その土地の「文化や風土」を尊重のうえお楽しみを

ブログ 敦賀の自然

五月晴れが続くゴールデンウィーク。
 
天気予報によると「晴れマーク」は明日一杯までであり、「ここぞ」とばかりにお出掛けされているかのよう、敦賀市内も交通量が普段に増していたほか、県外ナンバーの割合も多く見られました。
 
昨日午前中、気比の松原に行くと、中央の駐車場は満車で、警備員さんが忙しく指示をされていましたが、岐阜や名古屋の見慣れたナンバーに混じり、何と岩手ナンバーまで。
 
係の方にお伺いすると、ちらほら東北ナンバーを見掛けるとのことで、こうして遠方から訪れていただいたことを嬉しく感じた次第です。
 
なお、私が気比の松原に向かった理由は、パトロール。
 
昨年もゴールデンウィーク時期以降、ゴミの放置や大音量での音楽、さらには文化財として保護している松の木近隣でのバーベキューなど、心無い利用者があったことから、今年はいかがかと気になって足を運んだもの。
 
今年は、敦賀市と福井森林管理署が連名で「公園内全域バーベキュー禁止」の看板を数箇所に立て、一層のルール遵守を呼び掛けるところですが、これを知ってか知らずか(知らない訳がないのですが)バーベキューを行い、注意しても聞かないため、パトカー2台が駆けつける事態になったことも把握するところ。
 

【公園内数箇所に設置された注意喚起の看板】
 
駐車場に車を停め、松原をぐるりと歩いて回ったところ、幸い昨日はそういった方はいませんでしたが、本件については、定例会の一般質問でも取り上げたことがあるほど思い入れがあることから、引き続き、自ら足を運ぶとともに情報収集に努め、「敦賀の宝」である気比の松原の風情が壊されることのなきよう、またお互いの文化や価値感を尊重し合いながら楽しんでいただけるよう、関係者の皆さんと対応にあたる所存です。
 
また、国、県、市と管理がまたがり、観光地であり、文化財、自然公園としての保護もせねばならない気比の松原をより適切に管理するにあたり、条例などのルール化も必要と考えることから、この辺りの検討を進めたいと考えます。
 
昨日も、松の木の木陰に座り、お弁当を広げるご高齢のご夫妻の背中を何とも微笑ましく感じたところですが、ゆったりと時間が流れる、こうした雰囲気こそ「国の名勝」に相応しい松原の姿ですね。
 

【海を眺め、肩寄せ合って談笑する姿に、こちらも心が癒されました。】
 
さて、今日は「みどりの日」。
 
由来を調べると、元々の「天長節」から変遷を辿り、1989年に昭和天皇が崩御されてからは、「12月23日(現上皇の誕生日)」に天皇誕生日は変わりましたが、名前を変えて存続されることになり、今では、自然や生物に深い関心を持ち大切にされた昭和天皇のお人柄にちなみ、「みどりの日」と改められたとありました。
 
こうした由来とも重ね合わせ、今日は自然の中へとお出掛けの方も多いのかと思いますが、気比の松原と同様に、訪れたその土地土地の文化や風土を尊重しつつ、マナーを守ってお楽しみいただければ幸いに存じます。
 
このブログをご覧の皆様には、釈迦に説法のことではありますが、念のためのお願いとさせていただきます。