予算決算常任委員会にて補正予算採決を終える

ブログ 敦賀市議会

日本が誇る電力供給網。
 
日本海側を始め今シーズン最大の寒波が襲来している日本列島ですが、昨日は中部電力パワーグリッド管内において、気温低下で暖房などの電力需要が増加したため、東京電力パワーグリッド、北陸電力送配電、関西電力送配電、中国電力ネットワークの4社から最大70万キロワットの電力融通を受けたとのこと。
 
中部5県(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)で降雪や気温が低下したことに加え、中部電力の送電線設備に不具合が生じ、一部の発電所が停止。
 
電力需要のピークに対する供給余力を示す予備率が、安定供給の目安となる3%を割り込む恐れがあったため他社から受電した訳ですが、こうして不測の事態が生じた際に電力間連携がされることは心強いもの。
 
以前に北海道が同様の事態に陥った際は、北海道と本州を結ぶ北本連携線の容量の関係から十分な電力融通が出来ず、生活や医療機関にまでも影響を及ぼしピンチとなったこともありましたが、夏季・冬季ともに電力重要のピークに対し、各社余力をどこまで持つか。
 
またベースロード電源の大切さを考えた場合、そうした際の安定性・安全性という点においてはやはり、現時点においてその役割を担えるのは不安定な再生可能エネルギーではなく、原子力発電であると思う次第。
 
いずれにしても、コロナで失われた通常生活ではありませんが、電気もあるのが当たり前と思わず、国民の皆さんおひとりお一人が、そのあり方を考えていただければと思うところであります。
 
さて、昨日の敦賀市議会は予算決算常任委員会(全体会)を開催。
 
追加提出された第130号議案ひとり親世帯給付金を含む、今定例会に提出の補正予算案に対し、各分科会長からの審査結果報告に続き、討論、採決と進みました。
 
その結果、すべての議案について「原案の通り認めるべき」となり、最終日の本会議にて予算決算常任委員長からの報告の後、採決を迎えることとなります。
 
多くの事業が含まれる補正予算案であり、案件の重要度に優劣はありませんが、ひとつ取り上げるのは約1億円を基金から繰出し対応する、敦賀市総合運動公園野球場スコアボードの改修事業。
 
福井国体開催後から不調となり、作動したりしなかったりと、市のほうもあの手この手で対応し続けてきたスコアボードですが、反転式(電気でひっくり返すオセロのようなもの)の型式はもはや旧式もいいところであることに加え、製造メーカーも撤退してしまっていて手をあぐねていたところ、夏の福井県高校野球大会開会を前にとうとう制御不能となってしまいました。
 

【夏の福井県高校野球大会を前に制御不能となった“表示できない”スコアボード】
 
単なる得点表示板でなく、野球の世界においてはスコアボードに名前や点数が映ること自体、努力の証であり、誇りであり、何より選手や家族にとっての思い出となるもの。
 
そう思えば、甲子園の目標を失った高校球児の最後の大会が無点灯のスコアボードであったことは、今振り返っても寂しく、悔しい気持ちとなるもの。
 
その時の思いは、当時のブログにも書き留めていますので、以下ご覧ください。
→→→「球都」の名に恥じぬスコアボードであるために(2020年7月24日のやまたけブログより)
 
そうした経過や思いを受け、今回、スポーツ振興課を始め市のほうが、何とかすべき、修理するのであれば来シーズン少しでも使用出来るようにと改修事業を計上されたことに、学童から中学、高校までの球児や親、そして「球都つるが」の野球ファンの皆さんすべてが喜び、期待しているものと考えます。
 
本件については、私も何度か市の方と話させていただいたことも踏まえ、昨日採決されたことに内心喜び、安堵したところですが、最終決定がされた後は、速やかに事業を進めていただき、1日も早く新型スコアボードのもとプレー出来るよう切に願うところです。
 
ついつい野球の話しに力が入ってしまいましたが、いよいよ本定例会も残すところ21日の最終日のみ。
 
これも野球と掛ければ、ゲームセットまで気を抜くことなく、「全集中」で頑張ってまいります。