大きな岐路に立つ、敦賀きらめき温泉「リラ・ポート」

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一昨日来、ニュースで流れる三重県伊賀市議会の調査特別委員会(以下、百条委員会)。
 
以前に委員会の行政視察で訪れたこともある伊賀市で、現在、市長による職員へのハラスメント疑いを調べるために行われているものですが、百条委員会と聞いて思い出すのは、自身が議員になって1年目(2019-2020)にあった敦賀きらめき温泉リラ・ポートの指定管理を巡る問題。
 
なお、百条委員会とは、自治体の事務に関して重大な疑惑や不祥事があった際、事実関係を徹底的に調査するため、地方自治法第100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会のことで、関係者の出頭や証言、記録の提出を請求できるなど強い権限を持つもの。
 
リラ・ポートに関しては、経営不振にもあった当時の指定管理者、ならびにこれに関わる行政の対応に問題があるとし、当市議会として“初めて”百条委員会を設置する旨、決定。
 
5ヶ月間に及んだ委員会は、委員会13回、準備会18回を数え、リラ・ポートの指定管理に係る市の履行状況や不適切な事務行為がなかったかの調査事項の範囲を遵守の上、調査を進めました。
 
私はこの委員会に委員として出席し、至って真摯に、地方自治法第の趣旨に則り、提出された証拠・証言に基づく「客観的且つ公平な視点」での議論を最後まで貫き、結果、委員会認定した調査報告書については、令和2年第1回(3月)定例会初日の本会議に上程し、百条委員会の委員長より1時間20分にも及ぶ報告がされたことを思い出すところ。
 
当時のブログを読み返すと、報告した翌日には、「これまでの経過や取り纏めた不作為・不適切事項、再発防止対策、さらには早期の営業再開に向けた協議を求めた内容は、正確に全議員及び渕上市長(当時)を始めとする理事者の皆さんにお伝え出来たものと、委員の一員として受け止めます。」と書き綴っていました。
 

【2020年2月。臨時休館中のリラ・ポート(当時のブログより)】
 
なお、本件に関しては、過去ブログで何件も取り上げていることから、より詳しくお知りになりたい方は、『リラポート 百条委員会 山本たけし』と検索いただき、当時の状況をご覧いただければと思います。
 
こうして、敦賀市議会初となった百条委員会での経験を思い返すと同時に、以来、指定管理者制度の運用はもとより、二度と繰り返してはならないことと強く認識しているところであります。
 
リラ・ポートはその後、2022年度からは、警備・総合ビルメンテナンス業の「アイビックス」と温浴施設経営「越前健康開発」(いずれも福井市)の共同事業体「ONEteam(ワンチーム)」に担っていただき、3年間は経常収支が赤字であったものの、初年度の3,166万円から3年目には297万円まで縮小。
 
2025年度の経常収支は、2002年の営業開始以来初めてとなる552万円の黒字となったところであり、入浴料の値上げや北陸新幹線敦賀開業の効果も相まったことを理由としつつも、この間、経営面で相当な努力をいただいたものと受け止める次第です。
 
そうした中、今年度末に指定管理期間の5年を迎えることを踏まえ、「リラ・ポート」ならびに隣接する敦賀市グラウンドゴルフ場「リラ・グリーン」の指定管理者選定委員会は25日、温浴施設運営の「ツルカメO&E」(本社高松市)を候補企業に選び、25日には市に答申。
 
「ツルカメO&E」は全国各地で温泉施設を直営で運営するほか、奈良や佐賀県では指定管理の実績もあることに加え、今回の指定管理期間は2027~29年度の3年間であるものの、30年度以降は指定管理料を支払わない施設の無償賃貸方式への移行が事業者から提案されているとのこと。
 
このままの流れでいけば、次の9月定例会に指定管理者選定に関する議案が提出され、審査・審議することになろうかと存じます。
 
なお、これまでの経過を踏まえれば、慎重に慎重を期しての審議となることは言うまでもありませんが、とりわけ、年数の経過とともに必要な大規模修繕の市の負担や「ツルカメO&E」が提案する、いわゆる民間主導経営への移行について、詳細に確認していく必要があると考えるところ。
 
営業開始から25年を過ぎ、大きな岐路に立つ、敦賀きらめき温泉「リラ・ポート」。
 
お湯がいいとの評価も高く、眺望が素晴らしいこの施設を、決して「お荷物」ではなく「敦賀の宝」にできるか否か。
 
私自身はまさに、「今ある資源を最大限生かす」視点で思考していく所存です。