約半世紀ぶりの世代交代 〜敦賀市・敦賀美方消防組合新庁舎竣工〜

ブログ まちづくり

お祝い事の日に天気が良いというのは、どこか華を添えられたかの気持ちになりますが、まさに昨日はそのような日に。
 
平成29年2月に建て替えを決定して以降、令和元年12月より建設工事が進められてきた「敦賀市・敦賀美方消防組合新庁舎」が昨日竣工を迎え、記念式典及び内覧会が開催されました。
 
下り坂と思われた天気は、式典が行われた午前中は青空が広がり、冒頭の気持ちとなった訳ですが、式典会場の新庁舎1階ホールに集まった関係者の皆さんの顔も晴れやかで、長く続くコロナ禍にあって、この竣工は敦賀にとって大変明るい出来事であることを嬉しく感じた次第です。
 
式典に先立ち、オープニングアウトでは、敦賀工業の生徒さんが吹奏楽、敦賀高校生はマーチング、敦賀気比高生はチアダンスと、それぞれ練習してきた成果を披露され、ここでは若い力がお祝いに華を添えるとともに、次代を担う彼ら彼女らとこうして記念の場を共有出来たことを力強く感じました。
 

【演台に門松ではなく、楽器や楽譜代が配置された式典会場というのも新鮮でした(もちろん、オープニングアウト後は配置換えされましたが)】
 
式典では、渕上市長の式辞の中で、ここに至るまでの関係各所への謝辞が述べられた後、現庁舎は昭和49年竣工から約半世紀もの間、市の発展と市民の安全を見守り続けてきたものであること、近年頻発する地震や風水害などへの備えと災害復旧拠点の役割が求められ新庁舎建設に着手したこと、また新庁舎は「災害に強い庁舎」を始め、「市民が利用しやすい親しみの持てる開かれた庁舎」など基本計画に掲げた4つの基本理念の実現をめざし整備が進められてきたことなどの経過や思いが述べられました。
 
また、その後は、高木毅衆議院議員を始め、ご来賓の皆さまからの祝辞に続き、工事を無事に完遂された工事関係者の皆さんや新庁舎へ寄贈品を寄せられた皆さんへの感謝状贈呈などがあり、こうして多くの皆さんの協力、力の結集あって、竣工に至ったことをひしひしと感じた次第です。
 
「いつもといつかを“つなぐ庁舎(場所)”」をコンセプトとする新庁舎に関しては、昨日より23日に掛け、市民の皆さん対象の内覧会が開催されますが、参加されない方も是非、リンク先の3D動画では実際歩いている感覚で内部を見ることができますのでアクセスいただければと思います。
 
 →→→「敦賀市新庁舎内の動画公開サイト」はこちらから
 

 
なお、市役所側ばかりが取り上げられている感がありますが、敦賀美方消防組合新庁舎も大規模地震等の災害時にも防災拠点としての機能を十分維持できる耐震強度を有するほか、迅速な消防活動につなげるため、出動する隊員や緊急車両の動線を確保し、素早い出動態勢に移行できるよう各設備を最適な位置に配備したことに加え、女性隊員を含む、隊員の就業環境や衛生面についても整備されました。
 
実際に昨日も詳細にご案内いただくと、消防車庫までほぼ直結の階段、ノブを回さなくても開閉できる扉、救急車での救助から帰還後に直行で行ける衛生消毒室を配置するなど、従来から機能改善がされているほか、市役所ほどのゆとりあるスペースまでとはいかないものの、隊員用の食堂スペースなどが配置されるなど、就業環境にも配慮された点も理解することができました。
 
こちらは、出動機会が少なければ少ないほど良いものの、災害に強い、安心安全のまちづくりに向け欠かすことのできない消防機能であり、隊員の皆さまにおかれましては、今後引き続きのご尽力をお願いするものです。
 

【消防署の地図記号「刺又」で覆われた新消防庁舎】
 
消防庁舎については、来月12月1日より、市役所新庁舎については、年明け1月4日から供用開始となります。
 
なお、約半世紀もの間、市のシンボルであり、拠点として活躍した現庁舎は役割を終え、来年1月中旬からは解体工事に入る予定とのこと。
 
私が議員としてお世話になったのは、たった2年半でありますが、そうした感謝の気持ちをもって30日からの「現庁舎最後の定例会」に臨むとともに、オープニングの力強い高校生たちのパワーに負けぬよう、自身もさらにネジを巻いて活動に邁進する所存です。
 
最後になりますが、厳しい人的体制の中、ここまでプロジェクトの管理をされてこられました担当部署を始め、関係する行政職員の皆さんに敬意を表するとともに、令和5年1月予定のグランドオープンに向けては長丁場となりますが、引き続き安全第一で工程が進みますよう宜しくお願いいたします。
 

【約半世紀の時を経て、世代交代を迎える市庁舎。このツーショットにはどこか感慨深いものがあります。】