「鉄道と港のまち敦賀」の姿ここにあり

ブログ まちづくり

「心が満たされる」というのはこういうことかと感じた日曜日。
 
昨日は、敦賀赤レンガ倉庫、金ヶ崎緑地で開催されたイベント「Thanks Festa 〜おでかけステーション金ヶ崎へGO!〜」の一部として実施した「ミニSLに乗ろう!」の運営を一日お手伝いさせていただきましたが、これを終えて感じたのがこの気持ち。
 
まさに蒸気を動力として動く「ミニSL」の愛好家である先輩とのつながりで、あのロケーションで是非走らせてみようと意見が一致し、たまたま既に開催が予定されていたこのイベントにお声掛けいただいたこともあり、トントン拍子で話しが進み、昨日実現に至ったもの。
 
とはいえ、敦賀市への同緑地使用届を始め、細々とした段取りは全て先輩の方で対応いただき、私の方は当日、「一人工」として協力したに過ぎないので偉そうなことは言えないのですが、それにしても本当に開催して良かったと充実感に満たされた次第です。
 
乗車運行時間を10時からとしていたため、現地には7時30分に集合。
 
先輩、越前市から来られた愛好家2名、助っ人1名、そして私の5人で、まずはユニック車に詰め込まれた機材下ろしから始まり、レールの敷設、安全のためのカラーコーンや受付の設置などを行った訳ですが、分割されたレールを1本づつつなぎ合わせ、一周約120mのコースを作るのが中々大変。
 
その後、愛好家(ここでは機関士)の指示に従い、給水用の水を汲んだり、連結車両の組み立てをしたりと徐々に雰囲気が出てくる様子を楽しみながら、いよいよ、お二人の本領発揮で機関のセッティングがされ試運転準備へ。
 
最初は灯油に浸した木端を焚べボイラーに着火した後、石炭を焚べ、通風と給水調整を行うと、煙突から煙が出始め、ボイラーの圧力が増していることを表す「プシュー」という安全弁が噴く音が聞こえるたび、どこか私の興奮も徐々に高まるようでした。
 

【試運転前の様子。テキパキと調整する機関士さんの姿が何ともカッコ良い。】
 
そしていよいよ試運転。
 
金ヶ崎緑地は中央に向かって起伏があることから、先輩の「C12167」(実際敦賀でも走っていた機関のミニ)と越前市の方の「C56160」の2台を連結し、動力を上げての走行でしたが、この日の青空、キラキラ光る敦賀湾を背景に、緑の芝生の中を汽笛をあげて走るミニSLの姿は本当絵になるものであり、これぞイメージしていた光景と頷いた次第です。
 

 
そしていよいよ運行開始。
 
私は運行係として、10時前から列を成す親子連れ、お孫さん連れの方を順次、手指消毒の上、客車にご案内。
 
始発が出発すると歓声が挙がり、嬉しそうに笑顔で手を振り合う親子にじいちゃん、ばあちゃんたち、カメラを構えシャッターチャンスを待つ姿など、何ともアットホームな雰囲気に包まれながらの運行が始まり、午前中の2時間で約140名、お昼休憩を挟み、午後からもほぼ同じペースでの来場がありましたので、計約300名近く(リピーター含む)の皆さんにお越しいただいた次第。
 


【運行中のショット。笑顔と歓声が響き合う金ヶ崎緑地。】
 
実は私としては、運行係をチャンスとばかりに案内の際、どこから来られたか、何でこのイベントを知ったかなどのリサーチをするに、大方市内の方でしたが、遠くは京都の綾部から、子どもがミニSLの大ファンでインターネットで検索したらヒットしたという方までおられ、県外の方も特定の目的を持って来られたことを嬉しく感じたところです。
 
いずれにしても、この日金ヶ崎緑地で開催されたフリーミュージック演奏や赤レンガ倉庫のブース、旧ムゼウムでのFM敦賀ライブ放送などとも相まって、のんびりとしたくつろぎの空間であったとも感じました。
 
運行を終えた後は、朝と逆の工程で後片付けを終え、皆それぞれ充実した表情(機関士さんの顔はすすで真っ黒)で別れましたが、振り返れば夕日が敦賀湾を照らし、「鉄道と港のまち敦賀」を体現するということは、この日の雰囲気と光景、そして何よりもあの皆さんの笑顔にあると、私の中で確信した次第です。
 
私自身、一般質問を明日に控えておりますが、タイトルに掲げる「シビックプライド」に通ずるシーンを実感しましたので、そうした思いも込めて質問に臨みたいと思います。
 
最後になりますが、本イベント開催にあたり、さりげないアドバイス、早朝よりバックアップいただいた行政関係者の皆さん、会場で足を止め様々なご示唆を頂戴しました関係者の皆さん、誠にありがとうございました。
 

【(おまけ)機関士さんが帽子を被せてくれての記念撮影。本当心満たされた一日でした。】