感染対策も「知行合一」の精神で取り組むべし

ブログ 新型コロナウイルス

菅首相の総裁選不出馬で、良くも悪くも一気に候補者乱立の総裁選モードになりつつある日本国内。
 
一方、海外主要国はどう受け止めているのかと、ブックマークしている国外報道機関のネットニュースをいくつか見てみると、思わず、「良く言うよなぁ」と口ずさんでしまう内容が。
 
それは、人民網の記事。
 
3日に行われた中国外交部の記者会見で、記者からの「現時点で、日本の次の首相が誰になるか分からないが、誰がなるにせよ、中国政府は外交分野で日本にどのような期待を寄せるか」との問いに対し、「中国は日本の内政に干渉しない。中日関係における問題における中国側の立場は一貫した明確なものだ。中国は中日関係が健全で安定した発展を維持することを望んでいる」との汪報道官の言葉。
 
尖閣諸島付近での振る舞いはもとより、毎年8月には、閣僚の靖国神社参拝を巡って痛烈な批判のコメントを浴びせ掛けていますが、あれは内政干渉と言わないのかと直感的に違和感を覚え、先の呟きになった次第。
 
奇しくも、総裁選候補に手を挙げた高市早苗元総務相は、「総理になろうと靖国参拝は続ける」と明言をされており、私はこの考えに大いに賛同するところでありますが、これを聞いても中国政府は、この先コメントすることがないということなのでしょうか。
 
二枚舌、三枚舌が当たり前、牽制し合うのが国際関係の中で、日中関係となれば当然、そのような言葉はまともに受け止めていない訳ですが、少なくとも総裁選に向けては、中国や韓国が騒ぎ立てる(なって欲しくないとの意味で)人物こそ、総裁、総理にすべき人物、国内左派メディアが取り上げる人物(担ぎ上げたいとの意味で)こそ、総裁、総理にしてはならない人物であると認識しておきたいと思います。
 
さて、新型コロナウイルス感染に関しては、先週、県独自の緊急事態宣言期間を延長するにあたり、杉本福井県知事は自ら臨時会見を開き、今は「感染爆発直前」であるとの状況認識のもと、何とかまん延防止重点措置への移行を止めたいと、具体的な対策案を提示しつつ、必死の呼び掛けをされたことは強く印象に残っているところ。
 
その甲斐あってか、以降、新規感染者数は30名前後で推移しつつも、2日には17名となるなど漸減傾向にあることや、病床の逼迫度は、緊急事態レベルの145〜155床(35%程度)をまだ超えてはいるものの、183床(43.2%)と一時の50%超えより低下してきており、このまま重点措置に以降することなく踏ん張れそうな状況になってきたと捉えています。
 
(投稿後追記)
福井県は4日、直近1週間の感染者数が184人(10万人あたり23.9人)となり、国の指標「ステージⅣ」相当から脱しました。
 
福井県のコロナ感染対策の取組みは、全国的にも以前より高く評価がされている訳ですが、昨日発表された厚生労働省のデータを見て、改めて把握できたのは、「感染経路不明の割合」の低さ。
 
データに示される数値は、驚くことに「3.9%」で、さらに前週に比べてマイナス傾向を示しています。
 
福井県に次いで低いのが徳島県の「17.8%」ということからすれば、福井県の系統追跡力の高さ、即ち行政、保健所などが一体となった取組みに加え、何と言っても、疫学的調査に対する県民の皆さんの協力意識あってのことであり、感染拡大防止に欠かせないこうした点に対する両者の貢献に感謝と敬意を表するところです。
 
ここ敦賀市はと言えば、昨日の新規感染者は2名(福井県全体では23名)。
 
福井県新型コロナウイルス情報(コロナビ)のデータでは、昨日までの新規感染者数332名は、福井市に次いで、県内で2番目に多い人数であることに加え、千人あたりの発生者数5.18は県内トップとなっています。
 

【福井県内の新規感染状況などのデータ(コロナビ画面より)】
 
 →→→福井県新型コロナウイルス情報(コロナビ)はこちら
 
各都道県単位に強い権限がある感染症法、特措法の考えに照らせば、さらにその縮図である各市町、エリアごとに、自分たちのまちを守るとの気概と地域特性に応じた、より実効性ある感染対策を講じることが何よりも重要と、このデータからも感じるところであります。
 
この点については、今週行われる一般質問の、自身の質問の肝にあたる部分でありますので、結果論で言う評論家では決してなく、市民の健康と安全を守るため、最大限何ができるかとの思いを持って意見提起していく所存です。
 
客観的、科学的データから分かること、対策のヒントがあるのにやらないのでは宝の持ち腐れです。
 
ここでも「知って行わざれば、知らぬことと同じなり」。
 
実行が伴わなければ、知らないのと同じであるとの意の「知行合一」の精神のもと、自身の役割を果たしていきます。