台風対応で感じた「近助」の大切さ

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嵐が去った静けさとは、まさにこのことか。
 
台風14号の接近に伴い、福井県内には19日午後3時35分に暴風警報が発表され、以降警戒が続いたところですが、夜半に本県を通過、午前3時には暴風域がなくなり、5時現在では新潟県南西を進んでいるとのこと。
 
ここ敦賀は、ポツポツと雨が降っているものの、虫の音が聞こえるほどの静寂さが戻り、やや安堵する次第です。
 
台風14号に対して敦賀市は、一昨日に自主避難所の開設を決め、昨日10時にプラザ萬象など市内6ヵ所に設置。
 
私の住んでいる粟野地区でも粟野公民館で開設とあって、9時頃準備状況を確認しに行くと、受付やホールの設営が行われていたほか、その後、市の物資班が毛布や非常食などを運搬してこられ、受け入れ体制が整う過程を確認することができました。
 
またこれと並行して、我が町内ではご高齢の夫婦が避難をしたい(できれば近場で)との連絡があったことを受け、区として会館を避難所開設することを決定。
 
午後2時にご夫婦を会館まで送迎、役員も集合のうえダンボールベッドの設置や生活用品を整えたほか、停電に備え懐中電灯まで準備しておくなど、あらゆる想定のもと準備をした次第。
 

【ダンボールベッド組立の様子】
 
なお、町内での避難所は、私の住むひばりヶ丘町以外に、若葉町と金山が開設したとあり、恐らく同じような対応がされたのかと認識するところです。
 
また、非常食などに関しては、区長から市に連絡のうえ、先にありました粟野公民館に運搬されたものを分配いただく形で入手。
 
何でも市に「持ってきて」と要請するのでなく、地区の拠点まで運ばれれば、後は必要な町が取りに行けば良いとの考えの方が、まさに非常事態の際には合理的かと感じた訳ですが、この辺りは市の災害対策連絡室の会議の中でも指示があったようであり、この手法も知見として残しておかねばとメモしたところです。
 
会館には町内の民生委員さんも心配して来られていましたが、市からの連絡を受け、担当する独居老人などおひとりお一人に電話連絡をしたと聞きました。
 
こうして、自身も一連の対応に参加し、肌で感じたのは「近所」のあたたかさと「近助」の大切さ。
 
この日避難されたご夫婦は、私も幼少期からお世話になっている方で、皆が「オッちゃん、オバちゃんのために」と「あれが要る、こうした方が良いんじゃないか」と知恵を絞る姿に、これぞ地域のコミュニティと感じた次第です。
 
今回、役員にとっては実地訓練になったこともあり、経験したことを次に活かせるよう、一般質問で市に意見した「防災対策のPDCA」を我が町内でも回していく所存です。
 
まだ土砂災害のリスクなど予断を許さない状況ではありますが、災害対策連絡室設置以降、昨夜20時からの第4回まで会議を開催され、現況共有や対応の確認を行われた市の幹部の皆さま大変お疲れ様でした。
 
今朝もこの後7時から会議開催とのことでありますが、市民の安全と安心、災害に強いまちづくりに向け、引き続きの対応を宜しくお願いいたします。