確実に進む被災地のライフライン復旧

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能登半島地震でも問題となった「風評」や「偽情報」の流布。
 
地震以前の最たるものとしては、東京電力福島第一原子力発電所ALPS処理水の海洋放出を巡る件がありましたが、国際原子力機関(IAEA)は30日、この処理水について、2023年8月の海洋放出以降で初めての検証報告書を公表。
 
安全性に関して「国際安全基準の要求と合致しない点は確認されなかった」と評価しました。
 
IAEAの職員と英国やフランスといった9ヶ国の専門家でつくる調査団によるもので、今後も定期的に検証を続けるとしていますが、あれほど「風評被害を懸念」と報じたのであれば、こうした国際的な科学的評価こそ大きく報道し、懸念を払拭して欲しいと強く思う次第です。
 
さて、はや今日で1月も終わり。
 
元旦の地震発生から不眠不休で対応されている関係者の方々にとっては、それこそ時間を忘れるものと察するところでありますが、各方面で作業にあたる皆様のご尽力の甲斐あって、この1ヶ月でライフラインは確実に復旧されてきています。
 
被災された方々を元気づける意味でも、「見通し」をお伝えすることが重要と思うところ、石川県では29日、馳知事の記者会見にて、停電復旧の見通しや通信の状況について説明。
 
停電については、北陸電力グループを始め各電力が早期解消に向け復旧作業にあたっており、1月1日時点で最大約39,900戸あった停電が、1月28日時点で約3,710戸となったこと(31日4時20分現在では、約2,500戸)、立入が困難な箇所や配電設備、建物に甚大な被害を受けた地区の一部を除いて、今月中に概ね復旧する見通しとありました。
 

【停電被害の状況と対応について(29日 石川県発表資料より引用)】
 
また、通信の状況については、発災直後8市町において支障エリアが発生していましたが、1月27日時点で、立入が困難な一部の地区を除き、可搬型衛星アンテナ等を活用して応急復旧が概ね終了し、通信可能なエリアは、被災前の96%超まで回復しているとのこと。
 

【携帯電話基地局等被害の状況と対応について(上記と同資料より引用)】
 
馳知事からは「関係者の皆さまのご尽力に感謝申し上げます。ありがとうございます。」との感謝の言葉がありました(Xポストもあり)。
 
さらに昨日は、被災地の住宅とライフライン(道路・水道・電気・通信)に関する当面の見通しについても、これまでの記者会見で説明した内容をまとめを公表。
 

【令和6年能登半島地震に関する当面の見通し(30日 石川県発表資料より引用)】
 
被災者の声を踏まえ、「今後の生活再建に向けて、わずかでも参考となれば幸いです」とありました。
 
改めて、この今も献身的に復旧、被災者対応にあたっておられるすべての皆様に深く敬意を表します。