母校粟野中学校にて元気をもらう

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昨日は、ひとつの節目となる安堵のニュース。
 
新型コロナウイルス感染により入院されていた最後の患者さんが昨日無事に退院され、これで福井県内の入院患者は「ゼロ」となりました。
 
あの逼迫した状況を思えば、何か感慨深い気持ちになりますね。
 
また、新規感染者も48日連続の「ゼロ」。
今後、全国での往来も緩和となりますが、これに油断することなく、これまで通りおひとり一人の意識高き行動を続けていただき、今後も「ゼロ行進」を続けていければと思います。
 
さて、昨日は私の母校でもある市立粟野中学校に伺ってきました。
 

 
目的は、数名の保護者の方より、学校再開時から提供されている給食について「品数が少ない状態が続いている(いわゆる質素)」などのご意見を頂戴したため、現場の実情を確認しお伺いすること。
 
急遽の連絡にも関わらず、快く応じていただき、目的の給食に関しては、懐かしの校内をグルリと1周。
食事前の手洗いや1年生から3年生までの配膳状況や食事の状況まで見させていただきました。
それにしても廊下ですれ違う生徒や先生は皆さん明るく、「こんにちは!」の声が響き合う元気の良さに何だか嬉しくなりました。
 
肝心の校内の様子はといえば、食事前は全員手洗いで蛇口もクラスごとに識別(蛇口が少ないとの声あり)、教室内での配膳は担任の先生の目の行き届く範囲で限定した生徒のみ実施、食事中は会話なしを遵守されており、和気藹々とした雰囲気にありながらも新型コロナ感染防止に対して先生も生徒の皆さんも十分な配慮をしている様子がヒシヒシと伝わってきました。
 
また、本題に関して詳しくお話しを伺うと、再開後約2週間の間、給食メニューの品数が少なくやや質素なものになっている理由は、配膳は極力先生が一人で行うこととの文科省からの通達があったことを受け、感染対策ルールを守るがためそういった状況になっているとのことでした。
 
ただ、こちらの方はいつまでも続けるという訳ではなく、県内各市町の状況や本格的に部活動が始まる(お腹が空く)こと、栄養バランス等々を考慮し、段階的に改善していくことを考えており、近いうちに通常期に近い形のメニューに戻していくとの考えも伺えました。
 
生徒さんは健気と言いますか、この日も「豚丼」を美味しそうに食べておりましたが、自分自身振り返っても、やはり学校の楽しみは「給食」。
会話しながらはまだまだ難しいものの、メニューが通常に戻る方向とお聞きし安心することが出来ました。
 
反省するとすれば、感染防止対策に重きを置くがため、再開時からしばらくはこういったメニューとなること、状況を見ながら段階的に戻していくとの教育委員会側の考えを、もう少し丁寧に事前に保護者の皆さんにお知らせしていれば、変な誤解は生まれなかったのかと感じましたので、反省を次に生かすとの観点から、また私の立場でも対応しておきたいと思います。
 
また、その後もお時間を取っていただき、学校再開後の状況や現場実態についてもお話しさせていただきました。
 
本当に多岐に亘るお話しをさせていただけたことは大変有意義な時間であり、ここで詳しくは申し上げることは差し控えますが、一番心配していた長期休校の生徒さんの気持ちの部分への影響に関しては、学校に来れること自体が嬉しいことなんだとしつつ、溜め込んだパワーを元気に発揮されている状況であるということや、教員の皆さんもコロナがあったことをマイナスにするのでなく、プラスの方向につなげるよう配慮と工夫をしながら生徒さんと向き合っている様子など、これまたヒシヒシと安心感を得ることが出来ました。
 
とはいえ多感な中学生ということで、今後もあたたかい目でのご指導をお願いするとともに、またお伺いすることを申し上げ校舎を後にしました。
 
たまたま昨日は、授業後に部活動を行う初めての日。
学校生活も徐々に「通常」に戻っていこうとする中、私たち自身もこれまで当たり前であった「通常」のありがたさを噛みしめながら一日一日を大切に過ごさねばと。
 
実態把握に伺ったつもりが、逆に先生と生徒さんから元気と気づきを頂戴することになった一日となりました。
最後に、対応いただいた母校粟野中学校の皆さんに心から御礼申し上げ、本日のブログを終わります。