2021年幕開け。重要課題に道筋をつけ、光を見出す年に。

ブログ 政治

新年あけましておめでとうございます。
 
旧年中は心温まるご支援とご指導をいただき心より感謝申し上げます。
本年も、地域や職域の皆さんの声を第一義に「活力と魅力あふれる敦賀の未来のために」、粉骨砕身の思いで活動にあたる所存です。
 
皆様におかれましても、この2021年が幸多き年となりますよう心よりご祈念申し上げます。
 
さて、新型コロナに始まり、収束を見ることなく終わった昨年でしたが、歴史上初となる2年連続のオリンピックイヤーとなる今年はあらゆることに道筋をつけて行く年ではないかと思います。
 
まずは、何を置いてもこの新型コロナ。
 
これは人類史における感染症との戦いのひとつにもなる訳ですが、ウイルスは年末に日本国内でも感染者が確認されたよう、英国で発見された変異種は瞬く間に各国へ拡大しています。
 
第3波で感染者が増加する日本においては、新たな変異種感染とのダブルパンチに加え、政府の経済施策とのバランスの中で通常医療を含めた医療体制の維持が限界に来ている状況にもあることから、一日も早い国内でのワクチン接種開始など、収束の道筋をつけなければなりません。
 
次に日本のあり方について。
 
国会での具体的論議が先送りされ続けてきている憲法改正問題に関しては「9条」ばかりがクローズアップされるところですが、これ以外の条項を含め、そもそもその国の憲法自体は、時代や状況の変化に応じて見直すことのほうが世界の常識であり、制定以降改憲していない国のほうが珍しい訳であります。
 
他国が改憲しているからというのではありませんが、戦後75年を経て一度も手をつけていない、言い換えれば国民挙げての議論を避け続けてきたこの日本国憲法を見直す必要があるのか無いのか。
 
とりわけ国家間の緊張感が高まる安全保障において、わが国の領土と国民の財産をいかに守り続けるのかについては、国民ひとり一人の問題であり、今を生きる世代にて答えを見出していかなくてはと考えるところです。
 
即ち、国の根幹にある憲法を論ずることで、将来に向けた国家のあるべき姿に道筋をつけていくことではないかと考えます。
 
次にエネルギーについて。
 
これまでもお伝えしてきているよう、外交防衛とエネルギー政策は、例え政権が変わったとしても方向性をガラリと変えてはいけないもの。
 
東日本大震災、福島第一原子力発電所事故から今年で10年を迎えますが、この事故を契機に、当時原子力発電の比率を50%程度まで高める「原子力ルネッサンス」は遠い過去のものとなり、電源構成を大きく変えざるを得ない状況となりました。
 
この間、原子力発電に変わる火力発電の燃料負担、いわゆる国費の流出は3兆6千万円にも昇るとともに、太陽光発電など再生可能エネルギーの普及に資するための買取制度による賦課金(国民負担)は2兆円を超えるものとなっており、その状況は今も大きく変わるものでありません。
 
一方、菅総理が所信表明演説で掲げた「2050温室効果排出ガス実質ゼロ」の野心的目標は、徐々に具体的施策として反映されようとしています。
 
こうした中迎える「エネルギー基本計画」の見直しは、これまで以上に重要なものであり、各電源の安全性を大前提としたうえで、環境面に関しては2050年から逆算してこの野心的目標をいかに達成していくのかに加え、安定供給や経済性の面も踏まえ検討されることとなります。
 
私は、この視点を踏まえれば、前述の原子力発電が果たす役割は極めて大きく、既設炉の再稼働を進めつつ、人材や技術の維持継承の観点を含め新増設やリプレースにも踏み込み、この先も一定の比率を維持することが、少資源国日本の取るべき選択肢と考える次第であります。
 
第5次から次期第6次への「エネルギー基本計画」論議の中で、将来に亘るわが国のエネルギー政策に道筋をつけていかねばなりません。
 
地方議員であっても政治に携わる以上、国家観を持って臨むべしとの考えのもと、新年を迎えるにあたり、大きく3点の「道筋」について述べさせていただきました。
 
上記の3点はいずれも国会で議論、判断されることであり、今年必ず訪れる次期衆議院議員選挙は、コロナ危機という未曾有の場面での歴史的な「コロナ総選挙」となる訳ですが、有権者は、危機対応力や危機管理能力だけではなく、落ち込んだ経済の再生に加え、先に述べた重要案件など、コロナ後の世界と日本のあり方について、政治家と政党の本気度と信念を真剣にチェックのうえ選択せねばなりません。
 
政治の世界に身を置くものとしては尚のこと、この点、最大限の関心を持ちつつ、私が目指す「活力と魅力あふれる敦賀の未来のために」粉骨砕身の気持ちを持って活動にあたる所存です。
 
本年もこのブログやSNS、さらには直接対話にて自身の考えや市政の状況をお伝えし、活動としてお返しすることが有権者の皆さんの期待に応えることであり、議員としての責任であることも深く念頭に置き、行動で示していきますので、どうかお付き合い並びに叱咤激励賜りますようお願いいたします。
 
コロナにより何か曇り空が晴れない気持ちが続きますが、明けない夜はなく、出口のないトンネルもありません。
 
道筋をつけることは、将来に光を見出し、希望の持てる国・社会にすることと思いますので、この2021年が皆さまにとって、少しでも明るく笑顔で過ごせる一年となりますよう心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶の結びとさせていただきます。
 
本年も何卒宜しくお願いいたします。
 

【昨夏に登った野坂山山頂より若狭湾を望む。道筋をつけた先の景色とはこのようなものか。】