原電労組第65回定期大会が開催される

ブログ 働く仲間とともに

新型コロナウイルス感染に関し、ここ福井では100〜150人の新規感染者が続いていますが、不思議なもので、どこか空気感が以前と異なってきているよう。
 
屋外でのマスク着用に関する考え方が示されたことが、ひとつの潮目の変わり時であったかと思うところですが、最近はコロナと経済活動を両立する「ウィズコロナ」の感覚が一層強まっており、「3年ぶりに◯◯開催」の言葉が多く聞かれるところです。
 
政府も誰も「宣言」をしていないのに、外国人客の受入解禁など既成事実をひとつ一つ積み重ねることで、漠然と言わば「なし崩し」的にウィズorアフターコロナに向かうのは、いかにも空気感で物事が決まる日本らしいと思いつつ、結局、重症化率や死亡率などの蓄積した科学的知見をもって、責任ある立場の方が国民に説明されぬままのこの状況で良いのか。
 
このまま「波」を乗り越えてしまうことを、ある意味危惧する次第です。
 
さて、そのような中、そうは言いながら「3年ぶり」に集合型で開催されたのが「日本原子力発電労働組合第65回定期大会」。
 
私の母体労組である訳ですが、昨日は東京秋葉原の会場にて、本店、東海(茨城県)、敦賀の3分会より代議員が集っての大会が開催され、労組では参与の役割を仰せつかっている立場から出席してまいりました。
 
ゴールデンウィーク明けに、約2年半ぶりに上京して以来、自身3度目の東京となりましたが、電車内では自席の肘掛けやテーブルを除菌シートで拭き、山手線でも吊り革は持たない、もちろん飲食を伴う懇親会などは無しなど、この日もコロナ対策を徹底のうえ出席した次第。
 
第65回目となるこの大会では、本部委員長の挨拶に始まり、ご来賓として、電力総連組織内国会議員である浜野よしふみ参議院議員、浅野さとし衆議院議員(茨城5区)、6月22日公示の参議院議員通常選挙候補予定者「竹詰ひとし」氏(電力総連)からそれぞれ力強いご挨拶をいただきました。
 
とりわけお三方が共通して述べられたのは国民民主党の政策について。
 
現実路線の改革中道政党を進む同党が参議院選挙に向けて公表した5つの重点政策のうち、最も「現実的」であることを示すミリタリーの部分の国家安全保障とエネルギー安全保障については、「自分の国は自分で守る」という、当たり前のことを実践すべく、特にエネルギー政策に関しては、電力需給逼迫が続く中、原子力発電の早期再稼働が絶対に必要であること、軽水炉、小型モジュール炉、高温ガス炉を含めた次世代炉等をリプレース(建替え)していくべきとの考えは、まっすぐ顔を上げて聞く代議員の皆さんの姿勢を見るに、強く伝わったことと受け止めたところです。
 
自民党の公約も出され、ほぼ各党の公約は出揃いましたが、今、そして将来に向けた原子力の活用について、最も現実的且つ踏み込んで記載をしているのは国民民主党であることは間違いなく、この点については、一人でも多くの国民の皆さんに知っていただけるよう、自身も街頭などにて主張していくことを胸に誓った次第です。
 
また、来春施行予定の敦賀市議会議員選挙に向けては、事業所を立地する敦賀市に貢献するとの意味合いなど、組織内議員を擁立する重要性を改めて確認するとともに、組織の総力を挙げて取組む旨、ありがたき決議をいただきました。
 
2期目となる私の推薦を組織決定いただいたことと合わせ、母体労組の皆さんの力強く、あたたかいご支援に心から感謝するとともに、より一層ネジを巻いて頑張らねばと、気持ちを引き締めた次第。
 

【決議の後は、私より決意の一端を述べさせていただきました。】
 
こうして「3年ぶり」となった労組大会は、終始凛とした緊張感の中、無事に終えることができた訳ですが、細かな準備や運営を含め、ご尽力された労組役員の皆さんには、心から敬意を表するところです。
 
最後になりますが、いよいよ来週22日から始まる参院選。
 
福井新聞の調査報道「ふくい特報班」が実施したアンケートでは、投票で最も重視する点は「政策」「実務的な能力」が上位となり、昨秋の衆院選アンケートで上位だった「新型コロナ対策」への関心は比較的低くなり、「外交・安全保障」を挙げる傾向が高まったとのこと。
 
ウクライナ情勢を踏まえ、「理想論では日本はヤバい」と気付いた認識変化の表れかと受け止める次第ですが、日本の進む道を決めるのは何を置いても国民ひとり一人が投じる一票。
 
来る選挙においては、しっかりと政策を比較いただいたうえで選択していただけるよう、期待して止みません。