つくしんぼも佐々木投手も「生きる力」を与える存在

ブログ 人生観

昨日の朝、農道を散歩すると、畔には、ニョキニョキと顔を出す、つくしんぼの姿がありました。
 
冷たい冬の地中でじっと耐え、春の訪れに合わせ、元気に地面から出てきた姿に生命力を感じたところです。
 

【顔を出したつくしんぼ。野坂山をバックに立つ姿はまさにこの時期の主役。】
 
さて、話しは変わり、開幕以来、夜の楽しみは野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。
 
中国、韓国、チェコを相手に3連勝し、さらに盛り上がりを見せるところですが、「忘れられない日(3.11)」のチェコ戦に先発したのは東北出身の佐々木朗希投手(ロッテ)。
 
この日最速164キロのストレートに鋭く落ちるフォークボールを絡める投球で、結果、3回2/3を投げ2安打1失点(自責点0)、8奪三振の投球は圧巻でした。
 
11個のアウトのうち、8つを三振で奪るという、まさに「剛腕うなる」投球に、次戦への期待が一層高まった次第です。
 
なお、「忘れられない日」の登板といえば、岩手県陸前高田市出身の佐々木投手は小学3年生のときに被災し、父親と祖父母を亡くしています。
 
そうした辛い経験がありながら、野球に励まされ、努力を続けた佐々木投手は、隣の大船渡市にある大船渡高時代には、全国高校野球選手権岩手大会で球速160キロを記録するなど活躍し、その名は全国に轟くまでに。
 
高卒でプロ入りし、昨年は完全試合達成など、球界を代表するピッチャーにまで成長したことは周知の事実であるところ。
 
昨晩は、住民有志らが両市でそれぞれパブリックビューイングで試合を観戦し、陸前高田市の会場には約100人が集まったそうですが、佐々木投手が小学生の時に在籍した少年野球チームで監督として指導した村上さんはこう言ったとありました。
 
「今は朗希が投げることで、被災地が夢や元気をもらう存在になった。3月11日という日に投げるのは、運命的であり、すごい巡り合わせ。朗希は私たちの希望」。
 
12年間、野球に励まされて育った佐々木投手が、今度は地元に希望を与える存在になっているとの言葉に感銘を受けた次第です。
 
つくしんぼに佐々木投手。
 
植物と人で違えど、どちらも「生きる力」を与えてくれる存在に違いありません。
 
つくしんぼは今日も、佐々木投手は次戦での姿を楽しみにしつつ、自分自身もそうして「生きる力」を与えられる存在になれればと思う、今年の「3.11」となりました。
 

【チェコ戦で快投した佐々木投手。次戦でも大活躍を期待します。】