変わらぬ良きものと新しきものとの調和が生み出すもの

ブログ まちづくり

昨日11月7日からは、二十四節気の「立冬」に入り、暦の上では冬に入りましたが、ここ福井県では「かにシーズン」到来。
 
期間が限定される越前がに漁が解禁となり、6日に行われた初競りでは、越前町の越前漁港で最上級ブランド「極(きわみ)」に認定された2匹のうち1匹が過去最高の80万円で落札されたとのこと。
 
これまで最高だった46万円を一気に34万円も上回る額での落札に、漁港内は驚きに包まれるとともに新型コロナウイルス禍が水産業や観光・飲食業に影を落とす中での破格の「ご祝儀」に沸いたとのニュースがありました。
 
我が家では、もちろん何万円もするズワイガニ(雄)には手が出ないものの、ご祝儀にあやかれとばかりに、市内スーパーの店頭販売で雌のセイコガニを購入。
 
それでも1杯千円ちょっとはするため、贅沢品であることに違いありませんが、旬のもの初モノをしっかり味あわせていただきました。
 
福井県水産課によると、本年度の越前がにの漁獲量は前年度並み、雌のセイコガニは前年度並みかやや上回ると予想しているとのことであり、今シーズンも極力多く食卓に上がるよう、我が家の財務大臣に要望、交渉していきたいと思います。
 
さて、そんな昨日は比較的暖かい快晴に恵まれ、特段の予定もなかったことから、越前つながりで県内の名勝のひとつ「東尋坊」までドライブに出掛けました。
 
敦賀以西は若狭湾国定公園ですが、以北は越前加賀海岸国定公園となっており、東尋坊はその中の名勝地となります。
 
途中、松島水族館にも多くのお客さんが訪れているのを横目に東尋坊に到着すると、こちらも最寄りの駐車場がほぼ埋まっている状態で、ここ最近のコロナの落ち着き具合と観光シーズンが相まっての人出を感じた次第。
 
そして駐車場から歩いて約5分。
 
広がる青空と青い海、そして断崖絶壁の海岸線は説明不要の絶景で、いつ以来かも思い出せないくらい久々に来ましたが、そこには変わらぬ感動がありました。
 
親子連れにカップル、スポーツ少年団、ツーリング仲間など、それぞれの年代の方が様々な場所で楽しんでおられる姿がどこか嬉しく、私も妻、愛犬とともに、断崖を登り降り、写真撮影などしながら大いにその景観を楽しませていただいた次第。
 



【断崖絶壁の東尋坊を少しご紹介】
 
また、変わらぬ景色とともに、駐車場から絶壁までの商店街にあるお店も懐かしの昭和感(お土産物屋さんや磯焼きのお店など)があり、それはそれで安心感がありましたが、以前にない変化があったのは「IWABA CAFE」など、今どきの洒落たお店があったこと。
 
ちなみに「IWABA」は直感的に、全国唯一「スタバ」が無かった鳥取県で砂丘と掛けた「すなば珈琲(SUNABA COFFEE)」を出店したこととリンクをしましたが、絶壁の近傍に立つネーミングとしては非常に面白いなと、今更ながら感じたところです。
 
「IWABA CAFE」では、地元で獲れる魚介類をアレンジしたハンバーガーなどがメニューに並び、こちらのコラボもなるほどと思った訳ですが、こうしてレトロな雰囲気と新しきものが微妙な調和を成していることに発展性を感じつつ、現にこの日も多くの賑わいを見せていたことに、何かと刺激を受けることができました。
 


【レトロと今どきが重なり合う商店街】
 
そして、こちらも直感的に頭に浮かんだのは、敦賀駅前や気比の松原。
 
敦賀駅前については、北陸新幹線敦賀開業を睨み整備が進む駅西エリア(スタバなど出店)とその反対サイド(駅を背に右手)のレトロ感とをうまく調和、融合することで相乗効果を高めていくこと、気比の松原は、国定公園内にある名勝地で多くの人が訪れていますが、景観を楽しむ、釣りをする以外のもう1アイテム(松原公園の活用やコーヒー片手になど)でさらに進化・深化した魅力につなげることができないかなど。
 
私が考えつくことは既に、行政の方や市民の皆さんもお考えのことかと思いますので、こちらも今更かと叱られそうですが、せっかく東尋坊で得たヒント、気付きですので、皆さんのアイデアなどもお聞きしながら、「敦賀の宝」の磨き上げについて自身も知恵をひねっていきたいと思います。
 
そして最後に、これまた東尋坊を訪れた方は皆さんお思いのことかも知れませんが、人間崖っぷちに立てば何でもできる(良い方の意味で)。
 
人生は一回、ひとり一人にこの世に生を受けた役割があるとの思いのもと、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。