一般質問はトップバッター!

ブログ 敦賀市議会

市議会議員となり、今定例会が7回目の一般質問(1回は代表質問)となりますが、とうとう出ました「1番クジ」。
 
昨日は、一般質問の通告締切ということで、午前中に議会事務局に提出。
 
事務局さんのチェックの後、質問順を決める「ガラポン」を回すと、カランという音とともに「1」と書いた白玉が。
 
実は、今回取り上げるテーマのひとつが「北陸新幹線敦賀開業延期を踏まえた今後の対応」ということで、複数の議員さんと質問が重複することが予想されたため、質問するなら早目、トップバッターなら尚良しと思いガラポンに臨んだ訳ですが、珍しく意に沿った結果となり嬉しい限り。
 
さて、その一般質問ですが、今回の通告した項目は以下の通りです。
 
1.文化財行政について
(1)敦賀市文化財保存活用地域計画の策定
(2)デジタル保存と時代に即した活用方法
 
2.北陸新幹線敦賀開業延期を踏まえた今後の対応について
(1)信頼と安全を第一義とした工事の継続
(2)「北陸新幹線敦賀開業に向けた敦賀市行動計画」の見直し等
 

【チェックを終えた通告書は、順次廊下の掲示板に貼り出されていきます】
 
私は以前から、理事者と良き議論をしようと思えば、議員側も質問趣旨や背景、答えていただきたいことを正確にお伝えする必要があるとの考えのもと、この発言通告書は非常に大切なものであると認識しているところ。
 
今回特に、事前の議会運営員会の場にて、質問の範囲が正しく把握出来るよう通告書には的確に記載するよう議長から周知がされたこともあり、より丁寧に、思いも込めて5枚に書き上げました。
 
通告した全ての内容をご紹介したいところですが、紙面の関係もありますので、ここでは通告書に書いたそれぞれの「発言趣旨」だけ掲載させていただきたいと思います。
 
【文化財行政について】(発言趣旨)
文化財とは、私たち人類が長い歴史の中で生み、育み、今日まで守り伝えられてきた貴重な文化遺産であり、文化財保護法においては、「文化財が、我が国の歴史・文化等の正しい理解のために欠くことの出来ないものであり、且つ、将来の文化の向上発展の礎であるとの」との認識に立ち、地方公共団体が保護行政に取り組むことが定められています。
また、地域における文化財の計画的な保存・活用の促進や、地方文化財保護行政の推進力の強化を図るため平成31年4月には文化財保護法が改正され、これを受けて福井県においては、県や市町、地域全体で連携・協力しながら文化財の保存・活用に取組む共通の方針として、令和2年3月に「福井県文化財保存活用大綱」が策定されたところです。
本市は、国指定文化財を全国平均の約2倍にあたる20件(R2.1.1現在)を有するとともに、総文化財数においても全国平均の約3倍となる196件を有しており、有形・無形を問わず文化財が豊富なまちであり、これまでも先人のご尽力により適切に文化財保護がされてきたものと認識しています。
しかしながら、近年の過疎化や少子高齢化等により、とりわけ地域の伝統行事などの無形文化財などについて存続が危ぶまれるなど、貴重な地域資源や文化財の滅失・散逸等が懸念されるところであり、文化財を保存し継承する担い手問題などとともに喫緊の課題となっています。
こうした状況を踏まえ、未指定を含めた地域の文化財やエピソードを適切に保存・活用し、次世代に継承していくための総合的な文化財保護政策として、法改正により市町が作成できることとなった「文化財保存活用地域計画」を速やかに策定することや、これからの時代に相応しい活用を通じ、郷土への愛着や誇りの醸成、人材育成などに結びつけていくことが極めて重要と考え、以下質問いたします。
 
【北陸新幹線敦賀開業延期を踏まえた今後の対応について】(発言趣旨)
2023年春の敦賀開業を目指し、取り組みを進めてきていた矢先に発表された北陸新幹線敦賀開業の工期延期については、現在国土交通省の「北陸新幹線の工程・事業費管理に関する検証委員会」にて、工期遅延・事業費増額に関する検証並びに原因究明・再発防止策の検討等が行われているところであります。
本市においては、2019年3月に策定した「北陸新幹線敦賀開業に向けた敦賀市行動計画」に則り、開業に向けたハード・ソフト両面の受け皿整備を進めつつ、官民一体となって構成する「新幹線敦賀開業まちづくり推進会議」にて今後進むべき方向性などについて検討が図られるなど、徐々に機運を高めていく段階での工期延期の報を受け、落胆の色を隠せない状況にあります。
こうした状況にあるものの、事実は事実として受け止めたうえで、冷静に本市における影響や延期による課題を把握・分析し、関係する全ての皆さんとの信頼関係のもと、新幹線開業を踏まえたまちづくりに邁進することこそ、古より交通の要衝として栄え続けてきた敦賀市の底力を発揮する場面とも考えるところであり、そうした認識のもと以下質問いたします。
 
敢えて「文化財行政」を先にしていることに気付かれた方もいらっしゃるかと思いますが、実は私の掲げる政策のひとつが「ふるさと敦賀を大切に、ゆたかな自然や歴史的な資源を最大限活用」であり、この敦賀にある豊富で貴重な文化財を総合的に体系立て、地域総ぐるみで保護・活用することは今もこれからも大変重要なことと思い取り上げた次第。
 
先人たちが守り続けてきたものを継承していくことは、現代を生きる私たちの使命との思いを込め質問にあたります。
 
一般質問は、12月8日(火)から10日(木)の3日間。
 
今回の質問者は18名で、様々な角度からの質問が取り上げられています。
(追って、敦賀市議会ホームページに「発言通告一覧」が開催されますので、そちらもご覧ください)
 
トップバッターの私の出番は、8日の10時から。
 
当日までさらに準備を整え、市政発展につながる建設的議論となるよう頑張ります。