こどもの日は「母に感謝する」日でもあり

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このゴールデンウィークは体を動かそうと、夕食前にジョギングをしていますが、この時間帯は何とも心落ちつく風景に出会えるもの。
 
写真は、1枚目が一昨日、2枚目が昨日出会った野坂山の麓にある田園風景ですが、田植えを待つかのように水が張られた水面には、夕日や月、山並みまでが映り込み、見事な風情を醸し出していました。
 
思わず写真を撮ったり、眺めたりで、ジョギングは暫し中断してばかりでしたが、こうした心癒される風景がある郷土に感謝するところです。
 
さて、新型コロナウイルス5類移行を前に、観光客で賑わう各地の様子が報道されるところですが、そのようなニュースのなか、気になったのは、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(拉致当時13歳)の弟で、家族会代表の横田拓也さんら被害者家族や、超党派の拉致議連メンバーが3日、訪問中の米ワシントンでシャーマン国務副長官と面会したとの報。
 
家族会らの訪米は新型コロナウイルスの影響で、令和元年(2019年)5月の前回から4年ぶりであったそうですが、シャーマン氏は拉致問題解決への支援とともに、家族会と支援組織「救う会」が今年2月に公表した新たな運動方針に関し支持を表明したとのこと。
 
国務省で行われた面会では、拓也さんらが「全拉致被害者の即時一括帰国が実現すれば、日本政府が北朝鮮に人道支援することに反対しない」とする新たな運動方針を説明すると、シャーマン氏は同方針について「よく理解できる」と述べ支持を示すとともに、国連安全保障理事会で北朝鮮の人権問題を扱う公式会合の開催を日本政府と協力して目指す考えも示したとありました。
 
また、拉致問題に関し「できることは全て行って支援する」と語り、拉致被害者の救出を願うブルーリボンバッジを着用していたとあり、まさに思いをともにする姿勢を心強く感じた次第です。
 
なお、ご高齢ということもあってか、この訪米には同行されていませんが、横田めぐみさんの母早紀江さんが今年2月に87歳の誕生日を迎えた際、拓也さんは、2020年に亡くなった父滋さんと同じ年齢になったことに触れ、「母は元気で過ごしているが、時間がない現実に変わりはない。(母娘を)必ず日本の地で再会させたい」と訴えています。
 
「何としてでも取り返す」と、子を思う母の心中は幾ばくかと思うと胸が締め付けられますが、私たち日本人は、早紀江さんら拉致被害者のご家族と同じ思いに立って行動せねばと、改めて強く認識する次第です。
 
さて、今日は「こどもの日)」。
 
言わずと知れた、端午の節句5月5日に制定されている国民の祝日のひとつですが、「国民の祝日に関する法律」の趣旨にはこうあります。
 
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
 
早紀江さんのように、どんな時でも子を思い、味方でいてくれる存在は「海なる母」とも称されますが、今日が母親を慈しむ日でもあることを改めて、皆さんと共有しておきたいと思います。