半世紀の悲願「西九州新幹線」が開業

ブログ 北陸新幹線

秋分の日から始まるこの3連休ですが、前半はグズついたお天気のよう。
 
それどころか昨日は、台風15号の接近に伴い東海地方を中心に線状降水帯が発生し、これにより大動脈の東海道新幹線が停止するなど大きな影響が出たところであり、いつどこで発生するか分からない自然の脅威をテレビ映像から感じた次第です。
 
さて、そうした中、昨日の明るい話題といえば「西九州新幹線」の開業。
 
福岡と長崎を結ぶ長崎ルートの整備計画は、およそ50年前の昭和48年に決定したもので、長崎県新幹線対策課の担当者が「整備計画から半世紀。県にとって悲願の開業だ」と興奮気味に話すのも分かるというもの。
 
もちろん地元も歓喜に沸いているとのことであり、一番列車の発車を祝うシーンに、約1年半後に開業を迎える敦賀の姿を重ねた次第です。
 

【「かもめ」の出発式を祝う新幹線ホーム】
 
なお、昨日開業したのは武雄温泉(佐賀県武雄市)-長崎ですが、整備計画のうち佐賀県の一部区間(新鳥栖―武雄温泉)は整備方式が決まらず、着工の見通しが立っていないことから、新幹線と在来線特急を乗り換える「リレー方式」で運営され、全線が直通するかどうかが今後の焦点とありました。
 
小浜ルートでの「切れ目ない着工」を目指す北陸新幹線の状況が似ているなと思った訳ですが、こちらは政財界、関係者の総力を結集し働き掛けを強めている最中であり、来年度の予算化を大いに期待するところです。
 
知人のSNSによると、敦賀駅交流施設「オルパーク」に設置してある、北陸新幹線敦賀開業までのカウントダウンボードの数字が「555」を切ったとありました。
 
一日一日と数字が小さくなるにつれ、開業の息吹近づくところですが、この開業効果を一過性にせぬよう知恵を絞るのが政治の役割。
 
市民の皆さんには開業を「自分ごと」と捉えていただき、「開業の先」にある敦賀の姿をともに創造する中で、自身の考えにも具体的な道筋をつけていかねばと、旅立つ「かもめ」の姿に思いを重ねた次第。