「今ある資源」に「今しか見れない」ものが加われば

ブログ まちづくり

3年ぶりに新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出ていないゴールデンウイークが終盤を迎え、昨日は鉄道や空の便の上りがピーク。
 
連休を各地で過ごした多くの人らが帰路に就き、東北、上越、東海道の各新幹線の上りでは、一部列車で自由席の乗車率が100%超え、高速道路では各地の上りで20キロ以上の渋滞が相次いだとのこと。
 
この帰省ラッシュですが、我が家においても、この春県外に就職し帰省していた長女が、昨日お昼の電車で研修先の博多に戻っていきました。
 
長女に関しては、ゴールデンウィーク前に配属先が伝えられたそうで、来月からは東京で勤務することになったとのこと。
 
せっかく仲良くなった同期と離れ離れになるのがやや残念なようでしたが、ここからの1ヶ月はさらに本配属に向けて準備を整え、新天地でイキイキと働いてくれることを願うばかりです。
 
さて、長女同様、故郷への帰省で地元の風景や人に出会うことで鋭気を養い、今日から仕事という方も多いかと存じますが、やはり外に出てみて分かる地元の良さというのがあるのかと、単身赴任時代に経験した自分自身の思いとも重ねて思うところ。
 
そのように感じていたところ、昨日は二つの嬉しい出来事がありました。
 
一つは朝一番、福井新聞を開くと、読者からの投稿欄「こだま」に「敦賀の観光地 魅力いっぱい」との越前市の男性が書かれた記事があったこと。
 
先日家族で中池見湿地に出掛けたとの書き出しから、ラムサール条約登録10周年となる中池見湿地を「残しておきたい昔ながらの風景」と表現されたことに続き、手筒山から眺める360度の絶景からは気比の松原や敦賀湾を一望出来ること、赤レンガ倉庫や金ヶ崎宮とセットで敦賀の魅力になりそうとし、「今後大いに期待が持てます」との言葉で締めくくられていました。
 
同じ県内にお住まいの方から、このように期待感をもって評価いただけることは大変嬉しいことであり、やはり「今ある資源を活かす」ことが重要と改めて認識した次第です。
 

【投稿にあった手筒山展望台からの眺め(2020年5月13日やまたけ撮影)】
 
もう一つは、以前に知り合いになった、永平寺町出身で、今は千葉県にお住まいの方がご家族とともに帰省をされ、一昨日「嶺南地方に遊びにいきたいので、観光と食事のスポットを教えて」と問い合わせがあったところ。
 
熊川宿(若狭町)と氣比神宮(敦賀市)に行くこと以外は決まっていないとのことでしたので、私の思いつくまま、嶺南一円のポイントをお伝えしてあった訳ですが、昨日その方から連絡があり、何と「今しか見れないもの」との前置きで紹介した北陸新幹線敦賀駅工区を見に、私のお気に入りポイント「敦賀駅前立体駐車場屋上」に行ってきたと。
 
完成すれば新幹線駅の中で最も高い駅になる敦賀駅ですが、ここから眺める駅舎から車両基地に向かう工事は壮観。
 
開発が進む駅西エリアの様子とも併せてご覧いただいた後は、駅前の「すずや」さんで昼食を摂り、氣比神宮に行かれたとあり、その方からは「敦賀、ちゃんと来たことがなかったけど良きところですね」との感想も届き、大変嬉しく感じたところ。
 
感謝の言葉に添え、ご自身のTwitterにも投稿しておくとも仰っていただき、逆に私からもお礼を伝えた訳ですが、それにしても「今しか見れない」との期間限定ワードは効果大と実感した次第です。
 
こうして外からの視点で評価いただいた二つの出来事で実感するに、「敦賀は何もない」なんて言ってはバチが当たるのかと。
 
逆に言えば、地元の人にとっては「当たり前」の「今ある」敦賀の良さに焦点を当て、磨き上げていくことこそが真の観光につながるものと考える訳であり、私自身、こうして敦賀を訪れた方、訪れようとしている方のニーズや感想をお伺いしながら施策提案につなげていく所存です。