みなとまち敦賀を物語る「昆布切符」が登場

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カウントダウンが進む北陸新幹線敦賀開業。
 
今日で開業まで「43日」となりました。
 
新聞やニュース、またテレビ番組でも北陸新幹線関連の話題を見掛けることが増え、「敦賀」の名前が出ることを嬉しく思うところ、JR西日本は1日、開業を前に報道機関向けの試乗会を開きました。
 
延伸区間に能登半島地震の被災はなく、国土交通省の完成検査も合格しており、JR西日本では鋭意、開業に向けた準備を進めていただいていますが、昨日の試乗会では、記者ら約150人を乗せた「W7系」が10時13分に敦賀駅を出発。
 
福井県内の各駅と小松駅を通過し、11時10分に金沢駅に到着したとのこと。
 

【敦賀駅に入線する新幹線車両(日本経済新聞WEBより)】
 
ご覧いただくよう、写真は敦賀駅の新幹線ホームに停車する「W7系」ですが、船のデッキをイメージした木目調の床がひときわ「敦賀らしさ」を醸し出しています。
 
また、江戸・明治期に海運を担った「北前船」をイメージしたコンコースや待合室を備える敦賀駅内部も公開されており、こうした様子が日経新聞など、全国紙で報じられることを喜ぶ次第です。
 
なお、同社においては、この週末3〜4日にも一般向けの試乗会を開き、約2000人が乗車する予定とのことであり、開業の機運がより一層高まることを期待するところであります。
 
また、「敦賀らしさ」のPRに関しては、思わず「そうきたか!」というグッズが登場。
 
同じく昨日行われた、米澤敦賀市長の2月定例記者会見において発表された「北陸新幹線敦賀開業プロモーション」で登場したのはなんと「昆布でできた“切符”」。
 

【定例会見で米澤市長が手にしたのは「昆布切符」(福井新聞D刊より)】
 
敦賀は江戸、明治時代に北前船で北海道から昆布が運ばれ、昆布の加工技術が発達したことは有名ですが、新幹線乗車券とほぼ同じサイズの記念グッズ「昆布切符」を制作したとのこと。
 
単なる飾りではなく、食用素材で印字していて、だしをとるのも可能であり、今月開催される長野市の「長野灯明まつり」、さいたま市の「さいたまマラソン」会場に設ける敦賀PRブースでおぼろ昆布とセットにして配布するほか、この切符を市内の公共施設で提示すると入館料の割引きなど特典があるそうで、思わず「ナイスアイデア!」と手を打った次第です。
 
プロモーションにはストーリーが大事と言われますが、まさに「みなとまち敦賀」の歴史を物語る自慢の昆布を手に、沿線都市から多くの方が訪れることは、北前船のような海路ではなく、陸路で昆布を運ぶこととなり、そうした面白さを含めて大いに楽しみにするところです。
 
敦賀駅で見込まれる乗換え乗客数は、1日2万7000人。
 
一人でも多くの方に敦賀のまちを知っていただくため、各方面でアイデアを絞り、「自分ごと」として取り組んでいただいている皆様に敬意を表するところであり、その輪をさらに大きく、深みのあるものにしていくことが「新幹線効果」であるとの考えのもと、私個人としても汗をかいていきたいと思います。

交通の要衝「敦賀」の陰に現場の汗と努力あり

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北陸新幹線敦賀開業まで、あと111日。
 
カウントダウンが進むにつれ、徐々に期待が膨らむ一方、駅東口(やまなみ口)側の整備など、準備は大丈夫かとの気持ちが交錯するところ。
 
いずれにしても、厳しい寒さを迎える今もなお、現場で作業にあたる皆さんの存在があって、開業が迎えられることを忘れてはなりません。
 
さて、そうしたなか、北陸新幹線の営業車両「W7系」の走行試験では、今月1日からは段階的に速度を上げる「速度向上試験」を行っていたところ、11月24日未明に営業最高速度の時速260キロに到達したとのこと。
 
時速260キロを記録したのは、敦賀車両基地から金沢駅に向けて出発する際、南越前町と敦賀市を結ぶ新北陸トンネル(延長19.76キロ)内で到達したとありました。
 
安全性を確認するうえで、敢えてトンネル内で速度を上げたのかもしれませんが、記録したのは何と午前1時16分であり、深夜の走行試験対応に、こちらも敬意を表するところです。
 
また、新幹線ばかりが取り上げられますが、変わるのは在来線特急。
 
北陸新幹線敦賀駅は、3階の新幹線ホームと2階の乗り換えコンコース、1階の在来線特急ホームを行き来する「上下乗り換え」式ですが、特急ホームの整備がおおむね完了し、11月20日には特急列車の試運転が行われました。
 
簡単に言うものの、敦賀駅ホームから米原方面に約2キロ離れた位置に既存の在来線との分岐点を設け、延長約3キロの新しいレールを設置したとのことであり、着々と準備を進めていたことを把握した次第です。
 

【新幹線敦賀駅在来線特急ホームに入る試験車両(福井新聞ONLINEより引用)】
 
新幹線に話しを戻しますと、走行試験は12月9日に終える予定であり、その後は、国土交通省による完成検査、JR西日本による試運転と続き、開業を迎えることとなります。
 
金沢-敦賀間の工事で最大の難所と言われる敦賀駅工区が、このまま完遂を迎えればまさに、先般のNHKブラタモリであった「すべての道は敦賀に通ず」となります。
 
古より交通の要衝として栄えた敦賀。
 
鉄道に関して言えば、難所を極めた柳ヶ瀬や山中峠越え、そしてこの新幹線工事と、その発展の陰に、気概と誇りをもって開拓した方々の汗と努力があったことを決して忘れてはなりません。

新幹線開業は「卒業のない入学式」

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昨夕は、駅西の「ちえなみき」で開催された「ottaトーク」にお声掛けいただき参加。
 
「ottaトーク」は、青森大学の櫛引素夫先生がコーディネーターを務める、主に北陸新幹線敦賀開業及び新幹線を活かしたまちづくりに関し、これまで回を重ねてきているミーティングで、この日はオンラインにて東京、福井市をつないで行われ、私にとって大変有意義な機会となりました。
 
度々、議会の場でも発言している「新幹線は目的ではなく手段」、真の成功の鍵は「地域の皆さんに、新幹線を“自分ごと”として感じていただくこと」の考えはまさに、以前、櫛引先生から教わったことを引用させていただいている訳ですが、今回も「“自分ごと”の発展」や「新幹線開業は、卒業のない入学式」などの言葉がありました。
 
また、参加された方々からの意見からも、多くの学びや気づきがあり、今後の自身の取り組みにも反映していければとメモした次第です。
 
さて、ミーティングの中でも切り口のひとつとしてあった「外国人観光客」について、福井県として掲げている目標は、2024年に「40万人」だそう。
 
現在が7万人(と、確か言っていた)からすると、新幹線開業効果があったとて、かなりハードルの高い目標と感じたところですが、ちょうど今朝の新聞を見ると、「訪日客のカード利用好調 36都道府県でコロナ前を上回る」と題し、次のような記事がありました。
 
訪日客がクレジットカードを利用して支払った金額が、7月時点でコロナ前を5.8%上回る水準だったことが、三井住友カードの調査で分かった。36都府県でコロナ前を上回り、東北などの地域で回復率が高かったとし、7月時点で中国人の団体旅行は解禁されていなかったが、米国や台湾からの訪日客が消費をけん引した。
 
都道府県別では、和歌山と山形がコロナ前の3倍超に達した。岩手、山口、高知、群馬、島根でも2倍を超えた。都市部よりも東北などの地域で回復率が高く、担当者は「地域で日本文化を体験する消費が進んでいる」と分析する。和歌山では高野山周辺の宿坊などが人気を集めているという。
 
福井県がどの位置にいるかまでの深掘り調査はしていませんが、「都会ではなく地域で」、「地域で日本文化を体験する消費が進んでいる」との点がポイントと感じた次第です。
 
敦賀で外国人が最も訪れるのは「人道の港敦賀ムゼウム」ですが、ムゼウムに来られた外国人客に市内散策をしていただくことのみならず、気比神宮周りの寺院や商店街と連携した座禅や着物試着体験、市立博物館での大谷吉継の武将試着、あるいは地引網や卸市場でのセリ、屋台のラーメンなど、長時間滞在、宿泊してもらえるような、敦賀ならではの「体験型パッケージ」を構築していくことで、他にも引けを取らない魅力が発信できるのではと思うところ。
 
敦賀は古から(古墳時代から)港を中心として栄え、大陸の玄関口である良港を有していたからこそ、近代ではいち早く敦賀まで鉄道敷設がされた歴史があります。
 
残念ながら、今でも「敦賀は何もないまち」と言ってしまう市民の声を聞きますが、何のその。
 
そうした歴史に誇りと自信をもって、「こんなものもあんなものもあるよ」と市民自らがPRしていただけるような、そんなまちにしていきたいと思いますし、私自身、その実現のため、「歴史や文化」を始め、学び発信していく所存です。
 

【「ottaトーク」にいく前に撮影した立駐屋上からの新幹線敦賀駅。夕日に輝くユリカモメ(屋根にある翼)のように、これから大きく羽ばたくのみ。】

「古き良きもの」と「新しきもの」が重なる歴史的な日

ブログ 北陸新幹線 敦賀の歴史・文化

2023年10月1日は、敦賀市にとって歴史的な日となりました。
 
まずは、地元粟野地区はもとより、敦賀を代表する貴重な文化財のひとつ「柴田氏庭園」。
 
市ホームページの紹介では、
 
近世敦賀の有力農民であった柴田権右衛門(ごんえもん)が築いた屋敷です。敦賀一の名峰野坂山を借景とする美しい池泉庭園(ちせんていえん)と武家調の屋敷構えや書院が特徴で、甘棠館(かんとうかん)と称されています。往時には小浜藩主の休憩所になっていました。
昭和7年に庭園と書院が、平成19年には屋敷地全体が国の名勝に指定されているほか、市指定記念物ともなっており、芸術的・歴史的価値を高く評価された貴重な文化財です。
 
とあります。
 
その「国指定 名勝柴田氏庭園」は、平成22年までに崩壊の危険があった土蔵と通用門の緊急修復を完了して以降、策定された保存管理計画に基づき、平成27年からは大規模な保存・修復が行われ、8年もの月日を掛けた作業が完了。
 
昨日リニューアルオープンしました。
 
オープンに合わせ10時からは記念式典が行われ、幸いなことに私は、市議会の文教厚生常任委員長としてお招きいただき、出席する機会に恵まれました。
 

【オープンを祝し、甘棠館前にてテープカット】

【参考:修復工事中の甘棠館(同館展示室にて)】
 
式典の後は、市の学芸員さんに甘棠館内や庭園をご案内いただきましたが、柴田氏庭園の特徴は何と言っても「借景」。
 
借景とは、「庭外の風景を景観として利用すること」とありますが、度々私の投稿に登場する、敦賀のシンボルマウンテン「野坂山」と庭園が見事に調和し、当時に思いを馳せることができました。
 

【蘇った見事な野坂山の借景】

【庭園側から見た風景。池への映り込みが美しい。】
 
その後、12時30分からは柴田氏音頭の披露、そして13時には一般開放され、行列ができるほど多くの方が訪れ、リニューアルオープンを祝い、価値観を同じくできたことを大変嬉しく感じた次第です。
 
平成24年3月に敦賀市教育委員会が策定した「国指定名勝 柴田氏庭園 保存管理計画書」の序文には、「敦賀の宝である柴田氏庭園を将来にわたって維持継承していくための基本的な方針を定めたものです。」としたうえで、次のように記載されています。
 
「今後は、この計画を基本として管理を徹底していくとともに、整備事業を推進してまいります。課題はまだまだ山積しておりますが、庭園や建物の修復、周辺環境の整備を通じて柴田氏庭園が末永く美しく保たれ、そして敦賀を代表する名勝地として、市民の皆さま、そして敦賀を訪れる多くの皆さまに親しんでいただけるよう努めていく所存です。」
 
この言葉の通り、文化財は敦賀の宝。
 
「柴田氏庭園」を地元の誇りに、次代に継承していかねばと。
 
なお、10月1日からの入館、施設利用などの詳細は、以下のページをご覧ください。
 
 →敦賀市HP 柴田氏庭園(甘棠館)はこちら
 
そして、もう一つの出来事は、北陸新幹線。
 
9月23日から始まった走行試験は、新幹線電気・軌道総合検測車「イーストアイ」の運行から始まり、同26日には営業車両「W7系」が初めて県内区間を走行したところですが、昨日は午前1時50分に白山総合車両所(石川県白山市)を出発。
 
福井県内の芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の4駅にて、それぞれ県民から熱烈な歓迎を受けました。
 
ここ敦賀駅は16時より「北陸新幹線W7系 敦賀駅入線歓迎セレモニー」が行われ、抽選により選ばれた、敦賀市民を始め嶺南地域にお住まいの500人の皆さん、並びに期成同盟会、関係者の方々が新幹線敦賀駅ホームに集い、興奮のなかW7系の入線を迎えました。
 
市内中学生らで構成する吹奏楽団が演奏する「銀河鉄道999」の曲がまたいい味を出しており、いよいよ敦賀にやってきた新幹線に感動した次第。
 
その感動は、言葉で表現するより動画を見ていただいた方が良いと思いますので、以下ご覧ください。
 


【W7系が敦賀駅ホームに入線した歴史的瞬間】
 
私が生まれた1972年に期成同盟会が発足し、翌年に敦賀までの整備新幹線計画が策定されてからちょうど半世紀を経て、こうして入線したことに、これまでご尽力いただいた関係者の皆様に心より敬意と感謝を申し上げる次第です。
 

【記念に私も1枚】
 
こうして昨日は、古き良きもの「柴田氏庭園」のリニューアルオープン、そして新しきもの「北陸新幹線」のふたつが重なる日でしたが、それぞれ歴史的な出来事であるとともに、いずれも敦賀市民の誇りとして、今後は次代、未来に向かって継承していくもの。
 
敦賀の「宝」を守り、活かし続けていくのは、現世を生きる私たちの使命と役割であると、深く胸に刻む一日となりました。
 

【柴田氏庭園 甘棠館前にて気比史学会 糀谷好晃会長と。横に並ぶと、歴史をつなぐ気概、継承する重みを感じました。】

北陸新幹線 敦賀駅 駅舎の建築工事が完了!

ブログ 北陸新幹線

昨日は月曜日ということで、恒例の粟野交番前での街頭演説を行いました。
 
朝夕はめっきり涼しくなり、話していて汗が流れることもなくなりましたが、日中との寒暖差や夏の疲れから、体調がイマイチという方もチラホラ。
 
何を置いても健康が一番ですので、無理せず、栄養と睡眠をしっかり摂って、本格的な秋の訪れを楽しみに過ごしましょう。
 
さて、北陸新幹線の話題が多くなっているこのブログですが、ちょうど昨日14時には、「敦賀駅舎の建築工事完了」を鉄道・運輸機構がプレス(報道発表)しました。
 

【東口から見た北陸新幹線 敦賀駅。整備新幹線最大級の駅舎はやはり壮観。(やまたけ撮影)】
 
早速、発表されたプレスを見てみますと、「北陸新幹線 敦賀駅 駅舎の建築工事が完了!」のタイトルにて、金沢・敦賀間の6駅全ての駅舎建築工事が完了したとありました。
 
リード文には、
 
敦賀駅は敦賀市提案のデザインコンセプトである「空にうかぶ 〜自然に囲まれ、港を望む駅〜」を表現した駅舎となりますが、このたび鉄道・運輸機構(JRTT)における本駅舎の建築工事が完了いたしました。これにより、金沢・敦賀間の6駅全ての駅舎建築工事が完了したことになります。
当駅は新幹線と在来線を結ぶ重要な乗換え駅です。このため、当駅の構造は上から順に新幹線 ホーム(島式2面4線)、乗換えコンコース、在来線特急ホーム(島式2面4線)の3層構造になっており、駅舎の高さは約37mです。また、乗換え利便性に配慮した昇降設備としてエスカレーター26基、エレベーター6基や乗換え改札機19通路を備えた整備新幹線最大規模の駅となります
 
との記載に続き、「敦賀らしさ」を配した駅舎の特徴を写真付きで紹介されていましたので、ぜひ以下リンクよりご覧いただければと思います。
 
 →鉄道・運輸機構 報道発表「北陸新幹線 敦賀駅 駅舎の建築工事が完了!」資料はこちら
 
本日はいよいよ、実際に北陸新幹線で使用されている「W7系」による車両走行試験が始まります。
 
未明に白山総合車両所を出発する予定とあり、敦賀車両基地まで最高110km/hで走行するとのことなので、既に福井県内を走っているのではないかと。
 
敦賀駅の到着時間は分かりませんが、今朝は少し早く家を出て新幹線駅周辺に行き、出勤前に「W7系」初入線のワクワク感を感じてきたいと思います。

イーストアイ敦賀駅入線の歴史的瞬間に立ち会う

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来春の選抜高校野球大会につながる北信越地区高校野球福井県大会は昨日、準々決勝が行われ、敦賀気比が鯖江を10-0(6回コールド)、敦賀が奥越明成を2-1(延長10回サヨナラ)で下し、準決勝進出を決めるとともに、北信越大会の出場権を得ました。
 
本日行われる準決勝で敦賀気比が北陸に、敦賀が福井商業にともに勝ち、敦賀勢同士の決勝戦となることに期待高まるところ。
 
いずれにしても、敦賀は「球都」と呼ばれる野球どころであり、そのことを誇りに全力プレーする姿を応援したいと思います。
 
さて、高校野球でも「敦賀」の名が紙面を飾っているところですが、昨日は福井県のみならず、民放各局の全国版ニュースにも「敦賀」の名が紹介されました。
 
それは、言わずもがな北陸新幹線。
 
「来年3月16日の北陸新幹線開業に向け、新幹線車両を使用した走行試験が9月23日、金沢―『敦賀』間の約125キロで始まりました。」とアナウンサーが紹介し、県内初入線となった初日、JR東日本の新幹線電気・軌道総合検測車「East i(イーストアイ)」が走り、レールや架線、信号設備に異常がないか確認したことや、福井県内の「北の玄関口」となる芦原温泉駅で歓迎式典が開かれた様子が映像で放映されていました。
 
1973年の整備計画決定から半世紀を経て、新幹線車両が県内に乗り入れる歴史的瞬間が昨日ということで、もちろん私もこの瞬間を見逃すまいと、見るならココと決めていた「敦賀駅前立体駐車場」の屋上へ向かいました。
 
X(旧Twitter)情報にて、大幅に遅れ気味ということは把握しておりましたので、20時過ぎに立体駐車場に向かうと、屋上までほぼ満車。
 
何とか駐車をし、最上階に行くと、既に多くのギャラリーが待ち構えていました。
 
本格的なカメラをセットした「鉄っちゃん」が数名いましたが、ほとんどが親子連れやご家族で、小さなお子さんからお年寄りの方までが、新幹線入線の「歴史的瞬間」を楽しみに来られていたことに、私も嬉しくなりました。
 

【多くのギャラリーが待つ駅前立体駐車場屋上の様子】
 
「もう5時間待っている」との声も聞こえましたが、待つこと約1時間半。
 
福井方面の深山トンネルを抜け、21時26分。
 
イーストアイが「新時代」の光を灯しやってきました。
 
皆さんとも感動を共有したいので、以下に動画を添付します。
 


【画面の左端、ほのかに光るのがイーストアイ】
 
イーストアイは、トンネル出口の停止信号付近で最終確認し、いよいよ敦賀駅ホームに入ってくると聞き、注視していましたが、何と下り線14番線に入るシーンはこの場所から見えず、21時50分頃にいつの間にかホーム入りしたとの「X」でのポスト(投稿)を見て落胆しましたが、それは自分の選択につき致し方なし。
 
下り線に入ってくる車両を見るなら「やまなみ口(東口)」と覚えておくことといたします。
 
その後、新幹線ホームから車両基地に向かうところまで確認し帰宅した次第です。
 

【新幹線ホームを出て、一旦車両基地に向かうイーストアイ】
 
次は26日から始まる「W7系」の走行試験。
 
関係者の皆様には引き続き、安全第一での走行試験をお願いするとともに、次は見逃すことのない位置取りで、記念すべきシーンを目に焼き付けたいと思います。

北陸新幹線が本日、福井県内「初入線」

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昨日の敦賀市議会は、10時より常任委員会を開催。
 
私が委員長を務める文教厚生委員会は何と、今定例会においては付託された議案がなく、ベテランの先輩議員をもってしても、あまり記憶にないという珍しい状況。
 
とはいえ、議案審査はないものの、この9月定例会では年に1度、所管する指定管理者の運営状況を確認するため、教育委員会、福祉保健部から順次説明を受けたほか、10月に予定している行政視察への議員派遣を確認し、委員会を終えました。
 
また、夕方は街頭へ。
 
今回は、拡声器の電池をバッチリ新品に交換し、万全の状態で約30分、20日に行った一般質問の内容などをご報告しました。
 
通行中のお車からは、車内からのお声掛け、お手振りなどいただき感謝。
 
それにしても、日が暮れるのがすっかり早くなり、ぼちぼち顔が見えなくなってきた18時前には撤収した次第です。
 
日が短くなったといえば、今日は「秋分」。
 
立秋から始まる秋の中間点で、春分と同じように、昼と夜の長さが同じになる頃。
 
この日を境にだんだんと夜が長くなっていきますが、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、お彼岸が終わるといよいよ秋ですね。
 
さて、そんな季節の変わり目の今日は、半世紀前に計画された北陸新幹線が福井県内に初入線してきます。
 
昨日の福井新聞では、「福井県初の『イーストアイ』がやってくる…北陸新幹線9月23日から走行試験」と題し、来年3月16日に開業する北陸新幹線金沢―敦賀間で、9月23日から走行試験が始まるとし、初日は新幹線電気・軌道総合検測車「イーストアイ」が金沢から敦賀まで走行する予定と紹介。
 
福井県内での初走行を記念して、芦原温泉駅で午前9時ごろから歓迎式が開かれるほか、走行試験は、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR西日本による「監査・検査」の一環で、12月9日までのうち約40日間、1日1往復程度走行し、軌道や架線、信号設備などに問題がないか確認するとありました。
 

【9月23日から北陸新幹線金沢-敦賀間を走行試験する「イーストアイ」(福井新聞WEBより)】
 
また、イーストアイは23日未明に白山総合車両所(石川県)を出発し、時速30~45キロで金沢駅から敦賀車両基地まで走行するとのことで、福井県は、走行中の北陸新幹線を見ることができる「視点場」を県のホームページで紹介しているとも。
 
敦賀市は、「あっとほうむ」、「手筒山展望台」が観覧スポットとして紹介されていましたが、こうして歴史的な出来事に立ち会えることを嬉しく思うところです。
 
と同時に、北陸で最も早く鉄道が敷かれた敦賀。
 
柳ヶ瀬トンネルの超難工事を経て、「長浜〜敦賀」が全線開通した1883年(明治17年)から数えて140年。
 
入線してくる新幹線に、努力を重ね偉業を達成した先人の姿を重ね合わせたいと思います。
 
(参考)福井県ホームページに掲載されている「福井県内で北陸新幹線が見える場所(視点場)」

北陸新幹線 金沢〜敦賀間の開業日「決定」!

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昨日、地元敦賀を始め、福井県にとって最も大きなニュースは、北陸新幹線 金沢〜敦賀間の開業日決定。
 
JR西日本ならびにJR東日本が、北陸新幹線 金沢〜敦賀間開業に伴う運行計画の概要を発表し、開業日は「2024年3月16日(土)」となりました。
 
これまで「2024年春」と表現してきましたが、具体的な日が決まったことで、一気に開業に向けた機運が高まるものと感じるところです。
 
また、車両編成は、E7系・W7系の12両編成で、運転本数に関しては、
◉東京から敦賀へ直通する「かがやき」「はくたか」を計14往復運転。
※かがやき(東京〜敦賀間直通列車)9往復、はくたか(東京〜敦賀間直通列車)5往復
◉敦賀駅で、特急「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続する「つるぎ」を25往復運転。
 
停車駅パターンに関しては、下表の通りとなるとのこと。
 

【JR西日本ホームページより引用】
 
なお、最速達車両の到達時間では、東京〜福井間で2時間51分(36分短縮)、東京〜敦賀間で3時間8分(50分短縮)となります。
※短縮時間はいずれも、北陸新幹線利用時との比較
 
一方、開業に伴い、「しらさぎ」「サンダーバード」(敦賀〜金沢間)など特急列車の運転終了も、併せて発表されていることを申し添えておきます。
 
こうして、新幹線開業への期待がより一層膨らむところですが、敦賀の現況を見ると、お盆時期やイベント時でさえ、タクシーや駐車場の需要供給バランスが取れていない(不足している)ことや、中心市街地の賑わいづくりに関しては、まだ道半ばといったところと認識するところ。
 
福井新聞の記事にあった、開業日発表を踏まえた県内17市町首長の決意で、米澤光治・敦賀市長は「敦賀開業までいよいよ199日となった。引き続き、開業機運の醸成やおもてなし力の向上に努め、市民とともに魅力あるまちづくりに取り組み、新幹線の開業効果を最大限に引き出していく。」と述べられています。
 
17市町の中でも米澤市長だけが使った「市民とともに」の言葉が印象的でしたが、先に挙げた課題を含め、その言葉通りの方向に進むよう、市長の手腕に期待する次第です。
 
なお、同じ記事で杉本博文・池田町長からは、こんな言葉がありました。
 
「われわれ自治体にとって、北陸新幹線の延伸・開業は気付け薬であっても特効薬、万能薬ではない。何をものにするか、私たちは試されているといえる。頑張ろう。」
 
まさに「新幹線は目的ではなく手段」。
 
新幹線を使ってどんなまちにしていきたいか。
 
行政や議員の政策力とともに、創造力をもとにした「市民力」が成功の鍵を握るものと、私は考える次第です。

「期成同盟会」が果たす大きな役割

ブログ 北陸新幹線 防犯/防災

昨朝、散歩のため外に出、空を見上げると何と、一面に広がっていたのは「うろこ雲」
 

【暫し見惚れてしまった、見事な「うろこ雲」】
 
SNSで投稿すると、「私も見た!」と敦賀市内はもとより東京の方からも同じ空模様だったとのコメントがあったところですが、「うろこ雲」や「いわし雲」は秋の季語。
 
昨日は昼間にも「すじ雲」が現れるなど、蒸し暑さの中に「秋の気配」を感じる不思議な一日となりました。
 
今日から8月に入り、暦の上で8月8日には「立秋」を迎えます。
 
暑い暑いと言っているうちに、季節は次に向かっていますね。
 
さて、そのようなことを感じつつも、自身の活動は精力的に。
 
週初めの月曜朝は、恒例となった街頭演説からスタートしました。
 
暑さ対策として、首元を氷で冷却してはみたものの、背中を流れる汗は変わらず…。
 
とはいうものの、夏休み返上で通学する高校生たちと交わす挨拶に爽快感を取り戻しつつ「朝活」を終えました。
 
また、この日は、定時以降も街頭に。
 
締め括りは、白銀交差点にて、通称「アルプラ」(アルプラザ平和堂の呼称)前での街頭演説では、まさに白銀〜木の芽橋までの国道8号整備や北陸新幹線開業に向けた状況などをお伝えしました。
 
中心市街地はやはり歩行者が多く、耳を傾けてくれる方もいて感謝したところですが、今後は市内での街頭場所も増やしながら、自身の思いや考えをお届けしてまいります。
 

【アルプラ前にて。不覚にもマイクの電池が切れて、演説終了となりました(泣)】
 
肝心の公務の方では午後、以下の期成同盟会総会に出席。
 
①敦賀-高島連絡道路整備促進期成同盟会
②北陸新幹線敦賀開業促進期成同盟会
③敦賀バイパス道路整備促進期成同会
 
このうち②については、工事を担当する鉄道・運輸機構より、金沢ー敦賀間の整備状況、とりわけ敦賀の車両基地や新幹線駅内部について、現況の説明がありましたので、資料の一部を共有いたします(①③の詳細は割愛します)。
 
【新幹線 敦賀駅舎の状況】



 
【敦賀(坂ノ下)車両基地の状況】

 
このように、整備がほぼ完了し、9月23日から始まる走行試験を待つばかりといった状況でありますが、お話しを伺うに、この期成同盟会自体、その歴史は半世紀に亘るとのことであり、来春の開業後は、会のあり方について協議するとありました。
 
ここに至るまでの関係者の皆様、先人のご努力に改めて、心から敬意を表する次第です。
 
実は、この新幹線敦賀駅ですが、先般開催された一般見学会に、私の母も友人と一緒に参加をしたとのことで、レールの下まで見せていただいたことなどに感激し、「良かったわー♬」との感想を聞いたところ。
 
母親世代の方が感激し、開業を待ち遠しく思うこと、さらには北陸新幹線に乗って沿線のどこかに出掛けようと思うこと自体が、開業&新幹線「効果」と思う次第であり、このような機会を設けていただいた鉄道・運輸機構ならびに行政関係者の皆様には感謝する次第ですが、こうした機運が一層高まるよう、自身も発信などに努めていく所存です。
 
なお、この日は④国道8号敦賀・南越前町バイパス建設促進期成同盟会も開催されました。
 
東浦住民の皆さんにとって、長年に亘る悲願であるばかりでなく、嶺南と嶺北をつなぐ大動脈の国道8号線のバイパス整備は、昨今の自然災害によって頻発する通行止めなどを見れば、「待ったなし」の状況であることは言うまでもありません。
 
こうしたことも含め、関係者が一丸となって声を挙げ、機運を高める意味において、「期成同盟会」が果たす役割は非常に大きいものであり、引き続き、地域の安全と発展を願い、取り組みに参画する所存です。

走行試験開始は「9月23日」

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閉会中の敦賀市議会ですが、昨日午前中は、文教厚生常任委員会を開催。
 
令和5年第3回(6月)定例会にて可決した「敦賀市児童生徒の重大事案調査委員会設置条例制定の件 」については、既に公布、施行がされているものの、定例会における分科会・委員会審査で教育委員会からは、本条例を運用するにあたり「敦賀市独自のガイドライン(または運用要項)を策定する」との答弁がされていることを踏まえ、同ガイドライン等の基本的考え方やその後の策定状況等について、所管事務調査を行うことを決定しました。
 
次の委員会(所管事務調査)は8月1日(火)10時30分からを予定していますが、本件が重要な事項であることは言うまでもなく、審査の経過を踏まえた「後フォロー」の観点からも、しっかりと調査していきたいと考えます。
 
さて、児童生徒といえば、市内の小中学校は昨日から「夏休み」。
 
昨朝も、ラジオ体操を終え、家の前を子ども達が元気に走って帰る姿を見て、「夏休み」に入ったことを実感した次第ですが、コロナ禍の期間を経て迎える今年の夏は、思いっ切り屋外で、野に山にと出掛け満喫して欲しいと願うところです。
 
季節もこれに合わせるかのように、北陸地方が「梅雨明け」と福井地方気象台が発表。
 
お天道様の粋な計らいとも感じたところですが、さらに、来年春の北陸新幹線金沢―敦賀間の開業に向け、新幹線車両の走行試験が9月23日から始まると、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)が発表したとの明るいニュース。
 
私自身、定例会の一般質問にて「市民も期待する試験走行の時期」について問うたこともあるなど、関心をもって見てきたところですが、いざこうした報を聞き、ワクワク感が一段と増したところです。
 
新幹線電気・軌道総合検測車「イーストアイ」や北陸新幹線車両「W7系」が12月9日までの間で延べ約40日、1日1往復程度、金沢―敦賀間を走行するとあります。
 
走行試験は、北陸新幹線の営業が終了した夜間になるとのことであり、今のところ開始時のセレモニーなどがあるのかないのかについては定かではありませんが、私としては既に、お気に入りの場所である敦賀駅前立体駐車場の「屋上」より、イーストアイやW7系車両が走行するシーンをこの目で見届けようと、心の準備をするところであります。
 

【2015年3月23日に金沢駅を走行試験する「イーストアイ」(「i北陸」サイトより引用)】
 
次代につなぐ新幹線がいよいよ敦賀にやってくるとの報に触れ、機運も自然と高まる訳ですが、大人も是非「童心」に返って、楽しみにするのも良いのではないでしょうか。
 
ふと、鉄道・運輸機構はなぜ昨日発表したのか?
 
まさか、子ども達の「夏休み」入りに合わせたプレゼントとして発表したのでは?とも思った次第ですが、そうであれば、お天道様と同様、粋な計らいですね🎵
 
いずれにしても、大きな楽しみが「9月23日」にできましたので、市民の皆さんとともに「ワクワク感の貯金」をさらに増やしていきたいと思います。

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