「氣比の杜整備基本計画」の先進地視察に参加

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今後、敦賀市内で計画される大規模プロジェクトにおいて、敦賀の歴史から言ってもシンボリックな場所であるが故、注目を集めるのが『氣比の杜整備構想』。
 
旧北小学校を始め、氣比神宮周辺の公有地等の利活用を目的とするもので、現在は有識者、関係団体ならびに敦賀市の部長級をメンバーとする「氣比の杜整備基本計画策定委員会」を設置し、検討を進めるところ。
 
そうした中、同構想のコンセプトにある“杜”と“複合施設”について参考にすべく、敦賀市まちづくり推進課において「氣比の杜整備基本計画 先進地視察」が企画され、市議会議員各位にもご案内いただいたことから、昨日、私も参加して参った次第です。
 
参加者は40名、午前8時に敦賀市役所を大型バスにて出発し、第一の目的地「熱田神宮」へ。
 
熱田神宮の創祀は、三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の鎮座に始まり、以来、伊勢の神宮に次ぐ格別に尊いお社として篤い崇敬を集め、延喜式(えんぎしき)名神大社・勅祭社(※)に列せられ、国家鎮護のお社として特別のお取り扱いを受ける一方、「熱田さま」「宮」と呼ばれ親しまれてきました<熱田神宮ホームページより引用>
 
※延喜式:平安時代の法典。延喜5(905)年に編纂を始めたことからこの名がある。
※名神大社:古代より崇敬された全国の大社の内、延喜式神名帳に記載された大社を特にこう呼ぶ。
※勅祭社:勅使参向のもと祭礼を執り行う神社。全国で16社が列座している。
 
なお、氣比神宮も延喜式神名帳に「越前國敦賀郡氣比神社七座並名神大社」とあり、また朝廷からの御崇敬は特に厚く、伊勢の神宮と並び四所宗廟の一社に数えられたことや「氣比(けひ)さん」と呼ばれ、市民に親しまれているのは同じ。
 
熱田神宮には2時間少々で到着し、神宮の杜の雰囲気を視察すべく、西門をくぐり本宮まで。
 
熱田神宮ご担当者様に、本宮周辺のご説明をいただいたのに続き、熱田神宮会館ご担当者様には、神宮内にある収益施設としてのカフェ、剣の宝庫草薙館等をご案内いただきました。
 

【西門から入ってすぐの参道の様子】
 
なお、長女が大学時代、隣の瑞穂区に住んでいたこともあり、熱田神宮は何度か訪れた場所。
 
当時を懐かしみつつ、あらためて氣比神宮の約5倍という規模感はあるものの、“杜”に佇む厳かな雰囲気、加えて、神社の雰囲気に調和した形で収益事業を展開する神社運営も参考となった次第です。
 
続く視察先は、岐阜市にある「ぎふメディアコスモス」。
 
岐阜市役所の裏手にある「ぎふメディアコスモス」は、こちらも同ホームページの説明文を借りれば、“「知の拠点」の役割を担う市立中央図書館、「絆の拠点」となる市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び「文化の拠点」となる展示ギャラリー等からなる複合文化施設”。
 

【「ぎふメディアコスモス」の全景(岐阜市役所を背に撮影)】
 
氣比の杜整備基本計画にて策定される施設も、組み合わせはあるにせよ複合的な施設を考えていることから、そうした視点をもって、主には市民利用の「みんなのホール」(230名収容)や空間が偏在(壁が移動する)「みんなのギャラリー」、様々な市民活動に対応する部屋、コンビニが併設される1階の複合空間を拝見。
 
加えて、2階の中央図書館も視察した次第です。
 

【中央図書館の様子。デザインの力はこういう点か。】
 
なお、冒頭、館長さんよりご説明いただいた内容のポイントは以下。
 
◉大学跡地を利用し、市役所とあわせ建設。建設費119.5億円、7,530平方メートルの建築面積を有す。
◉開館して10年。令和7年度の年間来場者数は133万人と堅調に推移(岐阜市の人口は約39.5万人)。
◉ひとことで言えば、集まる人や情報をつないだり、岐阜市の魅力を発信する役割。
◉シビックプライド醸成に役立つ施設。
◉若い人も自然に集まるのは、デザインの力が非常に大きいと感じている。
◉例えばメディアコスモスでeスポーツをしたり、文化的な説明をしながら観光客をおもてなししたりと、複合施設としての相乗効果を感じている。
◉図書館関係では、令和5年生まれの岐阜市在住のお子さんの88%が市立図書館のカードを持っている(10年後の読書率アップに期待)。
◉大切にしている合言葉は、「子どもの声は未来の声」。
◉館の運営は直営。指定管理ではこのクオリティは発揮できなかった。
 

【「みんなのホール」にて館長にご説明いただきました】
 
くどいようですが、氣比の杜に関しては、“組み合わせはあるにせよ”複合施設としての役割、期待する効果という点で大変参考になった次第です。
 
こうして2つの視察を終え、もう一つ、大垣市にある「松尾芭蕉記念館」に立ち寄り、敦賀に帰ったところですが、やはり百聞は一見に如かず。
 
事前の下調べや調整のもと企画いただいた、まちづくり推進課の方々に感謝申し上げます。
 
その上で、注目は、10月30日に開催される2回目の「策定委員会」。
 
今回視察したことも踏まえ、どのような議論がされるかに注視をしつつ、とりわけ、私自身は「100年後を見据えた杜」をどうつくるかに主眼を置き、考えをしっかり整理をしていく所存です。