半沢が言うごもっともな「ネジ」の話し

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首を長くして待っておられた方もさぞかし多いことと思いますが、日曜の夜にNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が戻ってきました。
 
コロナ禍で撮影がままならず、6月7日放送の「決戦!桶狭間」をもって休止していましたが、それから2ヶ月半ぶりとなる再開。
 
主人公の明智光秀を演じる長谷川博己さんは、戦国の乱世とコロナによる国難に見舞われた現代を重ね、「今こそ麒麟にきてほしい」と呼び掛けたとのこと。
 
また、「これまで演じてきたシーンの台本を見直してみました。すると、今のコロナ禍による混沌とした世の中と戦国の乱世が重なってきた」とも述べられたとのことであり、まさに昨日のブログでも紹介した元亀の争乱ではありませんが、先行き不透明、何が起こるかわからない戦国時代と重ね合わせる中にあって、明確なビジョンと信念をもって進むことが大事なことと教えてくれているように感じた次第。
 
ドラマに関して、かくいう私は、この時間帯の家庭内チャンネル争いでは劣勢につき、放送時間帯にライブで観ることは叶わず、毎回録画により観ている派。
 
第22回「京よりの使者」はまだ観れておりませんが、じっくり観るのを楽しみにしておきたいと思います。
 
テレビ番組続きで恐縮ですが、日曜の夜のもうひとつの看板番組といえば、9時からの「半沢直樹」。
 
視聴率20%を超える数字がその人気ぶりを表していることに加え、「倍返しだ!」のみならず、半沢が毎回語る言葉は「半沢語録」となり、twetterなどでトレンド入りするなど、もはや社会現象と言っても過言ではないほどになっています。
 
こちらも、原作である池井戸潤の作品を読み倒した私としては、もちろん小説と重ね合わせ、毎回欠かさず観ています。
 
ちなみに、半沢直樹は、ニーズが合致しているため家庭内チャンネル争いはありません(笑)
 
東京中央銀行に対し、子会社である東京証券(半沢が出向)が「ケンカを売った」第1部に続き、現在は、第2部に入り、経営不振の帝国航空の債務を融資銀行は「放棄せよ」という国土交通大臣と「再建を目指すべき」とする半沢要する東京中央銀行の戦いとなっており、こちらも熱を帯びてきているところです。
 
さながらコンセプトは「悪徳政治との対決」でありますが、白いジャケットに高圧的な態度と物言いをする白井国土交通大臣のモデルは、「2番じゃダメなんですか」時代の蓮舫議員と言われており、そう思って観れば、ギャフンと言わせたという心理になるのも自然現象と言えるでしょう。
 
先ほどの「半沢語録」に関して、昨晩の放送の中で私の記憶に残ったのは「ネジ」のこと。
 
債権放棄の指示に従わない銀行に対し、白井大臣が「アンタたちは、企業の中のひとつのネジに過ぎない。黙って従え!」との痛烈な罵声に半沢が反論した「ネジひとつ欠けても飛行機は飛べない。それと同じで社会のために尽くしているネジの存在を軽く扱う政治家は許さない」との言葉(メモした訳ではないので、言い回しは違ってるかも)。
 
私も原子力発電所で保守管理の仕事をしていたので、丁寧に手入れをし、1本1本入念な締め付け管理がされて機器の性能維持が出来ていることは重々認識のうえ、半沢が言う機械部品としての「ネジ1本の大切さ」はもとより、人に置き換え「企業や社会を構成し、支えているひとり一人を大事にするのが政治の役割だろ!」との言葉には、思わず「そうだ!」と声を挙げてしまいました。
 
この回は結局、国の力に屈し、当然「債権放棄」を飲むと思っていた銀行各社が「拒否」するというドンデン返しで、白井大臣の思惑と面目は丸潰れ、その後の政治生命すら危ぶまれる事態となり、スカッとした気持ちとなった訳ですが、時代劇風のストーリーに加え、こうしてズバッと社会風刺的な言葉がそれぞれの胸に響くところが人気の理由なんでしょうね。
 
さて、先ほどの「ネジ」の話しにある「政治の役割」とは何も国政のことだけでないのは言うまでもないこと。
 
「そうだ!」と声を挙げるばかりでは半沢に叱られますので、政治に携わるもの、地方議員のひとりとしてその役割を果たしていきたいと思います。
 

【今日で8月も終わり。稲穂の実り具合からは秋を感じます。】