『戦略的一般質問のススメ』

ブログ 敦賀市議会

福井県知事の判断が注目されていた、関西電力が県内の原子力発電所敷地内で設置を計画する使用済み燃料の乾式貯蔵施設について。
 
既に立地町の意向(設置を了承)は伝えられており、昨日開かれた福井県議会 全員協議会での議論を踏まえつつ、午後の記者会見で石田知事は、これら意見や議論を“総合的に勘案した”とし「設置了承」を表明しました。
 
事前了解の対象となるのは、原子力規制委員会の許可を受けた高浜の1箇所目と美浜。
 
石田知事の判断を支持するとともに、両サイトでは今後、安全第一で計画に沿って進めていただきたいと思う次第です。
 
さて、時を同じくして、昨日の午後、敦賀市議会で開催されたのは議員研修会。
 
こちらは全議員に対し、希望するテーマについて事前アンケートを行った結果、「政策形成・政策立案」が最も多かったことから、この分野に決定していたところ。
 
その上で、昨日講師としてお越しいただいたのは、30歳から兵庫県議会議員を2期、その後、尼崎市長を3期務められた稲村和美さん。
 
1972年生まれで、ちょうど私と同じながら、議員、行政のトップ(首長)双方の立場をご経験され、現在では園田学園大学学長をお務めと大活躍の方であり、どのようなお話が聞けるか楽しみに臨んだ次第です。
 
その研修テーマはズバリ『戦略的一般質問のススメ』。
 
まず、地方議会は、国会のような議院内閣制ではなく“二元代表制”であり、稲村さんご自身が首長と議会(議員)を経験する中で目指してきたのは、健全な緊張感と建設的な議論ができる関係であるということ。
 
これには私自身、いつも一般質問の前に「議論は是々非々で、建設的に」と前置きしているのはまさに、そういう関係であるべしとの考えに基づくものであり、全くもって同感。
 
続いて、多様な議員がいるからこそ議会は力を発揮することなど、議員としての自己分析について。
 
議会の質問は学校での質問と違い、「知らないこと」を質問するのでなく、しっかり勉強したことを公の場で質問していくものであり、戦略と獲得目標(何を引き出すか)を明確に(これも認識済み)。
 
質問の通告や一般質問のパターン例(情報確認型、意見表明型、追及型、政策実現型)、政策実現型はより戦略的にと、論点のレイヤー(次元・階層)を意識することが重要との言葉に納得。
 

【自席にて】
 
ご自身の首長経験から、嬉しい質問例、またはその逆の紹介、予算がつくのはゴールではなくスタートであり、行政に自己評価させ、議会が外部評価者としてチェック機能を発揮していくことが重要として、在任中、尼崎市議会自らが決算議会のやり方を見直したことも例にお話しいただきました。
 
そして最後に、首長・議会が車の両輪としてまちづくりを前に!とのエールで締めくくられました。
 
なお、大阪生まれの稲村さん。
 
序盤はややご遠慮されていたのかもしれませんが、中盤以降は“本物の”関西弁全開で、軽妙な語り口でご講義いただきましたが、節目節目であった力強い言葉から、県議・首長ともに、信念をもって勤め上げてきた人物であると認識したところ。
 
自身の一般質問と照らし合わせると耳の痛い部分もありましたが、それこそ気づきであり学び。
 
学んだことを今後の議会活動に反映していく所存です。
 
こうして貴重な経験則を交えながら、大変有意義なご講義をいただいた稲村様、誠にありがとうございました。
 
研修の後は、1件の打ち合わせを済ませ、コロナ前から久々の開催となる粟野地区区長会主催「市議会議員と区長と語る会」に出席。
 
粟野地区の区長さん21名(+顧問2名)と、粟野地区在住の市議会議員8名とで、第1部は地区から挙げられた課題について意見交換、第2部は懇親会と進み、こちらも有意義な時間となりました。
 
こうした機会を設定いただきました区長会の皆様に感謝申し上げます。
 
なお、懇親会の場においては、亡父が粟野地区区長会長を務めていた時代(私が議員になる前なので8年前以前)から知る方から、「この人カッコええなーと思って、ああいう人になりたいと、地区を盛り上げなあかんと今も頑張っている」と、涙が出るほど嬉しいお言葉をかけていただきました。
 
人の命は亡くなれども、その心、意思は生き続ける。
 
そう思いながら、父が活動した粟野コミュニティセンター(旧公民館)を眺めながら、帰路についた次第です。
 

【夜空に浮かぶ粟野コミセン。人と心はここに宿る。】