実績ある両博物館からの運営に関するアドバイス、さらには今後の相互連携についてなど大変貴重な意見交換がされました。
 
縄文博物館と年縞博物館は若狭町・福井県と運営主体は異なるものの、隣接している立地環境と古代ロマンという共通テーマから、以前より連携を強めた運営をしており相乗効果を高めているところ。
 
夏以降は、コロナ禍の影響もあり修学旅行の学校団体客が急増、過去最高に近い来場者数も記録したということで、縄文の歴史、年縞の環境、これにムゼウムの人道を加えたそれぞれ教育要素をもって、修学旅行受け入れとして相互連携出来るのではないかなど発展的な方向ともなりました。
 
こうして思えば、行政や観光協会などが「嶺南一体となって各市町で連携」との思いはあっても、実現に向けてはそれぞれ独自に進めていくことは難しかったのかもしれませんが、まずは人と人をつなぎ、お互いを知ることで一歩づつ実現につながっていくのであろうと、この日の姿と雰囲気を見て確信した次第。
 
逆説的に言えば、連携したい先の人も知らず、その地域や施設の良さを知らねば、それは独り善がりで何も生み出さないとも言えます。
 
そして、その「つなぐ」ということを出来るのは、もしかすると議員の立場なのかもしれないとも感じました。
 
もちろん、その考えも「独り善がり」であってはいけませんが、鉄道・道路、そして今後は新幹線でつながる嶺南地方が広域的に発展するためにも、私自身、微力ながら尽力していきたいと思います。

「エネルギー基本計画」改定に向けた議論がスタート

エネルギー ブログ

昨日は休暇をいただき、以前より計画をしていました敦賀高校陸上部時代の同級生と野坂山登山に。
 
この日集まったのは8人で全員とまではいきませんでしたが、遠くは大野市から駆け付けてくれて嬉しい限り。
 
厳しく苦しい練習や喜び、達成感をともにした友は、30年経っても昔のままで、道中は入れ替わり立ち替わりお互いの近況報告やたわいもないことで大笑いし、しゃべり放し、笑いっ放しの登山となりました。
 
スタート時は晴れ、山頂はあいにくのガスで視界不良、また一ノ丈あたりまで下ると晴れ渡る空という目まぐるしく変化する山の天候でしたが、そんな天候も仲間の笑いあれば関係なし。
 

【元気良くスタート!天気も晴れ!】

【山頂到着!ガスで360度何も見えず…】
 
変わらぬ友からたっぷり元気をもらいましたので、また今日から全力疾走で頑張りたいと思います。
 
さて、そのような昨日でしたが、国の動向に目を向けると、経済産業省が総合資源エネルギー調査会基本政策分科会を開催し、エネルギー政策の中長期的な指針となる次期「エネルギー基本計画」の改定に向けた実質的な議論に着手。
 
二酸化炭素の排出を減らしていく「脱炭素化」の動きが世界的に広がる中、最適な電源構成比率のあり方や、福島第一原子力発電所事故以降の原子力発電の位置づけをどうしていくのかが焦点になるとされています。
 
この基本計画は、少なくとも3年ごとに内容を検討することが法律で決められており、平成30年7月に現行計画を閣議決定してから約2年、計画に対する進捗などを勘案しながらの見直し議論となります。
 
この目標に対する進捗で、とりわけ申し上げておきたいのは原子力発電所の構成比率。
 
2030年目標20〜22%に対し、現在再稼働したプラントを合わせても6%であることに加え、新規制基準審査の長期化などにより後続の再稼働プラントの明確な再稼働目処が立っていないことから、目標の達成に向けては相当ハードルが高いものと考えます。
 

【エネルギー基本計画策定後の動向と今後の対応の方向性について(平成30年12月27日 資源エネルギー庁)より抜粋】
 
この審議会において梶山弘志経産相は「脱炭素化は避けては通れないが、それにはコストがかかり、電気の質も問われる」と言及したほか、世界的潮流である再生可能エネの導入を積極的に進める一方で、国民負担につながるコスト面の議論も深めるよう要望したとのこと。
 
また、脱炭素化の重要な選択肢となる原子力発電所の再稼働も大きな課題とし、今回の審議会でも各委員から、「地域住民に配慮しつつ、原子力の優れた特性を生かし、既設施設の再稼働や新設の必要性がある」、「経済合理性やCO2削減の面で極めて重要な選択となる。再整備のためには、新しい基準や技術開発が必須」といった意見が相次いだとあり、エネルギー自給率を高めるうえでも重要となることから、国民の理解を得ながら、どう整備すべきか議論を深める模様とのことであります。
 
さらに、日本は温室効果ガスを平成25年度比で令和12年度に26%削減する目標を掲げている訳ですが、残り10年での達成は大変厳しく、新型コロナの影響で来年11月に延期された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)までに、欧州連合(EU)など日本の取り組みに厳しい見方をする国々も納得できる明確な意思表示を行えるよう意見を取りまとめられるかも議論のポイントとされ、今後の全体を俯瞰した審議に大いに注目するところであります。
 
原子力発電に関しては、ロシアや韓国を始め新型炉の実証を終え実用化する方向にあるなど、世界の原子力技術は弛まなく進歩していることや、日本国内においては原子力技術と人材を確実に維持・継承していくことが、安全性を高めることにつながるものであり、そのためには既設炉の再稼働は勿論のこと、新増設やリプレースも必要であると私は考えます。
 
エネルギー政策は経済活動とゆたかな国民生活に直結する「国家の根幹」に関わるものであり、昨日述べた外交防衛と同じく「現実的」なものでなければなりません。
 
世論の顔色を伺っての「理想」ばかりでは、いよいよ国家の衰退にも関わる分岐点と考えることから、菅政権下において是非とも覚悟を持った「エネルギー基本計画」となるよう期待するものであります。

強い決意と強さを持つ防衛が平和を守る

ブログ 政治

空高く、秋らしく青空にはウロコ雲が浮かぶ日は、やはり気持ちの良いもの。
 
そのような天気の昨朝、西浦の道を走っていると、ちょうど常宮神社の手前あたりでしょうか、種類は不明ながら愛嬌のある4羽の鳥が道を塞いでいました。
 
スローダウンするも動く様子がなく、ハザードを点灯し暫し停止(後続車、対向車は一切なし)していると、ようやく気配に気づいたのか海の方に歩いて行った訳ですが、その姿はさながらテレビで見るカルガモの親子のようで、朝からほんわか優しい気持ちに。
 

 
朝夕は車の往来が多い場所でもあるため、くれぐれも気をつけて欲しいものです。
 
さて、食卓に鳥にと、身の回りでは幸せを感じることが多い訳続ですが、流れるニュースはきな臭いことが。。。
 
ひとつは、朝鮮労働党創建75年を迎えた北朝鮮が、平壌市内で大規模な軍事パレードを実施、新型とみられる大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などが行進したこと。
 
金正恩同党委員長は演説では、珍しく「面目ない」と語り、北朝鮮国民や朝鮮人民軍に繰り返し感謝を表明し、名指ししての米国批判をしなかったものの、「いかなる勢力であっても、わが国の安全を脅かせば、最も強力な攻撃力を先制して動員して膺懲する」と強調し、「戦争抑止力を引き続き強化していく」とも語っています。
 
北朝鮮が核・弾道ミサイル戦力を放棄せず、その強化に邁進するという頑なな姿勢は変わることなく、米本土に届く多弾頭型ICBMなどの保有を目指していることや、日本など周辺国に届く核ミサイルを配備していることは間違いないと見られており、こうした核・ミサイルに対する危機感のもと、先般の定例会でも討論したよう、核不拡散、日米同盟を始めとする連携諸国とも協力のうえ、現実的な対応が必要と考えるところであります。
 
また、加藤官房長官の会見においては、中国海警局の巡視船2隻が11日に尖閣諸島周辺の領海に相次ぎ侵入し、操業中の日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せたことについて、外交ルートを通じて中国側に抗議したことを明らかにしたうえで「日本漁船に接近しようとする動きを直ちにやめ、速やかにわが国領海から退去するよう強く求めている」と述べられました。
 
「中国公船2隻は現在も領海に留まっている。現場海域において、海上保安庁の巡視船が中国公船に向け、領海からの退去要求を繰り返し実施している」とも説明し、中国公船からの追尾を受けた日本漁船に関しては「周囲に巡視船を配備し、安全を確保している」とも。
 
中国公船が尖閣諸島の領海に侵入するのは8月28日以来とのことですが、日本政府の出方を見るように、こうした行為や挑発により虎視淡々と実効支配を狙っているようにしか私には思えず、毅然とした行動と、こちらも同盟国との強固な連携が必要と考えるところです。
 
そのような中、台湾の蔡英文総統が10日、中華民国の建国記念日にあたる「双十節」の祝賀式典で演説した内容に、大変な共感がありました。
 
総統は、「我々は民主を守るため、理念の近い国家との連携を深めていく」としたうえで、「我々は戦争はしない。だが弱さや譲歩は平和をもたらさない」と強調、「強い決意と強さを持つ防衛が台湾の平和を守る」と述べ、今後も軍事力の強化を進める姿勢を示しました。
 
発言の背景には、もちろん圧力を強める中国の存在がある訳ですが、同じ近隣諸国からの脅威のもとにある我が国においても全くもって同じ認識を持つべきと共感したところです。
 
平和で幸せな暮らしが営めるのも、日夜防衛ラインを死守してくれている自衛隊や海上保安庁の活動があってのことであり、その存在に感謝と敬意を表するとともに、「強い決意と毅然とした態度、強い防衛力」なくば、現実的にその平和や幸せを守り続けることは出来ないとの思いのもと、地方議員のひとりとして、引き続き国家防衛のあり方についても考えていきたいと思います。
 

【こうして西浦の光景が見れること自体も幸せなことです】

スパイスカレーから感じた「食」の幸せ

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時折晴れ間の覗く、若干蒸し暑さを感じる昨日。
 
公務、地域活動ともに予定がなかったことから、暫し手付かずであった家の周りの掃除や書類の整理などにて過ごしました。
 
どこからか種が飛んできたのでしょう、側溝の中にまで生える雑草やアスファルトの割れ目にまで拡張している芝の生命力には驚くばかりで褒めてあげたいくらいですが、見映えはやはり悪い。
 
「良くこんなところに生えてましたね」と声を掛けつつ除去させていただきました。
 
「雑草魂」といえば、故野村克也氏が頭に浮かびますが、踏まれても踏まれても根を張り、「何くそ」と頭を起こす雑草の精神は人生訓。
 
何事においても「ネバーギブアップ」でチャレンジし続けたいものです。
 
そうして午前中のうちに掃除を済ませ、スッキリした後の楽しみは昼食の「カレー」。
 
といってもこのカレーは、会社の同僚であり同志でもある方からお裾分けいただいたもの(対価は物々交換にて)。
 
東京での単身赴任の際に美味しいスパイスカレーと出会い、都内のカレーを食べ回った彼が作る「作品」は「#ムネチカレー」と名付けられ、敦賀の地元タウン誌「とんと」でも紹介されたほど。
 
つまり、趣味の域、素人の域を出て、「店でも出したらどうや」と声を掛けられるほどのレベルなのであります。
 
そのレベルは、「カレーは耐熱容器なのでレンジでチンを」、「くれぐれもご飯は固めが良いですよ」と美味しく食べるコツまでアドバイスしてくれるきめ細やかさまで。
 
彼のカレーに込める(ダジャレではありませんよ)愛情を感じました。
 
そうして段取りをしつつ、お裾分けいただいた「野菜カレー」と「ラッサム」(トマト風味のインドのお味噌汁のようなもの)をいよいよ家族3人で頂戴すると、じわりと汗の滲む辛さ、絡みあったスパイスの香り、優しさの中にも歯応えのある野菜、それぞれが見事にミックスされ、2種類の味を楽しみながらペロリと平らげてしまいました。
 
ちなみに、普段の彼のSNSでの投稿を見よう見真似で盛り付けたのがこちら。
 

【ご飯の上のパクチー、サイドの紫芋チップスも彼が準備してくれたもの】
 
妻曰く、普段2号炊いても残るのに珍しいということでしたが、正直、食の細い私でもまだまだお腹に入りそうな感じでした。
 
つまりは、皆の食がこれだけ進むということは、言葉抜きに「美味い!」ということなのでありますが、カレーを囲み「うーん、これ何が入ってるんだろね?」などと創造力を高めつつ家族の会話が弾むというのは、何より「幸せ」なこと。
 
大袈裟に聞こえるかも知れませんが、今後「スパイスカレー」といえば「彼の顔」と「この日食べたカレー」を思い浮かべるだろうなと思えば、食は人と人をつなぎ、食べた場所やその背景にある出来事までもをつなぎ合わせていくものですね。
 
だから「食は文化」であって、こうしたことは観光施策においても大いにヒントになるのだろうと感じた次第です。
 
昔、カレーのコマーシャルで榊原郁恵さんが、最後に「愛情」と吹き込み蓋を閉めるというシーンを思い出しました。
 
食べた人を幸せにする#ムネチカレーが込める「愛情」、そしてこの「出会い」に感謝。
 
最後にお手本の彼の盛り付けをご紹介し、本日のブログを終わります。
ありがとうございました。
 

【先ほどと同じカレーですが、盛り付けもさすがプロ級です】

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