誇り高きわが国の憲法やいかに 〜憲法論議は「自分ごと」〜

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GHQ占領下で事実上、米国が起草したとされる日本国憲法は一度も改正されることなく、いまや世界最古の現行憲法とされている。民主主義や基本的人権の尊重、平和主義という趣旨は継承すべきものだが、時代の変化に合わせて不断に見直していくことは、世界各国がそうしてきたように日本にも問われている。
 
真っ当なご意見と思ったこの文面は、今日の憲法記念日に当たり、参政党が発表した談話要旨の冒頭部分。
 
国会の憲法審査会を見ていても、各政党の改憲、護憲のスタンスが鮮明に分かれるところですが、我が国民民主党が発表した談話の要旨は以下のとおりです。
 
「国民民主党は時代の変化を踏まえ、憲法の足らざる点について真摯に議論し、必要な改正を目指す。」
 
「ウクライナ危機やコロナ禍は「有事の体制」の不備を明らかにした。とりわけ国会議員の任期満了時に大規模災害などで選挙が実施できなくなった場合の任期延長規定が憲法には定められていない。国民民主党は日本維新の会、(衆院会派の)有志の会と任期の特例延長に関する憲法改正条文を共同で取りまとめており、憲法審査会の議論をリードしていく。9条については単に自衛隊の組織名を規定するだけではなく、自衛権にかかる本質的な議論が必要で、こうした議論もリードしていく。」
 
ガソリン代値下げから始まり、電気代値下げ(再エネ賦課金の徴収停止)、子育て政策(子育てに関わる所得制限撤廃法案提出など)、エネルギー政策(原子力の次世代革新炉によるリプレースなど)など、実質的に「政策を主導している」のは国民民主党だと自負するところですが、談話にあるよう、憲法に関しても正々堂々と「議論をリード」する姿勢はここでも、「対決より解決」を実践するものであります。
 
このように、本日の新聞各紙には、各政党の憲法に対する認識、考え方が掲載されていますが、最終的に問われるのは国民ひとり一人の意思であり、関心をもって把握しておくことが極めて重要と考える次第です。
 
なお、私自身の憲法に対する考えについては、毎年の記念日など節目で述べてきていますので、過去ブログを以下に掲載させていただきます。
 
お時間のある方は、順番にお読みいただければ幸いです。
※考えのベースは2019年12月9日のブログ
 
 →誇りある我が国「日本」に相応しき憲法に(2019年12月9日ブログ)
 
 →改憲論議を閉塞する日本社会の未来に光を見出す機会に(2021年5月3日ブログ)
 
 →「明治の思い抜きでは語れない「憲法記念日」(2022年5月3日ブログ)
 

【考えの拠り所となる2冊の本。背面は富士社会教育センター発行の「新しい日本の憲法像」。】
 
過去のブログでも述べているよう、とりわけ憲法の意味や意義を考えるにおいて欠いてはならないのは、古から続く日本の歴史や文化だと思います。
 
神武天皇から続く万世一系により統治・継承される我が国の体は、今上天皇にて126代を数え、二千年もの間、権威と権力とを分離し、独自の文化を有し、祭祀王を持つ世界で唯一の国が「日本」であり、古から刻まれた歴史と先人たちの命と思いのもとに今があるとの認識に立てば、この誇り高きわが国の憲法は、次代、将来に亘り引き継いでいくためのものでなければならないと強く認識するところです。
 
憲法記念日の今日、憲法を「自分ごと」として捉え、立憲国家たる我が国の歴史とそれに相応しい憲法のあり方について考える。
 
緊張感高まる日本を取り巻く情勢など、目まぐるしく変化する時代にあって、今ほどそのことが重要であることは言うまでもありません。