ひつじ雲野党はどこへ行く群れか

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青空を駆けるかのような見事な「ひつじ雲」。
 
昨日の空は、見上げるたびに形を変え流れる雲で飽きることなく、時間待ちで暫し眺めていると「空、綺麗ですね」との声。
 
ハッと隣を見ると、若い男の子の笑顔がありました。
 
近くの介護施設で実習をしているという彼も同じく、この日の空が気になっていたようで意気投合。
 
秋の空が高いことや雲の種類などにわか知識を交えつつ会話すると、彼からは、近くのバス停をいつも利用していることや、ゆくゆくは実習している介護施設で働きたいなどと、見ず知らずの私に話してくれました。
 
5分ほどの会話でしたが、その眼にはしっかりとした目標に向かって励む意気込みが見えるようで、最後は就職に向け励ましの言葉を掛けて別れました。
 
ピュアな青年とは彼のような人を言うのでしょう。
 
私もそんな心を少しお裾分けしてもらったようで、まさにこの日の空のように清々しい気持ちになりました。
 
話しは打って変わって、気持ちのスッキリしない国会。
 
菅総理初の衆・参予算委員会を終え、NHKは4日間28時間にも及びテレビ中継をしたそうですが、それに足る本質議論はされたのでしょうか。
 
国民民主党が玉木代表の質問にて、「学術会議」には触れず、安価で迅速な検査の普及や緊急事態宣言を含めた特別措置法改正など「コロナ5策」やエネルギー政策について提案型を通す一方、立憲民主党や共産党は「桜を見る会」を彷彿させるかのような「学術会議」の問題に殆どの時間を費やしました。
 
このことは報道もされている訳ですが、私自身、インターネット録画中継などにて、ヒステリックに声を荒げ「総理の任命責任」の声が飛んでいたことや何か総理の失言を引き出そうと、党の主力議員が変わる変わる同じような質問をする姿に、正直呆れました。
 
もう一点、呆れたといえば、これまた立憲民主党や共産党議員の皆さんが総理に対して使う「あなた」との言葉。
 
何か上から目線で、一国の総理に対して敬意を払うという気持ちはないのでしょうか。
 
決して子ども達に見せられるものではありません。
 
コロナ対策や経済対策といった喫緊の課題や少子高齢社会、憲法改正など国家的課題を議論すべく国会の開催を求めたはずが、こうして見ていると、この臨時国会は何のために開いたのかと思わざるを得ないばかりか、旧態依然とした政権の揚げ足取りを続ける一部を除く野党の姿勢からは、本当に「政治生命を懸けて」二大政党政治を目指す気があるのか、甚だ疑問に思う次第であります。
 
少なくとも現実的施策を持って建設的議論の姿勢を取る国民民主党は、このグループとは一線を隠した政党であり、少数政党ながら今後も大いなる期待をするところです。
 
冒頭の「ひつじ雲」とは上手く言ったもの。
 
群れが風を頼りに同じ方向に流れる様子は、まさに政党政治にも当てはまるかのようです。
 
同じ群れでも、大衆という風に流されるのでなく、国家としての方向性や行き先を定めて進む大きな群れとなるのはいつの日か。
 
臨時国会からは、その日が来るのは遥か遠い先のように思えてなりません。