石川県能登で最大震度6強の地震が発生

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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日、新型コロナウイルスを巡って2020年1月に宣言した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」、いわゆる「新型コロナ緊急事態宣言」を解除すると発表しました。
 
テドロス氏は、今月4日の新型コロナを巡る緊急事態宣言の継続の是非を定期的に協議する緊急委員会の冒頭、新型コロナの死者数の減少傾向が続いているとし、「非常に喜ばしい」と歓迎。
 
「大半の国で生活が『正常』に戻った」と述べていましたが、ワクチン普及や治療法の確立によって、新型コロナの新規感染者数や死者数が減少していることを考慮しての判断であり、日本における5類移行を前に、科学的根拠に基づく国際機関の方向性が示されたことは良かったものと受け止める次第です。
 
こうして、3年半にも及ぶ感染症との戦いに光明差すニュースが届くなか、二十四節気では、今日から「立夏」に入ります。
 
ゴールデンウィークの観光地の賑わいに加え、暦の上でも夏が始まり、世間も明るい雰囲気に向かうところでしたが一変、忘れた頃にやってくるのが「天災」。
 
昨日、14時42分ごろ、お隣の石川県能登で最大震度6強の地震が発生。
 
震源地は石川県能登地方で、北陸電力送配電管内での停電発生はなかったものの、落石による国道通行止め、北陸新幹線の運転見合わせなど、大型連休中の交通網に混乱をもたらしたほか、同県珠洲市の市街地では家屋や寺院が損壊し、宿泊施設も被害に遭うなどの状況となっています。
 

【地震発生時のスマホ速報画面(ウェザーニュースより)】
 
なお、直接の死因が地震によるものかは調査中とはしているものの、同市では、はしごで作業をしていた65歳の男性1人の死亡が確認されたとあり、心よりご冥福をお祈りする次第です。
 
地震発生を踏まえ気象庁は、石川県能登地方では「2年以上地震活動が続いており、当面継続すると考えられる」と指摘し、揺れの強かった地域では、今後1週間程度は最大震度6強程度の地震に注意するよう呼び掛けました。
 
また、今日は前線の影響で石川県では7日にかけて大雨になる恐れがあるとして、地震で揺れが大きかった地域では地盤が弱くなり、土砂災害の危険性が通常よりも高まっている可能性があると、同じく注意を呼び掛けています。
 
能登地方を始め、近隣地域にお住まいの皆様におかれては、続く余震で気の休まる時間がないかと存じますが、ご自身の安全を最優先に行動いただくとともに、大きな被害が発生しないことを心より願う次第です。
 
そして、隣県に住む私たちにとって大事なのは、「自分たちは大丈夫」との気持ちを捨てて備えること。
 
「天災は忘れた頃にやってくる」の言葉を、今一度噛み締めておきたいと思います。