歴史あるものと新しきものとの融合こそ敦賀のポテンシャル      

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

まるで台風かのような強い雨風でしたが、関係者の皆さんの思いが通じてか、次第に雨足は弱まり、時折、晴れ間が覗くまでの天気となった昨日。
 
“関係者の皆さん”とは、一昨日のこのブログで紹介した「遊行上人のお砂持ち神事」と駅前大通りを歩行者天国にしてのイベント「Tsuruga DEPART 2023」の主催者を始め、関係する方々のことですが、それ以外にも「何とか回復して」と雨が止むのを願っていたのは私だけではないでしょう。
 
こうして、双方の行事が始まる10時前には、霧雨程度となり、私はまず「お砂持ち神事」を見るために神楽通りへ。
 
勝手な想像で、神事に参加されるのは、時宗のお坊さんと氣比神宮の氏子さんくらいかと思っていましたが何のその。
 
キッズパークつるがの交差点から相生商店街の端のほうまで列を成すほど、大勢の方々が参加する規模に加え、大人のみならず、地元の子ども達まで衣装を身にまとい参加する姿をとても愛らしく感じた次第です。
 
厳かな雰囲気のなか、御一行は出発後、まさにこの「お砂持ち」でできた神楽通りを進み、氣比神宮表参道前のお砂場ではそれぞれ、“もっこ”に砂を乗せ、氣比神宮境内にてお砂まきされました。
 
大鳥居をくぐって右手に、お砂まきをする沼を再現した場所があるとは知りませんでしたが、一連の神事をこうして見ることができ、まさに700年の歴史を感じるひと時となりました。
 
また、見学される方も大変多く、地元はもとより、敦賀にとっても大切に継承せねばならない伝統行事であると、しみじみと感じた次第です。
 
なお、以下にいくつか写真を掲載しますので、少しでも神事の様子を感じていただければと。
 

【神楽通りを進む御一行様】

【お砂場にて、砂をもっこへ】

【氣比神宮の大鳥居をくぐり】

【境内内にてお砂まき。こんな場所があるとは知りませんでした。】
 
その後は、行事のはしごで駅前へ。
 
出遅れたと思っていた「NCCR 2023」がちょうど来場するところで、ランボルギーニを始め、続々と来場し、美しい走りを見せるスーパーカーに興奮しつつ、暫し堪能。
 
それにしても歩道橋のある信号から白銀交差点までの両サイドには老若男女、黒山の人だかりでスーパーカー人気の凄さを感じたところです。
 

【駅を背に白銀交差点側を見る】
 
さらに先の交差点までのエリアまでが歩行者天国となっており、多くのキッチンカーが並ぶほか、ステージではキッズダンスやご当地アイドルのミニライブ、アーケード下では西野カインさんのライブペインティング、地元や企業のブースなど、こちらも多くの人で賑わっていました。
 

【ライブで描く西野カインさん】

【一昨日磨いたモニュメントもキッチンカーエリアで存在感あり】
 
なお、主催する敦賀駅前商店街振興組合の理事長さん始め、会場で出会った多くの方とお話ししましたが、皆さん笑顔(理事長は超大変そうでしたが)。
 
やはり玄関口の駅前に賑わいがあることを皆が喜んでいるように感じました。
 
そして、来訪者の皆さんが書き込んでくれたウェルカムボードのデザインはもちろん北陸新幹線。
 
開業を約10ヶ月後に控え、こうして地元の方が自ら機運を高めるべく取り組む姿を心強く感じるととともに、しっかりと後押しして行かねばと思いを強めた次第です。
 

【北陸新幹線が描かれたウェルカムボード。イベント後は市役所に飾られるそう。】
 
最後に、700年の歴史と新幹線開業の息吹という、時間軸の異なる両面を体感した一日を終え思ったのはやはり、敦賀の大いなるポテンシャルは歴史あるものと新しきものとの「融合」にありということ。
 
「過去に学び 未来を創造し 今を生きる」
 
そんな言葉を胸に込めながら、「歴史と文化のまち敦賀」、「鉄道と港のまち敦賀」のコンセプトを追求していくことの先にまた、敦賀のさらなる発展が見えた次第です。