地域共生社会推進全国サミットinつるが

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既に敦賀市ホームページなどにて開催案内がされている「地域共生社会推進全国サミット」。
 
これによれば、「地域共生社会」とは、『制度、分野ごとの「縦割り」や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会のことです。人口減少を乗り越える持続可能なまちをつくるために今、その実現が求められています。』とあります。
 
また、このサミット自体は、2000年(平成12年)から毎年開催されていた「介護保険推進全国サミット」のテーマを、2018年(平成30年)から新たに地域共生社会へリニューアルし、全国から地域福祉やまちづくりを推進する福祉、医療、行政関係者などが、有識者による講演会などを通じて、地域共生社会についての理解を深め、その実現に向けた取組みなどを考えていくことを目的としています。
 
名前をリニューアルしてから4回目となるこのサミットが、敦賀の地で開催されることの意義は大きいものと受け止めるところであり、私も参加申込みをした訳ですが、プラザ萬象などの市内会場にて、11月17日(木)、18日(金)に開催されますので、皆様におかれましてもパートだけでも参加いただきたく存じます。
 
参加をご希望の方は、以下にリンクを掲載しますので、そちらからお願いいだければと存じます。
 
 →「地域共生社会推進全国サミット」参加申し込みはこちら
 

 
さて、この「地域共生」にも関係することとして、昨日は敦賀市内にお住まいの「脊髄小脳変性症(SCD)」患者とお会いし、市内公共施設利用に関するご相談などを受けました。
 
「SCD」は厚生労働省指定の難治性疾患で、難病情報センターの解説によれば、「歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする神経の病気です。動かすことは出来るのに、上手に動かすことが出来ないという症状。主に小脳という、後頭部の下側にある脳の一部が病気になったときに現れる症状です。この症状を総称して、運動失調症状と呼びます。この様な症状をきたす病気の中で、その原因が、腫瘍(癌)、血管障害(脳 梗塞、脳出血)、炎症(小脳炎、多発性硬化症)、栄養障害ではない病気について、昔は、原因が不明な病気の一群として、変性症と総称しました。病気によっては病気の場所が脊髄にも広がることがあるので、脊髄小脳変性症といいます。」とあります。
 
同行いただいた方より、SCDや多系統萎縮症の患者及び家族に対して交流の場を提供し、またこの疾病に伴う身体的機能低下が起こす様々な困難を緩和するための情報を発信することやこれらの活動を通じて神経難病である脊髄小脳変性症・多系統萎縮症に対する社会的認識を深め、もって保健、医療の増進に寄与することを目的とする「全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会」や福井県内では「ハレバレ会」の存在があることを知った訳ですが、実際、国内で約3万人(SCD)の患者さんがいることはあまり知られていないのが現実。
 
かくいう私もこのご相談があって、初めて詳しく知った訳ですが、まさに当事者からお話しいただいた公共施設の設備に関すること、敦賀市の制度に関することは切実なものでした。
 
11月に「地域共生社会推進全国サミット」を開催する本市として、こうした声を基に、気づいたことはスピーディーに改善いただくことがまさに「地域共生社会」につながるものであり、早速週明けから関係部署へ働き掛けることをお約束した次第です。
 
また、これまでのブログで何回か記載していますが、「愛の反対は憎しみではない 無関心だ」との言葉は、かのマザー・テレサが残したもの。
 
無関心であること、苦しむ者に関わりを持たずに傍観者であることが愛の対極にあるとの意味ですが、これもまた「地域共生社会」に欠くことのできないものであり、改めて、自身も胸に置き、今後も活動にあたりたいと思います。