この週末は分厚い議案との戦い

ブログ 活動報告

17日の告示で一気に3月定例会モードとなっているところですが、昨日午後は議員説明会が開催され、以下6案件について理事者より説明がありました。
 
【説明事項】
(1)指定管理者評価委員会の評価結果について
(2)敦賀市行財政改革指針について
(3)中期財政計画について
(4)公共施設等総合管理計画の改定について
(5)市庁舎整備外構工事内容について
(6)国民健康保険税の税率・税額の改正について
 
3月定例会提出議案に係る案件もあるため詳細内容は割愛させていただきますが、とりわけ行財政改革や中期財政、公共施設管理など市政運営の根幹となる指針や計画については、昨日伺った内容も踏まえ、自身の代表質問にも盛り込み確認、意見提起していく所存です。
 

【(4)で説明のあった市庁舎外構工事を終えた後の完成パース図をイメージとしてご紹介。なお、工事経費や内容については今定例会で審査されます。】
 
説明会終了後は、新議場(本会議場)の機能説明があり、初めて自分の議席に着席。
 
議席にある機能自体はさほど変わらないものの、一般質問を行う質問席や討論などを行う演台についてはユニバーサルデザインを取り込み、高さ調整ができるほか、壁面に設置されるモニター4箇所のうち2箇所には、嶺南ケーブルネットワーク議会チャンネルで放送されている画面を映すことができるなど、傍聴される皆さんにとっては、議員の後ろ姿と前からの両方を見ることができるようになりました。
 
それ以外にも様々な改良がされていますので、ぜひ機会を捉え議場傍聴にお越しいただけると嬉しく思います。
 
さらに昨日は予定の詰まっている日でありまして、議場説明会終了後は家に飛んで帰り、既に開始時間を過ぎている友誼労組さんとの議員懇談会(オンライン)に途中出席。
 
大幅に遅れての出席となっていたことから、自宅の部屋ですぐにZOOM接続したものの、やはり慌てていると失敗が付きもの。
 
しばらくして、背後のクローゼットが全開、吊り下げてあるものが丸見えであることに気づきました。
 
生活感丸出しでお恥ずかしい限りでしたが、皆さんは知ってか知らずか、一旦ビデオ機能をカットし、そっと扉を閉めました。
 
余談さて置き、懇談会のほうは、福井、石川、富山の北陸3県をつなぎ、しばらくお会い出来ていない労組役員さんや議員さんの元気なお顔を拝見できたほか、お互いの活動報告、情報連携まで大変有意義な時間となりました。
 
コロナはあるものの、こうした形で連携いただけたことに感謝をし、今後も連携を密にさせていただければと思います。
 
さて、今日明日は定例会前の休日となります。
 
競技日程も終盤となっている北京オリンピックでは、カーリング女子が息詰まる接戦の末、世界ナンバーワンのスイスに8―6でリベンジ成功。
 
初の決勝進出を決めたほか、女子マススタートなど他のメダル有力競技も含め気になるところですが、私がこの週末やるべきことは来年度当初予算を含む議案の精査。
 
メリハリをつけ、こちらは分厚い資料と戦いたいと思います。
 

【「笑うということは諦めないという決意」by吉田知那美選手。見ている人に元気と勇気を与える、本当に素晴らしい笑顔の4人です。】

新議場初の定例会開催に向け議会運営委員会を開催

ブログ 敦賀市議会

熱戦続く北京オリンピックですが、昨日はスピードスケート女子1000メートルで高木美帆選手が自身初の個人種目の金、28年ぶりのメダルとなるノルディックスキー複合男子団体、女子フィギュアスケートの坂本花織選手がともに銅とメダルラッシュの日となりました。
 
これまで届かなかった悔しさをバネに勝ち奪ったメダルは、努力と苦労は裏切らないことを証明するものであり、心から祝福したいと思います。
 
その一方、複雑な胸中となったのがフィギュアスケートのカミラ・ワリエワ選手。
 
金メダル最有力候補ながらドーピング疑惑が発覚し、スポーツ仲裁裁判所の裁定により個人戦参加が認められての出場となった訳ですが、完璧な演技をしたショートプログラムとは打って変わり、この日のフリーではジャンプの着氷が何度も乱れ、結果4位に終わりました。
 
本来、この大会のスター候補であったはずのワリエワ選手が、演技後顔を覆って涙ぐみ、憔悴した様子で会場を去る姿は正直見ていられませんでした。
 
こうして疑惑の目で見られ、批判を受ける彼女は若干15歳であり、メダルを獲得することへの躊躇や葛藤があったのではないか、大人の都合で心に大きな傷を負わせてしまったのではないか、だとするとこのオリンピックの意義や存在とは何なのかと考えてしまいました。
 
願うは、彼女が今後もスケートを続け、次こそ胸を張ってオリンピックに出場を果たすこと、そしてそんな彼女のためにも今回の疑惑の真相を必ずや解明し、明らかにして欲しいと思うばかりです。
 
さて、喜びと複雑な心境が交差する時間もありましたが、昨日は敦賀市議会の令和4年第1回定例会の告示日。
 
2月24日の開会に先立ち、午前中は議会運営委員会が開催されました。
 
今回より新議場を使用しての定例会となることから、議席の一部変更を確認しましたが、これまで最前列の右から2番目であった私の議席は、右から2番目は変わらずも、1列スライドし2列目となりました。
 
見える景色は若干変化するものの、初心忘るることなく、残り1年3ヶ月の任期をこの席で頑張りたいと思います。
 
その後は、会期日程や市長提案議案(30件)、請願・陳情の取扱いなどについて協議を行ったほか、毎年3月定例会会期中の3月11日に行なっていた東日本大震災に係る弔意表明については、10年を経過した今回からは行わない旨決定しました。
 
議会事務局からの趣旨説明にもありました通り、議会全体での対応は無くとも、その気持ちは引き続き、自身の心の中で持ち続けていきたいと思います。
 
 →→→敦賀市議会 令和4年第1回定例会の会期日程はこちらをご覧ください
 
そうして約1時間半の委員会を終えた訳ですが、この定例会のメイン議案は、各会計の来年度当初予算。
 
既に定例会モードになっておりますが、昨日受領した分厚い議案の精査をし、慎重審査・審議に臨む所存です。
 
新議場で迎える初の定例会。
 
気持ち新たに頑張って参りますので、皆さまにおかれましては叱咤激励など頂戴できますよう宜しくお願いいたします。
 

【昨日受領した議案書等一式。数字から政策の意図を読み解くのも議員の役割であります。】

我が同志「敦賀発電所2号機」営業運転開始から今日で35年

ブログ 原子力

経験上、静かな夜は雪が降っていることが多いのですが、今朝はやはりそう。
 
カーテンを開けると一面真白、と同時に「雪起こし」かのような雷鳴まで轟きました。
 
予報通りの降雪とはいえ、福井県嶺北南部には大雪警報も出されており、公共交通機関や道路への影響ない範囲に留まることを願うところです。
 
さて、35年前の天気も今日のような雪だったのでしょうか。
 
実は、今から35年前、1987年の今日は敦賀発電所2号機(以下、敦賀2号)が営業運転を開始した日。
 
営業運転開始日を誕生日とすると、今日で35歳を迎えたことになります。
 
日本原子力発電(以下、日本原電)のホームページによれば、この敦賀2号は、「1982年3月に着工(第1回工事計画認可)、同年4月に建設工事を開始し、 当初の予定よりも工期を4ヶ月あまり短縮し、1987年2月に営業運転を開始。この発電所は、わが国最初のプレストレスト・コンクリート製格納容器を採用して耐震性の一層の向上を図るとともに、国内外の新技術を積極的に導入し、各種の設備に種々の改良・改善を加え、安全性、信頼性、環境保全の各面に優れた発電所です。」と紹介しています。
 
発電電力量合計1,923億kWhを誇る敦賀2号ですが、東日本大震災後の2011年5月7日20時00分に原子炉停止して以降、発電することなく11年の歳月が流れています。
 
この敦賀2号に関しては、法的根拠なく設置された原子力規制委員会有識者会合による「敦賀発電所敷地内破砕帯評価」を巡り、約3年に亘る対応を行った後、2015年11月には新規制基準への適合性確認審査を申請。
 
現在は、この申請に基づき、敷地内破砕帯評価も含めて、原子力規制委員会による審査が進められているものの、昨年8月には、審査の取扱いに関する今後の方針として、日本原電の評価結果の信頼性が確保されるために必要な業務プロセスの構築が確認されるまでの間は「審査会合を実施しない」ことが規制委員会の方針として示され、現在、審査再開に向けた対応がされている状況にあります。
 
自社のことだけに、経過を踏まえた受け止めをここで述べることは控えますが、私自身、入社以来このプラントとともに育ち、発電所を見れば、汗が噴き出すほどのタービン建屋で点検作業を行ったことや、メーカーの三菱重工始め、協力会社の皆さんとも様々な意見を交わしながら定期検査対応したこと、トラブルなく「一発起動」した時の達成感など、数々の思い出と携わっていただいた方々の顔が浮かんでくるところです。
 
そんな数々の思いと人々の魂が詰まった敦賀2号は、言わば「愛車」であり「同志」とも言える存在であり、「何としてでも再稼働させる」。
 
その思いに尽きる次第です。
 
再稼働に向けては、まずは審査に復帰すること、そして本来の新規制基準審査の中で、敷地内破砕帯を始めとする設計基準をクリアしていく必要がありますが、再稼働の本来目的が「低廉で安定した電力供給の一翼を担う」ことであることを忘るることなく、使命感をもってこのハードルを乗り越えていかねばと強く認識するところです。
 
現在の再エネ賦課金に加え調達燃料価格高騰に伴う国民負担の増、さらには電力需給逼迫の常態化は、もはやエネルギー安全保障の危機と言っても過言ではないと考えます。
 
敦賀2号営業運転開始から35年目の今日、我が国における原子力発電の必要性を改めて考えつつ、一日も早く戦線復帰するとの思いを関係者一同で確認する。
 
そんな日にしたいと思います。
 

【私自身、設備管理を担当させていただいた敦賀2号の蒸気タービン。あの情熱や感動とともに運転再開する日を願って。(写真は日本原電ホームページより引用)】

コロナや雪に負けず、頑張れ受験生!

ブログ 社会

「春一番」は、立春から春分までの間に吹く強い南風のことを言いますが、昨日、北陸地方では全国トップでこの「春一番」が吹いたと発表。
 
北陸地方の発表基準は、新潟、富山、石川、福井4県の気象台のいずれかで最大風速10メートル以上、前日の気温と同等もしくは上昇などとなっており、ここ敦賀では15.8メートルの南風が吹いたようです。
 
このニュースを聞き、近づく春を感じたのも束の間、今日からは一転、低気圧と強い寒気が流れ込み降雪予想となっています。
 
天気は天気でまだまだ注意が必要な訳ですが、警戒が続くのは新型コロナウイルス。
 
実効再生産数も1前後を行ったり来たりで、明確な収束傾向を示さない中、昨日福井県では1日当たりの新規感染者数としては過去最多となる265人が感染と発表。
 
日々、千件を超える検査に対応いただいている各保健所や医療関係者の皆さんには感謝しかなく、また、小中学校の児童・生徒の感染では、複数回の自宅待機を余儀なくされている保護者の方々もおられ、致し方ないこととはいえ、その心中とご苦労を察するところであります。
 
さて、そのような中、今日から明日に掛けては県立高校の一般入試が行われます。
 
我が家では、長女が8年前、長男が4年前のことであり、今や昔の出来事になりましたが、まずは風邪などひかさぬよう体調管理には細心の注意を払ったことを思い出します。
 
何を置いてもベストコンディションで受験させてあげたいという気持ちは、どの親御さんでも同じかと思いますが、ここ2年は新型コロナウイルスが加わり、心配の度は、それ以前とは比較にならないと思うところ。
 
こうした状況を踏まえ、万が一、コロナウイルス感染症に罹患し、試験日に入院中または宿泊療養施設や自宅において療養中、濃厚接触者判定となった受験生に対しては、追検査または特別検査の受験を可能としており、「受験の機会を喪失する」といった最悪の事態を回避する対応がされることに安堵はするものの、やはりこうしたことなく、皆が予定通り受験できることを心から願う次第です。
 
これに加えての積雪予報とあって、文字通り、心配も積もるばかりですが、降雪の状況によっては、公共交通機関の乱れや道路状況の悪化が予想されることから、こちらも万全に、代替交通手段の確保や時間に余裕を持って受験会場に向かっていただきたいと思います。
 
どうしても親の立場からの心境となってしまいますが、この日のため、様々な制約の中で頑張ってこられたのは受験生ご本人。
 
受験生の皆さんにおかれましては、今日と明日の両日、これまで努力してきたことを全て出し切り、合格という「春」を掴み取って欲しいとの思いを込め、最後にエールを送らせていただきます。
 
コロナや雪に負けず、頑張れ受験生!
 

「原子力由来」第4の水素は敦賀市が先駆者に

エネルギー ブログ

世界各国が「あらゆる脱炭素オプションを総動員する」との考えに基づき、それぞれの取組みを進めていることは、これまでもご紹介してきているところ。
 
技術革新が進む中、注目されるエネルギー源のひとつに「水素」がありますが、昨日の日経では、「“原子力由来”第4の水素、米欧が実用化へ日本出遅れ」との記事が掲載されていました。
 
「原子力発電所の電力で製造する水素が、米欧などで実用化に向け動き始めた。夜間など電力需要が少ない時間帯の余剰電力を活用し比較的低コストで量産できる点や、エネルギーを自給できる利点がある。もっとも、反原発感情や安全基準の厳格化に伴うコスト増など懸念や課題も多い。日本では商用化のメドが立っておらず、出遅れている。」(原文そのまま抜粋)
 
反原子力感情を煽り続け、実際、現時点において最もコスト安の原子力より、あたかも太陽光発電の方が安いなどと報じ、「出遅れさせたのは誰だ」と思わず憤りを感じてしまいましたが、日経新聞でさえどこか他人事で記事を書かれているようです。
 

【日経電子版の当該記事より引用】
 
コスト比較についてはご覧の通りですが、水を電気分解して生成する水素は、生成プロセスや原料で便宜上の呼称(色分け)があり、化石燃料で二酸化炭素(CO2)を回収・貯留(CCS)しない場合は「グレー」、化石燃料からをCCS付きで生成すると「ブルー」、再生可能エネルギーで生成する場合は「グリーン」、そして原子力発電由来は「イエロー」(パーブルの場合もあり)などに分類されています。
 
水素を色分けするのは、脱炭素化への寄与度を念頭に何由来かをはっきりさせるためで、「グレー」はコスト安だがCO2を排出する、「グリーン」や「イエロー」はコスト高だがCO2は排出しないということで、産業化に向けた課題はこのあたりの兼ね合いであることがお分かりいただけるかと思います。
 
原子力と水素で言えば、昨年10年ぶりに再稼働した日本原子力研究開発機構(大洗研究所)の高温ガス炉試験研究炉(HTTR)があり、原子炉から熱を取り出し、主原料の水を化学反応させて水素を生む技術の開発、知見の蓄積をしているところですが、こと「原子力発電所の電力で製造する水素」といえば、ここ敦賀市であります。
 
元々、福井県の嶺南Eコースト計画と連動する中で、関西電力のメガソーラーで発電した電気で水素を生成する(グリーン水素)バーチャルパワープラントに向けて取組みを進めている敦賀市ですが、2022年度からは、原子力発電所で発電した電力で水素を生成する実証実験を始めるとのこと。
 
実は私自身、昨年の議会一般質問にて、嶺南エリアのまさに地産であり、安定的に供給できる「原子力由来」で水素生成することを提案した訳ですが、こうして何由来の電源かを特定するシステムが構築されつつある中、嶺南地域にある原子力発電所とで実証が進み、国内の先駆者となることを期待するところであります。
 
なお、水力の揚水発電所(原子力の夜間帯の余剰電力を用い揚水、昼間に発電)がそうであるよう、効率性とコストを考えれば、あくまでも余剰電力で生成することがポイントと考えるところであり、産業利用に拡大していくための課題などについては、自身も把握していきたいと思います。
 
こうして、水素生成の分野でも活用されつつある原子力発電ですが、現行のエネルギー基本計画では、「革新的な水素製造技術の開発などに取り組む」と研究開発を謳う一方、「原子力依存度は低減する」との文言も並び、分かりにくさこの上ない玉虫色の記載となっています。
 
本業の原子力発電のあり様や将来に困惑しているようではいけませんので、こうした動きも念頭に、やはり基本計画へは「原子力を最大限活用」と明確に記載いただき、人材も技術も次代につないでいかねばと、強く思う次第です。

家事育児、平等と勘違い 〜あなたのタスクはいくつ?〜

ブログ 社会

菅田将暉さん主演で人気の月9「ミステリと言う勿れ」。
 
毎週楽しみにご覧になっている方も多いかと思いますが、その中で度々、尾上松也さん演じる池本巡査が、プライベートで第1子出産を控えナーバスになっている妻への対応を主人公の整(菅田将暉さん)に相談するシーンが出てきます。
 
初回では、ゴミ出しを手伝っているのに妻の機嫌が治らないと相談する池本巡査に対し、「家中のゴミ箱を集め、分類をし、袋に収納してゴミを出すまでが“ゴミ出し”」、「あなたのやっていることは工程のほんの一部」と指摘し、その後、全ての工程を行うようになった巡査に奥さんの表情も和らぎ、夫婦円満が戻って喜ぶシーンがありました。
 
妻と二人で観ていた我が家ですが、この場面で妻から送られた無言の視線の意味を、私は痛いほどに理解した次第です。
 
月9本来のストーリーに関係のない部分で「我振り返り苦笑い」してしまった訳ですが、昨日新聞を読んでいると、またまたそのようなことが。
 
福井新聞の「パパが拓く新時代」のコーナーにて、「家事育児、平等と勘違い」のタイトルで、NPO法人職員の男性の方が2ヶ月間の育児休暇を取得した際のエピソードが掲載されていました。
 
休暇取得した2ヶ月を振り返り、とても幸運であった一方、人生で最もハードな期間だったと語った一番の要因は「激増した妻とのケンカ」だったそう。
 
先ほどの池本巡査ではありませんが、自分ではやっていると思ってる家事では度々奥さんの地雷を踏み、新生児を抱える夫婦関係がピリピリしていたところ、ある日のケンカで「俺はもう十分やっているはずだ」とぶちまける筆者に、奥さんは冷静に「じゃあ、それぞれやっていることを書き出してみよう」と。
 
一つ、二つと家事育児タスク(やっていること)を書き出していった訳ですが、手が止まってしまった筆者に対し、奥さんの手は動き続け、紙を埋め尽くすタスクに驚いてしまったそう。
 
筆者は「目に見えるタスク」だけこなしていたのに対し、奥さんはというと、娘の荒れた皮膚に効く薬を調べたり、娘が寝静まった後に爪を切ったり、離乳食の献立を考えたりと、「目に見えない部分」にまで気を回していたことを知り、「平等」だと勘違いしていたことを「おごり」と気づいたとありました。
 
筆者はこれを「壮大な勘違い」だと判明したと述べていましたが、まさにそんな心境だったのでしょう。
 
自分を振り返れば、ちょうど子育て期にあたる9年間が単身赴任だったこともあり、妻へは感謝しかないのですが、このようなエピソードに出会い、改めて気付かされたものであります。
 
先日も張り切って「濃いシチュー」を作るとキッチンに立った私ですが、何と水の分量を間違えて「シャビシャビ」に。
 
たまたま隣の実家に余り物のルーがあったため難を逃れましたが、これには妻も呆れ顔。
 
皿洗いや掃除、洗濯物たたみにゴミ出しなど基本となる家事をとっても、その道のプロである妻のルーティーン通りとはいかず、逆に二度手間を掛けたりもする訳ですが、そこは妻の「ご示唆」(お小言ではない)をありがたく頂戴し、せめて「目に見えるタスク」くらいは完璧にこなせるよう尽力する所存です(苦笑)。
 
さて、本日は自戒の念も込めて思いを記載をしましたが、根本的には、この少子高齢社会にあって、男性の積極的な家事・育児への参加は、ワークライフバランスや女性の一層の社会進出のために不可欠なことであり、つまりは社会貢献につながるものと理解をするところ。
 
最後に、このブログをご覧になって「ハッ」とされた世のご主人方、こうした思いも胸に「男女がともにイキイキと暮らせる社会づくり」に向け、ともに頑張りましょう!
 

【現状では程遠いのですが、理想はこんな感じでしょうか】

福井県の実効再生産数が「1」を下回る

ブログ 新型コロナウイルス

早いもので2月も中盤となり、今月24日からは敦賀市議会3月定例会が始まります。
 
3月定例会は他の定例会と異なり、一般質問に加え代表質問が行われる訳ですが、先週定例会に向けて行った会派の会議(といっても2人ですが)にて、その任を私の方で担わせていただくこととなりました。
 
代表質問は、一般質問と同じ30分の質問時間(理事者の答弁時間は含まず)に一人2.5分を会派の人数に乗じた分が加えられ時間が決まるということで、二人会派の我が市民クラブは35分間という持ち時間となります。
 
以前から、自身の報告会などを通じ頂戴していたご意見を始め、この3連休もコロナ第6波で厳しい経営を強いられている方々からも声が寄せられており、そうしたこともしっかり受け止めながら、敦賀市の今後の方向性などマクロの視点も踏まえ、質問の準備を進めているところ。
 
また、3月定例会では来年度当初予算が提案されることから、こちらも心して審議、審査に臨む所存です。
 
さて、そうしてヒヤリングや資料収集などに努めつつ過ごす中、昨日は、福井県の新型コロナ発表を踏まえたデータ(福井県新型コロナウイルス情報「コロナビ」)で、ひとつ大きな特徴がありました。
 
それは、実効再生産数が第6波で初めて「1」を下回り、「0.95」となったことです。
 

【昨日の公表データを反映した実効再生産数(福井県新型コロナウイルス情報「コロナビ」より)】
 
 →→→福井県新型コロナウイルス情報「コロナビ」はこちら
 
簡単に申し上げますと「1人の感染者が何人に感染させているか」という指標で、1を下回るということは「1人が1人以下に感染させている」、即ち「感染者は減っていく」ことを示すものであり、私自身はこの指標の推移に注視して追い掛けてきていたもの。
 
もちろん、この状態がしばらく継続しないと収束方向とは言えないことや検査診断体制や保健所への届出処理が逼迫しており、公表データと実態との乖離が懸念されるなどの状況は認識しつつも、鈍化していた低下傾向にあって、しきい値を下回ったことは歓迎すべき事実として受け止めたいと思う次第です。
 
ちなみに、昨日は東京でも「0.983」と1を下回りました。
 
2月9日に公表された「第71回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(厚生労働省)」では、「全国的に見ても1に近づきつつある」ことや「大都市においても、今週先週比や報告日別の実効再生産数が1に近づきつつあることから、今後新規感染者数がピークを迎える可能性がある」との見通しが示されているところ。
 
一方「今後※BA.2系統に置き換わることで再度増加に転じる可能性にも注意が必要である」ともあり決して楽観視はできませんが、引き続きこうしたデータの推移と実態とを照らし合わせ、今後の予想を立てながら、市民の皆さんにとって何が必要か自分なりの考えを構築していきたいと思います。
 
※海外の一部地域ではBA.2系統による感染が拡大している。現状、国内におけるオミクロン株の主流はBA.1系統であるが、BA.1系統も検疫や国内で検出されている(上記アドバイザリーボードの記載より)。
 
 →→→第71回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード「直近の感染状況の評価」はこちら

仏マクロン大統領が「原子力ルネサンスを成し遂げる」と宣言

エネルギー ブログ

北京オリンピックで沸く一方、緊迫高まるのがウクライナ情勢。
 
多くの国が自国民にウクライナからの出国を促しているのを踏まえ、外務省は昨日、事態が急速に悪化する可能性が高まっているとして、全土の危険情報を最高度の「レベル4」(退避勧告)に引き上げるとともに首相官邸も同日、危機管理センターにウクライナ情勢に関する官邸連絡室を設置しました。
 
ロシアから欧州への重要なガス供給経由地であるウクライナがこうした事態となっていることで、ただでさえ「エネルギー危機」の欧州では輪を掛けて必死のエネルギー調達(特にLNG)や各国では電気料金が異常な上昇となっており、「究極のリアリスト」プーチンが狙うのは、「侵攻」をチラつかせることにより「(エネルギー供給で)真綿で首を絞め」、西側諸国に自国の影響力を誇示しているようにも見えます。
 
日本はこれだけ国内の電力需給逼迫が深刻さを極める中、「安定供給に影響のない範囲」で欧州にLNGを融通するとしており、体裁を整えるだけの欧州支援にどれだけの意味があるのか頭をかしげる訳ですが、この軍事行動の真の狙いはプーチン大統領のみぞ知るというところ。
 
私としては「領土侵略戦争」でなく、「エネルギー戦争」でもあるとの認識で、今後も情勢に注視していきたいと考えます。
 
こうした中、これはこれで現実的とはいえ、驚いたのがフランスの採った選択。
 
フランスのマクロン大統領は10日、エネルギー政策について、最大14基の原子力発電所を新設する計画を発表。
 
また、既存原子力発電所については、原則40年とされる稼働期間を「50年」に延長する方針も示すとともに、地球温暖化対策を進めながらエネルギーの自立を確保するため、原子力発電は必要だと訴えました
 
ご承知のように、フランスは電力の70%を原子力発電に依存する「原子力大国」。
 
既に稼働した原子炉が現在56基あるものの、新規着工は2007年が最後であった訳ですが、マクロン氏は2011年の福島第1原子力発電所事故後、世界的に原子力の「氷河期」だったとしたうえで、「フランスは原子力ルネサンス(再生)を成し遂げる」と宣言しました。
 
具体的には、新設機をフランスが開発した「欧州加圧水型炉(EPR)」の改良形とし、2050年までに最低6基を稼働させたうえで、さらに8基の新設を検討すると述べ、小型モジュール原子炉(SMR)についても開発を目指すとしています。
 
併せて、太陽光や風力発電所の増設計画も示しており、まさに「現実的なエネルギーベストミックス」を目指すとしたことに賛同しかありません。
 

【仏東部ベルフォールにある米ゼネラル・エレクトリック(GE)のタービン工場で演説するマクロン大統領】
 
なお、フランスでは今年4月の大統領選挙に向け、原子力政策が争点の一つとなっており、再選を狙うマクロン氏が推進姿勢を鮮明にした形。
 
極力波風を立てず、原子力の扱いを争点化させない日本とは全くもって真逆であります。
 
欧州を始め、世界の動きはこれまでもお伝えしてきているところですが、日本でも東日本大震災前にあった「原子力ルネサンス」(この場合、原子力比率を50%に高めるとの意味)が実際にフランスで湧き上がってきています。
 
福島第1原子力発電所事故の反省に立ったうえで申し上げれば、事故の教訓を最大限反映した安全性を大前提に、この日本でも原子力発電を今後も活用せねば立ち行かないことは明白な事実。
 
さらに、これ以上の原子力政策の停滞は、原子力人材や技術の喪失にも直結することを思えば、もう待ったなしのところまできていることから、岸田政権においてはぜひ、フランス政府の対応も視野に「現実的な政策判断」をしていただきたいと切望いたします。

敦賀市議会「議会報告会(番組動画)」が完成!

ブログ 敦賀市議会

本日は「建国記念の日」。
 
初代天皇である神武天皇が即位したとされる。
 
明治6年に、それまで旧暦1月1日(1月29日)を「神武天皇即位日」としていたものを「紀元節」に改称。
 
同年7月20日の太政官布告によって、それまでの太陰暦を廃止、国際標準である太陽暦に合わせ、紀元節の日付を2月11日に改めたところから始まります。
 
建国記念日(紀元節祭)制定の動機は、明治維新政府の首脳達の国家意識の成熟とその意識を広く民間に涵養したいとの要請でもあったとされており、当時の政府の眼には欧米列強に対して、独立主権国家としての面目を備え、諸外国からの侮りを受けることなく万民を保全していくという、国是としての要求を満たすための努力の一端であったともされています。
 
その後、変遷を経て、「建国記念の日」となった理由には、「神武天皇が実在するかも定かではなく、日本という国の正確な起源がわからないのに、記念日をつくるのはどうか」という当時の専門家の意見が挙げられるようですが、それ自体、わが国の由来をあやふやにする「腑抜けた」考えであり、私個人的には「建国記念日」と思い続けているところ。
 
こうして建国神話とされる見方はありますが、激動の時代の幕開けにあってこそ、明治新政府がこうして「理」を携え(太陰暦→太陽暦)期日を定めたことに大きな意義があると改めて感じる次第であり、新型コロナウイルスを始めとする国難立ちはだかる状況だからこそ、国の成り立ちに思いを馳せつつ、ゆたかな国を築いてくれた先人への敬意、そして日本に生きることを誇りに思う一日にしたいと思います。
 
さて、話は変わり、以前より市議会全体で準備を進めている「議会報告会」ですが、昨日は動画完成版の試写会を開催。
 
コロナ対策により、webでの視聴も可能としたうえで、議員の皆さんに全員協議会室にご参集いただき、約20分間の動画を最終確認いただきました。
 
その結果、細かな修正はあるものの、特段大きなコメントなく、これにてほぼ完成の運びとなりました。
 

【全員協議会室での試写会の様子】
 
報告会を担当する広報広聴委員会の委員長として大変嬉しい限りであるとともに、これまでご協力とご助言をいただいた委員を始め全議員の皆さん、献身的に対応いただいた議会事務局、撮影・編集いただいた嶺南ケーブルネットワーク(RCN)さんには、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 
既にRCN行政チャンネル、FM敦賀ハーバーステーションでの番組告知も終え、いよいよ後は放映本番を待つのみとなりました。
 
RCNでの特別番組放映は、以下の2回
◉1回目:2月20日(日)10時から(約20分間)
◉2回目:2月21日(月)19時から(約20分間)
 
放映後は、
◉市議会ホームページ
◉YouTube
にて配信(3ヶ月間)することとしています。
 
市内在住の方はもとより、市外にお住まいの敦賀出身の皆さんにも是非ご覧いただき、感想、ご意見など頂戴できれば幸いに存じます。

関東の大雪予報と厳しい電力需給

エネルギー ブログ

昨日は、北陸の冬にあって貴重な青空広がる一日。
 
朝方はブログと同様、コツコツと続けている辻立ちを実施しました。
 
通勤中のところ笑顔で手を振り返していただいた皆さん、そしていつも隣で昇り旗を持って支えてくれる仲間(労組役員)に感謝です。
 
有権者の方々から「選挙の前だけやっている」と思われるようでは逆効果、続けることが大事との思いで、議員になって以降も続けている辻立ち。
 
マイクを持っての街頭立ちでないこの辻立ちにどれだけの意味があるのかは分かりませんが、私のわがままを理解し、協力していただける仲間の皆さんとともに、継続は力なり、そして少しでも通行される皆さんに元気を与えられればと思い、今後も続けていく所存です。
 

【見事な朝日に昇り旗も輝いて見えました】
 
さて、日本海側がこれだけの「好天」の場合、太平洋側が「荒天」となるのが、冬の天気の常でありますが、今日は関東地方の広い範囲で雪が降る予報となっており、東京23区では警報級の大雪となる恐れがあるとのこと。
 
となれば気になるのは「電力需給」ということですが、東京電力パワーグリッド(PG)の「でんき予報」によると、本日の需要ピーク時の電力供給見通しは「96%」と大変厳しい状況となっています。
 
この状況に鑑み東京電力PGにおいてはホームページにて、”日常生活に支障のない範囲での効率的な電気のご使用にご協力をお願いいたします”と呼び掛けたうえで、”2月10日は、低気温による需要増や悪天候による太陽光出力の低下により、厳しい電力需給が想定されますが、冬季追加公募電源の市場供出、火力発電の増出力運転、電源Ⅰ´厳気象対応調整力の発動等を実施するとともに、自家用発電事業者の皆さまに焚き増し運転をお願いしていることから、安定供給を維持できる見通しです。”としています。
 
予備率が3%を切る場合は、電気事業法の定めにより、電力広域的運営推進機関より電力融通指示が発出されることになる訳ですが、下表をご覧になればお分かりの通り、実は他のエリアも決して余裕がある状況ばかりでないことからすれば、全国的に厳しい「電力需給逼迫」にあることは容易に理解できるもの。
 

【電力広域的運営推進機関(OCCTO)ホームページ 需給関連情報より】
 
今冬は既に、1月6日には東京電力PG供給域内、1月11日には北陸電力送配電域内に対し、需給状況改善のための融通指示がされており、これに続く3回目の指示がされることも予想されます。
 
本日は、こうした綱渡りの電力需給の中、最悪の事態回避のため、「電力の安定供給」一心で現場を守る皆さんに対しエールを送るばかりです。

« 古い記事 新しい記事 »