空を泳ぐ「鯉のぼり」に思い寄せ

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今日は「立夏」。
 
暦の上では「夏が始まる日」を意味するものですが、待ってましたと言わんばかりに、今日の予想気温は28度となっています。
 
今年も気付けば早や3分の1が経過をし、季節も春から夏へと向かいますが、急な季節の変わり目につき、何を置いても体調には十分注意してお過ごしください。
 
また、同じく本日は「こどもの日」であります。
 
街中でも、「主役は私たち」とばかりに悠々と泳ぐ鯉のぼりの姿を見るに、まさに子の成長を育む姿と重なるものですが、総務省が4日に発表した、外国人を含む日本の15歳未満の子どもの人口推計(4月1日現在)によると、総計は前年より25万人少ない1465万人となり、41年連続で減少。
 
総人口に占める割合も11.7%で48年連続の低下と、いずれも比較可能な統計が残る1950年以降で過去最低を更新したとのこと。
 
また、国連人口統計年鑑(2020年版)によると、人口4000万人以上の35カ国のうち、子どもの割合が最も低かったのは日本というデータもあり、こうして数字が物語るよう、世界基準に照らしても日本の少子化は深刻な状況となっていることが解ります。
 
近年で言えば、コロナ禍で出産不安が広がったことも一要因としてあろうかと思いますが、子育て政策に力を入れる国民民主党の矢田わか子参議院議員(福井県連代表)が「少子化が止まらないのは、国の子ども支援策が薄いから!所得制限などかけず、中間所得層も経済的負担なく育てられる政策が、即必要!」と主張するよう、政府においては2023年度創設をめざす「こども家庭庁」を待つことなく、メリハリの効いた強いメッセージ性ある政策を講じていただきたいと思う次第です。
 
一方、日本には「子宝」という言葉があります。
 
言わずもがな、親にとって子どもは宝ものだという意味ですが、親だけでなく、次代を担う子供たちは社会全体の宝もの。
 
いつか大人になる子ども達が、生まれ育ったまちを誇りに思い、希望を持ち続けられるような社会にすることは、私たち大人の役割と改めて認識する次第です。
 
そのようなことを考えながら迎える「こどもの日」。
 
五月晴れの空を悠々と泳ぐ鯉のぼりを眺めつつ、子ども達の成長とこれを育む大人ともども、明るく希望の持てる将来へ泳いでいけることを願う。
 
そんな一日にしたいと思います。
 

【約70匹の鯉のぼりが泳ぐ千葉県館山市の城山公園。お城と重なる姿は壮観。(同公園提供)】