雰囲気が全く変わってしまった「名勝気比の松原」

ブログ 敦賀の自然

「梅雨は一体どこへ」と言いたくなる天気が続いておりますが、昨日の敦賀の最高気温は31.2℃と真夏日の暑さとなりました。
 
全国で最も高い気温だったのは34.2℃を観測した群馬県の桐生市だそうですが、ただでさえ湿気の多い暑さは息苦しいもの。
 
屋外では特に、場の状況に応じたマスクの着用により、コロナ感染と熱中症のふたつの対策に留意して過ごしましょう。
 
さて、こうして暑さが増してきますとやはり、思い浮かんでくるのは「白い砂浜と海」であり、敦賀では一番の自慢「気比の松原」であります。
 
この「気比の松原」に関しては、先の市議会一般質問でも取り上げました通り、保安林指定から今年で120年、今から94年前、昭和3年6月28日に史跡名称天然記念物保存法にて名勝指定された敦賀市民にとって誇りある自慢の場所。
 
しかしながら、これまでも松林の中でのバーベキューやキャンプ、駐車場からキャンプ道具を運ぶために車で侵入し、通報されて来たパトカーに制止されることが幾度となく発生していることに加え、土日は特に、浜辺で大勢の外国人が集まっていわゆるバーベキューがされ、ウォーキングされている方が怖くて通れない状況となっていたり、週明けには駐車場入口での大量のゴミ放棄がされるなど、なし崩し的に「無法地帯」となりつつあることを指摘したところ。
 
私自身は、これまでも松原に足を運び、現地の確認や利用者のご意見を聞くに努めてきたところですが、決して質問のためだけの調査ではなく、この問題は敦賀のシンボルとプライドにも関わる問題であり、改善されるまで状況確認を続けることとし、この土日も足を松原に向けたところです。
 
土日に行っていただければすぐに感じることですが、この「気比の松原」の現状を表すに「雰囲気が以前と全く変わってしまった」ということかと思います。
 
私が自分の目でも見たことや、関係者に聞いたリアルな意見は、
◉金曜日の晩あたりから外国人が次々と訪れ、車中を含め連泊している。
◉夜間も昼間も大音量で音楽をかけ、騒音が周辺地域にまで及んでいる。
◉公衆トイレの水場や個室をシャワーのように使う(水を汲んで身体にぶっかける)ため、床面などがベタベタで大変汚い。
◉トイレの換気扇用コンセントを勝手に使用し、スマートフォンの充電をしている(電気の窃盗にあたると思われる)。
◉ロープアウトしてある松林のすぐ側で火気利用(バーベキューなど)しており、燃え移らないか心配。
◉松林にハンモックを引っ掛ける人も多く、松の木が痛まないのか心配。
◉集団で騒いでいるので、怖くて声が掛けられない。
◉浜の近くはバーベキューの煙がひどい(風向きによるが)ので通らないことにしている。
◉以前に注意したら、突っ掛かってこられたことがあるので、もう注意はしないが、見れば注意したくなるので、週末は松原に行かないようにしている。
◉駐車場にも背中や腕に刺青(タトゥー)を入れた外人が裸でウロウロしていて怖い。
◉花城側の駐車場は特に何日も連泊する外国人が居て、生活の場となっている。
などなど。
 
さらに、私にとって衝撃的だった証言は、
◉観光に訪れた日本人の方が、「こんな場所ならもう来ない」と言って帰って行った。
◉(私も案内して言われたことがある)「名勝というから来てみたが、外国人のリゾート地になったんですね」と言われた。
◉行政に何度も言っているが、現場も見に来ないし、言っても変わらないのでもう言うのはやめた。
◉何でこんな松原になってしまったのか。市民として悲しくて仕方がない。
◉金ヶ崎に力を入れる前に、敦賀の大事な場所を大事にして欲しい。
 
誤解なきよう申し上げますが、私が自分の言いたいことを脚色している訳でなく、述べたことはすべて現実に見聞きしたことですのでご理解のほど。
 
国定公園でもある「気比の松原」は、根拠法で言えば、森林法、文化財保護法、自然公園法、都市公園法の範囲において管理がされ、国県市、さらには市の中でも都市整備部、観光部、教育委員会(文化振興課)などにまたがることは認識するところですが、責任の所在が縦割りであるが故に、自分のテリトリーだけ守っていれば良いとの感覚に陥り、古から敦賀の自慢で誇りの場所であった松原一帯の景観や文化を本気で守り抜くとの覚悟なるものを感じないのは何故か。
 
昨日も昼過ぎ、そして夕方とぐるり辺りを一周すると、夕方には今度は浜グラウンドでゴールポストまで設置のうえ、上半身裸でサッカーをする集団も居て、これまた所管するスポーツ振興課に許可を得ているのかと疑問が頭をよぎったところ。
 
文化財保護、都市公園としての管理やルールを遵守し、景観もモラルも美しく保ってこそ、敦賀のシンボリックな場所として市内外の方に認知される訳であり、そのことをもってこそ、敦賀の皆さんが「誇りと自慢」に思える場所になるというもの。
 
管理という面では、責任は地域住民でなく行政にあることは明確であり、まずは実態把握に努めたうえで(把握してて見過ごしている訳ではないと思うので)、責任ある対応がされるよう、私自身、引き続き求めていく所存です。
 
「名勝気比の松原」は日本三大松原のひとつですが、調べてみると、名勝指定が一番早かったのは静岡市の「三保の松原」で1922年(大正11年)、次に「気比の松原」、そして佐賀県唐津市の「虹の松原」(1955年:昭和30年)となるそう。
 
※投稿後追記
ちなみに、「三保」と「虹」の松原を管理している行政の所管部署に確認をしたところ、気比の松原のような状況にはないとのことでした。
 
つまりは、あの世界文化遺産の「三保の松原」に次いで、2番目に名勝指定されたのが「気比の松原」であり、そう思えば尚のこと、今の「モラルなき外国人に占拠」されている状況を悔しく、そして何よりこの場所を守り続けてこられた先人に申し訳ないという気持ちでいっぱいになります。
 
そうした思いのもと、敦賀の誇りと文化を取り戻すため取り組むのみであります。
 

【歪んだままの竹柵、目立たぬ場所に曲がって立つ看板。こうしたところに行政の姿勢が表れていると感じるのは私だけではありません。】

原電労組第65回定期大会が開催される

ブログ 働く仲間とともに

新型コロナウイルス感染に関し、ここ福井では100〜150人の新規感染者が続いていますが、不思議なもので、どこか空気感が以前と異なってきているよう。
 
屋外でのマスク着用に関する考え方が示されたことが、ひとつの潮目の変わり時であったかと思うところですが、最近はコロナと経済活動を両立する「ウィズコロナ」の感覚が一層強まっており、「3年ぶりに◯◯開催」の言葉が多く聞かれるところです。
 
政府も誰も「宣言」をしていないのに、外国人客の受入解禁など既成事実をひとつ一つ積み重ねることで、漠然と言わば「なし崩し」的にウィズorアフターコロナに向かうのは、いかにも空気感で物事が決まる日本らしいと思いつつ、結局、重症化率や死亡率などの蓄積した科学的知見をもって、責任ある立場の方が国民に説明されぬままのこの状況で良いのか。
 
このまま「波」を乗り越えてしまうことを、ある意味危惧する次第です。
 
さて、そのような中、そうは言いながら「3年ぶり」に集合型で開催されたのが「日本原子力発電労働組合第65回定期大会」。
 
私の母体労組である訳ですが、昨日は東京秋葉原の会場にて、本店、東海(茨城県)、敦賀の3分会より代議員が集っての大会が開催され、労組では参与の役割を仰せつかっている立場から出席してまいりました。
 
ゴールデンウィーク明けに、約2年半ぶりに上京して以来、自身3度目の東京となりましたが、電車内では自席の肘掛けやテーブルを除菌シートで拭き、山手線でも吊り革は持たない、もちろん飲食を伴う懇親会などは無しなど、この日もコロナ対策を徹底のうえ出席した次第。
 
第65回目となるこの大会では、本部委員長の挨拶に始まり、ご来賓として、電力総連組織内国会議員である浜野よしふみ参議院議員、浅野さとし衆議院議員(茨城5区)、6月22日公示の参議院議員通常選挙候補予定者「竹詰ひとし」氏(電力総連)からそれぞれ力強いご挨拶をいただきました。
 
とりわけお三方が共通して述べられたのは国民民主党の政策について。
 
現実路線の改革中道政党を進む同党が参議院選挙に向けて公表した5つの重点政策のうち、最も「現実的」であることを示すミリタリーの部分の国家安全保障とエネルギー安全保障については、「自分の国は自分で守る」という、当たり前のことを実践すべく、特にエネルギー政策に関しては、電力需給逼迫が続く中、原子力発電の早期再稼働が絶対に必要であること、軽水炉、小型モジュール炉、高温ガス炉を含めた次世代炉等をリプレース(建替え)していくべきとの考えは、まっすぐ顔を上げて聞く代議員の皆さんの姿勢を見るに、強く伝わったことと受け止めたところです。
 
自民党の公約も出され、ほぼ各党の公約は出揃いましたが、今、そして将来に向けた原子力の活用について、最も現実的且つ踏み込んで記載をしているのは国民民主党であることは間違いなく、この点については、一人でも多くの国民の皆さんに知っていただけるよう、自身も街頭などにて主張していくことを胸に誓った次第です。
 
また、来春施行予定の敦賀市議会議員選挙に向けては、事業所を立地する敦賀市に貢献するとの意味合いなど、組織内議員を擁立する重要性を改めて確認するとともに、組織の総力を挙げて取組む旨、ありがたき決議をいただきました。
 
2期目となる私の推薦を組織決定いただいたことと合わせ、母体労組の皆さんの力強く、あたたかいご支援に心から感謝するとともに、より一層ネジを巻いて頑張らねばと、気持ちを引き締めた次第。
 

【決議の後は、私より決意の一端を述べさせていただきました。】
 
こうして「3年ぶり」となった労組大会は、終始凛とした緊張感の中、無事に終えることができた訳ですが、細かな準備や運営を含め、ご尽力された労組役員の皆さんには、心から敬意を表するところです。
 
最後になりますが、いよいよ来週22日から始まる参院選。
 
福井新聞の調査報道「ふくい特報班」が実施したアンケートでは、投票で最も重視する点は「政策」「実務的な能力」が上位となり、昨秋の衆院選アンケートで上位だった「新型コロナ対策」への関心は比較的低くなり、「外交・安全保障」を挙げる傾向が高まったとのこと。
 
ウクライナ情勢を踏まえ、「理想論では日本はヤバい」と気付いた認識変化の表れかと受け止める次第ですが、日本の進む道を決めるのは何を置いても国民ひとり一人が投じる一票。
 
来る選挙においては、しっかりと政策を比較いただいたうえで選択していただけるよう、期待して止みません。

産経建設常任委員会にて5件の議案審査等を行う

ブログ 敦賀市議会

梅雨入りした北陸地方ですが、ここまで雨続きということはなく助かっているところ。
 
朝起きてこのブログを書いた後は、愛犬「きゅう」との散歩が日課となっておりますが、昨朝も雨はなく、野坂山の麓まで歩くと、そこには「逆さ野坂」(「逆さ富士」を勝手にもじった言葉)がありました。
 
水田の稲もしっかり成長し、この「逆さ野坂」が見れるのもあと僅かかと思いますが、何とも心満たされるもの。
 
こうした風景の中で暮らせること自体、一般質問で述べた「シビックプライド」につながるものだなあと改めて感じた次第。
 
ふるさとの素晴らしい風景を今後も大切にしていきたいと思います。
 

【薄青空の中の「逆さ野坂」。すーっと心が晴れやかになりました。】
 
その後は、朝食、身支度を整え、市役所へ。
 
3日間の一般質問を終えた昨日は、常任委員会を開催し、自身が委員長を務める産経建設常任委員会では、5件の議案、2件の請願審査に加え、敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の指定管理について、所管事務調査を行うことを決定しました。
 
議案に関しては、すべて都市整備部が所管する以下5件。
 
(1)第49号議案 敦賀駅西広場公園の設置及び管理に関する条例制定の件
(2)第51号議案 敦賀市駅前立体駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正の件
(3)第55号議案 敦賀市知育・啓発施設の財産取得の件
(4)第56号議案 敦賀市知育・啓発施設用書籍購入の件
(5)第58号議案 令和4年度新幹線駅前広場キャノピー新設工事請負契約の件
 
ご覧いただくように、5件ともに北陸新幹線敦賀開業に向けた整備、或いは受け皿づくりに関するものであり、いずれも「原案どおり認めるべきもの」と決定しましたが、こうした議案の項目を見ても、開業の息吹が徐々に近づいてきていると感じるところです。
 
また本委員会に付託された請願審査は次の2件。
 
(1)請願第3号 「水田活用の直接支払い交付金」の見直しの中止を求める請願
(2)請願第4号 インボイス(適格請求書)制度の中止を求める請願
 
こちらは2件ともに賛成少数で不採択に。
 
委員会として意見書を提出する条件は「全会一致」ですので、本意見書については、本委員会としての提出はなしということとなりました。
 
2件ともに活発な協議(意見交換)、討論があったうえでの採決結果ということですが、真摯に議論いただいた委員の皆さんに感謝申し上げます。
 
その後、私より、以前に行った百条委員会から継続している「敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の指定管理」に関する「所管事務調査」について、本年4月の指定管理開始から四半期を過ぎたタイミングにて調査を行うこと、調査項目を以下の通り提案し、結果、委員各位の賛同を得て調査に臨むことに決定しました。
 
調査項目は以下の通り。
 
(1)市と指定管理者の引継ぎ結果について
(2)指定管理開始後の運営状況について
(3)前指定管理者へ請求・回収すべき事項への対応について
 
いずれも百条委員会や市で行った第3者調査委員会の結果等も踏まえ、二度と以前のようなことは発生させないとの強い意志を持って調査を継続しているものであり、今回においても同様の思いで調査にあたりたいと考えます。
 
10時から始まった本委員会は、12時20分頃に終了しましたが、対面では総務民生常任委員会がまだ開催中でした。
 
こちらは、新庁舎整備についての所管事務調査をされていたかと思いますが、次の用事があったため、傍聴はせず市役所を後にした次第。
 
定例会のほうは、来週の特別委員会へと続く訳ですが、その前に、本日は東京で開催される母体の日本原子力発電労働組合定期大会にて、来春施行予定の敦賀市議会議員選挙に向けた必勝決議の議案が上程されることとなっています。
 
こうして3年ぶりに、集合型での大会が開催されることを喜ぶとともに、私自身、この3年間の活動報告を含め、決意の一端を代議員の皆さんにしっかりと伝えてきたいと思います。

街頭活動に出会いあり 〜街角で伺ったリアルなご意見〜

ブログ 活動報告

14名が登壇した一般質問が終わりました。
 
最終日の昨日は2名の議員が質問され、トップバッターの和泉明議員が取り上げた「市立図書館空調設備の配管破断に伴う漏水について」では、5月にあったこの配管破断により、図書館蔵書総数の4.5%にあたる4033冊が除籍処分、金額に引き直すと6,272,700円(購入価格ベース)、うち3263冊は5年間1度も貸出なしとの被害状況であったこと、破断した配管の調査や修繕費用を本定例会での補正予算に挙げていることなどを確認。
 
市民の学びの場であり、貴重な財産である蔵書がこうした事態になったことを受け、空調システム自体の見直し(エアコンタイプへ)をする時期に来ているのではないかとのご意見でしたが、この報に触れた際、和泉議員は現場に足を運び、その状況まで確認されたとも。
 
片や私はといえば、全議員に周知されたこの報を受けたのみに留まっており、質問を聞きながら、先輩議員のような行動に及ばなかったことを恥じた次第です。
 
図書館の本に限らず、起きたことを「仕方ない」と思うのではなく、市民の財産に影響を及ぼすものとして捉え、今後は丁寧に確認するよう改めたいと思います。
 
一般質問が終わり、今日は総務民生、産経建設、文教厚生に分かれての常任委員会。
 
引き続き、議会として慎重審査にあたる所存です。
 
そうして議会対応を終え、夕方定時以降の時間帯は、地元地区の粟野交番前交差点にて街頭活動報告を行いました。
 
不定期ながら、週1〜2回ペースでの街頭活動となっていますが、この日は大変嬉しいことが。
 
自身の一般質問の内容などを話し始め、10分くらい経った頃でしょうか、私より随分若い主婦の方が目の前に現れ、「ちょっといいですか?」と話し掛けられました。
 
「もちろん大丈夫です」とマイクを切り、お話しを伺うに、街頭を行っているすぐ近所に住むというその女性は、「日頃思っていることをどこに話せばいいのか」と思っていたとのことで、車で買い物に出た際、私を見掛けたため、わざわざ帰りに寄っていただいたとのこと。
 
私の名前や政党について尋ねられた後は、ご自身の家庭環境や、教育費に関すること、悲しい虐待をなくすためには望まれない出産を無くすべきであり、そのためには特に若者の緊急避妊薬使用、さらには性教育の重要性などについてご意見を伺いました。
 
少子化に関しても、無理やりペアリングをするより、結婚されている夫婦が一人より二人、二人より三人産もうと思える環境にする方が効果が高いのではなど、こちらもディスカッション。
 
私の考えや、そのために国民民主党は高校生までの教育無償化や教育国債の法的整備を求めていることなどをご説明し、賛同を得た次第。
 
10分以上お話ししていたでしょうか、のぼり旗を立てた横で話し込んでいる姿は通行される方からは奇異に映ったかもしれませんが、私にとってこうした主婦の方のリアルな考えをダイレクトに伺う機会というのは、大変貴重でありがたいもの。
 
最後、感謝の気持ちとまた答えを返すことをお約束し別れ、街頭報告を再開した訳ですが、回答するにも連絡先を聞かなかったことに気づきました。
 
女性には申し訳ありませんが、街頭で見掛けましたらまた、お声掛けいただけますよう宜しくお願いいたします。
 
以前に「意を決して」始めた街頭活動報告ですが、こうしてどこに挙げてよいか分からない政治に対する声を聞けたこと、またこの時間、下校中の高校生や中学生たちが手を振ってくれること(冷やかし半分かもですが)だけでも、「政治への関心を高める」との実施目的に近づくもの。
 
地方議員である私が行うべきは、地域にある声なき声を丁寧に伺い、ひとつでも政治の場に反映すること。
 
昨日感じた感謝の気持ちを忘るることなく、今後も引き続き「現場第一主義」で活動にあたりたいと思います。
 

【街頭活動報告はソロ活動ですが、さすがに交差点で自撮りは恥ずかしい。。。ですので、街頭で立ている「のぼり旗」の写真だけ掲載させていただきます。】

第208通常国会が閉会。選挙モードへ。

ブログ 政治

一般質問2日目を迎えた敦賀市議会は昨日、6名の議員が登壇。
 
市営住宅、アレルギーを持つお子さんへの対応、新型コロナ感染対策(ワクチン接種)からイベント開催、学校給食、こどもの国、新幹線開業に向けたにぎわいの創出など、様々な角度からの質問が行われました。
 
勝手な受け止めとして、この日も質問のあった「学校給食」に関しては、これまでも多くの議員が質問に取り上げていることからすれば、主に年数が経過した給食センターの建替えを求める声の大きさを感じるところ。
 
既に市は、財源の手当を検討し、出来るだけ前倒しで行いたいとの考えを示されていますが、自分自身の経験からしても、子ども達の「学校生活の楽しみ」の最上位にランクされるであろう「給食」に関することだけに、こちらについては早期の実現を望む次第です。
 
今日は一般質問最終日となりますが、残るお二人の質問にしっかりと耳を傾けたいと思います。
 
さて、市議会から国会に目を向けますと、昨日の参院本会議で子供関連政策の司令塔となる「こども家庭庁」の設置関連法が可決、成立した後、第208通常国会は同日、150日間の会期を終えて閉会しました。
 
政府は臨時閣議を開き、来る参院選の日程を「6月22日公示、7月10日投開票」に決定。
 
この参院選では、選挙区と比例代表合わせて520人超が立候補を予定しているとのこと。
 
国会閉会と選挙日程確定により、事実上の選挙戦がスタートしたことになる訳ですが、混沌とする国際情勢の中で、岐路に立つ日本の将来を左右する大変重要な選挙と言っても過言ではありません。
 
中国の軍事的台頭を受けた防衛費増額を含む安全保障政策、電力需給逼迫が続く中での原子力政策を含むエネルギー安全保障、原油高や円安に直面する経済政策、憲法改正などが主な争点になると思われ、それぞれに現実路線を唱える政治でなければ、日本は沈没しかねないとの危機感を抱くところであり、そうした中にあって、私自身は、国民民主党が擁立する比例候補者全員の当選に向け、出来うる限りの党勢拡大に努める所存です。
 
今後は参院選に関する報道が多くなろうかと思いますが、皆さまにおかれましては、人気やパフォーマンスに惑わされることなく、政策を較べていただいたうえで、理想論ではなく現実論を掲げる政党はどこか、候補者は誰なのかをしっかり見定めていただければと存じます。
 

【国会閉会後の参議院本会議場(産経ニュースより引用)。決戦は6月22日公示、7月10日投開票。】

「シビックプライド」醸成に必要なこととは

ブログ 敦賀市議会

昨日、北陸地方は梅雨入り。
 
平年に比べ、3日遅い梅雨入りとのことですが、この季節も日本固有のもの。
 
「うっとおしい」と言わず、シーズンの主役「紫陽花」がしっとりと咲く姿を楽しむ余裕をもって過ごしたいものです。
 
さて、そんな季節の変わり目の昨日でしたが、敦賀市議会では一般質問初日を迎え、6名の議員が登壇。
 
私もトップバッターで質問しました。
 
今回は、「シビックプライドを醸成するまちづくり」と、やや崇高なタイトルということもあり、何か答えを引き出すというより、地域住民や関係者の多くの声を受け止めたうえで自分の思いを重ね、それを正確に伝えることに主眼を置いた質問構成とし臨んだ次第。
 
以下に主要な項目のみご報告させていただきます。
 
 →→→発言趣旨や質問概要はこちら(6月9日ブログ)をご覧ください
 
【シビックプライドを醸成するまちづくり】
 
(1)自然・歴史・文化
◉敦賀市民が誇りに思う場所を守るため
やまたけ)今から94年前、昭和3年6月28日に史跡名称天然記念物保存法にて名勝指定された「気比の松原」。これまでも松林の中でのバーベキューやキャンプ、駐車場からキャンプ道具を運ぶために車で侵入し、通報されて来たパトカーに制止されることが幾度となく発生していることに加え、土日は特に、浜辺で大勢の人が集まっていわゆるバーベキューがされ、ウォーキングされている方が怖くて通れないと言っています。また、昨日の朝も駐車場入口での大量のゴミ放棄がされるなど、なし崩し的に「無法地帯」となりつつある。文化財保護、都市公園としての管理やルールを遵守し、美しく保ってこそ、敦賀のシンボリックな場所として市民に認知されると考えるが、現況を改善するため、行政として責任ある対応を求めるが、いかがお考えか。
 
市)松林部分については、福井の森林管理署、海浜部分については福井県の管理となっている。市では名勝の景観を維持するために、年間を通して、松林部分と海浜、トイレの清掃などを行なっている状況。松林でのバーベキューが禁止されている中で、一部の方が火気厳禁となっている松林でバーベキューをしていることは承知をしており心を痛めている。昨年から福井森林管理署において看板、ロープ、貼り紙など禁止の対策を行なっており、以前より効果は出ている。
 
やまたけ)一言で言えば、多くの市民が「誇りある場所じゃなくなりつつある」と思っている。国県市と関わるが、根拠法令に基づき、行政としてプライドを持って管理いただきたい。
 
◉「ふるさと再発見、歴史の再発掘」を!
やまたけ)次に歴史の観点で伺う。敦賀は、多種で豊富な歴史・文化を有するが故、磨き上げに苦慮していることを認識するところですが、市民の皆さんにより敦賀の魅力を知ってもらうため、まずは「テーマ性を持った追体験」、「まち歩きストーリー」の多様化、深掘り化(マニア化)することを提案するが、受け止めを伺う。(通告書での例:芭蕉、吉継、戦国、古道、鉄道など)
 
市)市民に郷土の歴史、文化の魅力を知ってもらうことは大変重要であり、テーマ性、ストーリー性をもった文化財の活用は大変有効と考える。本年度から着手している「文化財保存活用地域計画」策定を通じ、本市の持つ文化財の特徴をテーマ、ストーリー性に分けソフト事業化していきたい。
 
(2)鉄道と港
◉「金ヶ崎周辺整備計画」の肝、SLや転車台を活用した部分の実現に尽力を!
やまたけ)古事記に出てくる「百伝う(ももづたう)」は、敦賀の枕詞であり、「色んな人がやってくる」との言葉にある通り、古より「交通の要衝として栄えてきた敦賀のコンセプトは「鉄道と港」であり、これを再現、シンボリックな場所にしていくのが、関係者皆で築き上げた「金ヶ崎周辺施設整備基本計画」と認識するところ。本計画の具現化に向けては、現在、コロナ禍やJR貨物所有用地の課題など、様々な状況を睨みつつ進めていると受け止める一方、市民の皆さんからは「整備計画」の存在自体を危惧する声が多く挙がっている。「金ヶ崎周辺整備計画」にあるSLや転車台を活用した部分は、本計画の肝であり(鉄道のまちを象徴する部分)、市においてはあらゆる手段を講じ、この実現に向け尽力することが重要と考えるが、認識を伺う。
 
市)デザイン計画を策定するにあたっては、「金ヶ崎周辺整備構想」或いは「「金ヶ崎周辺施設整備基本計画」が前提にあるため、排除するものではないが、用地の問題、費用の問題、運営方法の問題といった非常に多くの課題があり、実現には現時点では困難であると認識している。転車台等の鉄道遺産を活用する施設の整備、或いはSLの運行については、民間の企業、投資規模に応じて判断されていくことになると考えているが、いずれにしてもこうした課題、敦賀が「鉄道と港のまち」であることも踏まえ、今後協議会として当該計画を策定する中で整理をしていきたい。
 
◉人道の港の史実を市民皆が誇りに思うために!
やまたけ)人道の港のエピソードに関しては、紛れもない史実として、後世に受け継ぐべきものと認識しており、広く国内外からムゼウムに訪れていただき、その価値に対する声をいただくことによって、市民の皆さんが誇りに感じる(そうした史実があったまちに住んでいることを)ことにつながるものと考える。そのためには、ムゼウム自体に深い専門性、外部とのコーディネーターやファシリテーターなど人材づくり、魅力あるプログラムを持続的に育成することが必要不可欠であり、ムゼウムの組織体制、教育旅行など受入体制を再構築する必要があると考えるが、いかがお考えか伺う。
 
市)指摘の部分の重要性は認識しているが、館内案内の経験を踏まえた営業の話題提供など、同時に複数の分野に通じてこそ、質の高い受け入れ環境となる面もあるので、新幹線開業等の契機に向け、職員の知識の向上につながるような研修に積極的に参加するなど、ソフト面での受け入れ体制の強化を今後も考えている。先日の山野内大使の講演や敦賀高校創生部との連携はシビックプライドを醸成することになるかと考えるので今後も継続していきたい。
 
(3)北陸新幹線
◉新幹線は「目的ではなく手段」であり、開業効果を「自分ごと」にするために!
やまたけ)現在、開業に向けた取組みに特段傾注する時期であることは認識したうえで、新幹線は「目的ではなく手段」であることを思えば、開業後、自分達の住みやすさや生活の利便性向上につなげることが、新幹線があるまちの本来のあり様と考えるところ。開業効果を「部分最適」ではなく「全体最適」とし、市民の皆さんそれぞれが開業の持つ意味合いを実感することで「自分ごと」となり、ひいては交通の要衝の歴史をつなぐことになるものと考える。ついては、開業後、観光分野のみならず、新幹線を敦賀市の発展にどう活かしていくのかのビジョンをもって、仕掛けを行なっていく時期にあると考えるが、市の認識を伺う。
 
市)開業後も見据え、商品開発支援や空き店舗解消にも力を入れ、国道8号空間、通称「ほこみち」での賑わい創出を展開するなど、観光分野での誘客化、地域の稼ぐ力への転換につながるように努めるとともに、新しいビジネスのIT企業を始めとするサテライトオフィスの誘致や新たな産業団地に向けた調査も進めている。交通の要衝敦賀の位置付けや歴史的役割、そして地域間協調の実践として、新幹線駅デジタルサイネージ等による嶺南市町の観光情報の発信など、開業効果の嶺南全域への波及にも取り組んでいる。今後においても受け皿づくりの総仕上げに取り組むばかりでなく、開業後も見据え、多角的な取組みを展開していきたい。
 
やまたけ)この意見を言うには背景がある。それは、本年3月12日にオルパークで開催された「北陸新幹線開業7周年フォーラム」に参加した際、先行開業の都市、団体からあたたかいご示唆を頂戴したこと(以下)。
・函館の方は「マインドの持続。開業以降残るリソースを思考しておくことが大事。開業をお祭り騒ぎにしないこと。」
・NPO黒部まちづくり協議会の方は「当初の観光、おもてなしよりも自分達の生活という視点に変わってきた。新幹線があることによって、市民の生活をどうしていくか考えていかなくてはいけない」
また、取りまとめ役のお一人である青森大学の櫛引素夫先生は以前に、「新幹線と医療」の面で、新幹線ができて医師確保や救命につながった事例は青森県青森市や新潟県上越市などが挙げられることや、新潟県糸魚川市では、県境を越えた金沢市や富山市への新幹線通学が定着し、若者のライフスタイルも変えつつあると述べている。
さらには、新幹線は強いものをますます強くし、一極集中を加速させる装置とも言える。そうしないためには、シビックプライドを向上させ、地域の持続可能性を高めることが最も重要だ。
新幹線に明解なゴールはない。新しい仕組みやコミュニケーションの仕方、地域を見つめる指標をみんなでつくり直す。悩み続けながらでも一緒に未来を探す。新幹線開業は、地元の人たちが幸せになるってどういうことかを突き詰めて考えるチャンスです。
市が取組みを進める中で、こうした視点を是非取り込んで対応いただくことを要望する。
 
以上が、ざっと質問のやり取りとなります。
 
(1)では、敦賀のシンボルだと言っている場所を絶対に「無法地帯化」させてはならない、(2)では、敦賀のまちのコンセプト「鉄道と港」を徹底的に体現するため、シンボリックな場所の実現に全力を尽くすべき、(3)では、新たな交通体系「新幹線」が来る効果を市民皆が感じられるよう取組みをとの思いを込めて意見した次第ですが、これはいずれも「シビックプライド」に結びつくこと。
 
言葉足らずで、市(理事者)の皆さんにしっかり伝わったかどうかは分かりませんが、伝わったのであれば本望。
 
敦賀市が将来に向けて持続的に発展していくため、新たな取組みにチャレンジしていくことはもちろん重要です。
 
しかしながら、それは古より、この地と生業を守り続けて来られた先人たちへの感謝と敬意の上に立ってのことであり、そのことを軽んじて、持続的なまちづくりはないと考えます。
 
すなわちそれは「敦賀固有の文化」を大切にすることと同義であり、よって、「今ある資源」を大切にし最大限活かすこと、このことを徹底して取り組むことによって、郷土への誇りや郷土愛、「シビックプライド」が醸成されるまちづくりになるとの思いを確信するものであります。
 
私自身は、そのことに信念をもって、今後も活動に邁進することをお誓い申し上げ、昨日の一般質問の報告とさせていただきます。
 
 

本日トップバッターで質問します

ブログ 敦賀市議会

ウクライナへの侵攻開始から3ヶ月以上が経過したロシアの非人道的な軍事行動ですが、昨晩の情報では、中国東北部の黒竜江省とロシア極東アムール州ブラゴベシチェンスクを結ぶ自動車橋が13日までに開通したとありました。
 
自動車橋は全長1キロ余りで、2016年末に建設が始まったとありましたが、中露国境の川に架かる本格的な自動車橋は初めてとのこと。
 
近年著しく進む中露接近を象徴する存在と言え、中国の胡春華副首相は「中国東北部とロシア極東の協力が新たな段階に踏み出すことを促したい」と話したとあり、ウクライナ侵攻を受けて米欧などが対露経済制裁を強化していることも踏まえたうえでのこの発言は、脅威の拡大とウクライナ侵攻の益々の長期化を意味すると認識する次第です。
 
強い経済制裁を加えても、その分を中国がカバーする構図が一層強まれば、ロシアを孤立させるどころか、世界は完全に二極化に進むことを危惧するものであり、これは即ち日本にとっても一大事であると、危機感を強めるものであります。
 
さて、話しは変わり、敦賀市議会は調整日が明け、今日から16日に掛けては一般質問、17日は常任委員会が行われます。
 
一般質問初日の本日は、以前にご報告しました通り、私がトップバッターということで、10時の開会後に質問することとなっておりますので、お時間のある方は議場での傍聴を始め、RCN議会チャンネル、敦賀市議会インターネット中継などにてご覧いただければ嬉しく思います。
 
質問にあたってはこれまでも「現場第一主義」のもと、リアルな現場に足を運び、地域の方のご意見を聞き取り、他市町の事例などをヒヤリングしたうえで臨んできたところですが、今回最もその積み重ねが充実していると感じています。
 
一昨日のミニSLで実体感したこと然り、「気比の松原」に関しては、土日を含めた現場確認や三大松原の「三保の松原」(静岡市)、「虹の松原」(唐津市)へは電話で、「鉄道と港」や「北陸新幹線」に関しては関係者の受け止めや先行開業都市の状況を伺うなど、いわゆる「発言の根拠」となるものは十分収集できました。
 
今日の質問は、発言通告に従って行う原則のもと、事前準備で把握したリアルが少しでも行政に届くよう、事例を挙げ補完しながら意見していきたいと思います。
 
「シビックプライドを醸成するまちづくり」
 
掲げた質問のタイトルは非常に崇高なものであり、軽々しく言うことではないことは重々承知しています。
 
しかし、自分の中では、このタイミングで意見せねば機を逸すると思い、テーマに掲げたことをご理解いただきたく。
 
自分ごとばかりで失礼しましたが、本日より3日間、私を皮切りに14名の議員が質問を行います。
 
市民の皆さまにおかれましては、それぞれの議員の視点、意見、市とのやり取りをご覧いただき、少しでも市政や議会に関心を持っていただければと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
 
 →→→「令和4年第2回定例会一般質問通告一覧」はこちら
 

【質問のひとつに挙げている「気比の松原」。敦賀のシンボルであり、誇れる「名勝」が「無法地帯化」することだけは何としてでも食い止めねば。】

「鉄道と港のまち敦賀」の姿ここにあり

ブログ まちづくり

「心が満たされる」というのはこういうことかと感じた日曜日。
 
昨日は、敦賀赤レンガ倉庫、金ヶ崎緑地で開催されたイベント「Thanks Festa 〜おでかけステーション金ヶ崎へGO!〜」の一部として実施した「ミニSLに乗ろう!」の運営を一日お手伝いさせていただきましたが、これを終えて感じたのがこの気持ち。
 
まさに蒸気を動力として動く「ミニSL」の愛好家である先輩とのつながりで、あのロケーションで是非走らせてみようと意見が一致し、たまたま既に開催が予定されていたこのイベントにお声掛けいただいたこともあり、トントン拍子で話しが進み、昨日実現に至ったもの。
 
とはいえ、敦賀市への同緑地使用届を始め、細々とした段取りは全て先輩の方で対応いただき、私の方は当日、「一人工」として協力したに過ぎないので偉そうなことは言えないのですが、それにしても本当に開催して良かったと充実感に満たされた次第です。
 
乗車運行時間を10時からとしていたため、現地には7時30分に集合。
 
先輩、越前市から来られた愛好家2名、助っ人1名、そして私の5人で、まずはユニック車に詰め込まれた機材下ろしから始まり、レールの敷設、安全のためのカラーコーンや受付の設置などを行った訳ですが、分割されたレールを1本づつつなぎ合わせ、一周約120mのコースを作るのが中々大変。
 
その後、愛好家(ここでは機関士)の指示に従い、給水用の水を汲んだり、連結車両の組み立てをしたりと徐々に雰囲気が出てくる様子を楽しみながら、いよいよ、お二人の本領発揮で機関のセッティングがされ試運転準備へ。
 
最初は灯油に浸した木端を焚べボイラーに着火した後、石炭を焚べ、通風と給水調整を行うと、煙突から煙が出始め、ボイラーの圧力が増していることを表す「プシュー」という安全弁が噴く音が聞こえるたび、どこか私の興奮も徐々に高まるようでした。
 

【試運転前の様子。テキパキと調整する機関士さんの姿が何ともカッコ良い。】
 
そしていよいよ試運転。
 
金ヶ崎緑地は中央に向かって起伏があることから、先輩の「C12167」(実際敦賀でも走っていた機関のミニ)と越前市の方の「C56160」の2台を連結し、動力を上げての走行でしたが、この日の青空、キラキラ光る敦賀湾を背景に、緑の芝生の中を汽笛をあげて走るミニSLの姿は本当絵になるものであり、これぞイメージしていた光景と頷いた次第です。
 

 
そしていよいよ運行開始。
 
私は運行係として、10時前から列を成す親子連れ、お孫さん連れの方を順次、手指消毒の上、客車にご案内。
 
始発が出発すると歓声が挙がり、嬉しそうに笑顔で手を振り合う親子にじいちゃん、ばあちゃんたち、カメラを構えシャッターチャンスを待つ姿など、何ともアットホームな雰囲気に包まれながらの運行が始まり、午前中の2時間で約140名、お昼休憩を挟み、午後からもほぼ同じペースでの来場がありましたので、計約300名近く(リピーター含む)の皆さんにお越しいただいた次第。
 


【運行中のショット。笑顔と歓声が響き合う金ヶ崎緑地。】
 
実は私としては、運行係をチャンスとばかりに案内の際、どこから来られたか、何でこのイベントを知ったかなどのリサーチをするに、大方市内の方でしたが、遠くは京都の綾部から、子どもがミニSLの大ファンでインターネットで検索したらヒットしたという方までおられ、県外の方も特定の目的を持って来られたことを嬉しく感じたところです。
 
いずれにしても、この日金ヶ崎緑地で開催されたフリーミュージック演奏や赤レンガ倉庫のブース、旧ムゼウムでのFM敦賀ライブ放送などとも相まって、のんびりとしたくつろぎの空間であったとも感じました。
 
運行を終えた後は、朝と逆の工程で後片付けを終え、皆それぞれ充実した表情(機関士さんの顔はすすで真っ黒)で別れましたが、振り返れば夕日が敦賀湾を照らし、「鉄道と港のまち敦賀」を体現するということは、この日の雰囲気と光景、そして何よりもあの皆さんの笑顔にあると、私の中で確信した次第です。
 
私自身、一般質問を明日に控えておりますが、タイトルに掲げる「シビックプライド」に通ずるシーンを実感しましたので、そうした思いも込めて質問に臨みたいと思います。
 
最後になりますが、本イベント開催にあたり、さりげないアドバイス、早朝よりバックアップいただいた行政関係者の皆さん、会場で足を止め様々なご示唆を頂戴しました関係者の皆さん、誠にありがとうございました。
 

【(おまけ)機関士さんが帽子を被せてくれての記念撮影。本当心満たされた一日でした。】

連合の仲間とともに「違反のない選挙」を学ぶ

ブログ 働く仲間とともに

「煎餅は良いがケーキはダメ」
 
唐突に恐縮ですが、これは、選挙事務所で来訪者に提供して良いものの例として教えられてきたもので、これに示されるよう、やっていいことと悪いことの線引きが非常に曖昧で、グレーゾーンが広いと言われるのが「公職選挙法」。
 
冒頭の「煎餅とケーキ」で言えば、日本人が慣例として提供してきた「お茶菓子」は良いが、「嗜好品」のケーキを提供することは買収行為にあたると解釈する訳ですが、こうした些細なことも含め、「選挙違反は絶対にしない」との趣旨のもと、昨日午前中は連合福井主催による「2022政治・選挙学習会」が開催され、私も参加してきた次第。
 
コロナ禍を踏まえつつ、より多くの組合役員、推薦議員が参加できるよう、福井・丹南・嶺南の3会場、講師(東京)をオンラインでつないでの開催でしたが、こちらはコロナで当たり前になったとはいえ、費やす移動時間のことなどを思えば、大変ありがたい形式。
 
嶺南会場はサンピア敦賀の会議室をお借りしてということで、連合福井嶺南地域協議会の皆さんと顔を合わせられたことも、これまた嬉しかった次第です。
 
さて、その学習会については、1部を「連合の政治活動について」(講師:連合政治センター川島事務局長)、2部を「違反のない選挙をどう闘うか」(講師:五百蔵洋一弁護士)とし進められました。
 
とりわけ、2部のほうでは、この道のスペシャリストである五百蔵弁護士から、公職選挙法のルーツと主な改正点(連座制拡大、ネット選挙導入、18歳選挙権)から始まり、弁護士をもってしても、「本法は何が違法か、何が合法か、よく分からない、天下の悪法」と称されたよう、実際の事件をモデルにした設問形式で様々なケースを想定した対応について改めて学ぶことができました。
 
ここで言う「対応」とはもちろん、「抜け道」のことではなく、「やってはいけないこと」を教えていただいたものとご理解ください。
 
「この法律は理屈や常識で考えると間違った答えになる。考えるのではなく覚えることが重要である。」との言葉が印象に残った訳ですが、この公職選挙法においては「選挙運動」とは何かについてさえ定義しておらず、従来の判例や学説上「①特定の選挙において、②特定の候補者の為に、③有権者に働き掛ける」行為を指すとしています。
 
お金に絡むことは言語道断として、注意しないといけないのが、個々人のふとした声掛けや文書図画(ぶんしょとが)の違反。
 
先にあった選挙運動の3要素を踏まえ、「政治活動」との違いを組織全体で改めて認識のうえ、ウッカリでは済まされない、文字通り「違反のない選挙」、「クリーンな選挙」を徹底していきたいと考えます。
 
もちろん、私自身も厳に留意いたします。
 

【嶺南会場の様子。演台の方は開会のご挨拶をされた矢野義和・連合福井会長。】
 
さて、本日はこの後、敦賀赤レンガ倉庫、金ヶ崎緑地で開催のイベント「Thanks Festa 〜おでかけステーション金ヶ崎へGO!〜」の一部として実施する「ミニSLに乗ろう!」(チラシ右下)の運営をお手伝いに行くこととしています。
 
まさに「鉄道と港のまち敦賀」を体現するよう、敦賀湾をバックに、金ヶ崎緑地をミニSLが走る姿は必ずや絵になること、そして何より、子どもたちの笑顔が見れることを今から大変楽しみにしています。
 
この後は天気も回復し、晴れ模様となるようですので、お時間ある方はぜひ、金ヶ崎エリアに足を運んでくださいね。
 
ではでは、本日のブログはこれまでに。
 

 
 →→→「Thanks Festa~おでかけステーション金ヶ崎へGO!~」の詳細はこちら

議員生活18年。小林正夫参議院議員が最後の質問。

ブログ 政治

委員会室内に暫し鳴り止まぬ拍手。
 
立憲民主党が提出した内閣並びに衆議院議長不信任決議案によりストップしていた国会審議が昨日再開され、参議院では総務委員会ほか各委員会を開催。
 
私の「尊敬する人物」の一人、電力総連組織内国会議員の小林正夫参議院議員(国民民主党)は、この7月下旬の任期満了をもって3期18年の議員生活に終止符を打ち、そのバトンを竹詰ひとし氏に託すべく、現在取組みが進められているところですが、その小林議員が最後の質問に立たれました。
 
その質問が終わった時に起きたのが、冒頭の「鳴り止まぬ拍手」であった訳ですが、最後まで思いのこもった質問に私も感動した次第です。
 
この日、小林議員に与えられた時間は45分。
 
質問項目を
◉知床半島での観光船事故に係る通信について
◉電気通信事業法の一部を改正する法律案について
◉電力の安定供給確保について
とし、順次、真摯に答弁を求めておられましたが、何といっても最後の最後に据えた項目、議員の信条でもある「電力の安定供給」を質す姿は迫力がありました。
 
いくつか質疑の内容を紹介しますと、まず、「質の高い電力の安定供給は必要不可欠」とし、「デジタルは安定した電力供給がなければ成り立たない。今の電力需給逼迫の状況では、デジタル社会、高速通信時代は遠のいてしまう。電力安定供給の大事さは共感できるか。」との問いに対し、金子総務大臣は「必要不可欠と認識している。通信インフラの消費電力は増加しており、省エネも進めているが、前提として電力の安定供給は極めて重要である。」との答弁。
 
次に、「2022年夏季、2023年冬季の電力需給逼迫に対し、7日に開かれた検討会合では、休止中の火力発電所の稼働を求めることや電力使用制限令の準備までの議論に及んでいるが、今後も需給逼迫が見込まれる要因は何なのか。」との問いに対し、細田経産副大臣は「火力の停止、休廃止や原子力の再稼働も順調に進んでいないこと、コロナで電力需要が急拡大したことなどによるものであり、短期的には休止火力の再稼働などを行いながら、節電等に関しては国民に丁寧に説明しつつ理解を求めていく。」との答弁。
 
続いて、「原子力の再稼働が政府が考えていたより遅れていることが要因だと考えるがどうなのか」との問いには、「要因の一つである」。
 
「第6次エネルギー基本計画では再生可能エネルギーの比率を拡大していくとあるが、太陽や風任せで安定した電源化にどう取り組んでいくのか」に対しては、資源エネルギー庁の南統括調整官が「S+3Eの前提条件を持って 脱炭素電源による国産エネルギー拡大、蓄電池、水素などの調整力確保、FIP、容量市場を通じた調整力、供給力の確保などを行い、電力の安定供給を図っていきたい。再エネだけで全てを賄うことは難しい。あらゆる選択肢を持ってカーボンニュートラルを目指す。」。
 
「再エネ賦課金、補助制度からの早期自立が必要」との問いには、「必要。中長期の価格目標設定、再エネのコスト低減を目指す。全体の電力コストを踏まえ、賦課金に頼ることなく再エネの拡大を図ることが重要と考えている。」。
 
「どうやって電力の自給率を30%まで上げていくのか」には、「自然エネルギー、徹底した省エネ、安全を大前提とした原子力再稼働、エアコン省エネなどトップランナー方式の導入、再エネの国民負担を抑制しつつ進める。原子力は必要なベースロード電源。安全最優先で地元の理解を得ながら再稼働を進めていきたい。」。
 
「原子力で自給率を高めることが重要であり、既設の原子力再稼働はもとより、小型モジュール炉などの次世代炉については、将来に向けた技術力維持の観点を含め、実施していくべき」との意見に対し、「万全を期していくことが重要。安全を大前提に規制基準で認められた場合、地域の理解を得ながら再稼働を進めていく。リプレースは現時点では想定していない。」とあり、「あらゆる施策を追求していくことが重要であり、現時点ではカーボンニュートラルの達成に向けては、純国産エネルギーである原子力を活用することが我が国にとって重要。早くリプレースに向けた考えが示されるよう期待をしておく。」と再度、押し込みの発言がありました。
 
その後、小売全面自由化で新電力が相次いで撤退していることなどを踏まえ、「新電力の政策について再検討すべきではないか」、また「小売事業者のリスクが高まっており、電力システム改革の検証をやってもらえないか」と意見され、これには「電力システムを不断に見直すことは必要。問題意識は共有する。」との答弁がありました。
 
こうして全ての質問を終えた小林議員は最後に、「この総務委員会での質問が議員生活18年間の最後となります。3期目に所属したこの総務委員会では政治が生活と直結していることをまざまざと感じました。私にとって、議員生活は第2の青春でした。それは、日々発生する課題に対しエネルギーを持って対応することができたからだと思います。そのことに感謝を申し上げ、私の質問を終わらせていただきます」。
 
この後に起こったのが、冒頭の万雷の拍手であった訳ですが、最後となる質問者への花向けとしても、拍手が暫し鳴り止まなかったことは、真摯にそして誠実な政治姿勢を貫いてこられた小林議員への賛辞の気持ちが込められていたからと受け止めた次第です。
 
私自身、東日本大震災後の苦しい時期をともにしながら、議員の選挙では2度も東京都内での街頭演説の司会をやらせていただいたり、足繁く議員会館に通いお話しさせていただいたりと、思い出が走馬灯のように頭をよぎり、そんな小林議員がいよいよこれで最後と思うと感無量の気持ちとなりましたが、質問を終えた議員の表情はとても晴れやかに映りました。
 
議員生活を振り返って「第2の青春であった」と述べた小林正夫議員。
 
これまでの18年間、本当に、本当にお疲れ様でした。
 
7月下旬までの任期満了まで、今暫しお力を借りながら、私自身、議員の政治姿勢をお手本とし、活動に邁進したいと思います。
 

【最後の最後まで全力で質問する小林正夫議員は、私にとって心の底から尊敬する大先輩です】

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